JP2002067980A - 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 - Google Patents
衝撃吸収式ステアリングコラム装置Info
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- JP2002067980A JP2002067980A JP2000266950A JP2000266950A JP2002067980A JP 2002067980 A JP2002067980 A JP 2002067980A JP 2000266950 A JP2000266950 A JP 2000266950A JP 2000266950 A JP2000266950 A JP 2000266950A JP 2002067980 A JP2002067980 A JP 2002067980A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コラプス荷重の可変化を実現し、もって運転
者の体重等に拘わらず二次衝突時の衝撃吸収を可能とし
た衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供する。 【解決手段】 ECU53は、ソレノイド55に駆動電
流を出力し、圧縮コイルスプリング61の付勢力に抗し
てプランジャ57を図中上方に移動させ、これにより、
係止突起59が第2金属球保持筒37の貫通孔63に嵌
入する。この状態で自動車が他の自動車や路上の障害物
に衝突すると、第2金属球保持筒37がプランジャ57
の係止突起59により係止されているため、第1金属球
保持筒35と伴に後退できず、第1金属球保持筒35側
の鋼球41による塑性溝のみが形成され、衝撃エネルギ
の吸収量が比較的小さくなる。
者の体重等に拘わらず二次衝突時の衝撃吸収を可能とし
た衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供する。 【解決手段】 ECU53は、ソレノイド55に駆動電
流を出力し、圧縮コイルスプリング61の付勢力に抗し
てプランジャ57を図中上方に移動させ、これにより、
係止突起59が第2金属球保持筒37の貫通孔63に嵌
入する。この状態で自動車が他の自動車や路上の障害物
に衝突すると、第2金属球保持筒37がプランジャ57
の係止突起59により係止されているため、第1金属球
保持筒35と伴に後退できず、第1金属球保持筒35側
の鋼球41による塑性溝のみが形成され、衝撃エネルギ
の吸収量が比較的小さくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃吸収式ステア
リングコラム装置に係り、詳しくは、コラプス荷重の可
変化を実現する技術に関する。
リングコラム装置に係り、詳しくは、コラプス荷重の可
変化を実現する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車が他の自動車や建造物等に衝突し
た場合、運転者が慣性でステアリングホイールに二次衝
突することがある。近年の乗用車等では、このような場
合における運転者の受傷を防止するべく、衝撃吸収式ス
テアリングシャフトや衝撃吸収式ステアリングコラム装
置が広く採用されている。衝撃吸収式ステアリングコラ
ム装置は、運転者が二次衝突した際にステアリングコラ
ムがステアリングシャフトと共に脱落するもので、通常
はステアリングシャフトと同時にコラプスし、その際に
衝撃エネルギの吸収が行われる。衝撃エネルギの吸収方
式としては、ステアリングコラムの一部に形成されたメ
ッシュ部を圧縮座屈変形させるメッシュ式等も存在する
が、特公昭46−35527号公報等に記載されたよう
に、アウタコラムとインナコラムとの間に金属球を介装
させ、コラプス時にアウタコラムの内周面やインナコラ
ムの外周面に塑性溝を形成させるボール式が主流となっ
ている。
た場合、運転者が慣性でステアリングホイールに二次衝
突することがある。近年の乗用車等では、このような場
合における運転者の受傷を防止するべく、衝撃吸収式ス
テアリングシャフトや衝撃吸収式ステアリングコラム装
置が広く採用されている。衝撃吸収式ステアリングコラ
ム装置は、運転者が二次衝突した際にステアリングコラ
ムがステアリングシャフトと共に脱落するもので、通常
はステアリングシャフトと同時にコラプスし、その際に
衝撃エネルギの吸収が行われる。衝撃エネルギの吸収方
式としては、ステアリングコラムの一部に形成されたメ
ッシュ部を圧縮座屈変形させるメッシュ式等も存在する
が、特公昭46−35527号公報等に記載されたよう
に、アウタコラムとインナコラムとの間に金属球を介装
させ、コラプス時にアウタコラムの内周面やインナコラ
ムの外周面に塑性溝を形成させるボール式が主流となっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した衝
撃吸収式ステアリングコラム装置では、所定のコラプス
荷重が作用した場合にステアリングコラムがコラプスす
るが、このことに起因して次のような問題が生じてい
た。通常、コラプス荷重は、標準的な体重の運転者が所
定の速度でステアリングホイールに二次衝突した際の運
動エネルギを基に設定される。しかしながら、運転者が
小柄な女性等である場合にはその運動エネルギが当然に
小さくなるため、このような運転者が同一速度でステア
リングホイールに衝突してもステアリングコラムはコラ
プスし難くなり、衝撃エネルギの吸収が円滑に行われな
くなってしまう。その結果、衝撃吸収式ステアリングコ
ラム装置は所期の作用を果たすことができず、運転者が
胸部や頭部に大きな衝撃を受けることがあった。本発明
