JP2002065452A - 電気炊飯器 - Google Patents
電気炊飯器Info
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- JP2002065452A JP2002065452A JP2000265014A JP2000265014A JP2002065452A JP 2002065452 A JP2002065452 A JP 2002065452A JP 2000265014 A JP2000265014 A JP 2000265014A JP 2000265014 A JP2000265014 A JP 2000265014A JP 2002065452 A JP2002065452 A JP 2002065452A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 真空断熱体による断熱構造を取ることによ
り、炊飯器本体の保温性能の向上を図り、保温時におけ
る消費電力をできるだけ少なくする。 【解決手段】 電気炊飯器において、飯器加熱手段とし
て、炊飯器本体1の内周面を構成する耐熱合成樹脂製の
保護枠6の外側に位置して飯器3に誘導渦電流を発生さ
せるワークコイル10を採用するとともに、該ワークコ
イル10の外側に、耐熱合成樹脂に磁性体を混入してな
るお椀形状の磁力線遮閉部材11を前記保護枠6の外側
を覆うようにして配設し且つ該磁力線遮閉部材11の外
側に、お椀形状の真空断熱体12を前記磁力線遮閉部材
11を覆うようにして配設して、炊飯器本体1の断熱性
能を大幅に向上させ得るようにしている。
り、炊飯器本体の保温性能の向上を図り、保温時におけ
る消費電力をできるだけ少なくする。 【解決手段】 電気炊飯器において、飯器加熱手段とし
て、炊飯器本体1の内周面を構成する耐熱合成樹脂製の
保護枠6の外側に位置して飯器3に誘導渦電流を発生さ
せるワークコイル10を採用するとともに、該ワークコ
イル10の外側に、耐熱合成樹脂に磁性体を混入してな
るお椀形状の磁力線遮閉部材11を前記保護枠6の外側
を覆うようにして配設し且つ該磁力線遮閉部材11の外
側に、お椀形状の真空断熱体12を前記磁力線遮閉部材
11を覆うようにして配設して、炊飯器本体1の断熱性
能を大幅に向上させ得るようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、保温性能を向上
させた電気炊飯器に関するものである。
させた電気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来公知の電気炊飯器としては、飯器を
出し入れ自在に収納する炊飯器本体と、該炊飯器本体の
開口部を開閉する蓋体とを備え、前記飯器を加熱する加
熱手段として、飯器に誘導渦電流を発生させる電磁誘導
コイルを採用したものがある。このような構造の電気炊
飯器の場合、米飯保温時においては保温ヒータによる加
熱により保温状態が保持されることとなっていた。従っ
て、炊飯器本体の内部は、保温性能を向上させるような
構造とはなっておらず、わずかに保温ヒータからの熱が
外部へ逃げるのを防止するために、該保温ヒータの外側
に断熱材を配置する程度の処理が施されているに過ぎな
かった。
出し入れ自在に収納する炊飯器本体と、該炊飯器本体の
開口部を開閉する蓋体とを備え、前記飯器を加熱する加
熱手段として、飯器に誘導渦電流を発生させる電磁誘導
コイルを採用したものがある。このような構造の電気炊
飯器の場合、米飯保温時においては保温ヒータによる加
熱により保温状態が保持されることとなっていた。従っ
て、炊飯器本体の内部は、保温性能を向上させるような
構造とはなっておらず、わずかに保温ヒータからの熱が
外部へ逃げるのを防止するために、該保温ヒータの外側
に断熱材を配置する程度の処理が施されているに過ぎな
かった。
【0003】また、前記電磁誘導コイルにより発生する
磁力線が炊飯器本体の下方側に漏れるのを防止するため
に、炊飯器本体の底部に4本のフェライトコアを放射状
に配置する構造とされていた。
磁力線が炊飯器本体の下方側に漏れるのを防止するため
に、炊飯器本体の底部に4本のフェライトコアを放射状
に配置する構造とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、地球
温暖化への関心が高まる中、家庭電化用品の消費電力を
いかに少なくするかが重要な人類的課題となりつつあ
り、電気炊飯器における断熱性能の向上により、保温時
における消費電力の節約を図ることが要求されるように
なってきている。一方、上記した電磁誘導コイルを加熱
手段として採用している電気炊飯器の場合、電磁誘導コ
イルを炊飯器本体の側周部にも配設する構造を採用する
と、該電磁誘導コイルから発生する磁力線の外方への漏
れを防ぐ手段が必要となる。
温暖化への関心が高まる中、家庭電化用品の消費電力を
いかに少なくするかが重要な人類的課題となりつつあ
り、電気炊飯器における断熱性能の向上により、保温時
における消費電力の節約を図ることが要求されるように
なってきている。一方、上記した電磁誘導コイルを加熱
手段として採用している電気炊飯器の場合、電磁誘導コ
イルを炊飯器本体の側周部にも配設する構造を採用する
と、該電磁誘導コイルから発生する磁力線の外方への漏
れを防ぐ手段が必要となる。
【0005】ところで、高い断熱性能を示すものとし
て、断熱材(例えば、シリカやパーライトなどの無機粉
末、あるいはグラスウールなどの無機繊維、硬質ウレタ
ンフォーム、発泡フェノール樹脂等)を、樹脂フィル
ム、樹脂・金属箔ラミネートフィルム(例えば、ナイロ
ン・PET・アルミ箔・無延伸ポリプロピレン)などで
構成された袋部材により真空パックした構造の真空断熱
体があるが、この真空断熱体を、炊飯器本体の内部に配
設して、電気炊飯器の保温性能を向上させようとする
と、上記した磁力線の外方への漏れがあると、真空断熱
体の袋部材に磁力線による誘導渦電流が発生して抵抗熱
が生じ、比較的温度上昇に弱い構造となっている真空断
