JP2002071218A - 風呂給湯機能付き給湯装置 - Google Patents

風呂給湯機能付き給湯装置

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JP2002071218A JP2000259432A JP2000259432A JP2002071218A JP 2002071218 A JP2002071218 A JP 2002071218A JP 2000259432 A JP2000259432 A JP 2000259432A JP 2000259432 A JP2000259432 A JP 2000259432A JP 2002071218 A JP2002071218 A JP 2002071218A
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誠 濱田
Akira Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給湯回路内に発生した過圧を開放させる際に
浴槽を利用することで、過圧開放動作が外部からできる
だけ目立たないようにしてスムーズに行えるようにする
と共に、浴槽利用の範囲を限定することで、入浴者等に
好ましくない状態が生じたりするのを予防することでき
る風呂給湯機能付き給湯装置の提供を課題とする。 【解決手段】 少なくとも台所等への一般給湯の他に浴
槽への湯張り給湯が行えるように構成され、給湯回路2
0内の圧力が上昇した場合には、その圧力を逃がすよう
にした風呂給湯機能付き給湯装置であって、給湯回路2
0内が第1の基準値以上の過圧になると該過圧を浴槽3
1側へ逃がし、給湯回路20内が前記第1の基準値より
も高い第2の基準値以上の過圧になると、該過圧を浴槽
31側へ逃がすことなく、装置外へ逃がすようにした過
圧逃がし手段70、80を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は風呂給湯機能付き給
湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる1缶2回路の給湯装置におい
て、給湯以外の運転が単独で行われている場合、給湯回
路側の水もバーナの燃焼によって加熱されることから、
給湯回路内の圧力が上昇し、過圧状態になることがあ
る。また給湯だけを行う給湯装置の場合においても、給
湯運転が終了した後の余熱(後沸き)や給湯停止状態に
おける熱交換器の冷却を防止するための給湯保温燃焼な
どにより、給湯回路内の水が加熱される結果、給湯回路
内の圧力が上昇して過圧状態になることがある。このよ
うな給湯回路に発生した過圧を逃がすため、過圧逃がし
弁を設けた給湯装置が従来提供されている。前記過圧逃
がし弁を設けた給湯装置として、特開平11−1598
75号公報に係る発明が開示されている。この従来の発
明では、給湯回路から浴槽への湯張り路に対するバイパ
ス路に第1逃がし弁が設けられ、給湯回路に第2逃がし
弁が設けられる。そして第1逃がし弁の逃がし圧を第2
逃がし弁の逃がし圧よりも低くし、通常時は第1逃がし
弁が開いて給湯器内の過圧を浴槽側に導くようにし、そ
して前記第1逃がし弁が故障した場合には、第2逃がし
弁が開くようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平11−15
9875号の従来装置では、過圧開放と共に開放される
温水を浴槽内に排出することで、水の噴出によって装置
内外が水浸しになるなどの悪影響のなくすことができ
る。その一方、上記従来の装置では、第1逃がし弁は、
それが故障しないかぎり、給湯回路内での過熱が進み、
よって過圧程度が進んだ場合でも開弁状態を継続させる
ため、例えば残火などの異常が発生した場合、給湯回路
内で発生した高温の蒸気が過圧逃がし動作に伴って浴槽
内に継続的に噴出されてしまうという問題がある。
【0004】そこで本発明は上記従来装置における不都
