JP2002072383A - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents

放射線画像情報読取装置

Info

Publication number
JP2002072383A
JP2002072383A JP2000257769A JP2000257769A JP2002072383A JP 2002072383 A JP2002072383 A JP 2002072383A JP 2000257769 A JP2000257769 A JP 2000257769A JP 2000257769 A JP2000257769 A JP 2000257769A JP 2002072383 A JP2002072383 A JP 2002072383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image information
stimulable phosphor
radiation image
line sensor
phosphor sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000257769A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Ishikawa
弘美 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000257769A priority Critical patent/JP2002072383A/ja
Publication of JP2002072383A publication Critical patent/JP2002072383A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズアレイとラインセンサとを用いる放射
線画像情報読取装置において、輝尽発光光の集光効率を
向上させる。 【解決手段】 放射線画像情報が蓄積された蓄積性蛍光
体シート13の一部に励起光10を線状に照射する励起光照
射手段11と、この蓄積性蛍光体シート13の線状の励起光
照射部分に沿うように複数の光電変換素子が並設されて
なるラインセンサ17と、このラインセンサ17と蓄積性蛍
光体シート13との間において、上記線状の励起光照射部
分に沿うように複数のレンズ素子が並設されてなり、輝
尽発光光14を集光してラインセンサ17に導くレンズアレ
イ15と、副走査手段18とを備えてなる放射線画像情報読
取装置において、レンズアレイ15として、そのレンズ素
子の並設方向に関しては正立等倍光学系をなし、この並
設方向とほぼ直交する方向に関しては縮小光学系をなす
ものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像情報が
蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を照射
し、そのとき該シートから発せられた輝尽発光光を光電
的に読み取って前記放射線画像を示す画像信号を得る放
射線画像情報読取装置に関し、特に詳細には、蓄積性蛍
光体シートに線状に励起光を照射し、輝尽発光光をレン
ズアレイで集光してラインセンサによって検出する放射
線画像情報読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、放射線を照射するとこの放射線エ
ネルギーの一部を蓄積し、その後、可視光やレーザ光な
どの励起光を照射すると、蓄積された放射線エネルギー
に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)
が知られており、そして、この蓄積性蛍光体を支持体上
に積層してなる蓄積性蛍光体シートを用いる放射線画像
記録再生システムが広く実用に供されている。
【0003】この放射線画像記録再生システムは、人体
等の被写体を透過させた放射線を蓄積性蛍光体シートに
照射する等してこの蓄積性蛍光体シートに被写体の放射
線画像情報を蓄積記録し、その後、レーザ光などの励起
光により該シートを2次元的に走査してその励起光照射
部分から輝尽発光光を生じさせ、この輝尽発光光を光電
読取手段により読み取って上記放射線画像情報を示す画
像信号を得るものである(例えば特開昭55-12429号、同
55-116340号、同56-104645号等参照)。
【0004】このシステムにおいて得られた画像信号
は、観察読影に適した階調処理や周波数処理などの画像