は、上記状況に鑑みなされたもので、コラプス荷重の可
変化を実現し、もって運転者の体重等に拘わらず二次衝
突時の衝撃の吸収を可能とした衝撃吸収式ステアリング
コラム装置を提供することを目的とする。
撃吸収式ステアリングコラム装置では、所定のコラプス
荷重が作用した場合にステアリングコラムがコラプスす
るが、このことに起因して次のような問題が生じてい
た。通常、コラプス荷重は、標準的な体重の運転者が所
定の速度でステアリングホイールに二次衝突した際の運
動エネルギを基に設定される。しかしながら、運転者が
小柄な女性等である場合にはその運動エネルギが当然に
小さくなるため、このような運転者が同一速度でステア
リングホイールに衝突してもステアリングコラムはコラ
プスし難くなり、衝撃エネルギの吸収が円滑に行われな
くなってしまう。その結果、衝撃吸収式ステアリングコ
ラム装置は所期の作用を果たすことができず、運転者が
胸部や頭部に大きな衝撃を受けることがあった。本発明
は、上記状況に鑑みなされたもので、コラプス荷重の可
変化を実現し、もって運転者の体重等に拘わらず二次衝
突時の衝撃の吸収を可能とした衝撃吸収式ステアリング
コラム装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
では、上記課題を解決するべく、ステアリングシャフト
を回動自在に支持すると共に、所定のコラプス荷重によ
って短縮するコラプシブルコラムを備え、前記コラプシ
ブルコラムが、アウタコラムと、このアウタコラムに内
嵌し、前記コラプシブルコラムの短縮時に当該アウタコ
ラム内に進入するインナコラムと、前記アウタコラムと
前記インナコラムとの間に介装され、前記コラプシブル
コラムの短縮時に、衝撃エネルギの吸収を行うべく、当
該アウタコラムと当該インナコラムとの少なくとも一方
に塑性溝を形成する複数の金属球とからなる衝撃吸収式
ステアリングコラム装置において、車体側メンバに連結
され、前記金属球を互いに異なった位相で保持する複数
の金属球保持器と、前記コラプシブルコラムの短縮時に
前記金属球が形成する塑性溝の本数を減少させるべく、
前記金属球保持器の少なくとも一つを前記車体側メンバ
に対して分離させる保持器分離手段とを備えたものを提
案する。
では、上記課題を解決するべく、ステアリングシャフト
を回動自在に支持すると共に、所定のコラプス荷重によ
って短縮するコラプシブルコラムを備え、前記コラプシ
ブルコラムが、アウタコラムと、このアウタコラムに内
嵌し、前記コラプシブルコラムの短縮時に当該アウタコ
ラム内に進入するインナコラムと、前記アウタコラムと
前記インナコラムとの間に介装され、前記コラプシブル
コラムの短縮時に、衝撃エネルギの吸収を行うべく、当
該アウタコラムと当該インナコラムとの少なくとも一方
に塑性溝を形成する複数の金属球とからなる衝撃吸収式
ステアリングコラム装置において、車体側メンバに連結
され、前記金属球を互いに異なった位相で保持する複数
の金属球保持器と、前記コラプシブルコラムの短縮時に
前記金属球が形成する塑性溝の本数を減少させるべく、
前記金属球保持器の少なくとも一つを前記車体側メンバ
に対して分離させる保持器分離手段とを備えたものを提
案する。
【0005】この発明では、例えば、運転者の体重が大
きい場合には全金属球に塑性溝を形成させて比較的大き
な大きなコラプス荷重を実現する一方、運転者の体重が
小さい場合には、保持器分離手段が一部の金属球保持器
を車体側メンバから分離させることで塑性溝の本数を減
少させ、比較的小さなコラプス荷重でコラプシブルコラ
ムがコラプスするようにする。
きい場合には全金属球に塑性溝を形成させて比較的大き
な大きなコラプス荷重を実現する一方、運転者の体重が
小さい場合には、保持器分離手段が一部の金属球保持器
を車体側メンバから分離させることで塑性溝の本数を減
少させ、比較的小さなコラプス荷重でコラプシブルコラ
ムがコラプスするようにする。
【0006】また、請求項2の発明では、請求項1の衝
撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記保持器
分離手段が電動アクチュエータであるものを提案する。
撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記保持器
分離手段が電動アクチュエータであるものを提案する。
【0007】この発明では、例えば、装置に一体化され
た駆動制御装置からの電流により電動アクチュエータが
作動し、運転者の体重や運転状況等に応じたコラプス荷
重の調整が行われる。
た駆動制御装置からの電流により電動アクチュエータが
作動し、運転者の体重や運転状況等に応じたコラプス荷
重の調整が行われる。
【0008】また、請求項3の発明では、請求項2の衝
撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記電動ア
クチュエータは、通電時にのみ前記金属球保持器を前記
車体側メンバに対して分離させるものを提案する。
撃吸収式ステアリングコラム装置において、前記電動ア
クチュエータは、通電時にのみ前記金属球保持器を前記
車体側メンバに対して分離させるものを提案する。
【0009】この発明では、衝突時の衝撃等により電動
アクチュエータへの電流供給が絶たれても、金属球保持
器の車体側メンバからの分離が行われず、コラプス荷重
の意図しない低下が防止される。
アクチュエータへの電流供給が絶たれても、金属球保持
器の車体側メンバからの分離が行われず、コラプス荷重
の意図しない低下が防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施形
