JP2002071514A - 検査装置、該検査装置を備えた露光装置、およびマイクロデバイスの製造方法 - Google Patents

検査装置、該検査装置を備えた露光装置、およびマイクロデバイスの製造方法

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JP2002071514A
JP2002071514A JP2000258085A JP2000258085A JP2002071514A JP 2002071514 A JP2002071514 A JP 2002071514A JP 2000258085 A JP2000258085 A JP 2000258085A JP 2000258085 A JP2000258085 A JP 2000258085A JP 2002071514 A JP2002071514 A JP 2002071514A
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70591Testing optical components
    • G03F7/706Aberration measurement

Abstract

(57)【要約】 【課題】 球面波を発生させるための極小ピンホールを
用いることなく、充分な測定光量に基づいて高精度な収
差測定を行うことのできる検査装置。 【解決手段】 被検光学系(PL)の波面収差を測定す
るための検査装置である。被検光学系(PL)の物体側
開口数以上の開口数で被検光学系の物体面に位置決めさ
れた開口部(TM)を照明するための照明ユニット(1
〜9,16)と、被検光学系の像面に形成された開口部
の一次像からの光を波面分割して開口部の二次像を多数
形成するための波面分割素子(14)と、波面分割素子
により形成された多数の二次像を光電検出するための光
電検出部(15)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査装置、該検査
装置を備えた露光装置、およびマイクロデバイスの製造
方法に関する。本発明は、特に半導体素子、撮像素子、
液晶表示素子、または薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバ
イスをリソグラフィー工程で製造するための露光装置に
搭載された投影光学系の波面収差の測定に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等をフォトリソグラフィ工程
で製造する際に、マスクのパターン像を感光性基板(ウ
ェハ、ガラス基板、プレートなど)に投影露光する露光
装置が使用されている。この種の露光装置では、マスク
パターン像を感光性基板に高い解像力をもって忠実に投
影するために、諸収差が充分に抑制された良好な光学性
能を有する投影光学系が設計されている。
【0003】ところが、実際に製造された露光装置の投
影光学系では、設計上の光学性能とは異なり、様々な要
因に起因する諸収差が残存している。そこで、従来、露
光装置に搭載された投影光学系のような被検光学系に残
存する収差を測定するための種々の装置が提案されてい
る。たとえば、国際公開WO99/60361号公報に
は、極小ピンホールを用いて発生させた球面波に基づい
て被検光学系の波面収差を測定する収差測定装置が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
公報に開示された従来の収差測定装置では、装置自体が
発生する波面収差などの誤差が被検光学系の収差測定結
果に影響する(上乗せされる)という不都合があった。
また、従来の収差測定装置では、装置の初期的な位置設
定および位置制御が困難であるという不都合があった。
さらに、従来の収差測定装置では、球面波を発生させる
ために極小径のピンホールを用いるので、測定光量が著
しく不足するという不都合があった。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、装置自体が発生する波面収差などの誤差が被
検光学系の収差測定結果に実質的に影響することのな
い、測定精度の高い検査装置および該検査装置を備えた
露光装置を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、収差測定系の初期的な位
置設定および位置制御を迅速に且つ高精度に行うことが
でき、ひいては迅速で且つ正確な収差測定を行うことの
できる、検査装置および該検査装置を備えた露光装置を
提供することを目的とする。
【0007】さらに、本発明は、球面波を発生させるた
めの極小ピンホールを用いることなく、充分な測定光量
に基づいて高精度な収差測定を行うことのできる、検査
装置および該検査装置を備えた露光装置を提供すること
を目的とする。
【0008】また、本発明は、高精度な収差測定に基づ
いて良好に調整された投影光学系を用いて、高い解像力
で良好なマイクロデバイスを製造することのできる、マ
イクロデバイスの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明では、被検光学系の波面収差を測
定するための検査装置において、前記被検光学系の物体
側開口数以上の開口数で前記被検光学系の物体面に位置
決めされた開口部を照明するための照明ユニットと、前
記被検光学系の像面に形成された前記開口部の一次像か
らの光を波面分割して前記開口部の二次像を多数形成す
るための波面分割素子と、前記波面分割素子により形成
された前記多数の二次像を光電検出するための光電検出
部とを備えていることを特徴とする検査装置を提供す
る。
【0010】第1発明の第1態様によれば、前記照明ユ
ニットは、前記開口部に対して照明光を供給するための
照明系と、該照明系からの光束の開口数を拡大するため
の開口数拡大手段とを有することが好ましい。また、第
1発明の第2態様によれば、前記開口数拡大手段は、前
記照明系と前記被検光学系の物体面との間の光路中に挿
脱自在に配置されて光束を拡散するための拡散光学部材
を有することが好ましい。さらに、第1発明の第3態様
によれば、前記開口数拡大手段は、前記拡散光学部材に
より悪化する照明光束の輝度特性を均一化するための輝
度特性均一化手段を有することが好ましい。
【0011】また、第1発明の第4態様によれば、前記
輝度特性均一化手段は、前記照明系の照明光路中に挿脱
自在に配置されて所定の光強度分布の光束を形成するた
めの濃度フィルタを有することが好ましい。さらに、第
1発明の第5態様によれば、前記輝度特性均一化手段
は、前記照明系の光路中において前記投影光学系の瞳と
光学的にほぼ共役な位置に輪帯状の面光源を形成するた
めの面光源形成手段を有することが好ましい。また、第
1発明の第6態様によれば、前記波面分割素子は、二次
元的に配列された多数の微小レンズを有することが好ま
しい。
【0012】本発明の第2発明では、照明されたマスク
のパターン像を感光性基板上に形成するための投影光学
系を備えた露光装置において、第1発明の第2態様〜第
6態様の検査装置を備え、前記検査装置中の前記照明系
は前記マスクを照明することが可能であり、前記検査装
置により前記投影光学系を前記被検光学系として波面収
差を測定することを特徴とする露光装置を提供する。
【0013】本発明の第3発明では、被検光学系の波面
収差を測定するための収差測定系と、前記収差測定系に
一体的に取り付けられた標示板と、前記標示板の位置を
検出するための位置検出系とを備えていることを特徴と
する検査装置を提供する。
【0014】第3発明の第1態様によれば、前記位置検
出系は、前記被検光学系の光軸に垂直な面に沿った前記
収差測定系の位置を検出するための第1検出系と、前記
被検光学系の光軸方向に沿った前記収差測定系の位置を
検出するための第2検出系とを有することが好ましい。
また、第3発明の第2態様によれば、前記標示板は、前
記収差測定系の光軸に垂直な基準平面を有し、該基準平
面上にはアライメントマークおよび反射面が形成され、
前記第1検出系は、前記アライメントマークに基づいて
前記基準平面に沿った前記収差測定系の位置を検出し、
前記第2検出系は、前記反射面へ斜め方向から光束を入
射させ前記反射面で反射された光束に基づいて前記基準
平面の法線方向に沿った前記収差測定系の位置を検出す
ることが好ましい。
【0015】さらに、第3発明の第3態様によれば、前
記標示板は、前記収差測定系の光軸に垂直な基準平面を
有し、該基準平面上にはアライメントマークおよび反射
面のうちの一方が形成されていることが好ましい。ま
た、第3発明の第4態様によれば、前記被検光学系の物
体側開口数以上の開口数で前記被検光学系の物体面に位
置決めされた開口部を照明するための照明ユニットをさ
らに備え、前記収差測定系は、前記被検光学系の像面に
形成された前記開口部の一次像からの光を波面分割して
前記開口部の二次像を多数形成するための波面分割素子
と、該波面分割素子により形成された前記多数の二次像
を光電検出するための光電検出部とを有することが好ま
しい。
【0016】さらに、第3発明の第5態様によれば、前
記標示板は、前記収差測定系の光軸に垂直な基準平面を
有し、前記収差測定系は、前記被検光学系の像面に形成
された開口部の一次像からの光を波面分割して前記開口
部の二次像を多数形成するための波面分割素子と、該波
面分割素子により形成された前記多数の二次像を光電検
出するための光電検出部とを有し、前記基準平面は前記
光電検出部の検出面と光学的にほぼ共役な位置に配置さ
れ、前記基準平面上には前記収差測定系の誤差を測定し
て前記収差測定系を校正するための校正用開口部が形成
されていることが好ましい。また、第3発明の第6態様
によれば、前記校正用開口部は、前記基準平面上に形成
される前記開口部の一次像よりも実質的に大きく設定さ
れていることが好ましい。
【0017】本発明の第4発明では、照明されたマスク
のパターン像を感光性基板上に形成するための投影光学
系を備えた露光装置において、第3発明の検査装置を備
え、前記検査装置により前記投影光学系を前記被検光学
系として波面収差を測定することを特徴とする露光装置
を提供する。
【0018】本発明の第5発明では、照明されたマスク
のパターン像を感光性基板上に形成するための投影光学
系を備えた露光装置において、前記投影光学系を前記被
検光学系として波面収差を測定するための第4発明の第
1態様または第2態様の検査装置を備え、前記第2検出
系は、前記投影光学系の光軸方向に沿った前記感光性基
板の位置を検出することを特徴とする露光装置を提供す
る。
【0019】本発明の第6発明では、照明されたマスク
のパターン像を感光性基板上に形成するための投影光学
系を備えた露光装置において、前記投影光学系を前記被
検光学系として波面収差を測定するための第3発明の第
4態様〜第6態様の検査装置を備え、前記検査装置中の
前記照明ユニットは前記マスクを照明することが可能で
あることを特徴とする露光装置を提供する。
【0020】第4発明および第6発明の第1態様によれ
ば、前記照明ユニットは、前記開口部に対して照明光を
供給するための照明系と、該照明系からの光束の開口数
を拡大するための開口数拡大手段とを有することが好ま
しい。また、第4発明および第6発明の第2態様によれ
ば、前記開口数拡大手段は、前記照明系と前記被検光学
系の物体面との間の光路中に挿脱自在に配置されて光束
を拡散するための拡散光学部材を有することが好まし