処理が施された上で、それが担持する放射線画像を診断
用可視像としてフィルムに再生記録したり、あるいはCR
T画像表示装置等に表示するために用いられる。なお、
放射線画像情報読取り後の蓄積性蛍光体シートに消去光
を照射して、そこに残存しているエネルギーを放出させ
ると、そのシートは再度放射線画像情報を蓄積記録でき
る状態となって、繰り返し使用が可能になる。
【0005】また、放射線画像形成における検出量子効
率、すなわち放射線吸収率、輝尽発光効率および輝尽発
光光の取出し効率などを高めるために、従来の蓄積性蛍
光体シートにおける放射線吸収機能とエネルギー蓄積機
能とを分離させるようにした新しいタイプの蓄積性蛍光
体シートも提案されている(特願平11-372978号)。
【0006】この蓄積性蛍光体シートは、紫外乃至可視
領域の光を吸収してそのエネルギーを蓄積可能で、可視
乃至赤外領域の光により励起されたとき上記エネルギー
を輝尽発光光として放出する蓄積専用の輝尽性蛍光体の
層を含有するものである。
【0007】この新しいタイプの蓄積性蛍光体シート
は、好ましくは、放射線を吸収して紫外乃至可視領域に
発光を示す蛍光体を含有する放射線吸収性蛍光体層が付
加された形態とされる。その場合は、画像情報を有する
放射線が照射された際に上記放射線吸収性蛍光体層から
発せられた紫外乃至可視領域の光のエネルギー(これは
放射線画像情報に対応している)が前記輝尽性蛍光体の
層に蓄積される。そこで、その後この蓄積性蛍光体シー
トを励起光で走査すれば、上記輝尽性蛍光体の層から放
射線画像情報を示す輝尽発光光が発せられる。
【0008】またこの新しいタイプの蓄積性蛍光体シー
トは、上述の放射線吸収性蛍光体層は備えないものとし
て形成されてもよい。その場合該蓄積性蛍光体シート
は、放射線を吸収して紫外乃至可視領域に発光を示す蛍
光体を含有する放射線吸収性蛍光体層を有する蛍光スク
リーンと併せて用いられる。
【0009】すなわち、この蛍光スクリーンを蓄積性蛍
光体シートに密着させた状態で該蛍光スクリーンに放射
線を照射すれば、蛍光スクリーンの放射線吸収性蛍光体
層から発せられた紫外乃至可視領域の光のエネルギー
(これは放射線画像情報に対応している)が、蓄積性蛍
光体シートの輝尽性蛍光体の層に蓄積される。そこでこ
の場合も、その後に蓄積性蛍光体シートを励起光で走査
すれば、上記輝尽性蛍光体の層から放射線画像情報を示
す輝尽発光光が発せられる。
【0010】ここで、上述した放射線画像記録再生シス
テムに用いられる放射線画像情報読取装置においては、
輝尽発光光の読取時間の短縮や、装置のコンパクト化お
よびコスト低減等の観点から、光電読取手段としてCC
D等からなるラインセンサを適用することが提案されて
いる(特開昭60-111568号、特開昭60-236354、特開平1-
101540号など)。
【0011】その種の放射線画像情報読取装置は基本的
に、放射線画像情報が蓄積された蓄積性蛍光体シートの
一部に励起光を線状に照射する励起光照射手段と、この
蓄積性蛍光体シートの線状の励起光照射部分に沿うよう
に複数の光電変換素子が並設されてなるラインセンサ
と、このラインセンサおよび励起光照射手段と蓄積性蛍
光体シートとの一方を他方に対して相対的に、励起光照
射部分の長さ方向(主走査方向)とほぼ直交する方向
(副走査方向)に移動させる副走査手段とが設けられて
なるものである。
【0012】なお、上述のように蓄積性蛍光体シートに
励起光を線状に照射する励起光照射手段としては、いわ
ゆるファンビーム状の励起光を発するものであってもよ
いし、あるいは、1本の細いビームを偏向させて蓄積性
蛍光体シート上で線状に走査させるものであってもよ
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のライ
ンセンサを適用する場合は、一般にラインセンサと蓄積
性蛍光体シートとの間に、輝尽発光光を集光してライン
センサに導く集光光学系が配設される。そしてそのよう
な集光光学系としては、多くの場合、蓄積性蛍光体シー
トの線状の励起光照射部分に沿うように複数のレンズ素
子、例えば屈折率分布型レンズが並設されてなるレンズ
アレイが好適に用いられている。
【0014】しかし、このレンズアレイとラインセンサ
とを用いる従来の放射線画像情報読取装置においては、
輝尽発光光の集光効率が低いという問題が認められてい
る。
【0015】そこで本発明は、レンズアレイを用いて輝
尽発光光を集光する放射線画像情報読取装置において、
輝尽発光光の集光効率を向上させることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による放射線画像
