JP4267161B2 - 超音波ソナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、超音波を送信して障害物からの反射波を受信することで障害物の存在検知と障害物までの距離の算出を行う超音波ソナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
超音波ソナーが車両においてバックソナーやコーナーソナーとして用いられている。この車両用ソナーは、図14,15に示すように、車両のバンパに取り付けられた送受波器(超音波振動子)から超音波をパルス送信して対象物からの反射波を受信し、その時間Tを測定することにより対象物までの距離を算出する。より詳しくは、反射波を包絡線検波し、それがある閾値を超えたときに障害物が有ると判定し、送信してから閾値を超えた時間より障害物までの距離を算出する。この距離の算出結果に基づいて運転者に警告する。つまり、駐車や車両旋回の際に、障害物に接触する可能性があることを検出して警告することにより障害物との衝突を防止することができる。
【0003】
このように超音波ソナーは1個の超音波振動子で送受信を兼用しパルスレーダ方式で障害物検出を行っており、超音波振動子は送信駆動を停止しても振動子の機械的な慣性振動(これを残響という)が継続する。これを利用して、超音波送信停止後の残響時間で、超音波振動子が正常に作動しているか判定している。
【0004】
ところが、従来では氷結と断線とを区別することはできなかった。詳しくは、バンパに設置した送受波器(超音波センサ)と車室内に設置した機器とがワイヤーにより結線されており、ワイヤーが切れたりコネクタ部での接触不良が発生すると、車室内に設置した機器側において超音波送信停止後の残響時間が短くなる。また、送受波器(超音波センサ)が氷結しても、車室内に設置した機器側において超音波送信停止後の残響時間が短くなる。よって、断線でも氷結でも残響時間が短くなり、両者を区別することができなかった。
【0005】
そして、氷結であれば氷が溶けることにより通常通り使用することができるようになるが、断線であれば修理が必要であり、氷結と断線とでは運転者の対処が違ってくる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明の目的は、より緻密な異常判定を行うことができる超音波ソナーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、1個の超音波振動子で送受信を兼用するパルスレーダ方式で障害物検出を行うに際し、送信駆動停止後の振動子の機械的な慣性振動による残響周波数とは異なる周波数である送信周波数で前記振動子を振動させて超音波を送信し、この送信した超音波の障害物による反射波を前記振動子にて受信して障害物検出を行うとともに、前記超音波送信後の前記振動子の残響時間および同残響時間内での周波数成分の解析に基づいて異常の有無、並びに異常内容を検出する超音波ソナーであって、前記振動子の前記残響時間に対する判定領域として、同残響時間が短いほうから順に、前記振動子を含む送受信器の断線の有無を判定する断線判定ゾーン、および前記振動子の氷結の有無を判定する氷結判定ゾーン、および当該超音波ソナーが正常であることを判定する正常判定ゾーンを設け、(a)前記残響時間が前記氷結判定ゾーン内にあるとき、前記振動子が氷結していると判定する、(b)前記残響時間が断線判定ゾーン内にあって、該残響時間内の検出波中に前記送信周波数と前記残響周波数とが含まれるときには前記振動子が氷結していると判定し、前記送信周波数と前記残響周波数とが含まれないときには前記送受信器が断線していると判定する、(c)前記残響時間が正常判定ゾーン内にあって、該残響時間内の検出波中に前記送信周波数と前記残響周波数とが含まれるときには当該超音波ソナーが正常であると判定し、前記送信周波数と前記残響周波数とが含まれないときには前記振動子が氷結していると判定する、といった態様で前記異常の有無、並びに異常内容を検出するようにしている。よって、従来においては超音波振動子が正常に作動しているかを超音波送信停止後の残響時間のみで判定していたために、振動子が氷結して残響時間が短くなった時と断線している場合とが区別できなかったが、本発明では、残響時間に加え、周波数成分の解析結果に基づいて異常判定するようにしたことにより、氷結と断線を区別することが可能となり、緻密な異常判定を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を具体化した実施の形態を図面に従って説明する。
