JP2002066235A - ファンフィルタユニット - Google Patents

ファンフィルタユニット

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JP2002066235A
JP2002066235A JP2000255819A JP2000255819A JP2002066235A JP 2002066235 A JP2002066235 A JP 2002066235A JP 2000255819 A JP2000255819 A JP 2000255819A JP 2000255819 A JP2000255819 A JP 2000255819A JP 2002066235 A JP2002066235 A JP 2002066235A
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filter
fan
filter unit
unit
fan filter
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Application number
JP2000255819A
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English (en)
Inventor
Takamasa Sakai
高正 坂井
Kenji Noda
憲治 野田
Shoji Iwamoto
庄治 岩本
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉で強度の高いプレフィルタを形成するこ
とで、ファンフィルタユニットの小型化を図ることがで
きる。 【解決手段】ファンフィルタユニット41は第1のフィ
ルタ部51、ファン52、第2のフィルタ部53により
構成される。第2のフィルタ部53のプレフィルタ58
は、そのフィルタエレメント583がフォトリソ法にて
多数の微細な孔583aが製造され、フィルタ本体58
1の周縁には、フィルタ本体581を折り曲げ立設し形
成された補強部582を有し構成される。よって、プレ
フィルタ58は、薄肉であっても補強部582により充
分な剛性を有し、良好な整流作用を維持することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間を高度に塵埃
量の制御された清浄空間とするフィルタ、ファンを一体
的に備えるファンフィルタユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】各半導体製造工場では、クリーンルーム
やクリーンブース及び半導体製造プロセスにおける超清
浄化技術が益々重要になっている。ここで、半導体製造
プロセスに用いられるフィルタユニットについて説明す
る。半導体製造プロセスにおいては、集積素子の集積度
の高度化が急激に進み、集積素子のパターン幅はサブミ
クロンという微小間隔になってきた。このため、集積素
子製造に用いられるプロセスユニットを清浄な雰囲気空
間に維持するのに、高性能の濾過用フィルタの使用によ
り不純物粒子を除去することが不可欠となる。
【0003】そこで、通常、フィルタ装置としては、ハ
ウジングやケーシング内にプレフィルタ、ファン、メイ
ンフィルタ等を個別に配置し、ファンにより装置外エア
をハウジング内に吸収し、プレフィルタにより粗ゴミの
除去と、およびメインフィルタにより微粒子の濾過を行
いエアを清浄化するものが一般に使用される。
【0004】上記目的のプレフィルタ用のフィルタは、
空気中に含まれる比較的大きなゴミや埃を除去するため
に、適宜の隙間を有する繊維体で形成されている物理的
なフィルタがある。そして、そのようなフィルタをユニ
ット内に配置しファンフィルタユニットが構成されてい
るものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
繊維体によるフィルタは、繊維体の充填により等価な孔
径が決るが、繊維体の均一な充填が困難な場合が多く、
孔径を制御するのが困難であった。そのため設計上、安
全率を考慮すると繊維体を高密度に配置する必要があ
り、その結果、フィルタ装置が厚肉になり、装置の小型
化の妨げとなっていた。
【0006】さらに、従来の繊維体であれば、要求され
る形状の繊維の製造が困難な場合があり、特に繊維径の