情報読取装置は、前述したように、放射線画像情報が蓄
積記録された蓄積性蛍光体シートの一部に励起光を線状
に照射する励起光照射手段と、この蓄積性蛍光体シート
の線状の励起光照射部分に沿うように複数の光電変換素
子が並設されてなるラインセンサと、このラインセンサ
と前記蓄積性蛍光体シートとの間において、前記線状の
励起光照射部分に沿うように複数のレンズ素子が並設さ
れてなり、この励起光照射部分から発せられた輝尽発光
光を集光してラインセンサに導くレンズアレイと、この
レンズアレイ、前記ラインセンサおよび前記励起光照射
手段と、前記蓄積性蛍光体シートとの一方を他方に対し
て相対的に、前記励起光照射部分の長さ方向とほぼ直交
する方向に移動させる副走査手段とを備えてなる放射線
画像情報読取装置において、前記レンズアレイとして、
そのレンズ素子の並設方向に関しては正立等倍光学系を
なし、この並設方向とほぼ直交する方向に関しては縮小
光学系をなすレンズアレイが用いられたことを特徴とす
るものである。
【0017】なお上記レンズアレイとしては、屈折率分
布型レンズが複数並設されてなるものを好適に用いるこ
とができる。またこのレンズアレイの上記縮小光学系と
しての縮小率は、1/2〜1/4であることが望まし
い。
【0018】また、本発明による放射線画像情報読取装
置が読取り対象とする蓄積性蛍光体シートは、前述した
ように放射線吸収とエネルギー蓄積の双方の機能を有す
る蓄積性蛍光体シートであってもよいし、あるいは、エ
ネルギー蓄積専用の輝尽性蛍光体層を有するものであっ
てもよい。
【0019】そしてこの後者のタイプの蓄積性蛍光体シ
ートは、エネルギー蓄積専用の輝尽性蛍光体層に加えて
前述の放射線吸収性蛍光体層が形成されたものであって
もよいし、あるいは、そのような放射線吸収性蛍光体層
は持たずに、同様の放射線吸収性蛍光体層を有する蛍光
スクリーンと併せて用いられるものであってもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明者の研究によると、レンズアレイ
およびラインセンサを用いる従来の放射線画像情報読取
装置において、輝尽発光光の集光効率が低いという問題
は、CCDラインセンサ等における光電変換素子の並び
方向とほぼ直交する方向の受光幅が、蓄積性蛍光体シー
トにおける輝尽発光幅(副走査方向に亘る幅)よりも小
さいことに起因していることが分かった。
【0021】すなわち、CCDラインセンサ等の副走査
方向の受光幅は一般に100μm程度であり、それに対
して輝尽発光幅は一般に200〜300μm程度であ
る。そして従来装置においては、レンズアレイとして等
倍光学系をなすものが用いられていたため、ラインセン
サの受光面においても輝尽発光光の幅が200〜300
μm程度となり、多くの輝尽発光光が受光面から外れた
位置に入射する状態になってしまうのである。
【0022】それに対して本発明の放射線画像情報読取
装置においては、レンズアレイとして、そのレンズ素子
の並設方向(主走査方向)とほぼ直交する方向に関して
は縮小光学系をなすレンズアレイを用いているので、こ
の輝尽発光光を絞って、その大部分、好ましくはほぼ全
量をラインセンサの受光幅内に入射させることが可能と
なる。それにより本発明の放射線画像情報読取装置は、
従来装置に比べて輝尽発光光の集光効率が極めて高いも
のとなるので、S/Nの高い読取画像信号を得て、高画
質の放射線画像を再生可能となる。
【0023】なお本発明の放射線画像情報読取装置で用
いられるレンズアレイは、そのレンズ素子の並設方向に
関しては正立等倍光学系をなしているので、蓄積性蛍光
体シート上の同一点から発せられて、隣接する複数のレ
ンズ素子をそれぞれ通過した輝尽発光光が、ラインセン
サの受光面上の相異なる位置で像を結んでしまうことは
なく、したがって放射線画像情報の読取りは正常になさ
れ得る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は、本発明の一つの実施
形態による放射線画像情報読取装置の概略構成を示すも
のであり、また図2および図3はそれぞれ、この放射線
画像情報読取装置の読取光学系の部分の側面形状、正面
形状を示している。
【0025】図1に示すように本装置は、ファンビーム
状の励起光10を発する励起光照射手段としてのレーザダ
イオードアレイ11と、励起光10を図2に示す面内のみで
集光するシリンドリカルレンズ12と、この励起光10が線
状に照射された蓄積性蛍光体シート13の部分から発せら