態を図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態に
係るステアリング装置の車室側部分を示す側面図であ
り、同図中の符号1はコラプシブルコラムを示してい
る。コラプシブルコラム1は、共に鋼管製のアウタコラ
ム3およびインナコラム5と衝撃エネルギ吸収機構7と
を構成要素としており、アウタコラム3を保持するアッ
パコラムブラケット9とインナコラム5を保持するロア
コラムブラケット11とを介して車体側メンバ13に取
り付けられている。尚、アッパコラムブラケット9と車
体側メンバ13との間にはアルミ合金製のカプセル15
が介装されており、所定値以上の衝撃荷重が作用する
と、アッパコラムブラケット9がアウタコラム3と伴に
前方に脱落する。
態を図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態に
係るステアリング装置の車室側部分を示す側面図であ
り、同図中の符号1はコラプシブルコラムを示してい
る。コラプシブルコラム1は、共に鋼管製のアウタコラ
ム3およびインナコラム5と衝撃エネルギ吸収機構7と
を構成要素としており、アウタコラム3を保持するアッ
パコラムブラケット9とインナコラム5を保持するロア
コラムブラケット11とを介して車体側メンバ13に取
り付けられている。尚、アッパコラムブラケット9と車
体側メンバ13との間にはアルミ合金製のカプセル15
が介装されており、所定値以上の衝撃荷重が作用する
と、アッパコラムブラケット9がアウタコラム3と伴に
前方に脱落する。
【0011】コラプシブルコラム1は、図示しないベア
リングを介して、アッパステアリングシャフト21を回
動自在に保持している。アッパステアリングシャフト2
1の上端にはステアリングホイール23が取り付けられ
る一方、下端にはユニバーサルジョイント25を介して
ロアステアリングシャフト27が連結されている。図1
中で、符号29はステアリングコラム1の上部を覆うコ
ラムカバーを示し、符号31は車室とエンジンルームと
を区画するダッシュボードを示し、符号33はコラプシ
ブルコラム1のチルト操作に供されるチルトレバーを示
している。
リングを介して、アッパステアリングシャフト21を回
動自在に保持している。アッパステアリングシャフト2
1の上端にはステアリングホイール23が取り付けられ
る一方、下端にはユニバーサルジョイント25を介して
ロアステアリングシャフト27が連結されている。図1
中で、符号29はステアリングコラム1の上部を覆うコ
ラムカバーを示し、符号31は車室とエンジンルームと
を区画するダッシュボードを示し、符号33はコラプシ
ブルコラム1のチルト操作に供されるチルトレバーを示
している。
【0012】このステアリング装置では、運転者がステ
アリングホイール23を回転させると、アッパステアリ
ングシャフト21およびロアステアリングシャフト27
を介して、その回転力が図示しないステアリングギヤに
伝達される。ステアリングギヤ内には、回転入力を直線
運動に変換するラックアンドピニオン機構等が内蔵され
ており、タイロッド等を介して車輪の舵角が変動して操
舵が行われる。尚、ステアリングギヤには、ラックアン
ドピニオン式の他、ボールスクリュー式やウォームロー
ラ式等、種々の形式が公知である。
アリングホイール23を回転させると、アッパステアリ
ングシャフト21およびロアステアリングシャフト27
を介して、その回転力が図示しないステアリングギヤに
伝達される。ステアリングギヤ内には、回転入力を直線
運動に変換するラックアンドピニオン機構等が内蔵され
ており、タイロッド等を介して車輪の舵角が変動して操
舵が行われる。尚、ステアリングギヤには、ラックアン
ドピニオン式の他、ボールスクリュー式やウォームロー
ラ式等、種々の形式が公知である。
【0013】図2は図1中のA部拡大図であり、図3は
図2中のB矢視図であり、図4は図2中のC−C断面図
である。これらの図に示したように、衝撃エネルギ吸収
機構7は、アウタコラム3とインナコラム5との間に介
装された第1金属球保持筒35と、この第1金属球保持
筒35の前方に配設された第2金属球保持筒37と、電
磁アクチュエータ55を固定する保持筒係止装置39と
を主要構成部材としている。
図2中のB矢視図であり、図4は図2中のC−C断面図
である。これらの図に示したように、衝撃エネルギ吸収
機構7は、アウタコラム3とインナコラム5との間に介
装された第1金属球保持筒35と、この第1金属球保持
筒35の前方に配設された第2金属球保持筒37と、電
磁アクチュエータ55を固定する保持筒係止装置39と
を主要構成部材としている。
【0014】第1金属球保持筒35および第2金属球保
持筒37は、共に合成樹脂や焼結含油合金等を素材とし
ており、それぞれに鋼球41,43を回転自在に保持す
る鋼球保持孔45,47を有している。本実施形態の場
合、第1金属球保持筒35と第2金属球保持筒37とは
図示しない係合爪により所定の係合力で結合している
が、樹脂製剪断ピン等により結合されていてもよい。
持筒37は、共に合成樹脂や焼結含油合金等を素材とし
ており、それぞれに鋼球41,43を回転自在に保持す
る鋼球保持孔45,47を有している。本実施形態の場
合、第1金属球保持筒35と第2金属球保持筒37とは
図示しない係合爪により所定の係合力で結合している
が、樹脂製剪断ピン等により結合されていてもよい。
【0015】鋼球41,43は、その外径がアウタコラ
ム3とインナコラム5との間隙より所定量大きく設定さ
れており、アウタコラム3とインナコラム5とが軸方向
に相対移動する際に両コラム3,5の内周面や外周面に
塑性溝を形成する。尚、第1金属球保持筒35側の鋼球
保持孔45と第2金属球保持筒37側の鋼球保持孔47
