JP2002064922A - グロメット及びその取付構造 - Google Patents

グロメット及びその取付構造

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JP2002064922A
JP2002064922A JP2000246374A JP2000246374A JP2002064922A JP 2002064922 A JP2002064922 A JP 2002064922A JP 2000246374 A JP2000246374 A JP 2000246374A JP 2000246374 A JP2000246374 A JP 2000246374A JP 2002064922 A JP2002064922 A JP 2002064922A
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grommet
unit case
mounting
side cover
drainage
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JP2000246374A
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Inventor
Kenji Kuribayashi
健二 栗林
Kaoru Ito
薫 伊藤
Takeshi Kurotani
猛 黒谷
Takashi Chiyohara
隆 千代原
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付部材に対して装着し易く、不適切に装着
された状態を容易に認識できるグロメットを提供する 【解決手段】 筒形状の周面に取付溝15が周回して形
成されたグロメット10であって、前端部に排水ガイド
部12が延在され、且つ取付溝15の後側に側方に突出
する板状の噛み込み防止ガイド部14が形成されてい
る。このため、取付溝15に取付部材を挿入する際に、
グロメット10の噛み込みを防止すると共に、グロメッ
ト10が適正に取り付けられたか否かを認識することが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、グロメット及び
その取付構造に関し、さらに詳しくは、空気調和ユニッ
トに用いられるグロメットとその取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図10に示すように、例えば、空
気調和ユニットのユニットケース1の側部開口1Aと、
この側部開口1Aに装着されるサイドカバー2との間に
介装されるグロメット3がある。このグロメット3は、
断面楕円形の略筒形状である。また、グロメット3の周
面には、図10に示すように、ユニットケース1の前壁
1の側縁に形成された半楕円形状の切欠き部1Cの縁
と、サイドカバー2形成された半楕円形状の切欠き部2
Aの縁とが、挿入される取付溝3Aが形成されている。
【0003】このようなグロメット3をユニットケース
1に取り付けると共に、ユニットケース1を含む空気調
和ユニットを取り付けた場合、図11に示すような構造
となる。図11は、取り付けられたグロメット3並びに
ユニットケース1などを水平面で切断した状態を示して
いる。このグロメット3には、空気調和ユニットのエバ
ポレータに冷媒を導入する冷媒導入管4の途中に接続さ
れた膨張弁5が配置されると共に、図示しない冷媒排出
管が挿通されるようになっている。これら冷媒導入管4
や冷媒排出管は、図11に示すように、車室とエンジン
ルームとを隔離するダッシュロアパネル6に形成された
開口部を通してエンジンルーム側から導出されている。
【0004】グロメット3を取り付けたユニットケース
1には、図10及び図12に示すように、ユニットケー
ス1とサイドカバー2との接合部(サイドカバー2の端
面に形成した溝部)に止水パッキン(シール部材)7が
介在されている。なお、この止水パッキン7の後側端部
は、サイドカバー2の切欠き部2Aにグロメット3を取
り付けるため、図12に示すように、切欠き部2Aの下
部から所定距離Dだけ離れた位置に配置されている。
【0005】なお、サイドカバー2には、グロメット3
の取付位置の側方を開口する開口部2Bが形成され、こ
の開口部2Bに沿って側方へ突出するフード部2Cが形
成されている。このフード部2Cには、図示しない送風
機(ブロワ)が連通するように接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たグロメット3Aを用いた取付構造では、グロメット3