れた輝尽発光光14を集光するレンズアレイ15と、このレ
ンズアレイ15を通過した輝尽発光光14の光路に配された
励起光カットフィルタ16と、この励起光カットフィルタ
16を透過した輝尽発光光14を検出するCCDラインセン
サ17と、蓄積性蛍光体シート13を矢印Y方向、つまり該
シート13上における励起光照射部分の長さ方向(矢印X
方向)と直交する方向に定速送りする副走査手段として
のエンドレスベルト18とを有している。
【0026】さらに、上記CCDラインセンサ17から出
力されたアナログの光検出信号Sを増幅する増幅器20
と、増幅された光検出信号Sをデジタル化するA/D変
換器21と、このA/D変換器21が出力するデジタル画像
信号Dを画像処理する画像処理装置22と、画像処理後の
デジタル画像信号Dが入力される画像再生装置23とが設
けられている。
【0027】レーザダイオードアレイ11は図3に示すよ
うに、発振波長が例えば650〜690nm帯にある複
数のレーザダイオード11a、11b、11c……が一列に並
設されてなるものである。各レーザダイオード11a、11
b、11c……から発せられた発散光状態の励起光10a、
10b、10c……は、シリンドリカルレンズ12により一方
向のみに集光されてファンビームとなり、それらのファ
ンビームが合成されてなる励起光10が蓄積性蛍光体シー
ト13の一部分を線状に照射するようになっている。
【0028】CCDラインセンサ17は図4に平面形状を
示すように、一列に並設された多数のセンサチップ(光
電変換素子)17aを有するものである。本例においてこ
のCCDラインセンサ17のセンサチップ並設方向と直交
する方向の受光幅、つまりセンサチップ17aの幅Wは約
100μmである。
【0029】このCCDラインセンサ17は、センサチッ
プ17aが図1の蓄積性蛍光体シート13上における励起光
照射部分の長さ方向(矢印X方向)に沿って並ぶ向きに
配設されている。なおこのCCDラインセンサ17は、幅
の大きい蓄積性蛍光体シート13に対応するために、複数
のラインセンサをその長さ方向に連ねて構成されてもよ
い。
【0030】一方レンズアレイ15は、図5の(1)、
(2)にそれぞれ正面形状、側面形状を示す通り、例え
ば多数の屈折率分布型レンズ15a、15b、15c、15d…
…が一列に並設されてなるものである。各屈折率分布型
レンズ15a、15b、15c、15d……は、蓄積性蛍光体シ
ート13から発せられた輝尽発光光14を集光して、図1に
示すようにCCDラインセンサ17に導く。
【0031】ここで各屈折率分布型レンズ15a、15b、
15c、15d……は、それらの並設方向に関しては正立等
倍光学系をなし、この並設方向と直交する方向に関して
は縮小光学系をなすものとして構成されている。本実施
形態においてこの縮小光学系の縮小率は、例えば1/2
〜1/4の間の値とされる。そしてレンズアレイ15は、
屈折率分布型レンズ15a、15b、15c、15d……が蓄積
性蛍光体シート13上における励起光照射部分の長さ方向
(矢印X方向)に沿って並ぶ向きに配設されている。
【0032】以下、上記構成の放射線画像情報読取装置
の作用について説明する。蓄積性蛍光体シート13には、
被写体を透過した放射線を照射する等によりこの被写体
の放射線画像情報が蓄積記録されており、該シート13は
エンドレスベルト18により矢印Y方向に定速で送られ
る。それとともに、レーザダイオードアレイ11から発せ
られた励起光10が、蓄積性蛍光体シート13の一部に線状
に照射される。
【0033】この励起光10の照射を受けた蓄積性蛍光体
シート13の部分からは、蓄積記録されている放射線画像
情報に応じた光量の輝尽発光光14が発散する。例えば青
色のこの輝尽発光光14はレンズアレイ15により集光され
てCCDラインセンサ17に導かれ、該CCDラインセン
サ17によって光電的に検出される。なお、蓄積性蛍光体
シート13で反射してCCDラインセンサ17に向かって進
行する励起光10は、励起光カットフィルタ16によってカ
ットされる。
【0034】CCDラインセンサ17は、輝尽発光光14の
光量に対応した(つまり上記放射線画像情報を示す)ア
ナログの光検出信号Sを出力する。この光検出信号Sは
増幅器20により増幅され、次いでA/D変換器21におい
てデジタル画像信号Dに変換される。
【0035】このデジタル画像信号Dは次に画像処理装
置22において階調処理等の画像処理を受けた後、画像再
生装置23に送られて、蓄積性蛍光体シート13に記録され
ていた放射線画像の再生に供せられる。この画像再生装