とは回転方向で角度位相が異なっており、両鋼球41,
43は互いに異なった角度位置に塑性溝を形成する。
ム3とインナコラム5との間隙より所定量大きく設定さ
れており、アウタコラム3とインナコラム5とが軸方向
に相対移動する際に両コラム3,5の内周面や外周面に
塑性溝を形成する。尚、第1金属球保持筒35側の鋼球
保持孔45と第2金属球保持筒37側の鋼球保持孔47
とは回転方向で角度位相が異なっており、両鋼球41,
43は互いに異なった角度位置に塑性溝を形成する。
【0016】保持筒係止装置39は、アウタコラム3に
固着されたアルミ合金製のハウジング51と、ハウジン
グ51に保持されてECU(電子制御装置)53に駆動
制御されるプッシュ型の電磁アクチュエータ(以下、ソ
レノイドと記す)55と、ソレノイド55のプランジャ
57の先端に形成された係止突起59と、プランジャ5
7を図4中右方に付勢する圧縮コイルスプリング61等
からなっている。ハウジング51はアルミ合金製に限ら
ず、樹脂もしくはスチール製でも良い。第2金属球保持
筒37には貫通孔63が形成されており、プランジャ5
7の突出時にこの貫通孔63に係止突起59が嵌入す
る。尚、ECU53には、シートポジションセンサ67
の他、体重センサ69、車速センサ71、乗員位置セン
サ73、シートベルト着用センサ75等、少なくとも一
つのセンサが接続されている。
固着されたアルミ合金製のハウジング51と、ハウジン
グ51に保持されてECU(電子制御装置)53に駆動
制御されるプッシュ型の電磁アクチュエータ(以下、ソ
レノイドと記す)55と、ソレノイド55のプランジャ
57の先端に形成された係止突起59と、プランジャ5
7を図4中右方に付勢する圧縮コイルスプリング61等
からなっている。ハウジング51はアルミ合金製に限ら
ず、樹脂もしくはスチール製でも良い。第2金属球保持
筒37には貫通孔63が形成されており、プランジャ5
7の突出時にこの貫通孔63に係止突起59が嵌入す
る。尚、ECU53には、シートポジションセンサ67
の他、体重センサ69、車速センサ71、乗員位置セン
サ73、シートベルト着用センサ75等、少なくとも一
つのセンサが接続されている。
【0017】本実施形態の場合、ハウジング51には後
部にスリット77が形成されており、ボルト79を締め
込むことによりハウジング51がアウタコラム3に固着
される。また、ハウジング51には位置決め突起81が
形成されており、この位置決め突起81の内側端がアウ
タコラム3に形成された係止孔(図示せず)に嵌入する
ことにより、ハウジング51のアウタコラム3に対する
位置決めおよび回転防止がなされる。尚、アウタコラム
3へのハウジング51の固定にあたっては、ハウジング
51をその内径がアウタコラム3の外径より所定量小さ
い円筒形状としたうえで、アウタコラム3に圧入する方
法を採ってもよい。
部にスリット77が形成されており、ボルト79を締め
込むことによりハウジング51がアウタコラム3に固着
される。また、ハウジング51には位置決め突起81が
形成されており、この位置決め突起81の内側端がアウ
タコラム3に形成された係止孔(図示せず)に嵌入する
ことにより、ハウジング51のアウタコラム3に対する
位置決めおよび回転防止がなされる。尚、アウタコラム
3へのハウジング51の固定にあたっては、ハウジング
51をその内径がアウタコラム3の外径より所定量小さ
い円筒形状としたうえで、アウタコラム3に圧入する方
法を採ってもよい。
【0018】以下、第1実施形態の作用を述べる。自動
車が走行を開始すると、ECU53は、前述した各種セ
ンサ67,69,71,73,75の検出信号に基づ
き、所定の制御インターバルで目標コラプス荷重の算出
を繰り返し行う。例えば、運転者の体重が比較的大きい
場合、あるいは運転者の体重が比較的小さくても車速が
大きい場合、衝突時における運転者の運動エネルギが大
きくなるため、目標コラプス荷重も大きくなる。する
と、ECU53は、ソレノイド55に駆動電流を出力せ
ず、図3に示したように、圧縮コイルスプリング61の
付勢力によってプランジャ57が同図中で下方に位置し
たままとなり、係止突起59は第2金属球保持筒37の
貫通孔63に嵌入しない。
車が走行を開始すると、ECU53は、前述した各種セ
ンサ67,69,71,73,75の検出信号に基づ
き、所定の制御インターバルで目標コラプス荷重の算出
を繰り返し行う。例えば、運転者の体重が比較的大きい
場合、あるいは運転者の体重が比較的小さくても車速が
大きい場合、衝突時における運転者の運動エネルギが大
きくなるため、目標コラプス荷重も大きくなる。する
と、ECU53は、ソレノイド55に駆動電流を出力せ
ず、図3に示したように、圧縮コイルスプリング61の
付勢力によってプランジャ57が同図中で下方に位置し
たままとなり、係止突起59は第2金属球保持筒37の
貫通孔63に嵌入しない。
【0019】この状態で自動車が他の自動車や路上の障
害物に衝突すると、運転者は慣性によってステアリング
ホイール23に二次衝突し、その衝撃によって先ずアッ
パコラムブラケット9がアウタコラム3と伴に前方に脱
落する。その後、運転者の運動エネルギによりステアリ
ングホイール23が前方に押し付けられ、図5に示した
ように、インナコラム5がアウタコラム3内に進入する
ことでコラプシブルコラム1がコラプスを開始する。
害物に衝突すると、運転者は慣性によってステアリング
ホイール23に二次衝突し、その衝撃によって先ずアッ
パコラムブラケット9がアウタコラム3と伴に前方に脱
落する。その後、運転者の運動エネルギによりステアリ
ングホイール23が前方に押し付けられ、図5に示した
ように、インナコラム5がアウタコラム3内に進入する
ことでコラプシブルコラム1がコラプスを開始する。