図1には、本実施の形態における超音波ソナーの構成図を示す。この超音波ソナーは自動車に装着されるものであって、バックソナーやコーナーソナーとして使用される。また、本ソナーは、1個の超音波振動子が送受信を兼用し、パルスレーダ方式で障害物の検出を行うようになっている。
【0010】
図1において、ソナーは、送受波器(超音波センサ)1と送受信切替回路2と送信系3と受信系4とマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)5と表示器6とブザー7を備えている。送受波器1は超音波振動子を具備しており、車両のバンパに埋め込まれる。他の部材2〜7は車室内に配置される。ここで、送信系3は発振回路8を有し、発振回路8から39kHzの送信信号が出力される。また、受信系4はローパスフィルタ(LPF)9と増幅回路10と包絡線検波回路11とコンパレータ12を有している。さらに、マイコン5はAD変換器13を有している。
【0011】
送信系3の発振回路8は送受信切替回路2のスイッチSW1を介して送受波器1と接続されている。送受波器1は送受信切替回路2のスイッチSW2を介して受信系4のローパスフィルタ9と接続されている。そして、送受波器(超音波振動子)1は発振回路8からの信号により超音波を車両の周囲に向かって送信するとともに、障害物に反射した超音波を受信してローパスフィルタ9に送るようになっている。送受信切替回路2のスイッチSW1,SW2の切替えはマイコン5によって制御される。つまり、マイコン5は、超音波の発信の際には送受信切替回路2のスイッチSW1を閉路するとともに反射波の受信の際にはスイッチSW2を閉路する。
【0012】
受信系4において、送受波器1からの信号はローパスフィルタ9にて超音波信号にのる電気ノイズが除去された後、増幅回路10にて増幅される。つまり、超音波受信信号がAD変換可能なレベルまで増幅される。さらに、増幅後の信号が包絡線検波回路11に送られる。そして、包絡線検波回路11にて包絡線が検波されるとともに、コンパレータ12にて所定値と比較される。その比較結果がマイコン5に送られる。また、増幅回路10によって増幅された信号がマイコン5のAD変換器13に送られ、AD変換器13にてデジタル信号に変換される。つまり、AD変換器13は増幅回路10の信号出力(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。
【0013】
マイコン5は、コンパレータ12からの信号および送受波器1の出力信号のデジタル値に基づいて各種の演算を実行し、障害物の有無を判定するとともに車両の近傍に障害物があると判定した場合には表示器6およびブザー7を用いて運転者に警報する。より具体的には、障害物までの距離を測定し、その距離測定結果をパルス音の時間間隔や画面表示にて知らせる。
【0014】
送受波器(超音波センサ)1の回路構成を、図2に示す。送受波器1は、超音波振動子20を中心に構成され、駆動回路21やトランス22やコンデンサ23等の外部回路を有している。トランス22やコンデンサ23等の外部回路で残響時間が最も短くなるようにしている。
【0015】
その等価回路を、図3に示す。図3に示すように、抵抗30,31,32,33、コンデンサ34、インダクタンス35,36,37にて構成されている。そして、送受信切替回路2のスイッチSW1が閉路されると、送信信号(39kHz)の供給を受けて超音波振動子20が作動する。
【0016】
次に、このように構成した超音波ソナーの作用について説明する。
作用説明に先立ち、残響周波数と送信周波数について説明しておく。
図3の超音波振動子20にかかる電圧Vo における減衰周波数(すなわち、残響周波数)は、次式に示すように、回路全体の固有周波数(回路全体のインピーダンスによって決まる回路全体の共振周波数)に等しくなる。
