JP2002070740A - 密閉型圧縮機及び冷凍装置 - Google Patents

密閉型圧縮機及び冷凍装置

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JP2002070740A
JP2002070740A JP2000264545A JP2000264545A JP2002070740A JP 2002070740 A JP2002070740 A JP 2002070740A JP 2000264545 A JP2000264545 A JP 2000264545A JP 2000264545 A JP2000264545 A JP 2000264545A JP 2002070740 A JP2002070740 A JP 2002070740A
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誠吾 柳瀬
Takeshi Ono
武 大野
Kenji Onishi
賢二 大西
Shunzo Watakabe
俊造 渡壁
Kazuhiro Yokota
和宏 横田
Takafumi Horiguchi
隆文 堀口
Tatsuyuki Iizuka
辰幸 飯塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静寂であり、故障が少なく、また製造も容易
である密閉容器型圧縮機の提供を目的とする。 【解決手段】 密閉容器2内に電動要素3と支持フレー
ム5及び圧縮要素6が内蔵されている。電動要素3は、
固定子15と回転子16からなるモータである。固定子
15は突極集中巻型の巻線が採用されており、巻線はリ
ング状鉄心70の下側にはみ出さない。電動要素3の下
端は、懸垂ばね56の上端と略等しい高さにあり、電動
要素3の下端と、密閉容器2の底との間には相当の隙間
74がある。クランク軸20の下端部は油面98よりも
上にあり、クランク軸20の下端部は潤滑オイル60に
漬かってはいない。そのためクランク軸20が回転して
も段部33によって潤滑オイル60がかき混ぜられるこ
とはなく、潤滑オイル60の攪拌音は小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気冷蔵庫やエア
ーコンディショナー、あるいは自動販売機等に使用され
る密閉型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫やエアーコンディショナー等に使
用される圧縮機として、電動要素と圧縮要素を密閉容器
内に封入した密閉型圧縮機が広く利用されている(特開
平3−175168号公報他)。以下、従来技術の密閉
型圧縮機について説明する。なお以下の説明において、
上下の関係は、密閉型圧縮機を正規の姿勢に設置した状
態を基準とする。
【0003】図14は、従来技術における密閉型圧縮機
の断面図である。図15は、従来技術の密閉型圧縮機で
採用する電動要素の固定子の斜視図である。図16は、
従来技術の密閉型圧縮機で採用するバランスウエイトの
正面断面図及び平面図である。従来技術の密閉型圧縮機
100は、密閉容器102内に電動要素103と支持フ
レーム105及び圧縮要素106が内蔵されたものであ
る。ここで密閉容器102は、上容器107と下容器1
08からなり、両者が接合されて一体的な密閉空間が形
成されたものである。そして密閉容器102には、内部
に電気を取り入れるための気密ターミナル110が取り
付けられている。また密閉容器102には、冷媒を内部
に戻す冷媒戻り管111と、冷媒を外部に排出する冷媒
排出管112が設けられている。
【0004】密閉容器102内に内蔵されている電動要
素103は、固定子115と回転子116からなるモー
タであり、インバータ制御されるものである。また電動
要素103は、密閉容器102に、回転軸を垂直に配置
して内蔵されている。ここで密閉型圧縮機100の電動
要素103 の固定子115は、鉄心118にエナメル線
の巻線119が巻き付けられたものであり、従来技術の
密閉型圧縮機100においては、固定子115の巻線1
19は、通常の誘導モータと同様に分布横巻き方式によ
り巻き付けられていた。固定子115は、例えば図15
の様に鉄心118をa〜fの6エリアに分け、一つのエ
リアとこれと向き合うエリアの間に巻線を形成させる。
具体的には図15の(a:d)のエリアに巻線を形成さ
せる。また(b:e)(c:f)のエリアにも同様に巻
線を形成させる。そのため従来技術の密閉型圧縮機10
0においては、巻線の渡りの部分が、鉄心118から上
下に大きくはみ出す。図15において、鉄心118の上
下に図示されている部分が、巻線の渡り部分であり、鉄
心118からはみ出している。
【0005】また従来技術の密閉型圧縮機100では、
固定子115の鉄心118に端子(図示せず)が取り付
けられ、当該端子上で、固定子115の巻線と、気密タ
ーミナル110に取り付けられたリード線157が接続
されていた。また従来技術においては、端子の位置は、
気密ターミナル110の位置よりも低いか、あるいは等
しいものであった。また各巻線は端子を介してY結線さ
れており、この端子について鉄心118に取り付けられ
ていた。またY結線用の端子台は鉄心118の真上にあ
った。さらに端子台の底は閉塞されていた。
【0006】一方、回転子116は、かご型又は巻線型
のものが使用されている。
【0007】回転子116の中心には、クランク軸12
0が設けられている。クランク軸120は、長い直線部
分を持ち、その上端にクランク部が形成されたものであ
る。より詳細に説明すると、クランク軸120は、長い
本体軸121を持ち、この本体軸121の上端に、偏心
板部122が形成され、当該偏心板部122に偏心軸1
23が設けられたものである。またクランク軸120の
本体軸121の内部には傾斜孔125が設けられてい
る。傾斜孔125は、クランク軸120の下端と、クラ
ンク軸120の中間部分の側面とを連通する。また傾斜
孔125の側面の開口127よりも上部側においては、
クランク軸120の外周に、油溝128が形成されてい
る。一方、クランク軸120の傾斜孔125の下端の開
口130には、給油管131が挿入されており、クラン
ク軸120の下端からは給油管131の下部が突出して
いる。給油管131の突出部は、クランク軸120より
も細く、給油管131とクランク軸120との継ぎ目部
分には段差133がある。
【0008】そして電動要素103の鉄心118に支持
フレーム105が固定され、当該支持フレーム105を
中心として圧縮要素106が構成されている。すなわち
支持フレーム105は鋳鋼で作られたものであり、中心
に軸挿通孔132が設けられ、上部側が広がった部材で
ある。そして上部側に水平方向にのびるシリンダー孔1
13が形成されている。また支持フレーム105の上面
には排出マフラー(図示せず)が形成されている。上記
した支持フレーム105は、回転子116の鉄心118
に図示しないネジによって一体的に取り付けられてい
る。そしてクランク軸120の直線部が支持フレーム1
