JPH09317794A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH09317794A
JPH09317794A JP8153034A JP15303496A JPH09317794A JP H09317794 A JPH09317794 A JP H09317794A JP 8153034 A JP8153034 A JP 8153034A JP 15303496 A JP15303496 A JP 15303496A JP H09317794 A JPH09317794 A JP H09317794A
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stopper plate
balance weight
armature
center
electromagnetic clutch
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Tomoya Hasegawa
知也 長谷川
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Ogura Clutch Co Ltd
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Ogura Clutch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストッパプレートに突出したバランスウエイ
ト部を形成すると、電磁クラッチの外径寸法が大きくな
る。 【解決手段】 扇形のストッパプレート9に、一対の折
り返し部9bで一体に連結されたバランスウエイト部9
cを形成して、このバランスウエイト部9cを中心側に
折り返えした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーエアコン用
圧縮機などに装着される電磁クラッチ、特に、圧縮機の
内部に生ずるアンバランスを相殺するためのバランスウ
エイト部が設けられた電磁クラッチに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、揺動式圧縮機などはその構造及び
動作に起因するアンバランスが発生するため、この圧縮
機の回転軸に装着される電磁クラッチのアーマチュア組
立体に、アンバランスを相殺するためのバランスウエイ
ト部が設けられている。即ち、特公昭56−31450
号公報に開示されている圧縮機用電磁クラッチのよう
に、アーマチュア組立体は、圧縮機の回転軸に装着され
たアーマチュアハブと、このアーマチュアハブのフラン
ジ部にワッシャと板ばねの基端部を介して固定されたス
トッパプレートと、板ばねの自由端部が固定されストッ
パプレートの突出部により後退位置が制限されたアーマ
チュアとからなり、圧縮機のアンバランスを相殺するた
めのバランスウエイト部を、ストッパプレートに一体に
形成している。
【0003】したがって、従来の電磁クラッチは、駆動
源とVベルトで連結されるロータにアーマチュアを磁気
吸着すれば、駆動源と圧縮機を連結することができる。
また、圧縮機に発生するアンバランスは、バランスウエ
イト部を設けたストッパプレートの回転により発生する
アンバランスにより相殺されるので、圧縮機の駆動中の
振動を抑制することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
自動車のエンジンルーム内における圧縮機の設置スペー
スが狭いとか、プーリ溝の底部がストッパプレートの外
側になるように、ロータにオーバーハング型のプーリを
装着しなければならないなどの設置条件により、電磁ク
ラッチのストッパプレートに突出したバランスウエイト
部を設けることができない場合がある。この発明は、バ
ランスウエイト部を設けた小形な電磁クラッチを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、第1の発明に係る電磁クラッチは、被駆動機器
の回転軸に装着されるアーマチュアハブと、このアーマ
チュアハブに固定されるとともに、重心を中心から外側
へ偏らせた平板状のストッパプレートと、このストッパ
プレートに弾性部材を介して軸線方向に移動自在に支持
されたアーマチュアと、このアーマチュアの摩擦面と対
向する摩擦面が形成されたロータと、これらアーマチュ
アとロータに流れる磁束が発生する電磁コイルとを備え
た電磁クラッチにおいて、前記ストッパプレートには、
重心を偏らせた方向に外側の縁部から突出したバランス
ウエイト部が一体に形成されるとともに、このバランス
ウエイト部が外側の縁部から突出しないように折り曲げ
られていることを特徴とする。
【0006】このような構造からなる電磁クラッチは、
電磁コイルへ通電するとアーマチュアはロータに磁気吸
着され、このロータの回転がアーマチュアハブを介して
