JP4519507B2 - 自家用発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自家用発電装置の技術に関する。より詳細には、自家用発電装置の制御を行う制御装置の構成に関する。
従来、パッケージと呼ばれる筐体内にエンジン等の駆動源と、発電機と、これらを制御するための制御装置(制御盤)を具備する自家用発電装置は公知となっている。
このような自家用発電装置は、商用電力と、発電電力(駆動源により発電機を駆動して得られる電力)とを必要に応じて切り替えることにより、負荷の需要電力を賄う形式のものが知られている。また、自家用発電装置に熱交換器や水の供給配管等を設け、駆動源から発生する排熱を利用して水を昇温し、温水を供給可能としたコージェネレーション装置としたものも知られている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
また、種々の状態監視用端末(センサ等)を設け、該状態監視用端末から取得したデータ(信号)に基づいて自家用発電装置を構成するエンジン等の運転を制御するとともに、何らかの異常が発生したと制御装置が判断した場合には、作業者の手によらずとも停止可能とした自家用発電装置も知られている。例えば、特許文献2に記載の如くである。
特開2002−242759号公報 特開2002−70606号公報
自家用発電装置には、エンジン、発電機、補機(ラジエータファンや冷却水ポンプ)にそれぞれ対応する制御盤である発電機盤やエンジン盤、補機盤等が設けられ、これらの制御盤の間でデータの送受信を行うことにより、外部負荷の電力需要の変動に応じて統括された運転制御を行うこととしている。
従って、制御盤の間でデータの送受信ができなくなった場合(通信異常が発生した場合)には外部負荷の電力需要の変動に応じて統括された運転制御を行うことができなくなる。
本発明は以上の如き状況に鑑み、制御盤の間でのデータの送受信に異常が発生した場合に異常を検知しないまま運転を継続する事態を防止可能とした自家用発電装置を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、エンジンが発電機を駆動することにより発生する発電電力の制御を行う発電機盤と、補助アクチュエータの制御を行う補機盤と、状態監視用端末の制御を行う端末盤と、を具備する自家用発電装置において、
該発電機盤と端末盤とをCAN通信で接続し、
端末盤を各監視対象の近傍に分割配置し、
補機盤はモータ駆動する補助アクチュエータをインバータ制御する構成とし、通信タイムエラーを検出することによりCAN通信の異常を検出するものである。
請求項2においては、前記発電機の界磁電流を常時計測し、該計測結果に基づいて過励磁、低励磁および界磁喪失の判定を行うものである。
請求項3においては、エンジン始動用バッテリーの充電電圧を計測し、該充電電圧のボトム値およびピーク値を表示可能としたものである。
請求項4においては、エンジン始動に要する時間を計測可能としたものである。
請求項5においては、前記発電機の有効電力の時間変化率を演算し、該演算結果に基づいて発電機の有効電力の異常な変動を検出可能としたものである。
請求項6においては、前記状態監視用端末の検出データを保護回路の判定条件として使用可能とし、
状態監視用端末と端末盤との間を接続する配線の断線を検知可能とし、
端末盤は、状態監視用端末との間を接続する配線の断線を検知した場合には、所定の値を検出データとして発電機盤に送信し、前記CAN通信異常を検出した場合には自家用発電装置を停止するものである。
請求項7においては、保護回路または保護回路に接続された検知手段に異常が発生した場合に、エンジンを停止するとともに、異常が発生したことを外部に送信可能としたものである。
請求項8においては、故障発生時においても、当該故障の内容に応じて補機の運転を可能としたものである。
請求項9においては、自家用発電装置に故障が発生した場合に、当該故障内容を外部に送信可能としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、発電機盤と端末盤との間でのデータの送受信に異常が発生した場合に異常を検知しないまま運転を継続する事態を防止することが可能である。
請求項2においては、発電機の界磁電流の異常を検知するための専用の継電器等を設ける必要がなく、部品コストを削減することが可能である。
請求項3においては、エンジン始動用のバッテリーの傷み具合(交換時期)を把握することが容易である。
請求項4においては、エンジンまたはエンジン始動用のバッテリーに何らかの異常が発生しているにもかかわらず、いつまでもエンジンを始動させようとイグニッション動作を継続するという事態を防止することができる。
請求項5においては、発電機に異常が発生した場合には早急にエンジンを停止することが可能であり、外部負荷に正常な波形と異なる波形を有する発電電力を供給することを防止可能である。
請求項6においては、保護回路について専用のセンサ等を設ける必要が無く、部品点数を削減可能である。
請求項7においては、保護回路に何らかの異常が発生したまま発電電力を発生させ続けるといった事態を防止することが可能であるとともに、自家用発電装置から離れた位置に作業者がいる場合でも速やかに異常が発生したことを知らせることが可能である。
請求項8においては、発電機盤への電力供給を除いて自家用発電装置に係るエンジンおよび電気機器を全て停止するよりも、故障発生時における自家用発電装置を構成する部材の被害を軽減することが可能である。
請求項9においては、作業者は自家用発電装置から離れた位置にいる場合でも、自家用発電装置の故障の発生および故障の内容を容易に把握することができる。
以下では、図1を用いて本発明に係る自家用発電装置の実施の一形態である自家用発電装置1の全体構成について説明する。
