JP2002073170A - 移動作業ロボット - Google Patents

移動作業ロボット

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JP2002073170A
JP2002073170A JP2000255057A JP2000255057A JP2002073170A JP 2002073170 A JP2002073170 A JP 2002073170A JP 2000255057 A JP2000255057 A JP 2000255057A JP 2000255057 A JP2000255057 A JP 2000255057A JP 2002073170 A JP2002073170 A JP 2002073170A
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light emitting
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unit
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Application number
JP2000255057A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Takagi
祥史 高木
Hidetaka Yabuuchi
秀隆 薮内
Masayo Haji
雅代 土師
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の移動作業ロボットでは、位置認識手段
に内界センサを用いた相対位置認識を行なっているた
め、位置計測誤差の累積が大きくなり移動経路がずれた
り、所定の基準点を見失うことがあった。 【解決手段】 移動して作業を行なう本体部1と、発光
手段11を有し本体部1外に設置される発光部2を備
え、本体部1は発光部2からの光を受光する受光手段1
0を有し、この受光手段10が受光した光像の方向また
は位置により発光部2の方向を認識し、光像の大きさま
たは形状により発光部2からの距離を認識するもので、
本体部1は外部から正確な位置情報を得られ、位置計測
誤差が累積せず広い移動領域でも確実に移動できる移動
作業ロボットとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機能を有し移
動しながら作業を行なう自走式掃除機や無人搬送車等の
移動作業ロボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より作業機器に走行駆動手段やセン
サ類および走行制御手段を付加して、自動的に作業を行
なう各種の移動作業ロボットが開発されている。例えば
自走式掃除機は、清掃機能として本体底部に吸込みノズ
ルやブラシなどを備え、移動機能として駆動および操舵
手段と、走行時に障害物を検知する障害物検知手段と、
位置を認識する位置認識手段とを備え、この障害物検知
手段によって清掃場所の周囲壁に沿って移動しつつ、位
置認識手段によって清掃領域を認識し、その清掃領域内
を移動して清掃領域全体を清掃するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の移動作業ロボットでは、位置認識手段にジャ
イロセンサや走行距離センサなどの内界センサを用いた
相対位置認識を行なっているため、広い移動作業領域で
は位置計測誤差の累積が大きくなり移動経路がずれた
り、所定の基準となる点を見失うことがあった。
【0004】そこで本発明は、広い移動作業領域を移動
する場合でも正確な位置認識が可能となり移動経路のず
れが少ない、確実で実用的な移動作業ロボットを提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動して作業
を行なう本体部と、発光手段を有し前記本体部外に設置
される発光部を備え、本体部は発光部からの光を受光す
る受光手段を有し、受光手段の光像の方向または位置に
より発光部の方向を認識し、光像の大きさまたは形状に
より発光部からの距離を認識するもので、本体部は、移
動領域の所定位置に配した発光部からの方向と距離を認
識し、本体部に設けた走行制御手段は、この情報に基づ
いて駆動手段と操舵手段とを制御する移動作業ロボット
であるから、位置計測誤差が累積せず、広い移動領域で
も確実に移動できる移動作業ロボットが実現できる。
【0006】本体部に、ゴミを吸引するファンモータま