【0020】この際、本実施形態では、第1金属球保持
筒35と第2金属球保持筒37とが連結されているた
め、両金属球保持筒35,37は一体となって、インナ
コラム5の移動量の半分の移動量をもって、アウタコラ
ム3とインナコラム5との間を後退する。これにより、
アウタコラム3の内周面とインナコラム5の外周面とに
は、第1金属球保持筒35側の鋼球41と第2金属球保
持筒37側の鋼球43とによる塑性溝がそれぞれ形成さ
れ、比較的大きな衝撃エネルギの吸収が実現されること
になる。図6はアウタコラム3の移動ストロークとコラ
プス荷重との関係を示すグラフであり、同図中の実線は
この際(大コラプス荷重時)の試験結果を示している。
筒35と第2金属球保持筒37とが連結されているた
め、両金属球保持筒35,37は一体となって、インナ
コラム5の移動量の半分の移動量をもって、アウタコラ
ム3とインナコラム5との間を後退する。これにより、
アウタコラム3の内周面とインナコラム5の外周面とに
は、第1金属球保持筒35側の鋼球41と第2金属球保
持筒37側の鋼球43とによる塑性溝がそれぞれ形成さ
れ、比較的大きな衝撃エネルギの吸収が実現されること
になる。図6はアウタコラム3の移動ストロークとコラ
プス荷重との関係を示すグラフであり、同図中の実線は
この際(大コラプス荷重時)の試験結果を示している。
【0021】また、運転者が比較的体重の小さい小柄な
女性等の場合、衝突時における運転者の運動エネルギが
比較的小さくなるため、ECU53により算出された目
標コラプス荷重も小さくなる。すると、ECU53は、
ソレノイド55に駆動電流を出力し、図7に示したよう
に、圧縮コイルスプリング61の付勢力に抗してプラン
ジャ57を同図中で上方に移動させ、これにより、係止
突起59が第2金属球保持筒37の貫通孔63に嵌入す
ることになる。
女性等の場合、衝突時における運転者の運動エネルギが
比較的小さくなるため、ECU53により算出された目
標コラプス荷重も小さくなる。すると、ECU53は、
ソレノイド55に駆動電流を出力し、図7に示したよう
に、圧縮コイルスプリング61の付勢力に抗してプラン
ジャ57を同図中で上方に移動させ、これにより、係止
突起59が第2金属球保持筒37の貫通孔63に嵌入す
ることになる。
【0022】この状態で自動車が他の自動車や路上の障
害物に衝突すると、上述した場合と同様のプロセスによ
り、アウタコラム3が脱落した後、コラプシブルコラム
1がコラプスを開始する。この際、第2金属球保持筒3
7がプランジャ57の係止突起59により係止されてい
るため、図8に示したように、第1金属球保持筒35と
伴にアウタコラム内に進入できず(係止爪等による係合
力に打ち勝って両金属球保持筒35,37が分離し)、
第1金属球保持筒35側の鋼球41による塑性溝のみが
形成され、衝撃エネルギの吸収量が比較的小さくなる。
その結果、運転者が小柄な女性等であっても、コラプシ
ブルコラム1のコラプスが円滑に行われ、運転者の胸部
や頭部に大きな衝撃が加わることがなくなる。図6中の
破線はこの際(小コラプス荷重時)の試験結果を示して
おり、小コラプス荷重が大コラプス荷重に対して有意に
小さくなることが判る。
害物に衝突すると、上述した場合と同様のプロセスによ
り、アウタコラム3が脱落した後、コラプシブルコラム
1がコラプスを開始する。この際、第2金属球保持筒3
7がプランジャ57の係止突起59により係止されてい
るため、図8に示したように、第1金属球保持筒35と
伴にアウタコラム内に進入できず(係止爪等による係合
力に打ち勝って両金属球保持筒35,37が分離し)、
第1金属球保持筒35側の鋼球41による塑性溝のみが
形成され、衝撃エネルギの吸収量が比較的小さくなる。
その結果、運転者が小柄な女性等であっても、コラプシ
ブルコラム1のコラプスが円滑に行われ、運転者の胸部
や頭部に大きな衝撃が加わることがなくなる。図6中の
破線はこの際(小コラプス荷重時)の試験結果を示して
おり、小コラプス荷重が大コラプス荷重に対して有意に
小さくなることが判る。
【0023】一方、衝突時において、ECU53への電
流経路やECU53からソレノイド55への電流経路が
断たれていると、本実施形態ではソレノイド55への通
電が行われない。そのため、小コラプス荷重時において
も、係止突起59は第2金属球保持筒37の貫通孔63
に嵌入せず、運転者が比較的体重の小さい小柄な女性等
である場合には、コラプシブルコラム1のコラプスが円
滑に行われ難い場合がある。しかし、使用される状況と
しては大コラプス荷重の方が遙かに頻度が高いため、消
費電力の大幅な低減が図れる他、安全側となる確率も高
くなる。
流経路やECU53からソレノイド55への電流経路が
断たれていると、本実施形態ではソレノイド55への通
電が行われない。そのため、小コラプス荷重時において
も、係止突起59は第2金属球保持筒37の貫通孔63
に嵌入せず、運転者が比較的体重の小さい小柄な女性等
である場合には、コラプシブルコラム1のコラプスが円
滑に行われ難い場合がある。しかし、使用される状況と
しては大コラプス荷重の方が遙かに頻度が高いため、消
費電力の大幅な低減が図れる他、安全側となる確率も高
くなる。
【0024】図9は、本発明の第2実施形態に係るステ
アリング装置を示す要部側面図である。第2実施形態
は、上述した第1実施形態と略同様の構成を採っている
が、保持筒係止装置39の構成が異なっている。すなわ
ち、本実施形態では、位置決め突起81をプランジャ5
7の係止突起59と略同位置に配設すると共に、係止突
起59を第2金属球保持筒37の後端面に当接させるよ
うにしている。これにより、第2金属球保持筒37は、
その加工が容易になると同時に、その軸方向寸法を第1
実施形態のものに較べて遙かに短くすることができた。
