JP2002070607A - エンジン発電装置およびコジェネレーション装置 - Google Patents
エンジン発電装置およびコジェネレーション装置Info
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Abstract
止と、エンジンの始動デバイス等の負担軽減を図るこ
と。 【解決手段】 系統保護部138は系統電源の異常を検
出すると異常信号を出力する。異常信号に応答して連系
リレー135が開き、連系が解列されると同時にタイマ
39が起動される。解列によってエンジン11は無負荷
で運転される。タイマ39の設定時間が経過するまで異
常信号が続いていればタイムアウト信号が出力され、こ
の信号に応答してエンジン11は停止する。一方、タイ
マ39の設定時間が経過するまでに異常原因が除去され
て異常信号が消滅すれば、連系リレー135が閉じて連
系の解列が解除され、タイマ39はリセットされる。
Description
およびコジェネレーション装置に関し、特に、自家用発
電設備や小型コジェネレーション装置のような、電力系
統との連系機能を備えるエンジン発電装置およびこのエ
ンジン発電装置を含むコジェネレーション装置に関す
る。
の自家用発電設備が広く普及しているが、最近では、例
えば特開平8−182192号公報に記載されるよう
に、電力系統と連系させることによって運転の効率化を
図るコジェネレーションタイプの自家用発電設備が普及
し始めている。自家発電用設備としては、例えばガソリ
ンエンジンや都市ガス等を燃料とするガスエンジン等で
駆動される小型発電機を有する家庭用コジェネレーショ
ン装置が使用される。
発電設備の出力や地絡または短絡事故時の電力系統の保
護などの技術的要件を定めた系統連系技術要件ガイドラ
イン(通産省公報)に従って系統連系の円滑化を図るこ
とが望まれる。したがって、このガイドラインに定めら
れた条件を外れたときには、異常運転状態ということで
直ちに連系を一旦解列させる必要があり、条件がガイド
ライン内に復旧して安定した後に、連系の再開が許可さ
れる。
ンやガスエンジン等で駆動されるコジェネレーション装
置には、排気浄化のための制御装置が設けられる。具体
的には、エンジンの排気通路中に酸素濃度センサを設
け、感知された排気中の酸素濃度に基づいて、エンジン
に供給される混合気の空燃比を理論空燃比に近づけるよ
う制御する。
ェネレーション装置で、異常運転状態発生時に連系を解
列し、その度にエンジンを停止してしまうと次のような
問題点が生じる。酸素濃度センサが正常に動作するに
は、例えば温度が400°C程度になっている必要があ
る。そのため、エンジンの再始動時には暖気運転をし
て、温度が低下した酸素濃度センサを再活性化しなけれ
ばならず運転効率が低下する。特に、連系が短時間で再
開される一時的な解列の度にエンジンを停止させると運
転効率の低下は著しい。また、系統保護に機能に基づく
連系の解列の度にエンジンを停止してしまうと、始動デ
バイス等の負担が増すという問題点がある。
ものであり、解列の際のエンジン停止による効率低下を
防止するとともに、エンジンの始動デバイス等の負担を
軽減することができるエンジン発電装置およびコジェネ
レーション装置を提供することを目的とする。
置は、発電機の発電出力が系統電源に連系されるととも
に、前記エンジンに設けられた空燃比制御用の酸素濃度
センサと、始動後の、前記酸素濃度センサが活性状態に
到達した後に前記発電出力を前記系統電源に連系する手
段と、前記系統電源との連系異常を検出する異常検出手
段と、前記異常検出手段による異常検出時に前記系統電
源への電力供給を遮断し、前記異常が解除されたときに
前記遮断状態を解除して前記系統電源へ電力供給を再開
する手段と、前記異常時の電力供給遮断状態が予定時間
以上継続したときに前記エンジンの運転を停止させる手
段とを具備した点に特徴がある。
列したときであってもこの解列が予定時間以上継続する
ようなものでない限り、エンジンは停止されないで無負
荷状態で運転を継続する。このように、短時間の遮断の
つどエンジンが停止するということを防止できるので、
酸素濃度センサが活性化するまでの暖気運転が頻繁に行
われるとか、頻繁な始動動作によって始動デバイスの負
担が増大するのも防止できる。
は、前記エンジン発電装置の運転による排熱を利用する
排熱利用機器を具備し、前記排熱利用機器からの熱要求
に応答して前記エンジンに始動指示を供給するよう構成
した点に特徴がある。この特徴によれば、排熱利用機器