05の軸挿通孔132に回転可能に挿通され、クランク
軸120の偏心軸123は、支持フレーム105の軸挿
通孔132から上部側に露出している。そしてクランク
軸120の偏心軸123にピストン135が取り付けら
れている。このピストン135は、水平方向にのびるも
のであり、前記した支持フレーム105のシリンダー孔
113の中で摺動する。
【0009】またクランク軸120の上端部には、バラ
ンスウエイト137が取り付けられていた。ここで従来
技術で使用されていたバランスウエイト137は、図1
6のの様に、扇型をした板体138に、別途成形された
錘板139を鋲140で固定したものが採用されてい
た。
【0010】また支持フレーム105のシリンダー孔1
13のピストン135に対して反対側の端面には、バル
ブ部材150及びシリンダヘッド151が取り付けられ
ている。バルブ部材150は、バルブプレート及び吐出
バルブリード及びガスケットが積層されたものである。
またバルブ部材150とシリンダーヘッド151との間
にもガスケットが介在されている。
【0011】そしてシリンダーヘッド151には、サク
ションマフラー152が取り付けられており、シリンダ
ー孔113には、当該サクションマフラー152を介し
て冷媒が供給される。
【0012】サクションマフラー152は、樹脂製であ
り、シリンダーヘッド151に設けられた孔に挿入さ
れ、シリンダーヘッド151の内部において吐出口がバ
ルブ部材150の吸入開口に押し当てられている。また
サクションマフラー152の吸入口は、前記した密閉容
器102の冷媒戻り管112の開口近傍に設けられてい
る。
【0013】そして上記した圧縮要素106と電動要素
103は一体化されており、下容器108の内壁に設け
た係合部材155に係合した懸垂ばね156で支持され
ている。
【0014】そして密閉型圧縮機100では、密閉容器
102内に、シリンダー等の駆動部を潤滑するための潤
滑オイル160が内蔵されている。また密閉型圧縮機1
00では、潤滑オイル160をシリンダー部へ供給する
ためのオイル供給構造が設けられている。すなわち密閉
型圧縮機100では、前記した様に回転子116の中心
にクランク軸120が設けられており、当該クランク軸
120には中心軸に対して傾斜した傾斜孔125が設け
られており、さらにクランク軸120の下端には給油管
131が装着されている。そして前記した様に密閉容器
102内に潤滑オイル160が内蔵されており、クラン
ク軸120の下端部は潤滑オイル160の中に漬かって
いる。ここで従来技術の密閉型圧縮機100では、クラ
ンク軸120の一部、より具体的には給油管131との
つなぎ目の段部133よりも上側の部分がオイルに漬か
っていた。また従来技術の密閉型圧縮機100では、固
定子115の巻線119についてもオイルに漬かってい
た。
【0015】次に密閉型圧縮機100の一連の動作につ
いて説明する。密閉型圧縮機100では、密閉容器10
2に取り付けられた気密ターミナル110にパルス幅変
調された電圧が供給され、密閉容器102内のリード線
157を介して固定子115の巻線119に通電され
る。その結果、固定子115に回転磁界が生じ、通常の
モータと同様に回転子116が回転し、これと一体とな
ったクランク軸120が回転する。そしてクランク軸1
20の偏心軸123に取り付けられたピストン135が
シリンダー孔113内で直線運動し、バルブ部材150
の作用によりサクションマフラー152から冷媒ガスを
吸入し、圧縮して液化し、排気マフラー側に排出する。
そしてさらに冷媒は、排気マフラーから銅管158を経
て冷媒排出管112に入り、密閉容器102の外に排出
される。
【0016】またクランク軸120の回転に応じてクラ
ンク軸120の下端から潤滑オイル160が吸い上げら
れ、クランク軸120の油溝128や圧縮要素106に
潤滑オイルが供給される。すなわち密閉型圧縮機100
では、クランク軸120の下端が潤滑オイル160に漬
かっているため、クランク軸120の下端に設けられた
偏心孔125に潤滑オイル160が常時入り込んでい
る。この状態でクランク軸120を回転させると、偏心
孔125軸内の潤滑オイル160に遠心力が生じ、潤滑
オイル160は偏心孔125に登って中間部の側面に設
けられた開口127から噴射される。そして潤滑オイル
160は、クランク軸120の周面に設けられた油溝1
28に入り、支持フレーム105の軸挿通孔132とク
ランク軸120との間を潤滑する。さらに潤滑オイル1
60は油溝128を通じてクランク軸120の上端部に
至り、ピストン135に潤滑オイル160が掛かる。そ
のため圧縮要素106についても、潤滑される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記した密閉型圧縮機
100は、普遍的に使用されている構成であるが、まだ
まだ改良の余地を残す。すなわち従来技術の密閉型圧縮
機100では、運転時に電動要素103の回転音や潤滑
オイル160を攪拌する攪拌音が発生した。これらの音
はさほど大きなものではなく、昼間においては気になら
ないものであるが、夜間においては耳障りである。特に
静寂性が要求される病院やホテル等に使用される冷蔵庫
用圧縮機においては強い改善要求があった。
【0018】さらに従来技術の密閉型圧縮機100は、
サクションマフラー152のシール性が不十分であり、
騒音発生の一因となっていた。
【0019】また従来技術の密閉型圧縮機100は長期
間使用する内に、内部で絶縁不良を起こすことがあっ
た。ここで密閉型圧縮機100は、製造時に上容器10
7と下容器108を溶接してしまうので、密閉容器10
2を破壊しなければ内部を点検することはできず、製造
後に修理することは事実上不可能である。そのため内部
での絶縁不良は、冷蔵庫等にとって致命的な故障とな
り、密閉型圧縮機100自体を取り替えなければならな
い。
【0020】また従来技術の密閉型圧縮機100は、バ
ランスウェイト137やサクションマフラー152の製
造が困難であるという問題があった。
【0021】そこで本発明は、従来技術の上記した諸問
題の解決を課題とするものであり、静寂であり、故障が
少なく、また製造も容易である密閉容器型圧縮機の提供
を目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解
決するための発明は、密閉容器と、前記密閉容器に取り
付けられた気密ターミナルと、前記密閉容器に内蔵され
た回転子及び巻線を有する固定子からなる電動要素と、
前記電動要素の回転子により駆動される圧縮要素からな
り、前記密閉容器内において前記固定子の巻線に電力を
供給する端子が設けられ、前記端子は前記ターミナルよ
りも高い位置にあり、リード線によって前記ターミナル
と端子とが接続されていることを特徴とする密閉型圧縮
機である。
【0023】本発明の密閉型圧縮機は、内部における絶
縁不良の改善を主たる目的としたものである。すなわち
本発明者らが、絶縁不良を起こした密閉型圧縮機を回収
し、絶縁不良箇所を統計的に調査したところ、固定子の
