JP2002068899A - 有機単結晶の形成方法 - Google Patents

有機単結晶の形成方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶性に優れた大型の有機単結晶の形成方法
を提供する。 【解決手段】 飽和点よりも0.01〜2℃低い温度領
域にある低過飽和溶液に低温体を接触させることによ
り、あるいは所定のレーザ光を照射することにより、前
記低過飽和溶液中に前記低過飽和溶液を構成する有機物
の核を発生させる。そして、この核を中心として前記低
過飽和溶液中に配置した所定の基板の主面上に、前記有
機物からなる単結晶を自然核成長により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機単結晶の形成
方法に関し、さらに詳しくは、通信波長帯赤外光の波長
変換デバイス、超高速ICの計測プローブ又は電界セン
サーなどの電子部品に好適に使用することのできる有機
光学単結晶の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】4−ジメチルアミノーN−メチルー4―
エチルバゾリウムトシラート(4-dimethylamino-N-meth
yl-4-stilbazolium tosylate:以下、DASTと略す場
合がある)単結晶は大きな非線型性を示し、通信波長帯
赤外光の波長変換デバイス及び超高速ICの計測プロー
ブなどの電子部品への応用が期待されている。このよう
な有機光学単結晶の代表的な形成方法としては、自然核
成長法及び種結晶成長法がある。
【0003】自然核成長法による有機単結晶の形成は、
以下のようにして行う。最初に有機単結晶を構成する有
機物を所定温度に加熱したメタノールなどに溶解した
後、この溶液中に所定の基板を浸漬させる。次いで、前
記溶液を飽和点よりも3〜10℃低い温度まで冷却して
過冷却状態とする。すると、このようにして得た過飽和
溶液から前記有機物の核が前記所定の基板上に析出す
る。次いで、この核を中心とした自然核成長が生じて、
前記所定の基板上に前記有機物の単結晶が形成されるも
のである。
【0004】一方、種結晶成長法は前記自然核成長法に
よって得られた有機単結晶を種結晶とし、この種結晶を
seed棒先端に接着させた後、飽和状態の溶液中に投
入する。そして、この溶液の温度を降下させることによ
って過飽和状態とし、前記種結晶をさらに成長させて、
大型の有機単結晶を得るというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自然核成長法は結晶性
の高い単結晶を形成することができるが、過冷却状態に
ある過飽和溶液を用いているため、核発生した後に急激
に核成長が生じてしまい、高品質の有機単結晶を得るこ
とができない場合があった。
【0006】そして、種結晶成長法は、自然核成長法に
よって得た有機単結晶を種結晶として、さらに単結晶の
育成を行うものであるので、自然核成長法によって得ら
れた結晶の欠陥をそのまま引き継いでしまう傾向が強
い。このため、最終的に得られるDAST結晶は多結晶
化したり、内部に多くの結晶欠陥が取り入れられたりす
る場合が多く、結晶性の高い大型のDAST単結晶を得
ることは極めて困難であった。
【0007】本発明は、結晶性に優れた大型の有機単結
晶を得るべく、有機単結晶の新規な形成方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的に鑑
み、本発明は、飽和点よりも0.01〜2℃低い温度領
域にある低過飽和溶液に低温体を接触させることによ
り、前記低過飽和溶液中に前記低過飽和溶液を構成する
有機物の核を発生させ、この核を中心として前記低過飽
和溶液中に配置した所定の基板上に、前記有機物からな
る単結晶を自然核成長により形成することを特徴とす
る、有機単結晶の形成方法に関する。
【0009】また、本発明は、飽和点よりも0.01〜
2℃低い温度領域にある低過飽和溶液にレーザ光を照射
することにより、前記低過飽和溶液中に前記低過飽和溶
液を構成する有機物の核を発生させ、この核を中心とし
て前記低過飽和溶液中に配置した所定の基板上に、前記