の周面に形成した取付溝3Aに、ユニットケース1側の
切欠き部1Cの縁部と、サイドカバー2側の切欠き部2
Aとを挿入させる場合、図11に示すように、グロメッ
ト3を取り付ける部分の背後に直ぐダッシュロアパネル
6があるため、サイドカバー2の切欠き部2Aがグロメ
ット3の取付溝3Aに確実に挿入されたか否かを確認し
ずらいものであった。このため、車室内においてユニッ
トケース1にサイドカバー2を装着する作業には、熟練
を要するものであり、ともすると、グロメット3がユニ
ットケース1やサイドカバー2に噛み込んでユニットケ
ース1とサイドカバー2との間のシール性を損ねるとい
う問題点があった。
【0007】また、上記した取付構造では、図11及び
図12に示すように、止水パッキン7がサイドカバー2
の切欠き部2Aの下部やユニットケース1の切欠き部1
Cの下部まで配置されていないため、グロメット3に挿
通された冷媒導入管4や膨張弁5などから滴下した水滴
が、止水パッキン7を施していないユニットケース1と
サイドカバー2との接合箇所からユニットケース1外へ
漏れる可能性があった。さらに、上記したグロメット3
の取付構造では、車両の旋回動作などにより、グロメッ
ト3から滴下する水滴が、グロメット3の側方に位置す
るサイドカバー2に形成した開口部2Bから送風機側へ
落下する可能性があった。このため、グロメット3から
滴下した水滴がユニットケース1の底部のドレイン側に
至らずに、サイドカバー2とユニットケース1との境界
部分に溜まる可能性があった。
【0008】そこで、本発明の主たる目的は、取付部材
に対して装着し易く、不適切に装着された状態を容易に
認識できるグロメットを提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、ユニットケー
ス内の適切な位置に水滴を滴下させて、滴下水の排除と
ユニットケースでの滴下水の漏れを有効に防止したグロ
メットの取付構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
筒形状の周面に取付溝が周回して形成されたグロメット
であって、前端部に排水ガイド部が延在され、且つ前記
取付溝の後側に側方に突出する板状の噛み込み防止ガイ
ド部が形成されていることを特徴とする。
【0011】このような構成の請求項1記載の発明で
は、排水ガイド部がグロメット内の水分を所定の方向へ
排水する作用がある。また、噛み込み防止ガイド部は、
取付溝の後側に形成されているため、例えば2つのケー
シング部材の縁部を取付溝に挿入する場合に、ケーシン
グ部材にグロメットが噛み込むのを防止する作用と、ケ
ーシング部材を取付溝内に案内する作用とを有する。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のグロメットであって、前記排水ガイド部は、前記前
端部に一体に形成され、且つ略樋形状に形成されている
ことを特徴としている。
【0013】したがって、請求項2記載の発明では、請
求項1記載の発明の作用に加えて、排水ガイド部が、グ
ロメットの前端部に略樋形状に形成されているため、グ
ロメット内の水分を確実に所定方向へ導く作用がある。
【0014】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載のグロメットであって、前記排水ガ
イド部の先端縁に当該排水ガイド部の幅方向の一方側へ
排水を導く水止めリブが立設されていることを特徴とし
ている。
【0015】したがって、請求項3記載の発明では、請
求項1及び請求項2に記載された発明の作用に加えて、
排水ガイド部が幅方向のいずれか一方へ排水を導く作用
があるため、例えばグロメットを幅方向から2つの取付
部材で挟持する場合に、2つの取付部材のうち排水経路
を有する部材側へ排水を導いて排水効率を向上させる作
用がある。
【0016】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載のグロメットであって、前
記噛み込み防止ガイド部は、前記取付溝の後側の溝側面
と面一に形成されていることを特徴としている。
【0017】したがって、請求項4記載の発明では、請
求項1〜請求項3に記載された発明の作用に加えて、噛
み込みガイド部が取付部材(ケーシング部材)を取付溝
内へ円滑に導く作用を有する。
【0018】請求項5記載の発明は、空気調和ユニット
のユニットケースと、該ユニットケースの一側の開口部
に組み付けられ且つ送風機と連通するように結合される
サイドカバーとの接合部分にグロメットを挟持して取り
付ける構造であって、前記グロメットが、筒形状の周面