たは清掃ノズルを設けた自走式掃除機に上記発明を採用
することが好ましい。なぜならば、自走式掃除機の清掃
領域では、発光部からの光が届く範囲であり、また、床
面が絨毯あるいは段差等の内界センサでは誤差が発生し
やすい環境であるからである。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、移動
して作業を行なう本体部と、発光手段を有し前記本体部
外に設置される発光部を備え、前記本体部は、走行移動
させるための駆動手段および操舵手段と、走行制御を行
なう走行制御手段と、前記発光部からの光を受光する受
光手段とを有し、前記受光手段の光像の方向または位置
により前記発光部の方向を認識し、前記光像の大きさま
たは形状により前記発光部からの距離を認識し、前記走
行制御手段は前記発光部の方向および距離の情報に基づ
き前記駆動手段と前記操舵手段とを制御する移動作業ロ
ボットとすることで、本体部は、位置計測誤差が累積せ
ず、広い移動領域でも確実に移動できる。
【0008】請求項2に記載した発明は、走行制御手段
は、本体部の走行軌跡が、発光部を中心とした円あるい
は円弧状になるように制御するので、距離と方向の情報
を用いて、簡素な走行制御で効率的な作業領域の移動を
行うことができる。
【0009】請求項3に記載した発明は、受光手段は、
発光手段の光を広角あるいは全方位で集光する集光手段
を有するので、本体部はどの方向を向いていても、発光
手段の光を受光でき、発光部に対する方向および距離の
情報を得る構成とすることができる。
【0010】請求項4に記載した発明は、受光手段は、
受光方向を広角あるいは全方位で発光部の方向に向ける
可動手段を有するので、本体部はどの方向を向いていて
も、発光手段の光を受光でき、発光部に対する方向およ
び距離の情報を得る構成とすることができる。
【0011】請求項5に記載した発明は、発光手段は、
LEDで構成されるので、受光手段は、照明や太陽光な
どの外乱光の影響を受けにくく、より確実に発光手段の
光を受光できる。
【0012】請求項6に記載した発明は、受光手段は、
CCDあるいはCMOSセンサからなる画像センサで構
成されるので、光像の方向または位置、大きさまたは形
状の画像データを得て走行制御手段に出力することがで
きる。
【0013】請求項7に記載した発明は、発光部は、発
光手段を所定パターンで点滅あるいは明暗させる発光制
御手段を有し、受光手段が、前記所定パターンの光像の
みを検出するフィルタを有するので、受光手段は、照明
や太陽光などの外乱光を受光しにくく、発光手段の光を
抽出して受光できる。
【0014】請求項8に記載した発明は、発光制御手段
は発光手段を所定周波数で点滅させるので、受光手段
は、所定周波数を抽出するフィルタにて、照明や太陽光
などの外乱光を受光しにくく、容易に安定して発光手段
の光を抽出して受光できる。
【0015】請求項9に記載した発明は、発光部に線状
の発光手段を設けたので、本体部は、受光手段の光像の
長さにより発光部からの距離の情報を得ることができ
る。
【0016】請求項10に記載した発明は、発光部に複
数の点状の発光手段を設けたので、本体部は、受光手段
の光像の間隔により発光部からの距離の情報を得ること
ができる。
【0017】請求項11に記載した発明は、本体部に、
受光手段を複数設けたので、受光手段の間隔と受光した
光像の複数の方向から、本体部は、発光部に対する方向
と距離の情報を得ることができる。
【0018】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の実施例を自走式
掃除機に応用した場合を例にとって、図1〜7に基づい
て説明する。
【0019】図1は本実施例の全体外観構成を示す。1
は移動しながら清掃を行なう本体部で、清掃領域の床面
A上を移動する。2は発光部で、清掃領域を見渡せる任
意の位置に設置され、間隔Dで2個設けられたLED等
からなる点状の発光手段11を発光させる。
【0020】図2に、本体部1の構成を示す。3,4は
左右の駆動モータで、それぞれの出力軸は左右の減速機
5,6を介して左右の走行輪7,8を駆動する。この左
駆動モータ3と右駆動モータ4を左右独立に回転制御す
ることにより本体部1を走行移動させるもので、左右の
駆動モータ3,4、減速機5,6、走行輪7,8で駆動
手段および操舵手段を構成している。9は各種入力に応
じて左右の駆動モータ3,4を制御し本体部1の走行制
御を行なう走行制御手段で、マイクロコンピュータおよ
びその他制御回路からなる。10は、本体部1の上面
に、走行輪7,8の中心線上方、左右中央に設けた受光
