JP2002072381A - 放射線画像情報読取方法および装置 - Google Patents
放射線画像情報読取方法および装置Info
- Publication number
- JP2002072381A JP2002072381A JP2000256597A JP2000256597A JP2002072381A JP 2002072381 A JP2002072381 A JP 2002072381A JP 2000256597 A JP2000256597 A JP 2000256597A JP 2000256597 A JP2000256597 A JP 2000256597A JP 2002072381 A JP2002072381 A JP 2002072381A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- sheet
- image information
- stimulable phosphor
- radiation image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B42/00—Obtaining records using waves other than optical waves; Visualisation of such records by using optical means
- G03B42/08—Visualisation of records by optical means
Abstract
置において、輝尽発光光の集光効率を高める。 【解決手段】 蓄積性蛍光体シート50として、基板の
厚さ方向に対してI−I断面において斜めに配向性のあ
るアルカリハライドからなるシート50を使用すると共
に、該シート50の表面にI−I断面と直交する方向
(X方向)に線状に照射された励行光Lの励起によって
発された輝尽発光光Mをラインセンサ20の受光面に集
光する集光レンズ16の光軸方向を、シート50の配向
方向(Z方向)と一致させるようにして配設する。
Description
および装置に関し、より詳細には蓄積性蛍光体シートに
蓄積された放射線画像情報をラインセンサにより読み取
る放射線画像情報読取方法および装置に関するものであ
る。
ギーの一部が蓄積され、その後、可視光や、レーザ光な
どの励起光を照射すると、蓄積された放射線エネルギー
に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)
を利用して、支持体上に蓄積性蛍光体を積層してなるシ
ート状の蓄積性蛍光体シートに人体などの被写体の放射
線画像情報を一旦蓄積記録したものに、レーザ光などの
励起光を画素ごとに偏向走査して各画素から順次輝尽発
光光を生じさせ、この輝尽発光光を光電読取手段により
光電的に順次読み取って画像信号を得、一方この画像信
号を読み取った後の蓄積性蛍光体シートに消去光を照射
して、このシートに残留する放射線エネルギーを放出さ
せる放射線画像記録再生システム(Computed Radiodra
phy=CR)が広く実用に供されている。
には観察読影に適した階調処理や周波数処理などの画像
処理が施され、これらの処理が施された後の画像信号は
診断用可視像(最終画像)としてフィルムに記録され、
または高精細なCRTに表示されて医師などによる診断に
供される。一方、上記蓄積性蛍光体シートに消去光を照
射し、残留エネルギーを放出させると、そのシートは再
度放射線画像情報の蓄積記録が可能となり、繰り返し使
用可能とされる。
テムに用いられる放射線画像情報読取装置においては、
励起光源として、シートに対して線状に励起光を照射す
るライン光源を使用し、光電読取手段としては、ライン
光源により励起光が照射されたシートの線状の部分の長
さ方向(以下、主走査方向とする)に沿って多数の光電
変換素子が配列されたラインセンサを使用するととも
に、上記ライン光源および前記ラインセンサと上記蛍光
体シートの一方を他方に対して相対的に、上記線状の部
分の長さ方向に略直交する方向(以下、副走査方向とす
る)に移動する走査手段を備えた構成が提案されている
(特開昭60-111568号、特開昭60-236354、特開平1-1015
40号など)。
センサを用いて、線状励起と線状読取りを実現している
ため、輝尽発光光の読取時間の短縮や、装置のコンパク
ト化およびコストの低減などを図ることができる。
うに、ライン光源とラインセンサとは、互いに反対の面
