JP4834240B2 - 両軸受リールのドラグ調整機構 - Google Patents

両軸受リールのドラグ調整機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドラグ調整機構と、特に、両軸受リールのリール本体に回転自在に装着されたスプールの糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構の制動力を調整するための両軸受リールのドラグ調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
両軸受リールには、スプールの糸繰り出し方向の回転を制動して急激な強い引きによる釣り糸の切断を防止するためのドラグ機構が装着されている。ドラグ機構には、ハンドル軸の周囲に配置されたスタードラグ式のものと、スプール軸の周囲に配置されたレバードラグ式のものとが知られている。スタードラグ式のものは、ハンドル軸の先端側にハンドル軸に螺合して回動自在に配置されたドラグ調整部材としてのスタードラグにより制動力(ドラグ力)が調整される。レバードラグ式のものは、スプール軸の回りに揺動自在に装着されたドラグ調整部材としてのドラグレバーによりドラグ力が調整される。
【0003】
スタードラグ式のドラグ機構は、スタードラグにより押圧される複数のドラグディスクを有している。ドラグディスクは、ハンドル軸に回転自在に装着されたメインギアを押圧する。メインギアはスプールに連動して回転するピニオンギアに噛み合っており、メインギアを押圧することによりスプールの糸繰り出し方向の回転を制動する。このようなスタードラグ式のドラグ機構では、スタードラグを回動させてハンドル軸方向に移動させることによりドラグディスクへの押圧力、すなわちドラグ力を調整できる。
【0004】
レバードラグ式のドラグ機構ものは、ドラグレバーの揺動をスプール軸の軸方向の移動に変換する移動機構と、移動機構によりスプール軸方向に移動するドラグディスクとを有している。移動機構は、リール本体とドラグレバーとの間に配置されたカム機構を有しており、ドラグレバーの揺動をスプール軸の軸方向の動きに変換している。このようなレバードラグ式のドラグ機構では、ドラグレバーを揺動させると、カム機構によりスプール軸が軸方向に移動しドラグディスクが同方向に移動してドラグ力を調整できる。
【0005】
いずれの形式のドラグ機構でも、ドラグ調整部材の操作量とそれによるドラグ調整部材の移動量又はスプール軸の移動量は略比例している。そして、最大ドラグ力は、通常ドラグ力の略1.5倍程度になるように設定されている。
【0006】
一方、このような構成の両軸受リールにおいて、仕掛けが根掛かりしたときに仕掛けを回収するために、ドラグ機構とは別にスプールロック機構を設けたものが知られている。従来の両軸受リールのスプールロック機構は、スプール軸に回転不能に装着された回転部材と、回転部材の径方向に移動自在に装着され回転部材をロックするロック部材と、ロック部材を2つの位置の間で移動させる移動機構とを有している。回転部材は、通常、外周部に周方向に間隔を隔てて形成された複数の歯部を有しており、スプール軸にセレーション結合などの適宜の固定手段により固定されている。ロック部材は歯部に接触する接触位置と離反する離反位置とに回転部材の径方向に移動自在にリール本体に装着されている。
【0007】
このように構成された両軸受リールでは、仕掛けが根掛かりすると、移動機構によりロック部材を接触位置に移動させ、回転部材をロックする。これによりスプール軸の回転が不能になり、さらにスプールが回転不能に係止される。そして、釣り糸を巻き取って糸ふけを取った後、釣り竿を仕掛けに向けてまっすぐ引っ張る。こうすることによって根掛かりした相手物、釣り針、釣り糸、あるいはその結束部が破損して仕掛け又は仕掛けの一部を回収することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、スプールをロックするためのスプールロック機構をドラグ機構と別に設けているので、スプールロック機構を設けるための収納空間が必要になる。このため、リールの小型化が難しくなるとともに、スプールロック機構及びその収納空間を設けた分重量増を招くおそれがある。
【0009】