手段で、発光手段11の光を広角あるいは全方位で受光
する。13,14は障害物検知センサで、本体部1の前
方および側方の障害物までの距離を光により検知する。
15は床面を掃除する清掃ノズルで、吸込み口には回転
ブラシなどからなるアジテータ16が設けられ、ファン
モータ17で発生させた真空圧によりゴミを吸引する。
前記アジテータ16はノズルモータ18により伝動ベル
ト19を介して回転駆動される。20は電池などからな
る電源で、本体部1内に電力を供給する。
【0021】次に、受光手段10の構成を図3〜4に基
づいて説明する。
【0022】図3は、広角あるいは全方位の光28を集
光するタイプのものである。23は、球面、楕円面ある
いは円錐面などの反射板からなる集光手段で、全方位の
光28をレンズ22に集光する。レンズ22は焦点距離
faで光28を画像センサ21に結像する。集光手段23
・レンズ22・画像センサ21とフィルタ25(参照後
述図5)により、受光手段10を構成している。画像セ
ンサ21は、CCDあるいはCMOSセンサ等からな
り、2個の発光手段11の発光に対応する光像(結像)
29の位置により、本体部1の発光部2に対する方向と
距離を検出する。つまり、本体部1の基準方向(図では
右側)からの角度θにより方向を、2個の光像の間隔da
により距離を検出する。daは、発光手段11の間隔D
(参照図1)と、光学系全体の焦点距離(fとする)と
本体部1と発光部2との距離(Lとする)により決ま
り、L=f・D/daである。例えば、f=40mm・D=10
0mm・da=1mmのとき、距離L=4000mm=4mと検出す
る。
【0023】図4は、一般的な画角あるいは望遠のカメ
ラを、広角あるいは全方位に向くよう回動させるタイプ
ものである。24は、サーボモータとエンコーダあるい
はステッピングモータ等(図示せず)からなる可動手段
で、カメラを回転駆動し、カメラの方向を検出する。カ
メラは、CCDあるいはCMOSセンサ等からなる画像
センサ21に焦点距離fbで光を結像するレンズ22、可
動手段24に回転自在に支持されるカメラ筐体26から
なる。可動手段24・カメラ筐体26・レンズ22・画
像センサ21とフィルタ25(参照後述図5)により、
受光手段10を構成している。光像(結像)29が画像
センサ21の左右中央にある時のカメラの向きと、発光
手段11の発光に対応する光像(結像)29の間隔によ
り、本体部1の発光部2に対する方向と距離を検出す
る。つまり、本体部1の基準方向(図では右側)からの
角度θにより方向を、2個の光像の間隔dbにより距離を
検出する。dbは、発光手段11の間隔D(参照図1)
と、焦点距離fbと、本体部1と発光部2との距離Lによ
り決まり、L=fb・D/dbである。例えば、fb=60mm・
D=100mm・db=1mmのとき、距離L=6000mm=6mと検
出する。
【0024】システム構成を図5に示す。発光部2の発
光手段11から発光された光28は、本体部1の受光手
段10によって受光される。発光部2には発光制御手段
12が設けられ、発光手段11を所定周波数で点滅発光
させる。例えば図6に示すような点滅を繰り返すよう制
御する。本体部1の受光手段10に設けたフィルタ25
は、発光手段11と同じ周波数の受光信号のみを取り出
し、照明や太陽光などの外乱光をほとんど遮断する。走
行制御手段9は、発光部2の方向および距離のデータを
検出する受光手段10や、障害物検知手段13、14か
らの入力に応じて、左右の駆動モータ3,4やファンモ
ータ17、ノズルモータ18を制御して、本体部1に移
動清掃を行わせる。
【0025】上記構成による、本体部1の走行動作につ
いて、図7を用いて説明する。
【0026】発光部2は発光手段11を清掃領域Aの方
に向けて、その隅に設置する。本体部1は、発光部2の
近傍点●印からスタートするとする。
【0027】まず、壁沿い清掃モードを始める。破線矢
印で示すように、本体部1は、障害物検知センサ13、
14で壁面や障害物40を検出、回避しながら、壁面に
沿って清掃領域Aを1周する。1周したかどうかの判断
方法は、走行輪7・8の回転数、あるいはこれに加え
て、本体部1の方向を計測するジャイロ等の方向計測手
段(図示せず)の検出値を用いた内界センサの情報を利
用するか、再び発光部2の近傍に戻ったという外部情報
を利用するか、あるいは併用するかは、どの方法でもよ
い。そして、清掃領域Aの形状や大きさを走行制御手段
9の内部にマップとして記録する。
【0028】次に、本体部1は、内部領域清掃モードに
移る。実線矢印で示すように、発光部2の発光を受光手