側に別個に配置される構成(透過型)である場合は、蛍
光体シート50の蛍光体層50aが励起光源からの励起光Lに
より、放射線画像情報を担持する放射線エネルギーに応
じて輝尽発光光を発光し、得た輝尽発光光Mは輝尽発光
光を透過できる支持体50bを介して、受光素子となる光
電変換素子21に投射される。ところで、励起光Lが、蛍
光体シート50に入射した後に、シート50内部で散乱する
ことと、励起光Lにより蛍光体シート50が発光した輝尽
発光光Mが蛍光体シート50の表面から出射するまでの間
に蛍光体シート50内部で散乱することなどの原因から、
輝尽発光光の幅dMは励起光の幅dLから広がって大き
くなり、輝尽発光光の広がりが避けられない。
ートの同一面側に配置される構成(反射型)である場合
でも、透過型の場合と同様な問題が存在する。
線幅方向の幅dpは輝尽発光光の光線幅方向の幅dMに満
たないラインセンサの場合は、輝尽発光光の漏れが多
く、集光効率が悪いため、高質な画像が得られない。
−2955号には、蓄積性蛍光体シートとして、励起光
反射性隔壁部材により輝尽発光光の発光領域が多数の微
小房に細分区画されたものを用い、シートの所定範囲
(線状部分)に入射した励起光がシート内部で際限なく
拡散するのを防止して微小房の範囲内での拡散だけに止
めることによって、励起光が入射した線状部分と略一同
の線幅部分からのみ輝尽発光光が発光され、輝尽発光光
の広がりを防ぎ、ラインセンサによる集光効率を高める
ようにしたものが提案されている。
発光光の発光領域が多数の微小房に細分区画された蛍光
体シートは、製造過程が複雑となる以外に、蛍光体シー
トに隔壁部材が混在し、放射線画像情報の蓄積および読
取りの効率を悪くしかねない欠点がある。また、シート
内部から発された輝尽発光光が、方向の固定性に欠如す
る問題を解決することができない。さらに、輝尽発光光
の広がりは、励起光の拡散以外に、輝尽発光光が蛍光体
シートの表面から出射するまでの間に蛍光体シート内部
での散乱にも起因するが、上記のシステムは、励起光の
拡散を防げるものの、輝尽発光光のシート内部での散乱
を防ぐことができない。
あり、励起光および輝尽発光光のシート内部での散乱を
防ぎ、励起効率と輝尽発光効率の両方を向上し、輝尽発
光光の集光効率を高めること可能とした放射線画像情報
読取方法および装置を提供することを目的とするもので
ある。
読取方法は、放射線画像情報の読取りに使用される蓄積
性蛍光体シートとして、基板の厚さ方向に対してある平
面内において斜めに配向性のある蓄積性蛍光体からなる
蓄積性蛍光体シートを用い、励起光の励起により前記蓄
積性蛍光体シートから発される輝尽発光光を後述するラ
インセンサに集光する集光レンズの光軸方向を、前記蓄
積性蛍光体の配向方向と略一致させることを特徴とする
ものである。
法は、基板の厚さ方向に延びる平面内において基板の表
面に対して斜めに配向性を持った蓄積性蛍光体からなる
蓄積性蛍光体シートに蓄積された放射線画像情報を読み
取るために、前記蓄積性蛍光体シートの表面の一部に励
起光を前記平面と直交する方向にライン光源により線状
に照射し、前記蓄積性蛍光体シートの線状に照射された
部分またはこの照射された部分に対応する蓄積性蛍光体
シートの裏面側部分から発光された輝尽発光光を前記蛍
光体の配向の方向と平行な方向に光軸を有し、前記線状
に線状に照射された部分の長さ方向に配列された多数の
集光レンズにより集光し、前記集光レンズにより集光さ
れた前記輝尽発光光を、少なくとも前記線状に照射され
た部分の長さ方向に配列された複数の光電変換素子より
構成されたラインセンサを用いて受光して光電変換を行
い、前記ライン光源および前記ラインセンサと、前記蛍
光体シートの一方を他方に対して相対的に、前記長さ方
向と異なる方向に移動させつつ、前記光電変換素子の出
力を前記移動に応じて順次読み取ることを特徴とするも
のである。
は、励起光の照射により生じた輝尽発光光が、ある一定
の方向に出射するタイプの蓄積性蛍光体を意味し、本発
明に使用される蓄積性蛍光体は、図8の断面図に示すよ
うに、基板60の厚さ方向ににおいて斜めに配向性のあ
るものであり、すなわち、励起光の励起により発される
輝尽発光光が、基板60の表面に対して斜めの図示の矢
印Z方向に出射されることを特徴とするものである。
学研究グループ機関誌「MicroOptics Ne
ws」(Vol15No.2)に発表されているよう
に、斜め柱状結晶蛍光体のアルカリハライド(MeX:
A)が、優れた鮮鋭性と感度を有するため、本発明に用
