JP2002079944A - 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 - Google Patents

衝撃吸収式ステアリングコラム装置

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JP2002079944A
JP2002079944A JP2000273467A JP2000273467A JP2002079944A JP 2002079944 A JP2002079944 A JP 2002079944A JP 2000273467 A JP2000273467 A JP 2000273467A JP 2000273467 A JP2000273467 A JP 2000273467A JP 2002079944 A JP2002079944 A JP 2002079944A
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Tetsuo Nomura
哲生 野村
Kenji Sato
健司 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ展開時における運転者の安全性を
向上させた衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供す
る。 【解決手段】 自動車が走行を開始すると、ECU37
は、測距センサ39の検出信号に基づき、ステアリング
ホイール11と運転者21との間隔Lを繰り返し算出す
る。そして、運転者21が小柄な女性等の場合に間隔L
が所定値以下であった場合、ECUは、インフレータ5
9に点火電流を供給する。すると、インフレータ59が
瞬時に大量の窒素ガスを発生し、ガスシリンダ53内の
ピストン55を前進させる。これにより、ロッド57を
介してピストン55に連結されたディスタンスブラケッ
ト45も前方に引き寄せられ、アウタコラム41がステ
アリングホイール11と伴に所定量前進する。同時に、
ECUは、可変式衝突エネルギ吸収機構49による衝撃
エネルギの吸収量を小さく設定し、ステアリングコラム
7のコラプス作動が円滑に行われるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃吸収式ステア
リングコラム装置に係り、詳しくは、エアバッグ展開時
における運転者の安全性を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車が他の自動車や建造物等に衝突し
た場合、運転者が慣性でステアリングホイールに二次衝
突することがある。近年の乗用車等では、このような場
合における運転者の受傷を防止するべく、衝撃吸収式ス
テアリングシャフトや衝撃吸収式ステアリングコラム装
置の他、SRSエアバッグ(以下、単にエアバッグと記
す)も広く採用されている。衝撃吸収式ステアリングコ
ラム装置は、運転者が二次衝突した際にステアリングコ
ラムがステアリングシャフトと共に離脱するもので、通
常はステアリングシャフトと同時にコラプスし、その際
に衝撃エネルギの吸収が行われる。特公昭46−355
27号公報等に記載されたように、アウタコラムとイン
ナコラムとの間に金属球を介装させ、コラプス時にアウ
タコラムの内周面やインナコラムの外周面に塑性溝を形
成させるボール式等が多く用いられている。また、エア
バッグは、ナイロン布等を素材とするバッグをステアリ
ングパッド等に収納し、衝突時にガス発生装置(インフ
レータ)を用いて展開・膨張させるものであり、ステア
リングホイールへの運転者の激突を防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エアバッグ
は、衝突時における加速度センサ等の出力信号に基づき
ごく短時間で展開・膨張するが、このことに起因して次
のような問題が生じていた。通常、エアバッグの容量
(膨張時体積)は、標準的な体格の運転者が標準的な姿
勢で自動車を運転することを前提として設定されてい
