JP2002072691A - 現像ユニット、プロセスカートリッジ及びカラー画像形成装置 - Google Patents

現像ユニット、プロセスカートリッジ及びカラー画像形成装置

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JP2002072691A
JP2002072691A JP2000268580A JP2000268580A JP2002072691A JP 2002072691 A JP2002072691 A JP 2002072691A JP 2000268580 A JP2000268580 A JP 2000268580A JP 2000268580 A JP2000268580 A JP 2000268580A JP 2002072691 A JP2002072691 A JP 2002072691A
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So Kai
創 甲斐
Hisafumi Shoji
尚史 庄司
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像濃度を高くし且つ低コントラスト画像を
良好にして画質を高めることができ、しかも価格競争の
点でも優れたカラー画像形成装置を提供する。 【解決手段】 磁気ブラシを現像剤担持体上に形成する
ようになった現像器を複数個有した現像ユニット23に
して、上記現像剤担持体は非磁性スリーブ285と磁石
ローラ286とからなり、当該磁石ローラが現像剤穂立
ちのための主磁極を備えるようになった現像ユニットを
装着した画像形成装置において、上記主磁極の法線方向
磁束密度の減衰率が40%以上であるような現像器と、
上記主磁極の法線方向磁束密度の減衰率が30%以下で
あるような現像器とを、それぞれ少なくとも1つ備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像剤担持体外周
面に現像剤を磁気吸着させて磁気ブラシを形成し対向す
る像担持体に当該磁気ブラシが摺擦する現像領域部分
(現像剤担持体上で磁気ブラシが立ち上がり潜像担持体
と接触する範囲)で現像処理する現像主磁極を有する現
像装置を備えたカラー画像形成装置、それに関連した現
像ユニット並びにプロセスカートリッジに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機、プリンタ、ファクシミ
リなどの電子写真式や静電記録式などによる各種画像形
成装置においては、感光体ドラムや感光体ベルトなどか
らなる潜像担持体上に画像情報に対応した静電潜像が形
成され、現像装置によって現像動作が実行されて、可視
像を得る。このような現像動作を実行するにあたり、転
写性、ハーフトーンの再現性、温度・湿度に対する現像
特性の安定性などの観点から、トナーとキャリアからな
る2成分現像剤を用いた磁気ブラシ現像方式が主流にな
ってきている。磁気ブラシ現像方式の現像装置では、現
像剤担持体上に2成分現像剤がブラシチェーン状に穂立
ちされて保持されながら、潜像担持体に対向する現像領
域に搬送されて、現像剤中のトナーを潜像担持体上の静
電潜像部分に供給するのである。
【0003】上記現像剤担持体は、通常円筒状に形成さ
れたスリーブ(現像スリーブ)を備えて構成されると共
に、当該スリーブ表面に現像剤を穂立ちさせるように磁
界を形成する磁石ローラ(磁界発生手段)をスリーブ内
部に有している。穂立ちの際、キャリアが磁石ローラで
生じる法線方向磁力線に沿うようにスリーブ上に穂立ち
されると共に、この穂立ちされたキャリアに対して帯電
トナーが付着する。上記磁石ローラは、複数の磁極を備
え、棒状などに形成されており、特に現像剤担持体表面
の現像領域部分に現像剤を穂立ちさせる現像主磁極が備
えられている。上記スリーブと磁石ローラの少なくとも
一方が動くことでスリーブ表面に穂立ちされた現像剤が
移動するようになっている。現像領域に搬送された現像
剤は上記現像主磁極から発せられる磁力線に沿って穂立
ちし、この現像剤のチェーン穂は撓むように潜像担持体
表面に接触し、接触した現像剤のチェーン穂が潜像担持
体との相対線速差に基づいて静電潜像と擦れ合いなが
ら、トナー供給を行うのである。
【0004】このような磁気ブラシ現像方式の現像装置
においては従来、後端白抜け現象の発生(ベタラインの
クロス部や黒ベタ、ハーフトーンベタ画像の後端部に生
じる白抜け)、横細線再現性やドット形成の貧弱さ(同
じ幅で形成した格子画像の横線が縦線よりも細くなった
り、1ドットなどの小さい点画像が現像されないなどの
現象)が指摘されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本出願人は、低
コントラスト画像であっても後端白抜けの発生などを改
善することができ、良好な画像濃度と画質を確保するこ
とができる画像形成装置を実現するために、特願200
0−29637号において、提案を行った(新しい構造
の磁石ローラ)。
【0006】しかしながら、上記提案技術では、鉄ネオ
ジウムボロン合金や鉄ネオジウムボロン合金ボンドなど
の希土類金属合金やサマリウム合金の磁石を用いること
で所望の現像主磁極表面磁力を確保しながら、その半値
幅を狭めることを実現しているが、このような磁石を用
いると現像ローラのコストがかなり上がり、とりわけカ
ラー画像形成装置では、そのコストアップが価格競争の
点で明らかな足かせとなってしまう。
【0007】そこで本発明は、実用的な観点から、画像
濃度を高くし且つ低コントラスト画像を良好にして画質
を高めることができ、しかも価格競争の点でも優れたカ
