JP2002065616A - 肌診断システムおよび該システムに用いる試料片染色用具並びに試料片画像入力装置 - Google Patents

肌診断システムおよび該システムに用いる試料片染色用具並びに試料片画像入力装置

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JP2002065616A
JP2002065616A JP2000260421A JP2000260421A JP2002065616A JP 2002065616 A JP2002065616 A JP 2002065616A JP 2000260421 A JP2000260421 A JP 2000260421A JP 2000260421 A JP2000260421 A JP 2000260421A JP 2002065616 A JP2002065616 A JP 2002065616A
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JP
Japan
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skin
communication terminal
terminal device
diagnosis
person
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JP2000260421A
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English (en)
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Yoshiro Suzuki
善郎 鈴木
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Nonogawa Shoji Ltd
Original Assignee
Nonogawa Shoji Ltd
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Publication date
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌診断受診者が分析者から場所を異にしてい
るような場合に、試料片を採取してから分析結果を得る
までの時間を飛躍的に短縮する。 【解決手段】 受診者の肌から得られたレプリカや角質
細胞片は、カメラ装置26により取り込んだ画像情報の
形で、インターネット70を介して携帯用パソコン11
からコンピュータ80に送られる。コンピュータ80で
は、レプリカと角質細胞片の画像情報を受信して、その
画像情報から肌質判定を行なう。その判定結果は、コン
ピュータ80から携帯用パソコン11に送られる。携帯
用パソコン11は、その判定結果を受信して、液晶ディ
スプレイ14にその判定結果を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、受診者の肌から
得られた試料片から受診者の肌質を診断する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】肌質を正確に把握することは、スキンケ
アをする上で重要なことである。従来より、肌質を診断
するシステムとして、受診者の肌表面に印象剤を塗布し
てその肌表面の凹凸を写しとり、その写しとった模写片
(試料片)を拡大して、キメとか毛穴等を分析する構成
が知られている。試料片の分析は、高度の肌質解析の技
術が必要であることから、一般的には分析センターに載
置された肌質解析コンピュータによって行なわれる。こ
のため、こうした肌診断システムの一般的な態様として
は、肌診断のアドバイザーが、受診者の自宅で試料片を
採取して、その試料片を分析センターに郵送し、分析セ
ンターから試料片の分析結果が返送されてくるの待っ
て、その分析結果を受診者に知らせるというものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術では、受診者と分析者とが場所を異にしている
ことから、試料片と分析結果の受け渡しに相当の日時が
必要となる。このために、受診者は、試料片を採取して
分析結果を得るまでに多くの日時を待つ必要があた。
【0004】この発明は、受診者が分析者から場所を異
にしているような場合にも、試料片を採取してから分析
結果を得るまでの時間を飛躍的に短縮することができる
ようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】前
述した課題の少なくとも一部を解決するための手段とし
て、以下に示す構成をとった。
【0006】この発明の肌診断システムは、受診者の肌
から得られた試料片から、受診者の肌質を診断する肌診
断システムにおいて、前記受診者の居場所に配置される
通信端末装置と、前記通信端末装置とデータ通信回線を
介して接続されるコンピュータ装置とを備えるととも
に、前記通信端末装置は、前記試料片の画像情報を取り
込む画像情報入力手段と、前記取り込んだ画像情報を前
記コンピュータ装置に送信する端末側送信手段とを備
え、前記コンピュータ装置は、前記通信端末装置から送
られてくる画像情報を受信するコンピュータ側受信手段
と、前記受信した画像情報から前記受診者の肌質を判定
する肌質判定手段と、前記肌質判定手段による肌質の判
定結果を前記通信端末装置に送信するコンピュータ側送
信手段とを備え、さらに、前記通信端末装置は、前記コ
ンピュータ装置から送られてくる前記肌質の判定結果を
受信する端末側受信手段と、前記受信した肌質の判定結
果を出力する出力手段とを備えることを要旨としている
(以下、この構成を基本構成と呼ぶ)。
【0007】この基本構成の肌診断システムによれば、
試料片は、画像情報入力手段により取り込んだ画像情報
の形で、データ通信回線を介して通信端末装置からコン
ピュータ装置に送られる。コンピュータ装置では、その
試料片の画像情報を受信して、その画像情報から、肌質
判定手段により肌質の判定を行ない、その判定結果は、
コンピュータ装置から通信端末装置に送られる。通信端
末装置は、その判定結果を受信して、出力手段によりそ
の判定結果の出力を行なう。
【0008】このために、この肌診断システムによれ
ば、試料片を受診者側からコンピュータ装置に送るのに
要する日時と、肌質の判定結果をコンピュータ装置から
受診者側に送るに要する日時を数秒から数十秒というよ
うに大幅に短縮することができる。したがって、試料片
を採取してから分析結果を得るまでの時間が飛躍的に短
縮される。
【0009】上記基本構成の肌診断システムにおいて、
前記出力手段は、前記肌質の判定結果を画面に表示する
手段とすることができる。
【0010】この構成によれば、通信端末装置に搭載さ
れる表示手段の画面に肌質の判定結果が表示されること
から、受診者に判定結果を見せることを手軽に実現する
ことができる。
【0011】上記基本構成の肌診断システムにおいて、
前記通信端末装置は、操作者の操作指令を取り込むこと
により、前記受診者が感じる自身の肌質についての自己
診断情報を入力する入力手段と、前記入力した自己診断
情報を前記コンピュータ装置に送信する手段とを備え、
前記コンピュータ装置は、前記通信端末装置から送られ
てくる自己診断情報を受信する手段を備え、前記肌質判
定手段は、前記受信した自己診断情報と前記試料片の画
像情報とに基づいて、前記受診者の肌質を判定する手段
を備える構成とすることができる。
【0012】この構成によれば、受診者が自身で感じる
肌質についての自己診断情報も踏まえて肌質を判定する
ことができる。この結果、肌質判定をより的確に行なう
ことができる。また、その自己診断情報は通信端末装置
からコンピュータ装置にデータ通信回線を介して送られ
ることから、自己診断情報を踏まえたことで、試料片を
採取してから分析結果を得るまでの時間を長引かせるよ
うなこともない。
【0013】上記基本構成の肌診断システムにおいて、
前記試料片は、肌表面に付着されることで該肌表面の凹
凸を写しとった模写片と、肌表面から剥ぎ取った角質細
胞片とを含む構成とすることができる。
【0014】この構成によれば、模写片により肌表面の
状態を知ることができ、角質細胞片によりうるおい保持
力、新陳代謝等を知ることができることから、総合的な
肌質評価が可能となる。
【0015】上記基本構成の肌診断システムにおいて、
前記試料片は、常時外界にさらされて外界の影響を受け
やすい顔部分と、外界の影響を受けにくい部分とからそ
れぞれ得られたものである構成とすることができる。
【0016】この構成によれば、紫外線や乾燥などの影
響を受けやすい顔の肌と、その影響を受けにくい部分の
肌を比較・分析することができることから、受診者個々
の肌のダメージの程度を知ることができる。
【0017】上記基本構成の肌診断システムにおいて、
前記データ通信回線は、インターネットを構築する公衆
通信回線である構成とすることができる。
【0018】この構成によれば、インターネットを利用
して手軽にデータ送受信が可能となることから、肌診断
システムの利便性に優れている。
【0019】上記インターネットを構築する公衆通信回
線を備える肌診断システムにおいて、前記通信端末装置
は、前記インターネットに接続可能な移動体電話と、該
移動体電話と接続可能な携帯型コンピュータ装置とを具
備する構成とすることができる。
【0020】この構成によれば、受診者の居場所で手軽
にインターネットへの接続が可能となることから、肌診
断システムの利便性により一層優れている。
【0021】上記基本構成の肌診断システムにおいて、
前記通信端末装置は、操作者の操作指令を取り込むこと
により、前記受診者についての個人情報を入力する手段
と、前記入力した個人情報を前記コンピュータ装置に送
信する手段とを備え、前記コンピュータ装置は、前記通
信端末装置から送られてくる個人情報を受信する手段
と、前記受信した個人情報と前記肌質判定手段により判
定された肌質の判定結果とを、前記個人情報別に格納す
るデータベースとを備える構成とすることができる。
【0022】この構成によれば、受診者の個人情報と肌
診断による肌質の判定結果とがデータベースとして記憶
される。このために、個人情報や肌質の判定結果を容易
に利用することができる。
【0023】上記データベース等を備えた直前の肌診断
システムにおいて、前記データベースは、肌診断を行な
う毎に、前記肌質の判定結果とを履歴として格納する構
成であり、前記コンピュータ側送信手段は、最新の判定
結果と過去の肌質の判定結果とを共に前記通信端末装置
に送信する手段であり、前記出力手段は、最新の判定結
果と、過去の肌質の判定結果とを一の出力媒体に並べて
出力する手段を備えた構成とすることができる。
【0024】この構成によれば、肌診断を行なう毎に得
られた肌質の判定結果を履歴として順にデータベースに
記憶していくことができ、その履歴を通信端末装置側
で、最新の判定結果と、過去の肌質の判定結果とが一の
出力媒体に並ぶように出力することができる。このため
に、受診者は、肌質がどのように変化したかを一の出力
媒体から即座に知ることができる。
【0025】上記基本構成の肌診断システムにおいて、
前記通信端末装置は、操作者の操作指令を取り込むこと
により、前記受診者を識別する受診者識別情報と、この
受診者の肌診断を担当する担当者の担当者識別情報を入
力する手段と、前記入力した受診者識別情報および担当
者識別情報を前記コンピュータ装置に送信する手段とを
備え、前記コンピュータ装置は、前記通信端末装置から
送られてくる受診者識別情報および担当者識別情報を受
信する手段と、前記受信した受診者識別情報および担当
者識別情報を登録するデータベースと、前記受診者識別
情報および担当者識別情報を新たに受信する毎に、当該
受信した受診者識別情報が、前記データベースに既に登
録されているか否かを判別して、ここで既に登録されて
いると判別されたときに、前記受信した担当者識別情報
が前記データベースに登録されている当初の担当者であ
るか否かを判別する担当者判定手段と、前記担当者判定
手段で当初の担当者でないと判別されたときには、その
旨の警告を前記通信端末装置に送信する手段とを備える
構成とすることができる。
【0026】この構成によれば、肌診断が2回目以降で
あり受診者識別情報がデータベースに既に登録されてい
る場合に、担当者がデータベースに既に登録されている