尚、第2実施形態の作用は第1実施形態と全く同様であ
る。
アリング装置を示す要部側面図である。第2実施形態
は、上述した第1実施形態と略同様の構成を採っている
が、保持筒係止装置39の構成が異なっている。すなわ
ち、本実施形態では、位置決め突起81をプランジャ5
7の係止突起59と略同位置に配設すると共に、係止突
起59を第2金属球保持筒37の後端面に当接させるよ
うにしている。これにより、第2金属球保持筒37は、
その加工が容易になると同時に、その軸方向寸法を第1
実施形態のものに較べて遙かに短くすることができた。
尚、第2実施形態の作用は第1実施形態と全く同様であ
る。
【0025】図10は、本発明の第3実施形態に係るス
テアリング装置を示す要部側面図である。第3実施形態
では、保持筒係止装置39にプルタイプのソレノイド5
5が用いられると共に、プランジャ57の先端に係止レ
バー83が連結されている。そして、ソレノイド55に
通電されない状態では、図10に示したように、圧縮コ
イルスプリング61の付勢力によりプランジャ57が同
図中で上方に移動し、係止レバー83の先端が第2金属
球保持筒37の貫通孔63に係合する。尚、第3実施形
態の作用は第1実施形態と略同様である。
テアリング装置を示す要部側面図である。第3実施形態
では、保持筒係止装置39にプルタイプのソレノイド5
5が用いられると共に、プランジャ57の先端に係止レ
バー83が連結されている。そして、ソレノイド55に
通電されない状態では、図10に示したように、圧縮コ
イルスプリング61の付勢力によりプランジャ57が同
図中で上方に移動し、係止レバー83の先端が第2金属
球保持筒37の貫通孔63に係合する。尚、第3実施形
態の作用は第1実施形態と略同様である。
【0026】図11は本発明を電動パワーステアリング
装置に適用した第4実施形態を示す側面図である。第4
実施形態では、アウタコラム3とインナコラム5との位
置関係が逆転していることと、アウタコラム3がアッパ
コラムブラケット9とロアコラムブラケット11とを介
して車体側メンバ13に固着されていることとを除け
ば、上述した第1実施形態と略同様の構成が採られてい
る。図11中の符号91は電動モータ93や図示しない
ギヤ等からなるステアリングアクチュエータを示してい
る。
装置に適用した第4実施形態を示す側面図である。第4
実施形態では、アウタコラム3とインナコラム5との位
置関係が逆転していることと、アウタコラム3がアッパ
コラムブラケット9とロアコラムブラケット11とを介
して車体側メンバ13に固着されていることとを除け
ば、上述した第1実施形態と略同様の構成が採られてい
る。図11中の符号91は電動モータ93や図示しない
ギヤ等からなるステアリングアクチュエータを示してい
る。
【0027】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明の態様は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記各実施形態では、第2金属球保持筒を電磁
アクチュエータによりアウタコラムに係合させることに
より、第1金属球保持筒と第2金属球保持筒とを分離さ
せてコラプス荷重を1:2に変化させるようにしたが、
電動モータとねじ機構等を組み合わせたもの等を用いて
もよいし、両金属球保持筒に形成する鋼球保持孔の配列
等を適宜設定することによりコラプス荷重の変化量を自
在に設定することが可能であるし、3段階以上に変化さ
せることも可能である。その他、ステアリングコラム装
置および吸収エネルギ可変手段の具体的構成や金属球保
持筒等の具体的形状についても、本発明の主旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更可能である。
本発明の態様は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記各実施形態では、第2金属球保持筒を電磁
アクチュエータによりアウタコラムに係合させることに
より、第1金属球保持筒と第2金属球保持筒とを分離さ
せてコラプス荷重を1:2に変化させるようにしたが、
電動モータとねじ機構等を組み合わせたもの等を用いて
もよいし、両金属球保持筒に形成する鋼球保持孔の配列
等を適宜設定することによりコラプス荷重の変化量を自
在に設定することが可能であるし、3段階以上に変化さ
せることも可能である。その他、ステアリングコラム装
置および吸収エネルギ可変手段の具体的構成や金属球保
持筒等の具体的形状についても、本発明の主旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更可能である。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る衝撃吸
収式ステアリングコラム装置によれば、ステアリングシ
ャフトを回動自在に支持すると共に、所定のコラプス荷
重によって短縮するコラプシブルコラムを備え、前記コ
ラプシブルコラムが、アウタコラムと、このアウタコラ
ムに内嵌し、前記コラプシブルコラムの短縮時に当該ア
ウタコラム内に進入するインナコラムと、前記アウタコ
ラムと前記インナコラムとの間に介装され、前記コラプ
シブルコラムの短縮時に、衝撃エネルギの吸収を行うべ
く、当該アウタコラムと当該インナコラムとの少なくと
も一方に塑性溝を形成する複数の金属球とからなる衝撃
吸収式ステアリングコラム装置において、車体側メンバ
に連結され、前記金属球を互いに異なった位相で保持す
る複数の金属球保持器と、前記コラプシブルコラムの短
縮時に前記金属球が形成する塑性溝の本数を減少させる
べく、前記金属球保持器の少なくとも一つを前記車体側