ラー画像形成装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明にし
たがって、潜像担持体に現像剤を摺擦すべく磁気ブラシ
を現像剤担持体上に形成するようになった現像器を複数
個有した現像ユニットにして、上記現像剤担持体は非磁
性スリーブと当該スリーブ内に固定配置された磁石ロー
ラとからなり、当該磁石ローラが現像剤汲み上げ磁極、
現像剤搬送磁極、現像剤穂立ちのための主磁極を備える
ようになった現像ユニットを装着した画像形成装置にお
いて、上記主磁極の法線方向磁束密度の減衰率が40%
以上、好ましくは50%以上であるような現像器と、上
記主磁極の法線方向磁束密度の減衰率が30%以下であ
るような現像器とが、それぞれ少なくとも1つ備えられ
ていることによって解決される。磁極の法線方向の磁束
密度の減衰率が大きくなるということは、磁気ブラシの
立ち上がり・倒れの間の穂立ちの幅が小さくなることを
意味し、その結果、磁気ブラシは短く且つ密に立ち上が
り、倒れることとなる。
【0009】同様なカラー画像形成装置において、上記
主磁極の半値幅が22°以下であるような現像器と、上
記主磁極の半値幅が25°以上であるような現像器と
が、それぞれ少なくとも1つ備えられていても、上記課
題を解決できる。ここで半値幅とは、法線方向の磁力分
布曲線の最高法線磁力(頂点)の半分の値(例えばN極
によって作製されている磁石の最高法線磁力が120m
T(ミリテスラ)であった場合、半値50%というと6
0mTである。)を指す部分の角度幅のことである。
【0010】主磁極法線方向磁束密度の減衰率が40%
以上或いは主磁極半値幅が22°以下である現像器が黒
トナーを収容した現像器であり、上記減衰率が30%以
下或いは半値幅が25°以上である現像器が他の色トナ
ーを収容した現像器であれば、一層効果的である。
【0011】潜像担持体に現像剤を摺擦すべく磁気ブラ
シを現像剤担持体上に形成するようになった現像器を複
数個有した現像ユニットにして、上記現像剤担持体は非
磁性スリーブと当該スリーブ内に固定配置された磁石ロ
ーラとからなり、当該磁石ローラが現像剤汲み上げ磁
極、現像剤搬送磁極、現像剤穂立ちのための主磁極を備
えるようになった現像ユニットであり、上記複数個の現
像器での主磁極の法線方向磁束密度の減衰率が全て40
%以上或いは主磁極の半値幅が全て22°以下であるよ
うな現像ユニットを装着した画像形成装置において、黒
トナーを収容した現像器では主磁極の磁力形成を補助す
る補助磁極を有し、他の色トナーを収容した現像器では
そのような補助磁極を持たないようにしても、上記課題
を解決できる。
【0012】黒トナーを収容した現像器がモノクロ現像
装置として知られた公知の据え置き型で形成され、他の
色トナーを収容した現像器が3色用リボルバー型で形成
されていてもよく、又は全てのトナーに対してリボルバ
ー型ユニットとして形成されていてもよい。リボルバー
型の場合、回転の際に平衡を保つことができるように各
現像器が重さ合わせされているのがよい。
【0013】上記のような画像形成装置において、潜像
担持体と現像剤担持体の間の現像ギャップが、黒トナー
を収容した現像器についてのみ狭く設定されているのが
好適である。そのために、黒トナーを収容した現像器の
現像剤担持体のローラ径が他の色トナーを収容した現像
器のものよりも大きければ好都合である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を、図に示す例に基
づいて説明する。先ず、図1を用いて、電子写真式多色
画像形成装置(以下、カラー複写機という)の概略構成
及び動作について説明する。このカラー複写機は、カラ
ー画像読取装置(以下、カラースキャナという)11、
カラー画像記録装置(以下、カラープリンタという)1
2、給紙バンク13などで構成されている。
【0015】上記カラースキャナ11は、コンタクトガ
ラス101上の原稿10の画像を照明ランプ102、ミ
ラー群103a,103b,103c及びレンズ104
を介してカラーセンサ105に結像して、原稿10のカ
ラー画像情報を、例えば赤、緑、青の色分解光毎に読み
取り、電気的な画像信号に変換する。ここで、カラーセ
ンサ105は、本例では赤、緑、青の色分解手段とCC
Dのような光電変換素子で構成され、原稿10の画像を
色分解した3色のカラー画像を同時に読み取っている。
そして、このカラースキャナ11で得た赤、緑、青の色
分解画像信号強度レベルを基にして、不図示の画像処理
部で色変換処理を行い、黒(以下、Bkという)、シア
ン(以下、Cという)、マゼンタ(以下、Mという)、
イエロー(以下、Yという)のカラー画像データを得
る。
【0016】上記Bk、C、M、Yのカラー画像データ
を得るためのカラースキャナ11の動作は次の通りであ
る。後述のカラープリンタ12の動作とタイミングを取
ったスキャナスタート信号を受けて、照明ランプ102
及びミラー群103a,103b,103cなどからな
る光学系が図中矢印左方向へ原稿10を走査し、1回の
走査毎に1色のカラー画像データを得る。この動作を合
計4回繰り返すことによって、順次4色のカラー画像デ
ータを得る。そして、その都度カラープリンタ12で順
次顕像化しつつ、これを重ね合わせて最終的な4色フル
カラー画像を形成する。
【0017】上記カラープリンタ12は、像担持体とし
ての感光体ドラム20、書き込み光学ユニット22、リ
ボルバー現像ユニット23、中間転写装置26、定着装
置27などで構成されている。
【0018】上記感光体ドラム20は矢印の反時計方向
に回転し、その周りには、感光体クリーニング装置20
1、除電ランプ202、帯電器203、電位センサ20
4、リボルバー現像ユニット23の選択された現像器、
現像濃度パターン検知器205、中間転写装置26の中