当初の担当者から替わっているような場合、通信端末装
置側での担当者が替わっている旨の警告を受けることが
できる。一般に、肌は長期に管理していくことが有効で
あり、担当者が途中で替わることは的確なスキンケアを
行なう上でマイナスとなる。この構成の肌診断システム
によれば、担当者が替わっていることを警告してくるこ
とから、担当者変更を回避して的確なスキンケアを実現
することができる。
【0027】上記基本構成の肌診断システムに用いる本
発明の試料片染色用具は、前記試料片の染色液を吸蔵す
る染色液吸蔵体を収納する容器本体と、該染色液吸蔵体
の露出面を覆う蓋とを備えることを要旨としている。
【0028】この構成によれば、コンパクトな構成であ
ることから、通信端末装置とともに携行することが容易
である。また、携行可能であることからどこででも試料
片の染色を手軽に行なうことができる。
【0029】この発明の試料片画像入力装置は、受診者
の肌から得られた試料片から受診者の肌質を診断する肌
診断システムに用いる試料片画像入力装置であって、前
記試料片を載置する載置台と、前記載置台上の所定の位
置を撮影する撮影手段とを備え、前記載置台は、前記試
料片を、前記試料片の一点を回転中心として所定角度ず
れた複数の方向にて載置可能に制限するガイド部を備え
るとともに、前記撮影手段は、前記撮影する位置を前記
試料片の回転中心からずれた位置に合わせるよう構成す
ることができる。
【0030】この構成によれば、試料片をガイド部によ
って載置方向が異なる複数の方向に載置することで、試
料片における撮影手段による撮影の位置を1点に重複し
ない複数の位置とすることができる。このために、一の
試料片から撮影部位が異なる複数の画像データを獲得す
ることができ、それら複数の画像データの中から肌分析
に適した部位の画像データの選択が可能となる。なお、
ガイド部による前記試料片の回転中心は、厳密に1点で
ある必要はなく、載置した方向によって多少ぶれた構成
を含むものである。
【0031】この発明の肌診断装置は、受診者の肌から
得られた試料片から、受診者の肌質を診断する肌診断装
置において、前記受診者の居場所に配置される通信端末
装置から、データ通信回線を介して送られてくる前記試
料片の画像情報を受信する受信手段と、前記受信した画
像情報から前記受診者の肌質を判定する肌質判定手段
と、前記肌質判定手段による肌質の判定結果を、前記デ
ータ通信回線を介して前記通信端末装置に送信する送信
手段とを備えることを要旨としている(以下、この構成
を基本構成と呼ぶ)。
【0032】上記構成の肌診断装置によれば、通信端末
装置から試料片を受け取るに要する日時と、肌質の判定
結果を通信端末装置に送るに要する日時を数秒から数十
秒というように大幅に短縮することができる。したがっ
て、試料片を採取してから分析結果を得るまでの時間が
飛躍的に短縮される。
【0033】上記基本構成の肌診断装置において、前記
通信端末装置からデータ通信回線を介して送られてく
る、前記受診者が感じる自身の肌質についての自己診断
情報を受信する手段を備え、前記肌質判定手段は、前記
受信した自己診断情報と前記試料片の画像情報とに基づ
いて、前記受診者の肌質を判定する手段を備える構成と
することができる。
【0034】この構成によれば、受診者が自身で感じる
肌質についての自己診断情報も踏まえて肌質を判定する
ことができる。この結果、肌質判定をより的確に行なう
ことができる。また、その自己診断情報は通信端末装置
からデータ通信回線を介して受け取ることができること
から、自己診断情報を踏まえたことで、試料片を採取し
てから分析結果を得るまでの時間を長引かせるようなこ
ともない。
【0035】上記基本構成の肌診断装置において、前記
試料片は、肌表面に付着されることで該肌表面の凹凸を
写しとった模写片と、肌表面から剥ぎ取った角質細胞片
とを含む構成とすることができる。
【0036】この構成によれば、模写片により肌表面の
状態を知ることができ、角質細胞片によりうるおい保持
力、新陳代謝等を知ることができることから、総合的な
肌質評価が可能となる。
【0037】上記基本構成の肌診断装置において、前記
試料片は、常時外界にさらされて外界の影響を受けやす
い顔部分と、外界の影響を受けにくい部分とからそれぞ
れ得られた構成とすることができる。
【0038】この構成によれば、紫外線や乾燥などの影
響を受けやすい顔の肌と、その影響を受けにくい部分の
肌を比較・分析することができることから、受診者個々
に応じた肌のダメージの程度を知ることができる。
【0039】上記基本構成の肌診断装置において、前記
データ通信回線は、インターネットを構築する公衆通信
回線である構成とすることができる。
【0040】この構成によれば、インターネットを利用
して手軽にデータ送受信が可能となることから、肌診断
システムの利便性に優れている。
【0041】上記基本構成の肌診断装置において、前記
通信端末装置からデータ通信回線を介して送られてく
る、前記受診者についての個人情報を受信する手段と、
前記受信した個人情報と前記肌質判定手段により判定さ
れた肌質の判定結果とを、前記個人情報別に格納するデ
ータベースとを備える構成とすることができる。
【0042】この構成によれば、受診者の個人情報と肌
診断による肌質の判定結果とがデータベースとして記憶
される。このために、個人情報や肌質の判定結果を容易
に利用することができる。
【0043】上記データベース等を備えた直前の肌診断
装置において、前記データベースは、肌診断を行なう毎
に、前記肌質の判定結果とを履歴として格納する構成で
あり、前記送信手段は、最新の判定結果と過去の肌質の
判定結果とを共に前記通信端末装置に送信する手段であ
る構成とすることができる。
【0044】この構成によれば、肌診断を行なう毎に得
られた肌質の判定結果を履歴として順にデータベールに
記憶していくことができ、通信端末装置側で、最新の判
定結果と過去の肌質の判定結果とを共に出力することが
できる。このために、受診者は、肌質がどのように変化
したかを容易に知ることができる。
【0045】上記基本構成の肌診断装置において、前記
通信端末装置からデータ通信回線を介して送られてく
る、前記受診者を識別する受診者識別情報と、この受診
者の肌診断を担当する担当者の担当者識別情報を受信す
る手段と、前記受信した受診者識別情報および担当者識
別情報を登録するデータベースと、前記受診者識別情報
および担当者識別情報を新たに受信する毎に、当該受信
した受診者識別情報が、前記データベースに既に登録さ
れているか否かを判別して、ここで既に登録されている
と判別されたときに、前記受信した担当者識別情報が前
記データベースに登録されている当初の担当者であるか
否かを判別する担当者判定手段と、前記担当者判定手段
で当初の担当者でないと判別されたときには、その旨の
警告を前記通信端末装置に送信する手段とを備える構成
とすることができる。
【0046】この構成によれば、肌診断が2回目以降で
あり受診者識別情報がデータベースに既に登録されてい
る場合に、担当者がデータベースに既に登録されている
当初の担当者から替わっているような場合、通信端末装
置側に担当者が替わっている旨の警告を送ることができ
る。一般に、肌は長期に管理していくことが有効であ
り、担当者が途中で替わることは的確なスキンケアを行
なう上でマイナスとなる。この構成の肌診断装置によれ
ば、担当者が替わっていることを警告していることか
ら、担当者変更を回避して的確なスキンケアを実現する
ことができる。
【0047】本発明の第1の肌診断方法は、受診者の居
場所に配置される通信端末装置と、前記通信端末装置と
データ通信回線を介して接続されるコンピュータ装置と
を用いて、受診者の肌質を診断する肌診断方法におい
て、前記通信端末装置により実行される処理は、(a)
前記受診者の肌から得られた試料片の画像情報を取り込
むステップと、(b)前記取り込んだ画像情報を前記コ
ンピュータ装置に送信するステップとを備え、前記コン
ピュータ装置により実行される処理は、(c)前記通信
端末装置から送られてくる画像情報を受信するステップ
と、(d)前記受信した画像情報から前記受診者の肌質
を判定するステップと、(e)前記ステップ(d)によ
り得られた前記肌質の判定結果を前記通信端末装置に送
信するステップとを備え、さらに、前記通信端末装置に
より実行される処理は、(f)前記コンピュータ装置か
ら送られてくる前記肌質の判定結果を受信するステップ
と、(g)前記受信した肌質の判定結果を出力するステ
ップとを備えることを要旨としている。
【0048】上記構成のこの発明の第1の肌診断方法
は、上記発明の肌診断システムと同様な作用・効果を有
しており、試料片を採取してから分析結果を得るまでの
時間が飛躍的に短縮される。
【0049】本発明の第2の肌診断方法は、受診者の肌
から得られた試料片から、受診者の肌質を診断する肌診
断方法において、(a)前記受診者の居場所に配置され
る通信端末装置から、データ通信回線を介して送られて
くる前記試料片の画像情報を受信するステップと、
(b)前記受信した画像情報から前記受診者の肌質を判
定するステップと、(c)前記ステップ(b)による肌
質の判定結果を、前記データ通信回線を介して前記通信
端末装置に送信するステップとを備えることを要旨とし
ている。
【0050】上記構成のこの発明の第2の肌診断方法
は、上記発明の肌診断装置と同様な作用・効果を有して
おり、試料片を採取してから分析結果を得るまでの時間
が飛躍的に短縮される。
【0051】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。その第1の態様は、受診者の肌から得ら
れた試料片から、受診者の肌質を診断するためのコンピ
ュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体において、(a)前記受診者の居場所に配置
される通信端末装置から、データ通信回線を介して送ら
れてくる前記試料片の画像情報を受信する機能と、
(b)前記受信した画像情報から前記受診者の肌質を判
定する機能と、(c)前記機能(b)による肌質の判定
結果を、前記データ通信回線を介して前記通信端末装置
に送信する機能とをコンピュータに実現させるためのコ
ンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体としての態様である。
【0052】その第2の態様は、上記第1の態様におい
て、前記コンピュータプログラムは、(e)前記通信端
末装置からデータ通信回線を介して送られてくる、前記
受診者が感じる自身の肌質についての自己診断情報を受
信する機能を、さらにコンピュータに実現させるもので
あり、さらに、前記機能(b)は、前記受信した自己診
断情報と前記試料片の画像情報とに基づいて、前記受診
者の肌質を判定する機能を備える構成である、コンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体としての態様である。
【0053】その第3の態様は、特許請求の範囲の請求
項1ないし請求項10のいずれかに記載の肌診断システ
ムに用いる試料片画像入力装置であって、前記試料片を
載置する載置台と、前記載置台上の所定の位置を撮影す
る撮影手段とを備え、前記載置台は、前記試料片を、前
記試料片の一点を回転中心として所定角度ずれた複数の
方向にて載置可能に制限するガイド部を備えるととも
に、前記撮影手段は、前記撮影する位置を前記試料片の
回転中心からずれた位置に合わせるよう構成した試料片
画像入力装置としての態様である。
【0054】その第4の態様は、この発明の記録媒体に
よる機能と同様の機能を持つコンピュータプログラムと
しての態様である。その第5態様は、そのコンピュータ
プログラムを含むことで搬送波内に具現化されたデータ
信号としての態様である。その第6の態様は、コンピュ
ータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム
供給装置としての態様である。この第6の態様では、コ
ンピュータプログラムをコンピュータネットワーク上の
サーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラ
ムをコンピュータにダウンロードし、これを実行するこ
とで、上記の装置や方法を実現することができる。
【0055】
【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成・作
用を一層明らかにするために、以下この発明の実施の形
