JP2002077528A - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents

放射線画像情報読取装置

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JP2002077528A
JP2002077528A JP2000257835A JP2000257835A JP2002077528A JP 2002077528 A JP2002077528 A JP 2002077528A JP 2000257835 A JP2000257835 A JP 2000257835A JP 2000257835 A JP2000257835 A JP 2000257835A JP 2002077528 A JP2002077528 A JP 2002077528A
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excitation light
stimulable phosphor
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radiation image
phosphor sheet
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JP2000257835A
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Hiromi Ishikawa
弘美 石川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザダイオードを励起光源として用い、そ
こから発せられたレーザビームをシリンドリカルレンズ
で線状に収束させて蓄積性蛍光体シートに照射する放射
線画像情報読取装置において、励起光のビーム径を主走
査方向に亘って均一化する。 【解決手段】 放射線画像情報が蓄積された蓄積性蛍光
体シート13の一部に励起光10a、10b、10c……を照射
するレーザダイオード11a、11b、11c……と、励起光
10a、10b、10c……を一方向に集光して線状に収束さ
せるシリンドリカルレンズ12a、12b、12c……とを励
起光照射手段として備えた放射線画像情報読取装置にお
いて、シリンドリカルレンズ12a、12b、12c……の曲
率をレンズ長手方向に亘って変化させて、蓄積性蛍光体
シート13の線状の励起光照射部分における励起光ビーム
径を均一にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像情報が
蓄積記録されている蓄積性蛍光体シートに励起光を照射
し、そのとき該シートから発せられた輝尽発光光を光電
的に読み取って前記放射線画像を示す画像信号を得る放
射線画像情報読取装置に関し、特に詳細には、蓄積性蛍
光体シートに線状に励起光を照射し、輝尽発光光をライ
ンセンサによって検出する放射線画像情報読取装置に関
するものである。
【従来の技術】従来、放射線を照射するとこの放射線エ
ネルギーの一部を蓄積し、その後、可視光やレーザ光な
どの励起光を照射すると、蓄積された放射線エネルギー
に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)
が知られており、そして、この蓄積性蛍光体を支持体上
に積層してなる蓄積性蛍光体シートを用いる放射線画像
記録再生システムが広く実用に供されている。この放射
線画像記録再生システムは、人体等の被写体を透過させ
た放射線を蓄積性蛍光体シートに照射する等してこの蓄
積性蛍光体シートに被写体の放射線画像情報を蓄積記録
し、その後、レーザ光などの励起光により該シートを2
次元的に走査してその励起光照射部分から輝尽発光光を
生じさせ、この輝尽発光光を光電読取手段により読み取
って上記放射線画像情報を示す画像信号を得るものであ
る(例えば特開昭55-12429号、同55-116340号、同56-10
4645号等参照)。このシステムにおいて得られた画像信
号は、観察読影に適した階調処理や周波数処理などの画
像処理が施された上で、それが担持する放射線画像を診