段10で受け、方向と距離を検出しながら、発光部2を
中心とする同心の円弧状に走行する。つまり、発光部2
に近い所より(遠い所からでもよい)、発光手段11を
常に右の同じ方向に見ながら、等距離を保って円弧状軌
跡を描くように走行する。障害物検知センサ13、14
が壁面や障害物40を検知すると、その場で方向を変
え、壁面や障害物40から等距離で、清掃ノズル15に
よる清掃幅分だけ、発光部2から遠ざかる。そして、清
掃領域Aの方向に向きを変え、前とは反対に、発光手段
11を常に左側の同じ方向に見ながら、同様に円弧状軌
跡を描くように走行(図7の本体部1の位置)する。障
害物検知センサ13、14が壁面や障害物40を検知す
ると、その場で方向を変え、壁面や障害物40から等距
離で、清掃ノズル15による清掃幅分だけ、同様に発光
部2から遠ざかる。あと、このアルゴリズムを繰り返
す。途中、中央障害物41があると、これを発光部2に
近づく方向に回避しながら清掃を進める。最後に、清掃
領域Aの隅(図7左上)にたどり着くと、発光部2から
遠ざかる時に、障害物検知センサ13、14が前方に壁
面もしくは障害物40を検出して、前記マップと照合し
てこれ以上円弧軌跡で走行できないと判断すると、清掃
を終了して走行停止する。
【0029】以上により、本体部1は、どの方向を向い
ていても受光手段10が発光手段11の光28を受光す
ることができ、また、照明や太陽光などの外乱光の影響
を受けにくい。そして、画像センサ21に結像した光像
29により、本体部1は、発光部2に対する方向と距離
の情報を得ることができ、これらのデータに基づき、清
掃領域を隈無く効率よく清掃走行できるものである。
【0030】なお、障害物40もしくは中央障害物41
により発光手段11の光が遮られ、受光手段10が受光
できない場合、その走行区間は、走行輪7・8の回転
数、あるいはこれに加えて、本体部1の方向を計測する
方向計測手段(ジャイロ)等の内界センサの情報を利用
して、壁沿いもしくは内部領域の各モードに応じて、走
行軌跡を補完することができる。
【0031】また、受光手段は、図3・図4いずれを用
いてもよいし、これらの組み合わせとして、例えば、全
方位ではなく広角の集光手段を回転駆動してもよい。そ
して、集光手段23を反射板としたが、画像センサ21
に結像するレンズ22の機能も果たす、広角レンズや魚
眼レンズに置き換えてもよい。
【0032】また、焦点距離fa・fb・f、発光手段11
の間隔Dは、前述の数値に限定するものではない。
【0033】また、受光手段10において、フィルタ2
5で所定周波数の受光信号のみを取り出すとしたが、電
気的フィルタに限定しているものでなく、例えば材料物
性的にあるいは表面処理することにより、所定周波数
(波長)のみをよく通過させるレンズ22を用いてもよ
い。
【0034】また、発光制御手段12は発光手段11を
所定周波数で点滅させるとしたが、これに限るものでは
なく、明暗でもよいし、周波数を特定するわけでもな
い。変化のパターンも一定周期でなく各種変調方式等を
用いてもよい。この場合、フィルタ25の抽出特性も、
発光側のパターンに合わせればよい。ただし、所定周波
数発振・フィルタが一般的であり安価である。
【0035】また、受光手段10は発光手段11を全方
位見ることができるのであるから、例えば、内部領域モ
ードを、直進と180度ターンを繰り返す直進往復で清
掃を進める動作とすることも可能である。ただしこの場
合、目標とする方向および距離の幾何学的演算が煩雑と
なるため、演算スピードが走行速度に追従せず、走行制
御精度に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0036】また、本体部1の走行動作について、発光
部2の壁面近傍からスタートするとしたが、これに限定
するものではない。清掃領域Aの任意の位置からスター
トした場合、例えば、最初に壁を探し、見つければ壁沿
いモードに入り、1周終えた後発光部2近傍に進み、内
部領域モードに移ればよい。ただし、最初に中央障害物
41の周囲を壁面と間違えて1周してしまうと、マップ
が作成できず壁際の清掃ができないので、スタート位置
は壁面あるいは障害物40近傍が望ましい。
【0037】また、清掃終了後は、壁沿いに走行するか
あるいは最短経路にて、発光部2の近傍に戻ってから、
本体部1を停止させるのが望ましい。
【0038】(実施例2)実施例1と共通部分の説明は
省略する。本実施例は、発光部2が、図8に示すよう
に、発光手段11を、間隔Dで上下にかつ複数列全周に
設けた構成のものである。あるいは、間隔Dで上下に2