熱体の温度が上昇してしまうという不具合が発生する。
て、断熱材(例えば、シリカやパーライトなどの無機粉
末、あるいはグラスウールなどの無機繊維、硬質ウレタ
ンフォーム、発泡フェノール樹脂等)を、樹脂フィル
ム、樹脂・金属箔ラミネートフィルム(例えば、ナイロ
ン・PET・アルミ箔・無延伸ポリプロピレン)などで
構成された袋部材により真空パックした構造の真空断熱
体があるが、この真空断熱体を、炊飯器本体の内部に配
設して、電気炊飯器の保温性能を向上させようとする
と、上記した磁力線の外方への漏れがあると、真空断熱
体の袋部材に磁力線による誘導渦電流が発生して抵抗熱
が生じ、比較的温度上昇に弱い構造となっている真空断
熱体の温度が上昇してしまうという不具合が発生する。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、真空断熱体による断熱構造を取ることにより、炊
飯器本体の保温性能の向上を図り、保温時における消費
電力をできるだけ少なくすることを目的とするものであ
る。
ので、真空断熱体による断熱構造を取ることにより、炊
飯器本体の保温性能の向上を図り、保温時における消費
電力をできるだけ少なくすることを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、飯器を出し入れ自
在に収納する炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口部を開
閉する蓋体と、前記飯器を加熱する加熱手段とを備えた
電気炊飯器において、前記加熱手段として、前記炊飯器
本体の内周面を構成する耐熱合成樹脂製の保護枠の外側
に位置して前記飯器に誘導渦電流を発生させる電磁誘導
コイルを採用するとともに、該電磁誘導コイルの外側
に、耐熱合成樹脂に磁性体を混入してなるお椀形状の磁
力線遮閉部材を前記保護枠の外側を覆うようにして配設
し且つ該磁力線遮閉部材の外側に、お椀形状の真空断熱
体を前記磁力線遮閉部材を覆うようにして配設してい
る。
記課題を解決するための手段として、飯器を出し入れ自
在に収納する炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口部を開
閉する蓋体と、前記飯器を加熱する加熱手段とを備えた
電気炊飯器において、前記加熱手段として、前記炊飯器
本体の内周面を構成する耐熱合成樹脂製の保護枠の外側
に位置して前記飯器に誘導渦電流を発生させる電磁誘導
コイルを採用するとともに、該電磁誘導コイルの外側
に、耐熱合成樹脂に磁性体を混入してなるお椀形状の磁
力線遮閉部材を前記保護枠の外側を覆うようにして配設
し且つ該磁力線遮閉部材の外側に、お椀形状の真空断熱
体を前記磁力線遮閉部材を覆うようにして配設してい
る。
【0008】上記のように構成したことにより、お椀形
状の真空断熱体により飯器の外側が覆われることとな
り、炊飯器本体の断熱性能が大幅に向上する。従って、
保温時における消費電力を大幅に少なくすることができ
る。しかも、電磁誘導コイルの外側がお椀形状の磁力線
遮閉部材により覆われているため、電磁誘導コイルから
の磁力線の真空断熱体への影響が抑制できることとな
り、真空断熱体の断熱性能を損なうということがなくな
る。さらに、電磁誘導コイルからの磁力線の外側への漏
れが炊飯器本体の内周面に対応する全面で防止できるた
め、電磁誘導コイルのインダクタンスが高められること
となり、その結果、飯器における磁束が大きくなって、
飯器加熱効率が向上することとなる。
状の真空断熱体により飯器の外側が覆われることとな
り、炊飯器本体の断熱性能が大幅に向上する。従って、
保温時における消費電力を大幅に少なくすることができ
る。しかも、電磁誘導コイルの外側がお椀形状の磁力線
遮閉部材により覆われているため、電磁誘導コイルから
の磁力線の真空断熱体への影響が抑制できることとな
り、真空断熱体の断熱性能を損なうということがなくな
る。さらに、電磁誘導コイルからの磁力線の外側への漏
れが炊飯器本体の内周面に対応する全面で防止できるた
め、電磁誘導コイルのインダクタンスが高められること
となり、その結果、飯器における磁束が大きくなって、
飯器加熱効率が向上することとなる。
【0009】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気炊飯器において、前記真空断熱体を、複数の
部分に分割した場合、磁力線遮閉部材の外側を覆うお椀
形状を構成し易くなる。
記載の電気炊飯器において、前記真空断熱体を、複数の
部分に分割した場合、磁力線遮閉部材の外側を覆うお椀
形状を構成し易くなる。
【0010】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前
記磁力線遮閉部材の上端に、前記真空断熱体の上端に当
接されるフランジ部を一体に突設した場合、フランジ部
への当接により真空断熱体を所定の位置に容易に位置決
めすることができる。
および2のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前
記磁力線遮閉部材の上端に、前記真空断熱体の上端に当
接されるフランジ部を一体に突設した場合、フランジ部
への当接により真空断熱体を所定の位置に容易に位置決
めすることができる。
【0011】請求項4の発明におけるように、請求項
1、2および3のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記磁力線遮閉部材および真空断熱体の底面中心部
に、前記飯器の温度を検出するための温度検出手段とし
て作用するセンタセンサーを臨ませるための貫通穴を形
成するとともに、該貫通穴の口縁部を、前記センタセン
サーを前記保護枠に取り付けるための止着子により共締
めした場合、磁力線遮閉部材および真空断熱体の取付を
センタセンサーの取付と同時に行うことができ、組付工
数を低減できる。
1、2および3のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記磁力線遮閉部材および真空断熱体の底面中心部