合を解消し、給湯回路内に発生した過圧を開放させる際
に浴槽を利用することで、過圧開放動作が外部からでき
るだけ目立たないようにしてスムーズに行えるようにす
ると共に、浴槽利用の範囲を限定することで、入浴者等
に好ましくない状態が生じたりするのを予防することで
きる風呂給湯機能付き給湯装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の風呂給湯機能付き給湯装置は、少なくとも
台所等への一般給湯の他に浴槽への湯張り給湯が行える
ように構成され、給湯回路内の圧力が上昇した場合に
は、その圧力を逃がすようにした風呂給湯機能付き給湯
装置であって、給湯回路内が第1の基準値以上の過圧に
なると該過圧を浴槽側へ逃がし、給湯回路内が前記第1
の基準値よりも高い第2の基準値以上の過圧になると、
該過圧を浴槽側へ逃がすことなく、装置外へ逃がすよう
にした過圧逃がし手段を設けたことを第1の特徴として
いる。また本発明の風呂給湯機能付き給湯装置は、上記
第1の特徴に加えて、過圧逃がし手段は、第1の基準値
以上で開き且つ第2の基準値以上で閉じる第1の過圧逃
がし弁を浴槽への通路のバイパスに配し、第2の基準値
以上で開く第2の過圧逃がし弁を給湯回路から装置外へ
通じる通路に配してなることを第2の特徴としている。
また本発明の風呂給湯機能付き給湯装置は、上記第1の
特徴に加えて、過圧逃がし手段は、導入圧力に対して逃
がし通路を2種類持つような過圧逃がし弁を用い、給湯
回路内の圧力が第1の基準値以上で第2の基準値未満の
圧力にある場合には風呂側に通じる逃がし通路が開放さ
れ、給湯回路内の圧力が第2の基準値以上の場合には装
置外に通じる逃がし通路が開放されるようにしたことを
第3の特徴としている。
【0006】上記本発明の第1の特徴によれば、給湯回
路内の圧力が第1の基準値以上になると、その過圧は過
圧逃がし手段によって浴槽側に逃がされる。給湯回路内
の過圧開放に伴って、排出される蒸気や温水は浴槽に入
るので、装置内外に漏水が発生するのが防止される。こ
のとき浴槽内に湯張りがなされている場合は、浴槽側に
逃がされた蒸気や温水は風呂回路内の湯水によって冷却
されるため、浴槽内に入浴者がいても特に問題とはなら
ない。また浴槽が空の状態の場合は、浴槽に逃がされた
蒸気はそのまま浴槽内に噴出することになるが、給湯使
用後の後沸きや給湯保温燃焼などによる過圧状態は短時
間の加熱であり、噴出する蒸気量もごく少量のため、風
呂回路内が空であっても浴槽に噴出されるまでに冷却さ
れるため危険性はない。しかしながら給湯停止状態にお
いて残火現象が発生した場合においては、高温・大量の
蒸気が継続的に浴槽内に噴出することになり、使用者が
掃除等で浴槽内にいたとしたら、火傷を負う危険性があ
る。これを考慮して、給湯回路内の圧力が第2の基準値
付近となり、浴槽側へ逃がされる蒸気の量が多くなる
と、風呂側へ通じる逃がし通路を閉止し、第2の基準値
以上となると人体に危険のない装置外へ逃がすように構
成されている。装置外とは、逃がし通路を設けて直接的
に装置外に排出する場合のほか、装置内の溜め容器部の
ようなところに一旦排出するようにした後、最終的に装
置外へ排出される場合も含むものとする。過圧を浴槽以
外の場所に開放する場合には、過圧開放に伴う蒸気や温
水を目立たぬように処理する手段を考慮しなければなら
ないが、浴槽外に排出することで、入浴者等に対する問
題が完全に生じないようにすることができる。上記にお
いて、第1の基準値及び第2の基準値については、装置
の種類や規模等により、予め実験により浴槽側に開放し
てもよい過圧の程度、浴槽に開放しない方がよい過圧の
程度を得て、それぞれ適当な値を決定してコントローラ
に記憶させ、或いは過圧逃がし手段の機構に組入れてお
くことになる。
【0007】上記本発明の第2の特徴によれば、上記第
1の特徴による作用効果に加えて、給湯回路が第1の基
準値以上の過圧状態になると、浴槽への通路のバイパス
に配した第1の過圧逃がし弁が開く。これによって給湯