小さな短繊維はさらに高価となり、製造が不可能な場合
も生じる。
【0007】また、このようなフィルタ装置では、プレ
フィルタにおいて予め大きなゴミを除去するように作用
するため、プレフィルタは清掃の容易さが要望されてい
た。しかしながら、従来の繊維体で構成されるフィルタ
では、繊維体は雰囲気空気の通過により除去したゴミが
繊維にからまり、清掃を容易ならざるものとしていた。
その結果、フィルタ自体を廃棄する必要があった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、繊維体に比べてメンテナンスが容易
で、配置にスペースを取らないプレフィルタによるファ
ンフィルタユニットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明は、空間内部の清浄度
を制御するためのファンフィルタユニットであって、外
気を内部に取り入れるための上流側開口部と排出するた
めの下流側開口部をもつ枠体と、前記上流側開口部に外
気を吸引する吸引手段と、前記吸引手段の少なくとも一
方面側に位置するように前記枠体内に支持され、平面部
に多数の微細な孔を開けた金属薄板製のプレフィルタ
と、前記プレフィルタを流通する気流の下流側に収納し
て、前記枠体によって支持されるメインフィルタと、を
具備することを特徴とするファンフィルタユニットであ
る。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
ファンフィルタユニットであって、前記プレフィルタの
孔は、孔径が200μmの円形であることを特徴とす
る。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1及び請求
項2に記載のファンフィルタユニットにおいて、前記プ
レフィルタは、平面部に多数の微細な孔を開けた金属薄
板製のフィルタ本体と、前記フィルタ本体の平面部の周
縁を延設した補強部と、を具備することを特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
ファンフィルタユニットであって、前記プレフィルタは
2つのプレフィルタが前記補強部が合い向かうように配
置され、対向する平面部間にケミカルフィルタを配置し
たことを特徴とする。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項2及び請求
項4に記載のファンフィルタユニットにおいて、前記プ
レフィルタのフィルタ本体は、金属薄板の平面部に、レ
ジストを塗布し、孔に対応したパターンを有するマスク
によって露光した後、現像し、この金属薄板をエッチン
グして製造したことを特徴とする。
【0014】本発明の作用は次のとおりである。請求項
1に係る発明のファンフィルタユニットにおいては、空
間内部の清浄度が、金属薄板製のプレフィルタで流体を
濾過することで制御される。この際、プレフィルタは平
面部に多数の微細な孔を開けた金属薄板製なので、比較
的大きなゴミが絡まっても容易にメンテナンスで除去で
きる。また、フィルタが金属薄板製のためユニット自体
を薄肉でもって構成することができる。さらに、薄板な
ので好適な整流作用を発揮する。また、繊維体に比して
安価に提供できる。
【0015】請求項2に係る発明によれば、プレフィル
タの孔は、孔径が200μmの円形であるので、比較的
大きな粗ゴミの除去が行われ、メインフィルタに粗ゴミ
にてメインフィルタの機能低下を防止することができ
る。その結果、空間内部の清浄度が低清浄度に的確に制
御される。
【0016】請求項3に係る発明においては、プレフィ
ルタで流体を濾過する際、フィルタ本体は濾過する流体
にに対して孔以外の部位が抵抗となるが、フィルタ本体
には周縁に補強部が延設されているので充分な強度を有
する。よって、フィルタ本体が歪んだりしない。その結
果、フィルタ本体を薄肉でもって構成することができる
とともに、整流作用が損なわれることがない。
【0017】請求項4に係る発明によれば、前記プレフ
ィルタを前記補強部が合い向かうように2個配置し、対
向する平面部間にケミカルフィルタを配置する。その結
果、補強部をケミカルフィルタの収納空間として利用す
ることで、より小型化され提供される。また、ケミカル
フィルタの上流側と下流側において整流作用と粉塵の除
