JP2002066806A - 自動旋盤 - Google Patents

自動旋盤

Info

Publication number
JP2002066806A
JP2002066806A JP2000263678A JP2000263678A JP2002066806A JP 2002066806 A JP2002066806 A JP 2002066806A JP 2000263678 A JP2000263678 A JP 2000263678A JP 2000263678 A JP2000263678 A JP 2000263678A JP 2002066806 A JP2002066806 A JP 2002066806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
detection
tool
axis
contact member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000263678A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3748508B2 (ja
Inventor
Satoru Ozawa
覚 小澤
Yasunao Sasai
康直 笹井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Star Micronics Co Ltd filed Critical Star Micronics Co Ltd
Priority to JP2000263678A priority Critical patent/JP3748508B2/ja
Publication of JP2002066806A publication Critical patent/JP2002066806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3748508B2 publication Critical patent/JP3748508B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Turning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断用工具の破損の有無を検出するための時
間を短縮して、アイドルタイムを削減することが可能な
自動旋盤を提供すること。 【解決手段】 突切バイト5aにより被加工物Wが切断
された場合には、送りレバー12が第2の回動位置まで
回動すると、当接部材28が被加工物Wの端部に当接す
ることなく検出待機位置から検出位置まで移動する。当
接部材28が検出位置まで移動することにより、検出こ
ま29が検出部30aと係合して検知スイッチ30がO
N状態となる。突切バイト5aにより被加工物Wが切断
されなかった場合には、送りレバー12が第2の回動位
置まで回動すると、被加工物Wが残っているので、当接
部材28が被加工物Wの端部に当接してその移動が規制
される。当接部材28の移動が規制されると、当接部材
28は検出位置まで移動することはなく、検出こま29
は検出部30aと係合せず検知スイッチ30がOFF状
態から変化しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動旋盤、特に、
突切バイト等の切断用工具の破損の有無を検出する切断
用工具破損検出機能を有する自動旋盤に関する。
【0002】
【従来の技術】自動旋盤の場合には、ワークの一端側を
主軸台側で把持するとともに、その他端側をガイドブッ
シュ装置により支持した状態とし、その状態で各種刃物
台に取付けられている工具によって、ガイドブッシュ装
置の反主軸台側に突出している部分に任意の加工(メイ
ン加工)を施す。メイン加工が終了したら、刃物台に取
付けられている突切バイトによりワークに突切加工を施
して、メイン加工が施された部分を切断する。
【0003】ところで、上記突切バイトによる突切加工
時に、突切バイトが破損して突切加工が正常に行われな
いことが考えられる。そこで、突切バイトによる突切加
工が正常に行われたか否かを検知して、間接的に突切バ
イトの破損を検出することが行われている。そのための
検出手段としては、例えば、図14に示すようなものが
ある。図14は自動旋盤をガイドブッシュに向かってみ
た一部正面図であり、ガイドブッシュ101の向こう側
に図示しない主軸台が配置されている。又、ガイドブッ
シュ101の手前であって上方には櫛型刃物台103が
配置されていて、この櫛型刃物台103はX軸方向及び
Y軸方向に移動可能に構成されている。又、櫛型刃物台
103には複数個の切削用バイト105が着脱可能に取
付けられているとともに、図14中右側部分には別の工
具107が着脱可能に取付けられている。
【0004】また、上記櫛型刃物台103の図14中左
側には突切バイト破損検出手段109が設置されてい
る。この突切バイド破損検出手段109は、エアーシリ
ンダ機構によって検知アーム111を矢印a方向に揺動
させるものである。つまり、突切バイト(上記切削用バ
イト105の内の図14中左側に位置するもの)105
による突切加工が終了して、正常に突切加工が行われた
場合には、上記検知アーム111の揺動軌道上にはワー
クは存在しない。これに対して、突切バイト105が破
損して突切加工が正常に行われなかった場合には、検知
アーム111の揺動軌道上にはワークが残っており、そ
れを検知アーム111を介して検知するものである。そ
れによって、突切加工が正常に行われておらず、間接的
に突切バイト105が破損したものと判別することにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成によると次のような問題があった。突切バイト
破損検出手段109及び検知アーム111は、切削用バ
イト105及び工具107等の加工用工具の動作との干
渉を避けるために、加工用工具によるワークの加工位置
から主軸に対して直交する方向に離れた位置に配設しな
ければならなかった。突切バイト破損検出手段109及
び検知アーム111が加工用工具によるワークの加工位
置から主軸に対して直交する方向に離れた位置に配設さ
れていると、突切バイト破損検出手段109が検知アー
ム111をワークに当接可能な位置まで移動(揺動)さ
せる距離(時間)、及び、検知アーム111を初期位置
まで移動(揺動)させる距離(時間)が長くなり、突切
バイト105の破損を検出するための時間が長くなって
しまう。この結果、上記従来の構成では、突切加工が終
了してから次の加工に移るまでに長いアイドルタイムが
必要となってしまう。
【0006】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、切断用工具の破損の有無を検出するための時間を短
縮して、アイドルタイム(非加工時間)を削減すること