る。しかしながら、運転者が腕の長さの短い小柄な女性
等である場合、ステアリングコラムを引き寄せたりシー
トを前進させることにより、ステアリングホイールと運
転者との間隔が所期の値より小さくなりがちである。こ
の状態で、自動車の衝突によってエアバッグが急激に展
開すると、エアバッグの後面が運転者の顔面や胸を強打
することになり、眼鏡装用者等では予期しない受傷を被
る虞がある。一般に、ステアリングホイールと運転者の
体との間隔については、米国のNHTSA(NationalHi
ghway Traffic Safety Administration)の衝突試験報
告等に記載されているように、25.4cm(10イン
チ)以上あることが望ましいとされている。本発明は、
上記状況に鑑みなされたもので、エアバッグ展開時にお
ける運転者の安全性を向上させた衝撃吸収式ステアリン
グコラム装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
では、上記課題を解決するべく、車両の衝突時における
運転者の二次衝突エネルギを吸収する衝突エネルギ吸収
手段を有する衝撃吸収式ステアリングコラム装置であっ
て、運転者に対してステアリングコラムを退避動させる
コラム駆動手段と、前記衝突エネルギ吸収手段による前
記二次衝突エネルギの吸収量を変化させるエネルギ吸収
量調整手段との少なくとも一方を備え、運転者とステア
リングホイールとの間隔に応じ、前記コラム駆動手段と
前記エネルギ吸収量調整手段との少なくとも一方を駆動
制御するものを提案する。
【0005】この発明では、例えば、電子駆動制御ユニ
ットは、測距センサの出力に基づきステアリングホイー
ルと運転者との間隔を所定値以下と判定すると、衝突の
瞬間にコラム駆動手段を駆動制御してステアリングコラ
ムを前進させ、ステアリングホイールと運転者との間隔
を増大させ、同時にエネルギ吸収量調整手段を駆動制御
して二次衝突エネルギの吸収量を小さくして、ステアリ
ングコラムが比較的小さな荷重でコラプスするようにす
る。
【0006】また、請求項2の発明では、車両の衝突時
における運転者の二次衝突エネルギを吸収する衝突エネ
ルギ吸収手段を有する位置調整式の衝撃吸収式ステアリ
ングコラム装置であって、運転者に対してステアリング
コラムを退避動させるコラム駆動手段と、前記衝突エネ
ルギ吸収手段による前記二次衝突エネルギの吸収量を変
化させるエネルギ吸収量調整手段との少なくとも一方を
備え、前記ステアリングコラムの運転者に対する位置に
応じ、前記コラム駆動手段と前記エネルギ吸収量調整手
段との少なくとも一方を駆動制御するものを提案する。
【0007】この発明では、例えば、電子駆動制御ユニ
ットは、ステアリングコラムのチルトやテレスコピック
の位置検出センサやシートポジションセンサ等の出力に
基づきステアリングホイールと運転者との間隔を所定値
以下と判定すると、衝突の瞬間にコラム駆動手段を駆動
制御してステアリングコラムを前進させ、ステアリング
ホイールと運転者との間隔を増大させ、同時にエネルギ
吸収量調整手段を駆動制御して二次衝突エネルギの吸収
量を小さくして、ステアリングコラムが比較的小さな荷
重でコラプスするようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る乗用車
の車室を示す側面図であり、同図中の符号1はステアリ
ング装置を示している。ステアリング装置1は、車体側
メンバ2にチルトブラケット3とロアブラケット5とを
介して取り付けられたステアリングコラム7と、ステア
リングコラム7内に回動自在に保持されたアッパステア
リングシャフト9と、アッパステアリングシャフト9の
上端に装着されたステアリングホイール11と、アッパ
ステアリングシャフト9の下端にユニバーサルジョイン
ト13を介して連結されたロアステアリングシャフト1
5等から構成されている。図中、符号17で示した部材
はステアリングホイール11の中央部に設けられたステ
アリングパッドであり、エアバッグやエアバッグ展開用
のインフレータ等が収納されている。また、符号19で