からの熱要求でエンジンが始動されるので酸素濃度セン
サが活性化するまでの時間に発生した排熱も有効に利用
される。
実施形態を詳細に説明する。図1は、エンジン発電装置
の構成を示すブロック図である。同図において、エンジ
ン発電機10はエンジン11と発電機12とを含み、エ
ンジン11で発電機12を駆動してその回転数に応じた
交流を発生させる。発電機12はエンジン11に連結さ
れる回転子と3相出力巻線が巻回された固定子とからな
る。3相出力巻線の出力端はインバータ装置13に接続
される。インバータ装置13は発電機12から出力され
た交流を商用電力系統と同じ品質(電圧、周波数、ノイ
ズ等に関して)の交流に変換し、商用電力系統の位相と
同期をとって連系させる。
12から出力された交流を直流に変換するコンバータ1
31、およびコンバータ131で変換された直流を商用
電力系統の周波数、電圧に合致した交流に変換するイン
バータ回路133、ならびにフィルタ回路134および
連系リレー135を有する。インバータ装置13の出力
交流は連系リレー135およびメインスイッチ136を
介して商用電力系統14と連系するとともに、内部(例
えば家庭内)の電気負荷15に接続される。
タ制御部137はインバータ回路133のFETをスイ
ッチングするとともに、出力電流Ioおよびコンバータ1
31の出力電圧Vdc 並びに系統保護部138からの信号
に基づいて連系リレー135の開閉を制御するなど、イ
ンバータ回路133の保護機能を果たす。
タと周波数データとを監視し、これらが所定値から外れ
ていたときや系統電源の停電時に、異常と判断してイン
バータ制御部137に異常を通知したり、連系リレー1
35を開いて連系を解列するなどの系統保護機能を果た
す。停電は、系統の位相の跳躍の有無によって判断して
もよいし、周期的に系統に対してインバータ出力の位相
をシフトさせ、そのときの位相変化量に基づいて判断し
てもよい。インバータ制御部137にはインバータ装置
13およぼ商用電力系統14で異常が発生したときの異
常内容および異常発生に伴う動作停止(異常停止)を記
憶するためのEEPROM等の不揮発性メモリが設けら
れる。
連系運転時に閉じ、インバータ装置13の運転停止時に
は開いて解列する。連系リレー135は系統保護のため
の遮断装置を兼ね、系統異常時に解列する。連系リレー
135の開閉はマイクロコンピュータで構成できる前記
インバータ制御部137や系統保護部138によって制
御されるが、メインスイッチ136のオフ時には開いて
(解列して)いる。
設けられ、ECU38は連系リレー135が予め定めら
れた時間経過後も解列が継続しているとき、エンジン1
1の停止指令を出力する。ECU38にはエンジン発電
機10で異常が発生したときの異常内容および異常停止
を記憶するためのEEPROM等の不揮発性メモリおよ
び異常停止を表示するLEDなどによる表示部が設けら
れる。
び系統保護部138(本明細書ではECU側に対してイ
ンバータ制御側と呼ぶことがある)とで互いに状態を通
知するため、通信部139が設けられる。また、エンジ
ン発電機10およびインバータ装置13の駆動用電源お
よび制御用電源はインバータ装置13の出力側に接続さ
れる電源部140から供給される。
空気およびガスの混合気が導入される。ガスの吸入管3
4の途中には比例弁35が設けられ、この比例弁35の
開度により空燃比が調節される。エンジン11内で混合
気は燃焼し、排気管36から排気される。排気管36の
途中には酸素濃度センサ37が設けられる。ECU38
は酸素濃度センサ37で感知された排気中の酸素濃度に
基づいて比例弁35を調整して混合気の空燃比を理論空
燃比に制御する。なお、酸素濃度センサ37が活性化す
るまでの間、エンジン11は無負荷でリーンバーン運転
することで有害物質の排出を規定値以下にする。
の、エンジン発電機制御側(ECU側)およびインバー
タ制御装置側の動作を示すフローチャートである。メイ
ンスイッチ136をオンにした場合、および異常が発生
してエンジン11を停止した後に以下の処理が開始され
る。
を説明する。ステップS1では、前記不揮発性メモリの
内容を参照してエンジン11が異常停止中か否かを判断
する。異常停止中であったならば、異常停止中の記憶を
保持させたままステップS4に進み、LED等でユーザ
が分かるように異常停止を表示する。エンジン11が異
常停止中でなかったらばステップS2に進んで異常停止
中である原因がインバータ装置13の異常によるものか
否かを判断する。この判断は不揮発性メモリに記憶され
た異常の内容を参照して行われる。