が可能な自動旋盤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動旋盤
は、棒状の被加工物を切断する切断用工具と、切断用工
具により切断された被加工物を受け取るための受取部材
と、被加工物の軸心と平行な方向に移動可能で且つ被加
工物の端部に当接可能な当接部材と、受取部材と当接部
材とを軸心と平行な方向に移動させるための駆動手段
と、を備え、受取部材は、切断用工具による加工作業位
置の下方の被加工物受取位置と、被加工物受取位置から
離れた待機位置との間で軸心と平行な方向に移動可能で
あり、当接部材は、受取部材の待機位置から被加工物受
取位置への移動に伴って被加工物の端部に向って所定の
検出待機位置まで移動し、切断用工具により被加工物が
切断された場合には、検出待機位置から被加工物の端部
に当接することなく被加工物側に所定量移動可能とし、
切断用工具により被加工物が切断されなかった場合に
は、検出待機位置から被加工物の端部に当接して被加工
物側に所定量の移動が規制可能とし、当接部材が被加工
物の端部に当接して軸心と平行な方向への移動が規制さ
れた場合に切断用工具が破損したものと判断することを
特徴としている。
【0008】本発明に係る自動旋盤では、当接部材が受
取部材の待機位置から被加工物受取位置への移動に伴っ
て被加工物の端部に向って所定の検出待機位置まで移動
することにより、当接部材は切断用工具による切断加工
中において被加工物に対して被加工物の軸心と平行な方
向から予め近づけられることになる。このように、当接
部材が被加工物に被加工物の軸心と平行な方向から予め
近づけられた状態にあるので、切断加工後において切断
用工具の破損を検知するための当接部材の移動距離が少
なくなり、切断加工が終了した後に速やかに切断用工具
の破損を検知することができる。この結果、切断用工具
の破損の有無を検出するための時間が短縮されて、切断
加工が終了してから次の加工に移るまでのアイドルタイ
ム(非加工時間)を削減することができる。もちろん、
切断用工具により切断された被加工物は、受取部材によ
り確実に回収することができる。
【0009】また、被加工物の軸心と平行な方向に延び
て配設され、当接部材が設けられる検出部材と、当接部
材が所定の待機位置から被加工物の軸心と平行な方向に
移動したときに検出部材が係合してON状態となり、被
加工物により当接部材の被加工物の軸心と平行な方向へ
の移動が規制されたときに検出部材が係合することなく
OFF状態となる検知スイッチと、を更に備えることが
好ましい。このように構成した場合には、検知スイッチ
により切断用工具の破損の有無を確実に検出することが
できる。また、検知スイッチを駆動手段により移動させ
られる当接部材及び検出部材とは別に配設することが可
能となり、検知スイッチ自体が駆動手段により移動させ
られることがなく検知スイッチに接続されるケーブル等
の配線を容易に行うことができる。
【0010】また、被加工物を支持するためのガイドブ
ッシュと、ガイドブッシュに対向する側に配設される刃
物台と、を更に備えており、刃物台には、駆動手段と検
知スイッチとが配設されていることが好ましい。このよ
うに構成した場合には、検知スイッチに接続されるケー
ブル等の配線をより一層容易に行うことができる。
【0011】また、当接部材は、検出部材に対して着脱
可能に設けられていることが好ましい。このように、当
接部材が検出部材に対して着脱可能に設けられることに
より、被加工物に当接する当接部材の交換を容易に行う
ことができる。また、切断される被加工物の長さに対応
した長さを有する当接部材に交換することにより、所定
の検出待機位置にある当接部材と被加工物の端部との間
隔を調節することができる。この結果、切断加工後にお
いて切断用工具の破損を検知するための当接部材の移動
距離が更に少なくなるように調節することが可能とな
り、より一層速やかに切断用工具の破損を検知すること
ができる。
【0012】また、検出部材は、一方の端部に当接部材
が取り付けられる検出軸部材と、検出軸部材が内挿され
る検出筒状部材と、を含んでおり、検出軸部材と検出筒
状部材とは、被加工物の軸心と平行な方向における検出
軸部材の位置を調整可能に構成されていることが好まし
い。このように構成した場合には、所定の検出待機位置
にある当接部材と被加工物の端部との間隔を調節するこ
とができる。この結果、切断加工後において切断用工具
の破損を検知するための当接部材の移動距離が更に少な
くなるように調節することが可能となり、より一層速や
かに切断用工具の破損を検知することができる。
【0013】また、検出部材が内挿される筒状部材を更
に備えており、筒状部材には受取部材が取り付けられて
いることが好ましい。このように、受取部材が取り付け
られている筒状部材に検出部材が内挿されるので、切断
用工具の破損の有無を検出するための機構をコンパクト
にレイアウトすることができる。
【0014】また、当接部材が被加工物の端部に当接し
たときに、駆動手段による当接部材の移動代を吸収する
ための緩衝部材を更に備えることが好ましい。このよう
に、当接部材が被加工物の端部に当接したときに、駆動
手段による当接部材の移動代を吸収するための緩衝部材
を更に備えることにより、切断用工具により被加工物が
切断された場合における当接部材の移動代を容易に確保
することができ、切断用工具の破損の有無をより一層確
実に検出することができる。
【0015】また、受取部材が被加工物受取位置にある
ときに、駆動手段による受取部材の移動代を吸収するた
めの緩衝部材を更に備えることが好ましい。このよう
に、受取部材が被加工物受取位置にあるときに、駆動手
段による受取部材の移動代を吸収するための緩衝部材を
更に備えることにより、当接部材の所定の検出待機位置
からの移動代を容易に確保することができ、切断用工具
の破損の有無をより一層確実に検出することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による自動旋盤の好適な実施形態について詳細に説明す
る。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符
号を付しており、重複する説明は省略する。本実施形態
は、本発明を主軸摺動型自動旋盤に適用した例を示して
いる。
【0017】まず、図1〜図6に基づいて、自動旋盤1
の構成から説明する。自動旋盤1はガイドブッシュ2を
備えており、棒状の被加工物Wの先端部は、このガイド
ブッシュ2によって支持されるように構成されている。
ガイドブッシュ2の後方(図1中左側)には図示しない
主軸台が配設されており、この主軸台は、軸心方向に移
動可能に構成されていると共に主軸(図示せず)を備え
ている。この主軸は、チャック(図示せず)を備えてお
り、このチャックによって被加工物Wを把持するように
なっている。主軸の中心軸方向と被加工物Wの軸心方向
とは一致している。