間転写ベルト261などが配置されている。カラープリ
ンタ12のうち、感光体ドラム20とリボルバー現像ユ
ニット23、更に場合によっては感光体クリーニング装
置201、除電ランプ202、帯電器2203、電位セ
ンサ204、現像濃度パターン検知器205がプロセス
カートリッジとして形成され、カラープリンタ12から
着脱自在に構成されていてもよい。
【0019】また、上記書き込み光学ユニット22は、
カラースキャナ11からのカラー画像データを光信号に
変換して、原稿10の画像に対応した光書き込みを行
い、感光体ドラム20に静電潜像を形成する。この書き
込み光学ユニット22は、光源としての半導体レーザー
221、不図示のレーザー発光駆動制御部、ポリゴンミ
ラー222とその回転用モータ223、f/θレンズ2
24、反射ミラー225などで構成されている。
【0020】また、上記リボルバー現像ユニット23
は、Bk現像器231K、C現像器231C、M現像器
231M及びY現像器231Yと、各現像器を矢印の反
時計方向に回転させる後述のリボルバー回転駆動部など
で構成されている。各現像器は、静電潜像を現像するた
めに現像剤の穂を感光体ドラム20の表面に接触させて
回転する現像スリーブと、現像剤を汲み上げて攪拌する
ために回転する現像剤パドルなどで構成されている。各
現像器231内のトナーはフェライトキャリアとの攪拌
によって負極性に帯電され、また、各現像スリーブには
不図示の現像バイアス電源によって負の直流電圧Vdc
に交流電圧Vacが重畳された現像バイアスが印加さ
れ、現像スリーブが感光体ドラム20の金属基体層に対
して所定電位にバイアスされている。複写機本体の待機
状態では、リボルバー現像ユニット23はBk現像器2
31Kが現像位置にセットされており、コピー動作が開
始されると、カラースキャナ11で所定のタイミングか
らBkカラー画像データの読み取りが開始され、このカ
ラー画像データに基づいてレーザー光による光書き込
み、静電潜像形成が始まる(以下、Bk画像データによ
る静電潜像をBk潜像という。C、M、Yについても同
様)。このBk潜像の先端部から現像可能とすべくBk
現像位置に静電潜像先端部が到達する前にBk現像スリ
ーブを回転開始しておいて、Bk潜像をBKトナーで現
像する。Bk潜像領域の現像動作が続いて、静電潜像後
端部がBk現像位置を通過した時点で、速やかに次の色
の現像器(本例では通常C現像器)が現像位置にくるま
で、リボルバー現像ユニット23が回転する。これは少
なくとも、次の画像データによる静電潜像先端部が到達
する前に完了する。
【0021】このリボルバー現像ユニット23について
は、後で詳しく説明する。上記中間転写装置26は、中
間転写ベルト261、ベルトクリーニング装置262、
紙転写コロナ放電器(以下、紙転写器という)263な
どで構成されている。中間転写ベルト261は駆動ロー
ラ264a、転写対向ローラ264b、クリーニング対
向ローラ264c及び従動ローラ群に張架されており、
不図示の駆動モータにより、駆動制御される。またベル
トクリーニング装置262は、入口シール、ゴムブレー
ド、排出コイル、入口シール及びゴムブレードの接離機
構などで構成されており、1色目のBk画像を中間転写
ベルト261に転写した後の2、3、4色目の画像をベ
ルト転写している間は接離機構によって中間転写ベルト
261の表面から入口シール、ブレードを離間させてお
く。また紙転写器263は、コロナ放電方式にてAC電
圧+DC電圧、又はDC電圧を印加して、中間転写ベル
ト261上の重ねトナー像を記録紙に一括転写する。
【0022】また、カラープリンタ12内の記録紙カセ
ット207及び給紙バンク13内の記録紙カセット30
a,30b,30cには、各種サイズの記録紙が収納さ
れており、指定されたサイズの記録紙のカセットから、
給紙コロ28,31a,31b,31cによってレジス
トローラ対29方向に給紙、搬送される。また、プリン
タ12の図で見て右側面には、OHP用紙や厚紙などの
手差し給紙用の手差しトレイ21が設けられている。
【0023】上記構成のカラー複写機において、画像形
成サイクルが開始されると、まず感光体ドラム20は矢
印の反時計方向に、中間転写ベルト261は矢印の時計
回りに不図示の駆動モータによって回転される。中間転
写ベルト261の回転に伴ってBkトナー像形成、Cト
ナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成が行わ
れ、最終的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト2
61上に重ねてトナ−像が形成される。
【0024】上記Bkトナー像形成は次のように行われ
る。帯電器203はコロナ放電によって感光体ドラム2
0を負電荷で約−700Vに一様帯電する。そして、半
導体レーザー221はBkカラー画像信号に基づいてラ
スタ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、当初
一様荷電された感光体ドラム20の露光部分は、露光光
量に比例する電荷が消失し、Bk潜像が形成される。そ
して、このBk潜像にBk現像スリーブ上の負帯電のB
kトナーが接触することにより、感光体ドラム20の電
荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い
部分、つまり露光された部分にはBkトナーが吸着さ
れ、静電潜像と相似なBkトナー像が形成される。そし
て、感光体ドラム20上に形成されたBkトナー像は、
感光体ドラム20と接触状態で等速駆動している中間転
写ベルト261の表面に、ベルト転写器265によって
転写される(以下、感光体ドラム20から中間転写ベル
ト261へのトナー像転写をベルト転写という)。