なお、本明細書における「自家用発電装置」は、本実施例の自家用発電装置1に限定されず、駆動源(エンジン)と発電機とを具備し、駆動源により発電機を駆動して電力(発電電力)を発生し、該電力を外部負荷に供給可能なものを広く指すものとする。また、駆動源から発生する排熱を利用して温水を供給可能としたコージェネレーション装置も自家用発電装置に含まれるものとする。
自家用発電装置1は主に、パッケージ2、エンジン3、発電機4、発電機盤5、エンジン盤6、補機盤7、端末盤8、直流電源盤9等で構成される。
パッケージ2は自家用発電装置1を構成する他の部材を収容する略直方体形状の筐体である。また、パッケージ2は屋外設置時に風雨から自家用発電装置1を構成する他の部材を保護する機能と、内部に設けられたエンジン3の作動音を遮断する機能(防音機能)とを兼ねるものである。
エンジン3は発電機4を駆動するための駆動源であり、具体的にはガスエンジンやディーゼルエンジン等のエンジンからなる。エンジン3には燃料を供給するための配管および燃料の供給および停止を行うバルブ群が接続される。
発電機4は本実施例においては三相交流発電機である。自家用発電装置1が商用電力と、発電電力とを必要に応じて切り替えて負荷の需要電力を賄う形式の系統連系システムに用いられている場合、発電機4が発生する電力(発電電力)は連系盤、受電盤を経て外部負荷に供給される。
発電機盤5は発電機4の制御を行うだけでなく、自家用発電装置1を構成するエンジン3や他の構成部材に係る盤(本実施例の場合、エンジン盤6、補機盤7、端末盤8)と連係して自家用発電装置1全体の運転制御を行うものである。
発電機盤5は主に箱体11、発電機コントローラ(GCU)12、集合形保護継電器13、電気通信ユニット14、タッチパネル15等で構成される。
箱体11は発電機盤5を構成する他の部材を収容する筐体である。箱体11はパッケージ2の一側面に設けられる。
GCU12は具体的にはCPUやシーケンサやメモリ等を具備し、発電機4および自家用発電装置1の運転に係るプログラム群およびデータ群を格納している。
このとき、GCU12には、現在自家用発電装置1に設けられているエンジン3に関する制御プログラムおよび制御データだけでなく、エンジン3とは種類の異なるエンジンであって、仕様が異なる場合に設ける可能性があるもの(すなわち、予め定められたもの)に関する制御プログラムおよび制御データもメモリに格納されている。
そして、自家用発電装置1を運転制御する際には、設けられるエンジン3に対応する制御プログラムおよび制御データを用いることとしている。
このように構成することにより、仕様毎に異なる発電機盤を用意する必要がなく、組み立て時の作業性に優れるとともに、部品の共通化によるコスト削減を図ることが可能である。
集合形保護継電器13は過速度継電器、定格速度継電器、不足速度継電器等の機能を兼ねるものであり、発電機の残留磁気電圧から発電機4から出力される交流電流の周波数(言い換えれば、発電機の回転数)を計測するものである。GCU12と集合形保護継電器13とは配線により接続され、集合形保護継電器13により計測された交流電流の周波数に係るデータはバイナリデータとしてGCU12に送信される。
GCU12は、発電機4から出力される交流電流の周波数に係るデータに基づいて、外部負荷に電力を供給する際に周波数を合わせる(すなわち、エンジン盤6と連係してエンジン3の回転数を調整する)。
電気通信ユニット14は、GCU12に送信されてきた種々のデータを含めた自家用発電装置1の運転状況に係るデータを、電気通信回線14aを通じて外部(例えば、遠隔地に設けた監視用のパソコン等)に送信可能とするとともに、外部からの指令をGCU12が受信可能とするものである。ここで、電気通信回線の具体例としては、電話回線やインターネット回線等が挙げられる。
なお、電気通信ユニット14は通常はモデムを具備しているが、自家用発電装置1を複数台連係させて使用する場合には、各自家用発電装置1の電気通信ユニット14を電気通信回線にて接続し、複数の自家用発電装置1のいずれかの電気通信ユニット14にのみモデムを具備し、他の自家用発電装置1については電気通信ユニット14のモデムを省略することが可能である。
タッチパネル15は自家用発電装置1の運転状況に係るデータの表示手段であるとともに、自家用発電装置1の運転操作を行う操作手段である。タッチパネル15は箱体11の正面に設けられ、作業者がパッケージ2や箱体11に設けられた扉を開けずとも操作可能としている。
図2および図3に示す如く、箱体11の正面には窪み部11aが形成され、該窪み部11aに設けられたタッチパネル15の表示面15aが、表示面15aの上端がタッチパネル15の正面に立った作業者から見て奥側、表示面15aの下端がタッチパネル15の正面に立った作業者から見て手前側となるように発電機盤5の盤面(箱体11の一側面)に対して傾斜している。
タッチパネル15は、表示面15aの中心の高さが自家用発電装置1のパッケージ2の底面から約120cm程度となる位置(すなわち、作業者がタッチパネル15の正面に立ったときに、視線の方向が水平よりもやや下方に傾き、かつ、タッチパネル15を操作する手を大きく上方に上げる必要が無く、作業者が楽な姿勢でタッチパネル15の操作をすることが可能な位置)に配置される。
このように構成することにより、タッチパネル15の視認性および操作性が向上する。
また、図4に示す如く、ガバナ調整の増加ボタン16aと減少ボタン16b、エンジン3の始動ボタン17aと停止ボタン17b、ラジエータファンの運転ボタン18aと停止ボタン18b等、タッチパネル15の表示面15aに表示され、相反する一対の機能ボタンを、操作対象を挟んで表示面15aの左右に離して配置し、停止または減少側と、始動または増加側とをそれぞれ左右同一側に配置している。
このように構成することにより、作業者が誤った機能ボタンを操作することを防止可能であり、作業性に優れる。
なお、本実施例では反対の操作となる一対の機能ボタンを、操作対象を挟んで表示面15aの左右に離して配置したが、表示面15aの上下に離して配置しても良い。