去がおこなわれるので、十分良好な整流を得ることが可
能となる。
【0018】請求項5に係る発明では、フィルタ本体が
金属製薄板の平面にマスク部分のパターンに対応したレ
ジストを形成し、この金属製薄板をエッチングして製造
される。その結果、非常に高い加工精度にて孔が開けら
れるので、流体の通過において偏りが発生せず、良好な
整流作用が得られる。また、除去したい不純物に対して
適正な大きさの穴を精度よく加工できる。
【0019】この、請求項5に記載のパターン加工技術
は公知のフォトリソグラフィー法(以下、フォトリソ法
と称す)で、ウェットプロセスによるパターン加工技術
である。具体的には、パターン加工の対象となる薄膜上
に塗布されたフォトレジストにフォトマスクを介して露
光することで、光の当たらなかった部位を現像により溶
解し、現像後に所望の部分にのみフォトレジストを残す
ものである。この状態の薄膜をエッチングすれば、フォ
トレジストが存在する部分の薄膜を選択的に残すことが
できる。あとはフォトレジストを除去すれば薄膜のパタ
ーン加工が完了する。このフォトリソ法を利用して、フ
ィルタ本体を容易に加工製造することに特徴がある。
【0020】すなわち、請求項5に係る発明によれば、
フォトリソ法にて製造されているため、フィルタは、非
常に高い加工精度にて孔が開けられるので、ファンフィ
ルタユニットに用いた場合、金属薄板製のフィルタでク
リーンルーム等の空間内部の清浄度がクラス103以上
の低清浄度に制御できるファンフィルタユニットが提供
される。また、所望の大きさの孔を容易に得ることがで
きるとともに、装置の小型化が達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。ここでは、半導体製造プロセスにおい
て清浄な雰囲気空間を維持することを目的として用いら
れる基板処理装置におけるファンフィルタユニットを例
に採って説明する。ただし、本発明が適用できる清浄化
技術は、上記の半導体製造プロセスに限らず、空間内部
の清浄度を低清浄度、例えばクラス10以上の清浄度
に制御する必要のあるクリーンルームや局所的なクリー
ンブースなども含む。すなわち、クリーンルームの天井
に設置するものなどにも適用可能である。
【0022】<第一の実施例>図1及び図2は、本発明
に係る実施形態を説明する図である。図1は、装置の平
面図であり、図2は、装置の正面図であり、具体的には
本発明に係るフィルタ装置を備えた半導体ウェハ等の基
板をレジスト処理する基板処理装置に関する。
【0023】図1、図2に示すように、基板処理装置1
は、ロード/アンロード部10、プロセス部20、露光
装置100との間で基板Wを受け渡しするインターフェ
イス部30を備えている。以下、各部の構成を説明す
る。
【0024】ロード/アンロード部10は、載置台11
に基板Wを収納する複数(本実施例では4個)のカセッ
ト12を載置し、各カセット12と所定の基板受け渡し
位置との間で基板Wを搬入搬出する移載ロボット13と
を備える。カセット13内には基板Wを多段に収納でき
るようになっている。移載ロボット13は、その上端に
基板Wを支持するアーム14を備えている。このアーム
14は、上下方向に昇降自在に、かつその長手方向に伸
縮自在に移動可能で、また鉛直方向に軸の周りで回動可
能に構成され、移載ロボット13によって基板WがX
軸、Y軸、Z軸、θ回転軸の各方向に移動されるように
なっている。また、この移載ロボット13は基板Wを移
動させて、後述する搬送ロボット22に渡し、搬送ロボ
ット22によって受け渡しポジションまで搬送されてき
た基板Wを受け取ってカセット12中に収納するもので
ある。
【0025】プロセス部20には搬送路21が設けら
れ、搬送路21上を搬送ロボット22が走行するように
なっている。搬送路21はロード/アンロード部10か
らインターフェイス部30のところまで設けられてお
り、搬送ロボット22のアーム機構23によって基板W
が搬送されるようになっている。搬送路21の両側には
処理ユニット24,25,26,27,28が並んでい
る。露光部100はインターフェイス部30を介してプ
ロセス部20に連結されている。
【0026】次に、各処理ユニットに関して説明する。
疎水化(アドヒージョン)処理部24では、HMDS
(ヘキサメチルジシラサン)の蒸気により基板W表面を
疎水化し、これにより基板W表面へのレジスト膜の密着
