JP2002070679A - 燃料保持タンクおよびそれを用いた燃料供給装置 - Google Patents

燃料保持タンクおよびそれを用いた燃料供給装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料ポンプから吐出する燃料量を減少し、か
つ燃料タンクへの燃料流出を防止する燃料保持タンクお
よびそれを用いた燃料供給装置を提供する。 【解決手段】 燃料出口15よりも上方のタンク本体1
2は負圧口16を除き密封されている。スクリーンメッ
シュ20、21、22は、燃料入口14、燃料出口1
5、負圧口16をそれぞれ覆っており、膜厚方向両側を
連通可能な微小通孔を全面に有している。ジェットポン
プ30が噴出口31から燃料を噴出すると、噴出口31
の出口側周囲が負圧になり、燃料タンク1内の燃料がタ
ンク本体12内に流入する。ジェットポンプ30が燃料
を噴出せず負圧を生成しないでも、燃料に濡れたスクリ
ーンメッシュ22を気体が通過しないので、タンク本体
12内の燃料は燃料入口14から流出しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンク内に設
置される燃料保持タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンク内に設置した燃料保持タンク
内に燃料を保持し、燃料保持タンク内の燃料を燃料ポン
プが吸入して吐出する燃料供給装置が知られている。燃
料タンク内の燃料が少ないとき、あるいは車両が旋回し
たり斜面を走行して燃料タンク内の燃料が傾くときに
も、燃料保持タンク内に保持している燃料を燃料ポンプ
が確実に吸入し吐出できる。
【0003】燃料ポンプから吐出する燃料の余剰分をジ
ェットポンプから燃料保持タンクの燃料入口に向けて噴
出し、噴出燃料周囲に発生する負圧により燃料タンク内
の燃料を噴出燃料とともに燃料保持タンク内に供給する
ことにより燃料保持タンク内の燃料の液面高さを保持す
ることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、燃料保持タン
ク内の燃料高さを保持するためには、ジェットポンプが
燃料を噴出し続ける必要がある。エンジン全負荷時のよ
うにエンジンが必要とする燃料量が多い場合にも、燃料
ポンプから吐出する燃料の余剰分として、ジェットポン
プから噴出する燃料量を確保しなければならない。した
がって、エンジンが必要とする燃料量が少ないアイドル
運転時または低負荷時においては、燃料ポンプから必要
以上の燃料が吐出されることになる。したがって、燃料
ポンプの消費電力が増加し、燃費が低下することに加
え、燃料タンク内の燃温を上昇させるという問題があ
る。燃料保持タンクの容積を大きくすることにより、燃
料保持タンク内の燃料高さの低下を低減することが考え
られる。しかし、燃料保持タンクの体格が大きくなると
いう問題がある。
【0005】特開平7−304341号公報に開示され
る燃料供給装置では、燃料タンクから燃料保持タンクへ
の燃料の流入を許可し、燃料保持タンクから燃料タンク
への燃料の流出を禁止する開閉弁を燃料入口に配置し、
一旦燃料保持タンク内に流入した燃料が燃料タンクに戻
ることを防止し、エンジン停止時においても燃料保持タ
ンク内に燃料を保持しようとしている。
【0006】しかし、特開平7−304341号公報に
開示される開閉弁のように、スプリングの付勢力、また
は燃料保持タンクの内側と外側との差圧により燃料保持
タンクからの燃料流出を長期的に防止するためには、開
弁圧を高くする必要がある。開弁圧が高くなると、ジェ
ットポンプから燃料保持タンク内に供給する燃料量が減
少するという問題がある。また、弁部に異物がかみ込む
とシール性が著しく低下するため、安定して燃料を保持
することが困難である。本発明の目的は、燃料ポンプか
ら吐出する燃料量を減少し、かつ燃料タンクへの燃料流
出を防止する燃料保持タンクおよびそれを用いた燃料供
給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
燃料保持タンクまたは請求項4記載の燃料供給装置によ