さらに、タッチパネル15は、表示面15aに自家用発電装置1の運転状況や警報(故障)に係る情報を表示することが可能である。
このように構成することにより、発電機盤6の正面等に従来設けていた運転状況や警報を示すランプを省略することが可能である。
また、タッチパネル15は後述する状況監視用端末により検知された自家用発電装置1の故障内容の履歴(故障内容に係る時系列的なデータ)を表示面15aに表示可能としている(より具体的には、表示面15aに表示される機能ボタンの一つである故障履歴呼び出しボタン19を押すことにより、故障履歴を表示面15aに表示する)。
このように構成することにより、作業者は自家用発電装置1に故障が発生した場合でも故障原因を容易に把握することができ、作業性に優れる。
また、自家用発電装置1は、当該故障内容を電気通信回線14aを通じて遠隔地に設けた監視用のパソコン等の外部に送信可能としている。
このように構成することにより、作業者は自家用発電装置から離れた位置にいる場合でも、自家用発電装置の故障の発生および故障の内容を容易に把握することができる。
なお、自家用発電装置1は、重大な故障が発生した場合には直ちにエンジン3を停止するが、故障の内容に応じて補機の運転を継続するように構成している。例えば、発電機4が地絡した場合には直ちにエンジン3を停止するが、エンジン3の冷却水ポンプのモータやラジエータファンのモータ等の補機についてはエンジン3を停止した後もしばらく運転を継続し、エンジン3が十分にクールダウンされた後、停止するように構成している。
このように構成することにより、故障発生時に全停止する(発電機盤5への電力供給を除いて、自家用発電装置に係るエンジンおよび電気機器を全て停止する)よりも自家用発電装置を構成する機器の熱劣化を軽減することが可能である。
さらに、本実施例の自家用発電装置1は、例えば防水仕様や寒冷地仕様、防災兼用仕様等、異なる仕様でも同一のタッチパネル15を使用可能としている。
具体的には、タッチパネル15の表示及び触れた部分を検知する部分の選択は、GCU12のプログラムの変更により制御可能であるが、GCU12に接続される端子台26に接続する端子の選択により防水仕様や寒冷地仕様、防災兼用仕様等を決められるようにしている。つまり、タッチパネル15の端子台26には自家用発電装置1の各仕様に必要な端子が全て設けられており、ある仕様としたときに使用しない機能に対応する端子には配線をせず空けておく。
例えば、防災兼用仕様においては商用電力が停電した時にその旨をタッチパネル15に表示する必要があるため、系統の不足電圧接点とタッチパネル15の端子台26に設けられた対応する接点とを配線にて接続しておく必要があるが、他の仕様においてはこのような機能は必要でないため、当該配線を接続しないで空けておくのである。
また、タッチパネル15の機能(表示画面のパターン等)についても、タッチパネル15を適用し得る仕様に必要な機能は予め全て設けられており、組み立て時にある仕様としたときに使用しない機能については選択不可能とするように構成している。
このように、端子台26への接続を選択してタッチパネル15を仕様に応じて使い分け可能としたことにより、仕様毎に異なるタッチパネル15を用意する必要が無く、部品の共通化を図ることが可能であり、コスト削減に寄与する。また、組み立て作業時に異なる仕様のタッチパネルを組み付けるといったミスを防止することが可能であり作業性に優れる。
エンジン盤6はCPUやROM等を具備し、エンジン3の運転制御に係るプログラムおよびデータ等を格納している。エンジン盤6は前記発電機盤5と連係してエンジン3の運転制御を行うものである。
なお、本実施例では発電機盤5とエンジン盤6とを別体としているが、発電機盤5内にエンジン3の運転制御に係るプログラムおよびデータ等を格納し、エンジン盤6を省略することも可能である。
補機盤7は自家用発電装置1に設けられている種々の補助アクチュエータ(例えば、エンジン3の冷却水用ラジエータファン、エンジン3の冷却水を循環させるためのポンプや自家用発電装置1の換気ファンや照明等)の制御を行うものである。補機盤7と発電機盤5(より厳密には、GCU12)とは配線により接続され、補機盤7が制御する補助アクチュエータに係るデータはバイナリデータとしてGCU12に送信される。補機盤7にはインバータが設けられ、モータ駆動する補助アクチュエータをインバータ制御している。このように構成することにより、モータ駆動する補助アクチュエータの動作を滑らかに制御することが可能である。
端末盤8は自家用発電装置1の状態監視用端末の配線に接続される。端末盤8は状態監視用端末からの検知信号をCAN通信用のデータに変換し、内部CAN通信ケーブル20を経て発電機盤5のGCU12やエンジン盤6に送信する。CAN通信の詳細については後述する。
状態監視用端末の具体例としては、エンジン3の冷却水温度を監視する温度センサ31、エンジン3の回転数を検出する回転数センサ32、発電機4の界磁電流の大きさを計測するための電流計33、発電機4の発電電圧値を計測するための変圧器45、発電機4の発電電流値を計測するための変流器46、燃料の流量を検知する流量センサ(図示せず)、自家用発電装置1がコージェネレーション装置である場合に設けられる温水の温度を計測する温度センサ(図示せず)、温水の流量を検知する流量センサ(図示せず)等が挙げられる。
なお、端末盤8を状態監視用端末が配置されている場所の近傍に適宜分割配置し、端末盤8と状態監視用端末との間の距離を極力小さくすることが望ましい。
従って、図1においては端末盤8を一個だけ表しているが、状態監視用端末による監視対象がパッケージ内の離れた位置に配置される場合には、複数の状態監視用端末が互いに離れた位置に配置されることとなるため、対応する端末盤8も複数個設ける場合がある。