い。さらに、第4発明および第6発明の第3態様によれ
ば、前記開口数拡大手段は、前記拡散光学部材により悪
化する照明光束の輝度特性を均一化するための輝度特性
均一化手段を有することが好ましい。
【0021】また、第4発明および第6発明の第4態様
によれば、前記輝度特性均一化手段は、前記照明系の照
明光路中に挿脱自在に配置されて所定の光強度分布の光
束を形成するための濃度フィルタを有することが好まし
い。さらに、第4発明および第6発明の第5態様によれ
ば、前記輝度特性均一化手段は、前記照明系の光路中に
おいて前記投影光学系の瞳と光学的にほぼ共役な位置に
輪帯状の面光源を形成するための面光源形成手段を有す
ることが好ましい。
【0022】本発明の第7発明では、収差測定系を用い
て被検光学系の波面収差を測定するための検査装置にお
いて、前記収差測定系の誤差を測定するための誤差測定
手段を備え、前記誤差測定手段で測定した誤差情報に基
づいて、前記被検光学系に関する前記収差測定系の出力
を補正することを特徴とする検査装置を提供する。
【0023】第7発明の第1態様によれば、前記収差測
定系は、所定面からの光を波面分割して前記所定面の像
を多数形成するための波面分割素子と、該波面分割素子
により形成された前記多数の像を光電検出するための光
電検出部とを有し、前記誤差測定手段は、前記所定面の
近傍に形成された校正用開口部を有し、前記被検光学系
を介した光により前記校正用開口部を照明し、前記波面
分割素子により形成された前記校正用開口部の多数の像
に基づいて前記収差測定系の誤差を測定することが好ま
しい。
【0024】本発明の第8発明では、収差測定系を用い
て被検光学系の波面収差を測定するための検査装置にお
いて、前記収差測定系の誤差を記憶するためのユニット
を備え、前記ユニットからの誤差情報に基づいて、前記
被検光学系に関する前記収差測定系の出力を補正するこ
とを特徴とする検査装置を提供する。
【0025】本発明の第9発明では、マスクを照明する
ための照明系と、前記マスクのパターン像を感光性基板
上に形成するための投影光学系を備えた露光装置におい
て、第7発明または第8発明の検査装置を備え、前記検
査装置により前記投影光学系を前記被検光学系として波
面収差を測定することを特徴とする露光装置を提供す
る。
【0026】第2発明、第4発明〜第6発明、および第
9発明において、前記検査装置による測定結果に基づい
て、前記投影光学系の光学特性を調整することが好まし
い。
【0027】本発明の第10発明では、第2発明、第4
発明〜第6発明、および第9発明の露光装置を用いて前
記マスクのパターンを前記感光性基板上に露光する露光
工程と、該露光工程により露光された前記感光性基板を
現像する現像工程とを含むことを特徴とするマイクロデ
バイスの製造方法を提供する。
【0028】本発明の第11発明では、収差測定系を用
いて被検光学系の波面収差を測定する検査方法におい
て、前記収差測定系の誤差を測定する誤差測定工程と、
前記収差測定系を用いて前記被検光学系の波面収差を測
定する収差測定工程と、前記誤差測定工程で測定した誤
差情報に基づいて、前記収差測定工程で得られた前記被
検光学系の収差測定値を補正する補正工程とを含むこと
を特徴とする検査方法を提供する。
【0029】第11発明の第1態様によれば、前記誤差
測定工程では、所定の環境における前記収差測定系の誤
差を測定し、該測定誤差に基づいて前記環境の変動に起
因する誤差の変化を予測することが好ましい。また、第
11発明の第2態様によれば、前記誤差測定工程では、
所定の気圧および所定の波長における誤差を測定し、測
定した誤差に基づいて気圧の変動および波長の変動に起
因する誤差の変化を予測することが好ましい。さらに、
第11発明の第3態様によれば、前記誤差測定工程で
は、複数の温度条件において誤差を測定し、測定した複
数の誤差に基づいて温度の変動に起因する誤差の変化を
予測することが好ましい。
【0030】また、第11発明の第4態様によれば、前
記収差測定工程は、所定面からの光を波面分割して前記
所定面の像を多数形成する補助工程と、波面分割により
形成された前記多数の像を光電検出する補助工程とを含
み、前記誤差測定工程は、前記所定面に開口部を位置決
めして照明する補助工程と、前記開口部からの光を波面
分割して多数の像を形成する補助工程と、波面分割によ
り形成された前記多数の像に基づいて前記収差測定系の
誤差を測定する補助工程とを含むことが好ましい。
【0031】さらに、第11発明の第5態様によれば、
前記収差測定工程は、所定面からの光を波面分割して前
記所定面の像を多数形成する補助工程と、波面分割によ
り形成された前記多数の像を光電検出する補助工程とを
含み、前記誤差測定工程は、前記所定面またはその近傍
にピンホールを位置決めして照明することにより球面波
を発生させる補助工程と、該球面波を波面分割して多数
の像を形成する補助工程と、波面分割により形成された
前記多数の像に基づいて前記収差測定系の誤差を測定す
る補助工程とを含むことが好ましい。
【0032】また、第11発明の第6態様によれば、前
記収差測定工程は、所定面からの光を波面分割して前記
所定面の像を多数形成する補助工程と、波面分割により
形成された前記多数の像を光電検出する補助工程とを含
み、前記誤差測定工程は、前記所定面近傍に位置決めさ
れた校正用開口部を照明する補助工程と、該校正用開口
部からの光を波面分割して多数の像を形成する補助工程
と、波面分割により形成された前記多数の像に基づいて
前記収差測定系の誤差を測定する補助工程とを含むこと
が好ましい。
【0033】本発明の第12発明では、投影光学系を介
してマスクのパターン像を感光性基板上に投影露光する
露光方法において、前記投影光学系を前記被検光学系と
して、前記投影光学系の波面収差を第11発明の検査方
法により測定し、前記補正工程により補正された前記投
影光学系の波面収差に基づいて、前記投影光学系を調整
する調整工程を含むことを特徴とする露光方法を提供す
る。
【0034】第12発明の第1態様によれば、前記誤差
測定工程では、所定の気圧および所定の波長のうちの少
なくとも一方における誤差を測定し、測定した誤差に基
づいて気圧および波長のうちの少なくとも一方の変動に
起因する誤差の変化を予測することが好ましい。また、
第12発明の第2態様によれば、前記誤差測定工程で
は、複数の温度条件において誤差を測定し、測定した複
数の誤差に基づいて温度の変動に起因する誤差の変化を
予測することが好ましい。
【0035】さらに、第12発明の第3態様によれば、
前記収差測定工程は、所定面からの光を波面分割して前
記所定面の像を多数形成する補助工程と、波面分割によ
り形成された前記多数の像を光電検出する補助工程とを
含み、前記誤差測定工程は、前記所定面に開口部を位置
決めして照明する補助工程と、前記開口部からの光を波
面分割して多数の像を形成する補助工程と、波面分割に
より形成された前記多数の像に基づいて前記収差測定系
の誤差を測定する補助工程とを含むことが好ましい。
【0036】また、第12発明の第4態様によれば、前
記収差測定工程は、所定面からの光を波面分割して前記
所定面の像を多数形成する補助工程と、波面分割により
形成された前記多数の像を光電検出する補助工程とを含
み、前記誤差測定工程は、前記所定面またはその近傍に
ピンホールを位置決めして照明することにより球面波を
発生させる補助工程と、該球面波を波面分割して多数の
像を形成する補助工程と、波面分割により形成された前
記多数の像に基づいて前記収差測定系の誤差を測定する
補助工程とを含むことが好ましい。
【0037】さらに、第12発明の第5態様によれば、
前記収差測定工程は、所定面からの光を波面分割して前
記所定面の像を多数形成する補助工程と、波面分割によ
り形成された前記多数の像を光電検出する補助工程とを
含み、前記誤差測定工程は、前記所定面近傍に位置決め
された校正用開口部を照明する補助工程と、該校正用開
口部からの光を波面分割して多数の像を形成する補助工
程と、波面分割により形成された前記多数の像に基づい
て前記収差測定系の誤差を測定する補助工程とを含むこ
とが好ましい。
【0038】また、第12発明の第6態様によれば、前
記誤差測定工程では、前記投影光学系を介した光束の開
口数を拡大して、前記収差測定系の物体側開口数以上の
開口数で前記校正用開口部を照明することが好ましい。
【0039】本発明の第13発明では、第12発明の露
光方法を用いて前記マスクのパターンを前記感光性基板
上に露光する露光工程と、該露光工程により露光された
前記感光性基板を現像する現像工程とを含むことを特徴
とするマイクロデバイスの製造方法を提供する。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明では、被検光学系の物体側
開口数以上の開口数で被検光学系の物体面に位置決めさ
れた開口部を照明(インコヒーレント照明)し、被検光
学系の像面に形成された開口部の一次像からの光を波面
分割して、たとえばCCDのような光電検出部の受光面
上に開口部の二次像を多数形成する方式を採用してい
る。すなわち、本発明では、CCDにおいて解像可能な
大きさの開口部を結像させる方式であるため、この開口
部を従来のように極小ピンホールとして形成して球面波
を発生させる必要はない。
【0041】すなわち、従来技術では正確な球面波を発
生させるために真円度の高い極小のピンホールを形成す
る必要があるが、本発明では開口部の形状は円形状に限
定されることがなく、その形成精度もあまり厳密ではな
い。その結果、撮像素子であるCCDに対して、極小ピ
ンホールを用いる従来技術の場合に比して著しく大きな
照度を提供することが可能となる。換言すると、本発明
では、球面波を発生させるための極小ピンホールを用い
ることなく、充分な測定光量に基づいて高精度な収差測
定を行うことができる。
【0042】また、本発明では、被検光学系の波面収差
を測定するための収差測定系に一体的に取り付けられた
標示板と、この標示板の位置を検出するための位置検出
系とを備えている。この標示板には、たとえばアライメ
ントマークおよび反射面が形成されている。したがっ
て、たとえば露光装置に本発明を適用する場合、露光装
置に搭載されたFIA系(詳細は後述)を用いて、アラ
イメントマークに基づいて、投影光学系の光軸に垂直な
面に沿った標示板の位置を、ひいては収差測定系のXY
平面に沿った位置を検出することができる。
【0043】また、露光装置に搭載された斜入射式の二
次元AF系(詳細は後述)を用いて、反射面へ斜め方向
から光束を入射させ反射面で反射された光束に基づい
て、投影光学系の光軸方向に沿った標示板の面位置を、
ひいては収差測定系のZ方向位置、X軸周りの傾き、お
よびY軸周りの傾きを検出することができる。こうし
て、露光装置におけるウェハと同じ程度に高精度なアラ
イメント(位置合わせ)および位置制御を迅速に行うこ
とができる。すなわち、本発明では、収差測定系の初期
的な位置設定および位置制御を迅速に且つ高精度に行う
ことができ、ひいては迅速で且つ正確な収差測定を行う
ことができる。なお、後述する本実施形態では、収差測
定系のXY平面に沿った位置を検出するために、露光装
置に搭載されたFIA系を用いているが、この位置検出
系としてはFIA系には限られない。例えば、米国特許
第4,710,026号公報や米国特許第5,151,
750号公報、米国特許第5,859,707号公報に
開示されているLIA系、米国特許第4,677,30
1号公報や米国特許第5,151,750号公報に開示