いられる前記蓄積性蛍光体がアルカリハライド系(Me
X:A)蛍光体であることが好ましい。ここで、Meは
アルカリ金属、Xはハロゲン、AはEu,Tl,Ga,
Bjなどの付活剤である。
て、多画素化、感度の向上、ノイズの軽減、イメージサ
イズの小型化などの性能の向上が著しいため、前記ライ
ンセンサを構成する光電変換素子がCCDであることが
好ましい。
光レンズがセルフォックレンズであることが好ましい。
の厚さ方向に延びる平面内において基板の表面に対して
斜めに配向性を持った蓄積性蛍光体からなる蓄積性蛍光
体シートに蓄積された放射線画像情報を読み取るため
に、前記蓄積性蛍光体シートの表面の一部に励起光を前
記平面と直交する方向に線状に照射するライン光源と、
前記蓄積性蛍光体シートの線状に照射された部分または
この照射された部分に対応する蓄積性蛍光体シートの裏
面側部分から発光された輝尽発光光を集光するための、
前記蛍光体の配向の方向と平行な方向に光軸を有し、前
記線状に線状に照射された部分の長さ方向に配列された
多数の集光レンズと、前記集光レンズにより集光された
前記輝尽発光光を受光して光電変換を行う、少なくとも
前記線状に照射された部分の長さ方向に配列された複数
の光電変換素子より構成されたラインセンサと、前記ラ
イン光源および前記ラインセンサと、前記蛍光体シート
の一方を他方に対して相対的に、前記長さ方向と異なる
方向に移動させる走査手段と、前記走査手段により移動
された各位置ごとにおける前記光電変換素子の出力を前
記移動に応じて順次読み取る読取手段とを備えたもので
あることを特徴とするものである。
と感度示すアルカリハライド系(MeX:A)蛍光体で
あることが好ましい。
が蛍光体シートの同じ側にある場合は、前記輝尽発光光
の取り出し効率を向上させるために、蛍光体シートの反
対側に反射層があることが好ましい。
減、イメージサイズの小型化などの性能の向上が著しい
ため、前記ラインセンサを構成する光電変換素子がCC
Dであることが好ましい。
光レンズがセルフォックレンズであることが好ましい。
において、蛍光体シートに励起光を線状に照射するライ
ン光源としては、蛍光灯、冷陰極蛍光灯、LEDアレイ
等を適用することができる。またライン光源は、上述し
た蛍光灯等のように光源自体がライン状であるものだけ
ではなく、出射された励起光がライン状とされるもので
あってもよく、ブロードエリアレーザなども含まれる。
ライン光源から出射される励起光は、連続的に出射され
るものであってもよいし、出射と停止を繰り返すパルス
状に出射されるパルス光であってもよいが、ノイズ低減
の観点から、高出力のパルス光であることが望ましい。
よびラインセンサを蓄積性蛍光体シートに対して相対的
に移動させる方向(これらの長さ方向とは異なる方向)
とは、これらの長さ方向に略直交する方向、すなわち短
軸方向であることが望ましいが、この方向に限るもので
はなく、例えば、蓄積性蛍光体シートの略全面に亘って
均一に励起光を照射することができる範囲内で、ライン
光源およびラインセンサの長さ方向に略直交する方向か
ら外れた斜め方向に移動させるものであってもよいし、
例えばジグザグ状に移動方向を変化させて移動させるも
のであってもよい。
積性蛍光体シートの同一面側に配置される構成であって
もよいし、互いに反対の面側に別個に配置される構成で
あってもよい。ただし、別個に配置される構成を採用す
る場合は、蓄積性蛍光体シートの、励起光が入射した面
とは反対の面側に輝尽発光光が透過するように、蓄積性
蛍光体シートの支持体等を、輝尽発光光透過性のものと
することが必要である。
された部分の長さ方向に複数の光電変換素子を配列して
なるが、輝尽発光光が前記長さ方向と直交する方向に広
がるため、該方向の輝尽発光光の広がりを集光するため
に、この方向にも複数の光電変換素子が配列されるライ
ンセンサが提案されている。本発明に使用される「少な
くとも前記照射された部分の長さ方向に配列された複数
の光電変換素子より構成されたラインセンサ」とは、本
発明の放射線画像情報読取方法および装置においては、
前述の2種類のラインセンサとも応用することができる
ことを意味する。
装置によれば、読取りの対象となる蓄積性蛍光体シート
として、基板の厚さ方向に対してある平面において斜め
に配向性のある蓄積性蛍光体からなるシートを使用する
と共に、該シートの表面に前記平面と直交する方向に線
状に照射された励行光の励起によって発された輝尽発光
光をラインセンサの受光面に集光する集光レンズの光軸
方向を、該シートの配向方向と一致させて集光するよう