に、前記飯器の温度を検出するための温度検出手段とし
て作用するセンタセンサーを臨ませるための貫通穴を形
成するとともに、該貫通穴の口縁部を、前記センタセン
サーを前記保護枠に取り付けるための止着子により共締
めした場合、磁力線遮閉部材および真空断熱体の取付を
センタセンサーの取付と同時に行うことができ、組付工
数を低減できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0013】第1の実施の形態 図1ないし図4には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる電気炊飯器が示されている。
かる電気炊飯器が示されている。
【0014】この電気炊飯器は、内部に炊飯用の飯器3
を収納し得るように構成され且つ空間部4を有する二重
構造の炊飯器本体1と、該炊飯器本体1の上部開口を開
閉自在且つ着脱自在に覆蓋する蓋体2とを備えている。
を収納し得るように構成され且つ空間部4を有する二重
構造の炊飯器本体1と、該炊飯器本体1の上部開口を開
閉自在且つ着脱自在に覆蓋する蓋体2とを備えている。
【0015】前記炊飯器本体1は、外側壁となる胴部5
aと炊飯器本体1の上部口縁となる肩部5bとを有する
合成樹脂の一体成形品からなる外ケース5と、内周壁と
なる合成樹脂製のお椀形状の保護枠6と、炊飯器本体1
の底壁となる合成樹脂製の底部材7とによって構成され
ており、前記外ケース5、保護枠6および底部材7に囲
まれて前記空間部4が形成されている。なお、前記保護
枠6内には、前記飯器3が取り出し可能に収納されるこ
ととなっている。
aと炊飯器本体1の上部口縁となる肩部5bとを有する
合成樹脂の一体成形品からなる外ケース5と、内周壁と
なる合成樹脂製のお椀形状の保護枠6と、炊飯器本体1
の底壁となる合成樹脂製の底部材7とによって構成され
ており、前記外ケース5、保護枠6および底部材7に囲
まれて前記空間部4が形成されている。なお、前記保護
枠6内には、前記飯器3が取り出し可能に収納されるこ
ととなっている。
【0016】前記保護枠6の底面中央部には、温度検出
手段として作用するセンタセンサー8を臨ませるための
センサー穴9が形成されている。
手段として作用するセンタセンサー8を臨ませるための
センサー穴9が形成されている。
【0017】前記保護枠6の外側には、炊飯時における
飯器加熱手段として作用する環状の電磁誘導コイル(以
下、ワークコイルという)10が前記保護枠6の底面6
a、該底面6aから側周面6cに至る間の湾曲部6bお
よび前記側周部6cに対応して配設されている。該ワー
クコイル10は、交番磁界を発生するものであり、該交
番磁界の電磁誘導により前記飯器3に誘導渦電流を発生
させ、該誘導渦電流の抵抗熱を利用して加熱するものと
されている。なお、飯器3は、ワークコイル10により
誘導渦電流を発生させることのできる材質(例えば、磁
性体金属材料)により構成される。
飯器加熱手段として作用する環状の電磁誘導コイル(以
下、ワークコイルという)10が前記保護枠6の底面6
a、該底面6aから側周面6cに至る間の湾曲部6bお
よび前記側周部6cに対応して配設されている。該ワー
クコイル10は、交番磁界を発生するものであり、該交
番磁界の電磁誘導により前記飯器3に誘導渦電流を発生
させ、該誘導渦電流の抵抗熱を利用して加熱するものと
されている。なお、飯器3は、ワークコイル10により
誘導渦電流を発生させることのできる材質(例えば、磁
性体金属材料)により構成される。
【0018】前記ワークコイル10の外側には、お椀形
状の磁力線遮閉部材11が前記保護枠6の外側を覆うよ
うにして配設されている。該磁力線遮閉部材11は、耐
熱合成樹脂に磁性体を混入してなるが、電気抵抗が大き
く渦電流が発生しにくい材質のものにより構成するのが
望ましい。前記磁力線遮閉部材11は、前記ワークコイ
ル10から生ずる磁力線が外方へ漏れ出ないように遮閉
する作用と、前記ワークコイル10を保護枠6の外側に
保持する作用とを有している。そして、この磁力線遮閉
部材11の上端口縁には、外向きのフランジ部11aが
一体に突設されており、該フランジ部11aは、磁力線
遮閉部材11の取付状態において、前記保護枠6の上端
口縁に突設された外向きのフランジ部6dに当接されて
磁力線遮閉部材11の位置決めを行うこととなってい
る。
状の磁力線遮閉部材11が前記保護枠6の外側を覆うよ
うにして配設されている。該磁力線遮閉部材11は、耐
熱合成樹脂に磁性体を混入してなるが、電気抵抗が大き
く渦電流が発生しにくい材質のものにより構成するのが
望ましい。前記磁力線遮閉部材11は、前記ワークコイ
ル10から生ずる磁力線が外方へ漏れ出ないように遮閉
する作用と、前記ワークコイル10を保護枠6の外側に
保持する作用とを有している。そして、この磁力線遮閉
部材11の上端口縁には、外向きのフランジ部11aが
一体に突設されており、該フランジ部11aは、磁力線
遮閉部材11の取付状態において、前記保護枠6の上端
口縁に突設された外向きのフランジ部6dに当接されて
磁力線遮閉部材11の位置決めを行うこととなってい
る。
【0019】そして、前記磁力線遮閉部材11の外側に
は、お椀形状の真空断熱体12が前記磁力線遮閉部材1
1を覆うようにして配設されている。本実施の形態にお
いては、この真空断熱体12は、底部を構成する底部分
12aと、湾曲部を構成する湾曲部分12bと、側周部
を構成する側周部分12cとの3部分に分割されてお
り、各部分12a,12b,12cは、図2に示すよう
に、断熱材13(例えば、シリカやパーライトなどの無
機粉末、あるいはグラスウールなどの無機繊維、硬質ウ
レタンフォーム、発泡フェノール樹脂等)を、樹脂フィ
ルム、樹脂・金属箔ラミネートフィルム(例えば、ナイ
ロン・PET・アルミ箔・無延伸ポリプロピレン)など
で構成された袋部材14により真空パックして構成され
ており、極めて高い断熱性能を発揮するものである。な
お、単体でお椀形状の真空断熱体12を構成することが