【0018】ガイドブッシュ2の前方には、図3に示さ
れるように、主軸の中心軸方向(被加工物Wの軸心方
向)から見て放射状に複数(たとえば、6体)の刃物台
3が配設されている。各刃物台3は、主軸の中心軸(被
加工物Wの軸心)に直交する方向に移動可能に取り付け
られており、それぞれ対応する刃物台送りサーボモータ
(図示せず)によりその送りを制御される。刃物台3に
は工具ホルダ4を介して工具5が取り付けられている。
工具5には、切断用工具としての突切バイト5aも含ま
れている。
【0019】自動旋盤1は正面加工用刃物台6を備えて
おり、図1及び図2に示されるように、この正面加工用
刃物台6はガイドブッシュ2(主軸台)に対向する側に
配設されている。正面加工用刃物台6のベース部6aに
は、横送り台7が主軸の中心軸(被加工物Wの軸心)に
直交する方向に移動可能に設けられている。この横送り
台7は、図示しないサーボモータにより案内面に沿って
主軸の中心軸(被加工物Wの軸心)に直交する方向に移
動する。横送り台7には、主軸9を主軸の中心軸(被加
工物Wの軸心)と平行な方向に移動可能に支持する工具
ホルダ8が取り付けられている。主軸9には、ドリル、
タップ・ダイス等の工具10が把持されている。各工具
10は、サーボモータ及びボールネジ・ボールナット機
構部(いずれも図示せず)等を有する送り装置11(駆
動手段)によりその送りを制御される。この送り装置1
1は、正面加工用刃物台6に配設されている。
【0020】送り装置11のサーボモータの動きは、ボ
ールネジ・ボールナット機構部を介して、正面加工用刃
物台6に回動可能に軸支された送りレバー12に伝えら
れる。送りレバー12が図2中反時計回り方向に回動す
ることにより、送りレバー12に配設された回転ローラ
13が各工具10に対応して取り付けられている当て板
14に当接して、対応する工具10が被加工物Wに向っ
て近づくように移動し、加工を行うことになる。また、
各工具10に対応して、ガイドブッシュ2(被加工物
W)から離れる方向に工具10に対して付勢力を付与す
るばね(図示せず)が配設されており、送りレバー12
が図2中時計回り方向に回動することにより、ばねの付
勢力を受けて工具10は、ガイドブッシュ2から離れる
方向に移動することになる。なお、送りレバー12に
は、送りレバー12が図2中時計回り方向に回動すると
きに当て板14に当接可能な板部材16が取り付けられ
ており、ばねが折れる等の異常時においても工具10を
強制的にガイドブッシュ2から離れる方向に移動させる
ことができるようになっている。
【0021】また、各工具10は、正面加工用刃物台6
に対して主軸の中心軸(被加工物Wの軸心)に直交する
方向に移動可能に取り付けられている。各工具10が、
主軸の中心軸(被加工物Wの軸心)に直交する方向に移
動することにより、送りレバー12に係合可能な工具1
0の当て板14が選択されることになり、送り装置11
のサーボモータの動きを伝える工具10、すなわち加工
に用いる工具10が選択されることになる。
【0022】自動旋盤1は、突切バイト5aの破損の有
無を検出する切断バイト破損検出機能を有する被加工物
回収装置21を備えており、この被加工物回収装置21
は正面加工用刃物台6に配設されている。被加工物回収
装置21は、受取部材としてのシュート22、第1の外
側筒状部材23、第2の外側筒状部材24、筒状部材2
5、検出筒状部材26、検出軸部材27、当接部材2
8、検出こま29、及び、検知スイッチ30等を有して
いる。
【0023】第1の外側筒状部材23は、その軸心が主
軸の中心軸(被加工物Wの軸心)と平行な方向に延びる
ように配設されており、図4に示されるように、主軸の
中心軸(被加工物Wの軸心)と平行な方向に移動可能に
ブラケット31に支持されている。このブラケット31
は、工具ホルダ8と同様に、横送り台7に取り付けられ
ており、主軸の中心軸方向(被加工物Wの軸心方向)に
直交する方向に移動可能となっている。第1の外側筒状
部材23には、送りレバー12の回転ローラ13に当接
可能な当て板32が固定されている。また、第1の外側
筒状部材23の被加工物Wから離れた側の端部には、図
6(b)に示されるように、第1の外側筒状部材23が
内挿される第2の外側筒状部材24が止めネジ33によ
り固定されている。
【0024】ブラケット31には、当て板32に対して
ガイドブッシュ2(被加工物W)から離れる方向(図2
中右方向)に付勢力を付与するためのばね34が配設さ
れており、このばね34は、ブラケット31に固定され
た軸部材35に外挿された状態で支持されている。ばね
34は、当て板32がガイドブッシュ2(被加工物W)
に近づく方向(図2中左方向)に移動することにより縮
み、当て板32に対してガイドブッシュ2から離れる方
向(図2中右方向)に付勢力を付与する。
【0025】筒状部材25は、第1の外側筒状部材23
に内挿されており、その軸心が主軸の中心軸(被加工物
Wの軸心)と平行な方向に延びるように配設されてい
る。筒状部材25の被加工物W寄りの端部には、シュー
ト22が取り付けられている。筒状部材25の外周部に
は、図6(a)に示されるように、主軸の中心軸(被加
工物Wの軸心)と平行な方向に延びる溝部41が形成さ
れており、この溝部41には、第1の外側筒状部材23
に設けられた爪部材42が係合可能となっている。爪部
材42と溝部41とが係合することにより、筒状部材2
5がその軸心回りに回転するのを規制することになる。
【0026】筒状部材25の外周部と第1の外側筒状部
材23の内周部との間には、図6(a)に示されるよう
に、緩衝部材としての第1のばね43が配設されてい
る。第1のばね43の一端は筒状部材25に当接し、第
1のばね43の他端は第1の外側筒状部材23に当接し
ている。第1のばね43は、筒状部材25と第1の外側
筒状部材23との主軸の中心軸(被加工物Wの軸心)と
平行な方向における相対移動を許容するように構成され
ており、筒状部材25が第1の外側筒状部材23に対し
てガイドブッシュ2から離れる方向(図6(a)中右方
向)に相対移動することにより縮んで、筒状部材25
(シュート22)の移動代を吸収するように機能する。
【0027】筒状部材25の被加工物Wから離れた側の
端部には、図6(b)に示されるように、第1の外側筒
状部材23の被加工物Wから離れた側の端部に係合可能
な爪部材44が設けられている。第1の外側筒状部材2
3がガイドブッシュ2から離れる方向(図6(b)中右
方向)に移動したときに爪部材44と第1の外側筒状部
材23とが係合して、筒状部材25が第1の外側筒状部
材23と共にガイドブッシュ2から離れる方向に移動す
ることになる。
【0028】シュート22は、工具5(突切バイト5
a)による加工作業位置の下方の被加工物受取位置と、
被加工物受取位置から主軸の中心軸(被加工物Wの軸
心)と平行な方向にガイドブッシュ2から所定距離だけ
離れた待機位置との間で主軸の中心軸(被加工物Wの軸