されているLSA系、または測長干渉計などを用いるこ
とができる。ここで、測長干渉計を用いて標示板のXY
平面の位置を検出するときには、標示板の端面に測長干
渉計からの測長ビームを反射させるための反射面を設け
る構成、標示板に測長干渉計からの測長ビームを反射さ
せるための反射鏡を取り付ける構成、あるいは標示板が
取り付けられている筐体に測長干渉計からの測長ビーム
を反射させるための反射鏡を取り付ける構成とすること
が好ましい。また、後述する本実施形態では、収差測定
系のZ方向の位置、X軸周りの傾き、およびY軸周りの
傾きを検出するために、露光装置に搭載された二次元A
F系を用いているが、この位置検出系としては二次元A
F系には限られない。例えば、測長干渉計やエアマイク
ロ、静電容量センサを用いたり、米国特許第5,72
1,605号公報や米国特許第5,783,833号公
報に開示されているようなFIA系内のオートフォーカ
ス機能を用いたりすることができる。また、上述のよう
に測長干渉計を用いて標示板のXY平面の位置を検出す
るときには、例えば特開2000−39305号公報ま
たは特開2000−49066号公報に開示されている
ように上記反射面、上記反射鏡にXY平面に対して傾斜
した反射面を設ければ、標示板、ひいては収差測定系の
Z方向の位置、X軸周りの傾き、およびY軸周りの傾き
を検出することが可能となる。
【0044】さらに、本発明では、上述の標示板に校正
用の開口部が形成されている。したがって、この校正用
開口部を照明することにより、校正用開口部からの光が
CCDの受光面上に多数の像を形成する。設計値では、
校正用開口部の各像が整然と並んで形成されるはずであ
るが、収差測定系の波面収差などの影響により、実際に
測定される各開口部像の光量重心位置は設計上仮定した
理想位置から位置ずれしてしまう。
【0045】ここで、発生した各開口部像の位置ずれ
は、収差測定系にのみ起因するものである。そこで、本
発明では、上述の自己キャリブレーションで得られた各
開口部像の位置を測定用の各原点に設定する。その結
果、設定した測定用の各原点に基づいて波面収差の測定
を行うことにより、収差測定系自体が発生する波面収差
などの誤差が被検光学系の測定結果に実質的に影響する
ことなく、精度の高い波面収差測定を行うことができ
る。
【0046】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる検査装置
を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。図1
において、感光性基板であるウェハWの法線方向に沿っ
てZ軸を、ウェハ面内において図1の紙面に平行な方向
にY軸を、ウェハ面内において図1の紙面に垂直な方向
にX軸をそれぞれ設定している。なお、図1では、投影
光学系PLの像面に検査装置の標示板を位置決めした収
差測定時の状態を示しているが、FIA系や斜入射方式
のオートフォーカス系を用いた位置検出時および投影露
光時には、投影光学系PLの像面にウェハWが位置決め
される。
【0047】図1の露光装置は、露光光(照明光)を供
給するための光源1として、たとえば248nm(Kr
F)または193nm(ArF)の波長の光を供給する
エキシマレーザー光源を備えている。光源1から射出さ
れたほぼ平行光束は、ビーム整形光学系2を介して所定
断面の光束に整形された後、干渉性低減部3に入射す
る。干渉性低減部3は、被照射面であるマスクM上(ひ
いてはウェハW上)での干渉パターンの発生を低減する
機能を有する。干渉性低減部3の詳細については、たと
えば特開昭59−226317号公報に開示されてい
る。
【0048】干渉性低減部3からの光束は、第1フライ
アイレンズ4を介して、その後側焦点面に多数の光源を
形成する。これらの多数の光源からの光は、振動ミラー
5で偏向された後、リレー光学系6を介して第2フライ
アイレンズ6を重畳的に照明する。ここで、振動ミラー
5は、X軸周りに回動する折り曲げミラーであって、被
照射面での干渉パターンの発生を低減する機能を有す
る。こうして、第2フライアイレンズ7の後側焦点面に
は、多数の光源からなる二次光源が形成される。この二
次光源からの光束は、その近傍に配置された開口絞り8
により制限された後、コンデンサー光学系9を介して、
下側面に所定のパターンが形成されたマスクMを重畳的
に均一照明する。
【0049】マスクMのパターンを透過した光束は、投
影光学系PLを介して、感光性基板であるウェハW上に
マスクパターンの像を形成する。マスクMは、マスクホ
ルダ(不図示)を介して、マスクステージMSに載置さ
れている。なお、マスクステージMSは、主制御系(不
図示)からの指令に基づき、マスクステージ制御部(不
図示)によって駆動される。このとき、マスクステージ
MSの移動は、マスク干渉計(不図示)とマスクステー
ジMSに設けられた移動鏡(不図示)とにより計測され
る。
【0050】一方、ウェハWは、ウェハステージWS上
のウェハホルダWHに真空チャックされている。ウェハ
ステージWSは、主制御系(不図示)からの指令に基づ
き、ウェハステージ制御部(不図示)によって駆動され
る。このとき、ウェハステージWSの移動は、ウェハ干
渉計WIFとウェハステージWSに設けられた移動鏡W
Mとにより計測される。こうして、ウェハステージWS
は、X方向の移動機能、Y方向の移動機能、Z方向の移
動機能、Z軸周りの回転機能、X軸周りのチルト機能、
およびY軸周りのチルト機能を有し、ウェハ干渉計WI
Fとウェハステージ制御部とによりナノオーダで位置制
御される。
【0051】また、図1の露光装置は、投影光学系の光
軸AXに垂直な平面すなわちXY平面に沿ったウェハW
の位置を検出するための第1位置検出系として、オフア
クシス方式のFIA(Field Image Alignment)系を備
えている。このFIA系は、波長帯域幅の広い照明光を
供給するための光源として、たとえばハロゲンランプ
(不図示)を備えている。光源からの照明光は、リレー
光学系(不図示)を介して、ライトガイド21に入射す
る。ライトガイド21の内部を伝播した光は、コンデン
サーレンズ22およびリレーレンズ23を介して、ハー
フプリズム24に入射する。
【0052】ハーフプリズム24で反射された照明光
は、第1対物レンズ25および反射プリズム26を介し
てウェハW上に形成された各アライメントマーク(たと
えばX方向のラインアンドスペースパターンおよびY方
向のラインアンドスペースパターン)を落射照明する。
照明された各アライメントマークからの反射光は、反射
プリズム26および第1対物レンズ25を介して、ハー
フプリズム24に入射する。ハーフプリズム24を透過
した光は、第2対物レンズ27を介して、ハーフプリズ
ム28に入射する。ハーフプリズム28を透過した光は
X方向CCD29に達し、ハーフプリズム28で反射さ
れた光はY方向CCD30に達する。
【0053】ここで、X方向CCD29の撮像面にはX
方向アライメントマークの拡大像が形成され、Y方向C
CD30の撮像面にはY方向アライメントマークの拡大
像が形成される。こうして、X方向CCD29およびY
方向CCD30で得られた撮像信号を画像処理すること
によって、各アライメントマークのXY平面に沿った位
置を、ひいてはウェハWのXY平面に沿った位置を検出
する。そして、検出した各アライメントマークの位置情
報に基づいて、ウェハWのXY平面に沿ったアライメン
トを行うことができる。なお、FIA系の詳細について
は、たとえば特開平4‐65603号公報や特開平4‐
273246号公報などに開示されている。
【0054】さらに、図1の露光装置は、投影光学系の
光軸AXの方向すなわちZ方向に沿ったウェハWの位置
を検出するための第2位置検出系として、いわゆる斜入
射方式の二次元オートフォーカス系(AF系)を備えて
いる。この斜入射方式の二次元AF系は、検出光として
波長幅の広い白色光を供給するための光源として、たと
えばハロゲンランプ(不図示)を備えている。光源から
の照明光はリレー光学系(不図示)を介して、ライトガ
イド31に入射する。ライトガイド31の内部を伝搬し
た光は、コンデンサーレンズ32を介してほぼ平行光束
に変換された後、偏向プリズム33に入射する。偏向プ
リズム33は、コンデンサーレンズ32からのほぼ平行
光束を、屈折作用により偏向させる。また、偏向プリズ
ム33の射出側には、X方向に延びる細長い透過部とX
方向に延びる細長い遮光部とが一定のピッチで交互に設
けられた透過型格子パターンが形成されている。
【0055】偏向プリズム33の透過型格子パターンを
透過した光は、投影光学系PLの光軸AXに平行な光軸
に沿って配置された投射用集光レンズ34に入射する。
投射用集光レンズ34を介した光束は、ミラー35およ
び投射用対物レンズ36を介して、所要の入射角でウェ
ハWに達する。こうして、ウェハW上には、二次元スリ
ット投影パターンとしての格子パターンの一次像がその
全体に亘って正確に形成される。ウェハWで反射された
光は、受光用対物レンズ37および振動ミラー38を介
して、受光用集光レンズ39に入射する。受光用集光レ
ンズ39を介した光は、上述の偏向プリズム33と同様
の構成を有するアオリ補正プリズム40に入射する。
【0056】こうして、アオリ補正プリズム40の入射
面には、格子パターンの二次像が形成される。なお、ア
オリ補正プリズム40の入射面には、遮光手段としての
二次元受光スリットが設けられている。アオリ補正プリ
ズム40の射出面から射出された光は、一対のレンズで
構成されるリレー光学系41に入射する。リレー光学系
41を介した光は、アオリ補正プリズム40の入射面上
に形成された格子パターンの二次像と受光スリットの開
口部との共役像を、受光部42の受光面上に形成する。
受光面には、受光スリットの複数の開口部に光学的に対
応するように、二次元受光センサとしての複数のシリコ
ン・フォト・ダイオードが設けられている。
【0057】なお、格子パターンが形成された偏向プリ
ズム33の射出面とウェハWの露光面、および二次元受
光スリットの形成されたアオリ補正プリズム40の入射
面とウェハWの露光面とがシャインプルーフの条件を満
たした共役関係になっている。ここで、ウェハWが投影
光学系PLの光軸AXに沿ってZ方向に上下移動する
と、アオリ補正プリズム40の入射面上に形成される格
子パターンの二次像は、ウェハWの上下移動に対応して
パターンのピッチ方向に横ずれを起こす。
【0058】こうして、光電顕微鏡の原理により、格子
パターンの二次像の横ずれ量を光電検出し、光電検出し
た横ずれ量に基づいて投影光学系PLの光軸AXに沿っ
たウェハWの面位置を検出する。また、二次元多点オー
トフォーカス方式にしたがって投影光学系PLの光軸A
Xに沿ったウェハWの面位置を二次元的に検出する。そ
の結果、ウェハステージWSをZ方向に移動させたり、
X軸周りおよびY軸周りにチルトさせることにより、投
影光学系PLのフォーカス方向にウェハWの面位置を二
次元的にアライメントすることができる。なお、光電顕
微鏡の原理の詳細については、例えば特開昭56−42
205号公報に開示されている。また、二次元多点オー
トフォーカス方式の詳細については、例えば特開平6−
97045号公報に開示されている。
【0059】上述したように、図1の露光装置では、マ
スクMおよびウェハWを投影光学系PLに対して高精度
に位置決めして露光を行う。また、交換したマスクMと
ウェハWとを高精度に位置合わせして重ね露光を繰り返