できる場合には、分割する必要はない。ところで、図3
に示すように、真空断熱体12の一面側(即ち、外側)
にカバー部材12′を部分溶着により固着して、該カバ
ー部材12′と真空断熱体12との間に溶着部12
a′,12a′・・によって分割された空気層S,S・
・が形成されるように構成したものを真空断熱体12に
代えて用いることもできる。その場合、真空断熱体12
の外側での熱対流が少なくなるため、断熱性能がより一
層向上する。
は、お椀形状の真空断熱体12が前記磁力線遮閉部材1
1を覆うようにして配設されている。本実施の形態にお
いては、この真空断熱体12は、底部を構成する底部分
12aと、湾曲部を構成する湾曲部分12bと、側周部
を構成する側周部分12cとの3部分に分割されてお
り、各部分12a,12b,12cは、図2に示すよう
に、断熱材13(例えば、シリカやパーライトなどの無
機粉末、あるいはグラスウールなどの無機繊維、硬質ウ
レタンフォーム、発泡フェノール樹脂等)を、樹脂フィ
ルム、樹脂・金属箔ラミネートフィルム(例えば、ナイ
ロン・PET・アルミ箔・無延伸ポリプロピレン)など
で構成された袋部材14により真空パックして構成され
ており、極めて高い断熱性能を発揮するものである。な
お、単体でお椀形状の真空断熱体12を構成することが
できる場合には、分割する必要はない。ところで、図3
に示すように、真空断熱体12の一面側(即ち、外側)
にカバー部材12′を部分溶着により固着して、該カバ
ー部材12′と真空断熱体12との間に溶着部12
a′,12a′・・によって分割された空気層S,S・
・が形成されるように構成したものを真空断熱体12に
代えて用いることもできる。その場合、真空断熱体12
の外側での熱対流が少なくなるため、断熱性能がより一
層向上する。
【0020】前記磁力線遮閉部材11の底面中心部およ
び真空断熱体12における底部分12aの中心部には、
図4に示すように、前記センタセンサー8を臨ませるた
めの貫通穴13,14がそれぞれ形成されており、該貫
通穴13,14の口縁部は、前記センタセンサー8を前
記保護枠6に取り付けるための止着子(即ち、ビス)1
5,15により共締めされている。つまり、センタセン
サー8の下端部に設けられた取付片16および前記貫通
穴13,14の口縁部を貫通するビス15を、前記保護
枠6の底面に突設したネジ筒17に螺着することによ
り、センタセンサー8、磁力線遮閉部材11および真空
断熱体12が同時に固定されることとなっているのであ
る。この場合、真空断熱体12における底部分12aの
真空度を損なうことがないように、該底部分12aの内
周縁部にビス挿通用の穴を予め形成しておく必要があ
る。
び真空断熱体12における底部分12aの中心部には、
図4に示すように、前記センタセンサー8を臨ませるた
めの貫通穴13,14がそれぞれ形成されており、該貫
通穴13,14の口縁部は、前記センタセンサー8を前
記保護枠6に取り付けるための止着子(即ち、ビス)1
5,15により共締めされている。つまり、センタセン
サー8の下端部に設けられた取付片16および前記貫通
穴13,14の口縁部を貫通するビス15を、前記保護
枠6の底面に突設したネジ筒17に螺着することによ
り、センタセンサー8、磁力線遮閉部材11および真空
断熱体12が同時に固定されることとなっているのであ
る。この場合、真空断熱体12における底部分12aの
真空度を損なうことがないように、該底部分12aの内
周縁部にビス挿通用の穴を予め形成しておく必要があ
る。
【0021】前記真空断熱体12における底部分12a
は前記したようにビス15により磁力線遮閉部材11と
共締め状態で固定され、真空断熱体12における側周部
分12cは、その上端を磁力線遮閉部材11のフランジ
部11aに当接して位置決めされた状態で結束帯18に
より締め付け固定され、真空断熱体12における湾曲部
12bは、底部分12aと側周部分12cとに挟持され
た状態で固定されることとなっている。
は前記したようにビス15により磁力線遮閉部材11と
共締め状態で固定され、真空断熱体12における側周部
分12cは、その上端を磁力線遮閉部材11のフランジ
部11aに当接して位置決めされた状態で結束帯18に
より締め付け固定され、真空断熱体12における湾曲部
12bは、底部分12aと側周部分12cとに挟持され
た状態で固定されることとなっている。
【0022】一方、前記蓋体2は、外面を構成する合成
樹脂製の上板19と、内面を構成する合成樹脂製の下板
20とによって構成されており、該下板20は、後述す
るように取り外し自在とされている。この蓋体2は、図
示しないヒンジユニットを介して炊飯器本体1に対して
開閉自在且つ着脱自在に取り付けられている。
樹脂製の上板19と、内面を構成する合成樹脂製の下板
20とによって構成されており、該下板20は、後述す
るように取り外し自在とされている。この蓋体2は、図
示しないヒンジユニットを介して炊飯器本体1に対して
開閉自在且つ着脱自在に取り付けられている。
【0023】そして、前記蓋体2の中央部には、前記上
板19から垂設された筒部21が形成されており、該筒
部21内には、炊飯時に発生する水蒸気を外部へ排出す
るための蒸気排出通路22を有する調圧筒23が着脱自
在に取り付けられている。該調圧筒23内には、調圧弁
として作用するボール弁24が配設されている。前記調
圧筒23の下端には、前記蓋体2の閉止時に前記飯器3
の開口部3aを密閉するための熱良導体(例えば、アル
ミ合金)からなる放熱板25が取り付けられている。該
放熱板25の外周縁部は、蓋体2の閉蓋時には前記肩部
材7に設けられた肩ヒータ(図示省略)に圧接されるこ
ととなっている。つまり、放熱板25は肩ヒータからの
伝熱により加熱されることとなっているのである。符号
26は放熱板25と蓋体下板20との間をシールするシ
ールパッキン、27は放熱板25と飯器開口部3aとの
間をシールするシールパッキンである。
板19から垂設された筒部21が形成されており、該筒
部21内には、炊飯時に発生する水蒸気を外部へ排出す
