JP2002064381A - パイプラインa/d変換器 - Google Patents
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Abstract
らつきも補正することが可能なパイプラインA/D変換
器を実現する。 【解決手段】 パイプラインA/D変換器において、直
列接続された複数段のパイプラインステージ及び1ビッ
トA/D変換器から構成されるパイプラインA/D変換
器と、各パイプラインステージのゲインエラーを検出
し、このゲインエラーに基づきパイプラインステージに
供給される基準電圧を制御してゲインエラーを補正する
基準電圧生成手段とを設ける。
Description
D変換器に関し、特に直線性を向上したパイプラインA
/D変換器に関する。
信号を1ビットのA/D変換器で量子化すると共に入力
信号から量子化した分のアナログ値を減算して適宜増幅
して後段に出力するパイプラインステージを複数個直列
に接続することによりA/D変換器を構成するものであ
る。
ンA/D変換器としては本願出願人の出願に係る「特願
平10−354262」に記載されている。図2は「特
願平10−354262」記載された従来のパイプライ
ンA/D変換器の一例を示す構成ブロック図である。
1eは1ビットA/D変換器、2a,2b,2c及び2
dは1ビットD/A変換器、3a,3b,3c及び3d
は減算器、4a,4b,4c及び4dは残差増幅器、5
a,5b,6a,6b,7a及び7bは抵抗、8はレプ
リカ回路、9a及び9bはバッファアンプである。10
0はアナログ入力信号、101はD/A変換器2a〜2
dに供給される正負の基準電圧、102はディジタル出
力信号である。
50aを、1b〜4bはパイプラインステージ50b
を、1c〜4cはパイプラインステージ50cを、1d
〜4dはパイプラインステージ50dを、1e及び50
a〜50dはパイプラインA/D変換器51を、5a,
5b,6a,6b,7a及び7bは分圧手段52を、
8,9a,9b及び52は基準電圧生成手段53をそれ
ぞれ構成している。
aの入力端子及び減算器3aの加算入力端子にそれぞれ
接続され、A/D変換器1aのディジタル出力はMSB
としてディジタル出力信号102に出力されると共にD
/A変換器2aのディジタル入力端子に接続される。D
/A変換器2aの出力は減算器3aの減算入力端子に接
続され、減算器3aの出力は残差増幅器4aを介して後
段に出力される。
の入力端子及び減算器3bの加算入力端子にそれぞれ接
続され、A/D変換器1bのディジタル出力がディジタ
ル出力信号102に出力されると共にD/A変換器2b
のディジタル入力端子に接続される。D/A変換器2b
の出力は減算器3bの減算入力端子に接続され、減算器
3bの出力は残差増幅器4bを介して後段に出力され
る。
の入力端子及び減算器3cの加算入力端子にそれぞれ接
続され、A/D変換器1cのディジタル出力がディジタ
ル出力信号102に出力されると共にD/A変換器2c
のディジタル入力端子に接続される。D/A変換器2c
の出力は減算器3cの減算入力端子に接続され、減算器
3cの出力は残差増幅器4cを介して後段に出力され
る。
の入力端子及び減算器3dの加算入力端子にそれぞれ接
続され、A/D変換器1dのディジタル出力がディジタ
ル出力信号102に出力されると共にD/A変換器2d
のディジタル入力端子に接続される。D/A変換器2d
の出力は減算器3dの減算入力端子に接続され、減算器
3dの出力は残差増幅器4dを介して後段に出力され
る。
換器1eの入力端子に接続され、A/D変換器1eのデ
ィジタル出力がLSBとしてディジタル出力信号102
に出力される。
/A変換器2aの正の基準電圧入力端子、抵抗5aの一
端及びレプリカ回路8の一方の入力端子に接続され、基
準電圧101の負の基準電圧はD/A変換器2aの負の
基準電圧入力端子、抵抗5bの一端及びレプリカ回路8
の他方の入力端子に接続される。
A変換器2bの正の基準電圧入力端子に接続され、抵抗
5bの他端は抵抗6bの一端及びD/A変換器2bの負