断用可視像としてフィルムに再生記録したり、あるいは
CRT画像表示装置等に表示するために用いられる。な
お、放射線画像情報読取り後の蓄積性蛍光体シートに消
去光を照射して、そこに残存しているエネルギーを放出
させると、そのシートは再度放射線画像情報を蓄積記録
できる状態となって、繰り返し使用が可能になる。ま
た、放射線画像形成における検出量子効率、すなわち放
射線吸収率、輝尽発光効率および輝尽発光光の取出し効
率などを高めるために、従来の蓄積性蛍光体シートにお
ける放射線吸収機能とエネルギー蓄積機能とを分離させ
るようにした新しいタイプの蓄積性蛍光体シートも提案
されている(特願平11-372978号)。この蓄積性蛍光体
シートは、紫外乃至可視領域の光を吸収してそのエネル
ギーを蓄積可能で、可視乃至赤外領域の光により励起さ
れたとき上記エネルギーを輝尽発光光として放出する蓄
積専用の輝尽性蛍光体の層を含有するものである。この
新しいタイプの蓄積性蛍光体シートは、好ましくは、放
射線を吸収して紫外乃至可視領域に発光を示す蛍光体を
含有する放射線吸収性蛍光体層が付加された形態とされ
る。その場合は、画像情報を有する放射線が照射された
際に上記放射線吸収性蛍光体層から発せられた紫外乃至
可視領域の光のエネルギー(これは放射線画像情報に対
応している)が前記輝尽性蛍光体の層に蓄積される。そ
こで、その後この蓄積性蛍光体シートを励起光で走査す
れば、上記輝尽性蛍光体の層から放射線画像情報を示す
輝尽発光光が発せられる。またこの新しいタイプの蓄積
性蛍光体シートは、上述の放射線吸収性蛍光体層は備え
ないものとして形成されてもよい。その場合該蓄積性蛍
光体シートは、放射線を吸収して紫外乃至可視領域に発
光を示す蛍光体を含有する放射線吸収性蛍光体層を有す
る蛍光スクリーンと併せて用いられる。すなわち、この
蛍光スクリーンを蓄積性蛍光体シートに密着させた状態
で該蛍光スクリーンに放射線を照射すれば、蛍光スクリ
ーンの放射線吸収性蛍光体層から発せられた紫外乃至可
視領域の光のエネルギー(これは放射線画像情報に対応
している)が、蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体の層
に蓄積される。そこでこの場合も、その後に蓄積性蛍光
体シートを励起光で走査すれば、上記輝尽性蛍光体の層
から放射線画像情報を示す輝尽発光光が発せられる。こ
こで、上述した放射線画像記録再生システムに用いられ
る放射線画像情報読取装置においては、輝尽発光光の読
取時間の短縮や、装置のコンパクト化およびコスト低減
等の観点から、光電読取手段としてCCD等からなるラ
インセンサを適用することが提案されている(特開昭60
-111568号、特開昭60-236354、特開平1-101540号な
ど)。その種の放射線画像情報読取装置は基本的に、放
射線画像情報が蓄積された蓄積性蛍光体シートの一部に
励起光を線状に照射する励起光照射手段と、この蓄積性
蛍光体シートの線状の励起光照射部分に沿うように複数
の光電変換素子が並設されてなるラインセンサと、この
ラインセンサおよび励起光照射手段と蓄積性蛍光体シー
トとの一方を他方に対して相対的に、励起光照射部分の
長さ方向(主走査方向)と交わる方向(副走査方向)に
移動させる副走査手段とが設けられてなるものである。
なお、上述のように蓄積性蛍光体シートに励起光を線状
に照射する励起光照射手段としては、いわゆるファンビ
ーム状の励起光を発するものであってもよいし、あるい
は、1本の細いビームを偏向させて蓄積性蛍光体シート
上で線状に走査させるものであってもよい。
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にファンビーム状の励起光を発する励起光照射手段とし
て、装置の小型化やコストダウンの観点から、レーザダ
イオード(半導体レーザ)を適用することが考えられて
いる。そしてその場合は一般に、レーザダイオードから
発散光状態で出射したレーザビームを副走査方向のみに
収束させて線状とするシリンドリカルレンズが適用され
る。ところが、このようなシリンドリカルレンズを用い
てレーザビームを一方向に収束させると、蓄積性蛍光体
シート上の線状の励起光照射部分において、励起光のビ