す。このとき、ウェハWの交換時には、上述のFIA系
および二次元AF系により、ウェハWの位置検出が高精
度に行われる。そして、ウェハ干渉計WIFおよびウェ
ハステージ制御部により、ウェハWの位置制御が高精度
に行われる。こうして、ウェハWへの重ね露光を繰り返
すことにより、ウェハWの各露光領域に種々のパターン
が形成される。
【0060】本実施形態の露光装置は、投影光学系PL
の波面収差を測定するための検査装置を備えている。図
2は、図1の検査装置の要部構成を概略的に示す図であ
って、収差測定系をその光軸に沿って展開した状態を示
す図である。以下、図1および図2を参照して、本実施
形態の検査装置の構成について説明する。本実施形態の
検査装置では、被検光学系としての投影光学系PLの波
面収差の測定に際して、マスクステージMS上に収差測
定用のテストマスクTMが設置される。テストマスクT
Mには、図3に示すように、収差測定用の円形状の開口
部10aがX方向およびY方向に沿って複数個(図3で
は9個)マトリックス状に形成されている。また、開口
部10aよりも実質的に大きな正方形状の開口部10b
が形成されている。
【0061】また、本実施形態の検査装置は、ウェハス
テージWS上においてウェハWの露光面とほぼ同じ高さ
位置(Z方向位置)に取り付けられた標示板11を備え
ている。標示板11は、たとえばガラス基板からなり、
投影光学系PLの光軸AXに垂直な、ひいては後述する
収差測定系の光軸AX1に垂直な基準平面11aを有す
る。この基準平面11a上には、図4に示すように、そ
の中央部に校正用開口部(光透過部)11bが形成さ
れ、その周辺には複数組(図4では4組)のアライメン
トマーク11cが形成されている。
【0062】ここで、校正用開口部11bは、投影光学
系PLを介して形成されるテストマスクTMの開口部1
0aの像よりも大きく設定されている。また、各組のア
ライメントマーク11cは、X方向に沿って形成された
ラインアンドスペースパターンとY方向に沿って形成さ
れたラインアンドスペースパターンとから構成されてい
る。さらに、校正用開口部11bおよび複数のアライメ
ントマーク11cを除く領域には、反射面11dが形成
されている。反射面11dは、たとえばガラス基板にク
ロム(Cr)を蒸着することにより形成されている。
【0063】さらに、本実施形態の検査装置は、投影光
学系PLの波面収差を測定するための光学系としての収
差測定系を備えている。収差測定系では、投影光学系P
Lを介してその像面に形成されたテストマスクTMの開
口部10aの像からの光が、コリメートレンズ12およ
びリレーレンズ13を介して、マイクロフライアイ14
に入射する。マイクロフライアイ14は、図5に示すよ
うに、縦横に且つ稠密に配列された正方形状の正屈折力
を有する多数の微小レンズ14aからなる光学素子であ
る。マイクロフライアイ14は、たとえば平行平面ガラ
ス板にエッチング処理を施して微小レンズ群を形成する
ことによって構成されている。
【0064】したがって、マイクロフライアイ14に入
射した光束は多数の微小レンズ14aにより二次元的に
分割され、各微小レンズ14aの後側焦点面の近傍には
それぞれ1つの開口部10aの像が形成される。換言す
ると、マイクロフライアイ14の後側焦点面の近傍に
は、開口部10aの像が多数形成される。こうして形成
された多数の像は、二次元撮像素子としてのCCD15
によって検出される。CCD15の出力は、信号処理ユ
ニット19に供給される。このように、マイクロフライ
アイ14は、投影光学系PLその像面に形成されたテス
トマスクTMの開口部10aの一次像からの光を波面分
割して開口部10aの二次像を多数形成するための波面
分割素子を構成している。
【0065】また、CCD15は、波面分割素子として
のマイクロフライアイ14により形成された開口部10
aの多数の二次像を光電検出するための光電検出部を構
成している。さらに、コリメートレンズ12、リレーレ
ンズ13、マイクロフライアイ14およびCCD15
は、図1に示すように、マスクステージMSの内部に設
けられ、投影光学系PLの波面収差を測定するための光
学系としての収差測定系を構成している。その結果、標
示板11は、収差測定系(12〜15)に一体的に取り
付けられている。
【0066】一般に、露光装置では、照明系(1〜9)
から供給される照明光の開口数(NA)が投影光学系P
Lの物体側開口数よりも小さく設定されている。したが
って、照明系(1〜9)を用いてテストマスクTMの開
口部10aを照明しても、開口部10aを介した光が不
充分な開口数で投影光学系PLに入射することになる。
そこで、本実施形態の検査装置は、投影光学系PLの物
体側開口数NAp以上の開口数NAiで開口部10aを
照明(インコヒーレント照明)するために、図1に示す
ように、照明系(1〜9)とテストマスクTMとの間の
光路中に挿脱自在に配置されて光束を拡散するためのレ
モンスキン板16を備えている。
【0067】図6は、レモンスキン板に平行光束が入射
したときの散乱特性を示す図である。また、図7は、レ
モンスキン板を設置しないときにテストマスクへ入射す
る光束の照明NA内の輝度分布とレモンスキン板を設置
したときにテストマスクへ入射する光束の照明NA内の
輝度分布とを比較する図である。図6および図7を参照
すると、照明系(1〜9)からの光束の開口数を拡大す
るためにレモンスキン板16を設置すると、照明光束の
輝度特性が悪化することがわかる。そこで、本実施形態
では、照明系(1〜9)の照明光路中に、たとえば二次
光源が形成される開口絞り8の近傍に挿脱自在に配置さ
れて所定の光強度分布の光束を形成するための濃度フィ
ルタ17を備えている。
【0068】ここで、図6に示すような正規分布形状の
散乱特性を有するレモンスキン板16に対して、図8に
示すような逆正規分布形状の透過率分布を濃度フィルタ
17に付与することにより、レモンスキン板16により
悪化する照明光束の輝度特性をほぼ均一化することがで
きる。あるいは、開口絞り8に代えて輪帯状の開口部を
有する輪帯開口絞りを設置して二次光源を輪帯状に制限
することにより、図9に示すように、レモンスキン板1
6により悪化する照明光束の輝度特性をほぼ均一化する
こともできる。もちろん、濃度フィルタ17の設置と輪
帯状の開口部を有する輪帯開口絞り8aの設置とを併用
することもできる。
【0069】以上のように、レモンスキン板16および
濃度フィルタ17(必要に応じて輪帯開口絞り8a)
は、照明系(1〜9)からの光束の開口数を拡大するた
めの開口数拡大手段を構成している。そして、レモンス
キン板16は、照明系(1〜9)とテストマスクTMと
の間の光路中に挿脱自在に配置されて光束を拡散するた
めの拡散光学部材を構成している。また、濃度フィルタ
17(必要に応じて輪帯開口絞り8a)は、レモンスキ
ン板16により悪化する照明光束の輝度特性を均一化す
るための輝度特性均一化手段を構成している。レモンス
キン板16の設置に代えて、テストマスクTMの上側面
をレモンスキン加工することもできる。
【0070】一般に、レモンスキン板の散乱特性は、レ
モンスキン板を作る際の砥石の面あらさと、表面を酸で
化学処理する際の加工時間の差とにより、ある程度変化
させることができる。なお、レモンスキン板16に代え
て、現在技術進歩の著しいDOE(回折光学素子:ディ
フラクティブ・オプティクス・エレメント)を使用し、
開口数の拡大された光束の照明NA内の輝度特性をほぼ
均一に維持することも可能である。DOEは、通常ガラ
スプレート上にホトリソグラフィで回折パターンを形成
することにより構成され、散乱光の輝度特性を一定角度
までほぼ均一にするような特性を有するDOEも開発さ
れている。したがって、拡散光学部材としてDOEを使
用する場合には、濃度フィルタ17の設置や輪帯状の開
口部を有する輪帯開口絞り8aの設置を省略することも
できる。なお、近年において、露光装置の照明系から供
給される照明光の開口数は大きくなる傾向にある。ここ
で、露光装置の照明系から供給される照明光の開口数が
投影光学系PLの物体側開口数よりも十分に大きく設定
されている場合(例えばσ≧1である場合)には、開口
数拡大手段としてのレモンスキン板16を用いることな
く測定を行うことも可能である。
【0071】本実施形態では、上述したように、投影光
学系PLの物体側開口数NAp以上の開口数NAiで開
口部10aを照明する。この場合、図10に示すよう
に、収差測定系のマイクロフライアイ14の各微小レン
ズ14a毎に互いに独立な多数の結像光学系が存在する
と考えることが可能である。各結像光学系は、各微小レ
ンズ14aの大きさに相当する波面収差の一部分の影響
を受けて開口部10aの像をそれぞれインコヒーレント
結像することになる。このとき、収差測定系は、図11
に示すように、標示板11の校正用開口部11bの中央
に開口部10aの像10iが形成されるように設定され
る。すなわち、校正用開口部11bは、投影光学系PL
を介して形成される開口部10aの像10iよりも実質
的に大きく設定されている。
【0072】結像論から考察して、波面収差にチルト成
分(傾き成分)がある場合には、各微小レンズ14aを
介して形成される像が位置シフトすることは自明であ
る。すなわち、平均的な波面傾き量に対して、像の位置
ズレが発生することになる。換言すると、各結像光学系
毎に、部分的な波面傾き量に応じた像の位置ズレがそれ
ぞれ発生することになる。このときの各像の状態は、極
小ピンホールを用いて発生させた球面波に基づいて形成
される従来の点像の状態と同じである。したがって、従
来技術と同様の信号処理によって波面収差の測定が可能
となる。
【0073】具体的には、投影光学系PLに波面収差が
残存していない場合、開口部10aの各像の光量重心位
置は測定用の各原点位置に形成される。後述するよう
に、収差測定系に波面収差などに起因する誤差がない場
合、測定用の各原点位置は、マイクロフライアイ14の
各微小レンズ14aの光軸上に設定される。実際には、
投影光学系PLに波面収差が残存しているため、開口部
10aの各像の光量重心位置は測定用の各原点位置から
位置ずれする。したがって、本実施形態では、CCD1
5の出力に含まれる上述の位置ずれ情報に基づいて、投
影光学系PLの波面収差を測定することになる。
【0074】ただし、本実施形態では、CCD15にお
いて解像可能な大きさの開口部10aを結像させる方式
であるため、開口部10aを従来のように極小ピンホー
ルとして形成して球面波を発生させる必要はない。すな
わち、従来技術では正確な球面波を発生させるために真
円度の高い極小のピンホールを形成する必要があるが、
本実施形態では開口部10aの形状は円形状に限定され
ることがない。また、開口部10aからCCD15まで
の光路における透過率は収差測定系を構成する光学部材
の透過率に依存して決定され、極小ピンホールを用いる
従来技術の場合のような回折による輝度の劣化は起こら
ない。その結果、撮像素子であるCCD15に対して、
極小ピンホールを用いる従来技術の場合に比して著しく
大きな照度を提供することが可能となる。
【0075】以下、本実施形態の検査装置を用いて投影
光学系PLの波面収差を測定する動作について説明す
る。本実施形態では、上述したように、収差測定系(1
2〜15)に一体的に取り付けられた標示板11が設け
られている。そして、標示板11の基準平面11a上に
は、クロム膜などをエッチングすることによりアライメ
ントマーク11cが形成されているとともに、必要十分