回路の過圧は、蒸気や温水と共に浴槽側に開放される。
また給湯回路が第2の基準値以上の過圧状態になると、
第1の過圧逃がし弁は閉止され、代わりに装置外に通じ
る通路に設けられた第2の過圧逃がし弁が開く。これに
よって給湯回路の過圧は、蒸気や温水と共に装置外に通
じる通路から開放される。第2の特徴によれば、第1の
基準値以上で開き且つ第2の基準値以上で閉止する第1
の過圧逃がし弁と、第2の基準値以上で開く第2の過圧
逃がし弁とを、それぞれの位置に配置することで、浴槽
側への過圧開放と、浴槽を用いない過圧開放とを、簡単
な構成で使い分けることができる。
【0008】上記第3の特徴によれば、上記第1の特徴
による作用効果に加えて、給湯回路が第1の基準値以上
の過圧状態になると、過圧逃がし弁の一方の逃がし通路
が開放される。これによって給湯回路の過圧は蒸気や温
水と共に浴槽側に開放される。また給湯回路が第2の基
準値以上の過圧状態になると、前記一方の逃がし通路は
閉止され、代わりに装置外に通じる逃がし通路が開放さ
れる。これによって、給湯回路の過圧は蒸気や温水と共
に装置外に通じる通路から開放される。第3の特徴によ
れば、第1の基準値以上で開き且つ第2の基準値以上で
閉止する逃がし通路と、第2の基準値以上で開く逃がし
通路とを備えた過圧逃がし弁を用いることで、1個の過
圧逃がし弁を用いて、浴槽側への過圧の開放と装置外へ
の過圧の開放とを簡単に使い分けることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施形
態を示す風呂給湯機能付き給湯装置の全体概略図、図2
は本発明の第1の実施形態を示す過圧逃がし弁の例を示
す縦断面図、図3は本発明の第2の実施形態を示す過圧
逃がし弁の例を示す縦断面図である。
【0010】先ず図1において、10は瞬間式の熱交換
缶体で、該熱交換缶体10において給湯回路20の水が
瞬間加熱され、また浴槽水が風呂追い焚き回路30を介
して瞬間加熱されるようになっており、いわゆる1缶2
回路の装置となっている。
【0011】前記熱交換缶体10にはガスバーナ等のバ
ーナ11、送風機12、点火プラグ13、立ち消え安全
装置14、バーナ温度センサ15等が設けられている。
前記給湯回路20は、入水管21、熱交換部22、出湯
管23、バイパス24、一般給湯管25、風呂湯張り用
給湯管26からなる。上水道等からの水が入水管21を
通って熱交換部22で瞬間加熱され、出湯管23を通っ
て、一般給湯管25から台所等に一般給湯される。また
浴槽31に湯張りを行なう場合には、風呂湯張り用給湯
管26から風呂追い焚き回路30を通って浴槽31に給
湯される。41は入水流量センサ、42は入水温度セン
サ、43は沸騰防止温度センサ、44は給湯残火安全装
置、45は出湯温度センサ、46は過流出防止水量調節
弁、47は給湯温度センサである。
【0012】前記風呂追い焚き回路30は、浴槽31か
ら熱交換缶体10への戻り管32、熱交換部33、熱交
換缶体10から浴槽31への往き管34、バイパス35
等からなる。循環ポンプ36の駆動により、浴槽31内
の湯が戻り管32を通って熱交換缶体10の熱交換部3
3に流れ、瞬間加熱されて往き管34を通って浴槽31
に戻る。51は風呂水流センサ、52は風呂温度セン
サ、53は風呂水位センサ、54は排水栓である。
【0013】前記風呂湯張り用給湯管26は風呂追い焚
き回路30のバイパス35に接続されている。風呂湯張
り用給湯管26を通ってきた温水は、前記バイパス35
から風呂追い焚き回路30を通って浴槽31内に運ばれ
る。風呂湯張り用給湯管26の途中には、落とし込み開
閉弁61、逆止弁62、バキュームブレーカー63、流
量センサ64が設けられ、またバイパス65が設けられ
ている。前記バイパス65に第1の過圧逃がし弁70が
設けられている。一方、第2の過圧逃がし弁80は、前
記一般給湯路25から装置外へ通じる通路27に設けら
れている。90はコントローラで、装置各部の制御を行
う。
【0014】前記第1の過圧逃がし弁70の具体的な構