にするので、シートから発された輝尽発光光が最も集中
する前記配向方向に沿って出射するため、輝尽発光光の
集光効率を高めることができる。
体として、アルカリハライド系(MeX:A)蛍光体を
用いれば、MeX:Aの斜め柱状の結晶が光ファイバの
ような光ガイド効果をもたらすため、励起光および輝尽
発光光のシート内部における拡散を防ぐことができ、輝
尽発光光の広がりを抑えることができる。結果として
は、集光効率をより良くすることができる。
ば、多画素化、感度の向上、ノイズの軽減、イメージサ
イズの小型化などを図ることができる。
レンズを用いれば、集光効率をより高めることができ
る。
よる放射線画像情報読取方法および装置の実施形態につ
いて説明する。
情報読取装置の1例を示す斜視図、図2は図1に示した
放射線画像情報読取装置のI−I線断面を示す断面図、
図3は図1および図2に示した放射線画像情報読取装置
のラインセンサ20の詳細を示す図である。
置は、走査ベルト40、線状の励起光Lをアルカリハラ
イド系(MeX:A)蛍光体からなる蓄積性蛍光体シー
ト(以下シートという)50表面に対して傾斜に発する
BLD11、BLD11から出射された線状の励起光L
を集光するコリメータレンズおよび一方向にのみビーム
を拡げるトーリックレンズの組合せからなり、シート5
0表面に線状の励起光Lを照射する光学系12、シート
50の蛍光体の配向方向、ずなわち図2に示す矢印Z方
向に略一致する光軸を有し、励起光Lの照射によりシー
ト50から発せられた輝尽発光光Mをラインセンサ20
に集光させるセルフォックレンズアレイ16、セルフォ
ックレンズアレイ16に入射する輝尽発光光Mに混在す
る励起光Lをカットする励起光カットフィルタ17、励
起光カットフィルタ17を透過した輝尽発光光Mを受光
して光電変換するラインセンサ20、およびラインセン
サ20を構成する各光電変換素子21から出力された信
号を、シート50の部位を対応させて加算処理する加算
手段31を有し、この加算処理された画像信号を出力す
る画像情報読取手段30を備えてなるものである。
センサ20の受光面において、シート50上の輝尽発光
光Mの発光域を1対1の大きさで結像する像面とする作
用をなす。
ズからなる光学系12は、BLD11からの励起光Lを
シート50上に所望の照射域に拡大する。
ように、矢印X方向に沿って多数(例えば1000個以上)
の光電変換素子21が配列されるとともに、この矢印X
方向に延びた光電変換素子21の列が、ラインセンサ2
0の受光面における矢印X方向と直交する方向に複数列
連設されて構成されている。光電変換素子21としては
具体的には、アモルファスシリコンセンサ、CCDセン
サまたはMOSイメージセンサなどを適用することがで
きるが、ここでCCDセンサを用いる。ラインセンサ20
を構成するこれら多数のCCDセンサ21はそれぞれ、
縦 45μm×横45μm程度の大きさの受光面を有し
ている。
置の作用を説明する。
ることにより、この走査ベルト40上に載置された、放射
線画像情報が蓄積記録されたシート50を矢印Y方向に
搬送する。このときのシート50の搬送速度はベルト4
0の移動速度に等しく、ベルト40の移動速度は加算手
段31に入力される。
線状の励起光Lを、シート50表面に対して傾斜に出射
し、この励起光Lは、その光路上に設けられたコリメー
タレンズおよびトーリックレンズからなる光学系12に
より平行ビームとされ、シート50入射する。このとき
励起光Lは、シート50表面上を、矢印X方向に沿って
延びる線状の領域を照射する(線幅略100μm)。
起により、シート50の照射された領域から、蓄積記録
されている放射線画像情報に応じた強度の輝尽発光光M
が発光される。その輝尽発光光Mは、光軸方向がZ方向
と略一致するように配設されたセルフォックレンズ16
に入射し、励起光カットフィルタ17により混在する励
起光Lがカットされた上で、ラインセンサ20の受光面
に集光される。
めに、シート50とラインセンサ20の間の光学系を
1:1結像系に設定したが、拡大縮小光学系を利用して
も勿論よい。その場合、当該拡大縮小光学系の拡大縮小
率に応じてラインセンサ20を構成する各光電変換素子
21のサイズや線幅方向の列数を設定すればよい。な
お、集光効率を高める視点からは、等倍または拡大光学
系を用いることが好ましい。
により受光された輝尽発光光Mを光電変換して、光電変
換して得られた各信号Qは加算手段31に入力される。
度に基づいて、各列の光電変換素子21(21A、21