示した部材はコラムカバーであり、符号20で示した部
材はチルトレバーである。
【0009】このステアリング装置では、運転者がステ
アリングホイール11を回転させると、アッパステアリ
ングシャフト9およびロアステアリングシャフト15を
介して、その回転力が図示しないステアリングギヤに伝
達される。ステアリングギヤ内には、回転入力を直線運
動に変換するラックアンドピニオン機構等が内蔵されて
おり、タイロッド等を介して車輪の舵角が変動して操舵
が行われる。尚、ステアリングギヤには、ラックアンド
ピニオン式の他、ボールスクリュー式やウォームローラ
式等、種々の形式が公知である。
【0010】運転者21は、フロアパン23に取り付け
られた運転席側のシート25に着座し、シートベルト2
7によってシート25に拘束されている。シート25
は、フロアパン23に固定されたシートレール29に沿
って前後に移動すると共に、運転者の乗車姿勢に対応し
てバックレスト31の角度等も調整可能となっている。
ダッシュパネル33とインスツルメントパネル35との
間にはECU(電子制御装置)37が設置される一方、
ステアリングパッド17にはエアバッグ等と干渉しない
部位に運転者21との間隔を計測する赤外線式あるいは
超音波式の測距センサ39が内蔵されており、測距セン
サ39の検出信号はECU37に伝達される。尚、測距
センサ39は、インスツルメントパネル35やヘッドラ
イニング前端(図示せず)等に設置するようにしてもよ
い。また、ECU37には、エアバッグの展開や燃料ラ
インのカットに供される図示しない衝撃センサが接続さ
れている。
【0011】図2はステアリングコラム7の側面図であ
り、図3は図2中のA部拡大図であり、図4は図3中の
B矢視図である。これらの図に示したように、ステアリ
ングコラム7は、共に鋼管製のアウタコラム41および
インナコラム43と、アウタコラム41に溶接接合され
たディスタンスブラケット45と、コラム引込機構47
と、衝突エネルギ吸収機構49とを主要構成要素として
いる。本実施形態の場合、ディスタンスブラケット45
は、チルトブラケット3に保持されると共に、所定の前
方荷重が作用した場合にはチルトブラケット3と伴に車
体側メンバ2から前方に離脱する。図2中、符号50で
示した部材は、アルミ合金等を素材とするカプセルであ
り、樹脂インジェクションによりチルトブラケット3に
所定の締結力をもって固定されている。また、符号51
で示した部材は、ロアブラケット5とインナコラム43
との間に介装されたラバーブッシュであり、チルト時に
おけるステアリングコラム7の揺動を吸収する。
【0012】図2に示したように、コラム引込機構47
は、ロアブラケット5に嵌入・固着されたガスシリンダ
53と、ガスシリンダ53内に衝動自在に保持されたピ
ストン55と、その両端がピストン55とディスタンス
ブラケット45とに連結されたロッド57と、ガスシリ
ンダ53の後部上面に取り付けられたインフレータ59
とから構成されている。インフレータ59は、ECU3
7に接続しており、ECU37からの点火電流により着
火し、窒素ガスをガスシリンダ53内のピストン55後
部に供給する。尚、ロッド57の後端はフック58とな
っており、ディスタンスブラケット45に固着された係
止ピン60に係合している。
【0013】一方、図3,図4に示したように、衝突エ
ネルギ吸収機構49は、アウタコラム41とインナコラ
ム43との間に介装された第1金属球保持筒61と、こ
の第1金属球保持筒61の前方に配設された第2金属球
保持筒63と、第2金属球保持筒63の係止を行う保持
筒係止装置65とを主要構成部材としている。
【0014】第1金属球保持筒61および第2金属球保
持筒63は、共に合成樹脂や焼結含油合金等を素材とし
ており、それぞれに鋼球67,69を回転自在に保持し
ている。本実施形態の場合、第1金属球保持筒61と第
2金属球保持筒63とは図示しない係合爪により所定の
係合力で結合しているが、樹脂製剪断ピン等により結合
されていてもよい。
【0015】鋼球67,69は、その外径がアウタコラ