被駆動機器、例えばカーエアコン用の圧縮機に伝達され
る。圧縮機の駆動により発生するアンバランスは、バラ
ンスウエイト部を設けたストッパプレートの回転により
発生するアンバランスで相殺される。また、電磁コイル
への通電を断てば、アーマチュアが弾性部材の弾性復帰
力でロータから離間してストッパプレート側に後退する
ので、圧縮機への回転伝達は遮断される。
【0007】また、第2の発明に係る電磁クラッチは、
第1の発明において、ストッパプレートのバランスウエ
イト部を、外側の縁部より中心側に折り返したことを特
徴とする。このような構造にすれば、バランスウエイト
部を設けたストッパプレートを薄板状に形成できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を説明す
る。図1は電磁クラッチの正面図であり、図2は図1の
中心を通る縦断面図である。これら図面の電磁クラッチ
は、弾性部材としてダンパゴムが構成され、被駆動機器
であるカーエアコン用圧縮機に装着される。
【0009】全体を符号1で示した電磁クラッチは、カ
ーエアコン用圧縮機の回転軸2に装着されたアーマチュ
ア組立体3と、圧縮機のハウジング4に形成された円筒
部4aに軸受を介して回転自在に支持されたロータ5
と、ハウジング4の側面に取付け板を介して固定された
フィールドコア6とを備えている。
【0010】アーマチュア組立体3は、回転軸2の軸端
に形成されたねじ部2aにねじ込まれ、同様にねじ部2
aにねじ込まれたナット7により抜け止めされたアーマ
チュアハブ8を有する。アーマチュアハブ8の環状なフ
ランジ部には、ストッパプレート9がリベット10によ
り一体に固定されている。ストッパプレート9は、正面
視が扇形となる本体9aとこの本体9aに一対の折り返
し部9bで連結されたバランスウエイト部9cとからな
り、平板状の圧延鋼板をプレス加工により打ち抜き形成
した後、バランスウエイト部9cを、円弧状の外側の縁
部9dより中心側に折り返している。即ち、扇形の本体
9aとすることによりその重心が中心より外側に偏って
おり、重心を偏らせた方向(図1において、下方向)の
縁部9dで折り返えされたバランスウエイト部9cによ
り、このストッパプレート9の重心は、更に中心より外
側に偏っている。
【0011】また、ストッパプレート9の本体9aに
は、同一円周上を3等分する位置に貫通穴9eが形成さ
れている。そして、この貫通穴9eと同中心となる貫通
穴11aが底部に形成されたダンパカバー11が、スト
ッパプレート9の側面に溶接されている。ダンパカバー
11には、弾性部材としてのダンパゴム12が圧入嵌合
されている。また、ダンパゴム12の中心には、トルク
伝達ピン13の大径部が挿入されて一体に固着されてい
る。トルク伝達ピン13の小径部は、ダンパカバー11
の貫通穴11aとストッパプレート9の貫通穴9eを通
り、ストッパプレート9の反ダンパカバー11側に配置
されたアーマチュア14の段付き穴内でかしめ加工され
ている。
【0012】アーマチュア14の摩擦面は、エアギャッ
プGをおいてロータ5の摩擦面と対向している。ロータ
5は、外周面にプーリ溝5aが形成され、図示せぬクラ
ンクプーリに掛けられるベルトが掛けられる。またこの
ロータ5には、環状溝5bが形成され、電磁コイル15
が収納されたフィールドコア6が挿入されている。な
お、符号14aは、アーマチュア14に形成された磁束
迂回用の円弧状長穴であり、符号5cは、ロータ5に形
成された磁束迂回用の円弧状長穴である。
【0013】このような構造からなる電磁クラッチ1
は、電磁コイル15へ通電すると、ダンパゴム12の弾
性復帰力に抗してアーマチュア14がロータ5に磁気吸
着されるので、ロータ5の回転が回転軸2に伝達され、
圧縮機が駆動される。圧縮機の駆動により発生するアン
バランスは、バランスウエイト部9cを設けたストッパ
プレート9の回転により発生するアンバランスで相殺さ
れる。また、電磁コイル15への通電を断てば、アーマ
チュア14がダンパゴム12の弾性復帰力でロータ5か
ら離間してストッパプレート9側に後退するので、回転
軸2への回転伝達は遮断され圧縮機が停止する。
【0014】次に、この発明の別の実施例を説明する。
図3はアーマチュア組立体の正面図であり、図4は図3
の中心を通る縦断面図である。これら図面のアーマチュ
ア組立体は、弾性部材としてリング状の板ばねが構成さ
れている。
【0015】全体を符号16で示したアーマチュア組立
体は、圧縮機の回転軸に装着されるアーマチュアハブ1
7と、このアーマチュアハブ17の略三角形状に形成さ
れたフランジ部に、板ばね18の基端部を介してリベッ
ト19で固定されたストッパプレート20と、板ばね1
8の自由端部がリベット21で固定されたアーマチュア
22と、ストッパプレート20とアーマチュア22との
間に介在されストッパプレート20に固定されたストッ
パゴム23とを有する。なお、符号22aは、アーマチ