ステップS4に進み、インバータ装置13が異常停止中
でない場合はステップS3に進む。
はエンジン11の異常による停止中でなくてもインバー
タ装置13の異常で停止していた場合は、異常停止中の
記憶を保持させたままステップS4に進んで異常停止表
示をした後、さらにステップS5でユーザによる異常停
止解除操作の有無を判別する。そして、異常停止解除操
作を待って(ステップS5が肯定)ステップS3に進
む。異常停止解除のための操作スイッチ(図示せず)
は、ユーザの異常停止解除の意思を明確に認識できるよ
うメインスイッチ136とは別個に設けるのがよい。
るコントローラ(図5)から供給される熱要求(ヒート
リクエスト)の有無、つまりエンジン11の始動指令の
有無を判断する。熱負荷としての貯湯タンクおよびコン
トローラは後述する。
プS6に進んで、現在エンジン11に異常があるか否か
を判断する。異常がなければステップS7に進み、通信
部139を付勢してインバータ制御部137にインバー
タ装置13の状態を問い合わせる。ステップS8ではイ
ンバータ装置13からの返答に基づいて現在インバータ
装置13に異常があるか否かを判断する。インバータ装
置13に異常がなければステップS9に進み、エンジン
11を起動する。エンジン11が起動されたことは通信
部139からインバータ制御部137に通知される。
活性化されたか否かが判断され、活性化していると判断
されれば、インバータ制御部137に「インバータ起動
許可」を送信してインバータを起動させる。酸素濃度セ
ンサ37が活性化したかどうかはエンジン始動から予定
の時間が経過したこと、または酸素濃度センサ37の環
境温度が予定温度に達したこと等から判断できる。
37の処理を説明する。メインスイッチ136をオンに
した後、ステップS12では、前記不揮発性メモリの内
容により停電を検出しているか否かを判断する。停電が
検出されていれば、ステップS13に進み、予定時間
(例えば150秒)待機した後、ステップS14に進
む。停電が検出されていなければ、ステップS14に進
む。
よって次の効果がある。電力会社では停電箇所を特定す
るために、停電を一時的に復電させることがある。ま
た、一度停電が起こると、復電しても短時間後に再び停
電が起こることがある。したがって、メインスイッチ1
36がオンの状態で停電が起こり、その後瞬時的な復電
に対して発電装置が起動してしまうと停電の原因究明に
悪影響を及ぼすことがある。これに対して、例えば15
0秒の待機時間を設けることにより悪影響を回避でき
る。
かを判断する。系統側に異常がなければ、ステップS1
5でインバータ装置13に現在異常がないかを判断す
る。インバータ装置13に異常がなければ、ステップS
17で発電機12の異常検出を開始する。インバータ装
置13に異常があった場合はステップS18で「インバ
ータ異常」を記憶してステップS14に戻る。
たときは、電力系統異常が解除されるまでステップS1
4の判断を継続する。インバータ装置13の異常を記憶
した不揮発性メモリの内容はユーザによる異常解除操作
によって(ステップS5肯定時に)クリヤされ、インバ
ータ異常が解除される。また、インバータ装置13の異
常の有無は前記ステップS7での問い合わせに応答して
ECU38側に返答される。
が予定値(例えば380V)以上か否かを判断する。直
流電圧Vdc が予定値以上であればステップS20に進
み、ステップS1で送信された「インバータ起動許可」
により連系リレー135を閉じて系統連系を開始する。
出力を増大させる。ステップS22では直流電圧Vdc が
予定値(例えば380V)以上に維持されているか否か
を判断する。電圧Vdc が予定値以上であればステップS
23に進み、出力が定格出力(例えば1KW)に達したか
否かを判断する。出力が定格に達していなければステッ
プS21に進んでさらに出力を増大させる。出力が定格
に達したならば正常に起動されたと判断され、起動時の
インバータ異常判断は終了する。こうして、ステップS
21〜S23では徐々に出力を増大させるソフトスター
トが実行される。
た結果、定格出力に達していない(ステップS23が否
定である)にもかかわらず、直流電圧Vdc が予定値以下
に低下したときはステップS22からステップS24に
進む。ステップS24では、直流電圧Vdc が予定値に達
していないとの判断が予定回数(例えば5回)繰り返さ
れたか否かを判断する。この判断が肯定ならば発電機1
2の故障と判断され、系統連系を解除しインバータ制御
の処理は中止される。また、ステップS24が否定なら