B、21C)からの信号Qを累積してシート50の各部
位に対応して加算し、加算して得た信号をシート50の
各部位に対応して設けられたメモリ領域に記憶させる。
像情報読取手段30から、外部の画像処理装置等に出力
されて、診断画像の再生に供される。
線画像情報読取装置は、蓄積性蛍光体シート50とし
て、基板の厚さ方向に対してI−I断面において斜めに
配向性のある蓄積性蛍光体からなるシート50を使用す
ると共に、該シート50の表面にI−I断面と直交する
方向(X方向)に線状に照射された励行光Lの励起によ
って発された輝尽発光光Mをラインセンサ20の受光面
に集光する集光レンズ16の光軸方向を、シート50の
配向方向(Z方向)と一致させて集光するようにするの
で、シート50から発された輝尽発光光Mが最も集中す
るZ方向に沿って出射するため、輝尽発光光Mの集光効
率を高めることができる。
20は、ラインセンサ20の長さ方向(長軸方向)およ
び長軸方向に直交する方向(短軸方向)のいずれの方向
にも複数のCCDセンサ21が配列される構成になっい
るので、各CCD21の受光幅が、励起光Lの光線幅よ
り小さくても輝尽発光光M漏れなく集光でき、集光効率
をより高めることが可能である。
上述した実施形態に限るものではなく、光源、光源とシ
ートとの間の集光光学系、シートとラインセンサとの間
の光学系、ラインセンサ、または加算手段として、公知
の種々の構成を採用することができる。また、画像情報
読取手段から出力された信号に対して種々の信号処理を
施す画像処理装置をさらに備えた構成や、励起が完了し
たシートになお残存する放射線エネルギを適切に放出せ
しめる消去手段をさらに備えた構成を採用することもで
きる。
は、励起光の光源BLD11とラインセンサ20とをい
ずれもシートの同一面側に配して、励起光Lが入射した
シート面から出射する輝尽発光光Mを受光するようにし
た反射光集光型の構成を採用したが、本発明の実施形態
による放射線画像情報読取装置はこのような構成のもの
に限るものではなく、支持体が輝尽発光光透過性の材料
により形成された蓄積性蛍光体シートを用いることによ
って、図4に示すように、励起光の光源BLD11とラ
インセンサ20とを互いにシートの異なる面側に配し
て、励起光が入射したシート面の反対側の面から出射す
る輝尽発光光を受光するようにした透過光集光型の構成
を採用することもできる。
置は、蓄積性蛍光体シート50の前端部および後端部
(当該前端部および後端部には放射線画像が記録されて
いないか、または記録されていても関心領域ではないも
のである)を支持して矢印Y方向にシートを搬送する搬
送ベルト40′、線状の励起光Lをシート50表面に対
して略直交する方向に発するBLD11、BLD11か
ら出射された線状の励起光Lを集光するコリメータレン
ズおよび一方向にのみビームを拡げるトーリックレンズ
の組合せからなり、シート50表面に線状の励起光Lを
照射する光学系12、シート50を構成するアルカリハ
ライド系蛍光体の配向方向(矢印Z方向)表面に略一致
する光軸を有し、励起光Lの照射によりシート50の裏
面(励起光Lの入射面に対して反対側の面)から発せら
れた輝尽発光光M′をラインセンサ20に集光させるセ
ルフォックレンズアレイ16、セルフォックレンズアレ
イ16に入射する輝尽発光光M′に混在する励起光Lを
カットする励起光カットフィルタ17、励起光カットフ
ィルタ17を透過した輝尽発光光M′を受光して光電変
換するラインセンサ20、および画像情報読取手段30
を備えてなるものである。
センサ20の受光面において、シート50裏面上の輝尽
発光光M′の発光域を1対1の大きさで結像する像面と
する作用をなす。また、コリメータレンズとトーリック
レンズからなる光学系12は、BLD11からの励起光
Lをシート50上に所望の照射域に拡大する。
0を構成する各光電変換素子21から出力された信号
を、シート50の部位を対応させて加算処理する加算手
段31を有する。
装置の作用について説明する。
動することにより、この搬送ベルト40′に支持され
た、放射線画像情報が蓄積記録されたシート50を矢印
Y方向に搬送する。このときのシート50の搬送速度は
ベルト40′の移動速度に等しく、ベルト40′の移動
速度は加算手段31に入力される。
の線状の励起光Lを、シート50表面に対して略直交す
る方向に出射し、この励起光Lは、その光路上に設けら
れたコリメータレンズおよびトーリックレンズからなる
光学系12により平行ビームとされ、シート50に略垂直