態を実施例に基づき説明する。なお、この説明は、以下
の項目に分けて行なわれる。 1.システム全体の構成 2.訪問先での作業 3.肌分析センターでのコンピュータ処理 4.変形例
【0056】1.システム全体の構成:この一実施例で
行なう肌診断システムは、インターネットを利用して受
診者(以下、顧客と呼ぶ)の肌を即時に診断し、肌の診
断結果をリアルタイムに顧客に提供するものである。
【0057】図1は、肌診断を担当する担当者(以下、
アドバイザーと呼ぶ)が訪問先に携行する用品の一覧を
示す説明図である。図示するように、アドバイザーは、
用品として、スキンチェック申込書1と、問診シート2
と、1対のレプリカ採取用板材3,4と、1対の角質細
胞採取用板材5,6と、塗布用テープ7と、レプリカ剤
(図示はそれが充填されるチューブ)8と、クレンジン
グオイル(図示はそれが充填されるチューブ)9と、ふ
きとりローション(図示はそれが充填されるチューブ)
10を携行する。
【0058】アドバイザーは、さらに携帯用パーソナル
コンピュータ(パソコン)とその周辺装置とを携行す
る。図2は、携帯用パソコン11とその周辺装置の電気
的な構成を示す説明図である。図示するように、携帯用
パソコン11は、コンピュータ本体12と液晶ディスプ
レイ14とキーボード18とマウス20を備える。この
コンピュータ本体12には、フロッピィディスク22の
内容を読み取るフロッピィディスクドライブ24が搭載
されており、また、採取した試料片(後述する)の画像
情報を読み取るカメラ装置26がカード型コントローラ
28を介して接続されている。
【0059】コンピュータ本体12は、中央演算処理装
置としてのCPU31を中心にバスにより相互に接続さ
れたROM32、RAM33、マウスインタフェース3
4、キーボードインタフェース35、FDC36、HD
C37、ディスプレイコントローラ38および入出力イ
ンタフェース39,40を備える。
【0060】ROM32は、内蔵されている各種プログ
ラム等を記憶する読み出し専用のメモリである。RAM
33は、各種データ等を記憶する読み出し・書込み可能
なメモリである。マウスインタフェース34は、マウス
20とのデータ等のやり取りを司るインタフェースであ
る。キーボードインタフェース35は、キーボード18
からのキー入力を司るインタフェースである。FDC3
6は、フロッピィディスクドライブ(FDD)24を制
御するフロッピィディスクコントローラである。HDC
37は、ハードディスクドライブ(HDD)41を制御
するハードディスクコントローラである。ディスプレイ
コントローラ38は、液晶ディスプレイ14における画
像の表示を制御するコントローラである。
【0061】かかる構成の携帯用パソコン11には、イ
ンターネットと接続可能なサービスを受けることのでき
る携帯電話44が接続される。この接続は、携帯電話用
通信カード43を介して行なわれる。入出力インタフェ
ース39,40は、カード型コントローラ28,携帯電
話用通信カード43と接続される。
【0062】2.訪問先での作業:図3は、アドバイザ
ーが訪問先で行なうスキンチェック作業の手順を示すフ
ローチャートである。図示するように、まず、アドバイ
ザーは、スキンチェック申込書1を顧客に記入させる
(ステップS1)。このスキンチェック申込書1は、図
4に示すように、「顧客の名前」、「住所」、「電話番
号」、「生年月日」、「申込日」、「お客さまコー
ド」、「販売拠点名」、「販売拠点コード」、「アドバ
イザー名」、「アドバイザーコード」等の各項目F1
1,F12,F13,F14,F15,F16,F1
7,F18,F19,F20が設けられており、顧客
は、これらの各項目F11〜F20への記入を行なって
肌分析の申し込みを行なう。
【0063】「お客さまコード」の項目F16は、スキ
ンチェックの申し込みが初回にあたる場合には、記入不
要であり、2回目以降にあたる場合には、初回申し込み
後に肌分析センターから通知のあったお客さまコードを
記入することになる。「販売拠点コード」および「アド
バイザーコード」の項目F18,F20は、アドバイザ
ーが記入するようにしてもよい。図2に戻り、このスキ
ンチェック申込書1の記入が終了すると、次いで、アド
バイザーは、その記入内容を携帯用パソコン11に入力
する作業を行なう(ステップS2)。ここでは、アドバ
イザーは、図4に示したスキンチェック申込書1と対応
するデータ入力欄を備えるデータ入力用シートを携帯用
パソコン11の液晶ディスプレイ14に表示させて、そ
のデータ入力欄からマウス20、キーボード18を操作
してデータ入力を行なうことで、携帯用パソコン11に
上記スキンチェック申込書1の記入内容を入力すること
ができる。この記入内容は、個人情報ファイルPFとし
てHDD41に格納される。
【0064】その後、肌分析のための試料を採取する作
業に進む。この試料採取の作業としては、まず、顧客の
メイク(ファンデーションなどの化粧剤)を落とす作業
を行なう(ステップS3)。この作業は、顧客の両ほほ
のメイクをクレンジングオイル9でふき取るものであ
る。皮膚にメイクが残っていると正しい肌分析ができな
いためである。次いで、左ほほと左腕のレプリカを採る
作業を行なう(ステップS4)。レプリカは、肌表面を
模写したものであり、レプリカ剤8を用いて採取され
る。レプリカ剤8は、形状を写し取ることのできる成分
(例えば、シリコーンゴム)を主体とする印象剤であ
る。
【0065】このレプリカを採る作業は、レプリカ剤8
を採取したい部位に塗る作業と、乾燥したレプリカ剤8
を移し採る作業とから構成される。図5は、レプリカ剤
を塗る作業の詳細を示す説明図である。図5の(a)に
示すように、まず、採集したい部位、ここでは左ほほ
に、まず塗布用テープ7を貼り付ける。塗布用テープ7
は、縦25mm、横35mmの長方形状で、その裏面に
は粘着剤が塗られている。その中央には直径13mmの
円形の窓7a(図1参照)が空いている。アドバイザー
は、顧客の左ほほにこの塗布用テープ7を貼り付ける。
その後、アドバイザーは、その窓7aにレプリカ剤8を
均一に塗る。この塗布は、レプリカ剤8が窓7aの外側
にはみ出るくらいにしてレプリカ剤8ができるだけ均一
となるように行なう。その後、図5の(b)に示すよう
に、アドバイザーは塗布用テープ7を直ちに剥がす。こ
の結果、顧客の左ほほには、上記窓7aの形状に象られ
たレプリカ剤8が塗布されることになる。
【0066】図6は、レプリカを移し採る作業の詳細を
示す説明図である。左ほほに塗布されたレプリカ剤8が
完全に乾くのを待って(約10〜15分間)、その後、
そのレプリカ(この乾いたレプリカ剤を以下単にレプリ
カと呼ぶ)を顔用のレプリカ採取用板材3に移し採る作
業を行なう。レプリカ採取用板材3,4は、顔用と腕用
とがあり、左ほほのレプリカは顔用のレプリカ採取用板
材3に移し採りがなされる。レプリカ採取用板材3,4
には、上記窓の寸法よりも一回り大きい円形の粘着面が
設けられており、図6の(a)に示すように、この粘着
面に予め貼り付けられたシールを剥がすことでこの粘着
面を開放させる。次いで、図6の(b)に示すように、
その粘着面を左ほほのレプリカに押し当てて、その後、
図6の(c)に示すように、レプリカ採取用板材3を外
側から内側へゆっくり剥がす。この結果、顔用のレプリ
カ採取用板材3には、顧客の左ほほのレプリカが移し採
られる。
【0067】同様に、左腕についても、塗布用テープ7
を貼り付けて、レプリカ剤8を塗って、乾燥したレプリ
カを腕用のレプリカ採取用板材4に移し採る作業を行な
う。なお、顔の肌表面と腕の肌表面のレプリカを採取す
るのは、衣服に覆われていて紫外線や乾燥などの影響を
受けにくい腕と、受けやすい顔との比較分析を可能とす
るためである。
【0068】図3に戻り、左ほほおよび左腕のレプリカ
がステップS4で採取されると、次いで、顧客の所定部
位の脂分を除去する作業を行なう(ステップS5)。こ
の作業は、顧客の右ほほと右腕をふきとりローション1
0でふきとることにより脂分を除去する。続いて、右ほ
ほと右腕の角質細胞を採る作業を行なう(ステップS
6)。
【0069】図7は、角質細胞を採取する作業の詳細を
示す説明図である。図示するように、この作業は、角質
細胞採取用板材5を用いて行なう。角質細胞採取用板材
は、顔用と腕用とがあり、右ほほの角質細胞は顔用の角
質細胞採取用板材5に移し採りがなされる。顔用の角質
細胞採取用板材5(腕用の角質細胞採取用板材6も同
じ)には、直径15mm程度の円形の粘着面が設けられ
ており、図7の(a)に示すように、この粘着面を右ほ
ほに付着させて、その後、図7の(b)に示すように、
顔用の角質細胞採取用板材5を外側から内側へゆっくり
剥がす。この結果、顔用の角質細胞採取用板材5には、
顧客の右ほほの角質細胞が採取される。
【0070】同様に、右腕についても、腕用の角質細胞
採取用板材6を付着させて剥がすことで、角質細胞を採
取する。なお、顔の肌表面と腕の肌表面の角質細胞を採
取するのは、レプリカを採取する場合と同様に、衣服に
覆われていて紫外線や乾燥などの影響を受けにくい腕
と、受けやすい顔との比較分析を可能とするためであ
る。
【0071】図3に戻り、続いて、アドバイザーは、顧
客に問診シート2に回答させて、その回答内容を携帯用
パソコンに入力する作業を行なう(ステップS7)。問
診シート2は、顧客の肌質を問う複数の設問が用意され
ており、それぞれに対してあてはまる回答を番号にて選
ぶものである。図8に示すように、問診シート2は、設
問としてつぎのものが用意されている。 1.お肌の脂っぽさは? 2.お化粧くずれは? 3.お肌のカサつきは? 4.洗顔時の刺激感は? 5.お肌のくすみは? 6.ニキビ・吹き出物は? 7.化粧品によるかぶれは? 8.お肌の悩みは? 9.日焼けしたときのお肌の状態は? 10.化粧品の好みは?、等
【0072】アドバイザーは、この問診シート2の設問
を顧客に対して順に与えて、その回答を携帯用パソコン
11に入力していく。ここでは、アドバイザーは、図8
に示した問診シートの各設問に対応する回答用のデータ
入力欄を備えるデータ入力用シートを携帯用パソコン1
1の液晶ディスプレイ14に表示させて、そのデータ入
力欄からマウス20、キーボード18を操作してデータ
入力を行なうことで、携帯用パソコン11に上記問診シ
ート2の回答を入力することができる。この回答は、問
診回答ファイルAFとしてHDD41に格納される。な
お、この問診シート2の回答については、顧客にマーク
シートを記入させて、OCR装置によりこのマークシー
トのチェックを読ませるようにしてデータ入力を行なう
構成とすることもできる。
【0073】このステップS7の作業は、ステップS6
までの作業の終了後、行なっているが、これに替えて、
ステップS4でレプリカ剤8を乾かしている間に行なう
構成とすることもできる。この構成によれば、スキンチ
ェックの全体の作業時間を短縮することができる。
【0074】また、ステップS5とステップS6の作業
を、ステップS4でレプリカ剤8を乾かしている間に行
なう構成とすることもできる。即ち、レプリカ剤8を左
ほほと左腕に塗布した後に、脂分を除いて右ほほ・右腕
の角質細胞を採取する作業を行ない(ステップS5,S
6)、その後、レプリカ剤8の乾燥するのを待って、レ
プリカをレプリカ採取用板材3,4に移し採る作業を行
なう。この構成によっても、スキンチェックの全体の作
業時間を短縮することができる。また、ステップS7の
問診シートへの回答と入力の作業も、その角質細胞を採
取する作業終了後からレプリカ剤8が乾燥するまでの間
に行なう構成とすることもできる。この構成によれば、
スキンチェックの全体の作業時間をより一層、短縮する
ことができる。
【0075】図3に戻って、ステップS7の作業が終了
すると、続いて、ステップS6で採取した右ほほと右腕
の角質細胞を染色する作業を行なう(ステップS8)。
この作業は、コンパクト型染色容器を用いて行なう。図
9は、コンパクト型染色容器45の斜視図である。図示
するように、コンパクト型染色容器45は、凹部を備え
た容器底部46と、容器蓋部47と、凹部に収容される
マット部48とを備える。マット部48は、一般のスタ
ンプ台と同様の線織体により構成されており、エオジン
液、ヘマトキシリン液、銀染色液等の染色液が含浸され
ている。凹部の周囲には、ゴムパッキン49が埋設され
ている。図示するように、容器蓋部47を開けて、角質
細胞採取用板材5(6)を角質細胞の付着面を下方にし
て、コンパクト型染色容器45内に収容する。
【0076】図10は、角質細胞採取用板材5(6)が