ュア22に形成された磁束迂回用の円弧状長穴である。
【0016】ストッパプレート20は、先の実施例で説
明したストッパプレート9と同様に、正面視が扇形に形
成され重心を中心より偏らせた本体20aと、重心を偏
らせた方向の外側の縁部20bで折り返えされ、一対の
折り返えし部20cにより本体20aに連結されている
バランスウエイト部20dとを有する。
【0017】このような構造からなるアーマチュア組立
体16を備えた電磁クラッチは、先に説明した電磁クラ
ッチ1と同様な作用が得られる。
【0018】次に、この発明の更に別の実施例を説明す
る。図5は、ストッパプレートの一部分のみの正面図で
あり、図6は、図5の中心を通る縦断面図である。これ
ら図面に示したストッパプレート24は、先に説明した
ストッパプレート9・20と同様に、正面視が扇形の本
体24aが形成され、重心を偏らせた方向の外側の縁部
に、切欠き溝24bにより分離された一対のバランスウ
エイト部24cが一体に形成されている。バランスウエ
イト部24cは、軸線方向に直角に折り曲げられてい
る。
【0019】このような形状からなるストッパプレート
24を備えた電磁クラッチは、先に説明した電磁クラッ
チ1と同様な作用が得られる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、第1の発明の電磁クラッ
チは、ストッパプレートに一体に形成されるバランスウ
エイト部を、重心を偏らせた方向の外側の縁部から突出
しないように折り曲げたので、ストッパプレートの外径
寸法が小さくなり小形な電磁クラッチを提供することが
できる。また、バランスウエイト部は、ストッパプレー
トの本体によるアンバランス量を補うために設けたの
で、軽量小形なバランスウエイト部とすることができ
る。したがって、バランスウエイト部を折り曲げるため
のスペースを、アーマチュア組立体に特別に設ける必要
がなく、この発明は、既存の電磁クラッチに経済的に実
施できる。
【0021】第2の発明の電磁クラッチは、ストッパプ
レートのバランスウエイト部を折り返すようにしたの
で、弾性部材として板ばねを構成した電磁クラッチに実
施しても、軸線方向の全長寸法が大きくならず、小形な
電磁クラッチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である電磁クラッチの正面図
である。
【図2】図1の中心を通る縦断面図である。
【図3】この発明の別の実施例であり、アーマチュア組
立体の正面図である。
【図4】図3の中心を通る縦断面図である。
【図5】この発明の更に別の実施例であり、ストッパプ
レートの一部分のみの正面図である。
【図6】図5の中心を通る縦断面図である。
【符号の説明】
5 …ロータ 6 …フィールドコア 8 …アーマチュアハブ 9 …ストッパプレート 9c…バランスウエイト部 12 …弾性部材としてのダンパゴム 14 …アーマチュア 15 …電磁コイル 17 …アーマチュアハブ 18 …弾性部材としての板ばね 20 …ストッパプレート 20d…バランスウエイト部 22 …アーマチュア 24 …ストッパプレート 24c…バランスウエイト部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被駆動機器の回転軸に装着されるアーマ
    チュアハブと、このアーマチュアハブに固定されるとと
    もに、重心を中心から外側へ偏らせた平板状のストッパ
    プレートと、このストッパプレートに弾性部材を介して
    軸線方向に移動自在に支持されたアーマチュアと、この
    アーマチュアの摩擦面と対向する摩擦面が形成されたロ
    ータと、これらアーマチュアとロータに流れる磁束が発
    生する電磁コイルとを備えた電磁クラッチにおいて、前
    記ストッパプレートには、重心を偏らせた方向に外側の
    縁部から突出したバランスウエイト部が一体に形成され
    るとともに、このバランスウエイト部が外側の縁部から
    突出しないように折り曲げられていることを特徴とする
    電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記ストッパプレートのバランスウエイ
    ト部を、外側の縁部より中心側に折り返したことを特徴
    とする請求項1記載の電磁クラッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002070740A (ja) * 2000-08-31 2002-03-08 Matsushita Refrig Co Ltd 密閉型圧縮機及び冷凍装置
KR100561938B1 (ko) * 1998-11-27 2006-07-19 한라공조주식회사 전자클러치용 디스크 및 허브 조립체_

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