に入射する。このとき励起光Lは、シート50表面上
を、矢印X方向に沿って延びる線状(線幅dL 略 100
μm)の領域を照射する。
起により、シート50の照射域から、蓄積記録されている
放射線画像情報に応じた強度の輝尽発光光Mが発光され
る。またこれと同時に、シート50の裏面側の部分から
も、シート50の透明支持体を透過した輝尽発光光M′
が出射する。
た輝尽発光光M'は、光軸が矢印Z方向と略一致するよ
うに配置されたセルフォックレンズ16に入射し、励起
光カットフィルタにより、混在する励起光Lがカットさ
れた上でラインセンサ20を構成する各光電変換素子2
1の受光面に集光される。
述の実施形態の放射線画像情報読取装置の作用と同一で
あるため、その説明を省略する。
置によっても、蓄積性蛍光体シート50として、基板の
厚さ方向に対してI−I断面において斜めに配向性のあ
る蓄積性蛍光体からなるシート50を使用すると共に、
該シート50の表面にI−I断面と直交する方向(X方
向)に線状に照射された励行光Lの励起によって発され
た輝尽発光光Mをラインセンサ20の受光面に集光する
集光レンズ16の光軸方向を、シート50の配向方向
(Z方向)と一致させて集光するようにすれば、シート
50から発された輝尽発光光M‘が最も集中するZ方向
に沿って出射する輝尽発光光M’の集光効率を高めるこ
とができる。
20は図3に示すように、CCDセンサの幅が励起光の
線幅より小さい場合においても輝尽発光光を漏れなく集
光できるように、ラインセンサ20の長さ方向(長軸方
向)および長軸方向に直交する方向(短軸方向)のいず
れの方向についても1直線状に並ぶマトリックス状にC
CDセンサ21を配列したものを示したが、本発明の放
射線画像情報読取装置に用いられるラインセンサはこの
ような実施形態のものに限るものではなく、図5に示す
ように、長軸方向には1直線状に並ぶが短軸方向はジグ
ザグ状に並ぶ配列や、図6に示すように、短軸方向には
1直線状に並ぶが長軸方向はジグザグ状に並ぶ配列によ
り配設されたものであってもよい。
換素子が、励起光の線幅に匹敵する受光幅、または励起
光の線幅よりも大きい受光幅を有する場合には、ライン
センサの長軸方向に沿って、光電変換素子を1列だけ並
べたラインセンサを用いてもよい。
使用されるシートとして、同一の被写体についての、放
射線エネルギ吸収特性が互いに異なる2つの画像情報を
蓄積記録してなり、各画像情報に応じた2つの輝尽発光
光をその表裏面から各別に発光し得る、放射線エネルギ
ーサブトラクション用の蓄積性蛍光体シートを使用する
と共に、蓄積性蛍光体シートの配向方向と略一致する光
軸を有する集光レンズを前記シートの両面側に夫々各別
配設し、各々の集光レンズにより集光された輝尽発光光
を夫々対応して設けられたラインセンサを用いて受光
し、更にシートの両面から読み取られた画像情報を、シ
ートの表裏面の画素を対応させてサブトラクション処理
する読取手段を備えた装置とすることもできるが、この
場合においても、本発明による放射線画像情報読取方法
および装置を応用することができる。
を示す概略図
線断面を示す断面図
れるラインセンサの詳細を示す図
取装置の構成を説明するための図
ラインセンサの構成の例を説明するための図
ラインセンサの構成の例を説明するための図
学系 16 セルフォックスレンズアレイ 17 励起光カットフィルタ 20ラインセンサ 21CCD 30 画像情報読取手段 40 走査ベルト 50 蓄積性蛍光体シート L 励起光 M 輝尽発光光
Claims (5)
- 【請求項1】 基板の厚さ方向に延びる平面内において
基板の表面に対して斜めに配向性を持った蓄積性蛍光体
からなる蓄積性蛍光体シートに蓄積された放射線画像情
報を読み取るために、前記蓄積性蛍光体シートの表面の
一部に励起光を前記平面と直交する方向にライン光源に
より線状に照射し、前記蓄積性蛍光体シートの線状に照
射された部分またはこの照射された部分に対応する蓄積
性蛍光体シートの裏面側部分から発光された輝尽発光光
を前記蛍光体の配向の方向と平行な方向に光軸を有し、
前記線状に線状に照射された部分の長さ方向に配列され
た多数の集光レンズにより集光し、前記集光レンズによ
り集光された前記輝尽発光光を、少なくとも前記線状に
照射された部分の長さ方向に配列された複数の光電変換
素子より構成されたラインセンサを用いて受光して光電
変換を行い、前記ライン光源および前記ラインセンサ
と、前記蛍光体シートの一方を他方に対して相対的に、
前記長さ方向と異なる方向に移動させつつ、前記光電変