性を向上させる。レジスト塗布部25では化学増幅型の
レジスト液が基板Wに基板Wを回転させつつ均一に塗布
される。
【0027】ベーキング部26は基板Wを加熱する加熱
板を有する。ベーキング部26では基板Wに塗布された
レジスト液から溶剤を蒸発させ、あるいは露光後のレジ
スト膜をベークして露光時に発生した酸を拡散させる。
4つのベーキング部26を交互に使うことによりスル―
プットを向上させるようになっている。冷却部27は、
疎水化処理部24での疎水化処理後、レジスト塗布部2
5でのレジスト塗布前に基板Wを冷却するためのもので
ある。現像部28は、露光後、ベーキング部26を経た
基板Wに対してアルカリ性の現像液により現像を行うた
めのものである。そして、搬送ロボット22は、周囲の
全処理ユニットにアクセスしてこれらとの間で基板の受
け渡しを行う。
【0028】インターフェイス部30は、プロセス部2
0においてレジストの塗布が終了した基板Wを露光装置
100側に渡したり露光後の基板Wを露光装置100側
から受け取るべく、かかる基板Wを一時的にストックす
る機能を有し、搬送ロボット22との間で基板Wを受け
渡す搬送ロボット31と、基板を載置するバッファカセ
ット32とを備えている。
【0029】図2に示すように、システム全体はカバー
15で覆われ、このカバー15の上面側には空気取り入
れ口16が設けられている。カバー15の前後には基板
W搬入出口がそれぞれ形成されている。なお、カバー1
5は一体のものである必要はなく、メンテナンスや運搬
の容易性などを考慮して別体ものを組み合わせたもので
あってもよい。。
【0030】そして、この空気取り入れ口16に対応し
て、それぞれ後述するクリーンエアのダウンフローを形
成するファンフィルタユニットが配置される。すなわ
ち、ロード/アンロード部10の上部には1個のファン
フィルタユニット41、プロセス部20には2個のファ
ンフィルタユニット42、43ががそれぞれ設けられて
いる。また、インターフェイス部30の上部にはファン
フィルタユニット44のみが設けられている。
【0031】次に本発明の特徴部分であるファンフィル
タユニットに関してファンフィルタユニット41を例に
挙げ説明する。尚、基本的に他のファンフィルタユニッ
ト42〜44も同様の構成をとる。ファンフィルタユニ
ット41は、図3に示すように、下から順に第1のフィ
ルタ部51、ファン52、第2のフィルタ部53が設け
られている。なお、ファンフィルタユニット41内の第
1フィルタ部51および第2フィルタ部53は取り外せ
るので、第1フィルタ部51および第2フィルタ部53
を新品に取換えることが容易である。
【0032】さらに詳細には、第1のフィルタ部51
は、フィルタパック54を収納するメインフィルタ枠5
5とで構成される。そして、第1のフィルタ部51のメ
インフィルタ枠55の鍔面56上側に、ファン52を備
えたファンプレート57が積重される。第2のフィルタ
部53は、プレフィルタ58を収納するプレフィルタ取
付枠59とで構成され、ファンプレート57上に積重さ
れる。これ等は、取付ねじ60で締結して構成される。
プレフィルタ取付枠59の符号61は、外気をファンフ
ィルタユニット41内部に取り入れるための上流側開口
部で、メインフィルタ枠55の符号62は、清浄化され
た外気を排出する下流側開口部である。
【0033】第1のフィルタ部51のフィルタパック5
4は、空気中に含まれる主として極小さな埃を除去する
ためのULPAフィルタである。このフィルタパック5
4により0.05〜0.1μm程度の粉塵が除去され
る。そして、フィルタパック54はメインフィルタ枠5
5内にシールされる。なお、このフィルタパック54が
本発明におけるメインフィルタに相当する。
【0034】ファン52は、羽根52aとそれを収納す
るファンケース52bと図略するモータからなり、ファ
ンプレート57に固定される。取付ねじ60は、プレフ
ィルタ取付枠59、ファンプレート57およびメインフ
ィルタ枠55の鍔面56を貫通し、固定され、メインフ
ィルタ枠55側にファンプレート57、プレフィルタ取
付枠59を締付ける。なお、プレフィルタ取付枠59に
は取付けねじ60を締付けるための貫通孔が形成され
る。このファン52が、本発明の吸引手段に相当する。
【0035】第2フィルタ部53は、空気中に含まれる
比較的大きなパーティクルやゴミを物理的に除去するた