直流電源盤9は充電器およびバッテリーを具備し、発電機4にて発生した電力の一部を該バッテリーに充電するとともに、エンジン盤6、補機盤7、端末盤8の制御機器の電力を供給する。
以下では、本実施例の自家用発電装置1における発電機盤5と、エンジン盤6と、端末盤8との間の接続配線、および、発電機盤5と自家用発電装置1の外部との接続配線について説明する。
本実施例の自家用発電装置1は、内部の発電機盤5とエンジン盤6と端末盤8との間、および、自家用発電装置1を複数台用いて発電を行う場合における他の自家用発電装置1との間、のデータ通信手段として、CAN通信を用いている。すなわち、図1に示す如く発電機盤5と、エンジン盤6と、端末盤8とは、内部CAN通信ケーブル20により接続される。
また、自家用発電装置1の外部とも外部CAN通信ケーブル21で接続し、CAN通信によりデータ通信することが可能に構成される。
ここで、「外部」とは、自家用発電装置1が設置されている建物内において、該自家用発電装置1から離れた位置(例えば、監視モニター室等)に設置されたパソコンや、自家用発電装置1を複数台設置してこれらを連係させて使用する場合における他の自家用発電装置1、あるいは図5に示す系統連系システム100に自家用発電装置1用いた場合における連系盤120を指す。
CAN(Controller Area Network)はISOで国際的に標準化された通信プロトコルの一種であり、(1)通信ケーブル(CAN通信ケーブル)としてシリアルバスを用いるため、大量のデータを少ない配線で送信することが可能であること(省配線、重量削減およびコスト削減が可能)、(2)配線が簡単(シンプル)でデータ伝送の信頼性が高いこと、(3)リアルタイムで大量のデータ伝送が可能であり、システム間で大量のデータをやりとりしつつ連係作業を行う用途に適していること、(4)データ信号を増幅する必要が無く、長距離のデータ転送に適していること、といった特徴を有する。
以上の如く、本実施例の自家用発電装置1は、電力の制御を行う発電機盤5と、補助アクチュエータの制御を行う補機盤7と、状態監視用端末の制御を行う端末盤8と、を具備し、該発電機盤5と端末盤8とをCAN通信で接続し、端末盤8を各監視対象(エンジン3や発電機4等)の近傍に分割配置し、補機盤7はモータ駆動する補助アクチュエータをインバータ制御する構成としたものである。
このように構成することにより、自家用発電装置1内部の状態監視用端末に係る配線を減らして省スペース化、配線接続作業の容易化を図ることが可能である。
また、発電機盤5はエンジン盤6、補機盤7および端末盤8等との間で大量のデータ(自家用発電装置1の運転状況に係るデータ)をリアルタイムで送受信することが可能であり、外部負荷の電力需要に応じてエンジン3、発電機4、その他の補助アクチュエータ等を所望の条件で運転および停止させることが可能である。
さらに、自家用発電装置1の仕様(エンジンの種類や出力の大きさ)によってはパッケージ2内部のレイアウトの制約上、状態監視用端末(センサ等)と発電機盤5との距離が長くなる場合があるが、このような場合でも、端末盤8を監視対象(エンジン3や発電機4等)の近傍に配置することにより、従来の配線にて接続される区間を短くし、その分を内部CAN通信ケーブル20に置換することが可能であり、データ信号を途中で増幅する必要が無く、長距離のデータ転送が可能であるとともに配線が簡単(シンプル)でデータ伝送の信頼性が高い。
なお、本実施例では補機盤7と発電機盤5との間のデータ通信手段として、通常のシリアル伝送方式を用いたが、これをCAN通信としても良い。
ここで、発電機盤5やエンジン盤6、端末盤8等の制御盤の間をCAN通信によりデータ通信することは、上記の如き利点を有する反面、万一これらのCAN通信に何らかの異常が発生した場合には、制御盤の間のデータ通信が不能となり、自家用発電装置1として統括された運転制御を行うことができなくなる。
そこで、自家用発電装置1においては、CAN通信によるデータ送受信をモニタリングする機能をGCU12に付与している。そして、GCU12は、CAN通信の異常が発生したと判断した場合には、自家用発電装置1を全停止する(自家用発電装置に係るエンジンおよび電気機器を発電機盤5への電力供給を除いて全て停止する)とともに、CAN通信に異常が発生したことを外部(例えば、遠隔地に設けた監視用のパソコン等)に電気通信回線14aを通じて送信可能としている。なお、CAN通信の異常としては、あるデータ(例えば、エンジンの回転数に係るデータ等)についてCAN通信によるデータ送受信が行われない状態が所定時間以上続いた場合(通信タイムアウトエラー)や、発電機盤5、エンジン盤6、端末盤8のいずれかが内部CAN通信ケーブル20から遮断された状態となった場合(バスオフ)等が挙げられる。
このように構成することにより、作業者は自家用発電装置から離れた位置にいる場合でも、自家用発電装置にCAN通信の異常が発生したことを容易に把握することができ、信頼性が向上する。
また、作業者の手によらずとも、CAN通信に異常が発生した場合には直ちに自家用発電装置を停止し、制御盤の間でのデータの送受信に異常が発生した場合に異常を検知しないまま運転を継続する事態を防止することが可能である。
自家用発電装置1は、状態監視用端末の一つである電流計33により計測された界磁電流の大きさに係るデータに基づき、界磁電流が過励磁、低励磁または励磁喪失の状態にあるか否かを判定可能である(より具体的には、GCU12には状態監視用端末の一つである電流計33により計測された界磁電流の大きさに係るデータに基づき、界磁電流が過励磁、低励磁または励磁喪失の状態にあるか否かを判定するプログラムが格納されている)。そして、界磁電流が過励磁、低励磁または励磁喪失の状態にあると判定した場合には、エンジン3を停止するように構成している。
このように構成することにより、発電機の界磁電流の異常を検知するための専用の継電器等を設ける必要がなく、部品コストを削減することが可能である。