換素子の出力を前記移動に応じて順次読み取ることを特
徴とする放射線画像情報読取方法。 - 【請求項2】 基板の厚さ方向に延びる平面内において
基板の表面に対して斜めに配向性を持った蓄積性蛍光体
からなる蓄積性蛍光体シートに蓄積された放射線画像情
報を読み取るために、前記蓄積性蛍光体シートの表面の
一部に励起光を前記平面と直交する方向に線状に照射す
るライン光源と、前記蓄積性蛍光体シートの線状に照射
された部分またはこの照射された部分に対応する蓄積性
蛍光体シートの裏面側部分から発光された輝尽発光光を
集光するための、前記蛍光体の配向の方向と平行な方向
に光軸を有し、前記線状に線状に照射された部分の長さ
方向に配列された多数の集光レンズと、前記集光レンズ
により集光された前記輝尽発光光を受光して光電変換を
行う、少なくとも前記線状に照射された部分の長さ方向
に配列された複数の光電変換素子より構成されたライン
センサと、前記ライン光源および前記ラインセンサと、
前記蛍光体シートの一方を他方に対して相対的に、前記
長さ方向と異なる方向に移動させる走査手段と、前記走
査手段により移動された各位置ごとにおける前記光電変
換素子の出力を前記移動に応じて順次読み取る読取手段
とを備えたことを特徴とする放射線画像情報読取装置。 - 【請求項3】 前記蓄積性蛍光体が柱状結晶のアルカリ
ハライド系蛍光体であることを特徴とする請求項2記載
の放射線画像情報読取装置。 - 【請求項4】 前記光電変換素子がCCDであることを
特徴とする請求項2または3記載の放射線画像情報読取
装置。 - 【請求項5】 前記集光レンズがセルフォックレンズで
あることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記
載の放射線画像情報読取装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000256597A JP2002072381A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 放射線画像情報読取方法および装置 |
US09/939,704 US20020024029A1 (en) | 2000-08-28 | 2001-08-28 | Method and system for reading radiation image information |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000256597A JP2002072381A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 放射線画像情報読取方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002072381A true JP2002072381A (ja) | 2002-03-12 |
Family
ID=18745182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000256597A Pending JP2002072381A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 放射線画像情報読取方法および装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20020024029A1 (ja) |
JP (1) | JP2002072381A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7825394B2 (en) | 2000-12-20 | 2010-11-02 | Michel Sayag | Light stimulating and collecting methods and apparatus for storage-phosphor image plates |
-
2000
- 2000-08-28 JP JP2000256597A patent/JP2002072381A/ja active Pending
-
2001
- 2001-08-28 US US09/939,704 patent/US20020024029A1/en not_active Abandoned