に取付溝が周回して形成されたグロメット本体と、該グ
ロメット本体の前端部に延在される排水ガイド部と、前
記取付溝の後側に側方へ向けて突出するように形成され
た噛み込み防止ガイド部とでなり、前記ユニットケース
側の縁部と前記サイドカバー側の縁部とが、前記取付溝
内に挿入されていることを特徴としている。
【0019】このような構造の請求項5記載の発明で
は、空気調和ユニットのユニットケースとサイドカバー
とでグロメットを挟持したときに、グロメット本体内の
水分を排水ガイド部でユニットケース内に案内すること
ができる。また、噛み込み防止ガイド部は、ユニットケ
ースとサイドカバーとでグロメットを挟持する場合に、
取付溝にサイドカバーの縁部が挿入されるように案内す
る作用と、グロメット本体がユニットケースとサイドカ
バーとの間に噛み込まれるのを防止する作用がある。
【0020】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載のグロメットの取付構造であって、前記排水ガイド部
の先端縁に当該排水ガイド部の幅方向における前記サイ
ドカバーと反対方向へ排水を導く水止めリブが立設され
ていることを特徴としている。
【0021】したがって、請求項6記載の発明では、請
求項5記載の発明の作用に加えて、排水ガイド部に排水
がサイドカバー側へ落下するのを防止する作用がある。
この結果、水分がサイドカバーと送風機との間に溜まる
のを防止でき、ユニットケース内の例えばドレイン側へ
排水を効率的に行うことが可能となる。
【0022】さらに、請求項7記載の発明は、請求項5
又は請求項6に記載のグロメットの取付構造であって、
前記ユニットケースが取付パネルに近接して配置され、
前記グロメットが、前記取付パネルを貫通して前記ユニ
ットケース内の冷却用熱交換器に冷媒を循環させる配管
部材を囲繞することを特徴としている。
【0023】したがって、請求項7記載の発明では、請
求項5及び請求項6に記載された発明の作用に加えて、
配管部材で結露した水分を効率的に排水することが可能
になる。
【0024】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載のグロメットの取付構造であって、前記取付パネル
が、車両のダッシュロアパネルであり、前記配管部材が
膨張弁に接続されていることを特徴とする。
【0025】したがって、請求項8記載の発明では、請
求項7記載の発明の作用に加えて、配管部材が膨張弁に
より冷却されて結露を生じた場合に、グロメット内を通
過する水分をユニットケース側へ確実に導く作用があ
る。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、排水ガイ
ド部でグロメット内の水分を所定の方向へ排水できると
共に、例えばケーシング部材にグロメットが噛み込むの
を防止する効果がある。また、請求項1記載の発明によ
れば、ケーシング部材を取付溝内へ容易に案内すること
が可能となる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、排水ガイド部が、グロメット
の前端部に略樋形状に形成されているため、グロメット
内の水分を確実に所定方向へ導くことができ、排水効果
を高めることができる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、請求項1及
び請求項2に記載された発明の効果に加えて、排水ガイ
ド部が幅方向のいずれか一方へ排水を導くため、グロメ
ットが取り付けられる部材のうち、排水経路を有する部
材側へ水分を導いて排水効率を向上させる効果がある。
【0029】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
請求項3に記載された発明の効果に加えて、噛み込みガ
イド部が取付部材を取付溝内へ円滑に導き、グロメット
の取付作業を容易にするという効果がある。
【0030】請求項5記載の発明によれば、空気調和ユ
ニットのユニットとサイドカバーとでグロメットを挟持
したときに、グロメット本体内の水分を排水ガイド部で
ユニットケース内に案内するという効果がある。また、
請求項5記載の発明によれば、噛み込み防止ガイド部
が、取付溝にサイドカバーの縁部を挿入されるように案
内するため、グロメット本体がユニットケースとサイド
カバーとの間に噛み込まれるのを防止して、適正な装着
を行うことができる。
【0031】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明の効果に加えて、排水ガイド部が排水がサイド
カバー側へ落下するのを防止する効果がある。この結