本発明の課題は、小型軽量化を図りつつスプールをロック状態に近づけることができるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る両軸受リールのドラグ調整機構は、両軸受リールのリール本体に回転自在に装着されたスプールの糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構の制動力を調整するための機構であって、ドラグ調整部材と、変換機構とを備えている。ドラグ調整部材は、リール本体に装着されたスプール軸に対して回動し、回動によりドラグ機構のドラグ力を調整な部材である。変換機構は、ドラグ調整部材の回動をドラグ機構のスプール軸方向への移動に変換するとともに、ドラグ調整部材の単位当たりの回動量に対して回動途中でドラグ機構のスプール軸方向への移動量を急増させる機構である。
【0011】
変換機構は、ドラグ調整部材に設けられた第1カム部と、ドラグ機構を第1軸方向に押圧可能に設けられ第1カム部と係合しドラグ調整部材の回動により第1軸方向に移動する第2カム部と、ドラグ機構を前記第1軸方向と逆の第2軸方向に付勢する付勢部材とを有する。変換機構は、ドラグ調整部材の回動に対して前記第2カム部を回動途中で大きく移動させる。
【0012】
第1カム部及び第2カム部の少なくともいずれかは、第1傾斜面と第1傾斜面と周方向に連続して形成され第1傾斜面より傾斜角度がきつい第2傾斜面とを有する傾斜カムである。
【0013】
傾斜カムは、第2傾斜面に続いてさらに平坦面を有している。
【0014】
平坦面には窪みが形成されている。
【0015】
このドラグ調整機構では、ドラグ調整部材を回動させると、変換機構によりその回動がドラグ機構のスプール軸方向への移動に変換され、ドラグ機構がスプール軸方向に移動する。このスプール軸方向の移動量は、ドラグ調整部材の単位当たりの回動量に対して回動途中で急増してドラグ機構の制動力が急激に強くなる。ここでは、ドラグ調整部材の単位当たりの回動量に対してドラグ機構のスプール軸方向の移動量を回動途中で急増させるようにしたので、スプールロック機構を設けることなくドラグ機構によりスプールをロック状態に近づけることができる。このため、スプールロック機構を収納するための空間が不要になるとともにスプールロック機構やその収納空間を設けたことによる重量増が生じなくなり、小型軽量化を図りつつスプールをロック状態に近づけることができる。
【0016】
また、ドラグ調整部材を一方向に回動させると第1カム部も同方向に回動し、第1カム部に係合する第2カム部が第1軸方向に移動しドラグ機構を第1軸方向に押圧する。この結果、ドラグ機構による制動力が徐々に強くなる。このドラグ調整部材の回動途中で第2カム部は大きく移動してドラグ機構への押圧力が飛躍的に大きくなる。この結果、ドラグ機構の制動力が飛躍的に大きくなり、スプールをロック状態に近づけることができる。ここでは、カムを利用することにより回動運動をスプール軸方向の移動に簡単に変換でき、しかもカムの形状によりスプール軸方向移動量を簡単に変動させることができる。
【0017】
さらに、第1傾斜面で両カム部が係合しているときには、制動力が徐々に増加し、第2傾斜面に移ると制動力が急増する。ここでは、傾斜面の傾斜角度を変えるだけで制動力を簡単に急増させることができる。
【0018】
さらにまた、平坦面で両カム部が係合したときに回動状態が変動してもロック状態に近い最大ドラグ状態が安定する。
【0019】
また、窪みを設けることにより最大ドラグ状態であることを認識可能なクリック感を得ることができる。
【0020】
発明2に係る両軸受リールのドラグ調整機構は、両軸受リールのリール本体に回転自在に装着されたスプールの糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構の制動力を調整するための機構であって、ドラグ調整部材と、変換機構とを備えている。ドラグ調整部材は、リール本体に装着されたスプール軸に対して回動し、回動によりドラグ機構のドラグ力を調整な部材である。変換機構は、ドラグ調整部材の回動をドラグ機構のスプール軸方向への移動に変換するとともに、ドラグ調整部材の単位当たりの回動量に対して回動途中でドラグ機構のスプール軸方向への移動量を急増させる機構である。
【0021】
変換機構は、ドラグ調整部材に設けられた第1カム部と、ドラグ機構を第1軸方向に押圧可能に設けられ第1カム部と係合しドラグ調整部材の回動により第1軸方向に移動する第2カム部と、ドラグ機構を前記第1軸方向と逆の第2軸方向に付勢する付勢部材とを有する。変換機構は、ドラグ調整部材の回動に対して前記第2カム部を回動途中で大きく移動させる。
【0022】
第1カム部及び第2カム部の少なくともいずれかは、第1傾斜面と第1傾斜面と周方向に連続して形成され第1傾斜面より傾斜角度がきつい第2傾斜面とを有する傾斜カムである。
【0023】
第1傾斜面は、ドラグ調整部材の回動方向に間隔を隔てて形成された複数の凸部を有する。