ム41とインナコラム43との間隙より所定量大きく設
定されており、アウタコラム41とインナコラム43と
が軸方向に相対移動する際に両コラム3,5の内周面や
外周面に塑性溝を形成する。尚、第1金属球保持筒61
側の鋼球67と第2金属球保持筒63側の鋼球69と
は、回転方向で角度位相が異なっている。
【0016】保持筒係止装置65は、アウタコラム41
に固着されたアルミ合金製のハウジング71と、ハウジ
ング71に保持されてECU37に駆動制御されるプッ
シュ型の電磁アクチュエータ(以下、ソレノイドと記
す)73と、ソレノイド73のプランジャ75の先端に
形成された係止突起77と、プランジャ75を図4中右
方に付勢する圧縮コイルスプリング79等からなってい
る。第2金属球保持筒63には貫通孔81が形成されて
おり、プランジャ75の突出時にこの貫通孔81に係止
突起77が嵌入する。
【0017】本実施形態の場合、ハウジング71には後
部にスリット83が形成されており、ボルト85を締め
込むことによりハウジング71がアウタコラム41に固
着される。また、ハウジング71には位置決め突起87
が形成されており、この位置決め突起87の内側端がア
ウタコラム41に形成された係止孔(図示せず)に嵌入
することにより、ハウジング71のアウタコラム41に
対する位置決めおよび回転防止がなされる。尚、アウタ
コラム41へのハウジング71の固定にあたっては、ハ
ウジング71をその内径がアウタコラム41の外径より
所定量小さい円筒形状としたうえで、アウタコラム41
に圧入する方法を採ってもよい。
【0018】以下、第1実施形態の作用を述べる。自動
車が走行を開始すると、ECU37は、測距センサ39
の検出信号に基づき、ステアリングホイール11と運転
者21との間隔Lを繰り返し算出する。そして、運転者
21が比較的体重の小さい小柄な女性等の場合に間隔L
が所定値(例えば、30cm)以下となった場合、EC
U37は、衝突エネルギ吸収機構49のソレノイド73
に駆動電流を出力し、図5に示したように、圧縮コイル
スプリング79の付勢力に抗してプランジャ75を同図
中で上方に移動させ、これにより、係止突起77が第2
金属球保持筒63の貫通孔81に嵌入する。
【0019】この状態で、自動車が他の自動車や路上の
障害物に衝突した場合、ECU37は、前述した衝撃セ
ンサの出力信号により自動車の衝突を判定し、コラム引
込機構47のインフレータ59に点火電流を供給する。
すると、インフレータ59が瞬時に大量の窒素ガスを発
生し、図6に示したように、ガスシリンダ53内のピス
トン55を前進させる。これにより、ロッド57を介し
てピストン55に連結されたディスタンスブラケット4
5も前方に引き寄せられ、チルトブラケット3がカプセ
ル50(すなわち、車体メンバ2)から前方に離脱し、
アウタコラム41がステアリングホイール11と伴に所
定量前方に引き込まれることになる。したがって、エア
バッグが展開・膨張しても、従来装置に較べてステアリ
ングホイール11と運転者21との間隔が十分大きい
(30cm以上)ため、エアバッグの後面が運転者21
の顔面や胸を強打することがなくなり、眼鏡装用者等で
あってもエアバッグによる予期しない受傷を被る虞が殆
どなくなるのである。
【0020】また、エアバッグの収縮後、運転者21
は、その慣性によってステアリングホイール11に二次
衝突し、ステアリングホイール11が前方に押し付けら
れる。すると、図7,図8に示したように、アウタコラ
ム41が引き込まれた後の余裕ストロークの分だけイン
ナコラム43がアウタコラム41内に進入することで、
ステアリングコラム7がコラプスを開始し、この際に
は、ロッド57のフック58からディスタンスブラケッ
ト45の係止ピン60が前方に離脱することで、コラム
引込機構47とアウタコラム41との連結が断たれる。
【0021】ステアリングコラム7がコラプスする際、
衝突エネルギ吸収機構49の第2金属球保持筒63がプ
ランジャ75の係止突起77により係止されているた
め、第1金属球保持筒61と一体に前進できず(係止爪