心)と平行な方向に筒状部材25と共に移動可能であ
る。シュート22は、突切バイト5aにより突っ切られ
て落下した被加工物Wを受け取り、被加工物Wを重力作
用により排出する傾斜部22aを有している。シュート
22には、切断された被加工物Wがシュート22に落下
したときに傷付くのを防止するための衝撃吸収部材45
が配設されている。
【0029】検出軸部材27は、筒状部材25に内挿さ
れており、その軸心が主軸の中心軸(被加工物Wの軸
心)と平行な方向に延びるように配設されている。検出
軸部材27の被加工物W寄りの端部には当接部材28が
設けられており、この当接部材28は止めネジ46によ
り着脱可能に取り付けられている。検出軸部材27の被
加工物Wから離れた側の端部には、図6(b)に示され
るように、検出筒状部材26が外挿されている。検出軸
部材27と検出筒状部材26とは、止めネジ47により
固定され、一体的に移動するようになっている。また、
検出軸部材27と検出筒状部材26とは、止めネジ47
を緩めた状態で検出軸部材27を主軸の中心軸(被加工
物Wの軸心)と平行な方向にスライドさせることによ
り、検出軸部材27の検出筒状部材26に対する主軸の
中心軸(被加工物Wの軸心)と平行な方向での位置を調
整可能に構成されている。
【0030】上述した検出筒状部材26は、第2の外側
筒状部材24に内挿されている。検出筒状部材26の外
周部と第2の外側筒状部材24の内周部との間には、図
6(b)に示されるように、緩衝部材としての第2のば
ね48が配設されている。第2のばね48の一端は検出
筒状部材26に当接し、第2のばね48の他端は第2の
外側筒状部材24に当接している。第2のばね48は、
主軸の中心軸(被加工物Wの軸心)と平行な方向におけ
る検出筒状部材26と第2の外側筒状部材24との相対
移動を許容するように構成されており、検出筒状部材2
6が第2の外側筒状部材24に対してガイドブッシュ2
から離れる方向(図6(b)中右方向)に相対移動する
ことにより縮んで、検出筒状部材26(当接部材28)
の移動代を吸収するように機能する。
【0031】検出筒状部材26の外周部の所定位置に
は、図6(b)に示されるように、第2の外側筒状部材
24の被加工物Wから離れた側の端部に係合可能な爪部
材49が設けられている。第2の外側筒状部材24がガ
イドブッシュ2から離れる方向(図6(b)中右方向)
に移動したときに爪部材49と第2の外側筒状部材24
とが係合して、検出筒状部材26が第1の外側筒状部材
23と共にガイドブッシュ2から離れる方向に移動する
ことになる。また、検出筒状部材26の被加工物Wから
離れた側の端部には、検出こま29が止めネジ50によ
り固定されている。検出こま29には雌ネジが形成さ
れ、検出筒状部材26には雄ネジが形成されていること
から、検出こま29を検出筒状部材26に螺合させた状
態で検出こま29を回転させることにより、主軸の中心
軸(被加工物Wの軸心)と平行な方向における検出こま
29の位置を調整することができる。
【0032】本実施形態においては、第1の外側筒状部
材23、第2の外側筒状部材24、筒状部材25、検出
筒状部材26、検出軸部材27、及び、当接部材28
は、同心軸上に配設されている。
【0033】検知手段としての検知スイッチ30は、図
5に示されるように、検出こま29と係合可能な検出部
30aを有しており、正面加工用刃物台6の所定の位置
に配設されている。検知スイッチ30は、検出部30a
が検出こま29と係合することによりON状態となり、
検出部30aと検出こま29との係合が解除されるとO
FF状態となる。検知スイッチ30は、図7に示される
ように、制御ユニット部61に接続されており、検知ス
イッチ30の出力信号は制御ユニット部61に送られ
る。制御ユニット部61は、送り装置11のサーボモー
タを含む各種サーボモータ62の動作等を制御するため
のもので、CPU、ROM、RAM、PLC(Program
logic Controller)等を有している。制御ユニット部
61は、加工データ入力部63により入力された各種デ
ータ(加工形状データ、加工条件等)に基づいて、駆動
制御信号をサーボアンプ64に出力する。サーボアンプ
64は、制御ユニット部61から出力された駆動制御信
号に基づいて、各サーボモータ62への供給電力を制御
する。また、制御ユニット部61は、後述するように、
突切工程後の検知スイッチ30からの出力信号に基づい
て突切バイト5aの破損の有無を判断する。
【0034】次に、図8〜図12に基づいて、被加工物
回収装置21の動作について説明する。
【0035】まず、被加工物回収装置21の初期状態で
は、図8に示されるように、主軸の中心軸(被加工物W
の軸心)に直交する方向から見て、送りレバー12は図
8中時計回り方向に回動した初期位置にあり、また、シ
ュート22はガイドブッシュ2の端面とシュート22と
の間に所定の間隙(たとえば、50mm程度)が形成さ
れた待機位置にある。この初期状態において、主軸のチ
ャックに把持された被加工物Wが主軸台の移動に伴って
図8中右方向に移動することにより、被加工物Wがガイ
ドブッシュ2から突出して、各種工具5,10による外
形加工、正面穴開け加工等が行われる。
【0036】次に、各種工具5により加工された被加工
物Wは、突切バイト5aによる突切加工が行われる。突
切加工に先立って、被加工物回収装置21は、図1及び
図3に示されるように、主軸の中心軸(被加工物Wの軸
心)と検出軸部材27の軸線とが一致する位置まで、主
軸の中心軸(被加工物Wの軸心)に直交する方向(図3
中矢印A方向)に移動する。被加工物回収装置21が主
軸の中心軸(被加工物Wの軸心)と検出軸部材27の軸
線とが一致する位置にある状態では、図9に示されるよ
うに、当て板32と送りレバー12(回転ローラ13)
とが係合可能となる。図9に示された状態では、突切バ
イト5aによる突切加工が開始されていないので、シュ
ート22は待機位置にある。
【0037】突切バイト5aによる突切加工が開始する
と、突切加工の進行(突切バイト5aの移動)に応じて
送り装置11(サーボモータ)が作動して、送りレバー
12は初期位置から図9中反時計回り方向に第1の回動
位置まで回動する。送りレバー12の回動により当て板
32と送りレバー12(回転ローラ13)とが係合し
て、第1の外側筒状部材23はガイドブッシュ2(被加
工物W)に近づく方向に移動(前進)する。送りレバー
12のストロークは、第1の外側筒状部材23、第1の
ばね43を介して筒状部材25に伝わり、第1の外側筒
状部材23の移動に伴い筒状部材25が主軸の中心軸
(被加工物Wの軸心)にそってガイドブッシュ2に近づ
く方向に移動(前進)することになる。シュート22
は、筒状部材25の前進により、図9に示された待機位
置から被加工物受取位置に向けて移動(前進)する。ま
た、送りレバー12のストロークは、第1の外側筒状部
材23、第2の外側筒状部材24、第2のばね48を介
して検出筒状部材26に伝わり、第1の外側筒状部材2