果、水分がサイドカバーと送風機との間に溜まるのを防
止して、ユニットケース内の例えばドレイン側へ排水を
効率的に行うことができる。
【0032】請求項7記載の発明によれば、請求項5及
び請求項6に記載された発明の効果に加えて、配管部材
で結露した水分を効率的に排水する効果がある。
【0033】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の効果に加えて、配管部材が膨張弁により冷却
されて結露を生じた場合に、グロメット内を通過する水
分をユニットケース側へ確実に導くことができ、排水効
果を高めることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るグロメット及
びその取付構造の詳細を図面に示す実施形態に基づいて
説明する。本実施形態は、本発明を車両用空気調和ユニ
ットにおける冷媒流通路をユニットケースに通す部分に
用いられるグロメットとその取付部分に適用した例であ
る。また、本実施形態のグロメットは、ユニットケース
における車幅方向の助手席側に取り付けられるように設
定されている。なお、図1は本実施形態のグロメットの
斜視図、図2はグロメットの背面図、図3は、グロメッ
トの側面図、図4はグロメットの平面図、図5は図2の
A−A断面図である。
【0035】図1に示すように、本実施形態のグロメッ
ト10は、筒状のグロメット本体11と、このグロメッ
ト本体11の一方(前側)の開口端部に一体に形成され
た排水ガイド部12と、グロメット本体11の他方(後
側)の端面に沿って設けられたパッキン部13と、グロ
メット本体11の周面に形成された噛み込み防止ガイド
部14とから大略構成されている。なお、グロメット1
0は、上記したパッキン部13以外をゴム材料や樹脂材
料などで一体成形されてなる。そして、パッキン部13
は、例えばウレタン樹脂などでなり、グロメット10の
後側の端面に貼り付けられている。
【0036】グロメット本体11は楕円形の筒状体であ
り、外周面に所定の深さ及び溝幅の取付溝15が周回し
て形成されている。また、グロメット本体11の幅方向
の一方の側面には、取付溝15の後側位置に、側方へ突
出する噛み込み防止ガイド部14が形成されている。こ
の噛み込み防止ガイド部14は、図1及び図2に示すよ
うに、台形の板状体である。特に、本実施形態では、図
1及び図3に示すように、取付溝15の後側の溝側面
と、噛み込み防止ガイド部14の前側面14Aとが面一
に設定されている。このように設定することにより、後
述するサイドカバーの切欠部を取付溝15に円滑に案内
する機能を有している。
【0037】排水ガイド部12は、グロメット本体11
の前端面11Aの両側部のそれぞれから前方へ向けて延
在された三角形状の一対の対向する側板部16、16
と、これら側板部16、16の下縁同士を連結した底板
部17とを有してなり、略樋形状に形成されている。な
お、底板部17における上記前端面11Aの下部の近傍
は、斜め下方に傾斜する傾斜部17Aが形成されてい
る。そして、一方の側板部16の斜辺に相当する縁の下
部と底板部17の前端縁の途中までに亙って、水止めリ
ブ18が起立するように形成されている。
【0038】次に、本実施形態のグロメット10を車両
用空気調和ユニットのユニットケース19に取り付ける
方法と取付構造について説明する。
【0039】図8に示すように、ユニットケース19
は、例えば締結ネジなどにより結合される左右に分離し
た形状となっている。そして、このユニットケース19
は、右ハンドルの車両と左ハンドルの車両とに兼用され
得るように形成されている。なお、図8はユニットケー
ス19を左ハンドル用として用いた場合を示している。
本実施形態では、ユニットケース19における車幅方向
の右側に図示しない送風機(ブロワ)が結合されるよう
になっている。
【0040】また、図6に示すように、ユニットケース
19の車幅方向の右側面には、開口部19Aが形成され
ている。この開口部19Aにおける車両前側の縁部に
は、半楕円形状の切欠部20が形成されている。この切
欠部20は、グロメット10を取り付けた場合に、グロ
メット本体11の周面に形成された取付溝15に挿入さ
れるようになっている。
【0041】グロメット10には、図7に示すように、
膨張弁などからの冷媒をユニットケース19内の図示し
ないエバポレータへ搬送する冷媒導入管21と、エバポ
レータからの冷媒をエンジンルーム側へ導く冷媒排出管
22とを束ねた配管ブロック23が緊密に収容される。
【0042】そして、図7に示すような、サイドカバー
24と上記ユニットケース19とで、グロメット10を
