JP2002064877A - 通信システム、通信端末 - Google Patents

通信システム、通信端末

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JP2002064877A
JP2002064877A JP2000255754A JP2000255754A JP2002064877A JP 2002064877 A JP2002064877 A JP 2002064877A JP 2000255754 A JP2000255754 A JP 2000255754A JP 2000255754 A JP2000255754 A JP 2000255754A JP 2002064877 A JP2002064877 A JP 2002064877A
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JP2000255754A
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Toshiaki Sato
敏明 佐藤
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同時複数通信可能な通信端末に対する適正か
つエラーのない配信等の実現。 【解決手段】 通信端末は、或る周波数チャンネルにお
いて通信を実行する際に、他の通信の着信を拒否する着
信拒否モードを中継装置に通知することができ、また中
継装置は、通信端末から着信拒否モードが通知された場
合においては、通信端末が或る周波数チャンネルにおい
て第1の通信を実行している際に通信端末に対しての第
2の通信のための着信要求があったら、第2の通信につ
いての着信要求を拒否する処理を行う。これにより、通
信端末は、或る周波数チャンネルにおいて通信を実行す
る際に、他の通信の着信が行われてしまうことを防止で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話装置等の通
信端末、及び通信端末と通信端末を通信ネットワークに
接続する中継装置とから成る通信システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】家庭や職場等に配置される電話装置、パ
ーソナルコンピュータなどの通信端末や、PDC(Pers
onal Digital Cellular)などの方式による移動体通信
網での携帯電話装置などの通信端末を用いて、音声によ
る通話やデータ通信を行うことが一般化されており、ま
た各種情報の配信サービスも実現されている。特に通信
ネットワークを介してサーバから通信端末への各種コン
テンツの配信サービスにより、音楽データ、映像デー
タ、テキストデータ等のコンテンツを一般ユーザーが電
子的に購入できるようにもされている。
【0003】また通信端末では、複数の周波数チャンネ
ルによる通信を同時に実行できるようにされたものもあ
り、例えば1つの通信端末が、或るサーバとデータ通信
を行なっている期間に、他の通信端末との電話通信を行
うことも可能とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが複数の通信を
同時に実行する場合は、次のような問題が考えられる。
例えば或る通信端末において、或るサーバからの配信サ
ービスによるダウンロードを行っている際に、他の通信
端末と電話通信を行うような場合を例に挙げると、その
通信端末の処理能力の限界などの事情で、一方、或いは
両方の通信に支障がでることがある。例えば音楽コンテ
ンツや映像コンテンツのダウンロードは、比較的大量の
データ通信を行うものであり比較的長時間を要する。ま
たコンテンツの配信は通常、有料で行われ、ユーザーに
とっては対価を払ってのデータの購入というかたちをと
るため、ユーザーの端末に対して確実かつ高品位なコン
テンツデータがダウンロードできなければならない。
【0005】このようなコンテンツダウンロード時に他
の電話装置等からの着信があると、一時的にダウンロー
ドデータの受信処理がとぎれて、データが欠落したり、
ダウンロードに失敗するという事態が生ずることがあ
る。特にダウンロードの失敗やデータの欠落は、ユーザ
ーが不完全な商品を購入したということにもなってしま
うため、そのような事態は厳に防止されなければならな
い。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
に鑑みて、異なる周波数チャンネルにより複数の通信を
同時に実行可能とされる通信端末、通信システムにおい
て、同時の複数通信によって例えば一方のダウンロード
通信の失敗等を防止できるようにすることを目的とす
る。
【0007】このため携帯無線端末は、或る周波数チャ
ンネルにおいて通信を実行する際に、他の通信の着信を
拒否する着信拒否モードを上記中継装置に通知するモー
ド通知手段を備えるようにする。また中継装置は、上記
通信端末から上記着信拒否モードが通知された場合は、
上記通信端末が或る周波数チャンネルにおいて第1の通
信を実行している際に上記通信端末に対しての第2の通
信のための着信要求があったら、上記第2の通信につい
ての着信要求を拒否する処理を行う着信処理手段を備え
るようにする。
【0008】また上記中継装置の上記着信処理手段は、
上記第2の通信についての着信要求を拒否する際に、上
記第2の通信の通信内容の記録を行ない、上記第1の通
信が終了した後に、記録した上記第2の通信の通信内容
を上記通信端末に送信する処理を行うようにする。
【0009】上記通信端末の上記モード通知手段は、上
記着信拒否モードとともに、通信終了後において当該通
信端末に対する他の通信の通信内容の記録の送信を求め
る旨を通知できるようにもする。
【0010】即ち本発明では、通信端末は、或る周波数
チャンネルにおいて通信を実行する際に、他の通信の着
信を拒否する着信拒否モードを中継装置に通知するよう
にし、その場合中継装置は、その通信端末に対して他の
端末等から着信要求があった場合でも、それを受け付け
ない、つまり通信端末と接続させないようにする。これ
によって、通信端末は特定の場合において複数通信の同
時実行が行われることを拒否でき、実行中の通信を確実
なものとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明していく。実施の形態としては通信端末の例とし
て携帯電話装置を挙げ、また中継装置の例として携帯電
話通信網における基地局を挙げる。そして携帯電話装置
は、基地局を介して通信ネットワークに接続され、他の
電話装置との間の通話や、サーバからの音楽等のコンテ
ンツの配信を受けることができる例とする。説明は次の
順序で行う。 1.通信システム構成 2.携帯電話装置の構成 3.ダウンロード時の動作の概略 4.着信拒否モード設定 5.端末の配信要求時の処理 6.配信時の基地局の処理
【0012】1.通信システム構成 図1に本例の通信システムを含む通信ネットワーク例を
示す。本例の携帯電話装置1は、例えばPDC方式によ
る移動体通信網での携帯電話装置とされ、携帯電話装置
1の現在位置(ユーザーの所在)に応じて、図示するよ
うに各地に設置された基地局101との間で無線電話通
信を行うものとされる。携帯電話装置1は、非通話時に
おいては基地局101に対して定期的に位置登録という
通信動作を実行している。これは携帯電話装置1と、そ
の携帯電話装置1の現在位置に対応する基地局101が
相互に確認を行うための動作であり、携帯電話装置1が
定期的に位置登録としての送信動作を行っていること
で、各基地局101は、現在、その基地局101の通信
エリアに属している携帯電話装置1を把握できるものと
なる。
【0013】基地局101は公衆回線としてのネットワ
ーク100に接続される。例えば家庭などにおいて配置
されている電話器、パーソナルコンピュータなどの有線
端末104もネットワーク100に接続される。即ちネ
ットワーク100は電話回線網を構築するものである。
ネットワーク100は例えばインターネット103など
の他のネットワークにも接続されることで、各端末1,
104などはインターネット上のホームページ閲覧など
も可能とされる。
【0014】本例の通信システムに接続されるサーバ1
02は、例えばネットワーク100に接続され、携帯電
話装置1や有線端末104に対して音楽コンテンツなど
の配信を行うことが可能とされる。なお、サーバ102
は例えばインターネット103上のサーバであってもよ
い。
【0015】なお、この図1は非常に簡略化してネット
ワーク構成を示しており、実際には多数の基地局、中継
局、ゲートウエイ等を備えた通信業者の構成部位や、多
数のサーバ、さらには多様な端末が含まれて、広範囲な
ネットワークが形成されているものである。
【0016】2.携帯電話装置の構成 本例の携帯電話装置1の構成を図2,図3で説明する。
図2は実施の形態の携帯電話装置1の外観例を示す。携
帯電話装置1の平面上には、例えば液晶パネル(LC
D)による表示部4が形成される。表示部4は、携帯電
話装置1における小型の筐体上という制限のもとで、比
較的大型に形成されたり、或いはカラー液晶パネルが用
いられることで、高度かつ多様な画面表示を実行可能と
される。例えば表示部4には、操作メニュー、発呼する
電話番号、着信した電話番号や相手の名称、電波受信状
況、電子メールテキスト、サービスメニュー、配信サー
ビスにより受信された文字や画像、キャラクタ画像、ス
クリーンセーバ画像などが表示可能である。また、操作
用の画像として、メニュー画像、アイコン画像などがポ
インタ(又はカーソル)とともに表示されて、いわゆる
GUI(Graffic User Interface)としての操作が可能
とされている。
【0017】携帯電話装置1上には、ユーザーの操作の
ための各種の操作キーやジョグダイヤルなどの操作子が
配された操作部7が設けられる。即ち通話のための各種
操作や、配信サービスを受けるための操作、例えばサー
バ102の画像を閲覧してダウンロードしたいコンテン
ツを選択する操作、後述するモード操作などが可能とさ
れている。アンテナ2は無線電話通信のためのアンテナ
である。通話スピーカ部5,マイク部6は、通話時の音
声の入出力部位となる。
【0018】また本例の携帯電話装置1では、音楽、画
像その他の配信コンテンツを記録したり、或いはユーザ
ーが任意に音楽再生等を楽しむために、可搬性の記録媒
体が着脱可能としている。説明上、可搬性の記録媒体と
してメモリカード90を装着可能とされるものとし、携
帯電話装置1は装着されたメモリカード90に対して音
楽等の記録再生を行うことができる例とする。
【0019】図示するように携帯電話装置1の例えば上
面側にはメモリカード90を装着可能なメモリスロット
3が形成されている。メモリカード90は、図示するよ
うな、例えばプラスチックモールドにより形成された板
状の筐体内部に例えば所定容量のメモリ素子を備える。
本例としては、このメモリ素子としてフラッシュメモリ
(Flash Memory)が用いられるものである。筐体のサイ
ズの具体例としては、60mm×20mm×2.8mm
とされる。このメモリカード90においては、フラッシ
ュメモリ容量としては、4MB(メガバイト),8M
B,16MB,32MB,64MB,128MB,25
6MBの何れかであるものが用意される。またデータ記
録/再生のためのファイルシステムとして、いわゆるF
AT(File Allocation Table)システムが用いられて
いる。書込速度は1500KByte/sec〜330
KByte/sec、読出速度は2.45MByte/
secとされ、書込単位は512バイト、消去ブロック
サイズは8KB又は16KBとされる。また電源電圧V
ccは2.7〜3.6V、シリアルクロックSCLKは
最高20MHzとされる。
【0020】このようなメモリカード90は、いわゆる
マルチメディア用途の記録媒体として、各種データ(コ
ンピュータ用データ、音楽データ、音声データ、動画像
データ、静止画像データ、制御データなど)の記録再生
が可能とされるが、本例では一例として、携帯電話装置
1はメモリカード90を音楽等の記録媒体として用い、
配信システムにより配信された音楽コンテンツをメモリ
カード90に記録できるものとする。また携帯電話装置
1はメモリカード90に記録された音楽コンテンツデー
タを再生させることができ、その再生音声をヘッドホン
端子8及び図2には示していない図3の着信スピーカ部
18に供給する。従ってユーザーはメモリカード90の
再生操作を行うことで、再生音声をヘッドホン端子8に