本実施例の自家用発電装置1は、発電機盤5の内部に、エンジン3の始動用のバッテリー27を具備しており、該バッテリー27には、充電電圧を計測するための電圧計34が設けられている。そして、電圧計34はGCU12と接続され、該電圧計34により検出されるバッテリー27の充電電圧に係るデータを送信している。
GCU12はバッテリー27の充電電圧に係るデータに基づいて充電電圧のボトム値およびピーク値をタッチパネル15の表示部15aに表示する。
このように構成することにより、エンジン始動用のバッテリー27の傷み具合(交換時期)を把握することが容易である。
なお、電圧計34を状況監視用端末とし、端末盤8に接続してCAN通信によりGCU12にデータ送信する構成としても良い。
本実施例の自家用発電装置1は、エンジン3の回転数センサ32により検知されるエンジン3の回転数に係るデータに基づき、エンジン3の始動に要する時間を計測可能としている。そして、エンジン始動に要する時間が所定の時間よりも長い場合には、エンジン3またはエンジン始動用のバッテリー27に何らかの異常が発生しているものとみなして、自家用発電装置1の運転を停止するように構成している。
このように構成することにより、エンジン3またはエンジン始動用のバッテリー27に何らかの異常が発生しているにもかかわらず、いつまでもエンジン3を始動させようとイグニッション動作を継続するという事態を防止することができる。
本実施例の自家用発電装置1は、発電機4にて発生する発電電力を自家用発電装置1の外部に供給するための出力配線に電流計(図示せず)を設け、該電流計をGCU12に接続し、該電流計により検知される発電電力に係るデータをGCU12に送信可能としている。
そして、GCU12は発電機4にて発生する発電電力の有効電力の時間変化率をGCU12にて演算し、該演算結果が、通常(発電機4に異常が発生していない)時に取りうる値の範囲から外れている場合には、発電機4に何らかの異常が発生し、発電機4の有効電力に異常な変動があるとみなして、エンジン3の運転を停止するように構成している。
このように構成することにより、発電機4に異常が発生した場合には早急にエンジン3を停止することが可能であり、外部負荷に正常な波形と異なる波形を有する発電電力を供給することを防止可能である。
なお、出力配線に設けられる電流計を状況監視用端末とし、端末盤8に接続してCAN通信によりGCU12にデータ送信する構成としても良い。
また、自家用発電装置1においては、状態監視用端末(センサ類)と端末盤8との間を接続する配線が断線した場合には端末盤8に電流信号が送信されない。すなわち、端末盤8からGCU12へのデータ送信状況を監視することにより、状態監視用端末と端末盤8との間を接続する配線の断線を検知することが可能である。
このように構成することにより、自家用発電装置1が誤った信号に基づいて運転制御を行うといった事態を防止することが可能である。
さらに、自家用発電装置1においては、状態監視用端末から端末盤8に電流信号が送信されない状態が所定時間継続すると、端末盤8は検出データとして所定の値(例えば、温度センサに係る配線の断線の場合、1000℃等、通常時には想定されない測定値等)を発電機盤5のGCU12に送信する構成としている。
このように構成することにより、GCU12は状態監視用端末と端末盤8との間で断線が発生したことを検知することが可能である。
また、従来から自家用発電装置には何らかの故障が発生した場合に通報するための警報ベルが設けられているが、筐体(パッケージ)の内部に警報用のベルを設けた場合、パッケージの防音機能が優れていると、当該警報ベルの警報音が外から聞こえにくいという問題がある。
そこで、本実施例の自家用発電装置1においては、パッケージ2の適当な場所(エンジン3等騒音の発生源から離れた位置が望ましい)に開放部(複数の小さな孔等)を形成し、パッケージ2の内部において該開放部の近傍に防水仕様の音声による警報手段(ベル、ブザー、スピーカ等)を設けている。
このように構成することにより、警報ベルの警報音が外からも聞こえるとともに、自家用発電装置1を屋外に設置した場合に、雨水等が開放部から侵入しても警報ベルが故障することがない。
また、図2および図3に示す如く、自家用発電装置1の発電機盤5の正面には、防災仕様または防災兼用仕様に必要とされる外部表示手段である発電中ランプ22、充電中ランプ23、制御電源ランプ24、故障ランプ25等が設けられている。
そして、自家用発電装置1を防災仕様または防災兼用仕様とする場合にはこれらの外部表示手段とGCU12とを配線で接続し、自家用発電装置1を他の仕様とする場合にはこれらの外部表示手段とGCU12とを配線で接続しないようにしている。
このように構成することにより、仕様毎に異なる発電機盤5を用意する必要が無く、部品の共通化を図ることが可能であり、コスト削減に寄与する。
また、自家用発電装置を寒冷地仕様として使用する場合、エンジン3に燃料を供給する配管の凍結防止用のヒータが必要であり、これに付随して、当該ヒータに電力を供給するための配線の中途部にはAC電源遮断器(ブレーカ)、配線の断線を検知する検知手段(断線検知手段)が必要である。
本実施例の自家用発電装置1においては、上記AC電源遮断器および断線検出手段を設けている。
そして、自家用発電装置1を寒冷地仕様とする場合には凍結防止用のヒータとAC電源遮断器、およびAC電源遮断器と直流電源盤9(ヒータに電力を供給する)とを配線で接続するとともに断線検知手段とGCU12とを接続する。また、自家用発電装置1を他の仕様とする場合にはAC電源遮断器は残したままで凍結防止用のヒータを省略し、断線検知手段とGCU12とを接続する配線を省略する。
このように構成することにより、仕様毎に異なる発電機盤5を用意する必要が無く、部品の共通化を図ることが可能であり、コスト削減に寄与する。
また、自家用発電装置1は、燃料の流量センサに係るデータと、発電電力に係るデータとに基づいて、燃費(発電電力を燃料の量で割った値)を算出し、該算出結果をタッチパネル15の表示面15aに表示可能としている。