3の移動に伴い検出軸部材27(当接部材28)が主軸
の中心軸(被加工物Wの軸心)にそってガイドブッシュ
2に近づく方向に移動(前進)することになる。
【0038】送り装置11(サーボモータ)は、突切バ
イト5aによる突切加工が終了する直前に、送りレバー
12を第1の回動位置まで回動させてシュート22が被
加工物受取位置に到達するように、その作動が制御ユニ
ット部61からの駆動制御信号により制御される。これ
により、突切バイト5aによる切粉がシュート22内に
入るのを抑制することができる。
【0039】シュート22が被加工物受取位置に到達す
ると、図10に示されるように、シュート22は、突切
バイト5aにより突っ切られる(切断される)被加工物
Wの下方に位置して、突っ切られて落下した被加工物W
を受け取り、回収することが可能となる。被加工物受取
位置では、シュート22はガイドブッシュ2の端面に当
接している。なお、被加工物受取位置においてシュート
22をガイドブッシュ2の端面に必ずしも当接させる必
要はなく、落下した被加工物Wを確実に受け取ることが
できるのであれば、シュート22の端部とガイドブッシ
ュ2の端面との間に間隙を形成するようにしてもよい。
【0040】また、送りレバー12が第1の回動位置ま
で回動することにより、図10に示されるように、上述
したように検出軸部材27が移動(前進)して当接部材
28は所定の検出待機位置に到達する。この検出待機位
置では、当接部材28が被加工物Wに近接した位置にあ
り、当接部材28の端部と被加工物Wとの間に所定長さ
(たとえば、1.5mm程度)の間隙が形成されてい
る。なお、当接部材28の端部と被加工物Wの端部との
間に必ずしも間隙を形成する必要はなく、被加工物Wの
落下が妨げられないのであれば、当接部材28の端部と
被加工物Wの端部とを当接させてもよい。
【0041】突切バイト5aによる突切加工が終了する
と、突切バイト5aの破損の有無を検出するために、送
り装置11(サーボモータ)は、制御ユニット部61か
らの駆動制御信号に基づいて、送りレバー12を図10
に示された第1の回動位置から更に反時計回り方向に第
2の回動位置まで回動させるように、作動する。送りレ
バー12のストロークは、第1の外側筒状部材23、第
2の外側筒状部材24、第2のばね48を介して検出筒
状部材26に伝わり、第1の外側筒状部材23の移動に
伴い当接部材28(検出軸部材27)が上述した被加工
物Wに近接した検出待機位置から更に主軸の中心軸(被
加工物Wの軸心)にそってガイドブッシュ2に近づく方
向に移動(前進)することになる。
【0042】突切バイト5aにより被加工物Wが正常に
切断された場合には、送りレバー12が第2の回動位置
まで回動すると、図11に示されるように、当接部材2
8が被加工物Wの端部に当接することなく上述した検出
待機位置から検出位置まで被加工物W側に所定量移動
(前進)する。当接部材28が検出位置まで移動(前
進)することにより、検出こま29が検知スイッチ30
の検出部30aと係合して検知スイッチ30がON状態
となる。このとき、シュート22はガイドブッシュ2の
端面と当接しておりその移動が規制されるが、第1のば
ね43により筒状部材25と第1の外側筒状部材23と
の相対移動が許容されて、シュート22(筒状部材2
5)の移動代が吸収されることになる。
【0043】一方、突切バイト5aにより被加工物Wが
正常に切断されなかった場合には、送りレバー12が第
2の回動位置まで回動すると、図12に示されるよう
に、被加工物Wが落下することなく残っているので、当
接部材28が被加工物Wの端部に当接して、被加工物W
側への所定量の移動(前進)が規制される。当接部材2
8の移動(前進)が規制されると、当接部材28は図1
1に示された検出位置まで移動(前進)することはな
く、検出こま29は検知スイッチ30の検出部30aと
係合せず検知スイッチ30がOFF状態から変化しな
い。このとき、当接部材28は被加工物Wの端部と当接
しておりその移動が規制されるが、第2のばね48によ
り検出筒状部材26と第2の外側筒状部材24との相対
移動が許容されて、当接部材28(検出軸部材27)の
移動代が吸収されることになる。
【0044】制御ユニット部61は、検知スイッチ30
からの出力信号に基づいて、当接部材28が検出位置に
達すると同時に検知スイッチ30がON状態となったか
否かを判定する。制御ユニット部61は、検知スイッチ
30がOFF状態からON状態に変化した場合には、突
切バイト5aにより被加工物Wが正常に切断されたとし
て、突切バイト5aは破損していないと判断し、新たな
被加工物Wの加工プログラムに移行する。一方、制御ユ
ニット部61は、検知スイッチ30がOFF状態から変
化しない場合には、突切バイト5aにより被加工物Wが
切断されていないとして、突切バイト5aが破損してい
ると判断し、自動旋盤1の動作を停止するとともに、突
切バイト5aが破損した旨を報知する。
【0045】突切バイト5aの破損有無の検出が終了す
ると、送り装置11(サーボモータ)は、制御ユニット
部61からの駆動制御信号に基づいて、送りレバー12
を図11又は図12に示された第2の回動位置から図中
時計回り方向に初期位置まで回動させるように、作動す
る。送りレバー12が初期位置まで回動すると、ばね3
4の付勢力により当て板32はガイドブッシュ2から離
れる方向に移動(後退)することになる。ばね34の付
勢力は、当て板32、第1の外側筒状部材23、爪部材
44を介して筒状部材25に伝わり、筒状部材25が主
軸の中心軸(被加工物Wの軸心)にそってガイドブッシ
ュ2から離れる方向に移動(後退)することになる。シ
ュート22は、筒状部材25の後退により、被加工物受
取位置から図9に示された待機位置まで移動(後退)す
る。また、ばね34の付勢力は、当て板32、第1の外
側筒状部材23、第2の外側筒状部材24、爪部材49
を介して検出筒状部材26に伝わり、検出筒状部材26
が主軸の中心軸(被加工物Wの軸心)にそってガイドブ
ッシュ2から離れる方向に移動(後退)することにな
る。この検出筒状部材26の後退により、検出軸部材2
7及び当接部材28が主軸の中心軸(被加工物Wの軸
心)にそってガイドブッシュ2から離れる方向に移動
(後退)する。
【0046】このように、本実施形態の自動旋盤1(被
加工物回収装置21)によれば、当接部材28がシュー
ト22の待機位置から被加工物受取位置への移動(前
進)に伴って被加工物Wの端部に向って所定の検出待機
位置まで移動(前進)することにより、当接部材28は
突切バイト5aによる突切加工中において被加工物Wに
対して被加工物Wの軸心方向から予め近づけられ、被加
工物Wに近接した検出待機位置まで移動(前進)するこ
とになる。このように、当接部材28が被加工物Wに被
加工物Wの軸心方向から予め近づけられた検出待機位置
にあるので、突切加工後において突切バイト5aの破損
を検知するための当接部材28の移動距離(検出待機位