メンバに対して分離させる保持器分離手段とを備えるよ
うにしたため、例えば、運転者の体重が大きい場合には
金属球が形成する塑性溝の本数を多くしてコラプス荷重
を増大させる一方、運転者の体重が小さい場合には同塑
性溝の本数を少なくしてコラプス荷重を減少させること
により、コラプシブルコラムのコラプスを適切に行わせ
ることが可能となる。
収式ステアリングコラム装置によれば、ステアリングシ
ャフトを回動自在に支持すると共に、所定のコラプス荷
重によって短縮するコラプシブルコラムを備え、前記コ
ラプシブルコラムが、アウタコラムと、このアウタコラ
ムに内嵌し、前記コラプシブルコラムの短縮時に当該ア
ウタコラム内に進入するインナコラムと、前記アウタコ
ラムと前記インナコラムとの間に介装され、前記コラプ
シブルコラムの短縮時に、衝撃エネルギの吸収を行うべ
く、当該アウタコラムと当該インナコラムとの少なくと
も一方に塑性溝を形成する複数の金属球とからなる衝撃
吸収式ステアリングコラム装置において、車体側メンバ
に連結され、前記金属球を互いに異なった位相で保持す
る複数の金属球保持器と、前記コラプシブルコラムの短
縮時に前記金属球が形成する塑性溝の本数を減少させる
べく、前記金属球保持器の少なくとも一つを前記車体側
メンバに対して分離させる保持器分離手段とを備えるよ
うにしたため、例えば、運転者の体重が大きい場合には
金属球が形成する塑性溝の本数を多くしてコラプス荷重
を増大させる一方、運転者の体重が小さい場合には同塑
性溝の本数を少なくしてコラプス荷重を減少させること
により、コラプシブルコラムのコラプスを適切に行わせ
ることが可能となる。
【図1】第1実施形態に係るステアリング装置の車室側
部分を示す側面図である。
部分を示す側面図である。
【図2】図1中のA部拡大図である。
【図3】図2中のB矢視図である。
【図4】図2中のC−C断面図である。
【図5】第1実施形態での大コラプス荷重時の作用を示
す要部側面図である。
す要部側面図である。
【図6】アウタコラムの移動ストロークとコラプス荷重
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図7】第1実施形態での小コラプス荷重時の作用を示
す要部側面図である。
す要部側面図である。
【図8】第1実施形態での小コラプス荷重時の作用を示
す要部側面図である。
す要部側面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るステアリング装置
を示す要部側面図である。
を示す要部側面図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係るステアリング装
置を示す要部側面図である。
置を示す要部側面図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係るステアリング装
置を示す要部側面図である。
置を示す要部側面図である。
1‥‥コラプシブルコラム 3‥‥アウタコラム 5‥‥インナコラム 7‥‥衝撃エネルギ吸収機構 21‥‥アッパステアリングシャフト 35‥‥第1金属球保持筒 37‥‥第2金属球保持筒 39‥‥保持筒係止装置 41,43‥‥鋼球 57‥‥ECU 55‥‥電磁アクチュエータ 57‥‥プランジャ 59‥‥係止突起 61‥‥圧縮コイルスプリング 63‥‥貫通孔 83‥‥係止レバー
Claims (3)
- 【請求項1】ステアリングシャフトを回動自在に支持す
ると共に、所定のコラプス荷重によって短縮するコラプ
シブルコラムを備え、 前記コラプシブルコラムが、 アウタコラムと、 このアウタコラムに内嵌し、前記コラプシブルコラムの
短縮時に当該アウタコラム内に進入するインナコラム
と、 前記アウタコラムと前記インナコラムとの間に介装さ
れ、前記コラプシブルコラムの短縮時に、衝撃エネルギ
の吸収を行うべく、当該アウタコラムと当該インナコラ
ムとの少なくとも一方に塑性溝を形成する複数の金属球
とからなる衝撃吸収式ステアリングコラム装置におい
て、 前記金属球を互いに異なった位相で保持する複数の金属
球保持器と、 前記コラプシブルコラムの短縮時に前記金属球が形成す
る塑性溝の本数を減少させるべく、前記金属球保持器の
少なくとも一つを前記車体側メンバに対して分離させる
保持器分離手段とを備えたことを特徴とする衝撃吸収式
ステアリングコラム装置。 - 【請求項2】前記保持器分離手段が電動アクチュエータ
であることを特徴とする、請求項1記載の衝撃吸収式ス
テアリングコラム装置。 - 【請求項3】前記電動アクチュエータは、通電時にのみ
前記金属球保持器を前記車体側メンバに対して分離させ
ることを特徴とする、請求項2記載の衝撃吸収式ステア
リングコラム装置。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000266950A JP2002067980A (ja) | 2000-09-04 | 2000-09-04 | 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 |
US09/855,637 US6726248B2 (en) | 2000-05-16 | 2001-05-15 | Impact absorbing type steering column apparatus |
DE60125456T DE60125456T2 (de) | 2000-05-16 | 2001-05-16 | Stossabsorbierende Lenkung |
DE60138050T DE60138050D1 (de) | 2000-05-16 | 2001-05-16 | Stossabsorbierende Lenkung |
