JP2002065129A - 両軸受リールの逆転防止機構 - Google Patents

両軸受リールの逆転防止機構

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラチェットホイールとの摩擦によりラチェッ
ト爪を付勢する挟持部材を備えた逆転防止機構におい
て、スプール軸の脱着時に挟持部材の変形を抑える。 【解決手段】 両軸受リールのドラグ作動用の逆転防止
機構9は、ラチェットホイール50と、ラチェット爪5
1、抜け止め部材55と、挟持部材52とを備えてい
る。ラチェットホイールは、複数の鋸歯50aを有し、
スプール3と連動可能な摩擦ディスク36に軸方向移動
自在かつ回転不能に装着されている。ラチェット爪は、
鋸歯に先端が接触する接触姿勢と歯部から離反する離反
姿勢とに側板10に揺動自在に装着されている。抜け止
め部材は、側板に設けられ、ラチェットホイールを側板
に対して抜け止めする。挟持部材は、ラチェット爪に装
着されラチェットホイールが糸巻取方向に回転したとき
ラチェット爪を離反勢側に付勢し、糸繰り出し方向に回
転したとき接触姿勢側に付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆転防止機構、特
に、両軸受リールのリール本体に回転自在に装着された
スプールの糸繰り出し方向の回転を規制するための両軸
受リールの逆転防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】両軸受リールのドラグ装置には、一般
に、ドラグ作動の際にスプールに連動可能な連動部材の
糸繰り出し方向の回転を禁止するための逆転防止機構が
装着されている。たとえば、ハンドル軸の周りに設けら
れたスタードラグ形のドラグ装置の場合、ハンドル軸に
逆転防止機構が装着されている。また、スプール軸の周
りに設けられたレバードラグ形のドラグ装置の場合、ス
プール軸又はドラグディスクに逆転防止機構が設けられ
ている。
【0003】この種のレバードラグリールの制動装置に
使用される逆転防止機構には、一般に爪式の逆転防止機
構が使用されている。爪式の逆転防止機構は、外周部に
周方向に間隔を隔てて歯部が形成され、連動部材に回転
不能に装着された回転部材と、回転部材の歯部に接触す
る接触姿勢と離反する離反姿勢との間で揺動自在にリー
ル本体に装着された爪部材と、爪部材を接触姿勢側に付
勢する付勢部材とを有している。爪部材は、先端が揺動
中心より糸巻取方向下流側に配置されている。
【0004】このように構成された爪式の逆転防止機構
では、スプールの糸巻取方向の回転に連動して回転部材
が糸巻取方向に回転すると、爪部材が歯部によって離反
姿勢側に押圧される。しかし、歯部が爪部材を通過する
と、付勢部材により接触姿勢側に付勢され回転部材に接
触する。このため、糸巻取方向にスプールが回転する
と、爪部材が振動した状態で回転部材に接触し、断続し
たクリック音が発生する。このようなクリック音が発生
すると、たとえば頻繁に巻取動作を繰り返すジギングな
どの釣りを行うと、騒音が連続して不快なものになる。
しかも、爪部材が回転部材に接触するために巻取時の回
転抵抗も増加し、巻取効率も低下する。
【0005】そこで、糸巻取時におけるクリック音をな
くすために、ばねによる付勢に代えて摩擦によって爪部
材を付勢する付勢部材を備えたものが知られている。付
勢部材は、C字状に折り曲げられた薄板部材で構成さ
れ、爪部材にはめ込み固定されている。付勢部材の1対
の先端は、回転部材の両側面に弾性的に接触して回転部
材を挟持している。このような摩擦による付勢部材を備
えた逆転防止機構では、回転部材が糸巻取方向に回転す
ると、摩擦により爪部材は離反姿勢側に付勢され、糸繰
り出し方向に回転すると摩擦により接触姿勢側に付勢さ
れる。このため、糸巻取時にクリック音が発生しなくな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の逆転防止機
構では、メンテナンスや部品の交換等のために分解する
際にハンドル軸やスプール軸等の連動部材を抜くとき、
回転部材も連動部材とともに動くことがある。回転部材
が連動部材とともに移動すると、回転部材を挟持してい
る付勢部材が変形するおそれがある。これを防止するた
めには、回転部材を連動部材に対して軸方向に相対移動
自在に配置すればよい。
【0007】しかし、このように回転部材を移動自在に
配置しても、グリースなどの潤滑剤の影響や摩擦の影響