置からの被加工物Wの端部までの距離)が少なくなり、
突切加工が終了した後に当接部材28を主軸の中心軸
(被加工物Wの軸心)にそってガイドブッシュ2に近づ
く方向に移動(前進)させることにより、速やかに突切
バイト5aの破損を検知することができる。この結果、
突切バイト5aの破損の有無を検出するための時間が短
縮されて、突切加工が終了してから次の加工に移るまで
のアイドルタイム(非加工時間)を削減することができ
る。もちろん、突切バイト5aにより切断された被加工
物Wは、シュート22により確実に回収することができ
る。
【0047】また、本実施形態の被加工物回収装置21
においては、当接部材28が設けられる検出軸部材27
と、検出軸部材27に固定される検出筒状部材26と、
検出筒状部材26に固定される検出こま29と、検知ス
イッチ30とを備えることにより、突切バイト5aの破
損の有無を確実に検出することができる。また、検知ス
イッチ30を送り装置11(サーボモータ)により移動
させられる当接部材28、検出軸部材27等とは別に配
設することが可能となり、検知スイッチ30自体が送り
装置11(サーボモータ)により移動させられることが
なく検知スイッチ30に接続されるケーブル等の配線を
容易に行うことができる。
【0048】また、本実施形態の自動旋盤1において
は、ガイドブッシュ2と、正面加工用刃物台6とを備
え、正面加工用刃物台6に送り装置11と検知スイッチ
30とを配設することにより、検知スイッチ30に接続
されるケーブル等の配線をより一層容易に行うことがで
きる。
【0049】また、本実施形態の被加工物回収装置21
においては、シュート22、当接部材28、検出軸部材
27等を主軸の中心軸(被加工物Wの軸心)方向に移動
(前進)させる駆動手段として、正面加工用刃物台6に
配設された工具10を移動させるための送り装置11
(サーボモータ)を用いているので、シュート22、当
接部材28、検出軸部材27等を移動(前進)させる駆
動手段を新たに設ける必要がなく、被加工物回収装置2
1をコンパクトに構成することができる。
【0050】また、当接部材28は、検出軸部材27に
対して着脱可能に設けられているので、被加工物Wに当
接する当接部材28の交換を容易に行うことができる。
また、図13に示されるように、切断される被加工物W
の長さ(ガイドブッシュ2からの突出長さ)に対応した
長さを有する当接部材51に交換することにより、所定
の検出待機位置にある当接部材28,51と被加工物W
の端部との間隔を調節することができる。この結果、突
切加工後において突切バイト5aの破損を検知するため
の当接部材28の移動距離(検出待機位置からの被加工
物Wの端部までの距離)が更に少なくなるように調節す
ることが可能となり、より一層速やかに突切バイト5a
の破損を検知することができる。
【0051】また、検出軸部材27と検出筒状部材26
とは、主軸の中心軸(被加工物Wの軸心)と平行な方向
における検出軸部材27の位置を調整可能に構成されて
いるので、所定の検出待機位置ある当接部材28と被加
工物Wの端部との間隔を調節することができる。この結
果、突切加工後において突切バイト5aの破損を検知す
るための当接部材28の移動距離(検出待機位置からの
被加工物Wの端部までの距離)が更に少なくなるように
調節することが可能となり、より一層速やかに突切バイ
ト5aの破損を検知することができる。
【0052】また、本実施形態の被加工物回収装置21
においては、シュート22が取り付けられる筒状部材2
5を備えており、この筒状部材25に検出軸部材27が
内挿されるので、突切バイト5aの破損の有無を検出す
るための機構(検出軸部材27)をコンパクトにレイア
ウトすることができ、被加工物回収装置21の小型化が
可能となる。
【0053】また、本実施形態の被加工物回収装置21
においては、第2のばね48を備えることにより、当接
部材28が被加工物Wの端部に当接したときに、送り装
置11(送りレバー12)による当接部材28の移動代
を吸収して、突切バイト5aにより被加工物が切断され
た場合における当接部材28の検出待機位置から検出位
置までの移動代を容易に確保することができ、突切バイ
ト5aの破損の有無をより一層確実に検出することがで
きる。
【0054】また、本実施形態の被加工物回収装置21
においては、第1のばね43を備えることにより、シュ
ート22(筒状部材25)が被加工物受取位置にあると
きに、送り装置11(送りレバー12)によるシュート
22の移動代を吸収して、当接部材28の検出待機位置
からの移動代を容易に確保することができ、突切バイト
5aの破損の有無をより一層確実に検出することができ
る。また、シュート22がガイドブッシュ2の端面と当
接したときの衝撃を吸収することができ、シュート22
及びガイドブッシュ2が傷付くのを抑制することができ
る。
【0055】また、本実施形態の被加工物回収装置21
においては、第1の外側筒状部材23及び第2の外側筒
状部材24の内側に、筒状部材25、検出筒状部材2
6、及び検出軸部材27を同心軸上に配設しているの
で、被加工物回収装置21のより一層の小型化が可能と
なる。
【0056】また、本実施形態の被加工物回収装置21
においては、送り装置11(サーボモータ)を送りレバ
ー12を第1の回動位置、第2の回動位置に回動するよ
うにその作動を制御することで突切バイト5aの破損の
有無が検知でき、突切バイト5aの破損検知のための送
り装置11(サーボモータ)の作動制御を容易に行うこ
とができる。
【0057】本発明は、上述した実施形態に限定される
ものではなく、上述した数値、各構成要素の形状等も適
宜変更して設定することができ、数値制御自動旋盤、カ
ム式自動旋盤等の各種自動旋盤に本発明を適用すること
ができる。
【0058】また、本実施形態においては、第1の外側
筒状部材23、第2の外側筒状部材24、筒状部材2
5、検出筒状部材26、検出軸部材27、及び、当接部
材28を同心軸上に配設するように構成しているが、こ
れに限られるものではない。たとえば、第1の外側筒状
部材23、筒状部材25、及び検出軸部材27を別軸上
に配設するように構成してもよい。
【0059】また、本実施形態においては、第1の外側
筒状部材23と筒状部材25との間に第1のばね43を
介在させるように構成しているが、これに限られるもの
ではなく、第1の外側筒状部材23と筒状部材25とを
一体的に形成するように構成してもよい。この場合に
は、シュート22の被加工物受取位置において送りレバ
ー12を第2の回動位置に移動させるときのシュート2
2の移動代を吸収するように、予めガイドブッシュ2と
シュート22との間に所定長さの間隙を形成することが
好ましい。
【0060】また、本実施形態においては、検出軸部材
27及び当接部材28が主軸の中心軸(被加工物Wの軸
心)にそって移動(前進及び後退)するように構成され
ているが、これに限られることなく、検出軸部材27及