成例を、図2を参照して説明する。第1の過圧逃がし弁
70は、本体ケース71と、該本体ケース71の内通路
72に填め込まれた中子体73と、内通路72に閉じ込
められたボール74と、バネ75によって付勢された弁
体76とからなる。前記中子体73には貫通路73a
と、該貫通路73aの入口部に設けられたボール受け座
73bと、バネ受け部73cとが設けられている。前記
弁体76には弁ゴム76aの他、バネ受け部76bが設
けられ、前記バネ75で付勢されて、本体ケース71の
入口77に設けられた弁座78に対向して設けられてい
る。弁体76をバネ75により弁座78に押し付ける力
を第1の基準値になるように調整しておく。一方、前記
ボール74がボール受け座73bに押し付けられる圧力
が第2の基準値になるよう調整しておく。以上のような
第1の過圧逃がし弁70において、入口77に第1の基
準値以上の圧力が加わると、弁体76が弁座78から後
退し、入口77からの圧力が内通路72及び貫通路73
aを通って出口79から出て行く。そして入口77に第
2の基準値以上の圧力が加わった場合には、弁体76が
後退するのみならず、ボール74がその流量の増加に伴
ってボール受け座73bに移動して、貫通路73aを閉
塞する。従ってこの場合は、圧力が出口79から開放さ
れることはない。前記第1の過圧逃がし弁70の入口7
7には給湯回路20側からの圧力が加わる。また第1の
過圧逃がし弁70の出口79は風呂追い焚き回路30を
介して浴槽31に通じる。
【0015】第2の過圧逃がし弁80は、例えば前記第
1の過圧逃がし弁70のボール74や中子体73がない
比較的単純な形としたものとすることができ、入口に第
2の基準値以上の圧力が加わると、弁体がバネの付勢力
に抗して弁座から後退し、圧力が第2の過圧逃がし弁8
0の出口から開放されるような構成とすることができ
る。第2の過圧逃がし弁80の入口側には給湯回路20
側からの圧力が加わる。また出口側は装置外へ通じる通
路27を介して装置外に通じる。
【0016】今、例えば風呂追い焚き運転が単独で行わ
れている場合、給湯回路20の熱交換部22内の停止中
の水が加熱される結果、該熱交換部22から出湯管23
給湯管25、26へと次第に管内の水が高温に過熱さ
れ、それと同時に熱交換部22、出湯管23、給湯管2
5、26の管内の圧力が上昇する。この圧力が第1の基
準値に達すると、第1の過圧逃がし弁70が作動し、過
圧がバイパス65を通って風呂追い焚き回路30から浴
槽31に開放される。この時、高温蒸気や高温水も浴槽
31側に開放されることになるが、この場合には未だ過
圧の程度が大きくないので、一緒に開放される蒸気や高
温水の程度及びその勢いもさほどではなく、よって浴槽
31に例え入浴者がいても、入浴者に違和感等を与える
ことがない。単独で行われていた給湯運転が停止され、
それによってバーナ11の燃焼が停止された後の余熱に
よる後沸きの場合にも、それによって給湯回路内が第1
の基準値以上の過圧状態になると、第1の過圧逃がし弁
70が作動する。以上で述べた風呂追い焚き単独運転の
場合(給湯運転以外の運転が行われることによって給湯
回路20の圧力が上昇した場合)及び給湯単独運転の終
了後の余熱による後沸きの場合等においては、給湯回路
20の圧力が上昇した場合でもその過圧の程度は、第1
の基準値以上となっても第2の基準値以上となる場合は
少ないと考えられる。
【0017】その一方、もし装置の制御系が故障した
り、暴走等することで或いはバーナ11が故障すること
で、給湯運転を停止して水流が停止したにもかかわらず
バーナ11の燃焼が直ぐには停止しないような事態が生
じた場合には、給湯回路20内の水は非常に高温に過熱
され、圧力も第2の基準値以上のかなりの過圧状態にな
る場合がある。このような場合には、生じた過圧及び高
温の蒸気、過熱水等が浴槽31に開放されると、浴槽が
空の状態では、使用者に火傷を負わせる危険性がある。
従って、そのような第2の基準値以上の過圧が給湯回路
20に生じる場合には、第1の過圧逃がし弁70を閉止