の基準電圧入力端子に接続される。
A変換器2cの正の基準電圧入力端子に接続され、抵抗
6bの他端は抵抗7bの一端及びD/A変換器2cの負
の基準電圧入力端子に接続される。
基準電圧入力端子及びバッファアンプ9aの出力に接続
され、抵抗7bの他端はD/A変換器2dの負の基準電
圧入力端子及びバッファアンプ9bの出力に接続され
る。そして、レプリカ回路8の2つの出力がバッファア
ンプ9a及び9bの入力端子にそれぞれ接続される。
る。パイプラインステージは”N−1”個直列接続され
ており、このパイプラインステージを構成する1ビット
A/D変換器1a〜1eは入力されるアナログ信号の極
性のみを判定し、アナログ入力が”0”または”負”の
場合には”0”のディジタル信号を出力し、アナログ入
力が”正”の場合には”1”のディジタル信号を出力す
る。
換器1a〜1dからのディジタル入力が”0”の場合に
は負の基準電圧を出力し、ディジタル入力が”1”の場
合には正の基準電圧を出力する。例えば、基準電圧10
1が”+Vr”及び”−Vr”であるとすれば、ディジ
タル入力が”0”及び”1”の場合にはそれぞれ”−V
r”及び”+Vr”を出力する。
aによりその極性が判断され、極性が”正”の場合には
D/A変換器2aの正の基準電圧が減算器3aにおいて
アナログ入力信号100から減算される。残差増幅器4
aはこの減算結果を2倍に増幅して後段のパイプライン
ステージ50bに出力される。そして、パイプラインス
テージ50b〜50dにおいて同様の動作が行われ、最
後にA/D変換器1eによりディジタル出力信号102
のLSBが確定される。
ジを複数段直列接続することにより、アナログ入力信号
100から基準電圧が順次加算若しくは減算されると共
に2倍されて後段に出力されることになるので”パイプ
ラインステージ数+1”の分解能を有するA/D変換器
として動作することになる。
と同一の直流特性を有する演算増幅器を閉ループゲイン
が”1”になるように帰還回路を構成して”2(N−
2)”個直列接続されている。
ンエラー”δ” δ=ΔG/G≒−1/(A・β) (1) で表され、式(1)に”β=1/2”を代入することに
より、 δ=ΔG/G=−2/A (2) となる。但し、演算増幅器の開ループゲインを”A”、
帰還率を”β”とし、その時のループゲインを”G”と
している。また。理想ゲインである”1/β”に対して
ゲインエラーを”ΔG”としている。
算増幅器1段の規格化されたゲインエラー”δrep”
は、 δrep=ΔGrep/Grep=−1/A (3) で表される。
入力フルスケールを”Vfso(=4Vr)”として”
k番目”のパイプラインステージの出力までに蓄積され
た残差増幅器のゲインエラーによる減衰を考えると”k
番目”のパイプラインステージの出力のフルスケール”
Vfsk”は、 となる。
が”1”の増幅器が”2(N−2)”個直列接続されて
おり、最終出力のゲインエラー”δrep.tota
l”は、 となる。
1の電位差”Vref0(=2Vr)”をリファレンス
・ラダー抵抗52で分圧した”m番目”のタップの出力
電圧である補正基準電圧”Vrefm”は、 Vrefm=Vref0・(1+δrep.total・m/(N−2)) =Vref0・(1−{2(N−2)/A}・(m/N−2)) =Vref0・(1−2m/A) (6) となる。
ステージの番号”k”とが等しくなるように対応させる
と、 Vfsk/Vrefm=(Vfso/Vref0)・(1−2k/A)/(1−2m/A) =4Vr/2Vr =2 (∵ k=m) (7) となる。
イプラインステージのフルスケールとD/A変換器の補
正基準電圧との比は全てのパイプラインステージで同一
になる。
各パイプラインステージを構成するA/D変換器、D/
A変換器、減算器及び残差増幅器の動作を説明する説明
図であり、図3中(a)及び(e)はA/D変換器1a
及び1bのアナログ入力信号100に対するディジタル
出力、図3中(b)及び(f)はD/A変換器2a及び
2bのアナログ出力、図3中(c)及び(g)は減算器