び当接部材28が主軸の中心軸(被加工物Wの軸心)に
平行な方向に移動するのであれば主軸の中心軸(被加工
物Wの軸心)上からずれていてもよい。
【0061】また、本実施形態においては、工具10を
送るための送り装置11をシュート22(筒状部材2
5)及び当接部材28(検出軸部材27)を移動(前進
及び後退)させるための駆動手段として用いたが、これ
に限られることなく、シュート22及び当接部材28を
移動させるための駆動手段(たとえば、サーボモータ
等)を新たに設けるようにしてもよい。また、送り装置
11のサーボモータの駆動速度に関して、送りレバー1
2を初期位置から第1の回動位置に回動させるときの駆
動速度、送りレバー12を第1の回動位置から第2の回
動位置に回動させるときの駆動速度、及び、送りレバー
12を第2の回動位置から初期位置に回動させるとき駆
動速度、のそれぞれを同じ駆動速度としてもよく、各駆
動速度を異ならせるようにしてもよい。なお、サイクル
タイムをより一層短縮するためには、送りレバー12を
第2の回動位置から初期位置に回動させるとき駆動速度
を他のときの駆動速度よりも高めることが好ましい。
【0062】また、本実施形態においては、正面加工用
刃物台6に検知スイッチ30を配設するように構成して
いるが、これに限られることなく、当接部材28にタッ
チスイッチ等の検出手段を配設するようにしてもよい。
また、当接部材28あるいは検出軸部材27の移動量を
直接検出するストロークセンサを設けて、突切バイト5
aの破損の有無を検知するように構成してもよい。
【0063】また、本実施形態においては、当接部材2
8を検出軸部材27に着脱可能に設けるように構成して
いるが、これに限られることなく、当接部材28と検出
軸部材27とを一体に形成するようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、突切バイト等の切断用工具の破損の有無を検出
するための時間を短縮して、アイドルタイム(非加工時
間)を削減することが可能な自動旋盤を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動旋盤の概略構成を
示す平面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る自動旋盤の概略構成を
示す側面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図2のVI−VI線に沿う断面図であり、(a)は
被加工物寄りの部分を示し、(b)は被加工物から離れ
た側の部分を示している。
【図7】本発明の実施形態に係る自動旋盤における、制
御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施形態に係る自動旋盤における、被
加工物回収装置の動作を説明するための図である。
【図9】本発明の実施形態に係る自動旋盤における、被
加工物回収装置の動作を説明するための図である。
【図10】本発明の実施形態に係る自動旋盤における、
被加工物回収装置の動作を説明するための図である。
【図11】本発明の実施形態に係る自動旋盤における、
被加工物回収装置の動作を説明するための図である。
【図12】本発明の実施形態に係る自動旋盤における、
被加工物回収装置の動作を説明するための図である。
【図13】本発明の実施形態に係る自動旋盤を示す要部
拡大図である。
【図14】従来の技術における自動旋盤を示し、自動旋
盤をガイドブッシュに向ってみた一部正面図である。
【符号の説明】
1…自動旋盤、2…ガイドブッシュ、3…刃物台、4…
工具ホルダ、5a…突切バイト、6…正面加工用刃物
台、11…送り装置、12…送りレバー、21…被加工
物回収装置、22…シュート、23…第1の外側筒状部
材、24…第2の外側筒状部材、25…筒状部材、26
…検出筒状部材、27…検出軸部材、28,51…当接
部材、29…検出こま、30…検知スイッチ、43…第
1のばね、48…第2のばね、61…制御ユニット部、
101…ガイドブッシュ、103…櫛型刃物台、105
…突切バイト、109…突切バイト破損検出手段、11
1…検知アーム、W…被加工物。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の被加工物を切断する切断用工具
    と、 前記切断用工具により切断された被加工物を受け取るた
    めの受取部材と、 前記被加工物の軸心と平行な方向に移動可能で且つ前記
    被加工物の端部に当接可能な当接部材と、 前記受取部材と前記当接部材とを前記軸心と平行な方向
    に移動させるための駆動手段と、を備え、 前記受取部材は、前記切断用工具による加工作業位置の
    下方の被加工物受取位置と、前記被加工物受取位置から
    離れた待機位置との間で前記軸心と平行な方向に移動可
    能であり、 前記当接部材は、 前記受取部材の前記待機位置から前記被加工物受取位置
    への移動に伴って前記被加工物の前記端部に向って所定
    の検出待機位置まで移動し、 前記切断用工具により前記被加工物が切断された場合に
    は、前記検出待機位置から前記被加工物の前記端部に当
    接することなく前記被加工物側に所定量移動可能とし、 前記切断用工具により前記被加工物が切断されなかった
    場合には、前記検出待機位置から前記被加工物の前記端
    部に当接して前記被加工物側に前記所定量の移動が規制
    可能とし、 前記当接部材が前記被加工物の前記端部に当接して前記
    軸心と平行な方向への移動が規制された場合に前記切断
    用工具が破損したものと判断することを特徴とする自動
    旋盤。
  2. 【請求項2】 前記被加工物の前記軸心と平行な方向に
    延びて配設され、前記当接部材が設けられる検出部材
    と、 前記当接部材が前記所定の待機位置から前記被加工物の
    前記軸心と平行な方向に移動したときに前記検出部材が
    係合してON状態となり、前記被加工物により前記当接
    部材の前記被加工物の前記軸心と平行な方向への移動が
    規制されたときに前記検出部材が係合することなくOF
    F状態となる検知スイッチと、を更に備えることを特徴
    とする請求項1に記載の自動旋盤。
  3. 【請求項3】 前記被加工物を支持するためのガイドブ
    ッシュと、前記ガイドブッシュに対向する側に配設され
    る刃物台と、を更に備えており、 前記刃物台には、前記駆動手段と前記検知スイッチとが
    配設されていることを特徴とする請求項2に記載の自動
    旋盤。
  4. 【請求項4】 前記当接部材は、前記検出部材に対して
    着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項2に
    記載の自動旋盤。
  5. 【請求項5】 前記検出部材は、一方の端部に前記当接