ると、燃料タンクに設置された状態で下部に位置する燃
料入口と燃料タンクに設置された状態で上部に位置する
負圧口とをタンク本体が有している。ジェットポンプが
噴出口から燃料を噴出することにより負圧口のタンク本
体外側が負圧になる。ジェットポンプが生成する負圧に
より生じる負圧口のタンク本体の内側と外側との差圧
は、燃料に濡れた負圧膜が形成する燃料膜を通り、タン
ク本体内の空気や燃料蒸気の気体がタンク本体外側に吸
い出される大きさに設定される。したがって、タンク本
体内側の圧力は低下し、燃料タンク内の燃料が燃料入口
からタンク本体内に流入する。その結果、タンク本体内
の燃料高さは燃料タンク内の燃料高さよりも上昇する。
【0008】タンク本体内の燃料高さと燃料タンク内の
燃料高さとの差により生じる差圧では、燃料に濡れた負
圧膜の微小通孔をジェットポンプ側からタンク本体内側
に気体が通過しないように負圧膜が形成されるので、燃
料入口からタンク本体内に流入した燃料は、燃料入口か
ら燃料タンク側に流出しない。
【0009】エンジン始動後のアイドル運転中におい
て、ジェットポンプが生成する負圧によりタンク本体内
に燃料が一度満たされれば、エンジン始動後の高負荷時
においてジェットポンプから燃料を噴出しなくても、タ
ンク本体内の燃料高さは低下しない。したがって、エン
ジン全負荷時にエンジンが必要とする燃料量にジェット
ポンプが噴出する燃料量を加えて燃料ポンプから吐出す
る必要がない。燃料ポンプが吐出する燃料量が減少して
も、アイドル運転時においてエンジンが必要とする燃料
量は少ないので、ジェットポンプが差圧を発生するため
に必要な余剰燃料量を確保できる。燃料ポンプが吐出す
る燃料量が減少し、燃料ポンプに供給する電力が低下す
るので、燃費が向上する。
【0010】本発明の請求項2記載の燃料保持タンクに
よると、燃料タンク内の燃料が減少したり、車両の走行
状態等により燃料入口周囲の燃料タンク内に燃料が存在
していなくても、入口膜は燃料蒸気により濡れている。
したがって、入口膜に形成されている燃料膜が、タンク
本体内の燃料が燃料入口からタンク本体の外側に流出す
ることを防止する。
【0011】エンジン運転中またはエンジン停止時に、
タンク本体内の燃料温度が上昇し、タンク本体内に発生
する燃料蒸気の圧力によりタンク本体内の燃料が燃料入
口から流出する恐れがある。そこで本発明の請求項3記
載の燃料保持タンクによると、タンク本体の外部に鉛直
方向に延びて配置され、下部でタンク本体内と連通する
燃料室を有する補助タンクを備えている。補助タンクに
は、補助タンクの外側から内側への燃料流入を許容し、
補助タンクの内側から外側への燃料流出を禁止する開閉
弁が設けられている。したがって、タンク本体に発生し
た燃料蒸気の圧力によりタンク本体から押し出された燃
料は補助タンクに溜まり、補助タンクの外部に流出しな
い。タンク本体内の燃料温度が低下すれば燃料の蒸発が
減少するか停止する。すると、補助タンクとタンク本体
との燃料高さの差から補助タンク内の燃料がタンク本体
に移動し、タンク本体内の燃料高さが上昇する。
【0012】本発明の請求項5記載の燃料供給装置によ
ると、タンク本体の外部に燃料ポンプを設置しているの
で、燃料ポンプのために燃料ポンプがタンク本体内の燃
料を吸入する燃料出口をタンク本体に形成するだけでよ
い。したがって、タンク本体のシール箇所を極力少なく
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による燃料保持タン
クを用いた燃料供給装置を図1に示す。燃料供給装置1
0は、燃料保持タンク11および燃料ポンプ40を有し
ており、燃料タンク1内に設置されている。燃料保持タ
ンク11は、燃料タンク1内の燃料100を吸入し保持
する。燃料ポンプ40は、燃料保持タンク11内の燃料
を吸入し、配管41を通し燃料タンク1の外部に燃料を
吐出する。燃料ポンプ40は、一定電力を供給され一定
量の燃料を吐出する。プレッシャレギュレータ42は燃
料ポンプ40から吐出する燃料のうち、余剰燃料をジェ
ットポンプ30に供給する。
【0014】燃料保持タンク11は、樹脂製のタンク本
体12、スクリーンメッシュ20、21、22、および