ば、ステップS25に進んで系統連系を解除する。そし
て、ステップS26で予定時間(例えば150秒)待機
した後、ステップS20に進んで再び系統連系を開始す
る。なお、ステップS26からステップS20に移行す
る代わりに、ステップS19に進んでもよい。
テップS27に進み、予定時間(例えば3分)連続して
直流電圧Vdc が予定値以下であるか否かを判断する。ス
テップS27が肯定の場合、またはステップS24が肯
定の場合は、発電機12の故障と判断され、ステップS
24aに進む。ステップS24aでは発電機12が故障
したことをメモリに記憶し、インバータ制御の処理を中
止する。
または異常発生時の処理を説明する。図4はECU38
の処理を示すフローチャートである。ステップS30で
はヒートリクエストがオフか否かを判断する。ヒートリ
クエストがオフならばステップS31でエンジン11を
停止する。エンジン11を停止した後は、ステップS3
(図2)に進んでヒートリクエストがオンになるのを待
つ。ヒートリクエストのオフによってエンジン11を停
止した場合は、インバータ制御装置13にヒートリクエ
スト・オフを送信する。
32に進み、エンジン11の異常の有無を判断する。エ
ンジン11が異常であればステップS33に進み、エン
ジン11を停止させる。エンジン11を停止したなら
ば、ステップS34に進んで「エンジン異常」を不揮発
性メモリに記録した後、ステップS1に進む。なお、エ
ンジン11の異常でエンジン11を停止した場合はイン
バータ制御装置13へエンジン11を停止したことを通
知する。
S35に進む。ステップS35ではインバータ制御部1
37との通信によりインバータ装置13から異常受信し
たか否かを判断する。インバータ装置13から異常受信
した場合はステップS36に進んでエンジン11を停止
させる。ステップS37では「インバータ装置異常」を
不揮発性メモリに記録した後、ステップS1に進む。
い場合は、ステップS38に進み、インバータ制御部1
37との通信により系統異常を受信したか否かを判断す
る。系統異常を受信しなければステップS30に進む。
系統異常を受信したならばステップS39に進んでエン
ジンを停止し、ステップS3に進む。
13の処理を説明する。ステップS40ではヒートリク
エスト・オフをECU38から受信したか否かを判断
し、この判断が肯定ならばステップS41で系統連系を
解除し、ステップS12(図3)に進む。ヒートリクエ
スト・オフを受信していない場合は、ステップS42に
進んでエンジン11の停止を受信したか否かを判断す
る。エンジン11の停止を受信した場合は、ステップS
43で系統連系を解除し、ステップS12に進む。エン
ジン11の停止を受信していない場合はステップS44
でインバータ装置13の異常有無を判断する。インバー
タ装置13の異常があればステップS45に進んで系統
連系を解除し、ステップS12に進む。
テップS46で系統の異常有無を判断する。系統異常が
なければステップS47に進んで系統連系中か否かを判
断する。系統連系中の場合はステップS40に進む。
れれば、ステップS51に進んで系統連系を解除する。
ステップS52では停電を検出したか否かを判断する。
停電が検出されればステップS53で不揮発性メモリに
停電検出したことを記録してステップS54に進む。停
電が検出されなかった場合は、ステップS53をスキッ
プしてステップS54に進む。ステップS54では系統
異常が予定時間(例えば5分間)連続したか否かを判断
する。系統異常が予定時間連続したのでなければステッ
プS47に進む。系統連系中でない場合はステップS4
8に進んで系統の異常有無を判断する。系統異常があれ
ばステップS40に進み、系統異常がなければステップ
S49に進んで予定時間(例えば150秒)待機してス
テップS50に進む。ステップS50では系統連系を開
始する。系統異常が予定時間連続すればステップS55
に進んでエンジン11の停止指令をECU38に送信す
る。ステップS56では系統異常の有無を判断する。系
統異常が解消していれば、ステップS57で予定時間
(例えば150秒)待機した後、ステップS12(図
3)に進む。
置を含むコジェネレーションシステムについて説明す
る。図6のブロック図において、図1と同符号は同一又
は同等部分を示す。エンジン11は発電機12の運転に
伴って熱を発生し、この熱はエンジン11の熱回収装置
16で熱交換により回収される。この熱回収はエンジン
11のマフラー等の高温部分全てを対象とすることが好
ましい。熱回収装置16を通過する管路18内の冷却水