    部材が取り付けられる検出軸部材と、前記検出軸部材が
    内挿される検出筒状部材と、を含んでおり、 前記検出軸部材と前記検出筒状部材とは、前記被加工物
    の前記軸心と平行な方向における前記検出軸部材の位置
    を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の自動旋盤。
  6. 【請求項6】 前記検出部材が内挿される筒状部材を更
    に備えており、 前記筒状部材には前記受取部材が取り付けられているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の自動旋盤。
  7. 【請求項7】 前記当接部材が前記被加工物の前記端部
    に当接したときに、前記駆動手段による前記当接部材の
    移動代を吸収するための緩衝部材を更に備えることを特
    徴とする請求項1に記載の自動旋盤。
  8. 【請求項8】 前記受取部材が前記被加工物受取位置に
    あるときに、前記駆動手段による前記受取部材の移動代
    を吸収するための緩衝部材を更に備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の自動旋盤。
JP2000263678A 2000-08-31 2000-08-31 自動旋盤 Expired - Fee Related JP3748508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263678A JP3748508B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 自動旋盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000263678A JP3748508B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 自動旋盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002066806A true JP2002066806A (ja) 2002-03-05
JP3748508B2 JP3748508B2 (ja) 2006-02-22

Family

ID=18751188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000263678A Expired - Fee Related JP3748508B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 自動旋盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3748508B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100810365B1 (ko) * 2002-01-08 2008-03-04 삼성전자주식회사 휴대용 무선 단말기의 커버 플레이트
WO2018042831A1 (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 シチズン時計株式会社 工作機械
CN116372196A (zh) * 2023-06-07 2023-07-04 泉州市东起汽车零部件有限公司 连续式缸套毛坯车断工艺及缸套车断均分机

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100810365B1 (ko) * 2002-01-08 2008-03-04 삼성전자주식회사 휴대용 무선 단말기의 커버 플레이트
WO2018042831A1 (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 シチズン時計株式会社 工作機械
JPWO2018042831A1 (ja) * 2016-08-31 2019-06-24 シチズン時計株式会社 工作機械
TWI713760B (zh) * 2016-08-31 2020-12-21 日商西鐵城時計股份有限公司 工作機械
US10946450B2 (en) 2016-08-31 2021-03-16 Citizen Watch Co., Ltd. Machine tool
CN116372196A (zh) * 2023-06-07 2023-07-04 泉州市东起汽车零部件有限公司 连续式缸套毛坯车断工艺及缸套车断均分机
CN116372196B (zh) * 2023-06-07 2023-08-18 泉州市东起汽车零部件有限公司 连续式缸套毛坯车断工艺及缸套车断均分机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3748508B2 (ja) 2006-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4174073B2 (ja) 棒状材料を加工するための穿孔及びフライス削り機構
JP4326424B2 (ja) センタリングマシン
JP4455501B2 (ja) 自動旋盤
JP7312762B2 (ja) 工作機械
JP2002066806A (ja) 自動旋盤
JPH0712564B2 (ja) Nc旋盤の残材加工方法
JP3790781B2 (ja) 自動旋盤及び自動旋盤の切断用工具破損判断方法
US5207134A (en) Automatic precision lathe
WO2022244630A1 (ja) 旋盤
JPH10235495A (ja) パイプ加工装置のパイプ支持方法およびその装置
JP3355213B2 (ja) 自動旋盤
JP5668241B2 (ja) ワーク切断確認装置、ワーク切断システムおよびワーク切断確認方法
JPH0581361B2 (ja)
JP2000271803A (ja) 数値制御旋盤のワーク供給・排出方法と数値制御旋盤
JP2701706B2 (ja) 対向2軸旋盤のカットオフ方法
JP2002066807A (ja) 自動旋盤
JP4484849B2 (ja) クランクシャフトミラーおよびその制御装置並びにその運転方法
JP7236294B2 (ja) 工作機械
JPH0323281B2 (ja)
JP2512403B2 (ja) 歯車角面取盤
JP2024050298A (ja) 工作機械システムおよび工作機械システムの制御方法
JPH0550345A (ja) らせん状体加工装置
TW202306692A (zh) 車床、及其切斷車刀破損檢測方法
JPH03170202A (ja) 複合旋盤の心押し装置及び制御方法
CN116460637A (zh) 自动换刀头的电动机侧板加工数控车床

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees