JP2008141834A - ステータコア、モータ、圧縮機、および、ステータコアの製造方法 - Google Patents

ステータコア、モータ、圧縮機、および、ステータコアの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の鋼板を接着するワニスの主剤の濃度は20〜25%であるので、鋼板へのワニスの付着量が多くなって余分なワニスの拭き取り必要となると共に、拭き取りに用いるウエスのゴミが鋼板に付着するおそれがあった。隣り合う鋼板の互いの接着を保持しつつ、ワニスの鋼板への付着量を低減できるステータコアを提供する。
【解決手段】積層された複数の鋼板15と、隣り合う上記鋼板15を互いに接着するワニス16とを有する。このワニス16の主剤の濃度は、1%〜5%である。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えばエアコンや冷蔵庫の圧縮機等に用いられるモータのステータコア、このステータコアを用いているモータ、このモータを用いている圧縮機、および、ステータコアの製造方法に関する。
従来、圧縮機に用いられるモータとしては、ロータと、このロータの径方向外側に配置されたステータとを備え、このステータのステータコアは、積層された複数の鋼板と、隣り合う上記鋼板を互いに接着するワニスとを有している(特開2003−324869号公報:特許文献1参照)。
上記ワニスは、主剤と溶剤とからなり、上記ワニスとしては、一般的に、巻線ワニスと同等の高濃度のワニスを用いていた。具体的に述べると、上記ワニスの主剤の濃度は、20%〜25%である。
特開2003−324869号公報
しかしながら、上記従来のモータのステータコアでは、上記ワニスの主剤の濃度は、20%〜25%であるので、上記ワニスの上記鋼板への付着量が多くなって、余分なワニスの拭き取りが、必要になると共に、拭き取りに用いるウエスのごみが、上記鋼板に付着するおそれがあった。
また、上記ワニスの上記鋼板への付着量が多くなって、上記ワニスの付着による上記ステータコアの内径および外径の寸法に影響がでて、上記ステータコアを用いるステータの寸法変更や切削加工が必要になった。
そこで、この発明の課題は、上記隣り合う鋼板の互いの接着を保持しつつ、上記ワニスの上記鋼板への付着量を低減できるステータコアを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のステータコアは、
積層された複数の鋼板と、
隣り合う上記鋼板を互いに接着するワニスと
を有し、
このワニスの主剤の濃度は、1%〜5%であることを特徴としている。
ここで、上記ワニスは、主剤と溶剤とからなる。上記主剤は、例えば、エポキシ樹脂であり、上記溶剤は、例えば、キシレン、ブチルセルソルブ、スチレン、トルエン、エチルベンゼンなどである。上記ワニスの主剤の濃度とは、主剤および溶剤に対する主剤の重量%である。
この発明のステータコアによれば、上記ワニスの主剤の濃度を低くしても、上記ワニスの主剤の濃度を1%以上とすれば、上記隣り合う鋼板を確実に接着でき、ステータコアの剛性を保持できる。
そして、上記ワニスの主剤の濃度は低いので、上記ワニスの上記鋼板への付着量が少なくなって、余分なワニスの拭き取りが、不要になると共に、拭き取りに用いるウエスのごみが、上記鋼板に付着することを防止できる。
また、上記ワニスの上記鋼板への付着量が少ないので、上記ワニスの付着による上記ステータコアの内径および外径の寸法に影響がなく、上記ステータコアを用いるステータの寸法変更や切削加工が不要になる。
したがって、上記隣り合う鋼板の互いの接着を保持しつつ、上記ワニスの上記鋼板への付着量を低減できる。
また、この発明のモータは、
ロータと、このロータの径方向外側に配置されたステータとを備え、
上記ステータは、上記ステータコアと、上記ステータコアに巻き付けられたコイルとを有することを特徴としている。
この発明のモータによれば、上記ステータコアを有する上記ステータを備えているので、ワニス付着による上記ステータの径寸法に影響がなく、上記ステータの寸法変更が不要になることに加え、上記ステータと組み合わせられる上記ロータの寸法変更が不要になる。よって、コアワニスを行ったステータコアと、コアワニスを行っていないステータコアとに、共通のロータを組み合わせることが可能である。
また、上記ステータコアの剛性を保持できて、モータの作動時のモータの振動の低減を図ることができる。
また、この発明の圧縮機は、
密閉容器と、
この密閉容器内に配置された圧縮要素と、
上記密閉容器内に配置され、上記圧縮要素をシャフトを介して駆動する上記モータと
を備えていることを特徴としている。
この発明の圧縮機によれば、上記モータを備えているので、ワニス付着による上記ステータの径寸法に影響がなく、上記ステータおよび上記ロータの寸法変更が不要になることに加え、上記密閉容器の寸法変更が不要になる。よって、コアワニスを行ったステータコアと、コアワニスを行っていないステータコアとに、共通のロータを組み合わせることが可能である。
また、上記密閉容器内の冷媒ガスへの上記ワニスの抽出量を低減できて、上記ワニスの溶出による冷凍システム内の詰まりの発生を防ぐことができる。特に、上記圧縮機の冷媒として二酸化炭素を使用した場合は、冷凍システム内の高低圧差及び温度差が他の冷媒を使用したときよりも大きくなる。冷凍システム内の膨張過程において、圧力や温度の低下度合いが大きくなると、抽出物が析出しやすくなるため、冷媒として二酸化炭素を用いた圧縮機に対して、ワニスの主剤の濃度を1〜5%という低濃度にすることは特に有効となる。
また、上記ステータコアの剛性を保持できて、上記モータの作動時の圧縮機の振動の低減を図ることができる。
また、この発明のステータコアの製造方法は、
複数の鋼板を積層する工程と、
主剤の濃度が1%〜5%であるワニスで、隣り合う上記鋼板を互いに接着する工程と
を備えることを特徴としている。
ここで、上記ワニスは、主剤と溶剤とからなる。上記主剤は、例えば、エポキシ樹脂であり、上記溶剤は、例えば、キシレン、ブチルセルソルブ、スチレン、トルエン、エチルベンゼンなどである。上記ワニスの主剤の濃度とは、主剤および溶剤に対する主剤の重量%である。
この発明のステータコアの製造方法によれば、上記ワニスの主剤の濃度を低くしても、上記ワニスの主剤の濃度を1%以上とすれば、上記隣り合う鋼板を確実に接着でき、ステータコアの剛性を保持できる。
そして、上記ワニスの主剤の濃度は低いので、上記ワニスの上記鋼板への付着量が少なくなって、余分なワニスの拭き取りが、不要になると共に、拭き取りに用いるウエスのごみが、上記鋼板に付着することを防止できる。
また、上記ワニスの上記鋼板への付着量が少ないので、上記ワニスの付着による上記ステータコアの内径および外径の寸法に影響がなく、上記ステータコアを用いるステータの寸法変更や切削加工が不要になる。
したがって、上記隣り合う鋼板の互いの接着を保持しつつ、上記ワニスの上記鋼板への付着量を低減できる。
この発明のステータコアによれば、上記ワニスの主剤の濃度は、1%〜5%であるので、上記隣り合う鋼板の互いの接着を保持しつつ、上記ワニスの上記鋼板への付着量を低減できる。
また、この発明のモータによれば、上記ステータコアを有する上記ステータを備えているので、ワニス付着による上記ステータおよび上記ロータの寸法変更が不要になると共に、上記ステータコアの剛性を保持できてモータの振動の低減を図ることができる。
また、この発明の圧縮機によれば、上記モータを備えているので、ワニス付着による上記ステータ、上記ロータおよび上記密閉容器の寸法変更が不要になると共に、上記ステータコアの剛性を保持できて圧縮機の振動の低減を図ることができる。
また、この発明のステータコアの製造方法によれば、主剤の濃度が1%〜5%であるワニスで、隣り合う上記鋼板を互いに接着しているので、上記隣り合う鋼板の互いの接着を保持しつつ、上記ワニスの上記鋼板への付着量を低減できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、この発明の圧縮機の一実施形態である縦断面図を示している。この圧縮機は、密閉容器1と、この密閉容器1内に配置された圧縮要素2と、上記密閉容器1内に配置され、上記圧縮要素2をシャフト12を介して駆動するモータ3とを備えている。
この圧縮機は、いわゆる縦型の高圧ドーム型のロータリ圧縮機であって、上記密閉容器1内に、上記圧縮要素2を下に、上記モータ3を上に、配置している。このモータ3のロータ6によって、上記シャフト12を介して、上記圧縮要素2を駆動するようにしている。
上記圧縮要素2は、アキュームレータ10から吸入管11を通して冷媒ガスを吸入する。この冷媒ガスは、この圧縮機とともに、冷凍システムの一例としての空気調和機を構成する図示しない凝縮器、膨張機構、蒸発器を制御することによって得られる。この冷媒は、例えば、二酸化炭素やHCやR410A等のHFC、R22等のHCFCである。
上記圧縮機は、圧縮した高温高圧の冷媒ガスを、上記圧縮要素2から吐出して密閉容器1の内部に満たすと共に、上記モータ3のステータ5と上記ロータ6との間の隙間を通して、上記モータ3を冷却した後、上記モータ3の上側に設けられた吐出管13から外部に吐出するようにしている。