接続したヘッドホンで聞いたり、或いは着信スピーカ部
18から聞くことができる。
【0021】なお、メモリカード90に対する再生操
作、停止操作、一時停止操作、早送り/早戻し再生動
作、頭出し操作などは、操作部7の操作キーや操作ダイ
ヤルにより可能とされている。
【0022】図3に携帯電話装置1の内部構成を示す。
制御部11は、CPU11や外部インターフェース等を
含むマイクロコンピュータからなり、携帯電話装置1の
動作、即ち音声通話動作やデータ配信のための各種通信
動作、さらには各種情報の記憶、管理、ユーザー操作、
表示動作等についての全体的な制御を行う部位とされ
る。また時刻表示や、後述する配信時の処理のために内
部時計機能を備える。
【0023】メモリ部12は、ROM、フラッシュメモ
リ、D−RAMなど、携帯電話装置1内に設けられる記
憶領域を包括的に示しており、制御部11の制御に基づ
いて情報の記憶/読み出しが行われる。そしてメモリ部
12は、例えば制御部11が各種制御を行うための動作
プログラム、処理に用いる係数や設定値の記憶に用いら
れたり、制御部11の演算処理等のためのワーク領域、
レジスタ領域として用いられる。またデータ配信により
取り込まれた情報の格納や、ユーザが登録した電話番号
等の記憶も行われる。
【0024】操作部7は、図1に示したように携帯電話
装置1の筐体上に設けられる各種操作子であり、ユーザ
ーの操作に供される。操作部7による操作情報は制御部
11に供給される。制御部11は、操作部7を用いたユ
ーザーの操作に応じて、所要の制御動作を実行すること
になる。なおユーザーは、操作部7の操作によりメッセ
ージ入力やダイヤル登録のために文字情報を入力するこ
とも可能とされ、制御部11は入力された文字情報につ
いて、送信処理やメモリ部12への記憶処理を行う。
【0025】アンテナ3,アンテナ共用器13,RF部
14,ベースバンド処理部15,音声部16は通話時や
データ通信時の通信処理を実行する。アンテナ共用器1
3は、受信タイミングと送信タイミングでRF部14の
受信系、送信系とアンテナ2の接続を切り換える。RF
部14は、選択された所要の周波数での受信/復調処
理、或いは送信時の変調処理や、例えばTDMA方式
(Time Division Multiplex Access)のエンコード/デ
コード処理などを行う。即ち、送信時にはベースバンド
処理部15から供給される信号についてTDMAエンコ
ード及び所要周波数による変調処理を施すとともに、そ
の送信信号について増幅を行い、アンテナ共用器13を
介してアンテナ3から送信出力させる。受信時にはアン
テナ3で受信された電波がアンテナ共用器13を介して
供給され、その信号についての増幅を行い、所要の周波
数チャネルでの受信/復調処理、TDMAデコード等を
行って、ベースバンド信号として復調し、ベースバンド
処理部15に供給する。
【0026】ベースバンド処理部15は、受信時にはR
F部14でベースバンド信号まで復調された信号につい
ての所定の信号処理を行う。音声通話時においてベース
バンド処理部15でデコードされた信号は、音声部16
に供給され通話スピーカ部5から出力される。またマイ
ク部6から入力された信号は音声部16の処理を介して
ベースバンド処理部15に供給されて所定の信号処理が
施され、さらにRF部14で上記処理されて送信され
る。
【0027】データ配信サービス等にかかるコンテンツ
等のデータ通信時においては、受信されたデータはベー
スバンド処理部15を介して制御部11に供給される。
供給されたデータ、例えば画像データやテキストデータ
は、制御部11の制御によってメモリ部12に記憶され
たり、表示部4にデータ内容が表示される。また、本例
では後述する配信動作でダウンロードされる音楽コンテ
ンツは、一時的にメモリ部12に格納してもよいが、制
御部11の制御によって装填されているメモリカード9
0に記録されるようにする。またメモリ部12(或いは
メモリカード90に記録された)テキストデータ、画像
データなどの何らかのデータ送信を行う場合は、例えば
メモリ部12等に記憶されたデータが制御部11によっ
てベースバンド処理部15に供給され、RF部14の送
信系で処理され、アンテナ2から送信出力される。
【0028】なお、本例の携帯電話装置1では、いわゆ
るマルチチャンネル通信が可能とされる。即ち複数の周
波数チャンネルを用いて、例えば通話とデータ送受信を
同時的に実行できる。このような場合は、例えば制御部
11はパケットデータ通信を実行している周波数チャン
ネルと、通話を行っている周波数チャンネルを所定のタ
イミングで高速に切換えていくことで、複数同時通信を
実現する。
【0029】リンガ音源部17は、制御部11の制御に
基づいて電子音、電子音メロディ、又はメッセージ音声
としての信号を発生させる部位であり、その音声信号を
オーディオ処理部23を介して着信スピーカ部18に供
給し、出力させる。制御部11は、携帯電話としての着
信があった場合に、リンガ音源部17からリンガ音(着
信音)としての音声信号を出力させ、ユーザーに着信を
通知する。
【0030】バイブレータ19は、この携帯電話装置1
の本体を振動させる機構を有する部位であり、いわゆる
バイブレーションをユーザーに触覚により感知させる部
位である。制御部11は、携帯電話としての着信があっ
た場合に、バイブレータ19を動作させ、ユーザーに電
話着信を通知する。
【0031】また上述したようにメモリカード90に対
するメモリスロット3が形成され、メモリカード90を
装着できるが、装着されたメモリカード90に対しては
メモリインターフェース20を介して書込/読出のため
のアクセスが行われる。制御部11は、メモリカード9
0に対する記録再生動作を制御する記録再生制御部22
に指示を出すことで、メモリカード90に対するアクセ
スを実行させる。例えばユーザーがメモリカード90に
ついての再生操作を行った場合は、制御部11は記録再
生制御部22に指示を出して再生を実行させる。即ちメ
モリインターフェース20によりメモリカード90から
所定のデータの読出を実行させ、エンコーダ/デコーダ
21によりデコード処理を実行させる。例えばメモリカ
ード90には圧縮処理及び暗号化処理が施されてデータ
が記録されるが、これに対するデコード処理として暗号
化解読処理、圧縮に対する伸張処理を実行させること
で、例えば44.1KHzサンプリング、16ビット量
子化の、通常のデジタルオーディオデータの段階にまで
デコードさせる。
【0032】デコードされたオーディオデータは記録再
生制御部22によってオーディオ処理部23に供給さ
れ、まずD/A変換処理によりアナログオーディオ信号
とされる。そしてアナログオーディオ信号について、出
力先に応じた所定の増幅処理、インピーダンス調整など
を行い、着信スピーカ部18,ヘッドホン端子8に出力
される。
【0033】上述のように配信サービスにより音楽コン
テンツデータが受信される場合は、ベースバンド処理部
15から得られるコンテンツデータは制御部11を介し
て記録再生制御部22に供給され、この記録再生制御部
22の制御によってメモリカード90に書き込まれる。
即ち記録再生制御部22は、コンテンツデータをエンコ
ーダ/デコーダ21により圧縮エンコード処理、暗号化
処理などの所定のエンコード処理を実行させ、メモリイ
ンターフェース20によりメモリカード90に記録させ
る。なお、ベースバンド処理部15で得られるコンテン
ツデータが直接エンコーダ/デコーダ22に供給される
ような信号経路を形成してもよい。
【0034】3.ダウンロード時の動作の概略 以上のような本例の携帯電話装置1では、例えばサーバ
102からの音楽コンテンツ等のダウンロードが可能で
ある。また複数の周波数チャンネルを用いて複数の通信
を同時に実行することも可能である。このため、サーバ
102からのダウンロード実行中に、第三者からの電話
の着信が発生することもあり、このような場合、制御部
11はいわゆるマルチチャンネル通信を実行するものと
なる。ところが、上述のように比較的大容量のデータが
連続的に受信されることになる、コンテンツデータのダ
ウンロード中には、他の通信の着信があることや、それ
に応じて複数の通信を同時に実行することになると、高
品質であるべきコンテンツデータへの悪影響やダウンロ
ードの失敗という事態が生ずる可能性がある。
【0035】そこで本例では、サーバ102からのダウ
ンロードを求める際には、基地局101に対して着信拒
否の要求(着信拒否モード)を通知し、ダウンロード受
信中には、他の端末(第3者からの有線電話装置、携帯
電話装置等)からの着信を拒否し、マルチチャンネル通
信が行われないようにできるものである。
【0036】図4はコンテンツ配信の際の動作を、ユー
ザーの所持する端末(携帯電話装置1)、基地局10
1、サーバ102のそれぞれについて概略的に示してい
るものである。
【0037】携帯電話装置1のユーザーが、サーバ10
2からの配信サービスを受けたいと思った場合は、操作
部7により、サーバ102に通信回線を接続することを
指示する操作を行う。このユーザー操作に応じて、携帯
電話装置1(制御部11)は、基地局101を介してサ
ーバ102に接続要求の送信を行う(S1)。接続要求
があると、サーバ102は、その要求を行った携帯電話
装置1に対する認証処理を行う(S2)。例えばコンテ
ンツの配信による販売システムである場合、予めサーバ
102にユーザー登録、課金方法の設定などが必要とさ
れることが多い。即ちサーバ102は各登録ユーザーに
ついて、端末ID、ユーザーの名称、住所、暗証番号、
パスワード、銀行口座番号やクレジットカードナンバな
どを管理した状態とされており、換言すれば、このよう
な登録を行ったユーザに対して配信サービスを実行する
ものとされる。そこで、携帯電話装置1は接続要求の際
には端末ID、暗証番号等、所要のデータも同時に送信
するようにし、サーバ102では、それらのデータが適
正であるか否かなどの認証を行なう。そしてその認証が
OKとなって初めて、接続を許可するものである。
【0038】認証OKとなった場合は、サーバ102は
基地局101を介して携帯電話装置1に接続許可の通知
を送信する(S3)。これによって接続処理が実行さ
れ、携帯電話装置1からサーバ102の配信メニュー等
の画像/テキストなどが閲覧できる状態に接続が確立さ
れることになる(S4)。
【0039】接続された状態で、ユーザーは携帯電話装
置1の表示部4に表示されるサーバ102のメニュー画
像などから、所望の楽曲を選択し、購入の意志を示す操
作を行う(S5)。ここで携帯電話装置1の制御部11
は、ユーザーの購入操作に対応して、サーバ102に対
する配信要求を行う(S6)。この配信要求は基地局1
01を介してサーバ102に通知される。またこのとき
同時に、携帯電話装置1の制御部11は、基地局101
に対して着信拒否モードの通知(S7)を行う。
【0040】着信拒否モードとは、ユーザーが予め設定
しておくものであり(但しこの時点で設定するものとし
てもよいが)、本例では、着信拒否モードのオン/オフ
をユーザーが選択できるものとしている。なお、着信拒
否モードがオフとされている場合は、基地局101に対
するモード通知(S7)を行わなくてもよい。(但しモ
ードオフの旨を示す通知を行うようにしてもよい)
【0041】また着信拒否モードとは、例えば今回のサ
ーバ102からのコンテンツダウンロード中には、当該
携帯電話装置1に対する他の通信の着信を拒否すること
を基地局101に提示するモードであるが、その着信拒
否モードをオンとする場合は、さらに、留守録自動受信
モードのオン/オフをユーザーが選択でき、その留守録
自動受信モードのオン/オフも、モード通知S7として
基地局101に送信するようにしている。
【0042】本例の場合、基地局101では携帯電話装
置1が着信拒否モードでコンテンツダウンロードを行っ
ている期間に他の端末からの着信要求があった場合は、
留守録サービスを行うようにしている。上記の留守録自
動受信モードがオンとされる場合は、基地局101は携
帯電話装置1でダウンロードが終了した後において、留
守録サービスの録音内容を自動的に携帯電話装置1に送
信する動作を行う。留守録自動受信モードがオフであっ
た場合は、携帯電話装置1のユーザーが留守録内容を聞
きたいとして所定の操作を行い、携帯電話装置1が基地
局101に対して留守録送信要求を行った際に、録音内
容を送信することになる。
【0043】なお本例では、着信拒否期間に着信があっ
た場合は、基地局101で留守録サービスが行われるよ
うにしているが、この留守録サービスは、予め携帯電話