個設けた発光手段11を全周回転駆動するものである。
【0039】これによる動作を、図9に基づいて説明す
る。発光部2を清掃領域Aの中央、図では例えば中央障
害物41の位置に設置する。本体部1は、発光部2の近
傍(壁面の近傍でもよい)からスタートするとする。ま
ず、破線矢印で示すように、障害物検知センサ13、1
4で壁面や障害物40を探しながら、発光部2から遠ざ
かる。壁面を見つけると、壁沿い清掃モードに入り、障
害物検知センサ13、14で壁面や障害物40を検出、
回避しながら、壁面に沿って清掃領域Aの外周を1周す
る。そして、その形状や大きさを走行制御手段9の内部
にマップとして記録する。次に、本体部1は、実線矢印
で示すように、いったん発光部2の近くに戻り、続い
て、内部領域清掃モードに入る。発光手段11を常に右
側の同じ方向に見ながら、等距離を保って発光部2を中
心とする円状に走行する。検出している発光部2までの
距離を半径として、走行制御手段9が一周の走行距離を
演算して、1周が終了したことを判断する。そして、そ
の場で左に90度方向を変え、清掃ノズル15による清
掃幅分だけ、発光部2から遠ざかり、さらに左に方向を
変え、前とは反対に、発光手段11を常に左側の同じ方
向に見ながら、同様に同心円状に軌跡を描くよう走行す
る。あと、このアルゴリズムを繰り返す。走行軌跡の円
の半径が大きくなって1周できなくなり、途中で、障害
物40や壁面を障害物検知センサ13、14が検知する
と、その場で方向を変え、壁面や障害物40から等距離
で、清掃ノズル15による清掃幅分だけ、発光部2から
遠ざかり、前記実施例1で説明した円弧状の軌跡を描く
制御を行う。あと、このアルゴリズムを繰り返す。最後
に、清掃領域Aの隅(図9左上)にたどり着いて、発光
部2から遠ざかる時に前方に壁面もしくは壁際障害物4
0があると、清掃終了と判断してストップする。
【0040】以上により、発光部2に発光手段11を全
周設けると、あるいは全周駆動すると、発光部を清掃領
域Aの中央に設置しても、隈無く効率よく掃除できるも
のである。
【0041】(実施例3)本実施例では、発光部2の別
形態について図10に基づいて説明する。前記実施例と
共通部分の説明は省略する。
【0042】図10は、発光手段11を1個の線状とし
たものである。例えば、照明と区別するために周波数を
変えた蛍光灯のようなものでもよいし、面発光LEDを
並べたものでもよい。蛍光灯であれば、発光制御手段1
2を簡素にすることができる。このとき画像センサ21
(図3、図4参照)には線状の光像29(図示せず)が
できる。その長さは、前述(実施例1参照)のda、dbに
対応するので、本体部1の発光部2に対する距離を検出
することができる。
【0043】なお、発光手段11を全周に設けてもよ
い。
【0044】(実施例4)本実施例では、発光部2の別
形態について図11に基づいて説明する。前記実施例と
共通部分の説明は省略する。
【0045】図11は、点状の発光手段11を3個設け
たものである。画像センサ21(図3、図4参照)は、
解像度と画素数が決まっており外寸が有限であるため、
前述(実施例1参照)の距離Lと光像29の間隔daまた
はdbの関係から、Lが小、すなわち距離が近くなると、
距離認識精度は高くなるが、光像29が画像センサ21
からはみ出してしまうことになる。そこで、3個の発光
手段11を使い分けると、これに対応することができ
る。つまり、距離が近くないときは、画像センサ21は
間隔Dの両端の発光手段11を捉えて精度を確保し、距
離が近い時には、片端と中央の発光手段11の間隔D’
を捉えて距離認識を行うものである。例えば、fb=20mm
・D=100mm・D’=25mm・画像センサ21の外寸=10m
mのとき、距離Lが200mmより小さくなると、db=fb・D
/Lより、間隔Dの発光手段11を視野に捉えることが
できなくなるが、間隔D’なら50mmさらに近くまで捉え
ることができるものである。
【0046】なお、発光手段11は全周に設けてもよ
い。
【0047】(実施例5)本実施例では、本体部1に受
光手段10を2個設けたものについて、図12、図13
について説明する。前記実施例と共通の部分は説明を省
略する。
【0048】前記実施例1〜4は、本体部1に受光手段
10を1個設け、発光部2の2個の発光手段11の間隔
あるいは長さによって、距離を認識するものであった。
本実施例では、図12に示すように、本体部1に受光手
段10を2個設けたものである。そして、発光部2の発
光手段11を1個としたものである。
【0049】上記条件における、本体部1の発光部2か