巻線に電力を供給する端子の部位で絶縁不良を起こして
いる事例が多いことが分かった。この原因を更に検討し
たところ、長期の使用のために潤滑オイルに不純物が発
生し、この不純物が端子に溜まるためであった。すなわ
ち従来技術の密閉型圧縮機100では、潤滑オイル16
0がクランク軸120の回転に伴って巻き上げられ、密
閉容器102内がオイルミスト雰囲気となる。そして潤
滑オイル160の何割かは気密ターミナル110と端子
を接続するリード線157に付着し、リード線157に
沿って伝い落ちる。ここで従来技術の密閉型圧縮機10
0では、端子の位置の方が気密ターミナル110の位置
よりも低いか、あるいは等しいものであったから、リー
ド線157に付着した潤滑オイルの多くが端子側に流
れ、不純物が端子上に体積してブリッジを起こす。その
ため端子の部位で絶縁不良が多発するのであった。本発
明はこの知見に基づいて改良を行ったものであり、固定
子側の端子は前記ターミナルよりも高い位置に置いたの
で、潤滑オイルはターミナル側に流れ、端子側における
不純物の体積は少ない。なお本発明では、不純物を含む
潤滑オイルがターミナル側に流れることとなるが、ター
ミナルは各端子間の距離が大きく、且つ一般に水平方向
に突出するものであるから、不純物がブリッジを起こす
危険は少ない。
【0024】また請求項2に記載の発明は、オイルが内
蔵される密閉容器と、前記密閉容器に内蔵された回転子
及び複数の巻線を有する固定子からなる電動要素と、前
記固定子の巻線の中性点を接続する端子台と、前記電動
要素の回転子により駆動される圧縮要素とからなり、前
記端子台にオイル抜き孔が設けられていることを特徴と
する密閉型圧縮機である。
【0025】本発明の密閉型圧縮機についても、内部に
おける絶縁不良の改善を主たる目的としたものである。
すなわち巻線の中性点を接続する端子台は、多くの場
合、上側に凹形状をしているため、落下した潤滑オイル
が溜まり、不純物が残留してブリッジを起こす。そのた
め巻線の中性点を接続する端子台についても、前記した
端子と同様に絶縁不良を起こす場合が多い。そこで本発
明の密閉型圧縮機では、端子台にオイル抜き孔が設けら
れているので、端子台にオイルが溜まらない。そのため
不純物の体積は少なく、絶縁不良を起こしにくい。
【0026】また請求項3に際の発明は、固定子は鉄心
を有し、端子台は前記鉄心から張り出されて鉄心の外側
に位置することを特徴とする請求項2に記載の密閉型圧
縮機である。
【0027】本発明の密閉型圧縮機では、端子台は鉄心
から張り出されて鉄心の外側に位置する。そのため端子
台に設けられたオイル抜き孔からオイルが直接的に密閉
容器の底に落下し、端子台に残らない。
【0028】また請求項4に記載の発明は、オイルが内
蔵される密閉容器と、前記密閉容器に内蔵された回転子
及び巻線を有する固定子からなる電動要素と、前記電動
要素の回転子により駆動される圧縮要素と、回転子の中
心に設けられた中空部を有する中心軸部材と、前記中心
軸部材に取り付けられた給油管からなり、前記中心軸部
材と給油管との接続部は前記回転子の巻線の下端とオイ
ルの油面との間に位置することを特徴とする密閉型圧縮
機である。
【0029】本発明の密閉型圧縮機は、騒音の防止を主
たる目的としたものである。すなわち従来技術の密閉型
圧縮機では、前記した様に、クランク軸120の一部、
より具体的には給油管131とのつなぎ目の段部133
よりも上側の部分が、潤滑オイルに漬かっていた。その
ためクランク軸120の回転により、つなぎ目の段部1
33で潤滑オイルが攪拌され、音を発生させていた。ま
た従来技術の密閉型圧縮機100では、固定子115の
巻線119についてもオイルに漬かっていた。そのため
従来の構成では、巻線119によって潤滑オイルの一部
が囲われ、巻線119と潤滑オイルの油面及び回転子1
16によって略閉空間ができ、攪拌された潤滑オイルが
激しく衝突して泡立つ。そのためより大きな騒音を発す
ることとなっていた。これに対して本発明の密閉型圧縮
機では、中心軸部材と給油管との接続部が回転子の巻線
の下端とオイルの油面との間に位置する。そのためつな
ぎ目の段の部分が潤滑オイルに漬からず、潤滑オイルの
攪拌が少ない。加えて本発明の密閉型圧縮機では、巻線
の下端とオイルの油面との間に空隙があるので、従来の
様な閉空間ができず、潤滑オイルの泡立ちが少なく、騒
音が軽減される。
【0030】また請求項5に記載の発明は、オイルが内
蔵される密閉容器と、前記密閉容器に内蔵された回転子
及び巻線を有する固定子からなる電動要素と、前記電動
要素の回転子により駆動される圧縮要素とからなり、前
記巻線の下端とオイルの油面との間に空隙部が設けられ
ていることを特徴とする密閉型圧縮機である。
【0031】本発明の密閉型圧縮機についても、巻線の
下端とオイルの油面との間に空隙があるので、従来の様
な閉空間ができず、潤滑オイルの泡立ちが少なく、騒音
が軽減される。
【0032】また請求項6に記載の発明は、冷媒戻り口
が設けられた密閉容器と、前記密閉容器に内蔵された電
動要素と、前記電動要素の回転子により駆動される圧縮
要素と、圧縮要素に冷媒を供給する樹脂製のサクション
部材からなり、前記圧縮要素はシリンダーと前記シリン
ダーに連通する吸入開口が設けられた平板部を有し、前
記サクション部材は周壁によって形成された接続開口を
有していて当該接続開口が前記平板部に設けられた吸入
開口に密接し、さらに前記サクション部材の接続開口の
開口端には段部が設けられていて開口端が他の部位より
も薄いことを特徴とする密閉型圧縮機である。
【0033】本発明の密閉型圧縮機では、圧縮要素に冷
媒を供給する樹脂製のサクション部材を有する。そして
圧縮要素はシリンダーに連通する吸入開口が設けられた
平板部を有し、前記したサクション部材は周壁によって
形成された接続開口を有していて当該接続開口が前記平
板部に設けられた吸入開口に密接している。そしてここ
で本発明の密閉型圧縮機では、サクション部材の接続開
口の開口端には段部が設けられていて開口端が他の部位
よりも薄い。そのためサクション部材とシリンダーとの
接触部分の面圧が上昇し、サクション部材はシリンダー
側に強く押しつけられる。そのため本発明の密閉型圧縮
機では、サクション部材とシリンダーとのシール性が高
い。
【0034】また請求項7に記載の発明は、冷媒戻り口
が設けられた密閉容器と、前記密閉容器に内蔵された電
動要素と、前記電動要素の回転子により駆動される圧縮
要素と、圧縮要素と冷媒戻り口の間にあって圧縮要素に
冷媒を供給する樹脂製のサクション部材からなり、前記
圧縮要素はシリンダーと前記シリンダーに連通する吸入
開口が設けられた平板部を有し、前記サクション部材は
周壁によって形成された接続開口を有していて当該接続
開口が前記平板部に設けられた吸入開口に密接し、さら
に前記サクション部材の接続開口の近傍には前記接続開
口と連通する側室が設けられ、前記側室の一部に切り欠
き部が設けられていることを特徴とする密閉型圧縮機で
ある。
【0035】本発明の密閉型圧縮機についても圧縮要素
に冷媒を供給する樹脂製のサクション部材を有する。そ
して圧縮要素はシリンダーに連通する吸入開口が設けら
れた平板部を有し、前記したサクション部材は周壁によ
って形成された接続開口を有していて当該接続開口が前
記平板部に設けられた吸入開口に密接している。そして
本発明の密閉型圧縮機では、サクション部材の接続開口
の近傍に、接続開口と連通する側室が設けられている。
この側室は、消音器としての機能を果たすものである。
そして本発明の密閉型圧縮機では、さらに側室の一部に
切り欠き部が設けられている。この切り欠きは、成形の
際のひけを防ぐものである。
【0036】また請求項8に記載の発明は、オイルが内
蔵される密閉容器と、前記密閉容器に内蔵された回転子
及び巻線を有する固定子からなる電動要素と、前記電動
要素の回転子と共に回転するクランク軸と、クランク軸
によって駆動される圧縮要素と、クランク軸と共に回転
するバランスウエイトからなり、前記バランスウエイト
は、一枚の板体を折り曲げ、折り重ね部同士を接合した
ものであることを特徴とする密閉型圧縮機である。
【0037】従来技術の密閉型圧縮機で採用するバラン
スウエイトは、前記した様に扇型をした板体138に、
別途成形された錘板139を鋲140で固定したものが
採用されていた。しかしながら従来技術で採用するバラ
ンスウエイトは、鋲打ち作業や重量合わせが困難である
という不満があった。本発明は、この問題に対処するも
のであり、バランスウエイトとして、一枚の板体を折り
曲げ、折り重ね部同士を接合したものを採用している。
そのため本発明では、バランスウエイトの製造や重量合
わせが容易である。
【0038】また請求項9に記載の発明は、電動要素の
固定子には、突極集中巻型の巻線が設けられていること
を特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の密閉型
圧縮機である。
【0039】ここで突極集中巻型の巻線とは、回転子の
中心に向かって放射状に突出した部位(突極)を持つ鉄
心を有するものであり、この鉄心の突極に集中的に被覆
線を巻き付けたものである。突極集中巻型の巻線による
と、巻線間の渡りが少なく、巻線の全長(本発明では、
回転軸を垂直に配置するので全高)が短いものとなる。
言い換えると、突極集中巻型の巻線は、鉄心からの巻線
のはみ出しが極めて少ない。本発明は、突極集中巻型の
巻線を採用することにより、電動要素の全高を下げ、上
記した請求項に記載した構成をより容易に達成すること
ができる。
【0040】また請求項10に記載の発明は、オイルが
内蔵され冷媒戻り口及びターミナルが設けられた密閉容
器と、前記密閉容器に内蔵された回転子及び複数の巻線
を有する固定子からなる電動要素と、前記固定子の巻線
の中性点を接続する端子台と、前記電動要素の回転子と
共に回転するクランク軸と、クランク軸によって駆動さ
れる圧縮要素と、クランク軸と共に回転するバランスウ
エイトと、圧縮要素に冷媒を供給する樹脂製のサクショ
ン部材と、回転子の中心に設けられた中空部を有する中
心軸部材と、前記中心軸部材に取り付けられた給油管か
らなり、前記密閉容器内において前記固定子の巻線に電
力を供給する端子が設けられ、前記端子は前記ターミナ
ルよりも高い位置にあり、リード線によって前記ターミ
ナルと端子とが接続され、前記中心軸部材と給油管との
接続部は前記回転子の巻線の下端とオイルの油面との間
に位置し、電動要素の固定子には、鉄心に突極集中巻方
式の巻線が設けられ、前記巻線の下端とオイルの油面と
の間に空隙部があり、端子台は前記鉄心から張り出され
て鉄心の外側に位置すると共に端子台にオイル抜き孔が
設けられ、前記圧縮要素はシリンダーと前記シリンダー
に連通する吸入開口が設けられた平板部を有し、前記サ
クション部材は周壁によって形成された接続開口を有し
ていて当該接続開口が前記平板部に設けられた吸入開口
に密接し、さらに前記サクション部材の接続開口の開口
端には段部が設けられていて開口端が他の部位よりも薄
く、さらに前記サクション部材の接続開口の近傍には前
記接続開口と連通する側室が設けられ、前記側室は一部
に切り欠き部が設けられ、前記バランスウエイトは、一
枚の板体を折り曲げ、折り重ね部同士を接合したもので
あることを特徴とする密閉型圧縮機である。
【0041】本発明の密閉型圧縮機は、上記した各請求
項の特徴的構成を兼ね備えるものである。すなわち本発
明の密閉型圧縮機は、固定子側の端子がターミナルより
も高い位置にあるので、潤滑オイルがターミナル側に流
れ、端子側における不純物の体積は少ない。また本発明
では、端子台にオイル抜き孔が設けられているので、端
子台にオイルが溜まらない。そのため不純物の体積は少
なく、絶縁不良を起こしにくい。さらに端子台が鉄心か
ら張り出されて鉄心の外側に位置するため端子台に設け
られたオイル抜き孔からオイルが直接的に密閉容器の底
に落下し、端子台に残らない。また本発明の密閉型圧縮
機では、中心軸部材と給油管との接続部が回転子の巻線
の下端とオイルの油面との間に位置するので潤滑オイル
の攪拌が少なく、且つ巻線の下端とオイルの油面との間
に空隙があるので潤滑オイルの泡立ちが少なく、騒音が
低い。さらに本発明の密閉型圧縮機では、サクション部
材とシリンダーとのシール性が高い。またサクション部
材のひけが少ない。さらに本発明の密閉型圧縮機では、
バランスウエイトの製造や重量合わせも容易である。ま
た本発明の密閉型圧縮機では、突極集中巻型の巻線構造
を採用するので、鉄心からの巻線のはみ出しが極めて少
なく、電動要素の全高が低いので、密閉容器内の設計に
余裕がある。
【0042】また請求項11に記載の発明は、請求項1
乃至10のいずれかに記載の密閉型圧縮機に、凝縮器、
膨張機構、蒸発器が接続されて一連の回路を構成してな
る冷凍装置である。
【0043】本発明の冷凍装置は、静寂であり、故障も
少ない。
【0044】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施形態につ
いて説明する。図1は、本発明の実施形態の密閉型圧縮
機の内部の斜視図である。図2は、図1の密閉型圧縮機
の正面断面図である。図3は、図1の密閉型圧縮機の側
面断面図である。図4は、図1の密閉型圧縮機の平面断
面図である。図5は、図1の密閉型圧縮機で採用する電
動要素の固定子の斜視図である。図6は、図1の密閉型
圧縮機で採用する電動要素の固定子の正面図、平面図及
び底面図である。図7は、図1の密閉型圧縮機の中性点
を結合する端子台の斜視図である。図8は、図1の密閉
型圧縮機のシリンダーヘッド周辺の分解斜視図である。
図9は、図1の密閉型圧縮機のサクションマフラー(サ
クション部材)の接続部の平面図、側面図及び端部の拡
大図である。図10は、バルブ部材の構成部品及びシリ
ンダーヘッドを示し、(a)はガスケット、(b)はシ
リンダーヘッドの内側、(c)は吐出バルブリードの表
裏面を示す正面図である。図11は、図1の密閉型圧縮
機で採用するバランスウエイト周辺の斜視図である。図
12は、図1の密閉型圧縮機で採用するバランスウエイ
トの正面断面図及び平面図である。図13は、バランス
ウエイトの製造手順を説明する説明図である。
