JP2002071804A - 車両用障害物検知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波送受波器の振動面への雨滴付着や、エ
ンジンノイズの影響によって誤作動するのを防止するこ
と。 【解決手段】 エンジン制御装置５及びワイパ制御装置
６からＬＡＮ用通信線４を介してＬＡＮインターフェー
ス回路１９を経てエンジン回転数及び降雨情報を制御部
１７に取り込み、エンジン回転数が２０００ｒｐｍ以上
のときは超音波信号の送信を不可とし、雨が降っている
ときには６回以上連続して障害物ありと判断したときに
警報を発するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を用いて障
害物を検知する車両用障害物検知装置に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
超音波を用いた車両用障害物検知装置が知られている
が、超音波送受波器の振動面への雨滴付着や、エンジン
ノイズの影響によって誤作動することがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両用障害物検知装置では降雨やエンジン回転数の情報
を用いていないので、誤作動を防ぐことが困難である。

【０００４】そこで本発明は、超音波送受波器の振動面
への雨滴付着や、エンジンノイズの影響によって誤作動
するのを防止することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明では、制御装置は、エンジン回転
数情報を出力する装置及び降雨情報を出力する装置とロ
ーカルエリアネットワークを介して接続され、エンジン
回転数情報及び降雨情報を入力し、エンジン回転数情報
及び降雨情報に基づいて超音波センサを制御する。これ
により、超音波センサへの雨滴付着や、エンジンノイズ
の影響によって誤作動するのを防止することができる。
また、制御装置は、エンジン回転数情報を出力する装置
及び降雨情報を出力する装置とローカルエリアネットワ
ークを介してエンジン回転数情報及び降雨情報を入力す
るので、配線やコネクタインターフェイス回路などに要
するスペースを削減することができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。

【０００７】図１は障害物検知装置の一実施形態の構成
を示すブロック図である。

【０００８】図１において、１２は超音波信号を送信す
るとともに、該送信した超音波信号の反射波を受信する
超音波センサ（超音波送受波器）である。１３は超音波
センサに超音波を送信させるための送信ドライバ、１４
は超音波を超音波センサ１２で反射波受信後に送信周波
数以外のノイズを除去するフィルタ、１５は受信信号
（反射波）を増幅するための増幅部、１６は障害物から
の反射かノイズかを電圧レベルで選分ける検波部、１７
は装置全体を制御する制御部、１８はブザーをドライブ
するブザードライバ、１９は他装置との通信を行うため
のＬＡＮインターフェース回路である。これら送信ドラ
イバ１３乃至ＬＡＮインターフェース回路１９によって
車両用障害物検知装置の制御装置１が構成される。

【０００９】なお、２は障害物、３は警報を行うブザ
ー、４はＬＡＮ用通信線、５はエンジン回転数情報をＬ
ＡＮ用通信線４に出力するメータ制御装置、６は降雨情
報をＬＡＮ用通信線４に出力するワイパ制御装置であ
る。

【００１０】図１で構成された障害物検知装置におい
て、制御装置１の制御を図２のフローチャートに示す。
まず、ステップ２１ではエンジン制御装置５からＬＡＮ
用通信線４を介してＬＡＮインターフェース回路１９
を経てエンジン回転数を制御部１７に取り込む。従来か
ら車両用障害物検知装置ではエンジンノイズの誘導によ
って誤作動することがあり、それはエンジン回転数が高
くなるにつれて頻度も高くなる。そこで、ステップ２２
でエンジン回転数が２０００ｒｐｍ以上か未満かを評価
し、２０００ｒｐｍ以上なら超音波の送受信不可と判断
しステップ２１へ戻る。ステップ２２でエンジン回転数
が２０００ｒｐｍ未満であり送受信可と判断した場合、
ステップ２３へ進み超音波の送信が、送信ドライバ１３
→超音波センサ１２の順で、障害物２に向けて行われ
る。

【００１１】ステップ２４では降雨情報をワイパ制御装
置６からＬＡＮ 用通信線４を介してＬＡＮインターフ
ェース回路１９を経て入力する。例えば、ワイパが動作
しているか否かに関する情報を降雨情報とする。そし
て、雨ありの場合には後述するパラメータＸを６に設定
し、雨なしの場合にはパラメータＸを４に設定する。ス
テップ２５では障害物２から反射してきた超音波を超音
波センサ１２で受信し、フィルタ１４→増幅器１５→検
波部１６→制御部１７の順で超音波の受信処理を行い、
反射してきた超音波に基づいて障害物の有無を判断す
る。ステップ２６では、ステップ２４で得られたパラメ
ータＸによって、Ｘ回連続して障害物有りと判断された
か否かを判断する。従来方式では、降雨時、超音波セン
サ１２の超音波を発する振動面に雨滴が付着すると、障
害物がなくとも有るかのように報知する誤作動が起こっ
た。そこで本実施形態では、パラメータＸを４→６に変
更することで、障害物検知時の警報を連続４回障害物有
りと判断したときから連続６回障害物有りと判断したと
きに変更し、誤作動発生頻度が低下させる。なお、ここ
で、誤作動頻度が低下することにより、障害物が検知範
囲に入ってから報知するまでの時間（検知レスポンス）
が低下するになるので、降雨に関係なくパラメータＸを
７以上に設定することは望ましくない。ステップ２７で
はブザーを吹鳴し装置使用者に報知する。

【００１２】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、例えば以下に示すごとく変改可能である。エンジン
回転数情報はエンジン制御装置から入力しても良い。降
雨情報は雨滴センサから入力しても良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示す構成図である。

【図２】制御装置１の制御をに示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ 制御装置 １２ 超音波センサ ４ ＬＡＮ 用通信線 ５ エンジン制御装置 ６ ワイパ制御装置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 超音波信号を送信するとともに、該送信
   した超音波信号の反射波を受信する超音波センサと、前
   記超音波センサにて受信した前記反射波に基づいて障害
   物の有無を判断し、第１所定回数連続して障害物有りと
   判断したときに警報を発生する制御装置とを備えた車両
   用障害物検知装置において、 前記制御装置は、エンジン回転数情報を出力する装置及
   び降雨情報を出力する装置とにローカルエリアネットワ
   ークを介して接続され、前記エンジン回転数情報及び降
   雨情報を入力し、前記エンジン回転数情報及び降雨情報
   に基づいて超音波センサを制御することを特徴とする車
   両用障害物検知装置。
2. 【請求項２】 前記制御装置は、エンジン回転数が所定
   回転数以上であったら前記超音波センサに対して超音波
   の送受信をしないよう制御することを特徴とする請求項
   1記載の車両用障害物検知装置。
3. 【請求項３】 前記制御装置は、前記降雨情報を入力し
   て雨が降っているか否か判断し、雨が降っていると判断
   したときは前記第１所定回数よりも大きな第２所定回数
   連続して障害物有りと判断したときに警報を発生するこ
   とを特徴とする請求項1または２に記載の車両用障害物
   検知装置。
4. 【請求項４】 前記エンジン回転数情報を出力する装置
   はエンジン制御装置またはメータ制御装置であり、前記
   降雨情報を出力する装置はワイパ制御装置または雨滴セ
   ンサであることを特徴とする請求項1乃至３いずれか１
   つに記載の車両用障害物検知装置。