等による係合力に打ち勝って両金属球保持筒61,63
が分離し)、第1金属球保持筒61側の鋼球67による
塑性溝のみが形成され、衝撃エネルギの吸収量が比較的
小さくなる。その結果、運転者21の体重が小さい場合
にも、ステアリングコラム7のコラプスが円滑に行わ
れ、運転者の胸部や頭部に大きな衝撃が加わることがな
くなる。図9中の破線はこの際(小コラプス荷重時)の
試験結果を示している。
【0022】一方、運転者21が比較的体重の大きな大
柄な男性等で間隔Lが所定値より大きくなった場合、E
CU53は、衝突エネルギ吸収機構49のソレノイド7
3に駆動電流を出力せず、図4に示したように、圧縮コ
イルスプリング79の付勢力によってプランジャ75が
同図中で下方に位置したままとなり、係止突起77は第
2金属球保持筒63の貫通孔81に嵌入しない。
【0023】この状態で、自動車が他の自動車や路上の
障害物に衝突した場合、ECU37は、衝撃センサの出
力信号により自動車の衝突を判定しても、コラム引込機
構47のインフレータ59に点火電流を供給しない。そ
のため、ステアリングホイール11と運転者21との間
隔は当初のままとなり、標準的な体格の運転者21が標
準的な姿勢で運転をしていても、エアバッグが運転者2
1の体を効果的に保護する。
【0024】また、この際には衝突エネルギ吸収機構4
9の第1金属球保持筒61と第2金属球保持筒63とが
連結されているため、図10に示したように、両金属球
保持筒61,53は一体となって、インナコラム43の
移動量の半分の移動量をもって、アウタコラム41とイ
ンナコラム43との間を前進する。これにより、アウタ
コラム41の内周面とインナコラム43の外周面とに
は、第1金属球保持筒61側の鋼球67と第2金属球保
持筒63側の鋼球69とによる塑性溝がそれぞれ形成さ
れ、比較的大きな衝撃エネルギの吸収が実現されること
になる。図9中の実線はこの際(大コラプス荷重時)の
試験結果を示している。
【0025】図11は、本発明の第2実施形態に係る乗
用車の車室を示す側面図である。第2実施形態では、ス
テアリング装置の機構自体は上述した第1実施形態と同
一の構成が採られているが、運転者の姿勢を検出するた
めの方法が異なっている。すなわち、ステアリングコラ
ム7のチルトおよびテレスコピックの状態を検出するコ
ラム位置センサ91と、シート25の前後位置を検出す
るシートポジションセンサ93と、シートベルト27の
引出量を検出するシートベルト引出量センサ95と、バ
ックレスト31の角度を検出するシートアングルセンサ
97とのうち少なくとも一つが設けられており、それら
がECU37に接続されている。第2実施形態では、E
CU37は、センサ91,93,95,97の出力信号
に基づいてステアリングホイール11と運転者21との
間隔Lを推定し、第1実施形態と同様にコラム引込機構
47と衝突エネルギ吸収機構49とを駆動制御する。
【0026】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明の態様は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、両実施形態では、ロッドのフックをディスタン
スブラケットの係止ピンに係合させることで、ステアリ
ングコラムのコラプス時にコラム引込機構とアウタコラ
ムとの連結を断たせるようにしたが、フックに代えてコ
ラプス時に破断する合成樹脂製のピン等を用いてもよ
い。また、両実施形態ではコラム引込機構と衝突エネル
ギ吸収機構との双方を備えるようにしたが、いずれか一
方のみを備えるようにしてもよい。また、ステアリング
装置の全体構成をはじめ、コラム引込機構や衝突エネル
ギ吸収機構の具体的構造についても、本発明の主旨を逸
脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る衝撃吸
収式ステアリングコラム装置によれば、車両の衝突時に
おける運転者の二次衝突エネルギを吸収する衝突エネル
ギ吸収手段を有する衝撃吸収式ステアリングコラム装置
であって、運転者に対してステアリングコラムを退避動