収容された状態にあるコンパクト型染色容器45の縦断
面図である。図示するように、容器蓋部47が閉められ
た状態にて、角質細胞採取用板材5(6)は、コンパク
ト型染色容器45内に収容にされる。このとき、角質細
胞採取用板材5(6)に採取した角質細胞CEは、マッ
ト部48に密着される。この状態が所定時間(例えば、
10〜60分間)保たれると、マット部48に含浸され
た染色液により角質細胞CEは染色される。
【0077】その後、この染色のなされた角質細胞とス
テップS4で採取したレプリカの画像情報をカメラ装置
26を用いて携帯用パソコンに入力する(ステップS
9)。以下、カメラ装置26の詳しい構成について説明
する。
【0078】図11は、カメラ装置26の外観を示す斜
視図である。図示するように、カメラ装置26は、カメ
ラ収納部51と、拡大レンズ部52と、ステージ部53
と、光源収納部54とを備える。カメラ収納部51に
は、カメラとしてのCMOSイメージセンサ(図示せ
ず)が内蔵されている。CMOSイメージセンサは、C
MOSを使った固体撮像素子である。図12は、ステー
ジ部53の平面図である。ステージ部53は、レプリカ
採取用板材3,4や角質細胞採取用板材5,6を載置す
るもので、図示するように、中央に投光用の孔部53a
が、四隅に凸部形状のストッパ53bがそれぞれ設けら
れている。4つのストッパ53bは、正方形を形づくる
位置に配置されており、この正方形の中心と孔部53a
の中心とは一致している。CMOSイメージセンサの光
軸位置P0は、孔部53aの中心P1からずれた位置と
なっている。
【0079】レプリカや角質細胞の採取用板材3〜6に
は、図13に示すように、2つの切欠部CTが設けられ
ているが、この切欠部CTは、板材3〜6の前側角部T
Pとともに正方形を形づくっている。この正方形の中央
部に、採取されたレプリカや角質細胞の試料片TTが移
し採られている。この切欠部CTと前側角部TPとが上
記ステージ部53に設けた4つのストッパ53bと合致
するようにストッパ53b間の寸法が定められている。
切欠部CTと前側角部TPとを4つのストッパ53bに
合わせるようにして、1枚の採取用板材3〜6はステー
ジ部53に載置される。
【0080】図14は、採取用板材3(4〜6)をステ
ージ部53上に載置したときの4つの態様を示す説明図
である。図示するように、採取用板材3(4〜6)は、
切欠部CTと前側角部TPとの当たる位置を変えること
で、ステージ部53上に載置の向きを90度毎ずれた4
方向に切り替えることができる。これにより、試料片T
Tの一点を回転中心として90度毎ずれた4方向への切
り替えがなされることになる。前述したように、CMO
Sイメージセンサの光軸位置P0は、孔部53aの中心
P1(この位置が上記試料片TTの回転中心に対応す
る)からずれた位置となっているために、上記のように
採取用板材3〜6の載置の向きを切り替えることで、C
MOSイメージセンサで撮影する部位(図中×の位置)
は、採取用板材3(4〜6)に採集された試料片(レプ
リカおよび角質細胞)の異なる4箇所となる。
【0081】なお、上記ストッパ53bにより制限され
る前記試料片の回転中心は、厳密に1点である必要はな
く、その載置した方向によって多少ぶれる構成であって
も構わない。
【0082】ステップS9では、カメラ装置26を用い
て、顔のレプリカ、腕のレプリカ、顔の角質細胞、腕の
角質細胞について、それぞれ上記4箇所ずつ撮影を行な
って、これら撮影して得られた画像情報を携帯用パソコ
ン11に取り込む。これら4×4の16枚の画像の画像
情報は、試料画像ファイルTFとしてHDD41に格納
される。
【0083】図3に戻り、ステップS9の作業を終える
と、次いで、アドバイザーは、携帯用パソコン11をイ
ンターネットに接続する作業を行なう。この作業は、携
帯電話44によるサービスによりインターネットへの接
続が可能となっている。
【0084】図15は、携帯用パソコン11をインター
ネットに接続することで構成される肌分析システムの全
体構成を示す説明図である。図示するように、この肌分
析システムでは、携帯用パソコン11に接続される携帯
電話44は、無線通信により携帯電話センター60を経
由して、インターネット70を構築する公衆通信回線に
接続される。携帯電話センター60には、メールサーバ
(図示せず)が用意されており、インターネット70を
介して送られてきた電子メールを、携帯用パソコン11
は受信することができる。また、この肌分析システム
は、肌分析センターに載置されるコンピュータ80を備
え、このコンピュータ80は、インターネット70への
アクセスを仲介する所定のプロバイダ72を介してイン
ターネット70と接続される。プロバイダ72には、メ
ールサーバ74が設けられており、インターネット70
を介して肌分析センター宛に送られてきた電子メールを
一旦保存する。コンピュータ80は、プロバイダ72を
介してメールサーバ74に保存された肌分析センター宛
の電子メールを読み込むことができる。
【0085】図3に戻り、携帯用パソコン11がインタ
ーネットへ接続されると、次いで、アドバイザーは、肌
分析センター宛に肌診断を申し込む電子メールを送信す
る(ステップS10)。なお、この電子メールには、ス
テップS2で得られた個人情報ファイルPFと、ステッ
プS7で得られた問診回答ファイルAFと、ステップS
9で得られた試料画像ファイルTFとを添付する。
【0086】肌分析センターに載置されるコンピュータ
80は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドラ
イブ(HDD)、ネットワーク制御回路等を備える周知
の構成であり、肌診断を行なう機能を実現するために、
図15に示すように、入出力モジュール82と顧客チェ
ックモジュール84と肌質判定モジュール86とを備え
る。コンピュータ80は、携帯用パソコン11から送ら
れてくる電子メールを、入出力モジュール82により受
信して、その受信した電子メールに添付されている個人
情報ファイルPFにより顧客チェックを行なう。この顧
客チェックは、個人情報ファイルPFの内容を顧客デー
タベース90(HDDに構成)の内容と照合することに
より行なう。その顧客チェックによりOKと判定された
場合に、問診回答ファイルAFと試料画像ファイルTF
とに基づいて、肌質判定モジュール86により肌質の判
定を行なう。肌質判定モジュール86は、肌質の判定結
果を、電子メールの添付ファイルの形で入出力モジュー
ル82からインターネット70を介して、アドバイザー
の携帯用パソコン11に対して送信する。
【0087】上記入出力モジュール82、顧客チェック
モジュール84および肌質判定モジュール86は、肌診
断ルーチンを記述した予め用意したコンピュータプログ
ラムをCPUにより実行することで実現される。このじ
ゃだ診断ルーチンのコンピュータプログラムは、HDD
に記憶されており、コンピュータ80に電源を投入した
ときに、RAMの所定の領域にロードされる。なお、肌
診断ルーチンのコンピュータプログラムは、HDDに格
納されたものに替えて、フロッピィディスク、CD−R
OM、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記録
媒体(可搬型記録媒体)に格納された構成としてもよ
い。また、このコンピュータプログラムは、外部のコン
ピュータネットワーク(例えばインターネット70)に
接続される特定のサーバから、コンピュータネットワー
クを介して提供されるプログラムデータをダウンロード
して、RAMまたはHDDに転送することにより得るよ
うにすることもできる。
【0088】3.肌分析センターでのコンピュータ処
理:図16は、肌分析センターに載置されるコンピュー
タ80のCPUにて実行される肌診断ルーチンを示すフ
ローチャートである。この肌診断ルーチンは、所定時間
(例えば、60〜120秒)毎に繰り返し実行される。
図示するように、処理が開始されると、CPUは、ま
ず、到着している電子メールを受信する処理を行なう
(ステップS100)。次いで、CPUは、受信した電
子メールが肌診断申込みのメールであるか否かを判別す
る(ステップS110)。この判別は、メールのタイト
ルが予め定められたものであるか否かによって判別す
る。また、送信者から判別する構成とすることもでき
る。ステップS110で、受信した電子メールが肌診断
申込みのものでないと判別されると、CPUは、処理を
リターンに進めて、肌診断ルーチンの処理を一旦終了す
る。
【0089】一方、ステップS110で、受信した電子
メールが肌診断申込みのものであると判別されると、C
PUは、その受信した電子メールに添付されている個人
情報ファイルPFを読み出す処理を行なう(ステップS
120)。続いて、その読み出した個人情報ファイルP
Fの内容から、今回申込みのあった顧客についての顧客
チェックを行なう。ここでは、まず、その顧客にとっ
て、今回の申込みが初回であるか否かを判別し(ステッ
プS130)、ここで、初回でない、すなわち2回目以
降であると判別されたときに、アドバイザーの変更がな
いか否かを判別する(ステップS140)。ステップS
130とステップS140による顧客チェックは、ステ
ップS120で読み出した個人情報ファイルPFと顧客
データベース90の内容とを照合することにより行な
う。
【0090】図17は、顧客データベース90のデータ
構造を示す説明図である。この顧客データベース90に
は、これまでに肌診断を行なった顧客についての情報が
記憶されている。顧客データベース90に登録されてい
る情報としては、顧客コード、顧客の名前、住所、およ
び電話番号、生年月日、販売拠点コード、アドバイザー
コード、肌診断結果などが挙げられる。顧客コードは、
顧客に固有のシリアルナンバーである。顧客の名前から
アドバイザーコードまでは、スキンチェック申込書1へ
の顧客による記入内容に相当し、個人情報ファイルPF
の形で取り込まれた内容である。肌診断結果は、肌診断
による判定結果を示すもので、このデータ構成について
は後述する。
【0091】ステップS130では、詳細には、ステッ
プS120で読み出した個人情報ファイルPFから、名
前と、生年月日とを取り出して、その名前と生年月日と
一致する者が顧客データベース90に登録されていない
かを判別する処理を行なう。ここで、登録されていない
と判別された場合には、今回の肌診断申込みが初回であ
ると判別する。一方、登録されていると判別された場合
には、今回の肌診断申込みは2回目以降であるとする。
なお、上記名前と生年月日の一致を判別する構成に替え
て、名前と電話番号の一致を判別する構成としてもよ
い。また、名前と生年月日と電話番号の一致を判別する
構成とすることもでき、登録の有無の判別精度をより一
層高めることができる。
【0092】ステップS140では、詳細には、まず、
ステップS120で読み出した個人情報ファイルPFか
ら、アドバイザーコードを取り出して、次いで、ステッ
プS130で顧客データベース90に登録されていたと
判別された登録内容のアドバイザーコードの項目が、上
記個人情報ファイルPFから読み出したアドバイザーコ
ードと一致するか否かを判別する処理を行なう。ここ
で、一致していると判別された場合には、アドバイザー
の変更はなしと判別する。一方、一致していないと判別
された場合には、アドバイザーの変更ありと判別する。
【0093】ステップS130で、初回の申込みである
と判別された場合には、CPUは、ステップS120で
読み出した個人情報ファイルPFの内容を顧客データベ
ース90に登録する処理を行なう(ステップS15
0)。詳細には、個人情報ファイルPFの各データ項目
を、顧客データベース90の新たなレコードの各対応す
る項目にデータ転送する。ステップS150で、顧客デ
ータベースへの登録を終えると、次いで、ステップS1
10で受信した電子メールから、添付ファイルである問
診回答ファイルAFと試料画像ファイルTFを読み出し
て(ステップS160)、両ファイルAF,TFに基づ
いて肌質判定の処理を行なう(ステップS170)。
【0094】一方、ステップS140で、アドバイザー
の変更なしと判別された場合には、CPUは、ステップ
S150による顧客データベース90への登録の処理を
行なうことなく、処理をステップS160に処理を進め
て、問診回答ファイルAFと試料画像ファイルTFを読
み出して、両ファイルAF,TFに基づく肌質判定の処
理を行なう。
【0095】ステップS170の肌質判定の処理につい