さらに、自家用発電装置1がコージェネレーション装置である場合には、上記燃費に加えて、燃料の流量センサに係るデータ(燃料の使用量に係るデータ)と、排熱を利用して得られる温水の供給量に係るデータと、温水の温度(より厳密には、エンジンの排熱により昇温される前の水温と、排熱により昇温された後の温水の温度差)に係るデータと、発電電力に係るデータと、に基づいて、エネルギー効率(発電電力と温水が得た熱エネルギーとの和を、燃料を燃焼させたときに発生する熱エネルギーで割った値)を算出し、該算出結果をタッチパネル15の表示面15aに表示可能としている。
このように構成することにより、自家用発電装置1の燃費またはエネルギー効率を把握し、コストメリット(商用電力のみを外部負荷に供給する場合と比較してどれだけ電力コストが削減されているか)を把握することが容易である。
また、当該燃費およびエネルギー効率に関するデータをGCU12に蓄積したり、あるいは外部のパソコンに送信してモニタリングすることにより、自家用発電装置1のメンテナンスの時期を決める材料とすることもできる(例えば、エネルギー効率が下がってきた場合には、自家用発電装置1の各種軸受部に注油を行う等)。
以下では、図1および図5を用いて自家用発電装置1を系統連系システム100に使用する場合について説明する。
図5に示す系統連系システム100は、主に、一台または複数台の自家用発電装置1と、受電盤110と、連系盤120等で構成される。
受電盤110は商用電力と外部負荷140・140・・・との間の接続および遮断を行うものである。本実施例の受電盤110は筐体である箱体111内に遮断器112、受電側保護回路113等を収容している。
連系盤120は発電電力(自家用発電装置1により発生する電力)と外部負荷140・140・・・との間の接続および遮断を行うものである。本実施例の連系盤120は筐体である箱体121内に遮断器122、連系側保護回路123、制御ユニット124等を収容している。制御ユニット124は具体的にはCPUやシーケンサやメモリ等を具備し、外部CAN通信ケーブル21により自家用発電装置1の発電機盤5のGCU12と接続されている。また、制御ユニット124は連系側保護回路123とも接続される。
以下では、系統連系システム100における保護回路について説明する。
保護回路は商用電力または発電電力に何らかの異常が発生した場合に、適宜遮断器112、遮断器122、および発電装置側遮断器35を作動させて、一台または複数台の自家用発電装置1や外部負荷140・140・・・を保護する(破損を防止する)ものである。
なお、本実施例における保護回路は受電側保護回路113と連系側保護回路123とを合わせたものであるが、保護回路が受電盤110と連系盤120とに跨って配置されなくても良い(例えば、連系盤120に保護回路に係る構成部材を集中させても良い)。
受電側保護回路113は過電流継電器(OCR−H)114および方向地絡継電器(DGR)115を具備する。
過電流継電器114は変流器(CT)116および遮断器112と接続され、非接触で母線40の電流の大きさに対応する電流信号を発する。
過電流継電器114は変流器116の電流信号が所定の値を超えた(すなわち商用電力の母線40を流れる電流が過電流となった)場合にトリップ信号を発信し、遮断器112、遮断器122、発電装置側遮断器35を開いて商用電力、発電電力、外部負荷140・140・・・をそれぞれ遮断する。
方向地絡継電器115は、零相変流器(ZCT)117および遮断器112と接続され、非接触で母線40に流れる往復方向の電流の大きさを計測する。
地絡が発生すると、零相変流器117から地絡点に向かって流れる電流は大きくなり、地絡点から零相変流器117に向かって流れる電流は小さくなるため、零相変流器117に磁束が誘起され、二次側(零相変流器117と地絡継電器115と接続する配線)に電流が流れる。当該電流値が所定の値を超えた(地絡が発生した)場合にトリップ信号を発信し、遮断器112、遮断器122、発電装置側遮断器35を開いて商用電力、発電電力、外部負荷140・140・・・をそれぞれ遮断する。
連系側保護回路123は不足電圧継電器(UVR)125、地絡過電圧継電器(OVGR)126、方向短絡継電器(DSR)127、逆電力継電器(RPR)128、過電圧継電器(OVR)129、不足周波数継電器(UFR)130、および不足電力継電器(UPR)131を具備する。
不足電圧継電器(UVR)125は制御ユニット124および遮断器122と接続される。自家用発電装置1の発電機4に設けられた変圧器45(端末盤8に接続された状況監視用端末の一つ)が発する電流信号は、端末盤8にてCAN通信に係るデータに変換され、該データは内部CAN通信ケーブル20、GCU12、外部CAN通信ケーブル21を経て制御ユニット124に送信される。制御ユニット124は該変圧器45に係るデータを再び元の電流信号に変換して不足電圧継電器(UVR)125に送信する。
不足電圧継電器(UVR)125は制御ユニット124からの変圧器45に係る電流信号が所定の値以下になった(すなわち発電電力側の電圧が不足した)場合にトリップ信号を発信し、遮断器122、発電装置側遮断器35を開いて発電電力と外部負荷140・140・・・とを遮断する。
なお、自家用発電装置1を複数台使用している場合には、各自家用発電装置1から発生する交流電圧の合成値を制御ユニット124(またはGCU12)にて算出し、該算出結果に対応する電流信号を不足電圧継電器(UVR)125に送信する。
地絡過電圧継電器(OVGR)126は制御ユニット124および遮断器122と接続される。自家用発電装置1の発電機4に設けられた変圧器45(端末盤8に接続された状況監視用端末の一つ)が発する電流信号は、端末盤8にてCAN通信に係るデータに変換され、該データは内部CAN通信ケーブル20、GCU12、外部CAN通信ケーブル21を経て制御ユニット124に送信される。制御ユニット124は該変圧器45に係るデータを再び元の電流信号に変換して地絡過電圧継電器(OVGR)126に送信する。