させるコラム駆動手段と、前記衝突エネルギ吸収手段に
よる前記二次衝突エネルギの吸収量を変化させるエネル
ギ吸収量調整手段との少なくとも一方を備え、運転者と
ステアリングホイールとの間隔や前記ステアリングコラ
ムの運転者に対する位置に応じ、前記コラム駆動手段と
前記エネルギ吸収量調整手段との少なくとも一方を駆動
制御するようにしたため、運転者が小柄な女性等の場合
にも、衝突時におけるステアリングホイールと運転者と
の間隔を適正化することが可能となり、展開・膨張した
エアバッグの後面が運転者の顔面や胸を強打することが
なくなる他、コラプス荷重を減少させることにより、コ
ラプシブルコラムのコラプスを適切に行わせることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る乗用車の車室内を示す側面
図である。
【図2】ステアリングコラムの側面図である。
【図3】図2中のA部拡大図である。
【図4】図3中のB矢視図である。
【図5】衝突エネルギ吸収機構の作動を示す説明図であ
る。
【図6】コラム引込機構の作動を示す説明図である。
【図7】衝突エネルギ吸収機構の作動を示す説明図であ
る。
【図8】衝突エネルギ吸収機構の作動を示す説明図であ
る。
【図9】アウタコラムの移動ストロークとコラプス荷重
との関係を示すグラフである。
【図10】衝突エネルギ吸収機構の作動を示す説明図で
ある。
【図11】第2実施形態に係る乗用車の車室内を示す側
面図である。
【符号の説明】
1‥‥ステアリング装置 3‥‥チルトブラケット 5‥‥ロアブラケット 7‥‥ステアリングコラム 11‥‥ステアリングホイール 21‥‥運転者 25‥‥シート 37‥‥ECU 39‥‥測距センサ 41‥‥アウタコラム 43‥‥インナコラム 45‥‥ディスタンスブラケット 47‥‥コラム引込機構 49‥‥衝突エネルギ吸収機構 53‥‥ガスシリンダ 55‥‥ピストン 57‥‥ロッド 59‥‥インフレータ 61‥‥第1金属球保持筒 63‥‥第2金属球保持筒 65‥‥保持筒係止装置 67,69‥‥鋼球 71‥‥ハウジング 73‥‥電磁アクチュエータ 75‥‥プランジャ 77‥‥係止突起 79‥‥圧縮コイルスプリング 81‥‥貫通孔 91‥‥コラム位置センサ 93‥‥シートポジションセンサ 95‥‥シートベルト引出量センサ 97‥‥シートアングルセンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の衝突時における運転者の二次衝突エ
    ネルギを吸収する衝突エネルギ吸収手段を有する衝撃吸
    収式ステアリングコラム装置であって、 運転者に対してステアリングコラムを退避動させるコラ
    ム駆動手段と、前記衝突エネルギ吸収手段による前記二
    次衝突エネルギの吸収量を変化させるエネルギ吸収量調
    整手段との少なくとも一方を備え、 運転者とステアリングホイールとの間隔に応じ、前記コ
    ラム駆動手段と前記エネルギ吸収量調整手段との少なく
    とも一方を駆動制御することを特徴とする衝撃吸収式ス
    テアリングコラム装置。
  2. 【請求項2】車両の衝突時における運転者の二次衝突エ
    ネルギを吸収する衝突エネルギ吸収手段を有する位置調
    整式の衝撃吸収式ステアリングコラム装置であって、 運転者に対してステアリングコラムを退避動させるコラ
    ム駆動手段と、前記衝突エネルギ吸収手段による前記二
    次衝突エネルギの吸収量を変化させるエネルギ吸収量調
    整手段との少なくとも一方を備え、 前記ステアリングコラムの運転者に対する位置に応じ、
    前記コラム駆動手段と前記エネルギ吸収量調整手段との
    少なくとも一方を駆動制御することを特徴とする衝撃吸
    収式ステアリングコラム装置。
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Cited By (8)

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