により回転部材が連動部材の移動によって僅かにでも移
動するおそれがある。このような僅かな移動でも、比較
的薄い板材で構成された付勢部材は変形するおそれがあ
る。
【0008】付勢部材が変形すると、付勢部材と回転部
材との間で摩擦力が発生しなくなり、爪部材を正常に付
勢できなくなる。この結果、逆転防止機構が正常に動作
しなくなる。
【0009】本発明の課題は、回転部材との摩擦により
爪部材を付勢する付勢部材を備えた逆転防止機構におい
て、連動部材の脱着時に付勢部材の変形を抑えることに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明1に係る両軸受リー
ルの逆転防止機構は、両軸受リールのリール本体に回転
自在に装着されたスプールの糸繰り出し方向の回転を規
制するための機構であって、回転部材と、爪部材と、抜
け止め手段と、付勢手段とを備えている。回転部材は、
外周部に周方向に間隔を隔てて形成された複数の歯部を
有し、スプールと連動可能な連動部材に軸方向移動自在
かつ回転不能に装着された部材である。爪部材は、歯部
に先端が接触する接触姿勢と歯部から離反する離反姿勢
とにリール本体に揺動自在に装着され、接触姿勢に配置
されると回転部材の糸繰り出し方向の回転を禁止する部
材である。抜け止め手段は、リール本体に設けられ、回
転部材をリール本体に対して抜け止めする手段である。
付勢手段は、爪部材に装着され、回転部材が糸巻取方向
に回転したとき爪部材を離反姿勢側に付勢し、糸繰り出
し方向に回転したとき接触姿勢側に付勢する手段であ
る。
【0011】この逆転防止機構では、ハンドルの糸巻取
方向の回転によりスプールが糸巻取方向に回転すると、
回転部材も糸巻取方向に回転する。すると、付勢手段に
より爪部材が離反姿勢側に付勢され、爪部材は回転部材
に衝突しなくなりクリック音が発生しない。また、スプ
ールが糸繰り出し方向に回転して、回転部材が糸繰り出
し方向に回転しようとすると、付勢手段が爪部材を接触
位置側に付勢して回転部材の糸繰り出し方向の回転が禁
止されてドラグが作動する。このような逆転防止機構を
メンテナンスなどの作業により分解するとき、回転部材
が連動部材に軸方向移動自在に装着されているととも
に、抜け止め手段によりリール本体に対して抜け止めさ
れている。このため、連動部材の脱着時に回転部材がリ
ール本体側に残り軸方向に移動しない。したがって、連
動部材の脱着時に爪部材に装着された付勢部材が変形し
にくくなる。
【0012】発明2に係る両軸受リールの逆転防止機構
は、発明1に記載の機構において、付勢手段は、爪部材
に設けられ、回転部材の両側面を弾性的に挟持する挟持
部材を有する。この場合には、回転部材の両側面を弾性
的に挟持しても、挟持部材が連動部材の脱着時に変形し
にくくなる。しかも、回転部材の両側面を挟持して付勢
しているので、付勢動作の確実性が向上する。
【0013】発明3に係る両軸受リールの逆転防止機構
は、発明1又は2に記載の機構において、抜け止め手段
は、爪部材をリール本体に対して抜け止めする。この場
合には、回転部材に加えて爪部材も抜け止めされるの
で、リール本体への爪部材の揺動支持構造が簡素化す
る。
【0014】発明4に係る両軸受リールの逆転防止機構
は、発明1から3のいずれかに記載の機構において、回
転部材の回転軸芯と連動部材の回転軸芯とが揃うように
回転部材をリール本体に対して位置決め可能な位置決め
手段をさらに備える。この場合には、回転部材をリール
本体に装着するときに位置決めされるので、回転部材の
組み込みが容易になる。
【0015】発明5に係る両軸受リールの逆転防止機構
は、発明1から4のいずれかに記載の機構において、抜
け止め手段は、リール本体に固定され、一端が回転部材
のリール本体と逆側の側面に対向する位置に配置された
板状の部材である。この場合には、抜け止め手段が板状
の部材で構成されるので、抜け止め手段の構成が簡素で
ある。
【0016】発明6に係る両軸受リールの逆転防止機構
は、発明1から5のいずれかに記載の機構において、連
動部材は、スプールを回転自在に支持するスプール軸で
ある。この場合には、レバードラグ式のドラグ機構に用
いられる逆転防止機構において、付勢部材の変形を防止
できる。
【0017】発明7に係る両軸受リールの逆転防止機構
は、発明1から5のいずれかに記載の機構において、連
動部材は、スプールを回転させるためのハンドル軸であ
る。この場合には、スタードラグ式のドラグ機構に用い
られる逆転防止機構において、付勢部材の変形を防止で
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】〔全体構成〕図1において、本発
明の一実施形態を採用した両軸受リールは、レバードラ
グリールであり、筒状のリール本体1と、リール本体1
の中心部に回転自在に装着されたスプール軸2と、スプ
ール軸2に回転自在かつ軸方向移動不能に支持されたス
プール3と、リール本体1の側方に配置されたハンドル
4とを備えている。また、レバードラグリールは、ハン
ドル4の回転をスプール3に伝達する回転伝達機構6
と、スプール3の糸繰り出し方向の回転を制動するレバ
ードラグ機構7と、スプール3をロックするスプールロ
ック機構8と、レバードラグ機構7の糸繰り出し方向の
回転を規制する逆転防止機構9とをリール本体1の内部
に備えている。
【0019】〔リール本体の構成〕リール本体1は、金
属製の左右1対の皿状の側板10,11と、側板10,
11が両端にいんろう結合により同芯に結合され複数本
の固定ボルト13により固定された金属製の孔あき筒状
のリールボディ12とを有している。側板10,11と
リールボディ12との間には、リールを体で支えるため
に使用する1対のハーネスラグ14が装着されている。
側板10,11は、そのほぼ中心部で回動自在にスプー
ル軸2の両端を支持する。左側の側板10の中心部内側
面には内方に突出する筒状の軸受収納部10aが形成さ
れている。また、左側の側板10のいんろう結合部分の
内周部は、固定ボルト13を避ける状態で内周部をアン
ダーカット加工して肉盗み処理を行っている。これによ
り、リール本体1の軽量化を図っている。右側(ハンド
ル4側)の側板11の中心部には、スプール軸2を支持
するために軸方向外方に突出するボス部11aが形成さ
れており、ボス部11aの周囲には、ハンドル4のハン
ドル軸5を装着するための厚肉円板状の軸受ブロック1
5がねじ止めされている。リールボディ12の下部には
リールを釣り竿に装着するための竿取付部19が設けら
れている。
【0020】スプール軸2は、両端に配置された左右1
対の軸受31a,31bによりリール本体1の側板1
0,11に回転自在に支持されている。またその内側で
軸方向に間隔を隔ててスプール3の両端に配置された2
つの軸受32a,32bによりスプール3を回転自在に
支持する。左側の軸受31aは、左側の側板10に形成
された軸受収納部10aに収納されている。右側の軸受
31bは、右側の側板11に形成されたボス部11aに
装着されている。スプール軸2の右端の軸受31bの外
輪の右側にはレバードラグ機構7のドラグ移動機構38
(後述)の構成部品が当接している。また内輪の左側に
は回転伝達機構6のピニオンギア17(後述)が当接し
ている。スプール軸2の左端の軸受31aの内輪の右側
には逆転防止機構9が当接している。また外輪の左端に
は、側板10の内側面が当接している。スプール3を支
持する右側の軸受32bの外輪の左側にはスプール3が
当接している。また内輪の右側にはワッシャ(図示せ
ず)を介して4枚の皿ばね34が当接している。この皿
ばね34は、制動操作レバー(後述)の揺動に対してド
ラグ力を急激に上昇させることなく広範囲でドラグ力を
調整可能にするために設けられている。スプール3を支
持する左側の軸受32aの内輪の左側にはレバードラグ
機構7の後述するディスク板がコイルばねを介して当接
している。外輪の右側はスプール3に当接している。
【0021】スプール3は、糸巻胴部3aと糸巻胴部3
aの両端に一体形成されたフランジ部3bとを有してい
る。図1の右側(ハンドル装着側)のフランジ部3bの
外方には、スプールロック機構8が設けられている。ま
た、図1の左側のフランジ部3bの外方には、レバード
ラグ機構7の制動ディスク35が装着されている。この
制動ディスク35をカバーするためのカバー部材39を
取り付けるために、左側のフランジ部3bの外周部は、
スプール軸方向外方に延びる筒状部3dが形成されてい
る。筒状部3dの内周面は、アンダーカット加工して肉
盗み処理されている。これにより、スプール3の軽量化
を図れスプール3の慣性が減少する。
【0022】〔スプールロック機構の構成〕スプールロ
ック機構8は、スプール3を糸巻取方向の回転を許容
し、糸繰り出し方向の回転をロックする機構であり、図
2に示すように、リール本体1の後部近傍に配置されて
いる。スプールロック機構8は、図3及び図4に示すよ
うに、リール本体1に進出位置(図4(A))と退入位