【0025】感光体ドラム20上の若干の未転写残留ト
ナーは、感光体ドラム20の再使用に備えて感光体クリ
ーニング装置201で清掃される。ここで回収されたト
ナーは回収パイプを経由して不図示の排トナータンクに
蓄えられる。
【0026】感光体ドラム20側ではBk画像形成工程
の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラ
ースキャナ11によるC画像データ読み取りが始まり、
そのC画像データによるレーザー光書き込みで、C潜像
形成が行われる。そして、先のBk潜像の後端部が通過
した後で、かつC潜像の先端部が到達する前にリボルバ
ー現像ユニット23の回転動作が行われ、C現像器23
1Cが現像位置にセットされてC潜像がCトナーで現像
される。C潜像領域の現像が続いて、C潜像の後端部が
現像位置を通過した時点で、先のBk現像器231Bの
場合と同様にリボルバー現像ユニット23の回転動作が
なされ、次のM現像器231Mを現像位置に移動させ
る。これもやはり次のM潜像の先端部が現像位置に到達
する前に完了させる。
【0027】なお、M及びYの画像形成工程について
は、それぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像形
成、現像の動作が上述のBk、Cの工程と同様であるの
で説明を省略する。
【0028】上記中間転写ベルト261には、感光体ド
ラム20に順次形成されるBk、C、M、Yのトナー像
を、同一面に順次位置合わせして、4色重ねのトナー像
が形成され、次の転写工程において、この4色のトナー
像が記録紙に紙転写器263により一括転写される。
【0029】上記画像形成動作が開始される時期に、記
録紙は上記記録紙カセット又は手差しトレイのいずれか
から給送され、レジストローラ対29のニップで待機し
ている。そして、紙転写器263に中間転写ベルト26
1上のトナー像先端がさしかかるときに、ちょうど記録
紙の先端がこのトナー像の先端に一致するようにレジス
トローラ対29が、駆動され、記録紙とトナー像とのレ
ジスト合わせが行われる。そして、記録紙が中間転写ベ
ルト261上のトナー像と重ねられて正電位の紙転写器
263の上を通過する。このときコロナ放電電流で記録
紙が正電荷で荷電され、トナー画像が記録紙上に転写さ
れる。続いて紙転写器263の図で見て左側に配置され
るべき不図示のAC+DCコロナによる分離除電器との
対向部を通過するときに、記録紙は除電され、中間転写
ベルト261から剥離して搬送ベルト211に移る。
【0030】そして、中間転写ベルト261面から4色
重ねトナー像を一括転写された記録紙は、搬送ベルト2
11で定着装置27に搬送され、所定温度に制御された
定着ローラ271と加圧ローラ272のニップ部でトナ
ー像が溶融定着され、排出ローラ対32で装置本体外に
送り出され、不図示のコピートレイに表向きにスタック
され、フルカラーコピーを得る。
【0031】一方、ベルト転写後の感光体ドラム20の
表面は、感光体クリーニング装置201(ブラシロー
ラ、ゴムブレード)でクリーニングされ、除電ランプ2
02で均一に除電される。また、記録紙にトナー像を転
写した後の中間転写ベルト261の表面は、ベルトクリ
ーニング装置262のブレードを再びブレード接離機構
で押圧することによってクリーニングされる。
【0032】次に、上記リボルバー現像ユニット23に
ついて説明する。図2は、各現像器231K、231
C、231M、231Yが一体となった4色用リボルバ
ー現像ユニット23の内部構造を示す断面図である。こ
のリボルバー現像ユニット23の各現像器231K、2
31C、231M、231Yは、不図示の前後端板間に
設けられた中空角筒状のステー部材242によってそれ
ぞれ支持されている。また、各現像器231K、231
C、231M、231Yは、それぞれ同型の現像器ケー
シング部283K、283C、283M、283Yを備
えている。これら各現像器ケーシング部283K、28
3C、283M、283Yには、現像剤としてのキャリ
ア及び各色のトナーからなる二成分現像剤がそれぞれ収
容されている。図示の例では感光体ドラム20に対向す
る現像位置にあるのが黒トナーとキャリアを収容したB
k現像器231Kで、図中反時計回りの順に、イエロー
トナーとキャリアを収容したY現像器231Y、マゼン
タトナーとキャリアを収容したM現像器231M、シア
ントナーとキャリアを収容したC現像器231Cになっ
ている。
【0033】ここで、4つの各現像器の内部構造は現像
ローラの磁石ローラ部分の構成を除いて全く同じである
ので、以下、図2において現像位置にあるBk現像器2
31Kを例にとってその内部構造を説明し、他の現像器
の内部構造については、対応する部材の符号として、B
k現像器における符号と同じ数字にイエロー、マゼン
タ、シアンの各現像器を区別するためY、M、Cの添字
を付した符号を図中に示し、その説明を省略し、磁石ロ
ーラの点のみ言及する。なお本例では、Bk現像器には
主磁極の磁力形成を補助する補助磁極を有した磁石ロー
ラが装着され、他の色トナー用現像器には減衰率が比較
的小さい、あるいは主磁極半値幅が比較的広い従来構造
の磁石ローラが装着されている。
【0034】図2に示すように現像装置に設けられてい
る現像剤担持体としての現像ローラ284は、潜像担持
体としての感光体ドラム20に近接するようにして配置
されており、両者の対向部分に現像領域が形成されるよ
うになっている。上記現像ローラ284には、アルミニ
ウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂などの非磁性体を
円筒状に形成してなる現像スリーブ285が不図示の回