めのフィルタであり、本発明においてプレフィルタとし
て機能するものである。プレフィルタ58は図4の全体
斜視図に示すように、フィルタ本体581と、その周縁
に形成された補強部582より構成される。
【0036】フィルタ本体581は、その平面部にフィ
ルタエレメント583が形成される。フィルタエレメン
ト583は、図5に示すように、多数の微細な円形の孔
583aが開孔される。このフィルタエレメント583
は、平らな薄板が特に良好に適するものと判明し、材質
として金属製薄板が用いられ、具体的にはステンレス
鋼、鉄ニッケル合金、銅合金、アルミニウム合金などの
金属系材料からなる。フィルタエレメント583は、厚
さ0.05〜0.3mmに、効果的なゴミの除去のため
に、孔583aは、約0.2〜0.9mmピッチで、特
に孔径が約60μmから約250μmの大きさの、好ま
しくは90μmから200μmの開孔を有した方が好都
合であることが判明した。また、具体的には、孔径を2
00μmとして形成した。さらに、孔583aは、図5
に示すように同一孔径のものを同ピッチで均等に整列し
て形成した方が気流の整流作用に好都合である。
【0037】そして、フィルタ本体581をフォトリソ
法を用いて、以下のように作製した。フィルタ本体58
1の両面にフォトレジストを塗布して、両面にマスク部
分に対応したパターンとなるように塗布されたフォトレ
ジストにフォトマスクを介して露光することで、光の当
たらなかった部位を現像により溶解する。そして、現像
後に所望の部分にのみフォトレジストを残す。これをス
プレー方式のウェットエッチングによって両面からエッ
チングし、フォトレジストの溶解された部位にて孔をつ
なげれば開孔を形成することができる。後は、フォトレ
ジストを除去して、図5に示されるような微細な多数の
孔を有するフィルタエレメント583が得られる。
【0038】補強部582は、フィルタエレメント58
3が形成されたフィルタ本体581の周縁を一定幅で直
角に折り曲げ、立設させて形成される。この立壁状の補
強部582を設けることで、フィルタエレメント583
の部位が薄板であっても撓みにたいする剛性を確保して
いる。
【0039】次に上述した構成を備えた実施例装置1の
動作について説明する。上記基板処理装置1を用いて基
板Wをレジスト処理する場合、基板Wをプロセス部20
に搬入し、これをアドヒージョン処理し、冷却し、レジ
スト塗布し、ベークする。次に、基板Wをインターフェ
イス部30を介して露光部100に搬入し、露光する。
基板Wをプロセス部20に戻し、ベーキング部26に入
れる。基板Wをベークすると、レジスト膜の露光された
部分に酸が発生する。そして、レジスト膜中で酸が拡散
して酸触媒反応が起こり、レジスト膜は現像液に対して
可溶になる。
【0040】外気はファンフィルタユニット41〜44
のファン52により装置1内に引き込まれる。この外気
(例えばクリーンルームの中の空気)には、ゴミや塵
埃、壁の塗料などから発生したアンモニアやアミンなど
のアルカリ成分が微量ながら含まれている。図3におい
て、イ矢視から送られる外気はファン52の羽根52a
により上流側開口部61を介してプレフィルタ58内に
吸引され、ゴミ等の粗粒子を濾過され、メインフィルタ
枠55内に入る。メインフィルタ枠55内に導入された
外気は、全てがフィルタパック54内に導入され、フィ
ルタパック54により微粒子を濾過するされて清浄化さ
れる。清浄化された外気はロ矢視のように下流側開口部
62を介して排出される。
【0041】外気が第2のフィルタ部53を通過すると
きに、外気中に含まれるゴミ等の塵埃はプレフィルタ5
8にトラップされる。このとき、外気は、ファイルタエ
レメント583の孔583aを流通される際に、整流さ
れる。フィルタ本体581は、そのフィルタエレメント
583の孔583a以外の部位が外気の流通の抵抗とな
るが、補強部582がフィルタ本体581が撓むのを防
止するため、良好な整流を発生されることができる。
【0042】そして、この整流された外気が第1のフィ
ルタ部51を通過するときに、外気中に含まれる微粒子
がトラップされる。その結果、整流された清浄な外気が
装置1内に導入され装置1内部が低清浄度に制御される
こととなる。
【0043】以上、上記実施例によれば、空間内部の清
浄度を低清浄度に制御するためのファンフィルタユニッ
トとして、プレフィルタが金属製薄板にて形成されるの