【0045】本発明の実施形態の密閉型圧縮機1は、公
知の密閉型圧縮機1と同様に、図1の様に凝縮器7、キ
ャピラリーチューブ等の膨張機構8及び蒸発器9が配管
接続されて一連の冷凍装置を構成するものである。
【0046】本発明の実施形態の密閉型圧縮機1の基本
構成は、従来のそれと同一であり、密閉容器2内に電動
要素3と支持フレーム5及び圧縮要素6が内蔵されたも
のである。すなわち密閉容器2は、従来技術と同一であ
り、下容器7と上容器8からなり、両者が溶接によって
接合されて一体的な密閉空間が形成されたものである。
そして密閉容器2には、内部に電気を取り入れるための
気密ターミナル10が取り付けられている。気密ターミ
ナル10は、3本の端子を持ち、図2の様に、下容器8
の側面に取り付けられている。また密閉容器2には、冷
媒を内部に戻す冷媒戻り口(冷媒戻り管)11と、冷媒
を外部に排出する冷媒排出管12が設けられている。
【0047】密閉容器2内に内蔵されている電動要素3
は、固定子15と回転子16からなるモータである。こ
こで密閉型圧縮機1の電動要素2の固定子15は、鉄心
18にエナメル線の巻線19が巻き付けられたものであ
る点で従来技術と共通するが、固定子15の巻線の形式
が従来技術と大きく相違する。
【0048】すなわち本実施形態の密閉型圧縮機1で
は、固定子15は突極集中巻型の巻線が採用されてい
る。固定子15の形状は、図5,6の通りであり、リン
グ状の鉄心70を持ち、その内部に中心に向かって突出
する9個の突極72a〜72iを持つ。またリング状鉄
心70の上には、3個の入力端子71と一つの中性点端
子台73が設けられている。
【0049】中性点端子台73は、図7に示すように、
リング状鉄心70から外側に張り出されて設けられてお
り、中性点端子台73の底は、リング状鉄心70よりも
外側に位置している。そして中性点端子台73の底に
は、図6(a)の様に二つのオイル抜き孔68が設けら
れている。
【0050】またエナメル線は、突極72c,72
f,72iに独立的に巻線75c,75f,75iを形
成している。すなわち入力端子71からは、3本のエナ
メル線,,が接続され、これらのエナメル線によ
って各突極72a〜72iに集中巻の巻線75a〜75
iが形成されている。具体的に説明すると、エナメル線
の一本は、図5の様に一つの突極72aに集中的に何
重にも巻き付けられて一つの巻線75aが形成されてい
る。またこのエナメル線は、二つ飛ばして突極72dに
至り、この72dで集中的に何重にも巻き付けられて他
の一つの巻線75dが形成されている。さらに突極72
dのエナメル線は、二つ飛ばして突極72gに至り、こ
の72gで集中的に何重にも巻き付けられて3個目の巻
線75gが形成されている。同じくエナメル線は、一
つの突極72bに集中的に何重にも巻き付けられて一つ
の巻線75bが形成され、さらに二つ飛ばして突極72
eで集中的に何重にも巻き付けられて他の一つの巻線7
5eが形成し、続いて突極72hに巻き付けられて3個
目の巻線75hが形成されている。
【0051】そしてエナメル線,,の末端は中性
点端子台73に接続されており、当該端子台73の部位
で短絡されている。すなわち中性点端子台73によって
巻線75がY状に接続され、中性点が接続されている。
【0052】本実施形態で採用する固定子15は、図5
の様に各巻線75a〜75iの高さがリング状鉄心70
の高さと略等しい。そのため本実施形態で採用する固定
子15ではリング状鉄心70の下面と巻線75a〜75
iの下面との位置が略等しく、巻線75a〜75iはリ
ング状鉄心70の下側にはみ出さない。
【0053】回転子16は、円形であり、永久磁石が埋
め込まれている。
【0054】回転子16の中心には、クランク軸20が
設けられている。クランク軸20の構成は、従来技術と
略同一である。すなわちクランク軸20は、長い直線部
分を持ち、その上端にクランク部が形成されたものであ
る。より詳細に説明すると、クランク軸20は、長い本
体軸21を持ち、この本体軸21の上端に、偏心板部2
2が形成され、当該偏心板部22に偏心軸23が設けら
れたものである。またクランク軸20の本体軸21の内
部には傾斜孔25が設けられている。傾斜孔25は、ク
ランク軸20の下端と、クランク軸20の中間部分の側
面とを連通する。また傾斜孔25の側面の開口27より
も上部側においては、クランク軸20の外周に、油溝2
8が形成されている。一方、クランク軸20の傾斜孔2
5の下端の開口30には、給油管31が挿入されてお
り、クランク軸20の下端からは給油管31の下部が突
出している。給油管31の突出部は、クランク軸20よ
りも細く、給油管31とクランク軸20との継ぎ目部分
には段部33がある。本実施形態では、給油管31とク
ランク軸20との継ぎ目部分には段部33部分は、巻線
75a〜75iの下面よりも下位に位置する。
【0055】そして電動要素3の鉄心15に支持フレー
ム5が固定され、当該支持フレーム5を中心として圧縮
要素6が構成されている。すなわち支持フレーム5は鋳
鋼で作られたものであり、中心に軸挿通孔32が設けら
れ、上部側が広がった部材である。そして上部側に水平
方向にのびるシリンダー孔13が形成されている。また
支持フレーム5の上面には排出マフラー4が形成されて
いる。上記した支持フレーム5は、固定子15の鉄心に
図示しないネジによって一体的に取り付けられている。
そしてクランク軸20の直線部が支持フレーム5の軸挿
通孔32に回転可能に挿通され、クランク軸20の偏心
軸23は、支持フレーム5の軸挿通孔32から上部側に
露出している。そしてクランク軸20の偏心軸23にピ
ストン35が取り付けられている。このピストン35
は、水平方向にのびるものであり、前記した支持フレー
ム5のシリンダー孔13の中で摺動する。
【0056】またクランク軸20の上端部には、バラン
スウエイト37が取り付けられていた。
【0057】ここで本実施形態で採用するバランスウエ
イト37は、図11,12の様にボス部77を持ち、そ
のボス部に半円形の扇型をしたウエイト部78が一体化
したものである。そしてウエイト部78には、二箇所の
開口部79が設けられている。本実施形態で採用するバ
ランスウエイト37は、図12の正面断面図の様に、一
枚の板体を折り曲げて、その重ね合わせ部をかしめて作
られたものである。
【0058】すなわちバランスウエイト37の製造工程
は、図13の通りであり、一枚の板体をプレスして図1
3(a)の様なボス部77と蝶の羽型のウエイト構成部
78a,78bを成形する。そしてその後、図13
(b)の様に、ウエイト構成部78a,78bの中間を
折り、ウエイト構成部78aの上にもう一つのウエイト
構成部78bを重ねる。そして最後に、ウエイト構成部
78a,78bの重なり部分をかしめ、凹凸嵌合部76
を形成せしめて両者を一体的に接合する。本実施形態で
採用するバランスウエイト37は、上記した構成である
ため、製造が容易であり、かつ重量合わせも簡単であ
る。
【0059】また支持フレーム5のシリンダ−孔13の
ピストン35に対して反対側の端面には、バルブ部材5