るための蒸気排出通路22を有する調圧筒23が着脱自
在に取り付けられている。該調圧筒23内には、調圧弁
として作用するボール弁24が配設されている。前記調
圧筒23の下端には、前記蓋体2の閉止時に前記飯器3
の開口部3aを密閉するための熱良導体(例えば、アル
ミ合金)からなる放熱板25が取り付けられている。該
放熱板25の外周縁部は、蓋体2の閉蓋時には前記肩部
材7に設けられた肩ヒータ(図示省略)に圧接されるこ
ととなっている。つまり、放熱板25は肩ヒータからの
伝熱により加熱されることとなっているのである。符号
26は放熱板25と蓋体下板20との間をシールするシ
ールパッキン、27は放熱板25と飯器開口部3aとの
間をシールするシールパッキンである。
【0024】そして、前記蓋体上板19の中心部に垂設
された筒部21の下端には、外ネジを有するネジ筒28
が高周波溶着により固着されており、該ネジ筒28に
は、前記蓋体下板20の内周縁部を前記ネジ筒28の上
端に突設されたフランジ部28aに圧接させるネジ29
が螺着されることとなっている。つまり、ネジ29を締
め上げることにより、蓋体下板20は取り付けられ、ネ
ジ29の螺脱により蓋体下板29は取り外されることと
なっているのである。本実施の形態においては、前記蓋
体下板20の上面には、蓋体用の真空断熱体30が配設
されている。この真空断熱体30も、図2に示すよう
に、断熱材13(例えば、シリカやパーライトなどの無
機粉末、あるいはグラスウールなどの無機繊維、硬質ウ
レタンフォーム、発泡フェノール樹脂等)を、樹脂フィ
ルム、樹脂・金属箔ラミネートフィルム(例えば、ナイ
ロン・PET・アルミ箔・無延伸ポリプロピレン)など
で構成された袋部材14により真空パックして構成され
ており、極めて高い断熱性能を発揮するものである。こ
のようにすると、蓋体2における断熱性能が向上し、保
温時の保温性能が向上する。
された筒部21の下端には、外ネジを有するネジ筒28
が高周波溶着により固着されており、該ネジ筒28に
は、前記蓋体下板20の内周縁部を前記ネジ筒28の上
端に突設されたフランジ部28aに圧接させるネジ29
が螺着されることとなっている。つまり、ネジ29を締
め上げることにより、蓋体下板20は取り付けられ、ネ
ジ29の螺脱により蓋体下板29は取り外されることと
なっているのである。本実施の形態においては、前記蓋
体下板20の上面には、蓋体用の真空断熱体30が配設
されている。この真空断熱体30も、図2に示すよう
に、断熱材13(例えば、シリカやパーライトなどの無
機粉末、あるいはグラスウールなどの無機繊維、硬質ウ
レタンフォーム、発泡フェノール樹脂等)を、樹脂フィ
ルム、樹脂・金属箔ラミネートフィルム(例えば、ナイ
ロン・PET・アルミ箔・無延伸ポリプロピレン)など
で構成された袋部材14により真空パックして構成され
ており、極めて高い断熱性能を発揮するものである。こ
のようにすると、蓋体2における断熱性能が向上し、保
温時の保温性能が向上する。
【0025】上記のように構成された電気炊飯器におい
ては、次のような作用効果が得られる。
ては、次のような作用効果が得られる。
【0026】即ち、お椀形状の真空断熱体12により飯
器3の外側が覆われることとなっているので、炊飯器本
体1の断熱性能が大幅に向上し、保温時における消費電
力を大幅に少なくすることができる。しかも、ワークコ
イル10の外側がお椀形状の磁力線遮閉部材11により
覆われることとなっているため、ワークコイル10から
の磁力線の真空断熱体12への影響が抑制できることと
なり、真空断熱体12の断熱性能を損なうということが
なくなる。さらに、図5に示すように、ワークコイル1
0からの磁力線の外側への漏れが炊飯器本体1の内周面
に対応する全面で防止できるため、ワークコイル10の
インダクタンスが高められることとなり、その結果、飯
器3における磁束が大きくなって、飯器加熱効率が向上
することとなる。
器3の外側が覆われることとなっているので、炊飯器本
体1の断熱性能が大幅に向上し、保温時における消費電
力を大幅に少なくすることができる。しかも、ワークコ
イル10の外側がお椀形状の磁力線遮閉部材11により
覆われることとなっているため、ワークコイル10から
の磁力線の真空断熱体12への影響が抑制できることと
なり、真空断熱体12の断熱性能を損なうということが
なくなる。さらに、図5に示すように、ワークコイル1
0からの磁力線の外側への漏れが炊飯器本体1の内周面
に対応する全面で防止できるため、ワークコイル10の
インダクタンスが高められることとなり、その結果、飯
器3における磁束が大きくなって、飯器加熱効率が向上
することとなる。
【0027】また、真空断熱体12を、複数の部分12
a,12b,12cに分割しているため、磁力線遮閉部
材11の外側を覆うお椀形状を構成し易くなっている。
a,12b,12cに分割しているため、磁力線遮閉部
材11の外側を覆うお椀形状を構成し易くなっている。
【0028】また、磁力線遮閉部材11の上端に、真空
断熱体12の上端に当接されるフランジ部11aを一体
に突設したことにより、フランジ部11aへの当接によ
り真空断熱体12を所定の位置に容易に位置決めするこ
とができることとなっている。
断熱体12の上端に当接されるフランジ部11aを一体
に突設したことにより、フランジ部11aへの当接によ
り真空断熱体12を所定の位置に容易に位置決めするこ
とができることとなっている。
【0029】また、磁力線遮閉部材11および真空断熱
体12の底面中心部に形成された貫通穴13,14の口
縁部を、センタセンサー8を保護枠6に取り付けるため
の止着子15により共締めするようにしたことにより、
磁力線遮閉部材11および真空断熱体12の取付をセン
タセンサー8の取付と同時に行うことができることとな
り、組付工数を大幅に低減できる。
体12の底面中心部に形成された貫通穴13,14の口
縁部を、センタセンサー8を保護枠6に取り付けるため
の止着子15により共締めするようにしたことにより、
磁力線遮閉部材11および真空断熱体12の取付をセン
タセンサー8の取付と同時に行うことができることとな
り、組付工数を大幅に低減できる。
【0030】第2の実施の形態 図6には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊
飯器の蓋体が示されている。
飯器の蓋体が示されている。
【0031】この場合、蓋体2は、合成樹脂製の上板1
9に対してその外周部および筒部21において合成樹脂
の下板20の外周部および内周縁部を高周波溶着により
固着することにより構成されており、蓋体下板20が取
り外せない構造となっている。また、放熱板25は、電
磁誘導により誘導渦電流を生ずる磁性体金属により構成
されている。そして、前記蓋体下板20の上面には、前
記放熱板25に誘導渦電流を発生せしめる電磁誘導コイ
ル(即ち、ワークコイル)31が配設されている。つま
り、本実施の形態においては、飯器3の底面側、湾曲面
側、側周面側および上面側からの加熱が可能(換言すれ
ば、全面加熱が可能)となっているのである。
9に対してその外周部および筒部21において合成樹脂
の下板20の外周部および内周縁部を高周波溶着により
固着することにより構成されており、蓋体下板20が取
り外せない構造となっている。また、放熱板25は、電
磁誘導により誘導渦電流を生ずる磁性体金属により構成
されている。そして、前記蓋体下板20の上面には、前
記放熱板25に誘導渦電流を発生せしめる電磁誘導コイ
ル(即ち、ワークコイル)31が配設されている。つま
り、本実施の形態においては、飯器3の底面側、湾曲面
側、側周面側および上面側からの加熱が可能(換言すれ
ば、全面加熱が可能)となっているのである。
【0032】前記ワークコイル31の上方には、円盤形
状の蓋体用の磁力線遮閉部材32と、該磁力線遮閉部材
32の上方に位置して断熱材13(例えば、シリカやパ
ーライトなどの無機粉末、あるいはグラスウールなどの
無機繊維、硬質ウレタンフォーム、発泡フェノール樹脂
等)を、樹脂フィルム、樹脂・金属箔ラミネートフィル
ム(例えば、ナイロン・PET・アルミ箔・無延伸ポリ
プロピレン)などで構成された袋部材14により真空パ
ックしてなる円盤形状の蓋体用の真空断熱体33(図2
参照)とが配設されている。なお、前記磁力線遮閉部材
32も、耐熱合成樹脂に磁性体を混入してなるが、電気
抵抗が大きく渦電流が発生しにくい材質のものにより構
成するのが望ましい。
状の蓋体用の磁力線遮閉部材32と、該磁力線遮閉部材
32の上方に位置して断熱材13(例えば、シリカやパ
ーライトなどの無機粉末、あるいはグラスウールなどの
無機繊維、硬質ウレタンフォーム、発泡フェノール樹脂
等)を、樹脂フィルム、樹脂・金属箔ラミネートフィル
ム(例えば、ナイロン・PET・アルミ箔・無延伸ポリ
プロピレン)などで構成された袋部材14により真空パ
ックしてなる円盤形状の蓋体用の真空断熱体33(図2
参照)とが配設されている。なお、前記磁力線遮閉部材
32も、耐熱合成樹脂に磁性体を混入してなるが、電気
抵抗が大きく渦電流が発生しにくい材質のものにより構
成するのが望ましい。
【0033】前記磁力線遮閉部材32および真空断熱体
33は、その外周部を蓋体上板19の内面に突設された
リブ34と環状突部35との間に挟持された状態で固定
されている。
33は、その外周部を蓋体上板19の内面に突設された
リブ34と環状突部35との間に挟持された状態で固定
されている。
【0034】このようにすると、ワークコイル31によ
る誘導渦電流が放熱板25内に発生して、該誘導渦電流
の抵抗熱により放熱板25が加熱され、放熱板25から
の放熱により炊飯時のおねばの成長阻止および保温時の
露付き防止が得られる。そして、真空断熱体33により
蓋体2内の断熱性能が大幅に向上するため、保温時にお
ける消費電力を大幅に少なくすることができる。しか
も、ワークコイル31の上方が磁力線遮閉部材32によ
り覆われることとなっているため、ワークコイル31か
らの磁力線の真空断熱体33への影響が抑制できること
となり、真空断熱体33の断熱性能を損なうということ
がなくなる。さらに、ワークコイル31からの磁力線の
外側への漏れが蓋体2の全面で防止できるため、ワーク
コイル31のインダクタンスが高められることとなり、
その結果、放熱板25における磁束が大きくなって、放
熱板加熱効率が向上することとなる。その他の構成およ
び作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので
説明を省略する。
る誘導渦電流が放熱板25内に発生して、該誘導渦電流
の抵抗熱により放熱板25が加熱され、放熱板25から
の放熱により炊飯時のおねばの成長阻止および保温時の
露付き防止が得られる。そして、真空断熱体33により
蓋体2内の断熱性能が大幅に向上するため、保温時にお
ける消費電力を大幅に少なくすることができる。しか
も、ワークコイル31の上方が磁力線遮閉部材32によ
り覆われることとなっているため、ワークコイル31か
らの磁力線の真空断熱体33への影響が抑制できること
となり、真空断熱体33の断熱性能を損なうということ
がなくなる。さらに、ワークコイル31からの磁力線の
外側への漏れが蓋体2の全面で防止できるため、ワーク
コイル31のインダクタンスが高められることとなり、
その結果、放熱板25における磁束が大きくなって、放
熱板加熱効率が向上することとなる。その他の構成およ
び作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので
説明を省略する。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、飯器を出し入
れ自在に収納する炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口部
を開閉する蓋体と、前記飯器を加熱する加熱手段とを備
えた電気炊飯器において、前記加熱手段として、前記炊
飯器本体の内周面を構成する耐熱合成樹脂製の保護枠の
外側に位置して前記飯器に誘導渦電流を発生させる電磁
誘導コイルを採用するとともに、該電磁誘導コイルの外
側に、耐熱合成樹脂に磁性体を混入してなるお椀形状の
磁力線遮閉部材を前記保護枠の外側を覆うようにして配
設し且つ該磁力線遮閉部材の外側に、お椀形状の真空断
熱体を前記磁力線遮閉部材を覆うようにして配設して、
お椀形状の真空断熱体により飯器の外側を覆うようにし
たので、炊飯器本体の断熱性能が大幅に向上することと
なり、保温時における消費電力を大幅に少なくすること
ができるという効果がある。しかも、電磁誘導コイルの
外側がお椀形状の磁力線遮閉部材により覆われているた
め、電磁誘導コイルからの磁力線の真空断熱体への影響
が抑制できることとなり、真空断熱体の断熱性能を損な
うということがなくなるという効果もある。さらに、電
磁誘導コイルからの磁力線の外側への漏れが炊飯器本体
の内周面に対応する全面で防止できるため、電磁誘導コ
イルのインダクタンスが高められることとなり、その結
果、飯器における磁束が大きくなって、飯器加熱効率が
向上するという効果もある。
れ自在に収納する炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口部
を開閉する蓋体と、前記飯器を加熱する加熱手段とを備
えた電気炊飯器において、前記加熱手段として、前記炊
飯器本体の内周面を構成する耐熱合成樹脂製の保護枠の
外側に位置して前記飯器に誘導渦電流を発生させる電磁
誘導コイルを採用するとともに、該電磁誘導コイルの外
側に、耐熱合成樹脂に磁性体を混入してなるお椀形状の
磁力線遮閉部材を前記保護枠の外側を覆うようにして配
設し且つ該磁力線遮閉部材の外側に、お椀形状の真空断
熱体を前記磁力線遮閉部材を覆うようにして配設して、
お椀形状の真空断熱体により飯器の外側を覆うようにし
たので、炊飯器本体の断熱性能が大幅に向上することと
なり、保温時における消費電力を大幅に少なくすること
ができるという効果がある。しかも、電磁誘導コイルの
外側がお椀形状の磁力線遮閉部材により覆われているた
め、電磁誘導コイルからの磁力線の真空断熱体への影響
が抑制できることとなり、真空断熱体の断熱性能を損な
うということがなくなるという効果もある。さらに、電
磁誘導コイルからの磁力線の外側への漏れが炊飯器本体
の内周面に対応する全面で防止できるため、電磁誘導コ
イルのインダクタンスが高められることとなり、その結
果、飯器における磁束が大きくなって、飯器加熱効率が
向上するという効果もある。
【0036】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気炊飯器において、前記真空断熱体を、複数の
部分に分割した場合、磁力線遮閉部材の外側を覆うお椀
形状を構成し易くなる。
記載の電気炊飯器において、前記真空断熱体を、複数の
部分に分割した場合、磁力線遮閉部材の外側を覆うお椀
形状を構成し易くなる。
【0037】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前
記磁力線遮閉部材の上端に、前記真空断熱体の上端に当
接されるフランジ部を一体に突設した場合、フランジ部
への当接により真空断熱体を所定の位置に容易に位置決
めすることができる。
および2のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前
記磁力線遮閉部材の上端に、前記真空断熱体の上端に当
接されるフランジ部を一体に突設した場合、フランジ部
への当接により真空断熱体を所定の位置に容易に位置決
めすることができる。
【0038】請求項4の発明におけるように、請求項
1、2および3のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記磁力線遮閉部材および真空断熱体の底面中心部
に、前記飯器の温度を検出するための温度検出手段とし
て作用するセンタセンサーを臨ませるための貫通穴を形
成するとともに、該貫通穴の口縁部を、前記センタセン
サーを前記保護枠に取り付けるための止着子により共締
めした場合、磁力線遮閉部材および真空断熱体の取付を
センタセンサーの取付と同時に行うことができ、組付工
数を低減できる。
1、2および3のいずれか一項記載の電気炊飯器におい
て、前記磁力線遮閉部材および真空断熱体の底面中心部
に、前記飯器の温度を検出するための温度検出手段とし
て作用するセンタセンサーを臨ませるための貫通穴を形
成するとともに、該貫通穴の口縁部を、前記センタセン
サーを前記保護枠に取り付けるための止着子により共締
めした場合、磁力線遮閉部材および真空断熱体の取付を
センタセンサーの取付と同時に行うことができ、組付工
数を低減できる。
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器において用いられている真空断熱体の拡大部分断面図
である。
器において用いられている真空断熱体の拡大部分断面図
である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器において用いられている真空断熱体の変形例を示す拡
大部分断面図である。
器において用いられている真空断熱体の変形例を示す拡
大部分断面図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器におけるセンタセンサー部分の拡大断面図である。
器におけるセンタセンサー部分の拡大断面図である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における磁力線の状態を説明する説明図である。
器における磁力線の状態を説明する説明図である。
【図6】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯
器における蓋体の拡大断面図である。
器における蓋体の拡大断面図である。
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は飯器、6は保護枠、8
はセンタセンサー、10は電磁誘導コイル(ワークコイ