【0024】
このドラグ調整機構では、ドラグ調整部材を回動させると、変換機構によりその回動がドラグ機構のスプール軸方向への移動に変換され、ドラグ機構がスプール軸方向に移動する。このスプール軸方向の移動量は、ドラグ調整部材の単位当たりの回動量に対して回動途中で急増してドラグ機構の制動力が急激に強くなる。ここでは、ドラグ調整部材の単位当たりの回動量に対してドラグ機構のスプール軸方向の移動量を回動途中で急増させるようにしたので、スプールロック機構を設けることなくドラグ機構によりスプールをロック状態に近づけることができる。このため、スプールロック機構を収納するための空間が不要になるとともにスプールロック機構やその収納空間を設けたことによる重量増が生じなくなり、小型軽量化を図りつつスプールをロック状態に近づけることができる。
【0025】
また、ドラグ調整部材を一方向に回動させると第1カム部も同方向に回動し、第1カム部に係合する第2カム部が第1軸方向に移動しドラグ機構を第1軸方向に押圧する。この結果、ドラグ機構による制動力が徐々に強くなる。このドラグ調整部材の回動途中で第2カム部は大きく移動してドラグ機構への押圧力が飛躍的に大きくなる。この結果、ドラグ機構の制動力が飛躍的に大きくなり、スプールをロック状態に近づけることができる。ここでは、カムを利用することにより回動運動をスプール軸方向の移動に簡単に変換でき、しかもカムの形状によりスプール軸方向移動量を簡単に変動させることができる。
【0026】
さらに、第1傾斜面で両カム部が係合しているときには、制動力が徐々に増加し、第2傾斜面に移ると制動力が急増する。ここでは、傾斜面の傾斜角度を変えるだけで制動力を簡単に急増させることができる。
【0027】
さらにまた、凸部によりクリック感が得られ、ドラグ調整部材の回動範囲内の回動位置を操作者が認識できるので、誤ってドラグロック状態に近い状態に操作するのを防止できる。
【0028】
発明に係る両軸受リールのドラグ調整機構は、発明1又は2に記載の機構において、第2カム部は、スプール軸を第1軸方向に押圧可能にリール本体にスプール軸方向に移動自在に設けられた押圧部と、スプール軸の径方向に沿って配置され押圧部に第1カム部の傾斜カムに接触可能に設けられリール本体に回転不能に係止された複数のカムピンとを有する。この場合には、カムピンと傾斜カムとの線接触により回動運動が軸移動に変換されるので、接触部分が少なくなって摩擦が小さくなり、変換動作がスムーズになる。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔全体構成〕
図1において、本発明の一実施形態を採用した両軸受リールは、レバードラグリールであり、筒状のリール本体1と、リール本体1の中心部に回転自在に装着されたスプール軸2と、スプール軸2に回転自在かつ軸方向移動不能に支持されたスプール3と、リール本体1の側方に配置されたハンドル4とを備えている。また、レバードラグリールは、ハンドル4の回転をスプール3に伝達する回転伝達機構6と、スプール3の糸繰り出し方向の回転を制動するレバードラグ機構7と、レバードラグ機構7をスプール軸2方向に移動させてドラグ力(制動力)を調整するためのドラグ調整機構8と、レバードラグ機構7の糸繰り出し方向の回転を規制する逆転防止機構9とをリール本体1の内部に備えている。
【0030】
〔リール本体の構成〕
リール本体1は、金属製の左右1対の皿状の側板10,11と、側板10,11が両端にいんろう結合により同芯に結合され複数本の固定ボルト13により固定された金属製の孔あき筒状のリールボディ12とを有している。側板10,11とリールボディ12との間には、リールを体で支えるために使用する1対のハーネスラグ14が装着されている。側板10,11は、そのほぼ中心部で回動自在にスプール軸2の両端を支持する。左側の側板10の中心部内側面には内方に突出する筒状の軸受収納部10aが形成されている。また、左側の側板10のいんろう結合部分の内周部10dは、固定ボルト13を避ける状態で内周部をアンダーカット加工して肉盗み処理を行っている。これにより、リール本体1の軽量化を図っている。右側(ハンドル4側)の側板11の中心部には、スプール軸2を支持するために軸方向外方に突出するボス部11aが形成されており、ボス部11aの周囲には、ハンドル4のハンドル軸5を装着するための厚肉円板状の軸受ブロック15がねじ止めされている。リールボディ12の下部にはリールを釣り竿に装着するための竿取付部19が設けられている。
【0031】