て次に詳細に説明する。図18は、肌質判定の処理の詳
細を示すフローチャートである。図示するように、処理
がこの肌質判定の処理ルーチンに移ると、まず、ステッ
プS172の処理を実行する。ステップS160で読み
出した試料画像ファイルTFには、前述したように、顔
のレプリカ、腕のレプリカ、顔の角質細胞、腕の角質細
胞について、それぞれ4枚ずつ、合計16枚の画像の画
像データが含まれるが、ステップS172では、CPU
は、まず、これら画像データのそれぞれについて画像解
析を行なうことで、各画像について、次の観察ポイント
の優劣を求める処理を実行する。
【0096】観察ポイントは、レプリカの画像について
は、「キメ」、「毛穴」、「皮溝の方向性」についての
ものである。キメとは、皮溝によってつくられる三角形
の均一性と大きさによって優劣を判断する。毛穴は、毛
穴の数と大きさによって優劣を判断する。皮膚の方向性
は、加齢とともに一定方向に流れる傾向があることか
ら、方向性の少ないことによって優劣を判断する。レプ
リカによるキメ、毛穴、皮溝の方向性を知ることで、肌
が紫外線や乾燥などによってどの程度乱れてきているか
(この乱れを、以下、肌リズムと呼ぶ)を知ることがで
きる。
【0097】角質細胞の画像についての観察ポイント
は、「剥がれ」、「細胞の形」についてのものである。
剥がれについては、剥がれの程度によって優劣を判断す
る。細胞の形については、角質細胞の形や大きさが整っ
ている程度によって優劣を判断する。角質細胞の剥がれ
の程度を知ることにより、細胞同士をつなぐ力、すなわ
ち、うるおいの程度を知ることができる。角質細胞の形
や大きさの均一性を知ることにより、新陳代謝が良好に
行なわれているかを知ることができる。なお、上記レプ
リカおよび角質細胞の各観察ポイントは、それぞれの項
目毎に3段階に評価される。
【0098】前述したように、顔のレプリカ、腕のレプ
リカ、顔の角質細胞、腕の角質細胞について、それぞれ
4つずつの画像データがあることから、次いで、CPU
は、上記観察ポイントについての評価を判断して、4つ
の画像データの中から代表的な評価の画像データをそれ
ぞれ選択する(ステップS174)。具体的には、レプ
リカの画像データについては、「キメ」、「毛穴」、
「皮溝の方向性」の各観察ポイントの評価を点数づけ
て、評価の点数の合計が高いもの(評価の高いもの)か
ら順に4枚の画像データを順序づけて、下から2番目に
評価の低い画像データを選択する。最も評価の低い画像
データは、何らかの特別な要因で肌が劣化している可能
性を考慮して選択しない。なお、下から2番目に評価の
低い画像データを選択する構成に替えて、最も評価の高
い画像データを選択するようにしてもよく、また、最も
評価の低い画像データを選択するようにすることもでき
る。
【0099】一方、角質細胞の画像については、前述し
たように、うるおい保持力と新陳代謝の双方の診断を可
能とするために、4つの画像データの中から、「剥が
れ」についての評価に基づいて選択されたものと「細胞
の形」についての評価に基づいて選択されたものの2つ
の画像データを得る。なお、「剥がれ」についての評価
に基づいて選択された画像データと「細胞の形」につい
ての評価に基づいて選択された画像データとが一致する
場合には同じ画像データが得られる。なお、選択の仕方
は、レプリカの場合と同様に、下から2番目に評価の低
い画像データを選択する。なお、下から2番目に評価の
低い画像データを選択する構成に替えて、最も評価の高
い画像データを選択するようにしてもよく、また、最も
評価の低い画像データを選択するようにすることもでき
る。
【0100】ステップS174の結果、顔のレプリカの
画像データと腕のレプリカの画像データについては、そ
れぞれ1つずつ選択される。顔の角質細胞の画像データ
と腕の角質細胞の画像データについては、それぞれ2つ
ずつ選択される。
【0101】その後、CPUは、ステップS174で選
択した顔のレプリカの1つの画像データ、腕のレプリカ
の1つの画像データ、顔の角質細胞の2つの画像データ
および腕の角質細胞の2つの画像データについてのステ
ップS172で評価した評価結果を抽出して、それらの
評価結果から肌判定リストを作成する(ステップS17
6)。図19は、肌判定リストを含む診断結果リストの
集合を示す説明図である。図示するように、診断結果リ
ストは、肌判定リストと画像データリストとを備える。
【0102】肌判定結果リストは、8個の評価欄F1〜
F8を備える。8個の評価欄F1〜F8は、4個ずつ前
半部分と後半部分とに別れ、前半部分の評価欄F1〜F
4は、レプリカについてのものであり、前側から「キメ
(腕)」、「キメ(顔)」、「皮溝の方向性」、「毛
穴」についての評価欄が並ぶ。後半部分の評価欄F5〜
F8は、角質細胞のものであり、前側から「剥がれ
(腕)」、「剥がれ(顔)」、「細胞の形(腕)」、
「細胞の形(顔)」についての評価が並ぶ。なお、各評
価欄F1〜F8には、3段階評価による評価結果を示す
「1(=良好)」,「2(=普通)」,「3(=悪
い)」の数字が格納される。
【0103】第1番目のレプリカの「キメ(腕)」の評
価欄F1には、腕のレプリカの画像データによる「キ
メ」についての評価結果が格納される。第2番目のレプ
リカの「キメ(顔)」の評価欄F2には、顔のレプリカ
の画像データによる「キメ」についての評価結果が格納
される。第3番目のレプリカの「皮溝の方向性」の評価
欄F3には、顔のレプリカの画像データによる「皮溝の
方向性」についての評価結果が格納される。第4番目の
レプリカの画像データによる「毛穴」についての評価欄
F4には、顔のレプリカの画像データによる「毛穴」に
ついての評価結果が格納される。
【0104】第5番目の角質細胞の「剥がれ(腕)」の
評価欄F5には、「剥がれ」の評価に基づいて選択され
た腕の角質細胞の画像データについての評価結果が格納
される。第6番目の角質細胞の「剥がれ(顔)」の評価
欄F6には、「剥がれ」の評価に基づいて選択された顔
の角質細胞の画像データについての評価結果が格納され
る。第7番目の角質細胞の「細胞の形(腕)」の評価欄
F7には、「細胞の形」の評価に基づいて選択された腕
の角質細胞の画像データについての評価結果が格納され
る。第8番目の角質細胞の「細胞の形(顔)」の評価欄
F8は、「細胞の形」の評価に基づいて選択された顔の
角質細胞の画像データについての評価結果が格納され
る。
【0105】上記8つの評価欄F1〜F8から構成され
る一の肌判定結果リストが、一回の肌診断によって作成
されることになる。その後、CPUは、画像データリス
トを作成する処理を行なう(ステップS177)。図1
9に示すように、画像データリストは、腕のレプリカの
画像データのファイル名を格納する第1欄G1と、顔の
レプリカの画像データのファイル名を格納する第2欄G
2と、「剥がれ」の評価に基づいて選択された腕の角質
細胞の画像データのファイル名を格納する第3欄G3
と、「剥がれ」の評価に基づいて選択された顔の角質細
胞画像データのファイル名を格納する第4欄G4と、
「細胞の形」の評価に基づいて選択された腕の角質細胞
の画像データのファイル名を格納する第5欄G5と、
「細胞の形」の評価に基づいて選択された顔の角質細胞
画像データのファイル名を格納する第6欄G6とから構
成される。ステップS177では、これら画像データの
ファイル名が格納された画像データリストを作成する。
上記ステップS174で選択した腕のレプリカ、顔のレ
プリカ、「剥がれ」の評価に基づいて選択された腕の角
質細胞、「剥がれ」の評価に基づいて選択された顔の角
質細胞、「細胞の形」の評価に基づいて選択された腕の
角質細胞、「細胞の形」の評価に基づいて選択された顔
の角質細胞についての各画像データは、顧客データベー
ス90を備えるハードディスク上に格納されており、上
記画像データリストの第1欄G1〜第6欄G6により、
それら画像データの読み出しが可能となる。
【0106】次いで、CPUは、ステップS160で読
み出した問診回答ファイルAFの内容に基づいて、問診
肌判定リストを作成する(ステップS178)。図19
に示すように、問診肌判定リストは、3個の評価欄H1
〜H3を備える。第1番目の評価欄H1は、「皮脂量」
についての評価を示すものであり、第2番目の評価欄H
2は、「敏感度」についての評価を示すものであり、第
3番目の評価欄H3は、「紫外線抵抗力」についての評
価を示すものである。これら評価欄H1〜H3に示され
る評価結果は、問診シート2に設けた設問の内容、すな
わち、ステップS160で読み出した問診回答ファイル
AFの内容に基づいて判定することができる。
【0107】なお、問診回答ファイルAFの内容だけで
はなく、レプリカや角質細胞の画像データにより示され
る肌の状態も考慮して、評価欄H1〜H3に示される評
価結果を判定する構成としてもよい。例えば、「皮脂
量」については、レプリカの画像から検出することので
きる毛穴の大きさに基づき判定を行なうことができ、
「敏感度」については、角質細胞の画像における染色の
染まり具合から細胞核まで剥離されているかを検出して
判定を行なうことができる。また、レプリカと角質細胞
の画像だけから評価欄H1〜H3に示される評価結果を
判定する構成とすることもできる。
【0108】なお、各評価はそれぞれ3段階に評価され
ており、各評価欄H1〜F3には、3段階評価による評
価結果を示す「1(=良好)」,「2(=普通)」,
「3(=悪い)」の数字が格納される。
【0109】その後、CPUは、ステップS176ない
しS178で作成した肌判定リスト、画像データリスト
および問診肌判定リストを順に並べて(図18参照)、
これらのセットを、顧客データベース90の該当する顧
客レコードの「肌診断結果」のフィールドに格納する
(ステップS179)。ここで、該当する顧客レコード
というのは、ステップS130の判別で初回の診断と判
別された場合には、ステップS150で登録した顧客に
ついてのレコードであり、また、ステップS130の判
別で2回目以降の診断と判別された場合には、ステップ
S120で読み出した個人情報ファイルPFと一致する
顧客についてのレコードである。なお、上記2回目以降
の診断と判別されたときには、前回の診断の際に「肌診
断結果」のフィールドに格納された、肌判定リスト、画
像データリストおよび問診肌判定リストのセットはその
まま残して、その後ろに今回の診断によって得られたセ
ットを順に追加するように「肌診断結果」のフィールド
への格納を行なう。
【0110】ステップS179の処理が終了すると、こ
の肌質判定の処理を終えて、図16のステップS180
に移行する。ステップS180では、CPUは、ステッ
プS179で顧客データベース90へ格納した内容、す
なわち、肌判定リスト、画像データリストおよび問診肌
判定リストのセットに基づいて、アドバイスシートの画
像データDSD1を作成する。
【0111】図20は、アドバイスシートの画像データ
DSD1を示す説明図である。図示するように、アドバ
イスシートの画像データDSD1で表わされる画像は、
「理想の肌」の映像画像PC1と、「あなたの腕の肌表
面」の映像画像PC2と、「あなたの顔の肌表面」の映
像画像PC3、肌表面評価コメントを示す文字列PC4
と、「皮脂量」の評価結果を示す絵図PC5と、「うる
おい保持力」の評価結果を示す絵図PC6と、「腕の状
態(うるおい保持力についての腕の状態)」の映像画像
PC7と、「顔の状態(うるおい保持力についての顔の
状態)」の映像画像PC8、うるおい保持力の評価コメ
ントを示す文字列PC9と、「新陳代謝」の評価結果を
示す絵図PC10と、「腕の新陳代謝」の映像画像PC
11と、「肌の新陳代謝」の映像画像PC12と、新陳
代謝の評価コメントを示す文字列PC13と、「敏感
度」の評価結果を示す絵図PC14と、「紫外線抵抗
力」の評価結果を示す絵図PC15と、総合評価コメン
トを示す文字列PC16を備える。
【0112】「理想の肌」の映像画像PC1は、予め用
意されたものである。「あなたの腕の肌表面」の映像画
像PC2は、画像データリストの第1欄G1に格納され
た腕のレプリカの画像データ名から読み出される画像デ
ータに基づくものである。「あなたの顔の肌表面」の映
像画像PC3は、画像データリストの第2欄G2に格納
された顔のレプリカの画像データ名から読み出される画
像データに基づくものである。肌表面評価コメントの文
字列PC4は、肌判定リストの第1番目から第4番目の
評価欄F1〜F4に格納されたレプリカについての評価
結果に基づくもので、予め用意された多数の文字列メッ