転駆動機構によって時計回り方向に回転されるようにし
て備えられている。本例においては、感光体ドラム20
のドラム径が90mmに設定されているとともに、ドラ
ム線速が200mm/secが設定されている。またB
k現像器231Kの現像スリーブ285のスリーブ径は
30mmに設定されているとともに、スリーブ線速は2
40mm/secに設定されている。したがって感光体
ドラム20のドラム線速に対する現像スリーブ285の
スリーブ線速の比は1.2である。また感光体ドラム2
0と現像スリーブ285との間隔である現像ギャップは
0.4mmに設定されている。ちなみに、他の色トナー
用現像器231C、231M、231Yの現像スリーブ
径は29.9mmに設定されて、現像ギャップを0.4
5mmとするのが好ましいが、同じ径(30mm)、同
じ現像ギャップ(0.4mm)とすることも可能であ
る。
【0035】上記現像スリーブ285内には、当該現像
スリーブ285の周表面上に現像剤の穂立ちを生じるよ
うに磁界を形成する磁石ローラ286が固定状態で備え
られている。このとき現像剤を構成するキャリアは、上
記磁石ローラ286から発せられる法線方向磁力線に沿
うようにして現像スリーブ285上にチェーン状に穂立
ちを起こすとともに、このチェーン状に穂立ちを起こし
たキャリアに対して帯電トナーが付着されて磁気ブラシ
が構成される。この磁気ブラシは、現像スリーブ285
の回転移送にともなって現像スリーブ285と同方向
(時計回り方向)に移送されることとなる。上記磁石ロ
ーラ286は、複数の磁極を備えている。具体的には、
図3に詳細を示すように、現像領域部分に現像剤を立ち
上げる現像主磁極P1bと、現像主磁極磁力の形成を補
助する主磁極形成補助部材P1a,P1c、現像スリー
ブ285上に現像剤を汲み上げるための磁極P4,P
5、汲み上げられた現像剤を現像領域まで搬送させる磁
極P6,P7,P8、現像後の領域で現像剤を搬送させ
る磁極P2,P3を備えている。これらの各磁極P1
b,P1a,P1c,P4,P5,P6,P7,P8,
P2及びP3は、現像スリーブ285の半径方向に向け
て配置されている。その30mm径でのFeNdBボン
ドの磁石ローラ(黒トナー用)での磁束密度などを従来
構成での磁石ローラ(他色トナー用)との比較において
表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】上記磁石ローラ286は10極によって構
成されているが、汲み上げ性、黒ベタ画像追従性を向上
させるためにP3極からドクタブレード間に磁極を更に
増やして12極で構成する磁石ローラとしても良い。逆
に構成上の簡略化やコスト低減のために8極によって構
成してもよい。
【0038】特に図2に示すように、現像主極群P1
は、P1a,P1b,P1cの順で上流側から並ぶ横断
面の小さな磁石から構成されている。横断面の小さいこ
れら磁石は希土類金属合金により作製されているが、サ
マリウム合金系磁石、特にサマリウムコバルト合金系磁
石などを用いることもできる。希土類金属合金磁石のう
ち代表的な鉄ネオジウムボロン合金磁石では最大エネル
ギー積が358kJ/m であり、鉄ネオジウムボロン
合金ボンド磁石では最大エネルギー積が80kJ/m
前後である。このような磁石によって従来の磁石と異な
り、相当に小サイズ化しても必要な現像ローラ表面磁力
を確保できる。従来の通常フェライト磁石やフェライト
ボンド磁石では最大エネルギー積がそれぞれ36kJ/
前後、20kJ/m前後である。スリーブ径を大
きくすることが許容される場合には、フェライト磁石や
フェライトボンド磁石を用いて形状を大きくとり、ある
いはスリーブ側に向いた磁石先端を細く形成することに
よっても半値幅を狭くすることが可能である。また、本
例では横断面の小さな磁石により構成しているが、一体
成形で形成される磁石ローラにより成形して良く、更
に、P1極群以外の磁石を一体成形しP1極群を個別に
形成し一体化若しくは同時に形成しても良い。形状的に
は、磁石ローラ内部の個々の磁石断面形状は四角でもよ
いが、その他に扇型、竹輪型などが考えられ、扇状に形
成した磁石を磁石ローラ軸に貼り合わせによって成形し
ても良い。
【0039】本例では、現像主磁石P1bと、現像スリ
ーブ43上に現像剤を汲み上げるための磁石P4と、汲
み上げられた現像剤を現像領域まで搬送する磁石P6,
P8と、現像後の領域で現像剤を搬送する磁極P2,P
3がN極をなし、主磁極の磁力形成を補助する主磁極磁
力形成補助磁石P1a,P1cと、汲み上げられた現像
剤を搬送する磁石P5、P7がS極をなしている。法線
方向の磁束密度を測定し円チャートグラフとして示した
図3で理解できるように、主磁石P1bとして、現像ロ
ーラ上で85mT以上の法線方向磁力を有する磁石が用
いられた。本例では、当該主磁石P1bより回転下流側
の主磁極磁力形成補助磁石P1cとして60mT以上の
磁力を有する磁石を用いることにより、キャリア付着な
どの異常画像の発生が無いことが確認された。これより
も小さい磁力の場合にはキャリア付着が発生した。キャ
リア付着に関係する磁力は接線磁力であり、この接線磁
力を大きくするためにはP1b,P1cの磁力を大きく
する必要があるが、どちらかを十分に大きくすることで
キャリア付着の発生を抑えることができる。磁石P1
a,P1b,P1cの磁石幅は2mmであった。この時
のP1bの半値幅は16°であった。更に磁石の幅を狭
くすることで半値幅を一層細めることができることを確
認した。1.6mm幅の磁石を用いた際の主磁極の半値
幅は12°であった。
【0040】以上のような構成を有する現像ローラを有
する現像装置において、図2に示されるように、現像器
ケーシング部283K内には、現像ローラ284に担持
され感光体ドラム20との対向部に搬送される現像剤量