ーム径がこの線状の長さ方向(主走査方向)に亘って不
均一になるという問題が認められる。そこで本発明は、
レーザダイオードを励起光源として用い、そこから発せ
られたレーザビームをシリンドリカルレンズで線状に収
束させて蓄積性蛍光体シートに照射する放射線画像情報
読取装置において、励起光のビーム径を主走査方向に亘
って均一にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明による放射線画像
情報読取装置は、前述したように、放射線画像情報が蓄
積記録された蓄積性蛍光体シートの一部に励起光を線状
に照射する励起光照射手段と、この蓄積性蛍光体シート
の線状の励起光照射部分に沿うように複数の光電変換素
子が並設されてなるラインセンサと、前記ラインセンサ
および前記励起光照射手段と、前記蓄積性蛍光体シート
との一方を他方に対して相対的に、前記励起光照射部分
の長さ方向と交わる方向に移動させる副走査手段とを備
えてなる放射線画像情報読取装置において、前記励起光
照射手段を、励起光としてのレーザビームを発するレー
ザダイオードと、このレーザビームを一方向に集光して
線状に収束させるシリンドリカルレンズとから構成し、
そしてこのシリンドリカルレンズとして、蓄積性蛍光体
シートの線状の励起光照射部分におけるビーム径を均一
とするように、レンズ長手方向に亘って曲率が変えられ
たものを用いたことを特徴とするものである。なお上記
構成の本発明による放射線画像情報読取装置において、
好ましくはレーザダイオードが、各々が発する励起光と
してのレーザビームが互いに励起光照射部分の長さ方向
に連なるように配して複数設けられる。また、このよう
に複数のレーザダイオードが用いられる場合、それら
は、互いに隣り合うものから発せられたレーザビームが
互いに重なり部分を有して連なるように配設されるのが
望ましい。また、本発明による放射線画像情報読取装置
が読取り対象とする蓄積性蛍光体シートは、前述したよ
うに放射線吸収とエネルギー蓄積の双方の機能を有する
蓄積性蛍光体シートであってもよいし、あるいは、エネ
ルギー蓄積専用の輝尽性蛍光体層を有するものであって
もよい。そしてこの後者のタイプの蓄積性蛍光体シート
は、エネルギー蓄積専用の輝尽性蛍光体層に加えて前述
の放射線吸収性蛍光体層が形成されたものであってもよ
いし、あるいは、そのような放射線吸収性蛍光体層は持
たずに、同様の放射線吸収性蛍光体層を有する蛍光スク
リーンと併せて用いられるものであってもよい。
【発明の効果】レーザダイオードから発せられる励起光
としてのレーザビームは、その発光点から放射状に出射
するので、この発光点から蓄積性蛍光体シートまでの距
離はビーム中心において最も短く、ビーム周辺側に行く
につれて次第に長くなる。したがって、このレーザビー
ムをファンビーム状に収束させるシリンドリカルレンズ
として、レンズ長手方向に亘って曲率が一定である通常
のものを用いた場合、ビーム中心においてちょうど収束
位置が蓄積性蛍光体シート上にあるとすると、ビーム周
辺側に行くにつれて収束位置は蓄積性蛍光体シートより
も前側つまりレーザダイオードに近い側にずれてしま
う。そこで本発明におけるように、シリンドリカルレン
ズとして、基本的にビーム中心が通る位置で曲率が最大
で、ビーム周辺側に行くにつれて曲率が低下する(曲率
半径が大きくなる)ものを用いれば、それによるレーザ
ビームの収束位置は、ビーム周辺側に行くにつれてレー
ザダイオードから遠ざかるようになり、蓄積性蛍光体シ
ート上の線状のビーム照射部分に沿ってビーム径を均一
にすることができる。なお上記レーザダイオードが、各
々が発する励起光としてのレーザビームが互いに励起光
照射部分の長さ方向に連なるように配して複数設けられ
た場合は、それらの連なりにより全体として長い励起光
照射部分、つまり主走査幅が確保される。したがって、
大きな主走査幅を確保しようとする場合でも、各レーザ
ダイオードと蓄積性蛍光体シートとの間の距離を比較的
短く設定することができ、それにより、装置の十分な小
型化が実現される。また、このような複数のレーザダイ
オードが、それらのうち互いに隣り合うものから発せら
れたレーザビームが互いに重なり部分を有して連なるよ