な面精度で加工された反射面11dが形成されている。
したがって、露光装置に搭載された前述のFIA系を用
いて、アライメントマーク11cに基づいて、XY平面
に沿った標示板11の位置を、ひいてはXY平面に沿っ
た収差測定系の位置を検出することができる。
【0076】また、露光装置に搭載された前述の斜入射
式の二次元AF系を用いて、反射面11dへ斜め方向か
ら光束を入射させ反射面11dで反射された光束に基づ
いて、Z方向に沿った標示板11の面位置を、ひいては
収差測定系のZ方向位置、X軸周りの傾き、およびY軸
周りの傾きを検出することができる。さらに、露光装置
に搭載された前述のウェハ干渉計WIFおよびウェハス
テージ駆動部の作用により、ウェハWと同じ程度に高精
度なアライメント(位置合わせ)および位置制御を迅速
に行うことができる。
【0077】被検光学系である投影光学系PLに対して
収差測定系がX方向、Y方向、Z方向などに位置ずれし
ていると、チルト成分やデフォーカス成分のような低次
の波面収差成分が大きく発生する。そこで、波面収差を
測定するために、収差測定系の位置ずれを波面収差測定
ストローク内に追い込む必要がある。さらに、波面収差
の測定精度を向上させるために、上述のような低次の波
面収差成分をできるだけ追い込んだ状態で波面収差の測
定をすることが望ましい。標示板11を設置することに
より、収差測定系の正確で迅速な位置制御が可能にな
り、上述の追い込み動作が容易になる。その結果、投影
光学系PLのフォーカス面の絶対位置計測やディストー
ションの絶対値計測精度を向上させることができる。
【0078】具体的には、ウェハステージWSを駆動し
て、収差測定系を投影光学系PLの露光視野領域内へ、
ひいては二次元AF系の検出視野領域内へ移動させる。
その状態で、二次元AF系を用いて、投影光学系PLの
像面に対して標示板11の基準平面11aを位置合わせ
する。すなわち、標示板11の基準平面11aのZ方向
に沿った位置、X軸周りの傾き、およびY軸周りの傾き
を検出し、基準平面11aが投影光学系PLの像面にほ
ぼ一致するようにアライメント調整する。次に、ウェハ
ステージWSをXY平面に沿って駆動して、収差測定系
をFIA系の検出視野領域内へ移動させる。そして、F
IA系を用いて、標示板11上のアライメントマーク1
1cを位置検出することにより、収差測定系の光軸AX
1のXY平面に沿った位置を検出する。
【0079】なお、標示板11上のアライメントマーク
11cと収差測定系の光軸AX1との間の位置関係情報
は、通常のウェハアライメントと同様に、予め制御ソフ
トにデータとして認識されている。また、アライメント
マーク11cが複数組あるので、EGA(エンハンスト
・グローバル・アライメント)により、すなわち複数デ
ータの平均化効果により、さらに高精度な位置検出が可
能となる。こうして、テストマスクTMに設けられた複
数の開口部のうち、恣意的に選択された第1番目の開口
部10aの像が投影光学系PLを介して形成される位置
に対して、収差測定系を初期的に位置決めする。
【0080】すなわち、収差測定系が初期的に正確に位
置決めされた状態において、投影光学系PLを介して形
成された第1番目の開口部10aの像の中心点と収差測
定系の光軸AX1とがXY平面内において一致する。す
なわち、図11に示すように、開口部10aの像10i
の中心点と標示板11の校正用開口部11bの中心点と
がXY平面内において一致する。この初期状態におい
て、CCD15の出力に基づいて投影光学系PLの波面
収差を測定する。この測定結果から、チルト成分、パワ
ー成分(デフォーカス成分)、および非点隔差成分(ア
ス成分)を求め、チルト成分からディストーションの絶
対値を、パワー成分からフォーカス面(像面)の絶対位
置を、非点隔差成分から像面隔差をそれぞれ求めること
ができる。
【0081】次に、チルト成分およびパワー成分ができ
るだけ小さくなるように、収差測定系を微動させる。こ
のときの収差測定系のX方向の微動量ΔxおよびY方向
の微動量Δyに基づいてディストーションの絶対値を、
収差測定系のZ方向の微動量Δzに基づいてフォーカス
面の絶対位置をそれぞれ求めることもできる。こうし
て、チルト成分およびパワー成分をできるだけ小さく追
い込んだ状態で、CCD15の出力に基づいて投影光学
系PLの波面収差を最終的に高精度に測定する。
【0082】上述の波面収差の測定動作は、テストマス
クTMに設けられた残りの複数の開口部について同様に
順次行われる。このように、標示板11を用いてテスト
マスクTMの第1番目の開口部に対する収差測定系の位
置設定が終了した後は、露光装置の本来の焼き付け動作
と同様に、二次元AF系で標示板11の高さ位置を常に
位置合わせすると共に、ウェハ干渉計WIFの出力情報
に基づいてウェハステージWSのXY平面に沿った位置
を制御して、投影光学系PLの任意座標位置での波面収
差の測定(すなわちテストマスクTMの残りの複数の開
口部に対する波面収差の測定)を実施することができ
る。
【0083】上述のように、本実施形態では、収差測定
系の初期的な測定結果であるチルト成分やパワー成分に
基づいて所望の値だけ収差測定系を微動させ、チルト成
分やパワー成分が小さくなるように追い込むことが可能
である。この機能により、高速な位置制御に基づく高精
度な波面収差の測定が可能になる。なお、投影光学系P
Lの波面収差の測定は、投影光学系PLの初期的な調整
・検査時のみならず、その後の点検時にも行われる。点
検時における波面収差の測定は、露光装置の本来の目的
であるデバイスの製造を一次的に止めて行われるので、
作業の迅速性が要求される。この場合、本実施形態の位
置制御の容易性および迅速性は非常に重要な要素とな
る。
【0084】ところで、露光装置に搭載された投影光学
系PLの波面収差を正確に測定するには、収差測定系自
体で発生する波面収差などの影響をどのように処理する
かが問題となる。本実施形態の収差測定系には、コリメ
ートレンズ12、リレーレンズ13、マイクロフライア
イ14、CCD15、ミラー(図1参照)などの光学部
材が用いられている。これらの光学部材の製造誤差は、
投影光学系PLの波面収差の測定時にその測定値に上乗
せされる。収差測定系自体で発生する波面収差などの測
定値への影響を小さく抑えるには、収差測定系を構成す
る各光学部材の公差を非常に厳しく設定し、被検光学系
である投影光学系PLの波面収差発生量に比して収差測
定系の波面収差発生量を十分に小さく抑える方法、ある
いは収差測定系自体で発生する波面収差などの影響を予
め把握して測定値を補正する方法が考えられる。
【0085】本実施形態のように、被検光学系が露光装
置に搭載される投影光学系PLの場合、投影光学系PL
に比して収差測定系の波面収差発生量を十分に小さく抑
えることは現実的に不可能に近い。なぜなら、露光装置
の投影光学系PLに残存している波面収差量が元々非常
に小さい値に抑えられているからである。一方、収差測
定系を構成するレンズ部品やミラー部品の面精度を厳し
く設定するためには、光学材料(光学ガラス)自体の均
一性を向上させたり、面精度を測定する干渉計の絶対値
精度を向上させなければならない。
【0086】干渉計の精度を向上させるためには、干渉
計を構成するフィゾーレンズや参照球面ミラー等の部品
レベルでの精度の向上および誤差の把握が必要となる。
面精度を向上させるための研磨機自体にも更に厳しい精
度が要求され、場合によっては部分的に面精度を補正す
る部分修正研磨技術なども適用しなければならない。こ
のように列挙していくと、収差測定系自体の波面収差発
生量を投影光学系PLに比して十分に小さく抑えること
がいかに困難であるかがわかる。したがって、収差測定
系自体の波面収差発生量をある程度許容できる範囲に抑
え、収差測定系の誤差に基づいて測定値を補正するこ
と、すなわち収差測定系について自己キャリブレーショ
ンを行うことにより収差測定系自体で発生する波面収差
などの影響を補正するのが望ましいことがわかる。
【0087】以下、図12を参照して、本実施形態にお
ける収差測定系の自己キャリブレーションの手順を説明
する。まず、収差測定系の自己キャリブレーションに際
して、テストマスクTMの正方形状の開口部10b(図
3参照)の像が投影光学系PLを介して形成される位置
に収差測定系を位置決めする。この状態で、照明系(1
〜9)からの照明光が、投影光学系PLを介して、標示
板11の校正用開口部11bを照明することになる。こ
こで、投影光学系PLを介して標示板11上に形成され
る照明領域(開口部10bの像)は、校正用開口部11
bよりも実質的に大きい。
【0088】こうして、校正用開口部11bからの光
が、コリメートレンズ12、リレーレンズ13およびマ
イクロフライアイ14を介して、CCD15の受光面上
に校正用開口部11bの多数の像を形成する。設計値で
は、校正用開口部11bの各像が、マイクロフライアイ
14の各微小レンズ14aの光軸上に整然と並んで形成
されるはずである。しかしながら、収差測定系の波面収
差、マイクロフライアイ14の製造誤差、CCD15の
受光素子の配列誤差等により、実際に測定される各開口
部像の光量重心位置は設計上仮定した理想位置から位置
ずれしてしまう。
【0089】ここで、発生した各開口部像の位置ずれ
は、収差測定系にのみ起因するものであって、投影光学
系PLの波面収差などの影響を受けていない。なぜな
ら、図12の自己キャリブレーション状態において、投
影光学系PLは、照明系と収差測定系との間の光路中に
配置された照明リレー光学系の機能を果たしているに過
ぎないからである。そこで、本実施形態では、自己キャ
リブレーションで得られた各開口部像の位置を測定用の
各原点に設定する。そして、設定した測定用の各原点に
基づいて波面収差の測定を行うことにより、収差測定系
自体が発生する波面収差などの誤差が投影光学系PLの
測定結果に実質的に影響することなく、精度の高い波面
収差測定を行うことができる。なお、本実施形態では、
校正用開口部11bが収差測定系に一体的に取り付けら
れた標示板11上に形成されているので、自己キャリブ
レーション用の開口部をキャリブレーションの度に設置
する方法と比ベて、開口部の位置ずれに起因する誤差は
発生しない。
【0090】また、被検光学系の波面収差の測定に際し
て発生する誤差として、実際に波面収差を測定する測定
時における環境と自己キャリブレーション時における環
境との違いによる誤差が考えられる。具体的には、波長
の変動に起因する誤差、温度の変動に起因する誤差、気
圧の変動に起因する誤差等が挙げられる。これらの環境
変動は、すべて収差測定系の測定誤差の原因となるが、
主に影響を受ける成分は3次収差以下の低次収差(幾何
光学でいうザイデルの5収差までの収差)である。
【0091】ここで、波長の変動に起因する誤差、およ
び気圧の変動に起因する誤差は収差測定系に影響を与え
るが、その誤差の発生量はほぼ設計値通りであって、ソ
フト的に予想可能であると考えられる。したがって、自
己キャリブレーション時に所定の気圧および所定の波長
における誤差を測定し、測定した誤差に基づいて気圧の
変動および波長の変動に起因する誤差の変化を予測する
ことができる。具体的には、測定時における実際の気圧
および波長と自己キャリブレーション時における気圧お
よび波長との間の変動量を求め、求めた変動量および自
己キャリブレーション時における発生誤差量に基づい
て、実際の測定時における発生誤差量を求めることが可
能である。