有機物からなる単結晶を自然核成長により形成すること
を特徴とする、有機単結晶の形成方法に関する。
【0010】本発明者らは、結晶性に優れた大型の有機
単結晶を得ることが可能な、新規な有機単結晶の形成方
法を見出すべく鋭意検討を実施した。その結果、上述し
た本発明の形成方法を想到するに至ったものである。
【0011】本発明者らは、自然核成長法において、核
発生からの急激な核成長を抑制すべく、前記したよう
な、飽和点より3〜10℃低い温度にまで冷却した過冷
却状態の過飽和溶液を使用する代わりに、飽和点より
0.01〜2℃低い温度に冷却した低過飽和溶液を用い
ることを試みた。しかしながら、このような低過飽和溶
液を用いた場合においては、核成長のみならず核発生自
体が抑制されるという新たな問題が発生した。
【0012】そこで本発明者らは、このような低過飽和
溶液中において核発生を生じさせるべく鋭意検討を行っ
た。その結果、本発明にしたがって低過飽和溶液に低温
体を接触させる、あるいはレーザ光を照射することによ
って前記低過飽和溶液中にこの溶液を構成する有機物の
核が発生することを見出したものである。
【0013】低温体の接触によって前記有機物の核が発
生する原因については、前記低過飽和溶液中において部
分的に過飽和な状態が形成され、この過飽和な部分から
選択的に核発生が生じるためと考えられる。また、レー
ザ光の照射によって前記有機物の核が発生する原因につ
いては、レーザ光によって前記低過飽和溶液が部分的に
励起され、この励起した部分から選択的に核発生が生じ
るためと考えられる。そして、本発明によれば、低過飽
和溶液を使用していることに起因して急激な核成長が抑
制されるために、前記核を中心として結晶欠陥のない良
好な品質の有機単結晶を得ることができる。また、大型
の有機単結晶を形成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を発明の実施の形態
に則して詳細に説明する。本発明の有機単結晶の形成方
法においては、有機単結晶を構成する有機物を含有した
低過飽和溶液を用いる。この低過飽和溶液は、前記有機
物を含んでなる溶液の飽和点よりも0.01〜2℃、好
ましくは0.1〜1℃低い温度に冷却することによって
得ることができる。そして、上記のようにして得た低過
飽和溶液に対して低温体を接触させる、あるいはレーザ
光を照射する。すると、前記低過飽和溶液中に前記有機
物の核が発生する。
【0015】低温体の形態については、前記低過飽和溶
液中に前記有機物の核を発生できるものであれば、特に
は限定されない。気体状、液体状、及び固体状のあらゆ
る形態のものを用いることができる。しかしながら、前
記低温体を接触させた際において前記低過飽和溶液の溶
液濃度を変化させる割合が少なく、安定した核成長を行
うことができるという理由から、前記低温体は固体状で
あることが好ましい。
【0016】このような固体状の低温体は、前記低温体
自体を非加熱のステンレス棒、アルミニウム棒、又はガ
ラス棒などから構成することによって得ることができ
る。この場合において、これらの棒を必要に応じて所定
の温度に冷却することにより、前記低過飽和溶液中にお
ける核発生を任意に制御することができる。
【0017】また、非加熱の気体又は液体を内部に含有
させた管状部材を前記固体状の低温体として用いること
もできる。すなわち、ステンレス若しくはアルミニウ
ム、又はガラスなどからなる管状部材中に窒素やアルゴ
ンなどのガス、あるいは水や所定の有機溶媒などの液体
を充填することによっても前記固体状の低温体を構成す
ることができる。この場合においても、管状部材、ある
いはこの管状部材中に充填する気体及び液体を所定の温
度に冷却することによって、前記低過飽和溶液中におけ
る核発生を任意に制御することができる。
【0018】特に、前記低過飽和溶液に対する冷却効率
を考慮すると、前記管状部材中には液体を充填すること
が好ましい。さらに、ハンドリングの容易さ並びにコス
トを考慮すると、前記液体は水であることが好ましい。
前記低過飽和溶液に対して上記したような低温体を接触
させる場合、その接触時間は用いる低温体の種類によっ