うに配設された場合は、主走査方向に亘って励起光強度
を均一化する効果が得られる。すなわち、レーザダイオ
ードから発せられたレーザビームは、前述のガウス分布
と称される強度分布すなわち、ビーム中心部で最大強度
を取りビーム周辺部に行くに従って強度が低下する強度
分布を有している。そこで、上記のように2つのレーザ
ビームが互いに重なり部分を有していれば、本来強度の
低いビーム周辺部が隣りのビームの周辺部と重なってそ
の部分のビーム強度(励起光強度)が高められ、主走査
方向に亘る励起光強度が均一化されるようになる。
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は、本発明の一つの実施
形態による放射線画像情報読取装置の概略構成を示すも
のであり、また図2および図3はそれぞれ、この放射線
画像情報読取装置の読取光学系の部分の側面形状、正面
形状を示している。図1に示すように本装置は、ファン
ビーム状の励起光10を発するレーザダイオードアレイ11
と、励起光10を図2に示す面内のみで集光するレンズア
レイ12と、この励起光10が線状に照射された蓄積性蛍光
体シート13の部分から発せられた輝尽発光光14を集光す
るレンズアレイ15と、このレンズアレイ15を通過した輝
尽発光光14の光路に配された励起光カットフィルタ16
と、この励起光カットフィルタ16を透過した輝尽発光光
14を検出するCCDラインセンサ17と、蓄積性蛍光体シ
ート13を矢印Y方向、つまり該シート13上における励起
光照射部分の長さ方向(矢印X方向)と直交する方向に
定速送りする副走査手段としてのエンドレスベルト18と
を有している。さらに、上記CCDラインセンサ17から
出力されたアナログの光検出信号Sを増幅する増幅器20
と、増幅された光検出信号Sをデジタル化するA/D変
換器21と、このA/D変換器21が出力するデジタル画像
信号Dを画像処理する画像処理装置22と、画像処理後の
デジタル画像信号Dが入力される画像再生装置23とが設
けられている。レーザダイオードアレイ11は図3に示す
ように、一例として発振波長が660nmの複数のレー
ザダイオード11a、11b、11c……が一列に並設されて
なるものである。各レーザダイオード11a、11b、11c
……から発せられた発散光状態の励起光10a、10b、10
c……はそれぞれ、レンズアレイ12を構成している各シ
リンドリカルレンズ12a、12b、12c……により一方向
のみに集光されてファンビームとなり、それらのファン
ビームが連なってなる励起光10が蓄積性蛍光体シート13
の一部分を線状に照射する。CCDラインセンサ17は図
4に平面形状を示すように、一列に並設された多数のセ
ンサチップ(光電変換素子)17aを有するものである。
本例においてこのCCDラインセンサ17のセンサチップ
並設方向と直交する方向の受光幅、つまりセンサチップ
17aの幅Wは約100μmである。このCCDラインセ
ンサ17は、センサチップ17aが図1の蓄積性蛍光体シー
ト13上における励起光照射部分の長さ方向(矢印X方
向)に沿って並ぶ向きに配設されている。なおこのCC
Dラインセンサ17は、幅の大きい蓄積性蛍光体シート13
に対応するために、複数のラインセンサをその長さ方向
に連ねて構成されてもよい。一方レンズアレイ15は、図
5の(1)、(2)にそれぞれ正面形状、側面形状を示す
通り、例えば多数の屈折率分布型レンズ15a、15b、15
c、15d……が一列に並設されてなるものである。各屈
折率分布型レンズ15a、15b、15c、15d……は、蓄積
性蛍光体シート13から発せられた輝尽発光光14を集光し
て、図1に示すようにCCDラインセンサ17に導く。こ
のレンズアレイ15は、屈折率分布型レンズ15a、15b、
15c、15d……が蓄積性蛍光体シート13上における励起
光照射部分の長さ方向(矢印X方向)に沿って並ぶ向き
に配設されている。以下、上記構成の放射線画像情報読
取装置の作用について説明する。蓄積性蛍光体シート13
には、被写体を透過した放射線を照射する等によりこの
被写体の放射線画像情報が蓄積記録されており、該シー
ト13はエンドレスベルト18により矢印Y方向に定速で送
られる。それとともに、レーザダイオードアレイ11から