スプール軸2は、両端に配置された左右1対の軸受31a,31bによりリール本体1の側板10,11に回転自在に支持されている。またその内側で軸方向に間隔を隔ててスプール3の両端に配置された2つの軸受32a,32bによりスプール3を回転自在に支持する。左側の軸受31aは、左側の側板10の軸受収納部10aに収納されている。右側の軸受31bは、右側の側板11のボス部11aに装着されている。図3に示すように、スプール軸2の右端の軸受31bの外輪の右側にはドラグ調整機構8の構成部品が当接している。また内輪の左側には回転伝達機構6のピニオンギア17(後述)がワッシャ20を介して当接している。図1に示すように、スプール軸2の左端の軸受31aの内輪の右側には逆転防止機構9が当接している。また外輪の左端には、側板10の内側面が当接している。図3に示すように、スプール3を支持する右側の軸受32bの外輪の左側にはスプール3が当接している。また内輪の右側にはワッシャ21を介して4枚の皿ばね34が当接している。この皿ばね34は、ドラグ操作レバー41(後述)の揺動に対してドラグ力を急激に上昇させることなく広範囲でドラグ力を微妙に調整可能にするために設けられている。スプール3を支持する左側の軸受32aの内輪の左側にはレバードラグ機構7の後述する摩擦ディスク36がドラグ調整機構8を構成するリターンばね45を介して当接している。外輪の右側はスプール3に当接している。
【0032】
スプール3は、糸巻胴部3aと糸巻胴部3aの両端に一体形成されたフランジ部3bとを有している。図1の左側のフランジ部3bの外方には、レバードラグ機構7の制動ディスク35が装着されている。この制動ディスク35をカバーするためのカバー部材39を取り付けるために、左側のフランジ部3bの外周部は、スプール軸方向外方に延びる筒状部3dが形成されている。筒状部3dの内周面3eは、アンダーカット加工して肉盗み処理されている。これにより、スプール3の軽量化を図れスプール3の慣性が減少する。
【0033】
ハンドル4は、図1及び図2に示すように、スプール軸2の下方にスプール軸2と平行に配置された筒状のハンドル軸5の突出端に固定ボルト60により固定されている。固定ボルト60には、鍔部60aが形成されている。鍔部60aには、円弧状の12の凹部60bが周方向に間隔を隔てて形成されており、凹部60bに頭部が係合するビス61により回り止めされている。ハンドル軸5は、ボス部11aの前下方で軸受ブロック15にはめ込まれた筒状部材15aに回転自在に装着されている。ハンドル軸5の先端には、メインギア16が回転不能に装着されている。
【0034】
回転伝達機構6は、図1に示すように、ハンドル4のハンドル軸5に回転自在に支持されたメインギア16及びスプール軸2に一体形成されたピニオンギア17とを有している。ハンドル4の回転は、ハンドル軸5、メインギア16、ピニオンギア17を介してスプール軸2に伝達される。
【0035】
〔レバードラグ機構の構成〕
レバードラグ機構7は、図1に示すように、スプール3の図1左側のフランジ部3bの外側面に装着された制動ディスク35と、制動ディスク35に接触可能に配置された摩擦ディスク36とを有している。レバードラグ機構7は、スプール3及び摩擦ディスク36をスプール軸方向に往復移動させるためのドラグ調整機構8によりドラグ力がドラグ解除状態と技ラグロック状態との間で調整される。個々で、ドラグ解除状態は、ドラグ力がスプール3に全く作動しない状態であり、スプール3は自由回転可能状態になる。また、ドラグロック状態はスプール3にロック状態に近い最大ドラグ力が作用する状態であり、主に根掛かりしたときに仕掛けその他を回収するために使用される。
【0036】
制動ディスク35は、たとえばステンレス製のワッシャ状の円板部材であり、径方向内方の側面に周方向に間隔を隔てて配置された複数本の取付ねじ40により、スプール3の左側のフランジ部3bの外側面にスプール3に対して回転不能に装着されている。制動ディスク35の取付ねじ40の取付部35aは、径方向外方部分より環状に凹んでいる。これにより、ドラグ面積、特に径方向外方のドラグ面積が制限されにくくなり、スプール3の外径に応じた最大径の制動ディスク35を使用可能になる。
【0037】