装置1のユーザーが留守録サービスを求める契約をして
いる場合のみとしても良いし、或いは上記着信拒否モー
ドのオン/オフや留守録自動受信モードのオン/オフと
同様に、留守録実行モードのオン/オフを随時ユーザー
が選択可能とし、上記モード通知(S7)での留守録実
行モードのオン/オフの通知に応じて留守録サービスを
実行するか否かが設定されるようにしてもよい。
【0044】基地局101は、携帯電話装置1からモー
ド通知(S7)があったら、その着信拒否モード及び留
守録自動受信モードを記憶する(S8)。
【0045】サーバ102は、携帯電話装置1からの配
信要求に応じて、その配信要求で通知されたコンテンツ
の配信を開始する(S9)。コンテンツのデータは基地
局101を介して携帯電話装置1に送信される。また携
帯電話装置1は、配信されてくる音楽コンテンツを受信
し、メモリカード90に書き込む処理を行う(S1
1)。
【0046】また、このように配信が開始されると、基
地局101では、記憶された着信拒否モードに応じて、
携帯電話装置1に関する着信拒否設定を行い(S1
0)、配信実行中はその設定に応じた着信拒否の処理を
行う。詳しくは後述するが、この期間に、他の端末から
携帯電話装置1に対する着信要求があっても、基地局1
01はそれを携帯電話装置1に通知しないものとなる。
そして留守録サービスとして、その着信要求元からの用
件の録音を行う。なお、着信拒否モードがオフとされて
いる場合は、このような処理は行わない。
【0047】コンテンツデータの送信が完了するとサー
バ102は配信終了の通知を携帯電話装置1に対して送
信する(S12)。携帯電話装置1は、それに対して応
答通知(S13)を基地局101を介してサーバ102
に送信し、配信コンテンツデータの適正なダウンロード
が完了したことを通知する。また、配信終了に応じて、
基地局101では着信拒否設定を解除し(S14)、上
記の配信中の着信拒否処理を終了させる。ここで、留守
録自動受信モードであった場合は、着信拒否期間中に録
音された用件を、携帯電話装置1に送信することになる
(S15)。
【0048】そして以上の処理を経てコンテンツのダウ
ンロードのための一連の処理が完了され、携帯電話装置
1とサーバ102の通信接続が切断される(S16)。
【0049】以上のような本例の配信時の動作によれ
ば、携帯電話装置1がサーバ102からコンテンツをダ
ウンロード受信している期間は、その携帯電話装置1に
対して他の通信が着信されることはない。従って比較的
大容量のコンテンツデータを連続的に受信している際
に、マルチチャンネル通信が行われることはなく、従っ
て携帯電話装置1の処理能力以上の複数通信が行われて
音楽コンテンツ等のデータの一部が欠落したり、或いは
ダウンロードに失敗するといったことは回避される。
【0050】なお、ダウンロード中にマルチチャンネル
通信が行われることが、直接的にダウンロードデータの
欠落やダウンロード失敗につながるものではなく、もち
ろんダウンロード中にマルチチャンネル通信が行われて
も問題ない場合もある。そしてユーザーの状況によって
はダウンロード中にも着信拒否はしたくないという場合
もある。この場合は、ユーザーは着信拒否モードをオフ
としておけばよく、つまり本例はユーザーの状況に応じ
て、着信拒否を行うか否かを選択できるため、ユーザー
の事情にあわせた処理を実現できる。
【0051】4.着信拒否モード設定 以下、上記図4で説明した配信時の動作を実現するため
の各種処理について述べていく。まず着信拒否モード設
定処理について述べる。本例の携帯電話装置1は、ユー
ザーが任意の時点で上述の着信拒否モードを選択してお
くことができるものとした。例えば制御部11がユーザ
ー操作に応じて図5の処理を行うことで、携帯電話装置
1における各種のモード設定操作と同様に、ユーザーは
操作部7からの操作により着信拒否モード及び留守録自
動受信モードを選択できる。
【0052】ユーザーがモード設定の操作を行った場合
は、制御部11の処理はステップF101からF102
に進み、表示部4にモードメニュー表示を実行させる。
このモードメニュー表示とは、例えば携帯電話装置1で
選択できる多様なモードを一覧表示したものあり、時計
設定モード、着信音選択モード、表示モードなどの各種
モードとともに、着信拒否モードも提示される。このよ
うなモードメニュー表示に対して、ユーザーが時計設定
モードなど他のモードを選択した場合は、ステップF1
03からその選択されたモードについての処理に移る
が、着信拒否モードを選択した場合は、制御部11はス
テップF103からF104に進んで、表示部4に着信
拒否モードメニューを表示させる。
【0053】着信拒否モードメニューは、着信拒否モー
ドのオン/オフを選択可能とするとともに、着信拒否モ
ードをオンとする場合には留守録自動受信モードのオン
/オフを選択可能に表示したものであり、この着信拒否
モードメニューに対してユーザに選択を求める。そして
ユーザーが着信拒否モードのオン/オフの選択、及び着
信拒否モードをオンとした場合はさらに留守録自動受信
モードのオン/オフの選択を行ったら、ステップF10
5からF106に進んで、選択された着信拒否モード及
び留守録自動受信モードを登録する。例えばメモリ部1
2における所定の領域に記憶する。メモリ部12の不揮
発性メモリ領域に登録することとしてもよい。具体的に
は、着信拒否モードオフ、着信拒否モードオンで留
守録自動受信モードオン、着信拒否モードオンで留守
録自動受信モードオフの3通りのいずれかが登録される
ことになる。
【0054】これによって、ユーザーは任意の時点で任
意の着信拒否モードを選択して設定できるものとなる。
もちろん一旦設定しても、同様の操作により設定(登録
された着信拒否モード)を変更できる。
【0055】なお、上述したように着信拒否時に基地局
101で留守録サービスを実行するか否かについてもモ
ード指定できるようにしてもよいが、その場合も、この
図5の処理過程で留守録実行モードを選択できるように
すればよい。その場合は、着信拒否モードオフ、着
信拒否モードオンで留守録実行モードオン、留守録自動
受信モードオン、着信拒否モードオンで留守録実行モ
ードオン、留守録自動受信モードオフ、着信拒否モー
ドオンで留守録実行モードオフの4通りのいずれかが登
録されることになる。