上記密閉容器1内の高圧領域の下部には、潤滑油が溜められた油溜まり部9が形成されている。この潤滑油は、上記油溜まり部9から、上記シャフト12に設けられた(図示しない)油通路を通って、上記圧縮要素2や上記モータ3のベアリング等の摺動部に移動して、この摺動部を潤滑する。この潤滑油は、例えば、(ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコール等の)ポリアルキレングリコール油や、エーテル油や、エステル油や、鉱油である。
上記圧縮要素2は、上記密閉容器1の内面に取り付けられるシリンダ21と、このシリンダ21の上下の開口端のそれぞれに取り付けられている上側の端板部材50および下側の端板部材60とを備える。上記シリンダ21、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60によって、シリンダ室22を形成する。
上記上側の端板部材50は、円板状の本体部51と、この本体部51の中央に上方へ設けられたボス部52とを有する。上記本体部51および上記ボス部52は、上記シャフト12に挿通されている。
上記本体部51には、上記シリンダ室22に連通する吐出口51aが設けられている。上記本体部51に関して上記シリンダ21と反対側に位置するように、上記本体部51に吐出弁31が取り付けられている。この吐出弁31は、例えば、リード弁であり、上記吐出口51aを開閉する。
上記本体部51には、上記シリンダ21と反対側に、上記吐出弁31を覆うように、カップ型のマフラカバー40が取り付けられている。このマフラカバー40は、(ボルト等の)固定部材35によって、上記本体部51に固定されている。上記マフラカバー40は、上記ボス部52に挿通されている。
上記マフラカバー40および上記上側の端板部材50によって、マフラ室42を形成する。上記マフラ室42と上記シリンダ室22とは、上記吐出口51aを介して、連通されている。
上記マフラカバー40は、孔部43を有する。この孔部43は、上記マフラ室42と上記マフラカバー40の外側とを連通する。
上記下側の端板部材60は、円板状の本体部61と、この本体部61の中央に下方へ設けられたボス部62とを有する。上記本体部61および上記ボス部62は、上記シャフト12に挿通されている。
要するに、上記シャフト12の一端部は、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60に支持されている。すなわち、上記シャフト12は、片持ちである。上記シャフト12の一端部(支持端側)は、上記シリンダ室22の内部に進入している。
上記シャフト12の支持端側には、上記圧縮要素2側の上記シリンダ室22内に位置するように、偏心ピン26を設けている。この偏心ピン26は、ローラ27に嵌合している。このローラ27は、上記シリンダ室22内で、公転可能に配置され、このローラ27の公転運動で圧縮作用を行うようにしている。
言い換えると、上記シャフト12の一端部は、上記偏心ピン26の両側において、上記圧縮要素2のハウジング7で支持されている。このハウジング7は、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60を含む。
次に、上記シリンダ室22の圧縮作用を説明する。
図2に示すように、上記ローラ27に一体に設けたブレード28で上記シリンダ室22内を仕切っている。すなわち、上記ブレード28の右側の室は、上記吸入管11が上記シリンダ室22の内面に開口して、吸入室(低圧室)22aを形成している。一方、上記ブレード28の左側の室は、(図1に示す)上記吐出口51aが上記シリンダ室22の内面に開口して、吐出室(高圧室)22bを形成している。
上記ブレード28の両面には、半円柱状のブッシュ25,25が密着して、シールを行っている。上記ブレード28と上記ブッシュ25,25との間は、上記潤滑油で潤滑を行っている。
そして、上記偏心ピン26が、上記シャフト12と共に、偏心回転して、上記偏心ピン26に嵌合した上記ローラ27が、このローラ27の外周面を上記シリンダ室22の内周面に接して、公転する。
上記ローラ27が、上記シリンダ室22内で公転するに伴って、上記ブレード28は、このブレード28の両側面を上記ブッシュ25,25によって保持されて進退動する。すると、上記吸入管11から低圧の冷媒ガスを上記吸入室22aに吸入して、上記吐出室22bで圧縮して高圧にした後、(図1に示す)上記吐出口51aから高圧の冷媒ガスを吐出する。