摩擦ディスク36は、制動ディスク35と対向して配置されている。摩擦ディスク36の制動ディスク35に対向する面には、たとえばカーボングラファイトや繊維強化樹脂などの耐摩耗素材製のリング状の摩擦板36aがビス等の適宜の固定手段により固定されている。摩擦ディスク36は、中心部に軸方向外方に突出する筒状のボス部36bを有しており、このボス部36bにスプール軸2の径方向に沿って貫通してスプール軸2に装着されたピン2aが係止されている。これにより摩擦ディスク36は、スプール軸2に回転不能に装着されており、スプール軸2とともに回転する。また、摩擦ディスク36のボス部36bの図1左端面には逆転防止機構9のラチェットホイール50が回転不能かつ軸方向移動自在に装着されている。また、摩擦ディスク36は、カバー部材39により覆われている。摩擦ディスク36のボス部36bは、カバー部材39を貫通して軸受31a側に延びている。カバー部材39の貫通部分とボス部36bとの間にはシール部材39aが介装されている。
【0038】
〔ドラグ調整機構の構成〕
ドラグ調整機構8は、図1に示すように、スプール軸2に対して揺動するドラグ操作レバー41と、ドラグ操作レバー41の揺動をレバードラグ機構7のスプール軸方向への移動に変換する変換機構42とを有している。
【0039】
ドラグ操作レバー41は、図2に実線で示す制動解除位置と2点鎖線で示す最大制動位置(ドラグロック位置)との間でリール本体1のボス部11aに揺動自在に装着されている。ドラグ操作レバー41は、揺動によりレバードラグ機構7のドラグ力を調整可能なものであり、スプール軸2と同芯に揺動する。ドラグ操作レバー41は、ボス部11aに揺動自在に装着されるレバー部41aと、レバー部41aの先端に固定されたつまみ部41bとを有している。レバー部41aの基端部は、変換機構42に回転不能に係止されている。
【0040】
変換機構42は、ドラグ操作レバー41の揺動をレバードラグ機構7のスプール軸方向への移動に変換するとともに、ドラグ操作レバー41の単位揺動角度当たりの揺動に対して揺動途中でレバードラグ機構7のスプール軸方向への移動量を急増させるものである。変換機構42は、図3に示すように、ドラグ操作レバー41の基端に回転不能に係止された第1カム部43と、レバードラグ機構7を図1左方の第1軸方向に押圧可能に設けられ第1カム部43に係合する第2カム部44と、レバードラグ機構7を第1軸方向と逆の図1右方の第2軸方向に付勢するリターンばね45(図1)と、ドラグ操作レバー41の所定の揺動位置でのドラグ力を微調整可能なドラグ微調整部47とを有している。
【0041】
第1カム部43は、図3及び図4に示すように、図3左側の外径が大径の段付き円筒部材であり、その小径の一端(図3右端)には、ドラグ操作レバー41の基端を回転不能に係止する互いに平行な面取り部43aが形成されている。ドラグ操作レバー41の基端部には、面取り部43aに係止される小判孔41aが形成されている。これによりドラグ操作レバー41が第1カム部43に回転不能に係止され、リール本体1に揺動自在に支持される。第1カム部43のリング状の大径の他端面(図3左端面)には、第1傾斜面46aと、第1傾斜面46aと周方向に連続して形成され第2傾斜面46bと、第2傾斜面46bに続いて形成された平坦面46cとを有する2つの傾斜カム46が周方向に間隔を隔てて形成されている。
【0042】
図5に示すように、第1傾斜面46aは、スプール軸2と直交する面に対する傾斜角度αがたとえば1度から15度の範囲の傾斜面であり、第2傾斜面46bは、第1傾斜面46aより傾斜がきつい傾斜面であり、たとえば傾斜角度βは30度から70度の範囲である。第1傾斜面46aは、通常のドラグ調整に用いられ、第2傾斜面46bは、ドラグ力を急増させてスプール3をロック状態に近いドラグロック状態に移行するために用いられる。平坦面46cはスプール軸2に直交する面であり、スプール3をロック状態に近いドラグロック状態に維持するために用いられる。平坦面46cには凹部46dが形成されており、この凹部46dによりドラグロック位置でのクリック感を出すことができ、スプールロック位置を認識できるようになる。
【0043】
第2カム部44は、第1カム部43の回動によりスプール軸方向に移動するものであり、軸受31bの外輪に接触してスプール軸2を介してレバードラグ機構7を第1軸方向(図1左方)に押圧する。第2カム部44は、軸受31bを押圧可能な押圧部材48と、押圧部材48と螺合するカム部材49とを有している。
【0044】
押圧部材48は、大径の鍔部48aと小径の筒部48bとを有する鍔付き円筒状の部材であり、鍔部48aの外周面でボス部11aの内周面にスプール軸方向に移動自在かつ回転自在に設けられている。鍔部48aの外周側には、軸受31bの外輪に接触可能なリング状の押圧部48cが形成されている。また、筒部48bの外周面には、カム部材49に螺合する雄ねじ部48dが形成されている。押圧部材48の内周部には、ドラグ微調整部47の調整ピン52aの先端が回転不能に係止される断面が小判型の係止穴48eが形成されている。押圧部材48は、ドラグ微調整部47により回動されると、回動しないカム部材49に対するスプール軸方向の位置が変動し、同じドラグ操作レバー41の揺動位置であってもドラグ力を僅かに調整することができる。