樹脂製のジェットポンプ30を有している。タンク本体
12は、中央部に凹部13を有し、鉛直方向に延びた環
状または円弧状に形成されている。凹部13内に燃料ポ
ンプ40を収容している。
【0015】タンク本体12の下部に燃料入口14、凹
部13の底部に燃料出口15、タンク本体12の上部に
負圧口16が形成されている。燃料出口15は燃料入口
14よりも上方にあり、燃料出口15よりも上方のタン
ク本体12は負圧口16を除き密封されている。燃料入
口14の径は、入口膜としてのスクリーンメッシュ20
を通して燃料を十分に吸入できるように、タンク本体1
2とほぼ同一径に形成されている。スクリーンメッシュ
20、21、22は、燃料入口14、燃料出口15、負
圧口16をそれぞれ覆っている。
【0016】スクリーンメッシュ20、21、22は、
燃料との濡れ性が良いナイロン繊維等により織られてお
り、各スクリーンメッシュの膜厚方向両側を連通可能な
微小通孔を全面に有している。スクリーンメッシュ20
のように燃料中に浸っていると、燃料はスクリーンメッ
シュ20、21、22を通過する。
【0017】スクリーンメッシュ20、21、22が燃
料に濡れ、各微小通孔を燃料が満たしていると、スクリ
ーンメッシュ20、21、22に燃料膜が形成される。
スクリーンメッシュ20、21、22が燃料に濡れてい
る状態でスクリーンメッシュ20、21、22の膜厚方
向の少なくとも一方が気体に面していると、各微小通孔
を満たしている燃料の表面張力により、気体は、各スク
リーンメッシュの膜厚方向両側の圧力差が所定値よりも
小さいとき各スクリーンメッシュを通過せず、所定値以
上のとき表面張力に抗して各スクリーンメッシュを通過
する。
【0018】また、スクリーンメッシュ20、21は、
燃料ポンプ40の燃料吸入側に配置されており、燃料中
の異物を除去するサクションフィルタを兼ねている。ジ
ェットポンプ30は、タンク本体12と一体または別体
に成形されている。ジェットポンプ30はプレッシャレ
ギュレータ42から供給された燃料を噴出口31から噴
出する。噴出口31から噴出した燃料は、燃料タンク1
内に戻る。
【0019】次に燃料供給装置10の作動について説明
する。エンジン運転中、燃料ポンプ40はタンク本体1
2内の燃料を燃料出口15のスクリーンメッシュ21を
通して吸入し、配管41を通し燃料タンク1外に燃料を
吐出する。燃料ポンプ40から吐出される燃料の余剰分
は、プレッシャレギュレータ42からジェットポンプ3
0に供給される。ジェットポンプ30が噴出口31から
燃料を噴出すると、噴出口31の出口側周囲が負圧にな
る。すると、タンク本体12内の空気や燃料蒸気の気体
が負圧口16の負圧膜としてのスクリーンメッシュ22
を通過し、ジェットポンプ30側に吸い出される。する
と、タンク本体12内の圧力が低下するので、燃料入口
14のスクリーンメッシュ20を通過し、燃料タンク1
内の燃料がタンク本体12内に吸入される。タンク本体
12内に吸入された燃料は、タンク本体12内を満た
し、さらにスクリーンメッシュ22を通過してジェット
ポンプ30から噴出燃料とともに燃料タンク1内に戻さ
れることもある。
【0020】ジェットポンプ30が生成する負圧は、ス
クリーンメッシュ22に形成されている燃料膜を通りタ
ンク本体12内の気体がタンク本体12内からジェット
ポンプ30側に吸い出され、かつタンク本体12の高さ
分燃料タンク1内の燃料を吸入できる差圧をスクリーン
メッシュ22のタンク本体12側とジェットポンプ30
側との間に生成する大きさに設定されている。
【0021】タンク本体12の高さ分の燃料柱が生成す
る圧力ではスクリーンメッシュ22の燃料膜を気体は通
過しないので、ジェットポンプ30が停止しても、負圧
口16のジェットポンプ30側からタンク本体12側に
気体は流入しない。したがって、一旦タンク本体12内
に燃料が満たされれば、ジェットポンプ30が噴出口3
1から燃料を噴出せず差圧を生成しなくても、タンク本
体12内の燃料は燃料入口14から燃料タンク1側に流
出しない。燃料ポンプ40がタンク本体12から吸入す
る燃料量は、燃料入口14からタンク本体12に流入し
補充される。したがって、タンク本体12内に燃料が満