はポンプ19で循環され、この冷却水を媒体として貯湯
タンク17に熱量が運搬される。貯湯タンク17には管
路18に接続された第1熱交換器20が設けられ、水供
給源31からバルブ32を介して貯湯タンク17に供給
される水はこの第1熱交換器20から熱を得て温水にな
る。貯湯タンク17に蓄えられた温水は、第1熱負荷と
しての給湯器21に供給されて利用・消費される。
22が設けられる。第2熱交換器22に接続された管路
23にはセントラルヒーティングシステムや床暖房シス
テム等、第2熱負荷としての暖房装置24が接続されて
おり、貯湯タンク17内の温水を給湯器21に供給する
温水経路とは独立した第2の温水経路を構成している。
この第2の温水経路によって、貯湯タンク17から2次
的に効率よく熱を回収することができる。
5と三方弁26とが設けられている。追い焚きボイラ2
5には第2の温水経路内で温水を循環させるためのポン
プ27が設けられている。三方弁26はバイパス28側
または暖房装置24側に温水を循環させるための切り替
え手段である。三方弁26を暖房装置24側に切り替え
ると、貯湯タンク17から出た温水が追い焚きボイラ2
5および暖房装置24を経て貯湯タンク17に戻る温水
経路が形成される。一方、三方弁26をバイパス28側
に切り替えると、貯湯タンク17から出た温水が、追い
焚きボイラ25を通過した後、暖房装置24を経由せ
ず、バイパス28を経て貯湯タンク17に戻る温水経路
が形成される。
設けられ、温度センサTS1で検知された温水の温度情
報T1はコントローラ29に供給される。温度センサT
S1は貯湯タンク17内の、第1熱交換器20の上端近
傍から第2熱交換器22の下端近傍までの適当な高さに
設置されるのが望ましい。
てエンジン11の始動および停止の制御を行う。すなわ
ち、温度情報T1は、貯湯タンク17の温水を直接的に
利用している給湯器21や、第2熱交換器22を介して
間接的に温水を利用している暖房装置24等の熱需要を
代表しているので、コントローラ29は、この温度情報
T1が基準温度Tref-1 以下であれば熱需要が大きいと
判断してヒートリクエストをECU38に出力してエン
ジン11を駆動して熱量を発生させる。また、温度情報
T1が基準温度Tref-1 以上になれば、貯湯タンク17
内には十分な熱量が蓄えられたと判断してヒートリクエ
ストをオフにし、エンジン11を停止させる。
(つまり給湯器21や暖房装置24の種類や大きさ)、
エンジン発電機10の熱出力、および貯湯タンク17の
容量等に基づいて決定される。基準温度Tref-1 はエン
ジン11の安定運転のため、つまり頻繁な起動・停止を
回避するためのヒステリシスを有している。
いて駆動する場合、発電機12が一定の発電電力を出力
するように運転してもよいし、電力負荷15の大きさに
応じた発電電力を出力するように、電力負荷追随型で運
転してもよい。一定発電出力型においては、駆動源であ
るエンジン11は、その回転数がほぼ一定となる定格運
転にすることができるので、燃料消費量が少なくかつ排
気ガスの状態も良好な、高い効率の運転が可能である。
ここで、大きい電力需要が生じて発電機12による発電
電力に不足が生じた場合は、商用電源14からの電力で
不足分をまかなうことができる。
り熱需要の大きさや、エンジン発電機10の運転方法つ
まり一定発電出力型であるか電力負荷追随型であるかに
よって大きく左右される。例えば、温水消費量が少ない
場合は、温度センサTS1で検出された水温に基づいて
エンジン発電機10を運転すれば水温は80°C程度に
維持できる。しかし、給湯器21および暖房装置24の
双方で熱需要が発生した場合のように温水が急激に大量
に使用された場合や、システムの立上げ時には、貯湯タ
ンク17内の温水の温度は低下し、給水される水の温度
程度にしかならないことがある。
の水温をエンジン発電機10からの回収熱のみでは基準
温度に維持できないときに、有効に機能する。温水コン
トローラ30は、貯湯タンク17内の水温T1が、前記
基準温度Tref-1 よりも低く設定された下方基準温度T
ref-L を下回った場合に追い焚き指令Bおよび切替え指
令Cをともにオンにする。追い焚き指令Bがオンのとき
は追い焚きボイラ25が駆動され、切替え指令Cがオン
のときは三方弁26はバイパス28側に切り替えられ
る。これにより、追い焚きボイラ25で加熱された温水
が管路23を循環し、この加熱された温水は第2熱交換
器22を通じて貯湯タンク17内の水の温度を上昇させ
る。
温度センサTS2を設け、前記温度情報T1が基準温度