【0092】一方、温度の変動に起因する誤差に関して
は、自己キャリブレーション時に複数の温度条件の元で
発生する誤差を測定し、測定した複数の誤差に基づいて
温度の変動に起因する誤差の変化を予測することができ
る。具体的には、測定時における実際の温度と自己キャ
リブレーション時における複数の測定温度のうち実際の
温度に最も近い測定温度との間の変動量を求め、求めた
変動量および自己キャリブレーション時における発生誤
差量に基づいて、内挿法(あるいは外挿法)により実際
の測定時における発生誤差量を求めることが可能であ
る。
【0093】なお、図12の自己キャリブレーション状
態において、校正用開口部11bに対するインコヒーレ
ント照明の条件を満たすために、投影光学系PLの瞳に
配置された開口絞りASの可変開口部の径を必要以上に
(たとえば最大限に)拡大するとともに、テストマスク
TMの開口部10bを投影光学系PLの光軸AXの近傍
に設定することが望ましい。また、投影光学系PLと標
示板11との間の光路中にレモンスキン板18のような
拡散光学部材を設置することが望ましい。
【0094】しかしながら、事前に自己キャリブレーシ
ョンが行われており、波長や気圧や温度の変動に起因す
る誤差のみを補正したいときには、誤差量が低次収差の
みで且つ小さいことから、インコヒーレント照明の条件
を必ずしも満たす必要はない。インコヒーレント照明の
条件を満たさない場合、マイクロフライアイ14の周辺
部の微小レンズには光が入射しないが、中央部の微小レ
ンズを介して形成される像の位置ずれに基づいて誤差の
補正が可能となる。つまり、事前に自己キャリブレーシ
ョンを行って各原点位置を求めておき、ある程度の測定
精度で随時測定可能に設定しておき、その後の実測定前
のキャリブレーションでは各原点位置にオフセットを加
えてもよい。このように、自己キャリブレーションによ
る補正方法は種々考えられるが、収差測定系自体で発生
する波面収差などの影響を補正することに変わりはな
い。
【0095】こうして、上述の実施形態にかかる露光装
置では、自己キャリブレーションにより収差測定系(1
〜9)の誤差を測定する(誤差測定工程)。測定された
誤差は、たとえばCCD15に接続された信号処理ユニ
ット19(図2および図10参照)のメモリ部に記憶さ
れる。そして、収差測定系を用いて被検光学系としての
投影光学系PLの波面収差を測定し(収差測定工程)、
自己キャリブレーションで測定した誤差情報に基づい
て、投影光学系PLの波面収差測定値を補正する(補正
工程)。こうして、補正された投影光学系PLの波面収
差に基づいて、投影光学系PLを調整する(調整工
程)。投影光学系PLの調整に際して、たとえばレンズ
を微動させたり、レンズ間の圧力を制御したり、収差補
正用の光学部材を挿入したりする。
【0096】次いで、照明系によってマスクを照明し
(照明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された
転写用のパターンを感光性基板に走査露光する(露光工
程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像
素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造するこ
とができる。以下、図1に示す本実施形態の露光装置を
用いて感光性基板としてのウェハ等に所定の回路パター
ンを形成することによって、マイクロデバイスとしての
半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図13のフ
ローチャートを参照して説明する。
【0097】先ず、図13のステップ301において、
1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステッ
プ302において、そのlロットのウェハ上の金属膜上
にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ30
3において、図1に示す露光装置を用いて、マスク上の
パターンの像がその投影光学系(投影光学モジュール)
を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に
順次露光転写される。その後、ステップ304におい
て、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が
行われた後、ステップ305において、その1ロットの
ウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチング
を行うことによって、マスク上のパターンに対応する回
路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成され
る。その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を
行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造され
る。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微
細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループッ
ト良く得ることができる。
【0098】また、図1に示す露光装置では、プレート
(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電
極パターン等)を形成することによって、マイクロデバ
イスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、
図14のフローチャートを参照して、このときの手法の
一例につき説明する。図14において、パターン形成工
程401では、各実施形態の露光装置を用いてマスクの
パターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基
板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィー工程が実
行される。この光リソグラフィー工程によって、感光性
基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成され
る。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング
工程、レチクル剥離工程等の各工程を経ることによっ
て、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフ
ィルター形成工程402へ移行する。
【0099】次に、カラーフィルター形成工程402で
は、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3
つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、
またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組
を複数水平走査線方向に配列したカラーフィルターを形
成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後
に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立
て工程403では、パターン形成工程401にて得られ
た所定パターンを有する基板、およびカラーフィルター
形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用い
て液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル組み立て
工程403では、例えば、パターン形成工程401にて
得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター
形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に
液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
【0100】その後、モジュール組み立て工程404に
て、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作
を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付
けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素
子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有
する液晶表示素子をスループット良く得ることができ
る。
【0101】なお、上述の実施形態において、193n
mの波長の光を供給するArFエキシマレーザー光源や
157nmの波長の光を供給するF2レーザー光源など
を用いる場合、酸素による光吸収を回避するために、光
源から感光性基板までの光路および収差測定系中の光路
が窒素やヘリウムなどの不活性ガスで満たされることに
なる。この場合、汚れた空気に触れることにより収差測
定系中のレンズ面に曇りが発生することのないように、
たとえば不活性ガスで満たされた袋または容器に収差測
定系を収容して輸送することが好ましい。
【0102】また、上述の実施形態では、エキシマレー
ザー光源を備えた露光装置に本発明を適用しているが、
これに限定されることなく、図15に示すように、たと
えば超高圧水銀ランプを光源とする露光装置に本発明を
適用することもできる。この場合、図15に示す変形例
にかかる露光装置において、たとえばi線の輝線を含む
光を供給する超高圧水銀ランプ51が、光軸AXに関し
て回転対称な楕円反射面を有する楕円鏡52の第1焦点
位置に位置決めされている。したがって、光源51から
射出された照明光束は、楕円鏡52の第2焦点位置に光
源像を形成する。
【0103】楕円鏡52の第2焦点位置に形成された光
源像からの発散光束は、反射ミラー53で偏向され、コ
リメートレンズ54によりほぼ平行光束に変換された
後、波長選択フィルター(不図示)を介して、波面分割
型のオプティカルインテグレータであるフライアイレン
ズ7に入射する。以下、フライアイレンズ7以降の構成
は、図1の実施形態と同様である。なお、波長選択フィ
ルターでは、たとえばi線の光(365nm)だけが露
光光として選択される。あるいは、たとえばg線(43
6nm)の光とh線(405nm)とi線の光とを同時
に選択することもできるし、g線の光とh線の光とを同
時に選択することもできるし、h線の光とi線の光とを
同時に選択することもできる。
【0104】さらに、上述の実施形態では、露光装置に
組み込まれた検査装置に本発明を適用しているが、図1
6に示すように、たとえばウェハステージと類似の専用
ステージを有する検査装置に本発明を適用することもで
きる。この場合、図16に示す変形例にかかる検査装置
は、図1の露光装置の照明系と同じ構成を有する照明系
と、図1の露光装置のウェハステージと類似の構成を有
する専用ステージSSとを備えているが、FIA系およ
び斜入射方式のAF系を備えていない。これらのアライ
メント系に代えて、専用ステージSSは、そのY方向の
移動量を計測するための第1干渉計IF1と、X方向の