たされれば、燃料ポンプ40はエンジン全負荷時にエン
ジンが必要とする燃料量を吐出すればよく、ジェットポ
ンプ30に余剰燃料を供給する必要はない。
【0022】エンジン始動後のアイドル運転中において
エンジンが必要とする燃料量は全負荷時よりも少ないの
で、その差が余剰燃料としてジェットポンプ30から噴
出され、差圧を生成する。タンク本体12内が燃料で満
たされていない場合、この差圧により燃料入口14のス
クリーンメッシュ20を通りタンク本体12内に燃料が
流入し、タンク本体12内に燃料が満たされる。
【0023】タンク本体12内に燃料が満たされた状態
でエンジンを停止しても、タンク本体12内および燃料
タンク1内は燃料蒸気で満たされているので、スクリー
ンメッシュ22は燃料に濡れ燃料膜が形成されている。
したがって、負圧口16のジェットポンプ30側からタ
ンク本体12内に気体が流入しないので、タンク本体1
2内の燃料はタンク本体12内に保持される。
【0024】車両が旋回走行したり、坂道を走行すると
き、燃料タンク内の燃料が傾き、燃料入口14を覆うス
クリーンメッシュ20の一部が燃料タンク1内の燃料と
接触しなくても、スクリーンメッシュ20が燃料に濡れ
ていれば、タンク本体12内の燃料はスクリーンメッシ
ュ20の燃料膜を通過せず、燃料入口14から燃料が流
出しない。
【0025】(第2実施例)本発明の第2実施例による
燃料保持タンクおよびそれを用いた燃料供給装置を図2
に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号
を付す。燃料供給装置50は、燃料保持タンク51と燃
料ポンプ40とを有している。燃料保持タンク51は、
タンク本体12と、ジェットポンプ30と、補助タンク
60とを有している。補助タンク60は、鉛直方向に延
びて形成されている側部61と、底部62と、側部61
の下部に配置されている開閉弁70とを有している。補
助タンク60の燃料室60aは、下部でスクリーンメッ
シュ20を介しタンク本体12内と連通している。
【0026】ジェットポンプ30から噴出する燃料は補
助タンク60内に供給される。開閉弁70の板状の弁部
材71は、補助タンク60の内側と外側との差圧によ
り、補助タンク60の外側から補助タンク60内側への
燃料の流入を許可し、補助タンク60の内側から補助タ
ンク60の外側への燃料の流出を禁止する。燃料タンク
1内の燃料は、開閉弁70、スクリーンメッシュ20を
通りタンク本体12内に流入する。
【0027】エンジンを停止するときに、例えば排気系
の輻射熱により燃料タンク1および燃料保持タンク51
内の燃料温度が上昇すると、タンク本体12内の燃料蒸
気圧が上昇し、タンク本体12内の燃料がスクリーンメ
ッシュ20を通しタンク本体12から補助タンク60側
に押し出される。補助タンク60内に押し出された燃料
は、開閉弁70の働きにより補助タンク60から燃料タ
ンク1側に流出せず、補助タンク60の燃料室60aに
溜まる。
【0028】エンジン停止後、前述した排気系の温度が
低下するとタンク本体12内の燃料温度も低下し、燃料
蒸気の発生が減少または停止する。すると、タンク本体
12から補助タンク60への燃料流出は停止し、燃料高
さの差により補助タンク60からタンク本体12内に燃
料が移動する。
【0029】上記複数の実施例で説明した燃料供給装置
では、燃料保持タンクの外部に燃料ポンプ40を配置し
たことにより、燃料ポンプ40のためにタンク本体に形
成するのは燃料出口15だけである。したがって、シー
ル箇所が少なくなり、燃料供給装置の組付けが容易であ
る。シール箇所は多くなるが、タンク本体内に燃料ポン
プを収容する構成も可能である。この場合、タンク本体
の上部に形成した燃料出口に配管を通し、燃料ポンプか
ら燃料を吐出する。
【0030】上記複数の実施例では、ナイロン繊維で織
ったスクリーンメッシュ20を入口膜、スクリーンメッ
シュ22を負圧膜として用いた。メッシュ構造だけでな
く、膜の広がり方向に微小通孔を有し、燃料に濡れた状
態で燃料膜を形成し、所定値よりも低い差圧では気体を
通さないのであれば、どのような材質または構成の膜を
用いてもよい。