し、代わりに第2の過圧逃がし弁80を開いて、過圧を
問題の生じない場所に放出するのである。従って第2の
過圧逃がし弁80により過圧を開放する空間は、当然な
がら安全な空間が選ばれる。
【0018】以上の第1の実施形態においては、2つの
過圧逃がし弁70、80を用いる構成としたが、導入圧
力に対して2つの逃がし通路を持つような、即ちある一
定の範囲内の圧力に対しては一方の通路だけを開き、そ
の一定の範囲以上の圧力に対しては他方の通路だけを開
くような1個の過圧逃がし弁を用いるようにしてもよ
い。この第2の実施形態では、その過圧逃がし弁の導入
口を前記風呂湯張り用給湯管26のバイパス65の上流
に接続し、第1の基準値以上で開き且つ第2の基準値以
上で閉じる逃がし通路を前記バイパス65の下流に接続
すると共に、第2の基準値以上で開く逃がし通路を装置
の外部に通じる通路に接続するようにする。このように
することで、1個の過圧逃がし弁で済ませることができ
る。なお、このような過圧逃がし弁の具体的な構成は特
に限定されるものではない。上記した機能を発揮できる
ものであれば、どのような構成のものであってもよい。
【0019】前記2つの逃がし通路を持つ1個の過圧逃
がし弁の例として、図3の過圧逃がし弁100がある。
本体ケース101の筒状空間102に弁体106が設け
られており、バネ105より前方へ付勢されている。1
06aは弁ゴムで、前記本体ケース101の入口107
を閉止するようにされている。103は本体ケース10
1に設けられた第1の出口で、104は本体ケース10
1に設けられた第2の出口である。また108はストッ
パである。今、前記入口107に第1の基準値以上の外
圧が加わると、弁体106が後退して入口107が開
き、過圧が第1の出口103から浴槽31側へ開放され
る。前記入口107に加わる外圧が第2の基準値以上に
なると、弁体106が更に後退し、これによって第1の
出口103が弁体106によって再び閉止されると共
に、第2の出口104が開放される。これによって過圧
は第2の出口104から装置の外部に開放される。スト
ッパ108は弁体106が過剰に後退するのを防止す
る。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上の構成、作用からなり、請
求項1に記載の風呂給湯機能付き給湯装置によれば、少
なくとも台所等への一般給湯の他に浴槽への湯張り給湯
が行えるように構成され、給湯回路内の圧力が上昇した
場合には、その圧力を逃がすようにした風呂給湯機能付
き給湯装置であって、給湯回路内が第1の基準値以上の
過圧になると該過圧を浴槽側へ逃がし、給湯回路内が前
記第1の基準値よりも高い第2の基準値以上の過圧にな
ると、該過圧を浴槽側へ逃がすことなく、装置外へ逃が
すようにした過圧逃がし手段を設けたので、給湯回路内
に発生した過圧を、浴槽を利用することで、過圧開放動
作が外部からわからないようにしてスムーズに行うこと
ができると共に、前記過圧の程度が第2の基準値以上と
なるような場合には、そのような大きな過圧は別のルー
トで装置外に開放し、浴槽に開放されないようにして、
使用者に好ましくない状態が生じたりするのを予防する
ことできる。また請求項2に記載の風呂給湯機能付き給
湯装置によれば、上記請求項1に記載の構成による効果
に加えて、過圧逃がし手段は、第1の基準値以上で開き
且つ第2の基準値以上で閉じる第1の過圧逃がし弁を浴
槽への通路のバイパスに配し、第2の基準値以上で開く
第2の過圧逃がし弁を給湯回路から装置外へ通じる通路
に配してなるので、2つの過圧逃がし弁を用いて、それ
ぞれの位置に配置することで、簡単な構成で浴槽側への
過圧開放と浴槽を用いない過圧開放とを使い分けること
ができる。また請求項3に記載の風呂給湯機能付き給湯
装置によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に
加えて、過圧逃がし手段は、導入圧力に対して逃がし通
路を2種類持つような過圧逃がし弁を用い、給湯回路内