移動量を計測するための一対の第2干渉計IF2および
第3干渉計IF3とを備えている。図16に示す変形例
にかかる検査装置では、露光装置に搭載すべき投影光学
系PLや他の適当な被検光学系SLの波面収差が測定さ
れる。
【0105】ところで、図16に示す変形例にかかる検
査装置では、図1の露光装置の照明系と同じ構成を有す
る照明系を用いているが、図17に示すように専用の照
明ユニットを有する検査装置に本発明を適用することも
できる。この場合、図17に示す変形例にかかる検査装
置では、光源(不図示)からの光がライトガイド61に
よって伝播された後、コンデンサーレンズ62を介し
て、テストマスクTMの開口部を照明する。なお、ライ
トガイド61の射出端およびコンデンサーレンズ62
は、支持体63によって一体的に支持されている。
【0106】ここで、照明ユニット(61〜63)は、
露光装置に搭載すべき投影光学系PLや他の適当な被検
光学系SLの物体側開口数以上の開口数でテストマスク
TMを照明するように構成されている。なお、照明ユニ
ット(61〜63)がテストマスクTM上に形成する照
明領域の大きさが充分でない場合には、支持体63をX
Y平面に沿って二次元的に移動させ、テストマスクTM
の複数の開口部を順次照明しながら、投影光学系PLま
たは被検光学系SLの波面収差を測定することになる。
【0107】また、上述の実施形態では、露光装置の照
明系を用いるとともに投影光学系PLを照明リレー光学
系として機能させて収差測定系の自己キャリブレーショ
ンを行っているが、図18に示すように、図17に示す
変形例の照明ユニットと類似の専用照明ユニットを用い
て自己キャリブレーションを行うこともできる。すなわ
ち、図18に示す変形例では、光源(不図示)からの光
がライトガイド61によって伝播された後、コンデンサ
ーレンズ62を介して、標示板11の校正用開口部11
bを照明する。このとき、照明ユニット(61,62)
は、収差測定系の物体側開口数以上の開口数で標示板1
1を照明するように構成されている。こうして、上述の
実施形態と同様に、収差測定系の誤差を測定することが
できる。
【0108】ところで、図18に示す変形例では、専用
の照明ユニットを用いて収差測定系の自己キャリブレー
ションを行っているが、図19に示すように、図1の実
施形態の照明系と照明リレー光学系とを用いて自己キャ
リブレーションを行うこともできる。すなわち、図19
に示す変形例では、図1の実施形態の照明系と同じ構成
を有する照明系からの光が、照明リレー光学系71を介
して、標示板11の校正用開口部11bを照明する。こ
のとき、照明リレー光学系71は、収差測定系の物体側
開口数以上の開口数で標示板11を照明するように構成
されている。こうして、上述の実施形態と同様に、収差
測定系の誤差を測定することができる。
【0109】さらに、上述の実施形態では、標示板11
の中央に形成された校正用開口部11bの像をCCD1
5の受光面上に形成させることによって収差測定系の自
己キャリブレーションを行っているが、図20に示すよ
うに、極小ピンホールを介して発生させた球面波に基づ
いて自己キャリブレーションを行うこともできる。すな
わち、図20に示す変形例では、CCD15の受光面と
光学的に共役な位置に、極小ピンホールが形成された工
具81を位置決めする。
【0110】したがって、図20に示す変形例の場合、
CCD15の受光面と光学的に共役な面と標示板11の
基準平面11aとの間には所定の間隙(ギャップ)が形
成されることになる。この状態で工具81を照明する
と、その極小ピンホールから発生した球面波が、コリメ
ートレンズ12、リレーレンズ13、およびマイクロフ
ライアイ14を介して、CCD15の受光面に極小ピン
ホールの像(集光点)を多数形成する。こうして、上述
の実施形態と同様に、収差測定系の誤差を測定すること
ができる。
【0111】ところで、図21に示すように、図1の露
光装置に対して、図20に示す変形例を適用することも
できる。この場合、収差測定系の自己キャリブレーショ
ンに際して、極小ピンホールが形成されたテストマスク
TMが設置される。この状態で照明系(1〜9)がテス
トマスクTMを照明すると、その極小ピンホールから発
生した球面波が、投影光学系PL、コリメートレンズ1
2、リレーレンズ13、およびマイクロフライアイ14
を介して、CCD15の受光面に極小ピンホールの像
(集光点)を多数形成する。こうして、上述の実施形態
と同様に、たとえば環境の変動に起因する収差測定系の
誤差の変化などを測定することができる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、被検
光学系の物体側開口数以上の開口数で被検光学系の物体
面に位置決めされた開口部を照明(インコヒーレント照
明)し、被検光学系の像面に形成された開口部の一次像
からの光を波面分割して、たとえばCCDのような光電
検出部の受光面上に開口部の二次像を多数形成する方式
を採用している。その結果、本発明では、球面波を発生
させるための極小ピンホールを用いることなく、充分な
測定光量に基づいて高精度な収差測定を行うことができ
る。
【0113】また、本発明では、被検光学系の波面収差
を測定するための収差測定系に一体的に取り付けられた
標示板と、この標示板の位置を検出するための位置検出
系とを備えている。この標示板には、たとえばアライメ
ントマークおよび反射面が形成されているので、アライ
メントマークや反射面を利用して、収差測定系の位置を
迅速に且つ高精度に検出することができる。その結果、
本発明では、収差測定系の初期的な位置設定および位置
制御を迅速に且つ高精度に行うことができ、ひいては迅
速で且つ正確な収差測定を行うことができる。
【0114】さらに、本発明では、上述の標示板に校正
用の開口部が形成されているので、、この校正用開口部
を照明することにより、CCDの受光面上に多数の像が
形成される。設計値では、校正用開口部の各像が整然と
並んで形成されるはずであるが、収差測定系の波面収差
などの影響により、実際に測定される各開口部像の光量
重心位置は設計上仮定した理想位置から位置ずれしてし
まう。そこで、本発明では、上述の自己キャリブレーシ
ョンで得られた各開口部像の位置を測定用の各原点に設
定する。その結果、設定した測定用の各原点に基づいて
波面収差の測定を行うことにより、収差測定系自体が発
生する波面収差などの誤差が被検光学系の測定結果に実
質的に影響することなく、精度の高い波面収差測定を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる検査装置を備えた露
光装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1の検査装置の要部構成を概略的に示す図で
あって、収差測定系をその光軸に沿って展開した状態を
示す図である。
【図3】投影光学系の波面収差の測定に際してマスクス
テージ上に設置されるテストマスクの構成を概略的に示
す図である。
【図4】収差測定系に一体的に取り付けられた標示板の
構成を概略的に示す図である。
【図5】収差測定系における波面分割素子としてのマイ
クロフライアイの構成を概略的に示す図である。
【図6】レモンスキン板に平行光束が入射したときの散
乱特性を示す図である。
【図7】レモンスキン板を設置しないときにテストマス
クへ入射する光束の照明NA内の輝度分布とレモンスキ
ン板を設置したときにテストマスクへ入射する光束の照
明NA内の輝度分布とを比較する図である。
【図8】濃度フィルタに付与された逆正規分布形状の透
過率分布を示す図である。
【図9】輪帯開口絞りを介して二次光源を輪帯状に制限
することによりレモンスキン板により悪化する照明光束
の輝度特性をほぼ均一化される様子を示す図である。
【図10】収差測定系のマイクロフライアイの各微小レ
ンズ毎に互いに独立な多数の結像光学系が存在する様子
を示す図である。
【図11】標示板の校正用開口部の中央にテストマスク
の開口部の像が形成されている様子を示す図である。
【図12】本実施形態における収差測定系の自己キャリ
ブレーションの手順を説明する図である。
【図13】マイクロデバイスとしての半導体デバイスを
得る際の手法のフローチャートである。
【図14】マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得
る際の手法のフローチャートである。
【図15】超高圧水銀ランプを光源とする露光装置に本
発明を適用した変形例を示す図である。
【図16】図1のウェハステージと類似の専用ステージ
を有する検査装置に本発明を適用した変形例を示す図で
ある。
【図17】専用の照明ユニットを有する検査装置に本発
明を適用した変形例を示す図である。
【図18】図17に示す変形例の照明ユニットと類似の
専用照明ユニットを用いて自己キャリブレーションを行
う変形例を示す図である。
【図19】図1の実施形態の照明系と照明リレー光学系
とを用いて自己キャリブレーションを行う変形例を示す
図である。
【図20】極小ピンホールを介して発生させた球面波に
基づいて自己キャリブレーションを行う変形例を示す図
である。
【図21】図1の露光装置に対して図20に示す変形例
を適用して自己キャリブレーションを行う変形例を示す
図である。
【符号の説明】
1 光源 2 ビーム整形光学系 3 干渉性低減部 4,7 フライアイレンズ 5 振動ミラー 6 リレー光学系 8 開口絞り 9 コンデンサー光学系 11 標示板 12 コリメートレンズ 13 リレーレンズ 14 マイクロフライアイ 15 CCD 16,18 レモンスキン板 17 濃度フィルタ 19 信号処理ユニット M マスク MS マスクステージ TM テストマスク PL 投影光学系 W ウェハ WS ウェハステージ
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Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検光学系の波面収差を測定するための
    検査装置において、 前記被検光学系の物体側開口数以上の開口数で前記被検
    光学系の物体面に位置決めされた開口部を照明するため
    の照明ユニットと、 前記被検光学系の像面に形成された前記開口部の一次像
    からの光を波面分割して前記開口部の二次像を多数形成
    するための波面分割素子と、 前記波面分割素子により形成された前記多数の二次像を
    光電検出するための光電検出部とを備えていることを特
    徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 前記照明ユニットは、前記開口部に対し
    て照明光を供給するための照明系と、該照明系からの光
    束の開口数を拡大するための開口数拡大手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記開口数拡大手段は、前記照明系と前
    記被検光学系の物体面との間の光路中に挿脱自在に配置
    されて光束を拡散するための拡散光学部材を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の検査装置。
  4. 【請求項4】 前記開口数拡大手段は、前記拡散光学部
    材により悪化する照明光束の輝度特性を均一化するため
    の輝度特性均一化手段を有することを特徴とする請求項