置23は、CRT表示装置等からなるディスプレイ手段で
もよいし、感光フィルムに光走査記録を行なう記録装置
等であってもよい。
【0036】次に、レンズアレイ15の作用について詳し
く説明する。蓄積性蛍光体シート13上における励起光10
の副走査方向Yのビーム径は50〜100μm程度であ
り、また蓄積性蛍光体シート13上における輝尽発光光14
の副走査方向Yの発光幅は200〜300μm程度であ
る。一方、図4に示したCCDラインセンサ17のセンサ
チップ17aの幅Wは、約100μmである。
【0037】そして、レンズアレイ15を構成する屈折率
分布型レンズ15a、15b、15c、15d……は、前述した
ようにそれらの並設方向と直交する方向に関しては、縮
小光学系をなすものとして構成されている。この縮小光
学系の縮小率を例えば1/4としておけば、輝尽発光光
14のセンサチップ17a上におけるビーム幅は50〜75
μm程度と、該センサチップ17aの幅W=約100μm
よりも小さくなる。
【0038】そうであれば、輝尽発光光14がセンサチッ
プ17aの幅Wからはみ出さないようにしてCCDライン
センサ17に入射させることができ、輝尽発光光14の集光
効率が極めて高くなる。そこで、S/Nの高い光検出信
号(読取画像信号)Sを得て、高画質の放射線画像を再
生可能となる。
【0039】なお仮にレンズアレイ15が、レンズ並設方
向に関しても縮小光学系をなす屈折率分布型レンズ15
a’、15b’、15c’、15d’……から構成されている
とすると、その場合は図6の(2)に示すように、蓄積性
蛍光体シート13上の点Pから発散した輝尽発光光14が例
えば相隣接する屈折率分布型レンズ15b’、15c’を通
過して、それぞれQ1、Q2の位置に像を結んでしま
う。このような状態では、蓄積性蛍光体シート13の主走
査方向各位置における輝尽発光量を正確に検出して、放
射線画像情報を正しく読み取ることは不可能である。
【0040】しかし本装置において、レンズアレイ15の
屈折率分布型レンズ15a、15b、15c、15d……は、そ
れらの並設方向に関しては正立等倍光学系をなしている
ので、図6の(1)に示すように、蓄積性蛍光体シート13
上の点Pから発散した輝尽発光光14は必ず一つの位置Q
に像を結ぶようになる。したがって本装置では、蓄積性
蛍光体シート13の主走査方向各位置における輝尽発光量
を正確に検出して、放射線画像情報を正しく読み取るこ
とが可能である。
【0041】なおレンズアレイ15の屈折率分布型レンズ
15a、15b、15c、15d……の縮小率は、前述した1/
2〜1/4の間の値に限られるものではないが、一般に
はこの程度の値としておけば、輝尽発光光をCCDライ
ンセンサ17等のラインセンサに、その受光幅からはみ出
さないようにして入射させることができる。
【0042】また、本発明の放射線画像情報読取装置が
読取対象とする蓄積性蛍光体シートは、放射線吸収機能
とエネルギー蓄積機能とを兼ね備えた蓄積性蛍光体シー
トであってもよいし、あるいはそれら両機能を分離させ
るために蓄積専用蛍光体層を設けた、前述の特願平11-3
72978号に開示される蓄積性蛍光体シートであってもよ
い。この蓄積専用蛍光体層を設けた蓄積性蛍光体シート
を用いる場合は、放射線画像形成における検出量子効
率、すなわち放射線吸収率、輝尽発光効率および輝尽発
光光の取出し効率などを全体的に高めることができるた
め、再生放射線画像の画質を改善することができる。
【0043】さらに、この読取対象とする蓄積性蛍光体
シートは、放射線エネルギー吸収特性が互いに異なる2
つの蓄積性蛍光体層を有して、それらの各層に記録され
た放射線画像情報を担持する2通りの輝尽発光光をシー
ト表裏面から各別に発散させ得る、放射線エネルギーサ
ブトラクション用の蓄積性蛍光体シートであってもよ
い。
【0044】その場合本発明の放射線画像情報読取装置
は、ラインセンサを蓄積性蛍光体シートの両面側にそれ
ぞれ備えるとともに、蓄積性蛍光体シートの両面から読
み取られた画像情報を示す画像信号を、シートの表裏面
の画素を対応させてサブトラクション処理する読取手段
を備えたものとされてもよい。この場合においても、シ
ートの表裏面側にそれぞれ配されるレンズアレイとし
て、そのレンズ素子の並設方向に関しては正立等倍光学
系をなし、この並設方向とほぼ直交する方向に関しては
縮小光学系をなすレンズアレイを用いれば、上記実施形
態で説明したのと同様の効果を得ることができる。
【0045】また、上述の放射線エネルギーサブトラク
ション用の蓄積性蛍光体シートとしは、例えばシートの