置(図4(B))とに移動自在に装着されたロック部2
1と、ロック部21を進出位置と退入位置とに移動させ
るロック移動機構22と、フランジ部3bの外側面に設
けられ、進出位置に進出したロック部21の先端が係合
可能なロック凹部23とを備えている。
【0023】ロック部21は、側板11に固定された収
納部材24にスプール軸2と平行な軸に沿って移動自在
に装着された移動部材25を有している。移動部材25
は、棒状部材であり、先端側からロック突起25a、鍔
部25b、軸部25c及び面取り部25dを有してい
る。ロック突起25aは、ロック凹部23に係合する突
起であり、図4に矢符で示すスプール3の糸繰り出し方
向の上流側が鋭角で下流側が鈍角に形成されている。こ
のように形成されたロック突起25aは、ロック凹部2
3に係止されるとき、鋭角側にロック凹部23が接触す
ると、移動部材25が多少傾いてもロック凹部23に確
実に食い込んでスプール3がロックされ、鈍角側にロッ
ク凹部23が接触すると、ロック凹部23の作用により
移動部材25が退入可能である。鍔部25bは、ロック
移動機構22を構成するコイルばね26を係止するため
のものである。コイルばね26は、収納部材24の内部
で移動部材25の軸部25cの外周側に配置されてい
る。コイルばね26は、移動部材25をロック凹部23
側に付勢する。軸部25cは、収納部材24に軸方向移
動自在に支持されている。また面取り部25dにより収
納部材24に回転不能に係止されている。すなわち、収
納部材24には、一端に面取り部25dを係止可能な小
判孔24aが形成されている。これにより、移動部材2
5は、リール本体1に軸方向移動自在かつ回転不能に装
着される。移動部材25の面取り部25dの後端部に
は、径方向に沿って貫通孔25eが形成されている。貫
通孔25eには、ロック移動機構22を構成するカムピ
ン30が装着されている。このカムピン30により移動
部材25の進出位置側の位置決めもなされている。上記
のような形状のロック突起25aとコイルばね26によ
る押圧とにより、進出位置に移動した移動部材25がロ
ック凹部23に係合すると、糸巻取方向の回転が許容さ
れ、糸繰り出し方向の回転がロックされる。
【0024】ロック凹部23は、ロックプレート28に
回転方向に沿って間隔を隔てて形成された切欠きにより
構成されている。ロックプレート28は、スプール3の
図1右側のフランジ部3bの外側面に固定されたリング
状のプレートである。スプール3のフランジ部3bのロ
ック凹部23が形成された外側面には、ロック凹部23
に対向した位置に環状に凹んだ逃がし部3cが形成され
ている。このような逃がし部3cを形成することによ
り、移動部材25のロック突起25aがロック凹部23
を貫通することができる。
【0025】ロック移動機構22は、側板11に移動部
材25の軸回りに揺動自在に装着されたロックレバー2
7と、前述したコイルばね26と、ロックレバー27の
揺動に応じて移動部材25をコイルばね26の付勢力に
抗して進出位置から退入位置に移動させるロックカム機
構29とを有している。ロックレバー27は、図2に示
すように、進出位置に応じた二点鎖線で示した進出姿勢
と退入位置に応じた実線で示す退入姿勢とにトグルばね
37により付勢されている。ロックカム機構29は、ロ
ックレバー27の基端部内側壁面に螺旋状に形成された
傾斜カム面27aと、移動部材25の後端部に傾斜カム
面27aに係合するように装着されたカムピン30とを
有している。
【0026】ハンドル4は、図1及び図2に示すよう
に、スプール軸2の下方にスプール軸2と平行に配置さ
れた筒状のハンドル軸5の突出端に固定ボルト60によ
り固定されている。固定ボルト60には、鍔部60aが
形成されている。鍔部60aには、円弧状の12の凹部
60bが周方向に間隔を隔てて形成されており、凹部6
0bに頭部が係合するビス61により回り止めされてい
る。ハンドル軸5は、ボス部11aの前下方で軸受ブロ
ック15にはめ込まれた筒状部材15aに回転自在に装
着されている。ハンドル軸5の先端には、メインギア1
6が回転不能に装着されている。
【0027】回転伝達機構6は、図1に示すように、ハ
ンドル4のハンドル軸5に回転自在に支持されたメイン
ギア16及びスプール軸2に一体形成されたピニオンギ
ア17とを有している。ハンドル4の回転は、ハンドル
軸5、メインギア16、ピニオンギア17を介してスプ
ール軸2に伝達される。
【0028】レバードラグ機構7は、図1に示すよう