の圧力が第1の基準値以上で第2の基準値未満の圧力に
ある場合には風呂側に通じる逃がし通路が開放され、給
湯回路内の圧力が第2の基準値以上の場合には装置外に
通じる逃がし通路が開放されるようにしたので、1個の
過圧逃がし弁を用いて、第1の基準値以上で第2の基準
値未満の過圧は浴槽側へ開放し、第2の基準値以上の過
圧は装置外へ開放することを、簡単に使い分けて行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す風呂給湯機能付
き給湯装置の全体概略図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す過圧逃がし弁の
例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す過圧逃がし弁の
例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 熱交換缶体 20 給湯回路 21 入水管 22 熱交換部 23 出湯管 25 一般給湯管 26 風呂湯張り用給湯器 27 装置外へ通じる通路 30 風呂追い焚き回路 31 浴槽 65 バイパス 70 第1の過圧逃がし弁 80 第2の過圧逃がし弁 90 コントローラ 100 過圧逃がし弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 晶 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 太田 明 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 3L024 CC17 DD04 DD05 DD13 DD14 DD17 DD22 DD27 DD28 DD45 GG03 GG04 GG05 GG06 GG12 GG18 GG24 GG28 HH60 3L034 EA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも台所等への一般給湯の他に浴
    槽への湯張り給湯が行えるように構成され、給湯回路内
    の圧力が上昇した場合には、その圧力を逃がすようにし
    た風呂給湯機能付き給湯装置であって、給湯回路内が第
    1の基準値以上の過圧になると該過圧を浴槽側へ逃が
    し、給湯回路内が前記第1の基準値よりも高い第2の基
    準値以上の過圧になると、該過圧を浴槽側へ逃がすこと
    なく、装置外へ逃がすようにした過圧逃がし手段を設け
    たことを特徴とする風呂給湯機能付き給湯装置。
  2. 【請求項2】 過圧逃がし手段は、第1の基準値以上で
    開き且つ第2の基準値以上で閉じる第1の過圧逃がし弁
    を浴槽への通路のバイパスに配し、第2の基準値以上で
    開く第2の過圧逃がし弁を給湯回路から装置外へ通じる
    通路に配してなることを特徴とする請求項1に記載の風
    呂給湯機能付き給湯装置。
  3. 【請求項3】 過圧逃がし手段は、導入圧力に対して逃
    がし通路を2種類持つような過圧逃がし弁を用い、給湯
    回路内の圧力が第1の基準値以上で第2の基準値未満の
    圧力にある場合には風呂側に通じる逃がし通路が開放さ
    れ、給湯回路内の圧力が第2の基準値以上の場合には装
    置外に通じる逃がし通路が開放されるようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の風呂給湯機能付き給湯装
    置。
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JP2014031971A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Rinnai Corp ミストサウナ装置

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