挟み込むことにより、グロメット10を取り付けてい
る。なお、サイドカバー24には、縁部がグロメット本
体11の取付溝15に挿入される半楕円形状の切欠部
(図示省略する)が形成されている。図8は、グロメッ
ト10をユニットケース19とサイドカバー24とで挟
持した取付状態を、ユニットケース19の斜め前方から
見た状態を示す斜視図である。このように、グロメット
10をユニットケース19とサイドカバー24とで挟み
込む場合に、グロメット本体11の側部に突設された噛
み込み防止ガイド部14は、サイドカバー24を設置す
るときの目安となると共に、サイドカバー24側の切欠
部をグロメット本体11の取付溝15に案内するガイド
部材としての機能を果たしている。すなわち、図7に示
すように、サイドカバー24の前端部に噛み込み防止ガ
イド部14が見える場合は、サイドカバー24側の切欠
部がグロメット本体11の取付溝15に挿入されたこと
が認識されるようになっている。
【0043】なお、図8に示すように、サイドカバー2
4においてグロメット10を取り付けた部分の側方に
は、図示しない送風機(ブロワ)を結合するためのフー
ド部24が形成されている。また、サイドカバー24に
は、図示しない加熱用熱交換器(ヒータコア)へ、エン
ジンルーム側で加熱された温水を循環させる温水循環パ
イプ25、26が導入されるようになっている。
【0044】図9は、サイドカバー24を装着したユニ
ットケース19を、車室とエンジンルームとを隔離する
ダッシュロアパネル27に取り付けた状態におけるグロ
メット10とサイドカバー24との取付構造を示す要部
断面図である。なお、同図に示すように、サイドカバー
24におけるユニットケース19と接合する下部端面に
は、止水パッキン(シール部材)28が埋め込まれてお
り、ユニットケース19の開口端面との接合により、止
水パッキン28が防水作用をもつようになっている。
【0045】この状態では、図9に示すように、グロメ
ット10の排水ガイド部12は、止水パッキン28の上
にオーバーラップして配置されている。このため、冷媒
導入管21や配管ブロック23などから発生する水滴
は、ユニットケース19とサイドカバー24との接合部
から水漏れを起こすことなく、排水ガイド部12の上に
滴下して傾斜部17A及び底板部17に沿って、ユニッ
トケース19の底部に流れるようになっている。特に、
本実施形態では、図7に示すように、グロメット10の
排水ガイド部12の底板部17の前端縁に水止めリブ1
8が形成され、底板部17におけるユニットケース19
側で水が落下するようにしている。このため、サイドカ
バー24の下部開口縁29よりもユニットケース19側
に水が落下するため、フード部24A内に水が溜まるの
を防止することができる。なお、ユニットケース19の
底部へ落下した水は、ドレイン側へ導かれて排出するこ
とができる。
【0046】このような本実施形態では、ユニットケー
ス19がダッシュロアパネル27に近接して配置される
場合に、噛み込み防止ガイド部14により適正に取り付
けが行われたか否かが認識できるようにしたが、噛み込
み防止ガイド部14が目視できない場合でも、サイドカ
バー24の切欠部をグロメット10の取付溝15を案内
する機能をもつため、容易にサイドカバー24の装着作
業を行うことができるという利点がある。
【0047】以上、実施形態について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随
する各種の設計変更が可能である。
【0048】例えば、上記した実施形態では、本発明に
係るグロメット及びその取付構造を車両用空気調和ユニ
ットに適用したが、各種の空気調和装置に適用すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグロメットの実施形態を示す斜視
図である。
【図2】実施形態におけるグロメットの背面図である。
【図3】実施形態におけるグロメットの側面図である。
【図4】実施形態におけるグロメットの平面図である。
【図5】図2のA−A断面図である。
【図6】実施形態におけるグロメットの取付方法を示す
斜視図である。
【図7】実施形態におけるグロメットの取付構造を示す
斜視図である。
【図8】実施形態におけるグロメットの取付構造を備え
る空気調和ユニットを前側から見た状態を示す斜視図で
ある。
【図9】実施形態におけるグロメットの取付構造の断面
図である。
【図10】従来のグロメットの取付構造を示す分解斜視
図である。
【図11】従来のグロメットの取付構造を示す要部水平
断面図である。
【図12】従来のサイドカバーを示す側面図である。
【符号の説明】