セージからその評価結果に基づいて一または複数の文字
列メッセージを選択することで作成される。この文字列
メッセージは、キメ(腕)とキメ(顔)を比較する文字
列メッセージ部分を含んでいる。紫外線や乾燥などの影
響を受けにくい腕についてのキメと、受けやすい顔の肌
についてのキメを比較して、肌リズムが保たれている状
態にあるか、乱れている状態にあるかが文字列メッセー
ジで示されている。
【0113】「皮脂量」の絵図PC5は、問診肌判定リ
ストの第1番目の評価欄H1に格納された「皮脂量」に
ついての評価結果に基づくものである。「敏感度」の絵
図PC14は、問診肌判定リストの第2番目の評価欄H
2に格納された「敏感度」についての評価結果に基づく
ものである。「紫外線抵抗力」の絵図PC15は、問診
肌判定リストの第3番目の評価欄H3に格納された「紫
外線抵抗力」についての評価結果に基づくものである。
【0114】「腕の状態」の映像画像PC7は、画像デ
ータリストの第3欄G3に格納された腕の角質細胞の画
像データ名から読み出される画像データに基づくもので
ある。「顔の状態」の映像画像PC8は、画像データリ
ストの第4欄G4に格納された顔の角質細胞の画像デー
タ名から読み出される画像データに基づくものである。
「うるおい保持力」の絵図PC6は、肌判定リストの第
5番目と第6番目の評価欄F5,F6に格納された剥が
れ(腕、顔)についての評価結果に基づくものである。
うるおい保持力の評価コメントの文字列PC9は、同じ
く肌判定リストの第5番目と第6番目の評価欄F5,F
6に格納された剥がれ(腕、顔)についての評価結果に
基づくものであり、予め用意された多数の文字列メッセ
ージからその評価結果に基づいて一または複数の文字列
メッセージを選択することで作成される。この文字列メ
ッセージは、紫外線や乾燥などの影響を受けにくい腕に
ついての剥がれと、受けやすい顔の肌についての剥がれ
を比較する文字列メッセージ部分を含んでいる。
【0115】「腕の新陳代謝」の映像画像PC11は、
画像データリストの第5欄G5に格納された腕の角質細
胞の画像データ名から読み出される画像データに基づく
ものである。「顔の状態」の映像画像PC12は、画像
データリストの第6欄G6に格納された顔の角質細胞の
画像データ名から読み出される画像データに基づくもの
である。
【0116】「新陳代謝」の絵図PC10は、肌判定リ
ストの第7番目と第8番目の評価欄F7,F8に格納さ
れた細胞の形(腕、顔)についての評価結果に基づくも
のである。新陳代謝の評価コメントの文字列PC13
は、同じく肌判定リストの第7番目と第8番目の評価欄
F7,F8に格納された細胞の形(腕、顔)についての
評価結果に基づくものであり、予め用意された多数の文
字列メッセージからその評価結果に基づいて一または複
数の文字列メッセージを選択することで作成される。こ
の文字列メッセージは、紫外線や乾燥などの影響を受け
にくい腕についての剥がれと、受けやすい顔の肌につい
ての細胞の形を比較する文字列メッセージ部分を含んで
いる。
【0117】総合評価コメントを示す文字列PC16
は、肌判定リストと問診肌判定リストの内容を総合的に
判断して、予め用意された多数の文字列メッセージから
一または複数の文字列メッセージを選択することで作成
される。
【0118】上記の通りの映像画像、絵図、文字列の各
パーツPC1〜PC16は、図20に示すようにレイア
ウトされて、1ページの画像データDSD1が作成され
る。図16に戻り、その後、CPUは、この画像データ
DSD1を添付する電子メールを、ステップS100で
受信した電子メールの宛先に送信する処理を行なう(ス
テップS190)。その後、「リターン」に抜けて、こ
の肌診断ルーチンの処理を終了する。
【0119】なお、ステップS190で送信する電子メ
ールの添付ファイルは、上記アドバイスシートの画像デ
ータDSD1だけであるが、この構成に替えて、アドバ
イスシートの画像データDSD1に加えて、肌診断履歴
シートの画像データDSD2も含む構成とすることがで
きる。
【0120】図21は、肌診断履歴シートの画像データ
DSD2を示す説明図である。この画像データDSD2
は、ステップS130で初回でない、すなわち2回目以
降であると判別されたときに、追加作成される画像デー
タである。図21に示すように、肌診断履歴シートの画
像データDSD2で表わされる画像は、「前回分析時の
顔の肌表面」の映像画像PC21と、「現在の顔の肌表
面」の映像画像PC22と、評価コメントを示す文字列
PC23とを備える。
【0121】「前回分析時の顔の肌表面」の映像画像P
C21は、前回診断時に顧客データベース90に記憶し
た画像データリストの第2欄G2に格納された顔のレプ
リカの画像データ名から読み出される画像データに基づ
くものである。「現在の顔の肌表面」の映像画像PC2
2は、今回診断時に顧客データベース90に記憶した画
像データリストの第2欄G2に格納された顔のレプリカ
の画像データ名から読み出される画像データに基づくも
のである。評価コメントを示す文字列PC23は、前回
診断時に顧客データベース90に記憶した肌判定リスト
の第1番目から第4番目の評価欄F1〜F4に格納され
たレプリカについての評価結果と、今回診断時に得た同
じレプリカについての評価結果との比較に基づくもの
で、予め用意された多数の文字列メッセージからその比
較結果に基づいて一または複数の文字列メッセージを選
択することで作成される。
【0122】なお、この実施例では、肌診断履歴シート
の画像データDSD2は、今回分析時の画像データと前
回分析時の画像データとを表示するものであったが、こ
れに替えて、前回よりもさらに前の分析時の画像データ
と今回分析時の画像データとを表示する構成としてもよ
い。さらには、今回、前回、前々回というように3以上
の画像データを表示する構成としてもよい。また、履歴
表示する画像データとしては顔のレプリカの画像データ
が用いられていたが、これに替えて、腕のレプリカの画
像データであってもよいし、顔の角質細胞の画像データ
であってもよいし、腕の角質細胞の画像データであって
もよい。さらには、顔のレプリカの画像データと顔の角
質細胞の画像データというように複数種類の画像データ
を履歴表示する構成とすることもできる。
【0123】図16に戻り、ステップS140で前回診
断時とアドバイザーの変更があったと判別された場合に
は、CPUは、アドバイザーの変更があったために次の
ステップに処理を進めることができず肌診断を中断する
旨のエラーメッセージを記した電子メールを、ステップ
S100で受信した電子メールの宛先に送信する処理を
行なう(ステップS200)。その後、「リターン」に
抜けて、この肌診断ルーチンの処理を終了する。
【0124】図3に戻り、アドバイザーは、ステップS
10で、肌診断を申し込む電子メールの送信を終える
と、その後、上述したコンピュータ80から肌診断の結
果の電子メールが到着するのを待って、携帯用パソコン
11でその電子メールを受信する(ステップS11)。
その後、その電子メールに添付の画像データDSD1
(DSD2)を、携帯用パソコン11の液晶ディスプレ
イ14に表示する(ステップS12)。なお、受信した
電子メールがステップS200でエラーメッセージを記
したものである場合には、このステップS12では、画
像データDSD1(DSD2)に替えてエラーメッセー
ジを液晶ディスプレイ14に表示する。この結果、図2
0に示したアドバイスシートの画像や図21に示す肌診
断履歴シートの画像等が液晶ディスプレイ14に表示さ
れる。図20に示したアドバイスシートの画像が縦長と
なっているのは、液晶ディスプレイ14で表示できる範
囲を考慮したためで、アドバイザーは表示している範囲
を順にスクロールすることで全範囲を見ることができ
る。
【0125】その後、アドバイザーは、携帯用パソコン
11の液晶ディスプレイ14を見て、スキンケアについ
てのアドバイスを行なう(ステップS13)。顧客の肌
にはどのような化粧品があっているかをアドバイスする
ことで、本来の肌リズムを取り戻し、きれいな肌を作る
ことの手助けを行なう。なお、ここでは、化粧品の種類
については、アドバイザーが液晶ディスプレイ14のア
ドバイスシートを見て提案する構成としてもよいし、後
ほど、肌診断センターから肌診断結果に応じた最適なも
のを提案する構成としてもよい。また、インターネット
を使って、肌診断結果とともに最適な化粧品を即座に提
案する構成とすることができる。
【0126】以上のように構成されたこの肌診断システ
ムによれば、レプリカや角質細胞片は、カメラ装置26
により取り込んだ画像情報の形で、インターネット70
を介して携帯用パソコン11からコンピュータ80に送
られる。コンピュータ80では、レプリカと角質細胞片
の画像情報を受信して、その画像情報から肌質判定を行
ない、その判定結果は、コンピュータ80から携帯用パ
ソコン11に送られる。携帯用パソコン11は、その判
定結果を受信して、液晶ディスプレイ14にその判定結
果を表示する。
【0127】このために、この肌診断システムによれ
ば、レプリカや角質細胞片の試料片を受診者側からコン
ピュータ80に送るのに要する日時と、肌質の判定結果
をコンピュータ80から受診者側に送るに要する日時を
数秒から数十秒というように大幅に短縮することができ
る。したがって、試料片を採取してから分析結果を得る
までの時間が飛躍的に短縮される。
【0128】また、この実施例では、前記肌質の判定結
果を携帯用パソコン11の液晶ディスプレイ14に表示
するように構成されていることから、受診者に肌質の判
定結果を見せることを手軽に実現することができる。
【0129】また、この実施例では、問診シート2の回
答内容を自己診断情報として携帯用パソコン11から入
力して、その入力した自己診断情報をコンピュータ80
に送信して、コンピュータ80では、携帯用パソコン1
1から送られてくるその自己診断情報を受信して、その
受信した自己診断情報と前記試料片の画像情報とに基づ
いて、受診者の肌質を判定している。特にこの実施例で
は、自己診断情報から、皮脂量、敏感度、紫外線抵抗力
についての判定を行なっている。
【0130】この構成によれば、受診者が自身で感じる
肌質についての自己診断情報も踏まえて肌質を判定する
ことができる。この結果、皮脂量、敏感度、紫外線抵抗
力を含む肌質判定を的確に行なうことができる。また、
その自己診断情報は携帯用パソコン11からコンピュー
タ80にインターネットを介して送られることから、自
己診断情報を踏まえたことで、試料片を採取してから分
析結果を得るまでの時間を長引かせるようなこともな
い。
【0131】この実施例では、レプリカや角質細胞片
は、常時外界にさらされて外界の影響を受けやすい顔部
分と、外界の影響を受けにくい腕部分とから採取されて
いる。このために、紫外線や乾燥などの影響を受けやす
い顔の肌と、その影響を受けにくい部分の肌を比較・分
析することができることから、受診者個々に応じた肌の
ダメージの程度を知ることができる。
【0132】この実施例では、インターネットを構築す
る公衆通信回線によって携帯用パソコン11とコンピュ
ータ80とを接続している。この構成によれば、インタ
ーネットを利用して手軽にデータ送受信が可能となるこ
とから、肌診断システムの利便性に優れている。なお、
携帯用パソコン11とコンピュータ80とをインターネ
ットで接続する構成に替えて、専用回線を用いて両者を
接続する構成とすることもできる。
【0133】また、この実施例では、携帯用パソコン1
1に、インターネットと接続可能なサービスを受けるこ
とのできる携帯電話44を接続することで、どこででも
手軽に通信端末装置を構築することができることから、
利便性に優れている。なお、公衆通信回線との接続は必
ずしも携帯電話44を用いる必要はなく、他の移動体電
話であるPHS等を用いる構成としてもよく、さらに
は、家庭に備える備え付けられた電話回線を用いる構成
とすることもできる。
【0134】この実施例で用いたカメラ装置26によれ
ば、採取用板材3(4〜6)は、切欠部CTと前側角部
TPとの当たる位置を変えることで、ステージ部53上
に載置の向きを90度毎ずれた4方向に切り替えること
ができる。CMOSイメージセンサの光軸位置P0は、
その方向を切り替えたときの回転中心P1からずれた位
置となっているために、上記のように採取用板材3〜6
の載置の向きを切り替えることで、CMOSイメージセ
ンサで撮影する部位を試料片(レプリカおよび角質細
胞)上の異なる位置に切り替えることができる。
【0135】このために、試料片におけるカメラ装置2