3a及び3bの出力、図3中(d)は残差増幅器4aの
出力、図3中(h)は3ビット分の量子化レベルをそれ
ぞれ示している。
を”−2Vr〜+2Vr”の”4Vr”、D/A変換器
に供給される基準電圧を”−Vr”及び”+Vr”とす
ると、A/D変換器1aは入力信号の極性を判断するの
でその出力は図3中(a)に示すようにアナログ入力信
号100の”0”を境に”0”と”1”の値を出力す
る。
中(b)に示すようにアナログ入力信号100の”0”
を境に”−Vr”と”+Vr”を出力することになる。
0からD/A変換器2aの出力を減算するものであるか
ら、アナログ入力信号100が”−2Vr”〜”0”に
増加する範囲ではアナログ入力信号100から”−V
r”が減算されるので図3中(c)に示すように減算器
3aの出力は”−Vr”〜”+Vr”と増加することに
なる。
〜”+2Vr”に増加する範囲ではアナログ入力信号1
00から”+Vr”が減算されるので図3中(c)に示
すように減算器3aの出力は”−Vr”〜”+Vr”と
増加することになる。
力が残差増幅器4aで2倍に増幅されて図3中(d)に
示すようになるが実際には前述のゲインエラーにより完
全な2倍にはならず”−2(1+δ)Vr”から”+2
(1+δ)Vr”の範囲内になる。
aの出力の極性を判断するのでその出力は図3中(e)
に示すようにアナログ入力信号100が”−2Vr”
〜”−Vr”及び”0”〜”+Vr”の範囲では”0”
の値を出力し、アナログ入力信号100が”−Vr”
〜”0”及び”+Vr”〜”+2Vr”の範囲では”
1”の値を出力する。
力のフルスケール”±2(1+δ)Vr”とD/A変換
器2bの補正基準電圧の比は基準電圧生成手段53によ
り”2”に保たれるからD/A変換器2bに供給される
補正基準電圧は”±(1+δ)Vr”となる。
中(f)に示すようにアナログ入力信号100が”−2
Vr”〜”−Vr”及び”0”〜”+Vr”の範囲で
は”−(1+δ)Vr”の値を出力し、アナログ入力信
号100が”−Vr”〜”0”及び”+Vr”〜”+2
Vr”の範囲では”+(1+δ)Vr”の値を出力する
ことになる。
残差増幅器4aの出力からD/A変換器2bの出力を減
算するものであるから、アナログ入力信号100が”−
2Vr”〜”−Vr”及び”0”〜”+Vr”の範囲で
は残差増幅器4aの出力から”−(1+δ)Vr”が減
算されるので図3中(g)に示すように減算器3bの出
力は”−(1+δ)Vr”〜”+(1+δ)Vr”と増
加することになる。
r”〜”0”及び”+Vr”〜”+2Vr”の範囲では
残差増幅器4aの出力から”+(1+δ)Vr”が減算
されるので図3中(g)に示すように減算器3bの出力
は”−(1+δ)Vr”〜”+(1+δ)Vr”と増加
することになる。
力のゼロクロス点を図3中(h)示すと”●”が量子化
レベルが均等に並び直線性が改善されたことが分かる。
有する演算増幅器を複数個直列接続されたレプリカ回路
8の出力と基準電圧101を分圧手段52で分圧して各
電圧を各パイプラインステージのD/A変換器の補正基
準電圧として供給することにより、各パイプラインステ
ージのフルスケールとD/A変換器の補正基準電圧との
比は全てのパイプラインステージで同一になるので、動
作速度を犠牲にすることなく高速で直線性を向上させる
ことが可能になる。
来例では各パイプラインステージの残差増幅器がすべて
同一のゲインエラーを有するものとして想定して基準電
圧生成手段53を構成しているので、パイプラインステ
ージ間でゲインエラーのばらつきがある場合には完全な
補償が困難であると言った問題点があった。従って本発
明が解決しようとする課題は、パイプラインステージ間
のゲインエラーのばらつきも補正することが可能なパイ
プラインA/D変換器を実現することにある。
るために、本発明のうち請求項1記載の発明は、パイプ
ラインA/D変換器において、直列接続された複数段の
パイプラインステージ及び1ビットA/D変換器から構
成されるパイプラインA/D変換器と、前記各パイプラ