でプレフィルタのメンテナンスが容易なファンフィルタ
ユニットが提供される。また、フィルタ本体は平面にマ
スク部分のパターンに対応したレジストを形成し、この
金属製薄板をエッチングして製造される。その結果、非
常に高い加工精度にて孔が開けられるので、外気の通過
において偏りが発生せず、良好な整流作用が得られる。
また、フィルタ本体には周縁に補強部が延設されている
ので充分な強度を有し、フィルタ本体が歪んだりしな
い。その結果、フィルタ本体を薄肉でもって構成するこ
とができ、ファンフィルタユニットの小型化も達成され
る。
【0044】また、塵埃は粗塵用のプレフィルタ58の
性能に応じて所定粒径の粗塵が確実に除去される。更に
プレフィルタ58を通過した微細塵はフィルタパック5
4のULPAフィルタにて捕集されるが、プレフィルタ
58がその機能を十分に発揮することで通過する塵埃の
量が減少し、高価なULPAフィルタの機能低下を防止
できる。又、プレフィルタ58は、必要時にこれを取り
出し洗浄することでその機能の保持を図ることが容易に
できる。
【0045】<第二の実施例>上記の実施例において
は、第2のフィルタ部53が1個のプレフィルタ58に
て構成されているが、複数のプレフィルタにて構成され
てもよい。図6に示すように上記第一の実施例と同様の
プレフィルタ58a、58bの一対を補強部582a、
582bを向かい合わせて嵌合する。この箱状に配置し
たプレフィルタ58a、58b間の空間にケミカルフィ
ルタ70を収納してファンフィルタユニットが構成され
る。
【0046】次に上述した構成を備えた実施例装置1の
動作について説明する。上記基板処理装置1に外気はフ
ァンフィルタユニット41〜44のファン52により装
置1内に引き込まれる。この外気(例えばクリーンルー
ムの中の空気)には、ゴミや塵埃、壁の塗料などから発
生したアンモニアやアミンなどのアルカリ成分が微量な
がら含まれている。図6において、イ矢視から送られる
外気はファン52の羽根52aにより上流側開口部61
を介して箱状に配置したプレフィルタ58aを介してゴ
ミ等の粗粒子を濾過され、ケミカルフィルタ70内に吸
引される。
【0047】ケミカルフィルタ70は、空気中に含まれ
るアンモニアやアミンなどのアルカリ成分を数PPb以
下のオーダーに抑えるためのフィルタである。ケミカル
フィルタ70のフィルタエレメントはシートを蛇腹状に
折り曲げた形状をなし、シートとシートとの間をエアが
通過するようになっている。即ち、フィルタエレメント
は全体としてハニカム構造をなしている。このフィルタ
エレメントは、炭素繊維網状体(炭素繊維を編み込んだ
シート)をリン酸溶液に浸漬した後に、微細孔中に侵入
したリン酸溶液の一部を遠心分離機によりはじき飛ば
し、その後プレスしてプレート化してつくられる。
【0048】そして、整流された外気がケミカルフィル
タ70を通過するときに、外気中に含まれるアルカリ成
分、主としてアミン系成分はリン酸と中和反応を起こし
てトラップされる。
【0049】ケミカルフィルタ70にてガス吸着された
気流は、プレフィルタ58bを介してさらにゴミ等の粗
粒子を濾過され、メインフィルタ枠55内に入る。メイ
ンフィルタ枠55内に導入された外気は、フィルタパッ
ク54により微粒子を濾過されて排出される。その結
果、整流された清浄な外気が装置1内に導入され装置1
内部が低清浄度に制御されることとなる。以上、この実
施例によれば、よりコンパクトで良好な整流作用のある
ファンフィルタユニットが提供されるとともに、例えば
燐などの金属汚染物質も良好に除去される。
【0050】<第三の実施例>上記の実施例において
は、プレフィルタ58の補強部は立壁にて構成されてい
るが、図7に示すようにフィルタ本体80の周縁を巻く
ことによって補強部81を構成してもよい。この補強部
81によれば、巻く回数や、大きさによって容易に強度
を調整可能となる。
【0051】なお、本発明は、上述した実施例および変
形例に限定されるものではなく、以下のように変形実施
が可能である。
【0052】(1)実施例装置では、プレフィルタ58
は、複数枚を交互に積層するカートリッジであってもよ
い。その際、隣接するプレフィルタ58の相互の孔部位
置が一直線上にならないようその穿設位置は板毎にずら
しておくことで、一層、粗塵が確実に除去される。
【0053】(2)さらに、プレフィルタの補強部は、