【0056】5.端末の配信要求時の処理 次に、携帯電話装置1の配信要求時の処理を図6で説明
する。これは図4においてユーザーがサーバ102に配
信を求めるために接続要求(S1)を行う操作を実行し
た時点以降の制御部11の処理を示している。なお、以
下の各図の処理については、説明中に図4の(S1)〜
(S16)を付記し、対応部分を示す。
【0057】楽曲コンテンツの購入のためにユーザーが
サーバ102への通信接続のための操作が行なうと、制
御部11は図6のステップF201からF202に進
み、基地局101を介してサーバ102に接続要求を行
う(S1)。これに対してサーバ102では認証処理を
行い(S2)、OKであれば許可通知を送信してくるが
(S3)、認証NGの場合は不許可の通知を送信してく
る。不許可であった場合は、制御部11はステップF2
02からF203に進み、表示部4によりその旨をユー
ザーに提示し、ユーザーの対応を求める。即ち再度接続
要求を行うか、接続をあきらめるかをユーザー操作に応
じて判断する。再度接続要求を行う場合はステップF2
01に戻るが、再度接続要求を行わないのであれば、そ
のまま処理を終える。
【0058】サーバ102から許可通知があった場合
は、制御部11はステップF202からF204に進
み、サーバ102との間の接続を確立する処理を行う。
これによりユーザーは表示部4によりサーバ102のコ
ンテンツメニュー等の画面を見ることができる状態とな
る。そしてこの表示に従って、ユーザーは所望の音楽コ
ンテンツを指定して購入決定などの操作を行う。
【0059】ユーザーが楽曲を指定して購入の意志を表
す操作を行ったら、制御部11はステップF205から
F206に進み、着信拒否モードを確認する。即ち、上
述した図5の処理でメモリ部12に登録されていた着信
拒否モードの状態を読み出し、ユーザーが予め選択して
いたモード状態が、上述の〜のいずれであるかを判
断する。なお、ユーザーが予め着信拒否モードの選択操
作を行っていなかった場合は、デフォルトモードとし
て、特定のモードが登録されているようにしてもよい
し、或いはこの時点でモード選択をユーザーに求めるよ
うにしてもよい。
【0060】ここでモード状態が着信拒否モードオフ
であった場合は、基地局101に特別な処理を求めない
ものであるため、基地局101へのモード通知(S7)
は不要となる。そこでステップF207に進み、基地局
101を介してのサーバ102への配信要求(S6)の
送信を実行する。またモード状態が着信拒否モードオ
ンで留守録自動受信モードオン、又は着信拒否モード
オンで留守録自動受信モードオフのいずれかであった場
合は、ステップF208に進み、そのモードを基地局1
01に伝えるために、基地局101へのモード通知(S
7)を行うとともに、基地局101を介してのサーバ1
02への配信要求(S6)の送信を実行する。なお、モ
ード状態が着信拒否モードオフであった場合であって
も、その旨を基地局101に通知するモード通知(S
7)を行うようにしてもよい。
【0061】サーバ102は、携帯電話装置1からの配
信要求をに応じて配信を開始するが(S12)、配信、
即ちユーザーが指定したコンテンツデータのダウンロー
ドが開始されたら、制御部11はステップF209から
F210に進む。そして制御部11は、配信されるコン
テンツデータを受信し、メモリカード90に記録してい
く処理、即ちダウンロード処理を行う(S11)。そし
て配信が完了し(S12)、所要のコンテンツデータの
メモリカード90への記録が完了したら、ステップF2
11からF212に進んで、サーバ102に対して応答
通知(S13)を送信する。
【0062】ここでユーザーがさらに他の曲の配信を求
める操作を行った場合は、ステップF213からF20
5に戻って、同様の処理を実行する。ユーザーが他の配
信を求めない場合、つまり接続を終了させる操作を行っ
た場合は、留守録実行モードの状態に応じて処理を行
う。つまり、留守録自動受信モードのオンを基地局10
1へ通知していた場合は、その時点で基地局101か
ら、録音されていた用件が送信されてくるため、ステッ
プF214からF215に進み、その送信を受信する。
そしてステップF216でサーバ102との間の通信を
切断し、処理を終える。留守録自動受信モードをオフと
していた場合は、この時点では基地局101からの録音
内容の送信はないため、そのままステップF216に進
み、サーバ102との間の通信を切断し、処理を終え
る。
【0063】6.配信時の基地局の処理 続いて、上記のように携帯電話装置1が配信時の処理を
実行する際に、基地局101側で行なわれる処理を図
7、図8、図9で説明する。上述のように携帯電話装置
1からサーバ102に配信を求める際には、まず携帯電
話装置1はサーバ102に接続要求を行うことになる
が、携帯電話装置1からサーバ102に対する接続要求
が送信されると、基地局101の処理は図7のステップ
F301からF302に進み、当該接続要求をサーバ1
02に送信する処理を行う。
【0064】これに対してサーバ102からは認証結果
に基づいて許可又は不許可の通知が送信されてくるが、
不許可の通知があった場合は、基地局101はステップ
F303からF304に進み、携帯電話装置1に対して
不許可の通知を送信し、処理を終える。この場合上述し
たように、携帯電話装置1のユーザーは再度接続を試み
るか否かを決めるが、再度携帯電話装置1から接続要求
があった場合は、基地局101は再びステップF301
からF302に進む処理を行うことになる。
【0065】サーバ102からの許可の通知があった場
合は、基地局101はステップF303からF305に
進み、携帯電話装置1に対して接続許可の通知を送信
し、またそれに応じて携帯電話装置1とサーバ102を
接続させる処理を行う。
【0066】接続後においては、携帯電話装置1からサ
ーバ102に対する配信要求(S6)が送信され、また
着信拒否モードがオンの場合はモード通知(S7)が送
信されてくる。携帯電話装置1から配信要求があると基
地局101はステップF306からF307に進み、同
時にモード通知により着信拒否モードオンの通知がある
か否かを判別する。そして着信拒否モードオンの通知が
あった場合は、ステップF308でモード状態を記憶す
る(S8)。つまりモード状態が上記の、着信拒否モ