らの方向と距離の認識方法を、図13に示す。まず、方
向については、前記実施例のとおり、2個の受光手段1
0のうちの1個(走行輪7・8側に設けたもの)で、角
度θ2を検出する。距離Lについては、清掃ノズル15
側前側の受光手段10が検出している角度をθ1、2個
の受光手段10の間隔をPとすると、θ1、θ2および
Pより演算する。すなわち、間隔Pは設計上の既知値で
一定であため、三角測量の原理で、L=P×|(sin(θ
1)/sin(θ2-θ1))| である。例えば、P=25cmで、θ1
=100°、θ2=110°のとき、L=1.42m となる。
【0050】なお、発光部2の発光手段11を、前記実
施例のように2個あるいはそれ以上設けるか、あるい
は、受光手段10を3個以上の複数個設けてロバスト性
を持たせてもかまわない。前記、距離と方向に関する情
報が増えて検出精度を向上できる可能性があるからであ
る。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、移動して作
業を行なう本体部と、発光手段を有し前記本体部外に設
置される発光部を備え、前記本体部は、走行移動させる
ための駆動手段および操舵手段と、走行制御を行なう走
行制御手段と、前記発光部からの光を受光する受光手段
とを有し、前記受光手段の光像の方向または位置により
前記発光部の方向を認識し、前記光像の大きさまたは形
状により前記発光部からの距離を認識し、前記走行制御
手段は前記発光部の方向および距離の情報に基づき前記
駆動手段と前記操舵手段とを制御する移動作業ロボット
とすることで、本体部は、位置計測誤差が累積せず、広
い作業領域でも隈無く正確に移動作業できる移動作業ロ
ボットを実現できるものである。
【0052】請求項2に記載した発明は、走行制御手段
は、本体部の走行軌跡が、発光部を中心とした円あるい
は円弧状になるように制御するので、距離と方向の情報
を用いて、簡素な走行制御で効率的な作業領域の移動を
行うことができる移動作業ロボットを実現できるもので
ある。
【0053】請求項3に記載した発明は、受光手段は、
発光手段の光を広角あるいは全方位で集光する集光手段
を有するので、本体部はどの方向を向いていても、発光
手段の光を受光でき、発光部に対する方向および距離の
情報を得ることができる移動作業ロボットを実現できる
ものである。
【0054】請求項4に記載した発明は、受光手段は、
受光方向を広角あるいは全方位で発光部の方向に向ける
可動手段を有するので、本体部はどの方向を向いていて
も、発光手段の光を受光でき、発光部に対する方向およ
び距離の情報を得ることができる移動作業ロボットを実
現できるものである。
【0055】請求項5に記載した発明は、発光手段は、
LEDで構成されるので、受光手段は、照明や太陽光な
どの外乱光の影響を受けにくく、より確実に発光手段の
光を受光できる移動作業ロボットを実現できるものであ
る。
【0056】請求項6に記載した発明は、受光手段は、
CCDあるいはCMOSセンサからなる画像センサで構
成されるので、光像の方向または位置、大きさまたは形
状の画像データを得て走行制御手段に出力することがで
きる移動作業ロボットを実現できるものである。
【0057】請求項7に記載した発明は、発光部は、発
光手段を所定パターンで点滅あるいは明暗させる発光制
御手段を有し、受光手段が、前記所定パターンの光像の
みを検出するフィルタを有するので、受光手段は、照明
や太陽光などの外乱光を受光しにくく、選択的に発光手
段の光を抽出して受光できる移動作業ロボットを実現で
きるものである。
【0058】請求項8に記載した発明は、発光制御手段
は発光手段を所定周波数で点滅させるので、受光手段
は、所定周波数を抽出するフィルタにて、照明や太陽光
などの外乱光を受光しにくく、容易に安定して発光手段
の光を抽出して受光できる移動作業ロボットを実現でき
るものである。
【0059】請求項9に記載した発明は、発光部に線状
の発光手段を設けたので、本体部は、受光手段の光像の
長さにより発光部からの距離の情報を得ることができる
移動作業ロボットを実現できるものである。
【0060】請求項10に記載した発明は、発光部に複
数の点状の発光手段を設けたので、本体部は、受光手段
の光像の間隔により発光部からの距離の情報を得ること
ができる移動作業ロボットを実現できるものである。
【0061】請求項11に記載した発明は、本体部に、
受光手段を複数設けたので、受光手段の間隔と受光した
光像の複数の方向から、本体部は、発光部に対する方向
と距離の情報を得ることができる移動作業ロボットを実