その後、図1に示すように、上記吐出口51aから吐出された冷媒ガスは、上記マフラ室42を経由して、上記マフラカバー40の外側に排出される。
図1と図3に示すように、上記モータ3は、上記ロータ6と、このロータ6の径方向外側にエアギャップを介して配置された上記ステータ5とを有する。
上記ロータ6は、ロータ本体610と、このロータ本体610に埋設された磁石620とを有する。上記ロータ本体610は、円筒形状であり、例えば積層された電磁鋼板からなる。上記ロータ本体610の中央の孔部には、上記シャフト12が取り付けられている。上記磁石620は、平板状の永久磁石である。6つの上記磁石620が、上記ロータ本体610の周方向に等間隔の中心角度で、配列されている。
上記ステータ5は、ステータコア510と、上記ステータコア510に巻き付けられたコイル520とを有する。なお、図3では、上記コイル520を一部省略して描いている。
上記ステータコア510は、上記密閉容器1に、焼き嵌めなどによって、嵌め込まれている。上記ステータコア510は、環状部511と、この環状部511の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に等間隔に配列された9つのティース部512とを有する。
上記コイル520は、上記各ティース部512にそれぞれ巻かれて複数の上記ティース部512に渡って巻かれていない、いわゆる集中巻きである。上記モータ3は、いわゆる6極9スロットである。上記コイル520に電流を流して上記ステータ5に発生する電磁力によって、上記ロータ6を、上記シャフト12と共に、回転させる。
図4に示すように、上記ステータコア510は、積層された複数の鋼板15と、隣り合う上記鋼板15を互いに接着するワニス16とを有する。上記全ての鋼板15は、例えばカシメによって、一体に固定されている。上記ワニス16は、少なくとも上記隣り合う鋼板15の間に、あり、詳しくは、上記ワニス16は、上記各鋼板15の全面を、覆っている。
上記ワニス16は、主剤と溶剤とからなる。上記主剤は、例えば、エポキシ樹脂である。上記溶剤は、例えば、キシレンおよびブチルセルソルブであり、キシレンとブチルセルソルブとの重量比は、3:1である。上記ワニス16の主剤の濃度、つまり上記主剤および上記溶剤に対する上記主剤の重量%は、1%〜5%である。
上記ステータコア510の製造方法を説明すると、上記複数の鋼板15を積層し、上記ワニス16で、隣り合う上記鋼板15を互いに接着する。なお、上記複数の鋼板15を積層するとき、例えば、上記隣り合う鋼板15を互いにカシメ加工にて一体化してもよい。また、上記ワニス16で上記隣り合う鋼板15を互いに接着するとき、例えば、積層された上記複数の鋼板15を上記ワニス16にドブ付けする。
図5に、ワニスの濃度とステータコアの直径寸法の変化量との関係を、示す。図5では、横軸に、上記ワニス16の主剤の濃度[%]を示し、縦軸に、上記ステータコア510の直径の寸法の変化量[μm]を示す。
図5からわかるように、ワニス濃度が大きくなるにつれて、ステータコアの直径寸法の変化量が大きくなっている。そして、ワニス濃度が5%以下では、ステータコアの直径寸法の変化量は、ステータコアの寸法変更や切削加工が不要になる程度の、許容範囲となっている。つまり、ワニス濃度は低いので、上記ワニス16の上記鋼板15への付着量が少なくなって、上記ワニス16の付着による上記ステータコア510の直径寸法に影響がない。
また、ワニス濃度が1%以上では、上記モータ3の作動時の振動による騒音は、良好に抑制されている。つまり、ワニス濃度が1%であるときと、ワニス濃度が20%であるときとは、同等の騒音の抑制効果を得ることができる。これは、ワニス濃度が1%以上では、上記隣り合う鋼板15を相対移動不可能な程度に接着でき、上記ステータコア510の剛性を保持できて、上記モータ3の作動時の振動を低減できるからである。
上記構成のステータコア510では、上記ワニス16の主剤の濃度を低くしても、上記ワニス16の主剤の濃度を1%以上とすれば、上記隣り合う鋼板15を確実に接着でき、上記ステータコア510の剛性を保持できる。
そして、上記ワニス16の主剤の濃度は低いので、上記ワニス16の上記鋼板15への付着量が少なくなって、余分なワニス16の拭き取りが、不要になると共に、拭き取りに用いるウエスのごみが、上記鋼板15に付着することを防止できる。
また、上記ワニス16の上記鋼板15への付着量が少ないので、上記ワニス16の付着による上記ステータコア510の内径および外径の寸法に影響がなく、上記ステータコア510を用いるステータ5の寸法変更や切削加工が不要になる。