0及びシリンダヘッド51が取り付けられている。バル
ブ部材50は、バルブプレート80及び吐出バルブリー
ド81及びガスケット82が積層されたものである。ま
たバルブプレート80と、シリンダー孔13との間にも
図示しないガスケットが介在されている。バルブ部材5
0には、吐出バルブリード81の孔95とガスケット8
2の孔96が連通して構成される吸入開口97が設けら
れている。吸入開口97の開口面は平板状である。また
吸入開口97は、シリンダー孔13と連通する。
【0060】そしてシリンダーヘッド51には、サクシ
ョンマフラー(サクション部材)52が取り付けられて
おり、シリンダー孔13には、当該サクションマフラー
(サクション部材)52を介して冷媒が供給される。
【0061】サクションマフラー(サクション部材)5
2は、樹脂製であり、図8の様に本体部84と吐出ヘッ
ド83を持つ。そして吐出ヘッド83の一方の面が開口
し、接続開口85が構成されている。接続開口85は、
図8,9の様に略三角形であり、内部に本体部84と連
通する連通管86が開口している。そして特記すべき事
項として、サクションマフラー(サクション部材)52
の接続開口85の開口端87に段部88が設けられてい
る点である。すなわち接続開口85は、壁91によって
略三角形に囲われているが、その端面部分は、内側部分
が削られた形状をしており、段部88が形成されていて
開口端89は他の部位よりも薄い。より具体的には、接
続開口85を構成する壁91の厚さは、1〜2mm程度
であり、開口端89は、その50〜70%程度の厚さで
ある。また段部の深さは、0.03〜0.5mm程度で
ある。
【0062】また本実施形態では、接続開口85の横の
部位に側室90が形成されている。側室90は、シリン
ダヘッド51の接続開口挿入孔59に接続開口85と共
に挿入され、接続開口85と連通する。そして本実施形
態で特有の構成として、接続開口85を構成する壁91
と、側室90を構成する壁92の接合部分に溝状の切り
欠き部93,94が設けられている点である。この切り
欠き部93,94は、成形の際のひけを防ぐ機能を持
ち、重要である。切り欠き部93,94の幅は、1〜2
mm程度であり。深さは、1〜3mm程度である。
【0063】本実施形態の密閉型圧縮機1では、シリン
ダーヘッド51の接続開口挿入孔59に接続開口85が
挿入され、シリンダーヘッド51に押圧されてバルブ部
材50の吸入開口97に押し当てられている。そして接
続開口85は、吸入開口97に密接する。また特に本実
施形態では、サクションマフラー(サクション部材)5
2の接続開口85の端面部分は、内側部分が削られた形
状をしており、段部88が形成されていて開口端89は
他の部位よりも薄いので、接続開口85の端面の面圧が
高い。そのためサクションマフラー(サクション部材)
52の接続開口85と吸入開口97とのシール性が良
い。
【0064】またサクションマフラー(サクション部
材)52の吸入口は、前記した密閉容器2の冷媒戻り口
(冷媒戻り管)11の開口近傍に設けられている。
【0065】そして上記した圧縮要素6と電動要素3は
一体化されており、下容器8の内壁に設けた係合部材5
5に係合した懸垂ばね56で支持されている。懸垂ばね
56は、具体的には電動要素3の固定子15の下面を支
持している。ここで、本実施形態の密閉型圧縮機1で
は、前記した様に電動要素3の固定子15に極集中巻型
の巻線が採用されており、リング状鉄心70の下面と巻
線75a〜75iの下面との位置が略等しく、巻線75
a〜75iはリング状鉄心70の下側にはみ出さない。
そのため図2に示すように電動要素3の下端は、懸垂ば
ね56の上端と略等しい高さにあり、電動要素3の下端
と、密閉容器2の底との間には従来例に比べて相当の隙
間がある。
【0066】また圧縮要素6と電動要素3が懸垂ばね5
6で支持された状態において、リング状鉄心70上の入
力端子71は、図2の様に密閉容器2に取り付けられた
気密ターミナル10よりも高いところに位置する。気密
ターミナル10の密閉容器内の端子と入力端子71は、
リード線57によって接続されている。
【0067】そして密閉型圧縮機1では、従来技術と同
様に密閉容器2内に、シリンダー等の駆動部を潤滑する
ための潤滑オイル60が内蔵されている。しかし前記し
た様に、電動要素3の下端と、密閉容器2の底との間に
は従来例に比べて相当の隙間があるため、巻線75は潤
滑オイルと接しない。すなわちの固定子15の巻線75
の底面99と、潤滑オイルの油面98との間には図2の
様に相当の隙間(空隙部)74が存在する。
【0068】また密閉型圧縮機1についても、潤滑オイ
ル60をシリンダー部へ供給するためのオイル供給構造
が設けられている。すなわち密閉型圧縮機1では、前記
した様に回転子16の中心にクランク軸20が設けられ
ており、当該クランク軸20には中心軸に対して傾斜し
た傾斜孔25が設けられており、さらにクランク軸20
の下端には給油管31が装着されている。以上の点は従
来技術と同様であるが、本実施形態では、クランク軸2
0と給油管31とのつなぎ目の位置と、油面98との関
係が従来技術と大きく相違する。すなわち本実施形態で
は、クランク軸20の下端部は油面98よりも上にあ
り、クランク軸20の下端部は潤滑オイル60に漬かっ
てはいない。すなわち本実施形態の密閉型圧縮機1で
は、クランク軸20と給油管31とのつなぎ目の段部3
3は、オイル層の外側にあり、段部33は、潤滑オイル
60には漬からない。
【0069】次に密閉型圧縮機1の一連の動作について
説明する。密閉型圧縮機1では、密閉容器2に取り付け
られた気密ターミナル10にパルス幅変調された電圧が
印加され、密閉容器2内のリード線57を介して固定子
15の巻線19に通電される。その結果、固定子15に
回転磁界が生じ、通常のモータと同様に回転子16が回
転し、これと一体となったクランク軸20が回転する。
そしてクランク軸20の偏心軸23に取り付けられたピ
ストン35がシリンダー孔13内で直線運動し、バルブ
部材50の作用によりサクションマフラー(サクション
部材)52から冷媒ガスを吸入する。ここで本実施形態
の密閉型圧縮機1では、サクションマフラー(サクショ
ン部材)52の接続開口85の端面部分に段部88が形
成されていて開口端89は他の部位よりも薄いので、接
続開口85の端面の面圧が高く、サクションマフラー
(サクション部材)52の接続開口85と吸入開口97
とのシール性が高い。そのため冷媒ガスの漏れが少な
く、騒音も低い。
【0070】また接続開口85を構成する壁91と、側
室90を構成する壁92の接合部分に溝状の切り欠き部
93,94が設けられていて、成形の際のひけが少な
く、これらの部位の成形精度が高いので、サクションマ
フラー(サクション部材)52の接続開口85と吸入開
口97との密着はより優れ、冷媒ガスの漏れが少なく、
騒音が低い。
【0071】そしてシリンダー孔13内で冷媒ガスは圧
縮されて液化し、排気マフラー4側に排出する。そして
さらに冷媒は、排気マフラー4から銅管58を経て冷媒
排出管12に入り、密閉容器2の外に排出される。