を規制するドクタブレード287(現像スリーブ285
との間隔であるドクタギャップは0.4mm)、当該ド
クタブレード287で規制されて現像器ケーシング内に
押し留められた現像剤の−部を中心軸線方向に沿って後
から前に搬送する第1搬送スクリュー288、及び、中
心軸線方向に沿って上記第1搬送スクリュー288とは
逆の向きに現像剤を搬送する第2搬送スクリュー289
が配設されている。この第2搬送スクリュー289の下
方の現像器ケーシング部283Kには、現像器ケーシン
グ部283Kに収容されている現像剤のトナー濃度を検
出するためのトナー濃度センサが設置されている。
【0041】法線方向の磁力密度の減衰率を考察するに
あたり、改めて図3に戻る。当該図は法線磁力パターン
を示すもので、実線は現像スリーブ表面上の磁束密度を
測定して円チャートグラフであり、破線は現像スリーブ
表面から1mm離れたところでの法線方向の磁束密度を
測定した円チャートグラフである。一方、他色トナー用
の従来構成磁石ローラ(所謂6極マグ)の磁力詳細を、
図5に概略的に示す。測定に使用した計測装置はADS
社製ガウスメーター(HGM-8900S)並びにAD
S社製TS−10A型プローブであり、円チャートレコ
ーダにて記録した。
【0042】本例での磁石ローラによる観測では、主磁
極P1bのスリーブ表面上の法線方向の磁束密度は10
8.0mTを示し、スリーブ表面から1mm離れた部分
での法線方向磁束密度は34.1mTであり、磁束密度
の変化量は73.9mTの磁力差であった。この時の法
線方向磁束密度の減衰率(スリーブ表面上の法線方向磁
束密度のピーク値からとスリーブ表面から1mm離れた
ところでの法線方向磁束密度のピーク値の差をスリーブ
表面上の法線方向磁束密度のピーク値で割った比率)は
68.4%である。主磁極の最高法線磁力が108.0
mTである時の半値は54mTで、その半値幅は22°
である。この主磁極の半値幅22°を境に、それより大
きくすると異常画像の発生があることが確認された。な
お従来構造の磁石ローラでは、所望の現像主磁極表面磁
力を確保できる範囲内においては、半値幅はせいぜい2
5°である。
【0043】また主磁極P1bの上流側に位置する主磁
極磁力形成補助磁石P1aのスリーブ表面上の法線方向
磁束密度は107.4mTを示し、スリーブ表面上から
1mm離れた部分での法線方向磁束密度は45.6mT
であり、磁束密度の変化量は61.8mTの磁力差であ
った。この時の法線方向磁束密度の減衰率は57.5%
である。主磁極P1bの下流側に位置する主磁極磁力形
成補助磁石P1cのスリーブ表面上の法線方向磁束密度
は104.6mTを示し、スリーブ表面上から1mm離
れた部分での法線方向磁束密度は44.8mTであり、
磁束密度の変化量は59.8mTの磁力差であった。こ
の時の法線方向磁束密度の減衰率は57.1%である。
【0044】本例のBk現像器では、磁石ローラ上に発
生した磁力線に沿って形成された磁気ブラシは、主磁極
P1bに形成されるブラシ部分のみが感光体に接し、感
光体上の静電潜像を顕像化する。この際、感光体が接し
ない状態で測定すると当該箇所での磁気ブラシの長さは
約1.5mmで、他色トナー用の従来型磁石ローラで形
成される磁気ブラシ(約3mm)よりも穂立ちが短く、
密になった状態を作り出すことが可能となった。現像剤
規制部材と現像スリーブの間の距離が従来と同じである
場合には、現像剤規制部材を通過する現像剤量が同じで
あるので、現像領域にある磁気ブラシは短く、密になっ
ていることが確認できた。この現象は図3の法線磁力パ
ターンからも理解でき、現像スリーブ表面から1mm離
れたところでの法線磁束密度が大きく減少しているの
で、磁気ブラシは現像スリーブより離れたところではブ
ラシチェーンを形成することができず、磁気ブラシが短
く現像スリーブ表面に密に形成することとなる。
【0045】一方、他色トナー用磁石ローラ(図4)で
は、主磁極のスリーブ表面上の法線方向磁束密度は10
7.8mTを示し、スリーブ表面上から1mm離れた部
分での法線方向磁束密度は76.7mTであり、磁束密
度の変化量は31.1mTの磁力差であった。この時の
法線方向磁束密度の減衰率は28.8%である。
【0046】上記第1例のリボルバー現像ユニットで
は、Bk現像器231Kに補助磁極付き磁石ローラ、他
の色トナー用現像器231C、231M、231Yに従
来構造の磁石ローラを装着させているが、主磁極の法線
方向磁束密度の減衰率を40%以上、あるいは主磁極の
半値幅を22°以下にするような磁石ローラ(新しい構
造の磁石ローラ)であるためには、主磁極の磁力形成を
補助する補助磁極を有しなくとも可能であり、そのよう
な補助磁極を持たない磁石ローラをBk現像器に用いた
り(他の色トナー用現像器には従来構造の磁石ロー
ラ)、黒以外の色トナー用現像器に用いたり(Bk現像
器231Kには補助磁極付き磁石ローラ)する構成も本
発明の対象である。そこで補助磁極を有することなく主
磁極の法線方向磁束密度の減衰率を40%以上、あるい
は主磁極の半値幅を22°以下にする磁石ローラについ
て、以下説明する。なお当該磁石ローラが収まる現像ロ
ーラや現像装置は上記の例と全く同じなので、重ねて説
明しない。
【0047】本磁石ローラは、現像領域部分に現像剤を
穂立ちさせる現像主磁石P1、現像スリーブ上に現像剤
を汲み上げるための磁石P4、汲み上げられた現像剤を
現像領域まで搬送する磁石P5,P6、現像後の領域で
現像剤を搬送する磁極P2,P3を備えている。現像主
極を形成する主磁石P1は、主磁極磁力形成補助磁石を
備えた上記第1例のものと同じく希土類金属合金により
作製されているが、サマリウム合金磁石等であってもよ
い。60mT以上の磁力を有すれば、キャリア付着など