【0017】
減衰周波数(残響)=回路全体の固有周波数・・・(1)
ここで、残響周波数は信号源の周波数とは無関係で、次式に示すように、送信周波数と一致しない。
【0018】
残響周波数≠送信周波数・・・(2)
そのため、送信周波数によらず残響周波数は一定になる。
【0019】
つまり、残響周波数は、超音波振動子20とそれに付随する回路定数(図2の送受波器1の回路全体が持つインピーダンス)によって決まるものであり、送信周波数には依存しないので、残響周波数とは異なる周波数で超音波送信し、残響中に埋もれた反射波の周波数成分をデジタル信号処理によって抽出するようにしている。ここで、反射波の周波数は送信周波数と等しい。
【0020】
図4は、マイコン5が実行する処理を示すフローチャートである。また、図5,6には各種の波形を示す。
図5(a)に示すように、マイコン5により所定時間だけ送信モードが設定され、送信モードでは送受信切替回路2のスイッチSW1が閉路される。すると、発振回路8からの送信信号(39kHz)が送受波器1に送られ、超音波を車両の周囲に向かって送信する。その後、マイコン5により受信モードが設定され、受信モードでは送受信切替回路2のスイッチSW2が閉路される。これにより、送受波器1にて障害物からの反射波を受信して電気信号に変換して受信系4のローパスフィルタ9に送る。
【0021】
ここで、送受波器(超音波センサ)1は、その特性として受信に切り替えた後も残響があるため、送受波器1の端子電圧は図5(b)のようになる。例えば、図5(b)において送信波の送出期間は250μs程度であり、残響が発生する期間は900〜1000μs程度である。
【0022】
図5(b)は障害物が無い場合を示すが、障害物が有ると(障害物からの反射波があると)、図5(c)に示すような波形となる。
送受波器1からの信号は、ローパスフィルタ9と増幅回路10を通過すると、図5(d)のようになる。この状態では、反射波は残響に埋もれてしまう。つまり、図7に拡大して示すように、障害物が近距離にある場合には残響と受信波とが重畳した信号波となり、増幅後の信号の包絡線検波をする方法では反射波を検出できない。
【0023】
そこで、本実施形態では、図4の処理を実行することにより図5(e)に示すように残響から反射波を抽出して障害物の検知を行っている。
マイコン5は図4のステップ100で、送信開始から5ms分の振幅値g(t)を記憶する。5ms分の波形を図6(b)に示す。そして、マイコン5はステップ101で、記憶された5ms分の振幅値g(t)を、窓関数処理する。窓関数処理後の波形を図6(c)に示す。
【0024】
さらに、マイコン5はステップ102で、高速フーリエ変換(FFT)によって周波数スペクトルG’(f)に変換する。高速フーリエ変換後の波形を図6(d)に示す。
【0025】
ここで、残響周波数は送受波器1の共振周波数である43kHzであり、送信波の周波数、つまり受信波の周波数は39kHzである。よって、障害物による反射波があるときは、39kHzの成分も表れる。
【0026】
マイコン5はステップ103で、周波数スペクトルG’(f)から送信周波数成分である39kHz付近の成分を抽出する。抽出のための係数を関数H(f)で表しており、本例ではH(f)としてコサインカーブを用いている(図6(d)で破線で示す)。この抽出後の波形を図6(e)に示す。
【0027】
マイコン5はステップ104で、逆高速フーリエ変換を行う。これにより、図6(f)のように、反射波が時間領域の波形に表れ、障害物の検出が可能な状態となる。
【0028】
マイコン5はステップ105で、送信開始から閾値を超えた時間Δtを測定して次式を計算することによって障害物までの距離Lを算出する(ただし、Vは音速)。そして、マイコン5は距離Lに応じた警報を行う。
【0029】
L=0.5・Δt・V・・・(3)
このようにして、AD変換器13によってデジタルに変換された信号をデジタル信号処理にて、図4に示すような処理を行えば、その出力は図6(f)のようになり、近距離障害物の検出が可能となる(L=10〜25cm程度)。
【0030】