【0045】
カム部材49は、大径部49aと小径部49bとを有する段付き筒状の部材である。カム部材49の大径部49aと小径部49bとの境界部分には、傾斜カム46に係合する1対のカムピン49cが径方向に沿って外方に突出して立設されている。各カムピン49cの先端は球状に丸められており、ボス部11aの内周面にスプール軸方向に沿って対向して形成された1対の係止溝11bに係止されている。また、カムピン49cの側面は傾斜カム46に接触可能である。カム部材49の内周面には、雄ねじ部48dに螺合する雌ねじ部49dが形成されている。これにより、カム部材49は、ボス部11aに回転不能かつ軸方向移動自在に装着されている。カム部材49は、傾斜カム46に接触してドラグ操作レバー41の揺動によりスプール軸方向に移動する。この揺動途中に第1傾斜面46aから第2傾斜面46bに接触すると単位揺動確度当たりのスプール軸方向の移動量が急増し、ドラグ力を急速に大きくすることができ、ロック状態に近いドラグロック状態でスプール3を制動できる。
【0046】
リターンばね45は、図1に示すように、摩擦ディスク36と軸受32aとの間においてスプール軸2の外周側に圧縮状態で装着され、摩擦ディスク36は制動ディスク35(スプール3)を離反する方向に付勢しかつ制動ディスク35(スプール3)を図4右方に付勢する。
【0047】
ドラグ微調整部47は、スプール軸芯と同芯にリール本体1に回転自在かつ軸方向移動不能に装着された調節つまみ52を有している。調整つまみ52の中心には、第2カム部44に先端が係合する調整ピン52aが一体的に設けられている。調整ピン52aの先端には、押圧部材48の係止穴48eに回転不能に係止される互いに平行な面取り部52bが形成されている。このような構成のドラグ微調整部47では、調節つまみ52を回動させると押圧部材48が回動し、押圧部材48に螺合するカム部材49に対する押圧部材48のスプール軸方向の位置が変化する。これにより、押圧部材48の押圧力が変化し、ドラグ操作レバー41が同じ揺動位置であってもドラグ力を細かく調整できる。
【0048】
逆転防止機構9は、図1に示すように、外周面に鋸歯(図示せず)が形成されたラチェットホイール50と、ラチェットホイール50の外周側に配置され先端が鋸歯を係止する1対のラチェット爪51とを有する爪式のワンウェイクラッチである。
【0049】
ラチェットホイール50は、摩擦ディスク36のボス部36bの外周面にたとえばセレーションなどの適宜の係止手段により回転不能かつ軸方向外方(図1左方)に移動自在に装着されている。この結果、ラチェットホイール50は、スプール軸2に摩擦ディスク36を介して回転不能かつ軸方向移動自在に装着されている。ラチェットホイール50は、図1左側面に同芯に装着されたリング状の当接部材54を有している。当接部材54は、軸受31aの内輪の右側端面に当接するとともに、軸受収納部10aの内周面に近接して配置される位置決め部54aを外周面に有している。このような当接部材54を設けると、ラチェットホイール50を側板10に対して芯出しして装着可能になるので、ラチェットホイール50の組み立てが容易である。なお、軸受31aの外輪は前述したように側板10に当接している。
【0050】
ラチェットホイール50は、1対の抜け止め部材55により側板10に対して抜け止めされている。抜け止め部材55は、側板10に固定された、たとえばステンレス合金製等の金属製の板状部材である。
【0051】
この結果、摩擦ディスク36は、スプール軸方向外方(図4左方)つまり制動ディスク36から離反する方向へ移動不能であるとともに、逆転防止機構9により糸巻取方向の回転が許可され糸繰り出し方向の回転が禁止される。
【0052】
ここで、制動解除状態にあるとき、図1のスプール軸芯の下側に示すように、摩擦ディスク36の摩擦板36aと制動ディスク35との間に隙間があき、制動状態にあるときには、図1のスプール軸芯の上側に示すように、両者が密着する。この密着度合いを調整することによりドラグ力が変化する。
【0053】
次にドラグ調整機構8の調整動作について説明する。
【0054】