に、スプール3の図1左側のフランジ部3bの外側面に
装着された制動ディスク35と、制動ディスク35に接
触するされた摩擦ディスク36と、スプール3及び摩擦
ディスク36をスプール軸方向に往復移動させるための
ドラグ移動機構38とを有している。
【0029】制動ディスク35は、たとえばステンレス
製のワッシャ状の円板部材であり、径方向内方の側面に
周方向に間隔を隔てて配置された複数本の取付ねじ40
により、スプール3の左側のフランジ部3bの外側面に
スプール3に対して回転不能に装着されている。制動デ
ィスク35の取付ねじ40の取付部35aは、径方向外
方部分より環状に凹んでいる。これにより、ドラグ面
積、特に径方向外方のドラグ面積が制限されにくくな
り、スプール3の外径に応じた最大径の制動ディスク3
5を使用可能になる。
【0030】摩擦ディスク36は、制動ディスク35と
対向して配置されている。摩擦ディスク36の制動ディ
スク35に対向する面には、たとえばカーボングラファ
イトや繊維強化樹脂などの耐摩耗素材製のリング状の摩
擦板36aがビス等の適宜の固定手段により固定されて
いる。摩擦ディスク36は、中心部に軸方向外方に突出
する筒状のボス部36bを有しており、このボス部36
bにスプール軸2の径方向に沿って貫通してスプール軸
2に装着されたピン2aが係止されている。これにより
摩擦ディスク36は、スプール軸2に回転不能に装着さ
れており、スプール軸2とともに回転する。また、摩擦
ディスク36のボス部36bの図4左端面には逆転防止
機構9のラチェットホイール50が回転不能かつ軸方向
移動自在に装着されている。また、摩擦ディスク36
は、カバー部材39により覆われている。摩擦ディスク
36のボス部36bは、カバー部材39を貫通して軸受
31a側に延びている。カバー部材39の貫通部分とボ
ス部36bとの間にはシール部材39aが介装されてい
る。
【0031】〔逆転防止機構の構成〕逆転防止機構9
は、図5及び図6に示すように、外周面に鋸歯50aが
形成されたラチェットホイール(回転部材の一例)50
と、ラチェットホイール50の外周側に配置され先端が
鋸歯50aを係止する1対のラチェット爪(爪部材の一
例)51とを有する爪式のワンウェイクラッチである。
【0032】ラチェットホイール50は、摩擦ディスク
36のボス部36bの外周面にたとえばセレーションな
どの適宜の係止手段により回転不能かつ軸方向外方(図
1左方)に移動自在に装着されている。この結果、ラチ
ェットホイール50は、スプール軸(連動部材の一例)
2に摩擦ディスク36を介して回転不能かつ軸方向移動
自在に装着されている。ラチェットホイール50は、図
1左側面に同芯に装着されたリング状の当接部材54を
有している。当接部材54は、軸受31aの内輪の右側
端面に当接するとともに、軸受収納部10aの内周面に
近接して配置される位置決め部54aを外周面に有して
いる。このような当接部材54を設けると、ラチェット
ホイール50を側板10に対して芯出しして装着可能に
なるので、ラチェットホイール50の組み立てが容易で
ある。なお、軸受31aの外輪は前述したように側板1
0に当接している。
【0033】ラチェットホイール50は、1対の抜け止
め部材55により側板10に対して抜け止めされてい
る。抜け止め部材55は、側板10に固定された、たと
えばステンレス合金製等の金属製の板状部材であり、一
端部55aが側板10に固定されている。抜け止め部材
55には、一端部55aからクランク状に摩擦ディスク
36側に折れ曲がってラチェット爪51をまたぐ中央部
55bが形成され、さらに側板10側にクランク状に折
れ曲がって固定部55cが形成されている。この固定部
55cでも側板10に固定されている。さらに固定部5
5cからラチェットホイール50側に湾曲してクランク
状に折れ曲がって他端部55dが形成されている。他端
部55dは、ラチェットホイール50の摩擦ディスク3
6側の側面に対向した位置に配置されている。この他端
部55dによりラチェットホイール50が抜け止めされ
る。また、中央部55bでラチェット爪51の軸方向の
移動が規制されて抜け止めされる。
【0034】1対のラチェット爪51は、スプール軸芯
に対して点対称の位置に配置されており、側板10の内
側面に鋸歯50aに接触する接触姿勢と鋸歯50aから
離反する離反姿勢とに揺動自在に装着されている。ラチ
ェット爪51の先端は、揺動軸芯よりラチェットホイー
ル50の糸巻取方向Rの下流側に配置されている。側板