ードオンで留守録自動受信モードオン、又は着信拒否
モードオンで留守録自動受信モードオフのいずれかであ
った場合は、そのモード状態が記憶される。そしてステ
ップF309に進む。モード通知がない場合、或いはモ
ード通知により着信拒否モードオフが通知された場合
は、ステップF307から直接ステップF309に進
む。ただし、着信拒否モードオフというモード状態を記
憶するようにしてもよい。
【0067】ステップF309では、携帯電話装置1か
らの配信要求をサーバ102に送信する処理を行う。そ
してサーバ102からの携帯電話装置1への配信が開始
されたら、図8のステップF310からF311に進
む。つまりステップF313でサーバ102からの配信
が終了されるまでの期間、ステップF311で、その配
信されるコンテンツデータを携帯電話装置1に送信する
処理を継続して実行する。
【0068】基地局101は、このように配信データを
携帯電話装置1に送信し、携帯電話装置1においてコン
テンツデータの受信、記録を行っている期間において
は、その携帯電話装置1に対しての他の端末等からの着
信要求の有無をステップF312で監視している。そし
て携帯電話装置1への着信要求を受け付けた場合は、ス
テップF314の着呼処理を行う。
【0069】この着呼処理は図9に示すようになる。基
地局101は着信要求を受け付けると、ステップF35
1で携帯電話装置1が着信拒否モードオンであるか否か
を判断する。即ち図7のステップF308で記憶したモ
ード状態を判別する。
【0070】まず着信拒否モードがオフであった場合
(着信拒否モードが記憶されていない場合)は次のよう
に処理が行われる。この場合は、基地局101はステッ
プF351からF356に進み、携帯電話装置1へ着信
通知を行う。これに応じて携帯電話装置1の制御部11
はリンガ動作を行い、リンガ音、着信メロディ、バイブ
レーション等の態様でユーザーに着信を通知することに
なる。これに応じてユーザーが着信のための操作を行な
い、制御部11が着信処理を行なって通信回線を接続す
ると、基地局101はステップF357からF359に
進み、当該接続された携帯電話装置1と第3者の端末と
の間の通信回線における通話の送受信のための処理を行
う。そして通話が終了したら、ステップF355で当該
回線の切断処理を行う。この場合は、サーバ102から
のダウンロード中に、携帯電話装置1ではマルチチャン
ネル通信として他の端末との通信も行われることにな
る。
【0071】なお、ステップF357で接続と判断され
るまでは、ステップF358で発呼側の端末から切断さ
れない限りは、ステップF356の処理を続ける。つま
り携帯電話装置1で着信音(又は着信時の振動)が続け
られる状態となる。その途中で発呼側が切断すれば、そ
のまま処理を終える。
【0072】一方、ステップF351で着信拒否モード
オンと判断される場合は、基地局101の処理はステッ
プF352に進み、携帯電話装置1が現在着信を拒否し
ていることを発呼側の端末に通知する。また留守録サー
ビスを行う場合は、同時に伝言の録音の旨を発呼側に伝
える。そしてその場合はステップF353からF354
に進み、発呼側から送信されてくる伝言音声を録音す
る。そしてステップF355で発呼側との間の通信を切
断して処理を終える。つまりこの場合は、携帯電話装置
1のダウンロード中は、その携帯電話装置1に対する他
の端末からの着信要求を拒否することになり、用件につ
いては留守録サービスで対応することになる。
【0073】図8においてステップF313で、サーバ
102から携帯電話装置1へのコンテンツ送信が完了し
たことが検出された場合は、基地局101の処理はステ
ップF315に進む。そして携帯電話装置1からの応答
通知があったら、ステップF316で応答通知をサーバ
102に送信する。ここまでで1つのコンテンツのダウ
ンロードが完了したことになる。
【0074】ここで携帯電話装置1がサーバ102から
との接続を保ったまま、さらに他の曲の配信を求めるた
めに、配信要求を行った場合は、基地局101の処理は
ステップF317から図7のステップF309に戻り、
同様の処理を実行する。一方、携帯電話装置1からのさ
らなる配信要求がない場合は、ステップF317からF
318に進み、携帯電話装置1から通知されていた留守
録自動受信モードのオン/オフを判断する。留守録自動
受信モードがオフとされていれば、ステップF322に
進んで、携帯電話装置1とサーバ102の通信を切断し
て処理を終える。一方、留守録自動受信モードがオンと
されていたのであれば、ステップF319で、ダウンロ
ード中に実行した留守録があるか否かを判断し、あれば
ステップF320で録音した音声(用件内容)を携帯電
話装置1に送信する。ダウンロード中に着信要求がなく
留守録が行われていなければ、ステップF321で留守
録なしのメッセージを携帯電話装置1に送信する。そし
てステップF322で携帯電話装置1とサーバ102の
通信を切断して一連の処理を終える。
【0075】以上、実施の形態としての構成例や処理例
を説明してきたが、本発明の通信システム構成、携帯無
線端末等の構成や、処理手順などは多様な変形例が考え
られる。また、特に音楽コンテンツの配信を例に挙げた
が、もちろん配信されるデータは音楽コンテンツ以外の
どのようなデータであって本発明は適用できる。また本
発明の通信端末としては、携帯電話装置に限られず、携
帯型、据置型、無線、有線などに限らず、また電話通信
端末やデータ通信端末などにも限らず、通信端末装置で
あればどのようなものでもよい。例えば家庭用電話機、
パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital A
ssistant)と呼ばれる携帯型の情報機器などであっても
よい。また、配信データを記録する記録媒体としてメモ
リカード90を例に挙げたが、もちろん記録媒体はメモ
リカードに限られず、HDD、光ディスク、光磁気ディ
スク、或いは装置内に固定的に配置されるRAM、フラ
ッシュメモリなど、他の種の記録媒体であってもよい。
また本発明の中継装置は無線通信システムの基地局10
1に限られないことはいうまでもない。例えば有線端末
104を本発明の通信端末とする場合は、その有線端末
104をネットワークに接続する装置が、本発明の中継