レバードラグ機構7では、ドラグ操作レバー41を図2に実線で示す制動解除位置から2点鎖線で示すドラグロック位置に向けて揺動させると、図1のスプール軸芯の下側に示す状態から上側に示す状態に変化する。まず、ドラグ操作レバー41の揺動により変換機構42の第1カム部43が回動し、第2カム部44が第1軸方向に移動してレバードラグ機構7の制動ディスク35がスプール軸方向左方に移動する。これにより軸受31bの外輪が押圧されて移動し、ピニオンギア17、皿ばね34及び軸受32bを介してスプール3が押圧されスプール軸方向左方(図1左方)に移動するとともに、制動ディスク35も第1軸方向に移動する。この結果、制動ディスク35が摩擦ディスク36に接近する。そして、制動ディスク35が、軸方向に移動不能でかつ糸繰り出し方向に回転不能な摩擦ディスク36に接触すると、ドラグ力がスプール3に作用する。そして、ドラグ操作レバー41をドラグロック位置まで揺動させると、押圧力が最大になり、制動ディスク35が摩擦ディスク36により押圧されてロック状態に近いドラグ力が得られる。このドラグ操作レバー41の揺動途中でカムピン49cが第1傾斜面46aから第2傾斜面46bに接触すると単位揺動確度当たりのスプール軸方向の移動力が急増し、ドラグ力が急激に大きくなり、カムピン49cが平坦面46cに接触するとドラグロック状態になる。
【0055】
ドラグ操作レバー41を図2に2点鎖線で示すドラグロック位置から実線で示すドラグ解除位置に揺動させると、図1のスプール軸芯の上側に示すドラグロック状態から下側に示すドラグ解除状態に変化する。まず、リターンばね45の付勢力によりスプール3が押圧されて図1右側に移動する。これにより、制動ディスク35と摩擦ディスク36との間に隙間ができる。さらに軸受32aを介してスプール3が押圧され右側に移動する。これによりスプール3の制動が解除される。一方、スプール3が移動すると、軸受32b、皿ばね34、ピニオンギア17及び軸受31bを介して第2カム部44が押圧されて図1右側に後退する。そして、ドラグ操作レバー41がドラグ解除位置に揺動すると図1のスプール軸芯の下側の状態に移動する。
【0056】
一方、仕掛けに魚がかかってスプール3が糸繰り出し方向に回転すると、逆転禁止機構9によりスプール軸2は糸繰り出し方向の回転が禁止されているので、摩擦ディスク36の糸繰り出し方向の回転が阻止されてスプール3に設定されたドラグ力が作用する。
【0057】
次に、レバードラグリールの操作方法について説明する。
【0058】
スプールに釣り糸を巻き取る際には、ハンドル4を糸巻取方向に回転させる。すると、ハンドル4の回転が、ハンドル軸5、メインギア16、ピニオンギア17、スプール軸2、レバードラグ機構7を介してスプール3に伝達され、スプール3が回転する。
【0059】
一方、仕掛けが根掛かりなどしたときにスプール3をロックさせたい場合には、ドラグ操作レバー41を図2に実線で示すドラグ解除位置から2点鎖線で示すドラグロック位置に揺動させる。すると、第2カム部44が押圧されてレバードラグ機構7がドラグロック状態になり、スプール3がロック状態に近い状態になる。この状態で釣り糸を巻き取って糸ふけを取った後、釣り竿を仕掛けに向けてまっす引っ張る。こうすることによって根掛かりした相手物、釣り針、釣り糸、あるいはその結束部が破損して仕掛け又は仕掛けの一部を回収することができる。
【0060】
〔他の実施形態〕
) 前記実施形態では、スプール3のハンドル装着側と逆側にレバードラグ機構を設けたが、ハンドル装着側にレバードラグ機構を設けてもよい。この場合、スプール軸をハンドル側(図1右側)に引っ張ったときにドラグ力が最大になるようにしてもよい。また、スプール軸を介さずにハンドルの回転力をドラグ機構からスプールに直接伝達してもよい。
【0061】
) 前記実施形態では、第1カム部にのみ傾斜カムを設けたが、第2カム部にも傾斜カムを設けてもよい。また、変換機構の構成はカム機構に限定されず、ドラグ調整部材の回動をスプール軸方向の移動に変換できる機構であればリンクやねじ等の他の機構を用いてもよい。
【0062】
) 前記実施形態では、制動ディスクや摩擦ディスクの滑りを許容したが、制動ディスクや摩擦ディスクの外周部や内周部に圧接力が所定の設定値を超えると係合する、たとえば弾性体製の係合部を設け、ドラグロック状態のとき2つのディスクを完全にロックさせるようにしてもよい。
【0063】
) 図6に示すように、第傾斜面46aの途中にドラグ操作レバー41の回動方向に間隔を隔てて複数(たとえば2つ)の凸部46eを形成してもよい。このような凸部46eを形成すると、凸部46eによりクリック感が得られ、ドラグ操作レバー41の回動範囲内の回動位置を操作者が認識できる。このため、誤ってドラグロック状態に近い状態に操作するのを防止できる。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、ドラグ調整部材の単位当たりの回動量に対してドラグ機構のスプール軸方向の移動量を回動途中で急増させるようにしたので、スプールロック機構を設けることなくドラグ機構によりスプールをロック状態に近づけることができる。このため、スプールロック機構を収納するための空間が不要になるとともにスプールロック機構やその収納空間を設けたことによる重量増が生じなくなり、小型軽量化を図りつつスプールをロック状態に近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるレバードラグリールの断面図。