発せられた励起光10が、蓄積性蛍光体シート13の一部に
線状に照射される。この励起光10の照射を受けた蓄積性
蛍光体シート13の部分からは、蓄積記録されている放射
線画像情報に応じた光量の輝尽発光光14が発散する。例
えば青色のこの輝尽発光光14はレンズアレイ15により集
光されてCCDラインセンサ17に導かれ、該CCDライ
ンセンサ17によって光電的に検出される。なお、蓄積性
蛍光体シート13で反射してCCDラインセンサ17に向か
って進行する励起光10は、励起光カットフィルタ16によ
ってカットされる。CCDラインセンサ17は、輝尽発光
光14の光量に対応した(つまり上記放射線画像情報を示
す)アナログの光検出信号Sを出力する。この光検出信
号Sは増幅器20により増幅され、次いでA/D変換器21
においてデジタル画像信号Dに変換される。このデジタ
ル画像信号Dは次に画像処理装置22において階調処理等
の画像処理を受けた後、画像再生装置23に送られて、蓄
積性蛍光体シート13に記録されていた放射線画像の再生
に供せられる。この画像再生装置23は、CRT表示装置
等からなるディスプレイ手段でもよいし、感光フィルム
に光走査記録を行なう記録装置等であってもよい。次
に、励起光10a、10b、10c……の収束状態等につい
て、図3を参照して詳しく説明する。本実施形態におい
てレーザダイオードアレイ11を構成するレーザダイオー
ド11a、11b、11c……は各々出力50mWのものであ
り、それらは一例として30個用いられている。このよ
うに多数のレーザダイオード11a、11b、11c……を用
い、それらから発せられた励起光10a、10b、10c……
を連ねて蓄積性蛍光体シート13に線状に照射するように
すれば、主走査幅が同一である限り、ただ1つのレーザ
ダイオードを用いる場合と比べて、当然本実施形態の方
がレーザダイオードから蓄積性蛍光体シート13までの距
離を短くすることができる。それにより、放射線画像情
報読取装置を十分に小型化することができる。本実施形
態では、上述のように複数設けられたレーザダイオード
11a、11b、11c……に対応させてそれぞれシリンドリ
カルレンズ12a、12b、12c……が設けられ、それらが
連結部材12Hにより互いにレンズ長手方向に連結されて
レンズアレイ12が構成されている。ここで、励起光10
a、10b、10c……はそれぞれレーザダイオード11a、
11b、11c……の発光点から放射状に出射するので、も
し各シリンドリカルレンズ12a、12b、12c……の曲率
(図2に示される面内の曲率)がレンズ長手方向に亘っ
て一様であるならば、励起光10a、10b、10c……の収
束位置は図3にそれぞれ破線Fa、Fb、Fc、……で
示すようなものとなってしまう。つまり、蓄積性蛍光体
シート13上の線状の励起光照射部分(主走査ライン)に
おける各励起光10a、10b、10c……のビーム径は、ビ
ーム中心において最小で、ビーム周辺側に行くにつれて
大きくなってしまう。そのようになっていると、蓄積性
蛍光体シート13に蓄積記録されている放射線画像情報を
高鮮鋭度で、高精細に読み出すことが不可能になる。こ
のような不具合を無くすために本装置においては、シリ
ンドリカルレンズ12a、12b、12c……の上記曲率がレ
ンズ長手方向に亘って変えられている。図6はこの曲率
の変化の様子を、1つのシリンドリカルレンズ12aを例
に取って示すものである。ここに示される通りシリンド
リカルレンズ12aの曲率は、励起光10aのビーム中心が
通る位置で最大(曲率半径が最小)で、ビーム周辺側に
行くにつれて曲率が低下する(曲率半径が大きくなる)
ように変化している。なお、その他のシリンドリカルレ
ンズ12b、12c……も、上記と同様に曲率が変化するも
のとされている。このように曲率が変化しているシリン
ドリカルレンズ12a、12b、12c……を用いてそれぞれ
励起光10a、10b、10c……を収束させれば、それらの
収束位置は各々ビーム周辺側に行くにつれてレーザダイ
オード11a、11b、11c……から遠ざかるようになるの
で、蓄積性蛍光体シート13の主走査ライン上で励起光10
a、10b、10c……を収束させて、この主走査ラインに
沿ったビーム径を均一にすることができる。なお、本実