現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である自走式掃除機の外
観斜視図
【図2】同、本体部の構造を示す内部透視斜視図
【図3】同、広角あるいは全方位集光タイプの受光手段
の構成図
【図4】同、カメラを広角あるいは全方位回転するタイ
プの受光手段の構成図
【図5】同、システム構成を示すブロック図
【図6】同、発光手段の発光パターン図
【図7】同、本体部の走行動作を説明する説明図
【図8】本発明の第2の実施例である発光部の斜視図
【図9】同、本体部の走行動作を説明する説明図
【図10】本発明の第3の実施例である発光部の斜視図
【図11】本発明の第4の実施例である発光部の斜視図
【図12】本発明の第5の実施例である自走式掃除機の
外観斜視図
【図13】同、方向と距離を検出する原理を説明する説
明図
【符号の説明】 1 本体部 2 発光部 3,4 駆動モータ 5,6 減速機 7,8 走行輪 9 走行制御手段 10 受光手段 11 発光手段 12 発光制御手段 21 画像センサ 22 レンズ 23 集光手段 24 可動手段 25 フィルタ 26 カメラ筐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土師 雅代 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3F059 AA12 BB07 DA08 DB04 FB12 GA00 3F060 CA12 5H301 AA02 AA10 BB11 BB14 CC03 CC06 FF09 FF11 FF27 GG03 GG07 GG12 GG17 HH10 LL01 LL06 LL11 LL14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動して作業を行なう本体部と、発光手
    段を有し前記本体部外に設置される発光部を備え、前記
    本体部は、走行移動させるための駆動手段および操舵手
    段と、走行制御を行なう走行制御手段と、前記発光部か
    らの光を受光する受光手段とを有し、前記受光手段の光
    像の方向または位置により前記発光部の方向を認識し、
    前記光像の大きさまたは形状により前記発光部からの距
    離を認識し、前記走行制御手段は前記発光部の方向およ
    び距離の情報に基づき前記駆動手段と前記操舵手段とを
    制御する移動作業ロボット。
  2. 【請求項2】 走行制御手段は、本体部の走行軌跡が、
    発光部を中心とした円あるいは円弧状になるように制御
    する請求項1に記載した移動作業ロボット。
  3. 【請求項3】 受光手段は、発光手段の光を広角あるい
    は全方位で集光する集光手段を有する請求項1または2
    のいずれか1項に記載した移動作業ロボット。
  4. 【請求項4】 受光手段は、受光方向を広角あるいは全
    方位で発光部の方向に向ける可動手段を有する請求項1
    または2のいずれか1項に記載した移動作業ロボット。
  5. 【請求項5】 発光手段は、LEDで構成される請求項
    1から4のいずれか1項に記載した移動作業ロボット。
  6. 【請求項6】 受光手段は、CCDあるいはCMOSセ
    ンサからなる画像センサで構成される請求項1から5の
    いずれか1項に記載した移動作業ロボット。
  7. 【請求項7】 発光部は、発光手段を所定パターンで点
    滅あるいは明暗させる発光制御手段を有し、受光手段
    が、前記所定パターンの光像のみを検出するフィルタを
    有する請求項1から6のいずれか1項に記載した移動作
    業ロボット。
  8. 【請求項8】 発光制御手段は発光手段を所定周波数で
    点滅させる請求項7に記載した移動作業ロボット。
  9. 【請求項9】 発光部に線状の発光手段を設け、受光手
    段の光像の長さにより発光部からの距離を認識する請求
    項1から8のいずれか1項に記載した移動作業ロボッ
    ト。
  10. 【請求項10】 発光部に複数の点状の発光手段を設
    け、受光手段の光像の間隔により発光部からの距離を認
    識する請求項1から8のいずれか1項に記載した移動作
    業ロボット。
  11. 【請求項11】 本体部に、受光手段を複数設けた請求
    項1から10のいずれか1項に記載した移動作業ロボッ
    ト。
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