【図2】 その側面図。
【図3】 ドラグ調整機構の断面図。
【図4】 ドラグ調整機構の分解斜視図。
【図5】 第1カム部の傾斜カムの展開模式図。
【図6】 他の実施形態の図5に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体
3 スプール
7 ドラグ機構
8 ドラグ調整機構
41 ドラグ操作レバー
42 変換機構
43 第1カム部
44 第2カム部
45 リターンばね
46 傾斜カム
46a 第1傾斜面
46b 第2傾斜面
46c 平坦面
46d 凹部
46e 凸部
48 押圧部材
49 カム部材
49c カムピン

Claims (3)

  1. 両軸受リールのリール本体に回転自在に装着されたスプールの糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構の制動力を調整するための両軸受リールのドラグ調整機構であって、
    前記リール本体に装着されたスプール軸に対して回動し、回動により前記ドラグ機構の前記制動力を調整可能なドラグ調整部材と、
    前記ドラグ調整部材の回動を前記ドラグ機構の前記スプール軸方向への移動に変換するとともに、前記ドラグ調整部材の単位当たりの回動量に対して回動途中で前記ドラグ機構の前記スプール軸方向への移動量を急増させる変換機構と、を備え
    記変換機構は、前記ドラグ調整部材に設けられた第1カム部と、前記ドラグ機構を第1軸方向に押圧可能に設けられ前記第1カム部と係合し前記ドラグ調整部材の回動により前記第1軸方向に移動する第2カム部と、前記ドラグ機構を前記第1軸方向と逆の第2軸方向に付勢する付勢部材とを有し、前記ドラグ調整部材の回動に対して前記第2カム部を回動途中で大きく移動させ、
    前記第1カム部及び第2カム部の少なくともいずれかは、第1傾斜面と前記第1傾斜面と周方向に連続して形成され前記第1傾斜面より傾斜角度がきつい第2傾斜面とを有する傾斜カムであり、
    前記傾斜カムは、第2傾斜面に続いてさらに平坦面を有し、
    前記平坦面には窪みが形成されている、両軸受リールのドラグ調整機構。
  2. 両軸受リールのリール本体に回転自在に装着されたスプールの糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構の制動力を調整するための両軸受リールのドラグ調整機構であって、
    前記リール本体に装着されたスプール軸に対して回動し、回動により前記ドラグ機構の前記制動力を調整可能なドラグ調整部材と、
    前記ドラグ調整部材の回動を前記ドラグ機構の前記スプール軸方向への移動に変換するとともに、前記ドラグ調整部材の単位当たりの回動量に対して回動途中で前記ドラグ機構の前記スプール軸方向への移動量を急増させる変換機構と、を備え、
    前記変換機構は、前記ドラグ調整部材に設けられた第1カム部と、前記ドラグ機構を第1軸方向に押圧可能に設けられ前記第1カム部と係合し前記ドラグ調整部材の回動により前記第1軸方向に移動する第2カム部と、前記ドラグ機構を前記第1軸方向と逆の第2軸方向に付勢する付勢部材とを有し、前記ドラグ調整部材の回動に対して前記第2カム部を回動途中で大きく移動させ、
    前記第1カム部及び第2カム部の少なくともいずれかは、第1傾斜面と前記第1傾斜面と周方向に連続して形成され前記第1傾斜面より傾斜角度がきつい第2傾斜面とを有する傾斜カムであり、
    前記第1傾斜面は、前記ドラグ調整部材の回動方向に間隔を隔てて形成された複数の凸部を有する、両軸受リールのドラグ調整機構。
  3. 前記第2カム部は、前記スプール軸を前記第1軸方向に押圧可能に前記リール本体に前記スプール軸方向に移動自在に設けられた押圧部と、前記スプール軸の径方向に沿って配置され前記第1カム部の傾斜カムに接触可能に設けられ前記リール本体に回転不能に係止されたカムピンとを有する、請求項1又は2に記載の両軸受リールのドラグ調整機構。
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