厚さ方向に延びる励起光反射性隔壁部材により多数の微
小房に細分区画された構造を有する、いわゆる異方化さ
れた蓄積性蛍光体シートを用いることもできる。
【0046】さらに、以上説明した実施形態では、励起
光副走査のために蓄積性蛍光体シート13をエンドレスベ
ルト18により定速搬送しているが、励起光を副走査する
手段はこのようなものに限らず、その他例えばローラで
蓄積性蛍光体シート13を搬送するものや、あるいは、固
定した蓄積性蛍光体シート13に対して励起光照射手段お
よびラインセンサ等を相対移動させるものなどを適用す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態による放射線画像情報
読取装置の概略構成図
【図2】図1に示した放射線画像情報読取装置の読取光
学系を示す側面図
【図3】図2に示した読取光学系の正面図
【図4】上記放射線画像情報読取装置に用いられたライ
ンセンサの平面図
【図5】図1の放射線画像情報読取装置に用いられたレ
ンズアレイの正面図(1)と、側面図(2)
【図6】図1の放射線画像情報読取装置に用いられたレ
ンズアレイの作用を、別のレンズアレイの作用と比較し
て示す説明図
【符号の説明】
10 励起光 11 レーザダイオードアレイ 11a、11b、11c レーザダイオード 12 シリンドリカルレンズ 13 蓄積性蛍光体シート 14 輝尽発光光 15 レンズアレイ 15a、15b、15c 屈折率分布型レンズ 16 励起光カットフィルタ 17 CCDラインセンサ 17a CCDラインセンサのセンサチップ 18 エンドレスベルト 20 増幅器 21 A/D変換器 22 画像処理装置 23 画像再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 H04N 1/04 E Fターム(参考) 2G083 AA03 BB04 CC10 DD11 DD12 DD18 DD20 EE01 EE03 2H013 AC05 5B047 AA17 AB02 BA01 BB02 BC01 BC05 BC12 5C051 AA01 BA02 DA03 DB01 DB22 DB30 DC02 DC04 DC07 5C072 AA01 BA05 DA02 DA21 EA05 VA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性
    蛍光体シートの一部に励起光を線状に照射する励起光照
    射手段と、 この蓄積性蛍光体シートの線状の励起光照射部分に沿う
    ように複数の光電変換素子が並設されてなるラインセン
    サと、 このラインセンサと前記蓄積性蛍光体シートとの間にお
    いて、前記線状の励起光照射部分に沿うように複数のレ
    ンズ素子が並設されてなり、この励起光照射部分から発
    せられた輝尽発光光を集光してラインセンサに導くレン
    ズアレイと、 このレンズアレイ、前記ラインセンサおよび前記励起光
    照射手段と、前記蓄積性蛍光体シートとの一方を他方に
    対して相対的に、前記励起光照射部分の長さ方向とほぼ
    直交する方向に移動させる副走査手段とを備えてなる放
    射線画像情報読取装置において、 前記レンズアレイとして、そのレンズ素子の並設方向に
    関しては正立等倍光学系をなし、この並設方向とほぼ直
    交する方向に関しては縮小光学系をなすレンズアレイが
    用いられたことを特徴とする放射線画像情報読取装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズ素子が屈折率分布型レンズで
    あることを特徴とする請求項1記載の放射線画像情報読
    取装置。
  3. 【請求項3】 前記縮小光学系の縮小率が1/2〜1/
    4であることを特徴とする請求項1または2記載の放射
    線画像情報読取装置。
JP2000257769A 2000-08-28 2000-08-28 放射線画像情報読取装置 Withdrawn JP2002072383A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000257769A JP2002072383A (ja) 2000-08-28 2000-08-28 放射線画像情報読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000257769A JP2002072383A (ja) 2000-08-28 2000-08-28 放射線画像情報読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002072383A true JP2002072383A (ja) 2002-03-12