Tref-1 以下になった場合、または温度センサTS2で
検出された温度情報T2が基準温度Tref-2 (>Tref-
1 )以下になった場合に、コントローラ29がECU3
8にヒートリクエストを出力してもよい。
による温度情報T1が、基準温度Tref-1 より高く設定
した基準温度Tref-3 (例えば70°C)以上になった
場合に停止させる。温度センサTS1による温度情報T
1が基準温度Tref-3 に達していれば貯湯タンク17内
に貯溜された熱量は十分と判断できるからである。
される熱負荷の大きさに基づくエンジン発電機10の始
動・停止の制御例は、本出願人の出願に係る特願平11
−106296号の明細書にさらに詳しく説明されてい
る。
である。同図において、系統保護部138は系統電源の
電圧および周波数などにより系統電源の異常を検出して
異常信号を出力する。異常信号により連系リレー135
が開かれて連系が解列されると同時にタイマ39が起動
される。解列によってエンジン11は無負荷で運転され
る。タイマ39の設定時間(ステップS54の例では5
分)が経過するまで異常信号が続いていればタイムアウ
ト信号が出力され、この信号に応答してエンジン11は
停止する。一方、タイマ39の設定時間が経過するまで
に異常原因が除去されて異常信号が消滅すれば、連系リ
レー135が閉じて連系の解列が解除され、タイマ39
はリセットされる。
1〜請求項3の発明によれば、連系の解列が発生して
も、それが短時間のものであればエンジンは運転を継続
する事ができるので、始動デバイスの負担が軽減され
る。また、エンジンを一旦停止させたときに必要となる
酸素濃度センサ活性化のための暖気運転を頻繁に行うこ
とがなくなるので運転の効率低下を回避することができ
る。
器からの熱要求でエンジンが始動されるので酸素濃度セ
ンサが活性化するまでの時間に発生した排熱も有効に利
用することができる。
の構成を示すブロック図である。
である。
ローチャートである。
ートである。
すフローチャートである。
ン装置の構成を示すブロック図である。
る。
電機、 13…インバータ装置、 14…商用電力系
統、 16…水冷装置、 17…貯湯タンク、 20…
第1熱交換器、 21…給湯器、 22…第2熱交換
器、 24…暖房装置、 25…追い焚きボイラ、 2
6…三方弁、 29…コントローラ、 30…温水コン
トローラ、 35…比例弁、 37…酸素濃度センサ、
38…ECU、 131…コンバータ、 133…イ
ンバータ回路、 135…連系リレー、136…メイン
スイッチ、 137…インバータ制御部、 138…系
統保護部、 139…通信部
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンで駆動される発電機の発電出力
を、系統電源に連系するエンジン発電装置において、 前記エンジンに設けられた空燃比制御用の酸素濃度セン
サと、 始動後の、前記酸素濃度センサが活性状態に到達した後
に前記発電出力を前記系統電源に連系する手段と、 前記系統電源との連系異常を検出する異常検出手段と、 前記異常検出手段による異常検出時に前記系統電源への
電力供給を遮断し、前記異常が解除されたときに前記遮
断状態を解除して前記系統電源へ電力供給を再開する手
段と、 前記異常時の電力供給遮断状態が予定時間以上継続した
ときに前記エンジンの運転を停止させる手段とを具備し
たことを特徴とするエンジン発電装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のエンジン発電装置と、 前記エンジン発電装置の運転による排熱を利用する排熱
利用機器とを具備し、 前記排熱利用機器からの熱要求に応答して前記エンジン
に始動指示を供給するよう構成したことを特徴とするコ
ジェネレーション装置。 - 【請求項3】 前記排熱利用機器が、請求項1記載のエ
ンジン発電装置の排熱を利用して作られた第1温水を貯
溜する貯湯タンクと、 前記第1温水を作るため前記貯湯タンク内に設けられた
第1熱交換器と、 前記第1温水から熱を取出して第2温水を作るため前記
第1熱交換器の上方に設けられた第2熱交換器と、 前記第1熱交換器の上端近傍と前記第2熱交換器の下端
近傍との間に設置された温度センサと、 前記温度センサで検出された温度に基づいて前記エンジ
ン発電装置に熱要求を供給するコントローラとからなる
ことを特徴とする請求項2記載のコジェネレーション装
置。
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