【0031】燃料に濡れた負圧膜を気体が通過するかし
ないかの差圧の境界値は、タンク本体の高さ、およびジ
ェットポンプの差圧生成能力により決定される。差圧の
境界値は、負圧膜に形成される微小通孔の径により変化
する。燃料保持タンクは、ガソリンエンジンまたはディ
ーゼルエンジン、あるいは車両または車両以外のエンジ
ンの燃料タンクに設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料保持タンクを用
いた燃料供給装置を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例による燃料保持タンクを用
いた燃料供給装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 10、50 燃料供給装置 11、51 燃料保持タンク 12 タンク本体 14 燃料入口 15 燃料出口 16 負圧口 20 スクリーンメッシュ(入口膜) 21 スクリーンメッシュ 22 スクリーンメッシュ(負圧膜) 30 ジェットポンプ 31 噴出口 40 燃料ポンプ 60 補助タンク 70 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 37/20 B60K 15/02 M

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内に設置される燃料保持タン
    クにおいて、 燃料タンクに設置された状態で下部に位置する燃料入
    口、燃料が流出する燃料出口、ならびに燃料タンクに設
    置された状態で上部に位置する負圧口を有しているタン
    ク本体と、 前記タンク本体の外側に配置され、噴出口から燃料を噴
    出して前記負圧口の前記タンク本体外側を負圧にするこ
    とにより、燃料タンク内の燃料を前記燃料入口から前記
    タンク本体内に吸入するジェットポンプと、 前記負圧口を覆っている負圧膜であって、前記負圧口の
    前記タンク本体内側と前記タンク本体外側とを連通可能
    な微小通孔を前記負圧膜の広がり方向に有し、燃料に濡
    れた状態において膜厚方向の少なくとも一方が気体に面
    しているとき、気体は、前記タンク本体内と前記ジェッ
    トポンプ内との差圧が所定値より小さいと通過せず、所
    定値以上になると通過する負圧膜と、 を備えることを特徴とする燃料保持タンク。
  2. 【請求項2】 前記燃料入口を覆っている入口膜であっ
    て、前記燃料入口の前記タンク本体内側と前記タンク本
    体外側とを連通可能な微小通孔を前記入口膜の広がり方
    向に有し、燃料に濡れた状態において膜厚方向の少なく
    とも一方が気体に面しているとき、気体は、前記タンク
    本体の内側と外側との差圧が所定値より小さいと通過せ
    ず、所定値以上になると通過する入口膜を備えることを
    特徴とする請求項1記載の燃料保持タンク。
  3. 【請求項3】 前記タンク本体の外側に配置され燃料タ
    ンクに設置された状態で鉛直方向に延びている補助タン
    クであって、下部で前記タンク本体内と連通する燃料室
    を有し、前記補助タンクの外側から前記補助タンクの内
    側への燃料流入を許容し、前記補助タンクの内側から前
    記補助タンクの外側への燃料流出を禁止する開閉弁を有
    している補助タンクを備えることを特徴とする請求項1
    または2記載の燃料保持タンク。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の燃料保持タ
    ンクと、前記タンク本体内の燃料を吸入する燃料ポンプ
    を備えることを特徴とする燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 前記燃料ポンプは、前記タンク本体の外
    側に配置され、前記燃料出口から前記タンク本体内の燃
    料を吸入することを特徴とする請求項4記載の燃料供給
    装置。
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