さらに、マイコン5は図8に示す異常検出を行っている。
図9には、包絡波と閾値との比較による超音波送信停止後の残響時間tzを示す。つまり、残響時間tzは、図1のコンパレータ12において包絡波と閾値レベルとを比較した時のコンパレータ出力のHレベルの時間であり、マイコン5はこの残響時間tzをモニターしている。この図9において、Z1にて断線判定ゾーンが、Z2にて氷結判定ゾーンが、Z3にて正常判定ゾーンが設定されている。
【0031】
ここで、送受波器(超音波振動子)1の状態により残響時間が変化する。氷結後に溶けてきた場合は残響時間が短くなったり長くなったりする。残響時間が極端に短くなった場合は断線していると判断しセンサを交換することになってしまう。また、残響時間が正常なゾーン(Z3)に入ってしまい、検出できないのにいかにも検出したように誤った判定をすることになる場合もある。図1において断線箇所をβにて示す。
【0032】
図8において、マイコン5はステップ200で、残響時間tzがZ1,Z2,Z3のいずれかのゾーンに入っているか判定する。そして、残響時間tzがZ1,Z2,Z3のいずれかのゾーンに入っていると、マイコン5はステップ201,202で、残響時間tzがZ1,Z2,Z3のどのゾーンに入っているか判定する。残響時間tzが正常判定ゾーンZ3に入っていると、マイコン5はステップ203で、高速フーリエ変換(FFT)を行い、ステップ204で残響周波数と送信周波数があるか判定する。その結果、残響周波数と送信周波数が有れば、正常と判定する。そして、正常と判定した場合には図4の処理が実行され、距離Lの演算および距離Lに応じた警報動作が行われる。また、ステップ204において残響周波数と送信周波数が無ければ、マイコン5は氷結であると判定してステップ205で表示器6やブザー7等により運転者に氷結であることを知らせる。
【0033】
一方、ステップ201,202において残響時間tzが断線判定ゾーンZ1に入っていると、マイコン5はステップ206で高速フーリエ変換(FFT)を行い、ステップ207で残響周波数と送信周波数があるか判定する。その結果、残響周波数と送信周波数が無ければ、マイコン5は断線であると判定してステップ208で表示器6やブザー7等により運転者に断線であることを知らせる。また、ステップ207において残響周波数と送信周波数が有れば、マイコン5は氷結であると判定してステップ205で表示器6やブザー7等により運転者に氷結であることを知らせる。
【0034】
また、ステップ201において残響時間tzが氷結判定ゾーンZ2に入っていると、マイコン5は氷結であると判定してステップ205で表示器6やブザー7等により運転者に氷結であることを知らせる。
【0035】
図10には、障害物が無い時での、正常な場合の波形と周波数解析結果を示す。図11には、氷結後に氷が溶け出した場合(氷と水が超音波振動子に付着した場合)の波形と周波数解析結果を示す。この氷結の発生は従来の残響時間のみによる判定では検出できなかった。周波数解析をすると正常な場合は送信周波数成分と残響周波数成分が表れる。氷結後に徐々に溶け出すと残響周波数成分が無くなり送信周波数成分だけになり氷結状態であることが判断できる。
【0036】
具体的には、図10の正常時には、図8のステップ200→201→202→203→204のYESの処理が実行される。また、図11の氷結時には、図8のステップ200→201→202→203→204→205の処理が実行される。
【0037】
以上のように、マイコン5は、残響周波数とは異なる周波数の超音波を超音波振動子から送信させた時において、残響時間tzが正常判定ゾーンZ3に入っていても、周波数解析の結果、残響周波数と送信周波数が表れないときには氷結であると判定するとともに、残響時間tzが断線判定ゾーンZ1に入っていても、周波数解析の結果、残響周波数と送信周波数が表れるときには氷結であると判定する。
【0038】
このように、超音波送信停止後の残響時間tzと周波数解析の結果に基づいて異常を検出するようにしたので、従来においては超音波振動子が正常に作動しているかを超音波送信停止後の残響時間のみで判定しており、振動子が氷結して残響時間が短くなった時と断線している場合とが区別できなかったが、これに対し、本実施形態では、残響時間に加え、周波数解析の結果にて異常判定することにより、氷結と断線を区別することが可能となり、緻密な異常判定を行うことができる。