    3に記載の検査装置。
  5. 【請求項5】 照明されたマスクのパターン像を感光性
    基板上に形成するための投影光学系を備えた露光装置に
    おいて、 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の検査装置を備
    え、 前記検査装置中の前記照明系は前記マスクを照明するこ
    とが可能であり、 前記検査装置により前記投影光学系を前記被検光学系と
    して波面収差を測定することを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 被検光学系の波面収差を測定するための
    収差測定系と、 前記収差測定系に一体的に取り付けられた標示板と、 前記標示板の位置を検出するための位置検出系とを備え
    ていることを特徴とする検査装置。
  7. 【請求項7】 前記位置検出系は、前記被検光学系の光
    軸に垂直な面に沿った前記収差測定系の位置を検出する
    ための第1検出系と、前記被検光学系の光軸方向に沿っ
    た前記収差測定系の位置を検出するための第2検出系と
    を有することを特徴とする請求項6に記載の検査装置。
  8. 【請求項8】 前記標示板は、前記収差測定系の光軸に
    垂直な基準平面を有し、該基準平面上にはアライメント
    マークおよび反射面が形成され、 前記第1検出系は、前記アライメントマークに基づいて
    前記基準平面に沿った前記収差測定系の位置を検出し、 前記第2検出系は、前記反射面へ斜め方向から光束を入
    射させ前記反射面で反射された光束に基づいて前記基準
    平面の法線方向に沿った前記収差測定系の位置を検出す
    ることを特徴とする請求項7に記載の検査装置。
  9. 【請求項9】 前記標示板は、前記収差測定系の光軸に
    垂直な基準平面を有し、該基準平面上にはアライメント
    マークおよび反射面のうちの一方が形成されていること
    を特徴とする請求項6に記載の検査装置。
  10. 【請求項10】 前記被検光学系の物体側開口数以上の
    開口数で前記被検光学系の物体面に位置決めされた開口
    部を照明するための照明ユニットをさらに備え、 前記収差測定系は、前記被検光学系の像面に形成された
    前記開口部の一次像からの光を波面分割して前記開口部
    の二次像を多数形成するための波面分割素子と、該波面
    分割素子により形成された前記多数の二次像を光電検出
    するための光電検出部とを有することを特徴とする請求
    項6乃至9のいずれか1項に記載の検査装置。
  11. 【請求項11】 前記標示板は、前記収差測定系の光軸
    に垂直な基準平面を有し、 前記収差測定系は、前記被検光学系の像面に形成された
    開口部の一次像からの光を波面分割して前記開口部の二
    次像を多数形成するための波面分割素子と、該波面分割
    素子により形成された前記多数の二次像を光電検出する
    ための光電検出部とを有し、 前記基準平面は前記光電検出部の検出面と光学的にほぼ
    共役な位置に配置され、前記基準平面上には前記収差測
    定系の誤差を測定して前記収差測定系を校正するための
    校正用開口部が形成されていることを特徴とする請求項
    6乃至10のいずれか1項に記載の検査装置。
  12. 【請求項12】 前記校正用開口部は、前記基準平面上
    に形成される前記開口部の一次像よりも実質的に大きく
    設定されていることを特徴とする請求項11に記載の検
    査装置。
  13. 【請求項13】 照明されたマスクのパターン像を感光
    性基板上に形成するための投影光学系を備えた露光装置
    において、 請求項6乃至12のいずれか1項に記載の検査装置を備
    え、 前記検査装置により前記投影光学系を前記被検光学系と
    して波面収差を測定することを特徴とする露光装置。
  14. 【請求項14】 照明されたマスクのパターン像を感光
    性基板上に形成するための投影光学系を備えた露光装置
    において、 前記投影光学系を前記被検光学系として波面収差を測定
    するための請求項7または8に記載の検査装置を備え、 前記第2検出系は、前記投影光学系の光軸方向に沿った
    前記感光性基板の位置を検出することを特徴とする露光
    装置。
  15. 【請求項15】 照明されたマスクのパターン像を感光
    性基板上に形成するための投影光学系を備えた露光装置
    において、 前記投影光学系を前記被検光学系として波面収差を測定
    するための請求項10乃至12のいずれか1項に記載の
    検査装置を備え、 前記検査装置中の前記照明ユニットは前記マスクを照明
    することが可能であることを特徴とする露光装置。
  16. 【請求項16】 収差測定系を用いて被検光学系の波面
    収差を測定するための検査装置において、 前記収差測定系の誤差を測定するための誤差測定手段を
    備え、 前記誤差測定手段で測定した誤差情報に基づいて、前記
    被検光学系に関する前記収差測定系の出力を補正するこ
    とを特徴とする検査装置。
  17. 【請求項17】 前記収差測定系は、所定面からの光を
    波面分割して前記所定面の像を多数形成するための波面
    分割素子と、該波面分割素子により形成された前記多数
    の像を光電検出するための光電検出部とを有し、 前記誤差測定手段は、前記所定面の近傍に形成された校
    正用開口部を有し、前記被検光学系を介した光により前
    記校正用開口部を照明し、前記波面分割素子により形成
    された前記校正用開口部の多数の像に基づいて前記収差
    測定系の誤差を測定することを特徴とする請求項16に
    記載の検査装置。
  18. 【請求項18】 収差測定系を用いて被検光学系の波面
    収差を測定するための検査装置において、 前記収差測定系の誤差を記憶するためのユニットを備
    え、 前記ユニットからの誤差情報に基づいて、前記被検光学
    系に関する前記収差測定系の出力を補正することを特徴
    とする検査装置。
  19. 【請求項19】 マスクを照明するための照明系と、前
    記マスクのパターン像を感光性基板上に形成するための
    投影光学系を備えた露光装置において、 請求項16乃至18のいずれか1項に記載の検査装置を
    備え、 前記検査装置により前記投影光学系を前記被検光学系と
    して波面収差を測定することを特徴とする露光装置。
  20. 【請求項20】 前記検査装置による測定結果に基づい
    て、前記投影光学系の光学特性を調整することを特徴と
    する請求項5、13〜15、および19のいずれか1項
    に記載の露光装置。
  21. 【請求項21】 請求項5、13〜15、19および2
    0のいずれか1項に記載の露光装置を用いて前記マスク
    のパターンを前記感光性基板上に露光する露光工程と、
    該露光工程により露光された前記感光性基板を現像する
    現像工程とを含むことを特徴とするマイクロデバイスの
    製造方法。
  22. 【請求項22】 収差測定系を用いて被検光学系の波面
    収差を測定する検査方法において、 前記収差測定系の誤差を測定する誤差測定工程と、 前記収差測定系を用いて前記被検光学系の波面収差を測
    定する収差測定工程と、 前記誤差測定工程で測定した誤差情報に基づいて、前記
    収差測定工程で得られた前記被検光学系の収差測定値を
    補正する補正工程とを含むことを特徴とする検査方法。
  23. 【請求項23】 前記誤差測定工程では、所定の環境に
    おける前記収差測定系の誤差を測定し、該測定誤差に基
    づいて前記環境の変動に起因する誤差の変化を予測する
    ことを特徴とする請求項22に記載の検査方法。
  24. 【請求項24】 前記収差測定工程は、所定面からの光
    を波面分割して前記所定面の像を多数形成する補助工程
    と、波面分割により形成された前記多数の像を光電検出
    する補助工程とを含み、 前記誤差測定工程は、前記所定面に開口部を位置決めし
    て照明する補助工程と、前記開口部からの光を波面分割
    して多数の像を形成する補助工程と、波面分割により形
    成された前記多数の像に基づいて前記収差測定系の誤差
    を測定する補助工程とを含むことを特徴とする請求項2
    2または23に記載の検査方法。
  25. 【請求項25】 前記収差測定工程は、所定面からの光
    を波面分割して前記所定面の像を多数形成する補助工程
    と、波面分割により形成された前記多数の像を光電検出
    する補助工程とを含み、 前記誤差測定工程は、前記所定面またはその近傍にピン
    ホールを位置決めして照明することにより球面波を発生
    させる補助工程と、該球面波を波面分割して多数の像を
    形成する補助工程と、波面分割により形成された前記多
    数の像に基づいて前記収差測定系の誤差を測定する補助
    工程とを含むことを特徴とする請求項22または23に
    記載の検査方法。
  26. 【請求項26】 前記収差測定工程は、所定面からの光
    を波面分割して前記所定面の像を多数形成する補助工程
    と、波面分割により形成された前記多数の像を光電検出
    する補助工程とを含み、 前記誤差測定工程は、前記所定面近傍に位置決めされた
    校正用開口部を照明する補助工程と、該校正用開口部か
    らの光を波面分割して多数の像を形成する補助工程と、
    波面分割により形成された前記多数の像に基づいて前記
    収差測定系の誤差を測定する補助工程とを含むことを特
    徴とする請求項22または23に記載の検査方法。
  27. 【請求項27】 投影光学系を介してマスクのパターン
    像を感光性基板上に投影露光する露光方法において、 前記投影光学系を前記被検光学系として、前記投影光学
    系の波面収差を請求項22乃至26のいずれか1項に記
    載の検査方法により測定し、 前記補正工程により補正された前記投影光学系の波面収
    差に基づいて、前記投影光学系を調整する調整工程を含
    むことを特徴とする露光方法。
  28. 【請求項28】 前記誤差測定工程では、所定の気圧お
    よび所定の波長のうちの少なくとも一方における誤差を
    測定し、測定した誤差に基づいて気圧および波長のうち
    の少なくとも一方の変動に起因する誤差の変化を予測す
    ることを特徴とする請求項27に記載の露光方法。
  29. 【請求項29】 前記誤差測定工程では、複数の温度条
    件において誤差を測定し、測定した複数の誤差に基づい
    て温度の変動に起因する誤差の変化を予測することを特
    徴とする請求項27または28に記載の露光方法。
  30. 【請求項30】 請求項27乃至29のいずれか1項に
    記載の露光方法を用いて前記マスクのパターンを前記感
    光性基板上に露光する露光工程と、該露光工程により露
    光された前記感光性基板を現像する現像工程とを含むこ
    とを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。
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