地絡が発生すると、変圧器45が発する電流信号に変化が生じるため、該電流信号が所定の範囲外となった場合にトリップ信号を発信し、遮断器122、発電装置側遮断器35を開いて発電電力と外部負荷140・140・・・とを遮断する。
なお、自家用発電装置1を複数台使用している場合には、各自家用発電装置1から発生する交流電圧の合成値を制御ユニット124(またはGCU12)にて算出し、該算出結果に対応する電流信号を地絡過電圧継電器(OVGR)126に送信する。
方向短絡継電器(DSR)127は制御ユニット124および遮断器122と接続される。自家用発電装置1の発電機4に設けられた変流器46(端末盤8に接続された状況監視用端末の一つ)が発する電流信号は、端末盤8にてCAN通信に係るデータに変換され、該データは内部CAN通信ケーブル20、GCU12、外部CAN通信ケーブル21を経て制御ユニット124に送信される。制御ユニット124は変流器46に係るデータを再び元の電流信号に変換して方向短絡継電器(DSR)127に送信する。
短絡が発生すると、変流器46の電流信号に変化が生じるため、該電流信号が所定の範囲外となった場合にトリップ信号を発信し、遮断器122、発電装置側遮断器35を開いて発電電力と外部負荷140・140・・・とを遮断する。
なお、自家用発電装置1を複数台使用している場合には、各自家用発電装置1から発生する交流電流の合成値を制御ユニット124(またはGCU12)にて算出し、該算出結果に対応する電流信号を方向短絡継電器(DSR)127に送信する。
逆電力継電器(RPR)128は制御ユニット124および遮断器122と接続される。
自家用発電装置1の発電機4に設けられた変圧器45および変流器46(端末盤8に接続された状況監視用端末の一つ)が発する電流信号は、端末盤8にてCAN通信に係るデータに変換され、該データは内部CAN通信ケーブル20を経てGCU12に送信される。
GCU12は変圧器45および変流器46からのデータに基づき、発電機4にて発生する電力を算出し、該算出結果に係るデータは外部CAN通信ケーブル21を経て制御ユニット124に送信される。制御ユニット124は発電機4にて発生する電力に係るデータを電流信号に変換して逆電力継電器(RPR)128に送信する。
逆電力継電器(RPR)128は逆電力が発生している(すなわち、発電電力が商用電力側に逆流している)場合にトリップ信号を発信し、遮断器122、発電装置側遮断器35を開いて発電電力と外部負荷140・140・・・とを遮断する。
なお、自家用発電装置1を複数台使用している場合には、各自家用発電装置1から発生する発電電力の合成値を制御ユニット124(またはGCU12)にて算出し、該算出結果に対応する電流信号を逆電力継電器(RPR)128に送信する。
過電圧継電器(OVR)129は制御ユニット124および遮断器122と接続される。自家用発電装置1の発電機4に設けられた変圧器45(端末盤8に接続された状況監視用端末の一つ)が発する電流信号は、端末盤8にてCAN通信に係るデータに変換され、該データは内部CAN通信ケーブル20、GCU12、外部CAN通信ケーブル21を経て制御ユニット124に送信される。制御ユニット124は該変圧器45に係るデータを再び元の電流信号に変換して過電圧継電器(OVR)129に送信する。
過電圧継電器(OVR)129は制御ユニット124からの変圧器45に係る電流信号が所定の値以上になった(すなわち発電電力側の電圧が過電圧となった)場合にトリップ信号を発信し、遮断器122、発電装置側遮断器35を開いて発電電力と外部負荷140・140・・・とを遮断する。
なお、自家用発電装置1を複数台使用している場合には、各自家用発電装置1から発生する交流電圧の合成値を制御ユニット124(またはGCU12)にて算出し、該算出結果に対応する電流信号を過電圧継電器(OVR)129に送信する。
不足周波数継電器(UFR)130は制御ユニット124および遮断器122と接続される。発電機盤5に設けられた集合形保護継電器13が発するバイナリデータは、GCU12に送信され、該GCU12にてCAN通信に係るデータに変換され、外部CAN通信ケーブル21を経て制御ユニット124に送信される。制御ユニット124は集合形保護継電器13に係るデータを電流信号に変換して不足周波数継電器(UFR)130に送信する。
不足周波数継電器(UFR)130は制御ユニット124からの集合形保護継電器13に係る電流信号が所定の値以上になった(すなわち発電電力側の電圧が過電圧となった)場合にトリップ信号を発信し、遮断器122、発電装置側遮断器35を開いて発電電力と外部負荷140・140・・・とを遮断する。
不足電力継電器(UPR)131は制御ユニット124および発電装置側遮断器35と接続される。
自家用発電装置1の発電機4に設けられた変圧器45および変流器46(端末盤8に接続された状況監視用端末の一つ)が発する電流信号は、端末盤8にてCAN通信に係るデータに変換され、該データは内部CAN通信ケーブル20を経てGCU12に送信される。
GCU12は変圧器45および変流器46からのデータに基づき、発電機4にて発生する電力を算出し、該算出結果に係るデータは外部CAN通信ケーブル21を経て制御ユニット124に送信される。制御ユニット124は発電機4にて発生する電力に係るデータを電流信号に変換して不足電力継電器(UPR)131に送信する。
不足電力継電器(UPR)131は発電電力が所定の値よりも不足している場合にトリップ信号を発信し、発電装置側遮断器35を開いて発電電力と外部負荷140・140・・・とを遮断する。
なお、自家用発電装置1を複数台使用している場合には、各自家用発電装置1から発生する発電電力の合成値を制御ユニット124(またはGCU12)にて算出し、該算出結果に対応する電流信号を不足電力継電器(UPR)131に送信する。
以上の如く、本実施例の自家用発電装置1を系統連系システム100に使用する場合においては、自家用発電装置1に設けられた状態監視用端末に係る検出データ(例えば、変圧器45および変流器46等が発する電流信号)をCAN通信により連系盤120に設けられた制御ユニット124に送信し、該検出データに基づいて保護回路を作動させる(すなわち、保護回路の判定条件として使用する)ことが可能である。
このように構成することにより、保護回路について専用のセンサ等を設ける必要が無く、部品点数を削減可能である。
また、CAN通信により連系盤120と自家用発電装置との間のデータ送信を行うため、連系盤120と自家用発電装置とが離れて設置されている場合でも送信信号を増幅する必要が無く、送信信号を増幅する手段(増幅回路等)を具備する接続盤等の設備を省略することが可能である。
また、自家用発電装置1は、保護回路または保護回路に接続された検知手段に異常が発生した場合に、エンジン3を停止するとともに異常が発生したことを外部(例えば、遠隔地に設けた監視用のパソコン等)に送信可能としている。
ここで、「保護回路に接続された検知手段」の具体例としては、(1)過電流継電器114に接続された変流器(CT)116、(2)方向地絡継電器115に接続された零相変流器(ZCT)117、(3)CAN通信により不足電圧継電器(UVR)125、地絡過電圧継電器(OVGR)126、過電圧継電器(OVR)129に発電電圧に係る検知データを提供する変圧器45、(4)CAN通信により方向短絡継電器(DSR)127に発電電流に係る検知データを提供する変流器46、(5)CAN通信により不足周波数継電器(UFR)130に発電電力の周波数に係る検知データを提供する集合形保護継電器13、等が挙げられる。
そして、「保護回路または保護回路に接続された検知手段に異常が発生した場合」の具体例としては、保護回路を構成する継電器群に故障が発生したり、該継電器群と上記検知手段等との間の配線に断線が発生したり、接点で接触不良が生じたり、受電盤110における変圧器(図示せず)および変流器116と電力計との間に接続されるトランスジューサ(電力用変換器)に故障が発生した場合が挙げられる。
このように構成することにより、保護回路に何らかの異常が発生したまま発電電力を発生させ続けるといった事態を防止することが可能であるとともに、自家用発電装置1から離れた位置に作業者がいる場合でも速やかに異常が発生したことを知らせることが可能である。
本発明の一実施例に係る自家用発電装置の全体構成を示す模式図。 発電機盤の正面図。 発電機盤の側面図。 タッチパネルの表示部の表示例を示す図。 本発明に係る自家用発電装置を用いた連系系統システムの模式図。
1 自家用発電装置
3 エンジン
4 発電機
5 発電機盤
7 補機盤
8 端末盤

Claims (9)

  1. エンジンが発電機を駆動することにより発生する発電電力の制御を行う発電機盤と、補助アクチュエータの制御を行う補機盤と、状態監視用端末の制御を行う端末盤と、を具備する自家用発電装置において、
    該発電機盤と端末盤とをCAN通信で接続し、
    端末盤を各監視対象の近傍に分割配置し、
    補機盤はモータ駆動する補助アクチュエータをインバータ制御する構成とし、
    通信タイムエラーを検出することによりCAN通信の異常を検出することを特徴とする自家用発電装置。
  2. 前記発電機の界磁電流を常時計測し、該計測結果に基づいて過励磁、低励磁および界磁喪失の判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の自家用発電装置。
  3. エンジン始動用バッテリーの充電電圧を計測し、該充電電圧のボトム値およびピーク値を表示可能としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自家用発電装置。
  4. エンジン始動に要する時間を計測可能としたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の自家用発電装置。
  5. 前記発電機の有効電力の時間変化率を演算し、該演算結果に基づいて発電機の有効電力の異常な変動を検出可能としたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の自家用発電装置。
  6. 前記状態監視用端末の検出データを保護回路の判定条件として使用可能とし、
    状態監視用端末と端末盤との間を接続する配線の断線を検知可能とし、
    端末盤は、状態監視用端末との間を接続する配線の断線を検知した場合には、所定の値を検出データとして発電機盤に送信し、
    前記CAN通信異常を検出した場合には自家用発電装置を停止することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の自家用発電装置。
  7. 保護回路または保護回路に接続された検知手段に異常が発生した場合に、エンジンを停止するとともに、異常が発生したことを外部に送信可能としたことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の自家用発電装置。
  8. 故障発生時においても、当該故障の内容に応じて補機の運転を可能としたことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の自家用発電装置。
  9. 自家用発電装置に故障が発生した場合に、当該故障内容を外部に送信可能としたことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の自家用発電装置。
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