て異なるが、一般には1秒〜30秒間である。
【0019】レーザ光を照射する場合についても、前記
低過飽和溶液中に核を発生できるものであれば、レーザ
光の波長及び強度については特には限定されない。しか
しながら、比較的短時間に、核成長を阻害しない範囲内
において比較的多量の核を発生し、有機単結晶の形成を
容易にするためには、前記レーザ光の波長は355〜1
064nmであることが好ましく、前記レーザ光の強度
は0.1M(メガ)〜1000MW/cmであること
が好ましい。
【0020】このようなレーザ光はNd:YAGレー
ザ、エキシマレーザ、及びTi:サファイアレーザなど
のレーザ光発生装置を用いることによって得ることがで
きる。そして、上記のようなレーザ光を照射する場合、
その照射時間はレーザ光の波長、強度に依存して変化す
るが、一般には1秒〜100分間である。
【0021】次いで、本発明の形成方法においては、上
述のようにして発生させた有機物の核を中心として、前
記低過飽和溶液中に配置した所定の基板上に前記有機物
からなる単結晶を自然核成長させる。前記所定の基板の
種類及び形態については、本発明にしたがって前記有機
物からなる前記単結晶を自然核成長により形成できるも
のであれば特には限定されない。
【0022】しかしながら、前記所定の基板は、主面に
少なくとも1つの溝部を有するテフロン製の部材から構
成することが好ましい。そして、前記有機物からなる前
記単結晶の形成時においては、前記テフロン製部材を傾
斜させる。すると、前記低過飽和溶液から発生した前記
有機物の核を中心として成長した微結晶が、前記テフロ
ン製の部材の主面上に多数形成されるとともに、その主
面を滑り落ちて前記溝部に捕らえられる。
【0023】前記溝部においては、前記テフロン製部材
の主面を滑り落ちてきた微結晶が次々と捕らえられて結
合する。その結果、前記テフロン製部材の溝部において
は比較的大きい微結晶が形成される。その後は、このよ
うにして形成された微結晶を中心として自然核成長が行
われる。したがって、このようなテフロン製の部材を基
板として用いることにより、結晶性に優れた大型の有機
単結晶を容易に形成することができる。
【0024】溝部の形状及び大きさは、形成すべき有機
単結晶の種類及び大きさなどに応じて任意に設定するこ
とができる。また、前記テフロン製部材の傾斜角度につ
いては特に限定されないが、20〜50度に傾斜させる
ことによって、大型の有機単結晶を効率良く得ることが
できる。前記テフロン製部材の傾斜は、所定の台座を用
いて行うこともできる。また、前記テフロン製の部材を
前記低過飽和溶液を入れた容器の底面に配置し、この容
器自体を傾斜させることによっても実施することができ
る。なお、上記のようにテフロン製部材を用いることな
く、例えば、容器の底面自体を基板として用いることも
できる。
【0025】また、本発明の形成方法においては、前記
低過飽和溶液に対して回転運動を加え、前記低過飽和溶
液を撹拌させた状態において、前記有機物からなる前記
単結晶を自然核成長により形成させることができる。こ
れによって前記低過飽和溶液中の溶液濃度が均一化さ
れ、雑晶の発生を効果的に抑制することができる。
【0026】また、このような回転運動は汎用のプロペ
ラや磁気スターラなどを用いずに、前記低過飽和溶液が
入った容器自体を回転させることによって行うことが好
ましい。このような方法によれば、プロペラやスターラ
などによって前記低過飽和溶液に衝撃を与えることな
く、前記低過飽和溶液の撹拌をより効率的に行うことが
できる。したがって、雑晶の発生をより効果的に抑制す
ることができる。容器自体を回転させる場合、その回転
数は20〜60rpmであることが好ましい。
【0027】本発明の形成方法は、あらゆる種類の有機
単結晶の形成に対して用いることができる。例えば、D
AST単結晶の他、DAD単結晶、及びLAPなどに使
用することができる。特に、光学単結晶としての使用頻
度が高く、結晶欠陥の発生をより効果的に防止すること
が要求されるDAST単結晶について好ましく用いるこ
とができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。 (実施例1)本実施例では、DAST低過飽和溶液に低
温体を接触させて核発生を生ぜしめ、DAST単結晶の
育成を実施した。また、基板には開口幅1mm、深さ1
mm、ピッチ1mmの複数の溝部を主面に有するテフロ
ン製部材を用いた。
【0029】最初に、DAST粉末7gを恒温水槽内に
おいて55℃に保持された200ml容器中のエタノー
ル中に溶解させることによって、DAST溶液を作製し
た。次いで、この溶液を55℃に保持した状態におい
て、前記テフロン容器の底面に前記テフロン製部材を設
置した。その後、前記テフロン容器を傾斜させることに
よって前記テフロン部材の傾斜角度を30度に設定し
た。次いで、前記DAST溶液を15時間かけて41℃
まで降温させた。その後、内部に水が充填された直径5
mmのテフロンチューブを前記DAST溶液中に5秒間
浸漬させた。
【0030】この後、前記テフロン製部材を取り出した
ところ、幅5mm、縦5mm、厚さ0.2mmのDAS
T結晶が生成していた。このDAST結晶の結晶性をX
線回折によって調べたところ、半値幅は18秒であり良
好な単結晶状態を呈していることが判明した。
【0031】(実施例2)本実施例では、DAST低過
飽和溶液にレーザ光を照射して核発生を生ぜしめ、DA
ST単結晶の育成を実施した。また、基板には実施例1
と同じ構成のテフロン製部材を用いた。また、内部に水
が充填されたガラスチューブを接触させる代わりに、N
d:TAGレーザ光発生装置より波長1064nm、強
度5MW/cmのレーザ光を前記DAST溶液に10
分間照射した以外は、実施例1と同様にして実施した。
【0032】レーザ光の照射を完了した後、前記テフロ
ン製部材を取り出したところ、幅5mm、縦5mm、厚
さ0.2mmのDAST結晶が生成していた。このDA
ST結晶の結晶性をX線回折によって調べたところ、半
値幅は18秒であり良好な単結晶状態を呈していること
が判明した。
【0033】(実施例3)本実施例においては、前記D
AST溶液にレーザ光を照射するとともに、前記DAS
T溶液に回転運動を加えて撹拌しながら、DAST単結
晶の育成を実施した。前記DAST溶液の撹拌はテフロ
ン容器を治具で固定し、これに接続されたモータによっ
て30rpmの速度で回転することにより実施した。な
お、レーザ光の照射などその他の操作については実施例
2と同様して実施した。
【0034】レーザ光の照射を完了した後、前記テフロ
ン製部材を取り出したところ、幅5mm、縦5mm、厚
さ0.2mmのDAST結晶が生成していた。このDA
ST結晶の結晶性をX線回折によって調べたところ、半
値幅は18秒であり良好な単結晶状態を呈していること
が判明した。また、その後、前記容器を回転させながら
育成することによって縦10mm、横10mm、厚さ
0.4mmまでDAST結晶を育成することができた。
【0035】(比較例)本比較例においては、内部に水
が充填されたガラスチューブを前記DAST溶液に接触
させることなく、実施例1と同様の手順にしたがってD
AST単結晶を形成した。DAST単結晶の育成終了後
にテフロン製部材を取り出したところ、幅4mm、縦4
mm、厚さ0.2mmのDAST結晶が生成していた。
このDAST結晶の結晶性をX線回折によって調べたと
ころ、半値幅が30秒の単結晶状態を呈していることが
判明した。
【0036】以上から明らかなように、本発明の形成方
法によれば結晶性に優れた大型のDAST単結晶を得る
ことができる。
【0037】以上、具体例を示しながら発明の実施に形
態に基づいて本発明を詳細に説明してきたが、本発明は
上記内容に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸
脱しない範疇においてあらゆる変形や変更が可能であ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明の形成方法によれば、急激な核成
長を生ぜしめることのない低過飽和溶液中において、有
機単結晶を構成する有機物の核を発生することができ
る。そして、前記低過飽和溶液を用いていることに起因
して、前記核を中心とした良好な核成長を生ぜしめるこ
とができる。したがって、結晶性に優れる大型の有機光
学単結晶を簡易に形成することができる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飽和点よりも0.01〜2℃低い温度領
    域にある低過飽和溶液に低温体を接触させることによ
    り、前記低過飽和溶液中に前記低過飽和溶液を構成する
    有機物の核を発生させ、この核を中心として前記低過飽
    和溶液中に配置した所定の基板上に、前記有機物からな
    る単結晶を自然核成長により形成することを特徴とす
    る、有機単結晶の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記低温体は、非加熱の液体を内部に含
    有した管状部材であることを特徴とする、請求項1に記
    載の有機単結晶の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記非加熱の液体は、水であることを特
    徴とする、請求項1又は2に記載の有機単結晶の形成方
    法。
  4. 【請求項4】 前記所定の基板は、主面に少なくとも1
    つの溝部を有するテフロン(登録商標)製の部材からな
    り、このテフロン製の部材を傾斜させることによって、
    前記有機物からなる前記単結晶を前記溝部において自然
    核成長により形成することを特徴とする、請求項1〜3
    のいずれか一に記載の有機単結晶の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記所定の基板の傾斜角度が、20〜5
    0度であることを特徴とする、請求項4に記載の有機単
    結晶の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記低過飽和溶液に回転運動を加え、前
    記低過飽和溶液を撹拌させることを特徴とする、請求項
    1〜5のいずれか一に記載の有機単結晶の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記有機物は、4−ジメチルアミノーN
    −メチルー4―エチルバゾリウムトシラートであること
    を特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載の有機
    単結晶の形成方法。
  8. 【請求項8】 飽和点よりも0.01〜2℃低い温度領
    域にある低過飽和溶液にレーザ光を照射することによ
    り、前記低過飽和溶液中に前記低過飽和溶液を構成する
    有機物の核を発生させ、この核を中心として前記低過飽
    和溶液中に配置した所定の基板上に、前記有機物からな
    る単結晶を自然核成長により形成することを特徴とす
    る、有機単結晶の形成方法。
  9. 【請求項9】 前記レーザ光は波長193〜1547n
    mであり、強度が0.1M〜1000MW/cmであ
    ることを特徴とする、請求項8に記載の有機単結晶の形
    成方法。
  10. 【請求項10】 前記所定の基板は、主面に少なくとも
    1つの溝部を有するテフロン製の部材からなり、このテ
    フロン製の部材を傾斜させることによって、前記有機物
    からなる前記単結晶を前記溝部において自然核成長によ
    り形成することを特徴とする、請求項8又は9に記載の
    有機単結晶の形成方法。
  11. 【請求項11】 前記所定の基板の傾斜角度が、20〜
    50度であることを特徴とする、請求項10に記載の有
    機単結晶の形成方法。
  12. 【請求項12】 前記低過飽和溶液に回転運動を加え、
    前記低過飽和溶液を撹拌させることを特徴とする、請求
    項8〜11のいずれか一に記載の有機単結晶の形成方
    法。
  13. 【請求項13】 前記有機物は、4−ジメチルアミノー
    N−メチルー4―エチルバゾリウムトシラートであるこ
    とを特徴とする、請求項8〜12のいずれか一に記載の
    有機単結晶の形成方法。
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