10には、ラチェット爪51を揺動自在に装着するため
の1対の爪ボス10bが軸受収納部10aを挟んで対称
な位置に形成されている。また、1対の爪ボス10bを
挟んで2つの取付ボス10cが形成されている。爪ボス
10bには、ラチェット爪51を揺動自在に側板10に
装着するための揺動ピン53が装着されている。揺動ピ
ン53も、抜け止め部材55により軸方向の移動が規制
され抜け止めされている。2つの取付ボス10cは、抜
け止め部材55を一端部55aと固定部55cとで側板
10にねじ止め固定するために設けられている。
【0035】ラチェット爪51の中間部には、C字状に
折り曲げられた挟持部材(付勢手段の一例)52がはめ
込み固定されている。挟持部材52の1対の先端52a
は、ラチェットホイール50の両側面に弾性的に接触し
てラチェットホイール50を挟持している。この挟持部
材52は、ラチェットホイール50が糸巻取方向Rに回
転すると、ラチェットホイール50との摩擦によりラチ
ェット爪51を離反姿勢側に付勢する。付勢されたラチ
ェット爪51は、抜け止め部材55に接触して離反姿勢
に維持される。また、ラチェットホイール50が逆に糸
繰り出し方向に回転すると、ラチェットホイール50と
の摩擦によりラチェット爪51を接触姿勢側に付勢す
る。これにより、糸巻取時にラチェット爪51がラチェ
ットホイール50の鋸歯50aに接触しなくなり、騒音
を抑えることができる。しかも、回転抵抗の増加を抑
え、スプール3の巻取効率の低下を抑えることもでき
る。
【0036】この結果、摩擦ディスク36は、スプール
軸方向外方(図4左方)つまり制動ディスク36から離
反する方向へ移動不能であるとともに、逆転防止機構9
により糸巻取方向の回転が許可され糸繰り出し方向の回
転が禁止される。
【0037】ここで、制動解除状態にあるとき、図1の
スプール軸芯の下側に示すように、摩擦ディスク36の
摩擦板36aと制動ディスク35との間に隙間があき、
制動状態にあるときには、図1のスプール軸芯の上側に
示すように、両者が密着する。この密着度合いを調整す
ることによりドラグ力が変化する。
【0038】ドラグ移動機構38は、図1に示すよう
に、リール本体1に揺動自在に設けられた制動操作レバ
ー45と、制動操作レバー45の図2時計回りの揺動に
応じてスプール3及び制動ディスク35を押圧して図3
左方に移動させる押圧機構46と、摩擦ディスク36と
スプール3との間に配置され、制動操作レバー45の図
2反時計回りの移動に応じてスプールを図1右方に移動
させるためのリターンばね47とを有している。
【0039】リターンばね47は、摩擦ディスク36と
軸受32aとの間においてスプール軸2の外周側に圧縮
状態で装着され、摩擦ディスク36は制動ディスク35
(スプール3)を離反する方向に付勢しかつ制動ディス
ク35(スプール3)を図4右方に付勢する。
【0040】制動操作レバー45は、図2に実線で示す
制動解除位置と2点鎖線で示す最大制動位置との間でリ
ール本体1に揺動自在に装着されている。制動操作レバ
ー45は、ボス部11aに揺動自在に装着されるレバー
部45aと、レバー部45aの先端に固定されたつまみ
部45bとを有している。レバー部45aの基端部は、
押圧機構46に回転不能に係止されている。
【0041】次にレバードラグ機構7の制動動作につい
て説明する。レバードラグ機構7では、制動操作レバー
45を図2に2点鎖線で示す制動位置から実線で示す制
動解除位置に揺動させると、図1のスプール軸芯の上側
に示す状態から下側に示す状態に変化する。まず、リタ
ーンばね47の付勢力によりスプール3が押圧されて図
1右側に移動する。これにより、制動ディスク35と摩
擦ディスク36との間に隙間ができる。さらに軸受32
aを介してスプール3が押圧され右側に移動する。これ
によりスプール3の制動が解除される。一方、スプール
3が移動すると、軸受32b、皿ばね34、ピニオンギ
ア17及び軸受31bを介して押圧機構が押圧されて図
1右側に後退する。そして、制動操作レバー45が制動
解除位置に揺動すると図1のスプール軸芯の下側の状態
に移動する。
【0042】一方、制動操作レバー45を図2に実線で
示す制動解除位置から2点鎖線で示す制動位置に揺動さ
せると、図1のスプール軸芯の下側に示す状態から上側
に示す状態に変化する。まず、制動操作レバー45の揺
動により押圧機構46がスプール軸方向左方に移動す
る。これにより軸受31bの外輪が押圧されて移動し、
ピニオンギア17、皿ばね34及び軸受32bを介して