フィルタ本体の周縁を折り畳むことで形成してもよい。
【0054】(3)さらに、フィルタエレメント583
の孔583aは円形としたが、正方形や菱形として形成
してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、空間内部を低清浄度に制御するためのファン
フィルタユニットにおいて、プレフィルタを金属製薄板
にて形成することにより、従来技術に比べてメンテナン
ス性の優れたファンフィルタユニットを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例に係る基板処理装置の概略構成を示
した平面図である。
【図2】第一実施例に係る基板処理装置の概略構成を示
した正面図である。
【図3】ファンフィルタユニットの概略構成を示す断面
図である。
【図4】プレフィルタの全体斜視図である。
【図5】プレフィルタの正面図である。
【図6】第二実施例のファンフィルタユニットの概略構
成を示す断面図である。
【図7】第三実施例のプレフィルタを示す側面図であ
る。
【符号の説明】
W 基板 1 基板処理装置 41、42、43、44 ファンフィルタユニット 58 プレフィルタ 581 フィルタ本体 582 補強部 583 フィルタエレメント 52 ファン 51 第1のフィルタ部 61 上流側開口部 62 下流側開口部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B01J 20/20 B01J 20/20 D F (72)発明者 岩本 庄治 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 3L058 BG03 4D019 AA01 BA02 BB02 BB09 BC05 BD01 CA01 CA02 CB03 CB06 4D058 JA12 JA14 JB03 KB11 QA01 QA03 QA11 QA21 SA04 TA02 4G066 AA04C AA50B AE01B BA07 BA16 CA08 CA27 CA29 DA03 FA15 FA25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間内部の清浄度を制御するためのファ
    ンフィルタユニットであって、 外気を内部に取り入れるための上流側開口部と排出する
    ための下流側開口部をもつ枠体と、 前記上流側開口部に外気を吸引する吸引手段と、 前記吸引手段の少なくとも一方面側に位置するように前
    記枠体内に支持され、平面部に多数の微細な孔を開けた
    金属薄板製のプレフィルタと、 前記プレフィルタを流通する気流の下流側に収納して、
    前記枠体によって支持されるメインフィルタと、を具備
    することを特徴とするファンフィルタユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のファンフィルタユニッ
    トであって、 前記プレフィルタの孔は、孔径が200μmの円形であ
    ることを特徴とするファンフィルタユニット
  3. 【請求項3】 請求項1及び請求項2に記載のファンフ
    ィルタユニットにおいて、 前記プレフィルタは、平面部に多数の微細な孔を開けた
    金属薄板製のフィルタ本体と、 前記フィルタ本体の平面部の周縁を延設した補強部と、
    を具備することを特徴とするファンフィルタユニット。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のファンフィルタユニッ
    トであって、 前記プレフィルタは2つのプレフィルタが前記補強部が
    合い向かうように配置され、対向する平面部間にケミカ
    ルフィルタを配置したことを特徴とするファンフィルタ
    ユニット。
  5. 【請求項5】 請求項2及び請求項4に記載のファンフ
    ィルタユニットにおいて、 前記プレフィルタのフィルタ本体は、金属薄板の平面部
    に、レジストを塗布し、孔に対応したパターンを有する
    マスクによって露光した後、現像し、この金属薄板をエ
    ッチングして製造したことを特徴とするファンフィルタ
    ユニット。
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