JP2002073171A - 無人搬送車の走行制御方法 - Google Patents

無人搬送車の走行制御方法

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JP2002073171A
JP2002073171A JP2000262876A JP2000262876A JP2002073171A JP 2002073171 A JP2002073171 A JP 2002073171A JP 2000262876 A JP2000262876 A JP 2000262876A JP 2000262876 A JP2000262876 A JP 2000262876A JP 2002073171 A JP2002073171 A JP 2002073171A
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automatic guided
traveling
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JP2000262876A
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English (en)
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Takeshi Ueyama
剛 植山
Tsuyoshi Nishiyama
強志 西山
Tamio Arai
民夫 新井
Jun Ota
順 太田
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行経路を容易に変更することができる柔軟
性の高い無人搬送車の走行制御方法を提供する。 【解決手段】 移動ロボットの走行経路上には位置補正
マーカが敷設されており、移動ロボットは、デッドレコ
ニング走行時に(S10)、位置補正マーカを検出する
(S20)。続いて、位置補正マーカの検出結果に基づ
いて移動ロボットの通過位置及び通過姿勢を推定し(S
30)、目標地点を修正してから(S40)、目標位置
に到達するようにデッドレコニング走行する(S5
0)。そして、停止ポイントに敷設されたガイドライン
上に位置したときは(S60:YES)、停止マーカを
検出したところで停止する(S70)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デッドレコニング
走行時に位置補正マーカにより走行経路を補正する機能
を備えた無人搬送車の走行制御方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、例えば自動車用
部品の生産ライン等にあっては、無人搬送車にロボット
アームを備える移動ロボットを搭載し、走行経路上を走
行させながら各設備前に停止させて自動で組立て等の作
業を行なわせるシステムが供されつつある。このシステ
ムにおいては、走行経路上に、例えば磁気テープからな
るガイドラインが進行方向に延びて敷設されると共に、
設備前の所要の停止位置に停止マーカが敷設される。一
方、移動ロボット(無人搬送車)の底部には、ガイドラ
インを検出するための前後部のガイドセンサが設けられ
ると共に、停止マーカを検出するためのマーカセンサが
設けられる。この場合、ガイドセンサは、単独の磁気セ
ンサ素子を横方向(左右方向)に複数個並べた横長なも
のが採用される。
【0003】そして、マイコン等からなる走行用コント
ローラは、前後部のガイドセンサの検出に基づき、ガイ
ドラインが相対的に前後の各ガイドセンサの中心部を通
るように、走行機構(左右の駆動輪)を制御しながら無
人搬送車を走行させるようになっていると共に、前記マ
ーカセンサが停止マーカを検出することに基づいて、無
人搬送車を所定の停止位置に停止させるようになってい
る。さらに、ロボットアームは、ロボットコントローラ
により、予め記憶されたプログラム及び教示された動作
ポイントのデータに従って制御され、停止位置に停止し
た状態で所定の作業を行なうようになっている。
【0004】しかしながら、移動ロボットの走行経路に
沿って長距離のガイドラインを敷設することは極めて面
倒であり、さらに一旦設定した走行経路を変更すること
は困難を伴う。このため、柔軟な経路変更が可能な無人
搬送車が求められていた。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、走行経路を容易に変更することができ
る柔軟性の高い無人搬送車の走行制御方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、無人搬送車はデッドレコニング走行により目標位置
に向かって走行する。このとき、無人搬送車はデッドレ
コニング走行時に位置補正マーカを通過するので、位置
補正マーカに基づいて無人搬送車の位置及び姿勢を推定
してから、目標位置の補正を行い、補正された目標位置
に向かってデッドレコニング走行する。これにより、基
本的にはデッドレコニング走行により目標位置に向かっ
て走行しながら、停止ポイントまでの間の走行経路上に
設けられた位置補正マーカに基づいて目標位置を補正す
ることにより停止ポイントに確実に到達することができ
るので、位置補正マーカの位置を変更することにより走
行経路を容易に変更することができる。
【0007】請求項2の発明によれば、位置補正マーカ
は三角形形状であるので、三角形形状の底辺と斜辺との
関係に基づいて無人搬送車が位置補正マーカを通過する
際の位置及び姿勢を容易に求めることができる。
【0008】請求項3の発明によれば、位置補正マーカ
は磁気テープであるので、磁気センサにより位置補正マ
ーカの通過を容易に検出することができる。
【0009】請求項4の発明によれば、無人搬送車が例
えばスリップしたときは、デッドレコニング走行による
目標位置が実際の目標位置から手前にずれてしまうもの
の、このような場合は、無人搬送車が位置補正マーカの
通過開始時刻が予定時刻から遅くなることから、そのこ
とに基づいて目標位置までの残走行距離を補正すること
により目標位置までの距離を正しく補正することができ
る。
【0010】請求項5の発明によれば、無人搬送車の停
止ポイントには磁気ガイドが敷設されており、デッドレ
コニング走行により目標位置まで到達した無人搬送車は
磁気センサにより磁気ガイドを検出したところでガイド
走行に移行するので、停止ポイントに確実に到達するこ
とができる。
【0011】請求項6の発明によれば、停止ポイントに
は磁気テープからなる停止マーカが敷設されているの
で、無人搬送車は、磁気センサにより停止マーカを検出
したところで停止することにより停止ポイントに極めて
精度よく停止することができる。
【0012】請求項7の発明によれば、位置補正マーカ
の通過時の無人搬送車の位置及び姿勢に基づいて目標位
置を単に補正した場合は、目標位置のぶれが大きく、目
標位置を毎回補正する必要があるものの、目標位置の補
正量を前回の補正量を勘案して設定することにより、目
標位置の収束性が高くなり、学習効果を発揮することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を移動ロボットに適用した第1の実施の形態を図1乃
至図14を参照して説明する。図2は移動ロボット1の
側面を示している。この図2において、移動ロボット1
は、無人搬送車2上に、例えば垂直多関節(6軸)型の
ロボットアーム3を備えて構成されている。
【0014】尚、詳しく図示はしないが、この移動ロボ
ット1は、例えば自動車用部品の生産ラインに採用さ
れ、この生産ラインは、移動ロボット1が走行する走行
経路に沿って複数の設備(作業ステーション)を有して
構成されている。移動ロボット1は、例えば複数台がそ
の走行経路上を走行しながら各設備前の所定の停止位置
に順次停止し、ロボットアーム3によるワークの受け渡
しや、部品の組付け、加工、検査等の各種の作業を実行
するようになっている。
【0015】図3は無人搬送車2の底部を示している。
この図3において、無人搬送車2は、前後方向(進行方
向)にやや長い矩形箱状に構成され、その底部には、走
行経路上を走行するための走行機構4が設けられる。こ
の走行機構4は、無人搬送車2の前後方向中間部の左右
に一対の駆動輪5,6を備えると共に、ほぼ四隅部に位
置して夫々キャスタ7を備えて構成されている。
【0016】図4は移動ロボット1の電気的構成を示し
ている。この図4において、各駆動輪5,6は、夫々駆
動モータ8,9により図示しない減速機を介して回転駆
動されるようになっている。また、それら駆動モータ
8,9には、その回転速度(回転位置)を検出しフィー
ドバック制御に供するためのエンコーダ10,11が夫
々設けられている。さらに、これら駆動モータ8,9
は、後述する走行用コントローラ12により、モータ駆
動回路13を介して夫々独立して駆動制御されるように
なっている。
【0017】図3に戻って、無人搬送車の前後にはガイ
ドセンサ14,15が設けられている。このガイドセン
サ14,15は、磁気センサ素子を横方向(左右方向)
に複数個並べて構成されており、無人搬送車2を案内す
るためのガイドライン16(図5参照)の位置を検出す
るようになっている。また、駆動輪6に隣接して停止マ
ーカセンサ17が設けられており、この停止マーカセン
サ17により無人搬送車2の停止ポイントに敷設された
停止マーカ18(図5参照)を検出するようになってい
る。これら前後部のガイドセンサ14,15及び停止マ
ーカセンサ17の検出信号は、走行用コントローラ12
に入力されるようになっている。
【0018】走行用コントローラ12は、CPU,RO
M,RAM,入出力回路等からなるマイコンを主体とし
て構成され、例えば予め入力された走行経路及び設備を
示す地図データや走行制御プログラムに従い、前後部の
ガイドセンサ14,15及び停止マーカセンサ17から
の検出信号に基づいて、駆動モータ8,9を制御し、無
人搬送車2を走行経路上となるように走行させると共
に、所定の停止位置に停止させるようになっている。こ
の停止位置では、無人搬送車2の中心点(基準点)が、
走行経路上に仮想される停止点に対し、X軸,Y軸,θ
(回転方向)軸の全てについて一致することをもって、
正規の位置に停止したとされるようになっている。
【0019】このとき、走行用コントローラ12は、無
人搬送車2を走行させるにあたって、ガイドセンサ1
4,15の検出信号に基づいて、ガイドライン16上を
無人搬送車2の中心点(基準点)が通過するように無人
搬送車2の走行姿勢を制御(操舵)するようになってい
る。この姿勢制御は、駆動モータ8,9に速度差を与え
ることによりなされるようになっている。そして、走行
用コントローラ12は、停止マーカセンサ17が、停止
マーカ18を検出した時点で、無人搬送車2を停止させ
るようになっている。
【0020】ここで、無人搬送車2の底部における中心
点には、図3に示すように、後述する位置補正マーカ1
9(図6参照)を検出するための位置補正マーカセンサ
20が設けられている。この位置補正マーカセンサ20
は、位置補正マーカ19をなす磁気テープの磁極或いは
磁極の検出時間を精度よく検出するためのものであり、
その検出結果に基づいて走行経路からのずれを判断する
ことができる。
【0021】一方、図5に示すように走行経路において
設備前の所定の停止位置には磁気テープからなる所定長
のガイドライン16が敷設されていると共に、当該ガイ
ドライン16の側方に対応して停止マーカ18が設けら
れている。この場合、ガイドライン16が敷設されるの
は設備前の所定の停止位置だけであり、走行経路全体に
は敷設されていないことに留意する必要がある。
【0022】また、図6は走行経路に敷設された位置補
正マーカ19を示している。この図5において、この位
置補正マーカ19は移動ロボット1の走行経路に設けら
れおり、磁気テープにより例えば正三角形をなすように
敷設されている。この位置補正マーカ19は、特定の頂
点が無人搬送車1の走行経路上に位置すると共に無人搬
送車1の走行方向を指向するように敷設されている。つ
まり、位置補正マーカ19の特定の頂点と連結された各
辺(以下、右斜辺19a、左斜辺19b)は走行経路に
対して同一角度(30゜)で傾斜し、それらの右斜辺1
9a及び左斜辺19bと接続された底辺19cは走行経
路に直交するように敷設されている。この場合、右斜辺
19a及び底辺19cは表面側がN極となるように敷設
され、左斜辺19bは表面側がS極となるように敷設さ
れている。
【0023】また、ロボットアーム3は、図4に示すよ
うに無人搬送車2内に設けられたロボットコントローラ
21により制御されるようになっている。このロボット
コントローラ21は、やはりマイコンを主体として構成
され、予め入力された作業プログラム及び教示された動
作ポイントに基づいて、ロボットアーム3による作業を
実行させるようになっている。このとき、動作ポイント
は、移動ロボット1(無人搬送車2)が所定の停止位置
に正確に停止したものとして教示(設定)されるように
なっている。
【0024】ここで、走行用コントローラ12は、その
ソフトウエア構成により、位置補正マーカ19を通過し
た際の位置及び姿勢に基づいて目標位置を補正するよう
になっており、その補正動作が本実施の形態の特徴とな
っている。
【0025】また、走行用コントローラ12は、前後部
のガイドセンサ14,15の検出信号に基づいて無人搬
送車2の位置ずれ量を算出し、その位置ずれ量はロボッ
トコントローラ21に送られるようになっており、ロボ
ットコントローラ21は、その位置ずれ量に基づいて動
作ポイントを補正しながらロボットアーム3の動作を制
御するようになっている。
【0026】ところで、無人搬送車2は所定の走行経路
に沿って走行するように設定されているものの、走行経
路の環境状態或いは無人搬送車2の走行特性により走行
経路から外れてしまうことが応々にある。このような場
合、本実施の形態の移動ロボット1では、次のようにし
て無人搬送車2の走行ずれを防止するようにしている。
【0027】図1は移動ロボット1の走行用コントロー
ラ12の動作を示している。この図1において、走行用
コントローラ12は、無人搬送車2を自律走行であるデ
ッドレコニング走行させるようになっており(S1
0)、そのデッドレコニング走行時においては、位置補
正マーカセンサ20により位置補正マーカ19の検出動
作を実行する(S20)。
【0028】図7は位置補正マーカ19の検出動作を示
している。この図7において、まず、走行用コントロー
ラ12は、位置補正マーカ19の底辺19cを検出する
(S201)。ここで、無人搬送車2の底部に設けられ
ている位置補正マーカセンサ20が位置補正マーカ19
をなす底辺19cの上方に進入したときは当該位置補正
マーカセンサ19がONするので、まず、位置補正マー
カセンサ19のON時間T1を計測する(S202)。
【0029】そして、無人搬送車2の移動に伴って位置
補正マーカセンサ20が位置補正マーカ19の底辺19
cの上方から脱出したときは、位置補正マーカセンサ2
0がOFFするので、位置補正マーカセンサ20のON
時間の計測が終了する。
【0030】続いて、位置補正マーカ19の右斜辺19
aまたは左斜辺19bを検出する(S203)。ここ
で、OFF時間T2がT2limit 未満かを判断する(S
204)。このT2limit とは、無人搬送車2が走行経
路を正しく走行した際に位置補正マーカセンサ20が位
置補正マーカ19の底辺19cの上方から脱出して特定
の頂点(右斜辺19aと左斜辺19bとの連結部位で位
置補正マーカセンサ20の不感領域)に到達するのに要
する十分な時間である。
【0031】この場合、位置補正マーカセンサ20が右
斜辺19aまたは左斜辺19bの上方に進入したとき
は、T2>T2limit となり(S204:YES)、位
置補正マーカセンサ20が再びONするので、位置補正
マーカセンサ20がOFFしてからONするまでのOF
F時間T2を計測する(S205)。
【0032】続いて、位置補正マーカ19の右斜辺19
aまたは左斜辺19bの磁極を検出し、S極の場合はF
LAGを0に設定し、N極の場合はFLAGを1に設定
してから(S206)、位置補正マーカセンサ20のO
N時間T3、つまり右斜辺19aまたは左斜辺19bの
通過時間を計測する。
【0033】一方、走行用コントローラ12は、T2が
T2limit 以上となる場合は(S204:NO)、走行
経路を正しく走行していると判断して、OFF時間T2
をT2limit に設定してから(S208)、位置補正マ
ーカセンサ20のON時間T3を0に設定する(S20
9)。
【0034】要するに、位置補正マーカセンサ20から
は図8に示すように無人搬送車2が位置補正マーカ19
を通過するのに伴ってN極を示す信号(ON時間T
1)、OFF信号(OFF時間T2)、S極またはN極
を示す信号(ON時間T3)が順に出力されるので、そ
の磁極及び当該磁極の検出時間を計測するのである。
【0035】さて、上述のようにして位置補正マーカ1
9の検出が終了したときは、走行用コントローラ12
は、図1に示すように無人搬送車2の位置・姿勢の推定
動作を実行する(S30)。
【0036】図9は位置補正マーカ19と位置補正マー
カセンサ20の通過位置との関係を示している。この図
9において、無人搬送車2が予め設定された走行経路か
ら外れて走行したときは、位置補正マーカ19の底辺1
9cに対して底辺19cの中心(位置補正マーカセンサ
20の通過予定位置)からΔXから離間し且つ無人搬送
車2の走行経路に対してθ1傾斜して進入することにな
ることから、次のようにして位置ΔX及び姿勢θ1を求
める。
【0037】尚、位置補正マーカ19の磁気テープの幅
は50mm、底辺19cと右斜辺19a及び左斜辺19
bがなす角度は60゜、位置補正マーカ19通過時の無
人搬送車の速度は0.5m/sec で一定とする。
【0038】図10は走行用コントローラ12の位置・
姿勢の推定動作を示している。この図10において、ま
ず、上述した位置補正マーカ19の検出動作において計
測したT3が0であったときは(S301:YES)、
無人搬送車2は走行経路を正しく走行していると判断し
て、何もすることなく終了する。
【0039】これに対して、T3が0でなかったときは
(S301:NO)、無人搬送車2は走行経路から外れ
ていると判断し、上述したように位置補正マーカ19の
通過に応じて位置補正マーカセンサ19から間欠的に出
力されるON信号が何れもN極を示しているかを判断す
る(S302)。つまり、位置補正マーカセンサ20が
位置補正マーカ19の底辺19cの上方から右斜辺19
aの上方を通過した場合は、位置補正マーカセンサ20
から間欠的に出力されるON信号はN極→N極となる。
これに対して、位置補正マーカセンサ20が位置補正マ
ーカ19の底辺19cの上方から左斜辺19bの上方を
通過した場合は、位置補正マーカセンサ20から間欠的
に出力されるON信号はN極→S極となる。従って、位
置補正マーカセンサ20からのON信号がN極→N極で
あったときは(S302:YES)、無人搬送車2は右
曲がり(θ1<0)と判断でき、位置補正マーカセンサ
20からのON信号がN極→S極であったときは(S3
02:NO)、無人搬送車2は左曲がり(θ1>0)と
判断できる。尚、図9に示した関係から、θ1+θ2=
θtとなる。
【0040】続いて、次式に基づいてθ1´を算出する
(S304)。このθ1´は無人搬送車2の中心が位置
補正マーカ19の底辺19cを通過した際に、底辺19
cの垂直方向(走行経路)に対する無人搬送車2の角度
ずれを示している。
【0041】
【数1】
【0042】続いて、次式に基づいてθ2を算出する
(S305)。このθ2は無人搬送車2の中心が位置補
正マーカ19の右斜辺19aまたは左斜辺19bを通過
した際に、右斜辺19aまたは左斜辺19bの垂直方向
に対する無人搬送車2の角度ずれを示している。
【0043】
【数2】 続いて、次式に基づいてθ2からθ1を算出する(S3
06)。
【数3】 つまり、無人搬送車2は位置補正マーカを通過する際
に、直線的に走行していないので、その平均を求めるこ
とによりθ1の精度を高めるのである。
【0044】続いて、次式に基づいてΔXを算出する
(S307)。このΔXは無人搬送車2の中心が位置補
正マーカ19の底辺19cを通過した際に、無人搬送車
2の走行経路からの横方向の位置ずれを示している。
【0045】
【数4】
【0046】上述のようにして位置補正マーカ19に対
する無人搬送車2の位置・姿勢の推定が終了したとき
は、図1に示すように目標地点の修正動作を実行する。
(S40)。図11は目標地点の修正動作を示してい
る。この図11において、まず、位置補正マーカ19の
右斜辺19aまたは左斜辺19bの検出が終了してから
の時間T4をカウントする(S401)。つまり、移動
ロボット1は、位置補正マーカ19から所定距離離間し
た補正ポイントまで進行することになる。
【0047】続いて、T1計測開始時刻による進行距離
を補正する(S402)。つまり、例えば駆動輪5,6
が走行中にスリップしたときは、目標ポイントが正規の
位置よりも手前に移動してしまうことから、目標ポイン
トまでの距離を延長することによりスリップによる影響
を排除するのである。
【0048】続いて、残走行距離P1を再計算してから
(S403)、Y=P1−V・(T1+T2+T3+T
4)に基づいて残走行距離Yを計算する(S404)
(図12参照)。
【0049】続いて、X=V・(T1+T2+T3+T
4)・sinθ1+ΔXに基づいて姿勢角ずれによる横
方向修正量Xを計算する(S405)。続いて、位置,
姿勢補正目標ポイント(X,Y)を設定する(S40
6)。この位置,姿勢補正目標ポイント(X,Y)は、
停止ポイントを含んで敷設された図5に示すガイドライ
ン16上に設定されるものであり、無人搬送車2は、そ
の位置,姿勢補正目標ポイントを通過するように走行経
路を再設定する(図12参照)。
【0050】以上のようにして目標地点の修正が終了し
たときは、図1に示すように目標地点ガイド上に位置す
るまで周知の自律走行であるデッドレコニング走行を実
行する(S50)。
【0051】そして、図1に示すように目標地点のガイ
ドライン16上に達したときは(S60:YES)、マ
ーカ停止動作を実行する(S70)。図13はマーカ停
止動作を示している。この図13において、デッドレコ
ニング走行によりガイドライン16上に位置したときは
(S701:YES)、ガイドライン16に沿ってガイ
ド走行を行う(S702)。つまり、無人搬送車2の底
面の前後に設けられたガイドセンサ14,15によりガ
イドライン16上を走行する。
【0052】そして、停止マーカ18を検出したときは
(S703:YES)、停止マーカ18の長さの半分の
距離であるTtだけ走行したところで停止する(S70
4)。これにより、停止マーカセンサ17が停止マーカ
18の中央に位置したところで無人搬送車2が停止する
(図14参照)。
【0053】以上のような制御の結果、無人搬送車2が
走行経路から外れて走行した場合であっても、位置補正
マーカ19通過時の位置及び姿勢に基づいて目標地点を
修正することができるので、無人搬送車2は目標ポイン
トで正確に停止することができる。
【0054】しかも、このように無人搬送車2の走行経
路からのずれを補正するための位置補正マーカ19は走
行経路上にすくなくも1つ設ければ済むので、無人搬送
車2の走行経路を容易に設定することができる。
【0055】さらに、位置補正マーカ19は磁気テープ
からなるので、位置補正マーカ19の敷設を容易に行う
ことができると共に、無人搬送車2の走行経路を容易に
変更することができる。
【0056】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図15及び図16を参照して説明する。こ
の第2の実施の形態は、無人搬送車2に学習機能を付加
したことを特徴とする。つまり、第1の実施の形態で
は、無人搬送車2が位置補正マーカ19を通過する毎
に、位置補正マーカ19の通過時の位置及び姿勢に基づ
いて目標位置を補正しているが、これでは毎回同じ補正
を行うことになり効率が悪いことから、無人搬送車2に
学習機能を付加し、最終的には目標位置の補正を不要を
目指すものである。
【0057】図15は走行用コントローラ12の学習機
能のアルゴリズムを示している。この図15において、
前回の目標座標PDに修正量Δ(n+1)を加えること
により目標座標を補正する(T10)。この場合、移動
ロボットの1回目の走行では修正量Δ(n+1)は零と
する。
【0058】続いて、上述した第1の実施の形態と同様
に、位置補正マーカ19を通過した際に位置・姿勢を推
定動作を実行してから(T20)、目標地点を修正した
状態でデッドレコニング走行する(T30)。
【0059】続いて、横方向修正量Xn、残走行距離の
補正量ΔYnを求めてから(T40)、修正量Δ(n+
1)=Δn−k・(Pn−Pd)を算出する(T5
0)。ここで、kは学習係数、Pn−Pd=(Xn,Δ
Yn)(n回目の走行における目標地点の補正量)であ
り、学習係数Kが小さい程、前回の補正量に対する目標
地点の補正量が小さいことを示している。この場合、学
習係数Kが大きい場合は、目標地点の補正量は大きいも
のの、補正した目標地点のぶれが大きくなり収束性が悪
い。これに対して、学習係数Kが小さい場合は、目標地
点の補正量は小さいものの、目標地点のぶれが小さくな
り収束性が高い。従って、学習係数Kとしては適切な値
を設定する必要がある。
【0060】そして、目標地点のガイドライン16上に
位置したところで(T60:YES)、マーカ停止動作
を実行する(T70)。以上のような動作は走行停止動
作の1回分に相当し、このような走行停止動作を繰り返
して実行することにより(T80)、最終的には前回の
目標座標Pdに対する補正が不要となる。
【0061】このような実施の形態によれば、無人搬送
車2は、前回の横方向修正量Xn及び残走行距離の補正
量ΔYnに基づいて目標座標を修正するという学習機能
を有するので、図18に示すように最終的には停止ポイ
ントに向かって進行するようになり、位置補正マーカ1
9による目標地点の修正が不要となる。従って、目標位
置の補正が不要となり、移動ロボット1は目標位置に迅
速に到達することができるようになると共に、位置補正
マーカ19が失われるにしても、無人搬送車2は目標の
停止ポイントに確実に到達することができる。
【0062】本発明は上記各実施の形態に限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張できる。位置補
正マーカの形状は、正三角形形状に限らず、二等辺三角
形であってもよく、さらには多角形形状であってもよ
い。また、位置補正マーカの通過時に位置補正マーカを
撮影することにより、無人搬送車の通過位置及び通過姿
勢を推定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における走行用コン
トローラのメイン動作を示すフローチャート
【図2】移動ロボットの側面図
【図3】移動ロボットの底面図
【図4】移動ロボットの電気的構成を示すブロック図
【図5】ガイドライン及び停止マーカを示す図
【図6】位置補正マーカを示す図
【図7】走行用コントローラの位置補正マーカ検出動作
を示すフローチャート
【図8】位置補正マーカセンサからの信号を示す図
【図9】位置補正マーカと移動ロボットの走行軌跡との
関係を示す図
【図10】走行用コントローラの位置・姿勢推定動作を
示すフローチャート
【図11】走行用コントローラの目標地点の修正動作を
示すフローチャート
【図12】位置補正マーカと移動ロボットの補正された
目標ポイントとの関係を示す図
【図13】走行用コントローラのマーカ停止動作を示す
フローチャート
【図14】位置補正マーカと停止ポイントの関係を示す
【図15】本発明の第2の実施の形態における走行用コ
ントローラの動作を示すフローチャート
【図16】学習動作を示す概念図
【符号の説明】
1は移動ロボット、2は無人搬送車、14,15はガイ
ドセンサ、16はガイドライン、17は停止マーカセン
サ、18は停止マーカ、19は位置補正マーカ、19a
は右斜辺,19bは左斜辺、19cは底辺、20は位置
補正マーカセンサ、21はロボットコントローラであ
る。
フロントページの続き (72)発明者 植山 剛 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 西山 強志 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 新井 民夫 東京都文京区本駒込1−3−22 (72)発明者 太田 順 千葉県松戸市小金きよしヶ丘2−4−16 Fターム(参考) 3F059 AA01 BA02 BA08 BB07 DA02 DA08 DC08 DD01 DD08 FA03 FA10 FB11 FB15 FB26 3F060 AA01 CA12 GA05 GA13 GB33 GD02 GD15 5H301 AA02 AA09 BB14 CC03 CC06 EE06 EE13 FF04 FF16 FF27 GG12 GG14 GG28 HH03 HH10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無人搬送車の停止ポイントを目標位置と
    する走行経路上において当該無人搬送車がデッドレコニ
    ング走行時に通過する位置に位置補正マーカを配置し、
    その位置補正マーカ上を前記無人搬送車が通過する際に
    前記無人搬送車の位置及び姿勢を推定し、目標位置の補
    正を行ってからデッドレコニング走行により目標位置に
    到達することを特徴とする無人搬送車の走行制御方法。
  2. 【請求項2】 前記位置補正マーカは、前記無人搬送車
    の走行経路上に前記停止ポイントを指向するように敷設
    された三角形形状であり、前記走行経路上に位置する特
    定の頂点で接続された斜辺が走行経路に対して同一角度
    に設定され且つこれらの斜辺と接続された底辺が走行経
    路に対して直交し、 前記無人搬送車は、前記位置補正マーカの底辺及び斜辺
    に対する通過角度に基づいて位置補正マーカ通過時の位
    置及び姿勢を推定することを特徴とする請求項1記載の
    無人搬送車の走行制御方法。
  3. 【請求項3】 前記位置補正マーカはN極またはS極の
    磁気テープからなり、特定の頂点で接続された2つの斜
    辺の極性が互いに異なり、 前記無人搬送車は、前記位置補正マーカの通過時に磁気
    センサで検出した磁極及び磁極の検出時間に基づいて位
    置補正マーカ通過時の位置及び姿勢を推定することを特
    徴とする請求項2記載の無人搬送車の走行制御方法。
  4. 【請求項4】 前記無人搬送車は、前記位置補正マーカ
    の通過開始時刻に基づいて目標位置までの残走行距離を
    補正してから目標位置を補正することを特徴とする請求
    項1乃至3の何れかに記載の無人搬送車の走行制御方
    法。
  5. 【請求項5】 前記無人搬送車の停止ポイントには磁気
    テープからなるガイドラインが敷設され、 前記無人搬送車は、デッドレコニング走行時に磁気セン
    サにより前記ガイドラインを検出したときはガイド走行
    に移行することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに
    記載の無人搬送車の走行制御方法。
  6. 【請求項6】 前記無人搬送車の停止ポイントには磁気
    テープからなる停止マーカが敷設され、 前記無人搬送車は、磁気センサにより前記停止マーカを
    検出したときは停止することを特徴とする請求項5記載
    の無人搬送車の走行制御方法。
  7. 【請求項7】 前記無人搬送車は、前回の補正量に所定
    の学習係数を掛合わせた補正量だけ目標位置を補正する
    学習機能を備えていることを特徴とする請求項1乃至6
    の何れかに記載の無人搬送車の走行制御方法。
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