【0039】
なお、本実施形態では、FFTとIFFT(Inverse FFT)を用いて説明したが、時間毎の周波数が分かるウェーブレット処理やデジタルフィルタ、急峻なアナログフィルタで構成してもよい。
【0040】
ウェーブレット処理した場合についても説明すると、ウェーブレット処理すると時間毎の周波数が分かる。
図7には、送信波を除いたマイコン5の入力波形(残響と受信波の合成波)を示すが、この入力波形に対しウェーブレット処理を施すと、図12のようになる。図12の左側には、横軸時間で縦軸周波数の2次元分布を示し、振幅が等しい箇所を線で結んでいる。これから、送信(受信)周波数と残響周波数の分布に分かれることが読み取れる。また、図12の右側には、図7の波形をFFTした場合を示す。
【0041】
送信周波数のみを計算することによって図13に示すような波形が得られる。この図13において、送信開始から閾値を超えるまでの時間Δtを測定し、前述の(3)式にて障害物までの距離Lを算出する。このようにして、ウェーブレット処理を用いて障害物までの距離Lを求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態における超音波ソナーの構成図。
【図2】 送受波器の回路構成図。
【図3】 超音波振動子およびその周辺部材の等価回路図。
【図4】 作用を説明するためのフローチャート。
【図5】 作用を説明するためのタイムチャート。
【図6】 作用を説明するための波形図。
【図7】 作用を説明するための波形図。
【図8】 作用を説明するためのフローチャート。
【図9】 作用を説明するためのタイムチャート。
【図10】 作用を説明するための波形図。
【図11】 作用を説明するための波形図。
【図12】 ウェーブレット変換を説明するための波形図。
【図13】 ウェーブレット変換を説明するための図。
【図14】 超音波ソナーを説明するための図。
【図15】 超音波ソナーを説明するためのタイムチャート。
【符号の説明】
1…送受波器(超音波センサ)、2…送受信切替回路、3…送信系、4…受信系、5…マイコン、6…表示器、7…ブザー、8…発振回路、9…ローパスフィルタ、10…増幅回路、11…包絡線検波回路、12…コンパレータ、13…AD変換器。
Claims (1)
- 1個の超音波振動子で送受信を兼用するパルスレーダ方式で障害物検出を行うに際し、送信駆動停止後の振動子の機械的な慣性振動による残響周波数とは異なる周波数である送信周波数で前記振動子を振動させて超音波を送信し、この送信した超音波の障害物による反射波を前記振動子にて受信して障害物検出を行うとともに、前記超音波送信後の前記振動子の残響時間および同残響時間内での周波数成分の解析に基づいて異常の有無、並びに異常内容を検出する超音波ソナーであって、
前記振動子の前記残響時間に対する判定領域として、同残響時間が短いほうから順に、前記振動子を含む送受信器の断線の有無を判定する断線判定ゾーン、および前記振動子の氷結の有無を判定する氷結判定ゾーン、および当該超音波ソナーが正常であることを判定する正常判定ゾーンを設け、
(a)前記残響時間が前記氷結判定ゾーン内にあるとき、前記振動子が氷結していると判定する、
(b)前記残響時間が断線判定ゾーン内にあって、該残響時間内の検出波中に前記送信周波数と前記残響周波数とが含まれるときには前記振動子が氷結していると判定し、前記送信周波数と前記残響周波数とが含まれないときには前記送受信器が断線していると判定する、
(c)前記残響時間が正常判定ゾーン内にあって、該残響時間内の検出波中に前記送信周波数と前記残響周波数とが含まれるときには当該超音波ソナーが正常であると判定し、前記送信周波数と前記残響周波数とが含まれないときには前記振動子が氷結していると判定する、
といった態様で前記異常の有無、並びに異常内容を検出することを特徴とする超音波ソナー。
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