したがって、上記隣り合う鋼板15の互いの接着を保持しつつ、上記ワニス16の上記鋼板15への付着量を低減できる。
これに対して、上記ワニス16の主剤の濃度が1%未満では、上記隣り合う鋼板15の接着を保持できず、上記各鋼板15が相対移動可能な不安定な状態となって、上記モータ3を作動させると、上記モータ3や、このモータ3を組み込んだ圧縮機に、振動や騒音が発生するという問題がある。一方、上記ワニス16の主剤の濃度が5%を超えると、上記ワニス16の上記鋼板15への付着量が多くなって、上記ワニス16の付着による上記ステータコア510の内径および外径の寸法に影響がでて、上記ステータ5の寸法変更や切削加工が必要になる。
また、上記構成のモータ3では、上記ステータコア510を有する上記ステータ5を備えているので、ワニス付着による上記ステータ5の径寸法に影響がなく、上記ステータ5の寸法変更や切削加工が不要になることに加え、上記ステータ5と組み合わせられる上記ロータ6の寸法変更が不要になる。また、上記ステータコア510の剛性を保持できて、上記モータ3の作動時のモータ3の振動の低減を図ることができる。
また、上記構成の圧縮機によれば、上記モータ3を備えているので、ワニス付着による上記ステータ5の径寸法に影響がなく、上記ステータ5および上記ロータ6の寸法変更が不要になることに加え、上記密閉容器1の寸法変更が不要になる。また、上記密閉容器1内の冷媒ガスへの上記ワニス16の抽出量を低減できて、上記ワニス16の溶出による冷凍システム内の詰まりの発生を防ぐことができる。特に、上記圧縮機の冷媒として二酸化炭素を使用した場合は、冷凍システム内の高低圧差及び温度差が他の冷媒を使用したときよりも大きくなる。冷凍システム内の膨張過程において、圧力や温度の低下度合いが大きくなると、抽出物が析出しやすくなるため、冷媒として二酸化炭素を用いた圧縮機に対して、ワニス16の主剤の濃度を1〜5%という低濃度にすることは特に有効となる。また、上記ステータコア510の剛性を保持できて、上記モータ3の作動時の圧縮機の振動の低減を図ることができる。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記圧縮要素2として、ローラとブレードが別体であるロータリタイプでもよい。上記圧縮要素2として、ロータリタイプ以外に、スクロールタイプやレシプロタイプを用いてもよい。
また、上記圧縮要素2として、2つのシリンダ室を有する2シリンダタイプでもよい。上記圧縮要素2が上、上記モータ3が下に配置されていてもよい。また、上記モータ3を、圧縮機以外のファン等に、用いてもよい。
本発明の圧縮機の一実施形態を示す縦断面図である。 圧縮機の要部の平面図である。 圧縮機のモータ付近の横断面図である。 ステータコアの拡大断面図である。 ワニス濃度とステータコアの直径寸法の変化量との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 密閉容器
2 圧縮要素
3 モータ
5 ステータ
510 ステータコア
520 コイル
6 ロータ
12 シャフト
15 鋼板
16 ワニス
21 シリンダ

Claims (5)

  1. 積層された複数の鋼板(15)と、
    隣り合う上記鋼板(15)を互いに接着するワニス(16)と
    を有し、
    このワニス(16)の主剤の濃度は、1%〜5%であることを特徴とするステータコア。
  2. ロータ(6)と、このロータ(6)の径方向外側に配置されたステータ(5)とを備え、
    上記ステータ(5)は、請求項1に記載のステータコア(510)と、上記ステータコア(510)に巻き付けられたコイル(520)とを有することを特徴とするモータ。
  3. 密閉容器(1)と、
    この密閉容器(1)内に配置された圧縮要素(2)と、
    上記密閉容器(1)内に配置され、上記圧縮要素(2)をシャフト(12)を介して駆動する請求項2に記載のモータ(3)と
    を備えていることを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項3に記載の圧縮機において、
    上記密閉容器(1)内の冷媒は、二酸化炭素であることを特徴とする圧縮機。
  5. 複数の鋼板(15)を積層する工程と、
    主剤の濃度が1%〜5%であるワニス(16)で、隣り合う上記鋼板(15)を互いに接着する工程と
    を備えることを特徴とするステータコアの製造方法。
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