6による撮影の位置を1点に重複しない複数の位置とす
ることができる。したがって、一の試料片から撮影部位
が異なる複数の画像データを獲得することができ、それ
ら複数の画像データの中から肌分析に適した部位の画像
データの選択が可能となる。
【0136】この実施例では、受診者の個人情報と肌診
断による肌質の判定結果とが顧客データベース90に登
録されている。このために、個人情報や肌質の判定結果
を容易に利用することができる。
【0137】この実施例では、肌診断を行なう毎に得ら
れた肌質の判定結果を履歴として順に顧客データベース
90に残していることで、その履歴を携帯用パソコン1
1側で、最新の判定結果と、過去の肌質の判定結果とが
1のページ画面に並ぶように出力することができる。こ
のために、受診者は、肌質がどのように変化したかを一
画面から一目で知ることができる。
【0138】この実施例では、肌診断の申込みが2回目
以降である場合に、担当者が前回の診断時から変更がな
いか(顧客データベース90を用いて前回診断時の担当
者と比較して相違していないか)を調べて、変更がある
場合には、携帯用パソコン11側に担当者が替わってい
る旨の警告を行なうように構成されている。一般に、肌
は長期に管理していくことが有効であり、担当者が途中
で替わることは的確なスキンケアを行なう上でマイナス
となる。この構成の肌診断システムによれば、担当者が
替わっていることを警告してくることから、担当者変更
を回避して的確なスキンケアを実現することができる。
【0139】なお、携帯用パソコン11側で担当者が替
わっている旨の警告を受けた担当者は、受診者に対して
前回の担当者のもとで肌診断を行なうことを勧めるよう
にする。また、受診者が担当者変更を承知している場合
には、肌診断を申し込む電子メールを再送するようにす
る。肌分析センターに載置されるコンピュータ80で
は、実行される肌診断ルーチンにおいて、担当者が替わ
っている旨の警告を出した肌診断と同じ申込みが再送さ
れてきた場合には、顧客データベースの該当するレコー
ドのアドバイザーコード欄を書き換える構成とすること
で、担当者が前回肌診断申込み時から変更があった場合
にも肌診断を行なうことが可能となっている。
【0140】またこの実施例では、コンパクト型染色容
器45を用いて角質細胞片の染色を行なうことができる
ことから、どこででも試料片の染色を手軽に行なうこと
ができる。
【0141】4.変形例:本発明の他の実施形態につい
て、次に説明する。 (1)前記実施例では、携帯用パソコン11とコンピュ
ータ80との間のデータ(試料画像ファイルTF、アド
バイスシートの画像データDSD1、肌診断履歴シート
の画像データDSD2)の受け渡しを、電子メールの添
付ファイルの形で行なっていたが、これに替えて、イン
ターネット上のウェブサイトを閲覧して、そのウェブサ
イト上の操作手順に従ってデータ転送を行なうよう構成
することもできる。
【0142】(2)前記実施例では、肌診断結果をイメ
ージ化したアドバイスシートの画像データDSD1、肌
診断履歴シートの画像データDSD2を、携帯用パソコ
ン11の液晶ディスプレイ14で表示するように構成さ
れていたが、これに替えて、別途訪問先に持ち運んだプ
リンターを用いて用紙上にこれら画像データDSD1,
DSD2をプリントアウトする構成とすることもでき
る。
【0143】(3)前記実施例では、上記レプリカおよ
び角質細胞の各観察ポイントは、それぞれの項目毎に3
段階に評価される構成としたが、これに替えて、2段
階、4段階、5段階と他の数の段階で評価する構成とし
てもよい。
【0144】(4)前記実施例では、アドバイザーが受
診者の居場所である訪問先に訪問して肌診断を行なう構
成であったが、これに替えて、受診者が最寄りの販売拠
点に行って、その販売拠点からインターネットを介して
コンピュータ80と通信を行なって、肌診断を行なう構
成としてもよい。
【0145】(5)前記実施例では、アドバイザーが訪
問先に携行する用品として、スキンチェック申込書1と
問診シート2とが含まれていたが、これらは必ずしも必
要としない。スキンチェック申込書1と問診シート2で
記入する必要のある内容をアドバイザーが肌診断者に問
い合わせて、その回答をアドバイザーが携帯用パソコン
11に順次入力するようにして、肌診断者は用紙への記
入を必要としない構成とすることができる。
【0146】以上、本発明のいくつかの実施例を詳述し
てきたが、本発明は、こうした実施例に何等限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
種々なる態様にて実施することができるのは勿論のこと
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】アドバイザーが訪問先に携行する用品の一覧を
示す説明図である。
【図2】携帯用パソコン11とその周辺装置の電気的な
構成を示す説明図である。
【図3】アドバイザーが訪問先で行なうスキンチェック
作業の手順を示すフローチャートである。
【図4】スキンチェック申込書1を例示する説明図であ
る。
【図5】レプリカ剤を塗る作業の詳細を示す説明図であ
る。
【図6】レプリカを移し採る作業の詳細を示す説明図で
ある。
【図7】角質細胞を採取する作業の詳細を示す説明図で
ある。
【図8】問診シート2を例示する説明図である。
【図9】コンパクト型染色容器45の斜視図である。
【図10】角質細胞採取用板材5(6)が収容された状
態にあるコンパクト型染色容器45の縦断面図である。
【図11】カメラ装置26の外観を示す斜視図である。
【図12】カメラ装置26のステージ部53の平面図で
ある。
【図13】レプリカや角質細胞の採取用板材3〜6の平
面図である。
【図14】採取用板材3(4〜6)をステージ部53上
に載置したときの4つの態様を示す説明図である。
【図15】携帯用パソコン11をインターネットに接続
することで構成される肌分析システムの全体構成を示す
説明図である。
【図16】肌分析センターに載置されるコンピュータ8
0のCPUにて実行される肌診断ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図17】顧客データベース90のデータ構造を示す説
明図である。
【図18】肌診断ルーチンにて実行される肌質判定の処
理の詳細を示すフローチャートである。
【図19】肌判定リストを含む診断結果リストの集合を
示す説明図である。
【図20】アドバイスシートの画像データDSD1を示
す説明図である。
【図21】肌診断履歴シートの画像データDSD2を示
す説明図である。
【符号の説明】
1…スキンチェック申込書 2…問診シート 3,4…レプリカ採取用板材 5,6…角質細胞採取用板材 7…塗布用テープ 7a…窓 8…レプリカ剤 9…クレンジングオイル 10…ふきとりローション 11…携帯用パソコン 12…コンピュータ本体 14…液晶ディスプレイ 18…キーボード 20…マウス 22…フロッピィディスク 24…フロッピィディスクドライブ 26…カメラ装置 28…カード型コントローラ 31…CPU 32…ROM 33…RAM 34…マウスインタフェース 35…キーボードインタフェース 36…FDC 37…HDC 38…ディスプレイコントローラ 39,40…入出力インタフェース 41…HDD 43…携帯電話用通信カード 44…携帯電話 45…コンパクト型染色容器 46…容器底部 47…容器蓋部 48…マット部 49…ゴムパッキン 51…カメラ収納部 52…拡大レンズ部 53…ステージ部 53a…孔部 53b…ストッパ 54…光源収納部 60…携帯電話センター 70…インターネット 72…プロバイダ 74…メールサーバ 80…コンピュータ 82…入出力モジュール 84…顧客チェックモジュール 86…肌質判定モジュール 90…顧客データベース PF…個人情報ファイル AF…問診回答ファイル DSD1…アドバイスシートの画像データ DSD2…肌診断履歴シートの画像データ TF…試料画像ファイル TP…試料画像ファイル TP…前側角部 TT…試料片

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受診者の肌から得られた試料片から、受
    診者の肌質を診断する肌診断システムにおいて、 前記受診者の居場所に配置される通信端末装置と、 前記通信端末装置とデータ通信回線を介して接続される
    コンピュータ装置とを備えるとともに、 前記通信端末装置は、 前記試料片の画像情報を取り込む画像情報入力手段と、 前記取り込んだ画像情報を前記コンピュータ装置に送信
    する端末側送信手段とを備え、 前記コンピュータ装置は、 前記通信端末装置から送られてくる画像情報を受信する
    コンピュータ側受信手段と、 前記受信した画像情報から前記受診者の肌質を判定する
    肌質判定手段と、 前記肌質判定手段による肌質の判定結果を前記通信端末
    装置に送信するコンピュータ側送信手段とを備え、 さらに、前記通信端末装置は、 前記コンピュータ装置から送られてくる前記肌質の判定
    結果を受信する端末側受信手段と、 前記受信した肌質の判定結果を出力する出力手段とを備
    えることを特徴とする肌診断システム。
  2. 【請求項2】 前記出力手段は、前記肌質の判定結果を
    画面に表示する手段である請求項1に記載の肌診断シス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の肌診断
    システムであって、前記通信端末装置は、 操作者の操作指令を取り込むことにより、前記受診者が
    感じる自身の肌質についての自己診断情報を入力する入
    力手段と、 前記入力した自己診断情報を前記コンピュータ装置に送
    信する手段とを備え、 前記コンピュータ装置は、 前記通信端末装置から送られてくる自己診断情報を受信
    する手段を備え、 前記肌質判定手段は、 前記受信した自己診断情報と前記試料片の画像情報とに
    基づいて、前記受診者の肌質を判定する手段を備える肌
    診断システム。
  4. 【請求項4】 前記試料片は、肌表面に付着されること
    で該肌表面の凹凸を写しとった模写片と、肌表面から剥
    ぎ取った角質細胞片とを含む請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の肌診断システム。
  5. 【請求項5】 前記試料片は、常時外界にさらされて外
    界の影響を受けやすい顔部分と、外界の影響を受けにく
    い部分とからそれぞれ得られたものである請求項1ない
    し請求項4のいずれかに記載の肌診断システム。
  6. 【請求項6】 前記データ通信回線は、インターネット
    を構築する公衆通信回線である請求項1ないし請求項5
    のいずれかに記載の肌診断システム。
  7. 【請求項7】 前記通信端末装置は、前記インターネッ
    トに接続可能な移動体電話と、該移動体電話と接続可能
    な携帯型コンピュータ装置とを具備する請求項6に記載
    の肌診断システム。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の肌診断システムであって、 前記通信端末装置は、 操作者の操作指令を取り込むことにより、前記受診者に
    ついての個人情報を入力する手段と、 前記入力した個人情報を前記コンピュータ装置に送信す
    る手段とを備え、 前記コンピュータ装置は、 前記通信端末装置から送られてくる個人情報を受信する
    手段と、 前記受信した個人情報と前記肌質判定手段により判定さ
    れた肌質の判定結果とを、前記個人情報別に格納するデ
    ータベースとを備える肌診断システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の肌診断システムであっ
    て、 前記データベースは、 肌診断を行なう毎に、前記肌質の判定結果とを履歴とし
    て格納する構成であり、 前記コンピュータ側送信手段は、 最新の判定結果と過去の肌質の判定結果とを共に前記通
    信端末装置に送信する手段であり、 前記出力手段は、 最新の判定結果と、過去の肌質の判定結果とを一の出力
    媒体に並べて出力する手段を備えた肌診断システム。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項7のいずれかに