スプール3が押圧されスプール軸方向左方(図1左方)
に移動する。この結果、制動ディスク35も軸方向左方
に移動する。この結果、制動ディスク35が摩擦ディス
ク36に接近する。そして、制動ディスク35が、軸方
向に移動不能でかつ糸繰り出し方向に回転不能な摩擦デ
ィスク36に接触すると、ドラグ力がスプール3に作用
する。そして、制動操作レバー45を最大揺動位置まで
揺動させると、押圧力が最大になり、制動ディスク35
が摩擦ディスク36により押圧されて大きなドラグ力が
得られる。
【0043】この状態でハンドル4の回転によりスプー
ル3が糸巻取方向に回転すると、摩擦ディスク36を介
してラチェットホイール50も糸巻取方向R(図5)に
回転する。すると、挟持部材52は、ラチェットホイー
ル50との摩擦により、糸巻取方向Rに引っ張られる。
この結果、ラチェット爪51は挟持部材52によって離
反姿勢側に付勢され、離反姿勢に揺動して抜け止め部材
55に当接する。このため、スプール3が糸巻取方向に
回転する時には、ラチェットホイール50とラチェット
爪51との衝突によるクリック音は発生しない。
【0044】一方、仕掛けに魚がかかってスプール3が
糸繰り出し方向に回転すると、ラチェットホイール50
も糸繰り出し方向に回転する。すると、挟持部材52
は、ラチェットホイール50との摩擦により、糸巻取方
向Rと逆の糸繰り出し方向に引っ張られる。この結果、
ラチェット爪51は挟持部材52によって接触姿勢側に
付勢され、接触姿勢に揺動する。このため、スプール3
が糸繰り出し方向に回転する時には、ラチェットホイー
ル50の糸繰り出し方向の回転が禁止される。この結
果、摩擦ディスク36の糸繰り出し方向の回転が阻止さ
れてスプール3に設定されたドラグ力が作用する。
【0045】次に、レバードラグリールの操作方法につ
いて説明する。スプールに釣り糸を巻き取る際には、ハ
ンドル4を糸巻取方向に回転させる。すると、ハンドル
4の回転が、ハンドル軸5、メインギアギア16、ピニ
オンギア17、スプール軸2、レバードラグ機構7を介
してスプール3に伝達され、スプール3が回転する。
【0046】一方、仕掛けが根掛かりなどしたときにス
プール3をロックさせる場合には、ロックレバー27を
図2に実線で示す位置から2点鎖線で示す位置に揺動さ
せる。すると、コイルばね26により付勢された移動部
材25が進出位置側に進出し、ロック突起25aがロッ
ク凹部23に係止され、スプール3の糸繰り出し方向へ
の回転がロックされる。この状態で釣り糸を巻き取って
糸ふけを取った後、釣り竿を仕掛けに向けてまっすく引
っ張る。こうすることによって根掛かりした相手物、釣
り針、釣り糸、あるいはその結束部が破損して仕掛け又
は仕掛けの一部を回収することができる。
【0047】このとき、移動部材25は、鍔部25bと
軸部25cとが収納部材24に接触して力を受ける。こ
のロック時には、スプール3に設けられたロック凹部2
3に移動部材25を係合することによりスプール3をロ
ックしているので、スプール3を直接ロックすることが
でき、無理な力が作用してもスプールロック機構8が破
損や変形しにくくなる。また、ロック凹部23がフラン
ジ部3bの外側面に設けられているので、釣り糸を繰り
出した状態では通常は釣り糸の巻径と同じか又はそれよ
り大径部分にロック凹部23が配置される。このため、
移動部材25に作用する力が釣り糸の張力と同等か又は
それより小さくなる。したがって、スプールロック機構
8がさらに破損や変形しにくくなる。
【0048】また、ロック突起25aが前述したように
糸繰り出し方向下流側が鈍角になっており、かつ移動部
材25がコイルばね26により付勢されているので、ス
プール3が糸巻取方向に回転すると、移動部材25がロ
ック凹部23により押圧されて退入位置側に移動する。
したがって、スプールロック中に誤ってスプール3を糸
巻取方向に回転させても回転伝達機構6などに無理な力
が作用しない。
【0049】一方、リールのメンテナンスのためなどに
スプール3とともにスプール軸2を抜くと、ラチェット
ホイール50が、グリースの粘性や摩擦によりスプール
軸2とともに軸方向に移動することがある。しかし、こ
こでは、抜け止め部材55によりラチェットホイール5
0は抜け止めされている。このため、ラチェットホイー
ル50は、スプール3とともにスプール軸2を外しても
ボス部36bから外れて側板10側に残るようになって
いる。したがって、スプール軸2を脱着する際に、ラチ
ェット爪51に装着された挟持部材52が変形したり損