装置となる。また、着信拒否モードに基づいて着信を拒
否するのは、ダウンロード時に通話のための着信要求が
あった場合を例としたが、もちろんこのような場合に限
られない。例えばデータ通信中に他のデータ通信要求が
あった場合、通話中にデータ通信要求があった場合、通
話中に他の通話要求があった場合、などにも適用でき
る。
【0076】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明で
は、通信端末は、或る周波数チャンネルにおいて通信を
実行する際に、他の通信の着信を拒否する着信拒否モー
ドを中継装置に通知することができ、また中継装置は、
通信端末から着信拒否モードが通知された場合において
は、通信端末が或る周波数チャンネルにおいて第1の通
信を実行している際に通信端末に対しての第2の通信の
ための着信要求があったら、第2の通信についての着信
要求を拒否する処理を行うようにしている。このため、
通信端末は、或る周波数チャンネルにおいて通信を実行
する際に、他の通信の着信が行われてしまうことを防止
できる。即ち通信端末は特定の場合において複数通信の
同時実行が行われることを拒否でき、これによって実行
中の通信を確実なものとすることができる。例えばコン
テンツダウンロード時などにおいて、他の通信の着信が
発生しないことで、適正にダウンロードデータの受信が
可能となる。
【0077】また、着信拒否モードの場合は、中継装置
は、その通信端末に対する他の端末からの着信要求(第
2の通信を要求する着信要求)があった場合は、いわゆ
る留守番電話機能として、第2の通信の通信内容の記録
を行ない、第1の通信が終了した後に、記録した通信内
容を通信端末に送信するようにすることもできる。また
通信端末側からいえば、着信拒否モードとともに、通信
終了後において当該通信端末に対する他の通信の通信内
容の記録の送信を求める旨を通知することで、上記の中
継装置の処理を要求できる。これによって通信端末のユ
ーザーは、第1の通信の実行中に着信拒否とした相手先
或いはその用件を知ることができ、着信拒否による不都
合をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の通信システムの説明図で
ある。
【図2】実施の形態の携帯電話装置の外観の説明図であ
る。
【図3】実施の形態の携帯電話装置のブロック図であ
る。
【図4】実施の形態のダウンロード時の動作の説明図で
ある。
【図5】実施の形態の携帯電話装置における着信拒否モ
ード設定処理のフローチャートである。
【図6】実施の形態の携帯電話装置の配信要求時の処理
のフローチャートである。
【図7】実施の形態の配信時の基地局の処理のフローチ
ャートである。
【図8】実施の形態の配信時の基地局の処理のフローチ
ャートである。
【図9】実施の形態の基地局の着呼処理のフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 携帯電話装置、2 アンテナ、3 メモリスロッ
ト、4 表示部、5 通話スピーカ部、6 マイク部、
7 操作部、8 ヘッドホン端子、11 制御部、12
メモリ部、14 RF部、15 ベースバンド処理
部、16 音声部、17 リンガ音源部、18 着信ス
ピーカ部、20 メモリインターフェース、21 エン
コーダ/デコーダ、22 記録再生制御部、23 オー
ディオ処理部、101 基地局、102 サーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K024 AA65 AA75 CC11 DD01 DD03 EE01 EE04 FF03 FF04 FF05 GG05 GG08 5K067 AA33 BB04 DD17 DD23 DD24 DD26 DD30 DD52 DD53 DD54 DD57 EE02 EE10 EE16 EE23 FF13 FF23 FF25 FF28 FF31 FF40 GG06 GG11 GG12 HH07 HH14 HH23 HH36 KK15 5K101 KK18 LL12 MM07 NN02 NN18 NN22 NN23 NN25 NN48 PP03 RR00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる周波数チャンネルにより複数の通
    信を同時に実行可能とされる通信端末と、上記通信端末
    を通信ネットワークに接続する中継装置とから成る通信
    システムにおいて、 上記携帯無線端末は、 或る周波数チャンネルにおいて通信を実行する際に、他
    の通信の着信を拒否する着信拒否モードを上記中継装置
    に通知するモード通知手段を備え、 上記中継装置は、 上記通信端末から上記着信拒否モードが通知された場合
    は、上記通信端末が或る周波数チャンネルにおいて第1
    の通信を実行している際に上記通信端末に対しての第2
    の通信のための着信要求があったら、上記第2の通信に
    ついての着信要求を拒否する処理を行う着信処理手段を
    備えたことを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 上記中継装置の上記着信処理手段は、上
    記第2の通信についての着信要求を拒否する際に、上記
    第2の通信の通信内容の記録を行ない、上記第1の通信
    が終了した後に、記録した上記第2の通信の通信内容を
    上記通信端末に送信する処理を行うことを特徴とする請
    求項1に記載の通信システム。
  3. 【請求項3】 異なる周波数チャンネルにより複数の通
    信を同時に実行可能とされる通信端末において、 或る周波数チャンネルにおいて通信を実行する際に、他
    の通信の着信を拒否する着信拒否モードを、通信ネット
    ワークに接続する中継装置に対して通知するモード通知
    手段を備えたことを特徴とする通信端末。
  4. 【請求項4】 上記モード通知手段は、上記着信拒否モ
    ードとともに、通信終了後において当該通信端末に対す
    る他の通信の通信内容の記録の送信を求める旨を通知で
    きることを特徴とする請求項3に記載の通信端末。
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