【0072】またクランク軸20の回転に応じてクラン
ク軸20の下端から潤滑オイル60が吸い上げられ、ク
ランク軸20の油溝28や圧縮要素6に潤滑オイル60
が供給される。すなわち密閉型圧縮機1では、クランク
軸20の下端に設けられた給油管31が潤滑オイル60
に漬かっているため、クランク軸20の下端に設けられ
た給油管31に潤滑オイル60が常時入り込んでいる。
この状態でクランク軸20を回転させると、給油管31
内の潤滑オイル60に遠心力が生じ、潤滑オイル60は
偏心孔25に登って中間部の側面に設けられた開口27
から噴射される。そして潤滑オイル60は、クランク軸
20の周面に設けられた油溝28に入り、支持フレーム
5の軸挿通孔32とクランク軸20との間を潤滑する。
さらに潤滑オイル60は油溝28を通じてクランク軸2
0の上端部に至り、ピストン35に潤滑オイル60が掛
かる。そのため圧縮要素6についても、潤滑される。
【0073】ここで本実施形態の密閉型圧縮機1では、
前記した様に、クランク軸20の下端部は油面98より
も上にあり、クランク軸20の下端部は潤滑オイル60
に漬かってはいない。そのためつなぎ目の段部33は、
オイル層の外側にあり、段部33は、潤滑オイル60に
は漬からない。したがってクランク軸20が回転しても
段部33によって潤滑オイル60がかき混ぜられること
はなく、潤滑オイル60の攪拌音は小さい。また加えて
本実施形態の密閉型圧縮機1では、巻線75の下端99
と潤滑オイル60の油面98との間に空隙74があるの
で、従来の様な閉空間ができず、潤滑オイル60の泡立
ちが少なく、騒音が小さい。
【0074】また潤滑オイル60がクランク軸20の回
転に伴って巻き上げられ、密閉容器2内がオイルミスト
雰囲気となり、潤滑オイル60はリード線57に付着し
て流れるが、本実施形態の密閉型圧縮機1では、入力端
子71の位置の方が気密ターミナル10の位置よりも高
い位置にあるため、潤滑オイル60は気密ターミナル1
0側に流れる。そのため長期に渡って使用しても入力端
子71に不純物の体積は少ない。そのため本実施形態の
密閉型圧縮機1では、長期に渡って絶縁性能が維持され
る。
【0075】またさらに、潤滑オイル60は、中性点端
子台73側にも落下するが、本実施形態の密閉型圧縮機
1では、中性点端子台73には、図6の様に二つのオイ
ル抜き孔68が設けられているので、中性点端子台73
にオイルが溜まらない。また中性点端子台73は、図7
の様にリング状鉄心70から張り出されて設けられてお
り、中性点端子台73の底は、リング状鉄心70よりも
外側に位置している。そのためオイル抜き孔68は、直
接的に落下し、中性点端子台73のどの部位にも残らな
い。そのため不純物が体積は少なく、絶縁不良を起こし
にくい。
【0076】
【発明の効果】以上説明した様に本発明の密閉型圧縮機
は、固定子側の端子がターミナルよりも高い位置にある
ので、潤滑オイルがターミナル側に流れ、端子側におけ
る不純物の体積は少ない効果がある。また本発明では、
端子台にオイル抜き孔が設けられているので、端子台に
オイルが溜まらない。そのため不純物の体積は少なく、
絶縁不良を起こしにくい効果がある。さらに端子台が鉄
心から張り出されて鉄心の外側に位置するため端子台に
設けられたオイル抜き孔からオイルが直接的に密閉容器
の底に落下し、端子台に残らない。また本発明の密閉型
圧縮機では、中心軸部材と給油管との接続部が回転子の
巻線の下端とオイルの油面との間に位置するので潤滑オ
イルの攪拌が少なく、且つ巻線の下端とオイルの油面と
の間に空隙があるので潤滑オイルの泡立ちが少なく、騒
音が低い効果がある。さらに本発明の密閉型圧縮機で
は、サクション部材とシリンダーとのシール性が高い。
またサクション部材のひけが少ない効果がある。さらに
本発明の密閉型圧縮機では、バランスウエイトの製造や
重量合わせも容易である。また本発明の密閉型圧縮機で
は、突極集中巻型の巻線構造を採用するので、鉄心から
の巻線のはみ出しが極めて少なく、電動要素の全高が低
いので、密閉容器内の設計に余裕がある。
【0077】また本発明の冷凍装置は、静寂であり、故
障も少ないという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の密閉型圧縮機の内部の斜視
【図2】図1の密閉型圧縮機の正面断面図
【図3】図1の密閉型圧縮機の側面断面図
【図4】図1の密閉型圧縮機の平面断面図
【図5】図1の密閉型圧縮機で採用する電動要素の固定
子の斜視図
【図6】図1の密閉型圧縮機で採用する電動要素の固定
子の正面図、平面図及び底面図
【図7】図1の密閉型圧縮機の中性点を結合する端子台
の斜視図
【図8】図1の密閉型圧縮機のシリンダーヘッド周辺の
分解斜視図
【図9】図1の密閉型圧縮機のサクションマフラー(サ
クション部材)の接続部の平面図、側面図及び端部の拡
大図
【図10】バルブ部材の構成部品及びシリンダーヘッド
を示し、(a)はガスケット、(b)はシリンダーヘッ
ドの内側、(c)は吐出バルブリードの表裏面を示す正
面図
【図11】図1の密閉型圧縮機で採用するバランスウエ
イト周辺の斜視図
【図12】図1の密閉型圧縮機で採用するバランスウエ
イトの正面断面図及び平面図
【図13】バランスウエイトの製造手順を説明する説明
【図14】従来技術における密閉型圧縮機の断面図
【図15】従来技術の密閉型圧縮機で採用する電動要素
の固定子の斜視図
【図16】従来技術の密閉型圧縮機で採用するバランス
ウエイトの正面断面図及び平面図
【符号の説明】
1 密閉型圧縮機 2 密閉容器 3 電動要素 5 支持フレーム 6 圧縮要素 10 気密ターミナル 11 冷媒戻り口(冷媒戻り管) 12 冷媒排出管 13 シリンダー孔 15 固定子 16 回転子 18 鉄心 20 クランク軸 25 傾斜孔 31 給油管 32 軸挿通孔 33 段部 37 バランスウエイト 50 バルブ部材 51 シリンダーヘッド 52 サクションマフラー(サクション部材) 68 オイル抜き孔 70 リング状鉄心 71 入力端子 72 突極 72a〜72i 突極 73 中性点端子台 75 巻線 85 接続開口 90 側室 91 接続開口を構成する壁 93,94 切り欠き部 97 吸入開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 賢二 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 渡壁 俊造 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 横田 和宏 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 堀口 隆文 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 飯塚 辰幸 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA02 AB03 AC03 AD03 BA00 BD06 BD13 CA01 CB02 CD03 CE02 CF02 CF03 5H603 BB01 BB07 BB12 BB19 CA01 CA05 CB01 CB04 CB12 CB24 CC11 CD01 EE02 EE03 EE12 EE24 EE26 EE29