ル)、11は磁力線遮閉部材、11aはフランジ部、1
2は真空断熱体、12aは底部分、12bは湾曲部分、
12cは側周部分、13,14は貫通穴、15は止着子
(ビス)。
はセンタセンサー、10は電磁誘導コイル(ワークコイ
ル)、11は磁力線遮閉部材、11aはフランジ部、1
2は真空断熱体、12aは底部分、12bは湾曲部分、
12cは側周部分、13,14は貫通穴、15は止着子
(ビス)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B055 AA03 BA22 BA23 BA27 BA29 CA09 CA16 CA17 CA19 CA22 CA64 CA71 CB02 CB06 CB07 CB08 CC04 CC23 CC24 CC27 CC29 CC52 CD02 DB14 FB01 FB02 FB12 FB26 FB33 FC06 FC08 FC09 FC11 FC14 FD10
Claims (4)
- 【請求項1】 飯器を出し入れ自在に収納する炊飯器本
体と、該炊飯器本体の開口部を開閉する蓋体と、前記飯
器を加熱する加熱手段とを備えた電気炊飯器であって、
前記加熱手段として、前記炊飯器本体の内周面を構成す
る耐熱合成樹脂製の保護枠の外側に位置して前記飯器に
誘導渦電流を発生させる電磁誘導コイルを採用するとと
もに、該電磁誘導コイルの外側には、耐熱合成樹脂に磁
性体を混入してなるお椀形状の磁力線遮閉部材を前記保
護枠の外側を覆うようにして配設し且つ該磁力線遮閉部
材の外側には、お椀形状の真空断熱体を前記磁力線遮閉
部材を覆うようにして配設したことを特徴とする電気炊
飯器。 - 【請求項2】 前記真空断熱体を、複数の部分に分割し
たことを特徴とする前記請求項1記載の電気炊飯器。 - 【請求項3】 前記磁力線遮閉部材の上端には、前記真
空断熱体の上端に当接されるフランジ部を一体に突設し
たことを特徴とする前記請求項1および2のいずれか一
項記載の電気炊飯器。 - 【請求項4】 前記磁力線遮閉部材および真空断熱体の
底面中心部には、前記飯器の温度を検出するための温度
検出手段として作用するセンタセンサーを臨ませるため
の貫通穴を形成するとともに、該貫通穴の口縁部を、前
記センタセンサーを前記保護枠に取り付けるための止着
子により共締めしたことを特徴とする前記請求項1、2
および3のいずれか一項記載の電気炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000265014A JP2002065452A (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 電気炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000265014A JP2002065452A (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 電気炊飯器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002065452A true JP2002065452A (ja) | 2002-03-05 |
Family
ID=18752347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000265014A Pending JP2002065452A (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 電気炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002065452A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006288918A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 電気炊飯器 |
JP2009125262A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Panasonic Corp | ジャー炊飯器 |
JP2011245033A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Hitachi Appliances Inc | 炊飯器 |
KR20220151794A (ko) * | 2021-05-07 | 2022-11-15 | 주식회사 아모센스 | 유도가열식 전기밥솥 |
-
2000
- 2000-09-01 JP JP2000265014A patent/JP2002065452A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006288918A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 電気炊飯器 |
JP4556750B2 (ja) * | 2005-04-14 | 2010-10-06 | タイガー魔法瓶株式会社 | 電気炊飯器 |
JP2009125262A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Panasonic Corp | ジャー炊飯器 |
JP2011245033A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Hitachi Appliances Inc | 炊飯器 |
KR20220151794A (ko) * | 2021-05-07 | 2022-11-15 | 주식회사 아모센스 | 유도가열식 전기밥솥 |
KR102751769B1 (ko) | 2021-05-07 | 2025-01-09 | 주식회사 아모센스 | 유도가열식 전기밥솥 |
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