Family

ID=18746187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000257769A Withdrawn JP2002072383A (ja) 2000-08-28 2000-08-28 放射線画像情報読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002072383A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015513671A (ja) * 2012-02-23 2015-05-14 ザ ユナイテッド ステイツ オブ アメリカ, アズ リプレゼンテッド バイ ザ セクレタリー, デパートメント オブ ヘルス アンド ヒューマン サービシーズ 多焦点構造化照射顕微鏡検査システムおよび方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015513671A (ja) * 2012-02-23 2015-05-14 ザ ユナイテッド ステイツ オブ アメリカ, アズ リプレゼンテッド バイ ザ セクレタリー, デパートメント オブ ヘルス アンド ヒューマン サービシーズ 多焦点構造化照射顕微鏡検査システムおよび方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6507040B2 (en) Radiation image read-out apparatus
JP2002148735A (ja) 放射線画像情報記録読取装置
JPS63176061A (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2002116516A (ja) 放射線画像情報読取装置
JP4037047B2 (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2000066316A (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2002107848A (ja) 放射線画像情報読取装置
JP4040242B2 (ja) 放射線画像情報読取装置
US6621094B2 (en) Radiation image read-out method and apparatus
US6768129B2 (en) Radiation image read-out method and apparatus
JP2002072383A (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2001356437A (ja) 放射線画像読取方法および装置
JP2002031864A (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2002174868A (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2002014433A (ja) 放射線画像情報読取方法および装置
JP4057226B2 (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2557261B2 (ja) 読取装置
JP3413774B2 (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2002072389A (ja) 放射線画像情報記録読取装置
JP2002148734A (ja) 放射線画像情報読取装置
US7091511B2 (en) Radiation image read-out method and apparatus
JP2002040197A (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2002077528A (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2004109725A (ja) 放射線画像情報読取装置
JP2000039682A (ja) 放射線画像情報読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071106