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器と、前記密閉容器に取り付けら
    れたターミナルと、前記密閉容器に内蔵された回転子及
    び巻線を有する固定子からなる電動要素と、前記電動要
    素の回転子により駆動される圧縮要素からなり、前記密
    閉容器内において前記固定子の巻線に電力を供給する端
    子が設けられ、前記端子は前記ターミナルよりも高い位
    置にあり、リード線によって前記ターミナルと端子とが
    接続されていることを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 【請求項2】 オイルが内蔵される密閉容器と、前記密
    閉容器に内蔵された回転子及び複数の巻線を有する固定
    子からなる電動要素と、前記固定子の巻線の中性点を接
    続する端子台と、前記電動要素の回転子により駆動され
    る圧縮要素とからなり、前記端子台にオイル抜き孔が設
    けられていることを特徴とする密閉型圧縮機。
  3. 【請求項3】 固定子は鉄心を有し、端子台は前記鉄心
    から張り出されて鉄心の外側に位置することを特徴とす
    る請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 【請求項4】 オイルが内蔵される密閉容器と、前記密
    閉容器に内蔵された回転子及び巻線を有する固定子から
    なる電動要素と、前記電動要素の回転子により駆動され
    る圧縮要素と、回転子の中心に設けられた中空部を有す
    る中心軸部材と、前記中心軸部材に取り付けられた給油
    管からなり、前記中心軸部材と給油管との接続部は前記
    回転子の巻線の下端とオイルの油面との間に位置するこ
    とを特徴とする密閉型圧縮機。
  5. 【請求項5】 オイルが内蔵される密閉容器と、前記密
    閉容器に内蔵された回転子及び巻線を有する固定子から
    なる電動要素と、前記電動要素の回転子により駆動され
    る圧縮要素とからなり、前記巻線の下端とオイルの油面
    との間に空隙部が設けられていることを特徴とする密閉
    型圧縮機。
  6. 【請求項6】 冷媒戻り口が設けられた密閉容器と、前
    記密閉容器に内蔵された電動要素と、前記電動要素の回
    転子により駆動される圧縮要素と、圧縮要素に冷媒を供
    給する樹脂製のサクション部材からなり、前記圧縮要素
    はシリンダーと前記シリンダーに連通する吸入開口が設
    けられた平板部を有し、前記サクション部材は周壁によ
    って形成された接続開口を有していて当該接続開口が前
    記平板部に設けられた吸入開口に密接し、さらに前記サ
    クション部材の接続開口の開口端には段部が設けられて
    いて開口端が他の部位よりも薄いことを特徴とする密閉
    型圧縮機。
  7. 【請求項7】 冷媒戻り口が設けられた密閉容器と、前
    記密閉容器に内蔵された電動要素と、前記電動要素の回
    転子により駆動される圧縮要素と、圧縮要素と冷媒戻り
    口の間にあって圧縮要素に冷媒を供給する樹脂製のサク
    ション部材からなり、前記圧縮要素はシリンダーと前記
    シリンダーに連通する吸入開口が設けられた平板部を有
    し、前記サクション部材は周壁によって形成された接続
    開口を有していて当該接続開口が前記平板部に設けられ
    た吸入開口に密接し、さらに前記サクション部材の接続
    開口の近傍には前記接続開口と連通する側室が設けら
    れ、前記側室の一部に切り欠き部が設けられていること
    を特徴とする密閉型圧縮機。
  8. 【請求項8】 オイルが内蔵される密閉容器と、前記密
    閉容器に内蔵された回転子及び巻線を有する固定子から
    なる電動要素と、前記電動要素の回転子と共に回転する
    クランク軸と、クランク軸によって駆動される圧縮要素
    と、クランク軸と共に回転するバランスウエイトからな
    り、前記バランスウエイトは、一枚の板体を折り曲げ、
    折り重ね部同士を接合したものであることを特徴とする
    密閉型圧縮機。
  9. 【請求項9】 電動要素の固定子には、突極集中巻型の
    巻線が設けられていることを特徴とする請求項1乃至8
    のいずれかに記載の密閉型圧縮機。
  10. 【請求項10】 オイルが内蔵され冷媒戻り口及びター
    ミナルが設けられた密閉容器と、前記密閉容器に内蔵さ
    れた回転子及び複数の巻線を有する固定子からなる電動
    要素と、前記固定子の巻線の中性点を接続する端子台
    と、前記電動要素の回転子と共に回転するクランク軸
    と、クランク軸によって駆動される圧縮要素と、クラン
    ク軸と共に回転するバランスウエイトと、圧縮要素に冷
    媒を供給する樹脂製のサクション部材と、回転子の中心
    に設けられた中空部を有する中心軸部材と、前記中心軸
    部材に取り付けられた給油管からなり、前記密閉容器内
    において前記固定子の巻線に電力を供給する端子が設け
    られ、前記端子は前記ターミナルよりも高い位置にあ
    り、リード線によって前記ターミナルと端子とが接続さ
    れ、前記中心軸部材と給油管との接続部は前記回転子の
    巻線の下端とオイルの油面との間に位置し、電動要素の
    固定子には、鉄心に突極集中巻方式の巻線が設けられ、
    前記巻線の下端とオイルの油面との間に空隙部があり、
    端子台は前記鉄心から張り出されて鉄心の外側に位置す
    ると共に端子台にオイル抜き孔が設けられ、前記圧縮要
    素はシリンダーと前記シリンダーに連通する吸入開口が
    設けられた平板部を有し、前記サクション部材は周壁に
    よって形成された接続開口を有していて当該接続開口が
    前記平板部に設けられた吸入開口に密接し、さらに前記
    サクション部材の接続開口の開口端には段部が設けられ
    ていて開口端が他の部位よりも薄く、さらに前記サクシ
    ョン部材の接続開口の近傍には前記接続開口と連通する
    側室が設けられ、前記側室は一部に切り欠き部が設けら
    れ、前記バランスウエイトは、一枚の板体を折り曲げ、
    折り重ね部同士を接合したものであることを特徴とする
    密閉型圧縮機。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    密閉型圧縮機に、凝縮器、膨張機構、蒸発器が接続され
    て一連の回路を構成してなる冷凍装置。
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