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7825394B2 (en) | 2000-12-20 | 2010-11-02 | Michel Sayag | Light stimulating and collecting methods and apparatus for storage-phosphor image plates |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20020024029A1 (en) | 2002-02-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4057194B2 (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
US6653652B2 (en) | Radiation image read-out method and apparatus | |
JP2002072381A (ja) | 放射線画像情報読取方法および装置 | |
JP2002232640A (ja) | ラインセンサおよびそれを用いた放射線画像情報読取装置 | |
US6621094B2 (en) | Radiation image read-out method and apparatus | |
JP3999445B2 (ja) | 放射線画像情報読取方法および装置 | |
US20020008212A1 (en) | Apparatus for reading radiation image information | |
JP4040242B2 (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP4087553B2 (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP2000002955A (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP3413774B2 (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP3360813B2 (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP2987668B2 (ja) | 蓄積性蛍光体シートの両面集光読取方法 | |
JP2001356439A (ja) | 放射線画像情報読取方法および装置 | |
US20020014605A1 (en) | Radiation image read-out method and apparatus | |
JP2002131854A (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP2000039682A (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP2002072379A (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP2002040585A (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP3480516B2 (ja) | 放射線画像変換パネルおよび放射線画像読取方法 | |
JP2002040197A (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP2000010217A (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP2000338617A (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP2000010218A (ja) | 放射線画像情報読取装置 | |
JP2002072383A (ja) | 放射線画像情報読取装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050912 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070605 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070612 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071023 |