の異常画像の発生が無いこと、磁石幅2mmで磁石P1
の半値幅が22°、1.6mm幅では16°であること
も上記第1例と同じである。
【0048】法線磁力パターンを示す図5で理解できる
ように、本例での磁石ローラでは、現像磁極P1のスリ
ーブ表面上の法線方向の磁束密度は85mTを示した。
一方、スリーブ表面から1mm離れた部分での法線方向
磁束密度は39.5mTであり、磁束密度の変化量は4
5.5mTの磁力差を観測した。この時の法線方向磁束
密度の減衰率は53.5%である。本例では、磁石ロー
ラ上に発生した磁力線に沿って現像剤で形成された磁気
ブラシは、現像磁極P1に形成されるブラシ部分のみが
感光体に接し、感光体上の静電潜像を顕像化する。
【0049】上記の2つの例のリボルバー現像ユニット
では、Bk、C、M、Yの各色トナー用の現像器に装着
される磁石ローラの構造が相違する。そのため、現像ユ
ニットの回転の際に均衡を保つことができるように、軽
量となり得る現像器に対してはウエイトを取り付けるよ
うにするのがよい。
【0050】また上記リボルバー現像ユニットは4色用
ユニットであるが、図6aに示すように、Bk現像器の
み所謂据え置き型として、他の色トナー用現像器のみを
リボルバー型としてもよく、また図6bのように、全て
の色トナーについて据え置き型現像器としてもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、潜像担持体に現像剤を
摺擦すべく磁気ブラシを現像剤担持体上に形成するよう
になった現像器を複数個有した現像ユニットにして、上
記現像剤担持体は非磁性スリーブと当該スリーブ内に固
定配置された磁石ローラとからなり、当該磁石ローラが
現像剤汲み上げ磁極、現像剤搬送磁極、現像剤穂立ちの
ための主磁極を備えるようになった現像ユニットを装着
した画像形成装置において、上記主磁極の法線方向磁束
密度の減衰率が40%以上であるような現像器と、上記
主磁極の法線方向磁束密度の減衰率が30%以下である
ような現像器とが、それぞれ少なくとも1つ備えられ、
若しくは主磁極の半値幅が22°以下であるような現像
器と、上記主磁極の半値幅が25°以上であるような現
像器とが、それぞれ少なくとも1つ備えられることによ
って、特に再現性の要求が高いものにのみ新しい構造の
磁石ローラを振り分けることで、コストダウンを図るこ
とができる。通常のBk,C,M,Yの4色タイプで
は、主磁極法線方向磁束密度の減衰率が40%以上或い
は主磁極半値幅が22°以下である現像器を黒用現像器
とし、上記減衰率が30%以下或いは半値幅が25°以
上である現像器を他の色用現像器とするのが、高画質化
とコストダウンの両方にとって好都合である。
【0052】複数の現像器を備える画像形成装置におい
て、全ての現像器に新しい構造の磁石ローラを装着させ
る場合には、黒トナーを収容した現像器では主磁極の磁
力形成を補助する補助磁極を有し、他の色トナーを収容
した現像器ではそのような補助磁極を持たないようにす
ることで、高画質化とコストダウンをバランスよく達成
できる。
【0053】黒トナーを収容した現像器がモノクロ現像
装置として知られた公知の据え置き型で形成され、他の
色トナーを収容した現像器が3色用リボルバー型で形成
されていれば、黒用現像器のみに新しい構造の磁石ロー
ラを用いる場合にバランスをとりやすく、また黒用現像
器の現像ギャップの精度を出しやすい。画像形成装置全
体の設計上、唯一の現像装置としてリボルバー型ユニッ
トとして形成する方が好ましいことも少なくなく、その
ようなリボルバー型の場合には、各現像器を重さ合わせ
することで、回転の際に平衡を保つことができる。
【0054】上記のような画像形成装置において、潜像
担持体と現像剤担持体の間の現像ギャップが、黒トナー
を収容した現像器についてのみ狭く設定されていれば、
当該現像器に新しい構造の磁石ローラを用いる場合に当
該ローラの効果、即ち、異常画像の発生原因を抑え、画
像濃度を高くし且つ低コントラスト画像を良好にするこ
とを一層引き出すことが可能である。そのために、黒ト
ナーを収容した現像器の現像剤担持体のローラ径を、他
の色トナーを収容した現像器のものよりも大きくすれ
ば、設計製作の点で容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー複写機の構成概略図であ
る。
【図2】リボルバー現像ユニットの部分概略構成図であ
る。
【図3】図2のリボルバー現像ユニットでの補助磁極を
有した現像ローラの磁力分布とその大きさ程度を示す図
である。
【図4】他色トナー用現像器に装着されるべき従来構造
の現像ローラの磁力分布を示す図である。
【図5】補助磁極を有しない磁石ローラの磁力分布とそ
の大きさ程度を示す図である。
【図6】カラー複写機での感光体ドラムと現像器の関係
を示す図であり、aは3色用リボルバー現像ユニットを
備えた構成を、bは各色毎に現像器が独立した構成を示
している。
【符号の説明】
20 感光体ドラム 23 リボルバー現像ユニット 231 現像器 283 現像器ケーシング 284 現像ローラ 285 現像スリーブ 286 磁石ローラ 287 ドクタブレード 288,289 搬送スクリュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H030 AD01 BB02 BB24 BB33 BB63 BB71 2H031 AC11 AC19 AC20 AD01 BA04 FA01 2H077 AD02 AD06 BA07 BA08 BA09 EA03 GA12

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体に現像剤を摺擦すべく磁気ブ
    ラシを現像剤担持体上に形成するようになった現像器を