施形態のようにシリンドリカルレンズ12a、12b、12c
……をそれぞれ別個に形成せずに、励起光10a、10b、
10c……をそれぞれ収束させるシリンドリカルレンズを
1本の光学ガラス等から形成してもよい。そのようにす
る場合でも、そのシリンドリカルレンズの各々励起光10
a、10b、10c……が通過する部分において、曲率を本
実施形態におけるようにレンズ長手方向に亘って変化さ
せれば、上記と同様の作用、効果を得ることができる。
また、本実施形態で用いている各レーザダイオード11
a、11b、11c……において、図3に示す接合面に垂直
な方向のビーム拡がり角θは22°であり、それに対
して接合面に平行な方向のビーム拡がり角θは10°
である。本実施形態では、このように22°と大きなビ
ーム拡がり角θ が得られるビーム拡がり方向が、励
起光10a、10b、10c……の連なり方向と一致する向き
にレーザダイオード11a、11b、11c……を配設してい
るから、その他の向きに配設する場合と比べて、励起光
10a、10b、10c……がより大きく拡がった状態で蓄積
性蛍光体シート13に入射するようになる。そうであれ
ば、レーザダイオード11a、11b、11c……と蓄積性蛍
光体シート13との間の距離をより短く設定可能であり、
それにより装置のなお一層の小型化が可能となる。さら
に、レーザダイオード11a、11b、11c……を上述の向
きに配設して、励起光10a、10b、10c……の拡がりを
より大きくした場合は、他の向きに配設した場合、つま
り励起光10a、10b、10c……の拡がりがそれよりも小
さい場合と比べると、主走査線上でのビーム強度(励起
光強度)はより緩やかに変化する。図7の(1)、(2)は、
1つのレーザダイオード11aを例に取ってこのことを示
すものである。同図(1)はレーザダイオード11aを本実
施形態のように配置した場合、同図(2)はレーザダイオ
ード11aを、上記接合面に平行なビーム拡がり方向が励
起光10a、10b、10c……の連なり方向と一致する向き
に配置した場合の、蓄積性蛍光体シート13上における励
起光10aの主走査方向Xの強度分布を示している。ここ
に示されるように、それぞれの場合で互いに等しい主走
査幅Lsを確保することを考えると、その主走査幅Ls
内での励起光10aの強度は、本実施形態の場合の方がよ
り均一になることは明かである。また図3に示す通り、
本実施形態においてレーザダイオード11a、11b、11c
……は、それらのうち互いに隣り合うものから発せられ
た励起光(つまり例えば励起光10aと励起光10b、励起
光10bと励起光10c……)が互いに重なり部分を有して
連なるように配設されている。同図に併せて示した励起
光10a、10b、10c……の主走査方向に亘る強度分布か
ら明かな通り、2つの励起光が互いに重なり部分を有し
ていれば、本来強度の低い励起光のビーム周辺部が隣り
の励起光のビーム周辺部と重なって、その部分の励起光
強度は同図に破線で示すように高められ、主走査方向に
亘る励起光強度が均一化される。なお、主走査方向に亘
る励起光強度を完全に均一にすることが困難である場合
は、この励起光強度の不均一を補償するようにデジタル
画像信号Dを補正してもよい。また、本発明の放射線画
像情報読取装置が読取対象とする蓄積性蛍光体シート
は、放射線吸収機能とエネルギー蓄積機能とを兼ね備え
た蓄積性蛍光体シートであってもよいし、あるいはそれ
ら両機能を分離させるために蓄積専用蛍光体層を設け
た、前述の特願平11-372978号に開示される蓄積性蛍光
体シートであってもよい。この蓄積専用蛍光体層を設け
た蓄積性蛍光体シートを用いる場合は、放射線画像形成
における検出量子効率、すなわち放射線吸収率、輝尽発
光効率および輝尽発光光の取出し効率などを全体的に高
めることができるため、再生放射線画像の画質を改善す
ることができる。さらに、この読取対象とする蓄積性蛍
光体シートは、放射線エネルギー吸収特性が互いに異な
る2つの蓄積性蛍光体層を有して、それらの各層に記録
された放射線画像情報を担持する2通りの輝尽発光光を
シート表裏面から各別に発散させ得る、放射線エネルギ
ーサブトラクション用の蓄積性蛍光体シートであっても