    記載の肌診断システムであって、 前記通信端末装置は、 操作者の操作指令を取り込むことにより、前記受診者を
    識別する受診者識別情報と、この受診者の肌診断を担当
    する担当者の担当者識別情報を入力する手段と、 前記入力した受診者識別情報および担当者識別情報を前
    記コンピュータ装置に送信する手段とを備え、 前記コンピュータ装置は、 前記通信端末装置から送られてくる受診者識別情報およ
    び担当者識別情報を受信する手段と、 前記受信した受診者識別情報および担当者識別情報を登
    録するデータベースと、 前記受診者識別情報および担当者識別情報を新たに受信
    する毎に、当該受信した受診者識別情報が、前記データ
    ベースに既に登録されているか否かを判別して、ここで
    既に登録されていると判別されたときに、前記受信した
    担当者識別情報が前記データベースに登録されている当
    初の担当者であるか否かを判別する担当者判定手段と、 前記担当者判定手段で当初の担当者でないと判別された
    ときには、その旨の警告を前記通信端末装置に送信する
    手段とを備える肌診断システム。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
    に記載の肌診断システムに用いる試料片染色用具であっ
    て、 前記試料片の染色液を吸蔵する染色液吸蔵体を収納する
    容器本体と、 該染色液吸蔵体の露出面を覆う蓋とを備える試料片染色
    用具。
  12. 【請求項12】 受診者の肌から得られた試料片から受
    診者の肌質を診断する肌診断システムに用いる試料片画
    像入力装置であって、 前記試料片を載置する載置台と、 前記載置台上の所定の位置を撮影する撮影手段とを備
    え、 前記載置台は、 前記試料片を、前記試料片の一点を回転中心として所定
    角度ずれた複数の方向にて載置可能に制限するガイド部
    を備えるとともに、前記撮影手段は、 前記撮影する位置を前記試料片の回転中心からずれた位
    置に合わせるよう構成した試料片画像入力装置。
  13. 【請求項13】 受診者の肌から得られた試料片から、
    受診者の肌質を診断する肌診断装置において、 前記受診者の居場所に配置される通信端末装置から、デ
    ータ通信回線を介して送られてくる前記試料片の画像情
    報を受信する受信手段と、 前記受信した画像情報から前記受診者の肌質を判定する
    肌質判定手段と、 前記肌質判定手段による肌質の判定結果を、前記データ
    通信回線を介して前記通信端末装置に送信する送信手段
    とを備えることを特徴とする肌診断装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の肌診断装置であっ
    て、 前記通信端末装置からデータ通信回線を介して送られて
    くる、前記受診者が感じる自身の肌質についての自己診
    断情報を受信する手段を備え、 前記肌質判定手段は、 前記受信した自己診断情報と前記試料片の画像情報とに
    基づいて、前記受診者の肌質を判定する手段を備える肌
    診断装置。
  15. 【請求項15】 前記試料片は、肌表面に付着されるこ
    とで該肌表面の凹凸を写しとった模写片と、肌表面から
    剥ぎ取った角質細胞片とを含む請求項13または請求項
    14に記載の肌診断装置。
  16. 【請求項16】 前記試料片は、常時外界にさらされて
    外界の影響を受けやすい顔部分と、外界の影響を受けに
    くい部分とからそれぞれ得られたものである請求項13
    ないし請求項15のいずれかに記載の肌診断システム。
  17. 【請求項17】 前記データ通信回線は、インターネッ
    トを構築する公衆通信回線である請求項13ないし請求
    項16のいずれかに記載の肌診断装置。
  18. 【請求項18】 請求項13ないし請求項17のいずれ
    かに記載の肌診断装置であって、 前記通信端末装置からデータ通信回線を介して送られて
    くる、前記受診者についての個人情報を受信する手段
    と、 前記受信した個人情報と前記肌質判定手段により判定さ
    れた肌質の判定結果とを、前記個人情報別に格納するデ
    ータベースとを備える肌診断装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の肌診断装置であっ
    て、 前記データベースは、 肌診断を行なう毎に、前記肌質の判定結果とを履歴とし
    て格納する構成であり、 前記送信手段は、 最新の判定結果と過去の肌質の判定結果とを共に前記通
    信端末装置に送信する手段である肌診断装置。
  20. 【請求項20】 請求項13ないし請求項17のいずれ
    かに記載の肌診断装置であって、 前記通信端末装置からデータ通信回線を介して送られて
    くる、前記受診者を識別する受診者識別情報と、この受
    診者の肌診断を担当する担当者の担当者識別情報を受信
    する手段と、 前記受信した受診者識別情報および担当者識別情報を登
    録するデータベースと、 前記受診者識別情報および担当者識別情報を新たに受信
    する毎に、当該受信した受診者識別情報が、前記データ
    ベースに既に登録されているか否かを判別して、ここで
    既に登録されていると判別されたときに、前記受信した
    担当者識別情報が前記データベースに登録されている当
    初の担当者であるか否かを判別する担当者判定手段と、 前記担当者判定手段で当初の担当者でないと判別された
    ときには、その旨の警告を前記通信端末装置に送信する
    手段とを備える肌診断装置。
  21. 【請求項21】 受診者の居場所に配置される通信端末
    装置と、前記通信端末装置とデータ通信回線を介して接
    続されるコンピュータ装置とを用いて、受診者の肌質を
    診断する肌診断方法において、 前記通信端末装置により実行される処理は、 (a)前記受診者の肌から得られた試料片の画像情報を
    取り込むステップと、(b)前記取り込んだ画像情報を
    前記コンピュータ装置に送信するステップとを備え、 前記コンピュータ装置により実行される処理は、(c)
    前記通信端末装置から送られてくる画像情報を受信する
    ステップと、(d)前記受信した画像情報から前記受診
    者の肌質を判定するステップと、(e)前記ステップ
    (d)により得られた前記肌質の判定結果を前記通信端
    末装置に送信するステップとを備え、 さらに、前記通信端末装置により実行される処理は、
    (f)前記コンピュータ装置から送られてくる前記肌質
    の判定結果を受信するステップと、(g)前記受信した
    肌質の判定結果を出力するステップとを備えることを特
    徴とする肌診断方法。
  22. 【請求項22】 前記ステップ(g)は、前記肌質の判
    定結果を画面に表示するステップである請求項21に記
    載の肌診断方法。
  23. 【請求項23】 請求項21または請求項22に記載の
    肌診断方法であって、 前記通信端末装置により実行される処理は、(h)操作
    者の操作指令を取り込むことにより、前記受診者が感じ
    る自身の肌質についての自己診断情報を入力するステッ
    プと、(i)前記入力した自己診断情報を前記コンピュ
    ータ装置に送信するステップとを備え、 前記コンピュータ装置により実行される処理は、(j)
    前記通信端末装置から送られてくる自己診断情報を受信
    するステップを備え、 前記ステップ(g)は、(g1)前記受信した自己診断
    情報と前記試料片の画像情報とに基づいて、前記受診者
    の肌質を判定するステップを備える肌診断方法。
  24. 【請求項24】 前記試料片は、肌表面に付着されるこ
    とで該肌表面の凹凸を写しとった模写片と、肌表面から
    剥ぎ取った角質細胞片とを含む請求項21ないし請求項
    23のいずれかに記載の肌診断方法。
  25. 【請求項25】 前記試料片は、常時外界にさらされて
    外界の影響を受けやすい顔部分と、外界の影響を受けに
    くい部分とからそれぞれ得られたものである請求項21
    ないし請求項24のいずれかに記載の肌診断方法。
  26. 【請求項26】 前記データ通信回線は、インターネッ
    トを構築する公衆通信回線である請求項21ないし請求
    項25のいずれかに記載の肌診断方法。
  27. 【請求項27】 請求項21ないし請求項26のいずれ
    かに記載の肌診断方法であって、 前記通信端末装置により実行される処理は、(k)操作
    者の操作指令を取り込むことにより、前記受診者につい
    ての個人情報を入力するステップと、(l)前記入力し
    た個人情報を前記コンピュータ装置に送信するステップ
    とを備え、 前記コンピュータ装置により実行される処理は、(m)
    前記通信端末装置から送られてくる個人情報を受信する
    ステップと、(n)前記受信した個人情報と前記ステッ
    プ(d)により判定された肌質の判定結果とを、前記個
    人情報別にデータベースに格納するステップとを備える
    肌診断方法。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の肌診断方法であっ
    て、 前記ステップ(n)は、 肌診断を行なう毎に、前記肌質の判定結果とを履歴とし
    て格納するステップを備え、 前記ステップ(e)は、最新の判定結果と過去の肌質の
    判定結果とを共に前記通信端末装置に送信するステップ
    であり、 前記ステップ(g)は、最新の判定結果と、過去の肌質
    の判定結果とを一の出力媒体に並べて出力するステップ
    を備えた肌診断方法。
  29. 【請求項29】 請求項21ないし請求項26のいずれ
    かに記載の肌診断方法であって、 前記通信端末装置により実行される処理は、(k)操作
    者の操作指令を取り込むことにより、前記受診者を識別
    する受診者識別情報と、この受診者の肌診断を担当する
    担当者の担当者識別情報を入力するステップと、(l)
    前記入力した受診者識別情報および担当者識別情報を前
    記コンピュータ装置に送信するステップとを備え、 前記コンピュータ装置により実行される処理は、(m)
    前記通信端末装置から送られてくる受診者識別情報およ
    び担当者識別情報を受信するステップと、(n)前記受
    信した受診者識別情報および担当者識別情報を登録する
    データベースと、(o)前記受診者識別情報および担当
    者識別情報を新たに受信する毎に、当該受信した受診者
    識別情報が、前記データベースに既に登録されているか
    否かを判別して、ここで既に登録されていると判別され
    たときに、前記受信した担当者識別情報が前記データベ
    ースに登録されている当初の担当者であるか否かを判別
    する担当者判定ステップと、(p)前記担当者判定ステ
    ップで当初の担当者でないと判別されたときには、その
    旨の警告を前記通信端末装置に送信するステップとを備
    える肌診断方法。
  30. 【請求項30】 受診者の肌から得られた試料片から、
    受診者の肌質を診断する肌診断方法において、(a)前
    記受診者の居場所に配置される通信端末装置から、デー
    タ通信回線を介して送られてくる前記試料片の画像情報
    を受信するステップと、(b)前記受信した画像情報か
    ら前記受診者の肌質を判定するステップと、(c)前記
    ステップ(b)による肌質の判定結果を、前記データ通
    信回線を介して前記通信端末装置に送信するステップと
    を備えることを特徴とする肌診断方法。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の肌診断方法であっ
    て、(d)前記通信端末装置からデータ通信回線を介し
    て送られてくる、前記受診者が感じる自身の肌質につい
    ての自己診断情報を受信するステップを備え、 前記ステップ(b)は、(b1)前記受信した自己診断
    情報と前記試料片の画像情報とに基づいて、前記受診者
    の肌質を判定するステップを備える肌診断方法。
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