EP05004757A EP1553004B1 (en) | 2000-05-16 | 2001-05-16 | Impact absorbing steering apparatus |
EP01304351A EP1155940B1 (en) | 2000-05-16 | 2001-05-16 | Impact absorbing steering apparatus |
EP05005947A EP1555188A1 (en) | 2000-05-16 | 2001-05-16 | Impact absorbing steering apparatus |
US10/757,418 US7070206B2 (en) | 2000-05-16 | 2004-01-15 | Impact absorbing type steering column apparatus |
US10/758,414 US20040150207A1 (en) | 2000-05-16 | 2004-01-16 | Impact absorbing type steering column apparatus |
US11/377,440 US7198297B2 (en) | 2000-05-16 | 2006-03-17 | Impact absorbing type steering column apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000266950A JP2002067980A (ja) | 2000-09-04 | 2000-09-04 | 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002067980A true JP2002067980A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18753951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000266950A Withdrawn JP2002067980A (ja) | 2000-05-16 | 2000-09-04 | 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002067980A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004031020A1 (ja) * | 2002-10-07 | 2004-04-15 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 |
US7222878B2 (en) | 2002-03-20 | 2007-05-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Occupant protection apparatus |
JP2007145136A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Toyota Motor Corp | 車両用ステアリングシステム |
KR101021939B1 (ko) * | 2004-10-22 | 2011-03-16 | 주식회사 만도 | 차량용 스티어링 칼럼의 충격 흡수구조 |
JP2019529252A (ja) * | 2016-09-27 | 2019-10-17 | エヌエスケイ アメリカズ インコーポレイテッド | 内部衝撃吸収ステアリングコラム組立体のためのエネルギー吸収デバイス |
-
2000
- 2000-09-04 JP JP2000266950A patent/JP2002067980A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7222878B2 (en) | 2002-03-20 | 2007-05-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Occupant protection apparatus |
WO2004031020A1 (ja) * | 2002-10-07 | 2004-04-15 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 |
US7240922B2 (en) | 2002-10-07 | 2007-07-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Impact-absorbing steering column apparatus |
KR101021939B1 (ko) * | 2004-10-22 | 2011-03-16 | 주식회사 만도 | 차량용 스티어링 칼럼의 충격 흡수구조 |
JP2007145136A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Toyota Motor Corp | 車両用ステアリングシステム |
JP2019529252A (ja) * | 2016-09-27 | 2019-10-17 | エヌエスケイ アメリカズ インコーポレイテッド | 内部衝撃吸収ステアリングコラム組立体のためのエネルギー吸収デバイス |
JP7057548B2 (ja) | 2016-09-27 | 2022-04-20 | 日本精工株式会社 | 内部衝撃吸収ステアリングコラム組立体のためのエネルギー吸収デバイス |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071106 |