    複数個有した現像ユニットにして、上記現像剤担持体は
    非磁性スリーブと当該スリーブ内に固定配置された磁石
    ローラとからなり、当該磁石ローラが現像剤汲み上げ磁
    極、現像剤搬送磁極、現像剤穂立ちのための主磁極を備
    えるようになった現像ユニットにおいて、 上記主磁極の法線方向磁束密度の減衰率が40%以上で
    あるような現像器と、上記主磁極の法線方向磁束密度の
    減衰率が30%以下であるような現像器とが、それぞれ
    少なくとも1つ備えられていることを特徴とする現像ユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 黒トナーを収容した現像器の主磁極法線
    方向磁束密度の減衰率が40%以上であり、他の色トナ
    ーを収容した現像器の主磁極法線方向磁束密度の減衰率
    が30%以下であることを特徴とする請求項1に記載の
    現像ユニット。
  3. 【請求項3】 潜像担持体に現像剤を摺擦すべく磁気ブ
    ラシを現像剤担持体上に形成するようになった現像器を
    複数個有した現像ユニットにして、上記現像剤担持体は
    非磁性スリーブと当該スリーブ内に固定配置された磁石
    ローラとからなり、当該磁石ローラが現像剤汲み上げ磁
    極、現像剤搬送磁極、現像剤穂立ちのための主磁極を備
    えるようになった現像ユニットにおいて、 上記主磁極の半値幅が22°以下であるような現像器
    と、上記主磁極の半値幅が25°以上であるような現像
    器とが、それぞれ少なくとも1つ備えられていることを
    特徴とする現像ユニット。
  4. 【請求項4】 黒トナーを収容した現像器の主磁極半値
    幅が22°以下であり、他の色トナーを収容した現像器
    の主磁極半値幅が25°以上であることを特徴とする請
    求項3に記載の現像ユニット。
  5. 【請求項5】 潜像担持体に現像剤を摺擦すべく磁気ブ
    ラシを現像剤担持体上に形成するようになった現像器を
    複数個有した現像ユニットにして、上記現像剤担持体は
    非磁性スリーブと当該スリーブ内に固定配置された磁石
    ローラとからなり、当該磁石ローラが現像剤汲み上げ磁
    極、現像剤搬送磁極、現像剤穂立ちのための主磁極を備
    えるようになった現像ユニットであり、上記複数個の現
    像器での主磁極の法線方向磁束密度の減衰率が全て40
    %以上であるような現像ユニットにおいて、 黒トナーを収容した現像器では主磁極の磁力形成を補助
    する補助磁極を有し、他の色トナーを収容した現像器で
    はそのような補助磁極を持たないことを特徴とする現像
    ユニット。
  6. 【請求項6】 潜像担持体に現像剤を摺擦すべく磁気ブ
    ラシを現像剤担持体上に形成するようになった現像器を
    複数個有した現像ユニットにして、上記現像剤担持体は
    非磁性スリーブと当該スリーブ内に固定配置された磁石
    ローラとからなり、当該磁石ローラが現像剤汲み上げ磁
    極、現像剤搬送磁極、現像剤穂立ちのための主磁極を備
    えるようになった現像ユニットであり、上記複数個の現
    像器での主磁極の半値幅が全て22°以下であるような
    現像ユニットにおいて、 黒トナーを収容した現像器では主磁極の磁力形成を補助
    する補助磁極を有し、他の色トナーを収容した現像器で
    はそのような補助磁極を持たないことを特徴とする現像
    ユニット。
  7. 【請求項7】 黒トナーを収容した現像器が据え置き型
    で形成され、他の色トナーを収容した現像器がリボルバ
    ー型で形成されていることを特徴とする請求項2、4、
    5又は6に記載の現像ユニット。
  8. 【請求項8】 リボルバー型ユニットとして形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記
    載の現像ユニット。
  9. 【請求項9】 回転の際に平衡を保つことができるよう
    に各現像器が重さ合わせされていることを特徴とする請
    求項8に記載の現像ユニット。
  10. 【請求項10】 減衰率が40%以上であるような現像
    器が主磁極の磁力形成を補助する補助磁極を備えている
    ことを特徴とする請求項9に記載の現像ユニット。
  11. 【請求項11】 主磁極の半値幅が22°以下であるよ
    うな現像器が主磁極の磁力形成を補助する補助磁極を備
    えていることを特徴とする請求項9に記載の現像ユニッ
    ト。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか一項に記載
    の現像ユニットと潜像担持体とを備えたプロセスカート
    リッジ。
  13. 【請求項13】 潜像担持体と現像剤担持体の間の現像
    ギャップが、黒トナーを収容した現像器についてのみ狭
    く設定されていることを特徴とする請求項12に記載の
    プロセスカートリッジ。
  14. 【請求項14】 黒トナーを収容した現像器の現像剤担
    持体のローラ径が他の色トナーを収容した現像器のもの
    よりも大きいことを特徴とする請求項13に記載のプロ
    セスカートリッジ。
  15. 【請求項15】 請求項1〜11のいずれか一項に記載
    の現像ユニットを備えたカラー画像形成装置。
  16. 【請求項16】 請求項12〜14のいずれか一項に記
    載のプロセスカートリッジを備えたカラー画像形成装
    置。
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