10 グロメット 11 グロメット本体 12 排水ガイド部 14 噛み込み防止ガイド部 15 取付溝 18 水止めリブ 19 ユニットケース 19A 開口部 20 切欠部 23 配管ブロック 24 サイドカバー 27 ダッシュロアパネル
フロントページの続き (72)発明者 黒谷 猛 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 (72)発明者 千代原 隆 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 Fターム(参考) 3J023 AA01 BA02 BB01 CA05 3J040 AA01 AA13 BA01 EA01 EA16 FA05 HA03 HA15 5G363 AA01 BA07 CB08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形状の周面に取付溝(15)が周回し
    て形成されたグロメット(10)であって、 前端部に排水ガイド部(12)が延在され、且つ前記取
    付溝(15)の後側に側方に突出する板状の噛み込み防
    止ガイド部(14)が形成されていることを特徴とする
    グロメット(10)。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のグロメット(10)であ
    って、 前記排水ガイド部(12)は、前記前端部に一体に形成
    され、且つ略樋形状に形成されていることを特徴とする
    グロメット(10)。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のグロメッ
    ト(10)であって、 前記排水ガイド部(12)の先端縁に当該排水ガイド部
    (12)の幅方向の一方側へ排水を導く水止めリブ()
    18が立設されていることを特徴とするグロメット(1
    0)。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のグロメット(10)であって、 前記噛み込み防止ガイド部(14)は、前記取付溝(1
    5)の後側の溝側面と面一に形成されていることを特徴
    とするグロメット(10)。
  5. 【請求項5】 空気調和ユニットのユニットケース(1
    9)と、該ユニットケース(19)の一側の開口部(1
    9A)に組み付けられ且つ送風機に連通するように結合
    されるサイドカバー(24)との接合部分にグロメット
    (10)を挟持して取り付ける構造であって、 前記グロメット(10)が、筒形状の周面に取付溝(1
    5)が周回して形成されたグロメット本体(11)と、
    該グロメット本体(11)の前端部に延在される排水ガ
    イド部(12)と、前記取付溝(15)の後側に側方へ
    向けて突出するように形成された噛み込み防止ガイド部
    (14)とでなり、 前記ユニットケース(19)側の縁部(20)と前記サ
    イドカバー(24)側の縁部とが、前記取付溝(15)
    内に挿入されていることを特徴とするグロメット(1
    0)の取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のグロメット(10)の取
    付構造であって、 前記排水ガイド部(12)の先端縁に当該排水ガイド部
    (12)の幅方向における前記サイドカバー(24)と
    反対方向へ排水を導く水止めリブ(18)が立設されて
    いることを特徴とするグロメット(10)の取付構造。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載のグロメッ
    ト(10)の取付構造であって、 前記ユニットケース(19)が取付パネル(27)に近
    接して配置され、前記グロメット(10)が、前記取付
    パネル(27)を貫通して前記ユニットケース(19)
    内の冷却用熱交換器に冷媒を循環させる配管部材(2
    3)を囲繞することを特徴とするグロメット(10)の
    取付構造。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のグロメット(10)の取
    付構造であって、 前記取付パネル(27)が、車両のダッシュロアパネル
    (27)であり、前記配管部材(23)が膨張弁に接続
    されていることを特徴とするグロメット(10)の取付
    構造。
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