よい。その場合本発明の放射線画像情報読取装置は、ラ
インセンサを蓄積性蛍光体シートの両面側にそれぞれ備
えるとともに、蓄積性蛍光体シートの両面から読み取ら
れた画像情報を示す画像信号を、シートの表裏面の画素
を対応させてサブトラクション処理する読取手段を備え
たものとされてもよい。また、上述の放射線エネルギー
サブトラクション用の蓄積性蛍光体シートとしは、例え
ばシートの厚さ方向に延びる励起光反射性隔壁部材によ
り多数の微小房に細分区画された構造を有する、いわゆ
る異方化された蓄積性蛍光体シートを用いることもでき
る。さらに、以上説明した実施形態では、励起光副走査
のために蓄積性蛍光体シート13をエンドレスベルト18に
より定速搬送しているが、励起光を副走査する手段はこ
のようなものに限らず、その他例えばローラで蓄積性蛍
光体シート13を搬送するものや、あるいは、固定した蓄
積性蛍光体シート13に対して励起光照射手段およびライ
ンセンサ等を相対移動させるものなどを適用することも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態による放射線画像情報
読取装置の概略構成図
【図2】図1に示した放射線画像情報読取装置の読取光
学系を示す側面図
【図3】図2に示した読取光学系の正面図
【図4】上記放射線画像情報読取装置に用いられたライ
ンセンサの平面図
【図5】図1の放射線画像情報読取装置に用いられたレ
ンズアレイの正面図(1)と、側面図(2)
【図6】上記放射線画像情報読取装置に用いられたシリ
ンドリカルレンズの、レンズ長手方向に亘る曲率変化の
様子を示す説明図
【図7】上記放射線画像情報読取装置に用いられたレー
ザダイオードのビーム拡がり状態を示す概略図
【符号の説明】
10a、10b、10c 励起光 11 レーザダイオードアレイ 11a、11b、11c レーザダイオード 12 レンズアレイ 12a、12b、12c シリンドリカルレンズ 13 蓄積性蛍光体シート 14 輝尽発光光 15 レンズアレイ 15a、15b、15c 屈折率分布型レンズ 16 励起光カットフィルタ 17 CCDラインセンサ 17a CCDラインセンサのセンサチップ 18 エンドレスベルト 20 増幅器 21 A/D変換器 22 画像処理装置 23 画像再生装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性
    蛍光体シートの一部に励起光を線状に照射する励起光照
    射手段と、 この蓄積性蛍光体シートの線状の励起光照射部分に沿う
    ように複数の光電変換素子が並設されてなるラインセン
    サと、 前記ラインセンサおよび前記励起光照射手段と、前記蓄
    積性蛍光体シートとの一方を他方に対して相対的に、前
    記励起光照射部分の長さ方向と交わる方向に移動させる
    副走査手段とを備えてなる放射線画像情報読取装置にお
    いて、 前記励起光照射手段が、前記励起光としてのレーザビー
    ムを発するレーザダイオードと、 このレーザビームを一方向に集光して線状に収束させる
    とともに、前記蓄積性蛍光体シートの線状の励起光照射
    部分におけるビーム径を均一とするように、レンズ長手
    方向に亘って曲率が変えられたシリンドリカルレンズと
    から構成されていることを特徴とする放射線画像情報読
    取装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザダイオードが、各々が発する
    励起光としてのレーザビームが互いに励起光照射部分の
    長さ方向に連なるように配して複数設けられたことを特
    徴とする請求項1記載の放射線画像情報読取装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のレーザダイオードのうち互い
    に隣り合うものから発せられたレーザビームが互いに重
    なり部分を有して連なるように、該複数のレーザダイオ
    ードが配設されていることを特徴とする請求項2記載の
    放射線画像情報読取装置。
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