傷することがない。
【0050】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、スプール軸が連動部材であ
るレバードラグ式のドラグ機構に用いられる逆転防止機
構を例に説明したが、ハンドル軸が連動部材であるスタ
ードラグ式のドラグ機構に用いられる逆転防止機構にも
本発明を適用できる。
【0051】(b) 前記実施形態では、ラチェットホ
イール50の両側面を挟持する挟持部材により付勢手段
を構成したが、付勢手段は、スプール側の片面だけに接
触するものであってもよい。
【0052】(c) 前記実施形態では、摩擦ディスク
36を介してラチェットホイール50をスプール軸2に
回転不能かつ軸方向移動自在に装着したが、スプール軸
2に直接装着してもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、回転部材が連動部材に
軸方向移動自在に装着されているとともに、抜け止め手
段によりリール本体に対して抜け止めされている。この
ため、連動部材の脱着時に回転部材がリール本体側に残
り軸方向に移動しない。したがって、連動部材の脱着時
に爪部材に装着された付勢部材が変形しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるレバードラグリール
の断面図。
【図2】その側面図。
【図3】スプールロック機構の分解斜視図。
【図4】スプールロック機構の断面図。
【図5】逆転防止機構の正面図。
【図6】逆転防止機構の分解斜視図。
【符号の説明】
1 リール本体 2 スプール軸 3 スプール 9 逆転防止機構 36 摩擦ディスク 50 ラチェットホイール 50a 鋸歯 51 ラチェット爪 52 挟持部材 54 当接部材(位置決め手段) 54a 位置決め部 55 抜け止め部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両軸受リールのリール本体に回転自在に装
    着されたスプールの糸繰り出し方向の回転を規制するた
    めの両軸受リールの逆転防止機構であって、 外周部に周方向に間隔を隔てて形成された複数の歯部を
    有し、前記スプールと連動可能な連動部材に軸方向移動
    自在かつ回転不能に装着された回転部材と、 前記歯部に先端が接触する接触姿勢と前記歯部から離反
    する離反姿勢とに前記リール本体に揺動自在に装着さ
    れ、前記接触姿勢に配置されると前記回転部材の糸繰り
    出し方向の回転を禁止する爪部材と、 前記リール本体に設けられ、前記回転部材を前記リール
    本体に対して抜け止めする抜け止め手段と、 前記爪部材に装着され、前記回転部材との摩擦により前
    記回転部材が糸巻取方向に回転したとき前記爪部材を前
    記離反姿勢側に付勢し、前記糸繰り出し方向に回転した
    とき前記接触姿勢側に付勢する付勢手段と、を備えた両
    軸受リールの逆転防止機構。
  2. 【請求項2】前記付勢手段は、前記爪部材に設けられ、
    前記回転部材の両側面を弾性的に挟持する挟持部材を有
    する、請求項2に記載の両軸受リールの逆転防止機構。
  3. 【請求項3】前記抜け止め手段は、前記爪部材を前記リ
    ール本体に対して抜け止めする、請求項1又は2に記載
    の両軸受リールの逆転防止機構。
  4. 【請求項4】前記回転部材の回転軸芯と前記連動部材の
    回転軸芯とが揃うように前記回転部材を前記リール本体
    に対して位置決め可能な位置決め手段をさらに備える、
    請求項1から3のいずれかに記載の両軸受リールの逆転
    防止機構。
  5. 【請求項5】前記抜け止め手段は、前記リール本体に固
    定され、一端が前記回転部材の前記リール本体と逆側の
    側面に対向する位置に配置された板状の部材である、請
    求項1から4のいずれかに記載の両軸受リールの逆転防
    止機構。
  6. 【請求項6】前記連動部材は、前記スプールを回転自在
    に支持するスプール軸である、請求項1から5のいずれ
    かに記載の両軸受リールの逆転防止機構。
  7. 【請求項7】前記連動部材は、前記スプールを回転させ
    るためのハンドル軸である、請求項1から5のいずれか
    に記載の両軸受リールの逆転防止機構。
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