インステージのゲインエラーを検出し、このゲインエラ
ーに基づきパイプラインステージに供給される基準電圧
を制御して前記ゲインエラーを補正する基準電圧生成手
段とを備えたことにより、パイプラインステージ間のゲ
インエラーのばらつきも補正することが可能になる。
明であるパイプラインA/D変換器において、前記パイ
プラインステージが、入力信号の極性を判定する1ビッ
トA/D変換器と、このA/D変換器の出力をアナログ
信号に変換する1ビットD/A変換器と、前記入力信号
から前記D/A変換器の出力を減算する減算器と、この
減算器の出力を増幅して出力する残差増幅器とから構成
されることにより、パイプラインステージ間のゲインエ
ラーのばらつきも補正することが可能になる。
明であるパイプラインA/D変換器において、前記基準
電圧生成手段が、1段目の前記パイプラインステージを
構成する前記D/A変換器に供給される基準電圧が入力
された平均補正手段と、前記基準電圧と前記平均補正手
段の出力とを分圧して前記残差増幅器のゲインエラーを
補正する基準電圧を2段目以降の前記各パイプラインス
テージを構成するそれぞれのD/A変換器に供給する分
圧手段と、1段目の前記パイプラインステージを構成す
る前記D/A変換器に供給される基準電圧が入力され、
前記分圧手段のタップ間に電流を供給し前記各パイプラ
インステージ間の局所的なゲインエラーを補正する局所
補正手段と、前記各パイプラインステージのゲインエラ
ーを検出して前記平均補正手段及び前記局所補正手段の
出力を制御する誤差演算手段とから構成されることによ
り、パイプラインステージ間のゲインエラーのばらつき
も補正することが可能になる。
明であるパイプラインA/D変換器において、前記分圧
手段が、複数の抵抗を直列接続し各接続点の電圧を2段
目以降の前記各パイプラインステージを構成するそれぞ
れのD/A変換器に供給するラダー抵抗であることによ
り、パイプラインステージ間のゲインエラーのばらつき
も補正することが可能になる。
明であるパイプラインA/D変換器において、前記平均
補正手段が、電流出力D/A変換器であることにより、
パイプラインステージ間のゲインエラーのばらつきも補
正することが可能になる。
明であるパイプラインA/D変換器において、前記局所
補正手段が、差動動作する一対の電流出力D/A変換器
であることにより、パイプラインステージ間のゲインエ
ラーのばらつきも補正することが可能になる。
説明する。図1は本発明に係るパイプラインA/D変換
器の一実施例を示す構成ブロック図である。図1におい
て1a〜1e、2a〜2d,3a〜3d,4a〜4d,
5a,5b,6a,6b,7a,7b,50a〜50
d,51,52及び100〜102は図2と同一符号を
付してあり、10は誤差演算手段、11,12,13は
電流出力D/A変換器である。また、10,11,1
2,13及び52は基準電圧生成手段54を、13は平
均補正手段55を、11及び12は局所補正手段56を
それぞれ構成している。
aの入力端子及び減算器3aの加算入力端子にそれぞれ
接続され、A/D変換器1aのディジタル出力はMSB
としてディジタル出力信号102に出力されると共にD
/A変換器2aのディジタル入力端子に接続される。D
/A変換器2aの出力は減算器3aの減算入力端子に接
続され、減算器3aの出力は残差増幅器4aを介して後
段に出力される。
の入力端子及び減算器3bの加算入力端子にそれぞれ接
続され、A/D変換器1bのディジタル出力がディジタ
ル出力信号102に出力されると共にD/A変換器2b
のディジタル入力端子に接続される。D/A変換器2b
の出力は減算器3bの減算入力端子に接続され、減算器
3bの出力は残差増幅器4bを介して後段に出力され
る。
の入力端子及び減算器3cの加算入力端子にそれぞれ接
続され、A/D変換器1cのディジタル出力がディジタ
ル出力信号102に出力されると共にD/A変換器2c
のディジタル入力端子に接続される。D/A変換器2c
の出力は減算器3cの減算入力端子に接続され、減算器
3cの出力は残差増幅器4cを介して後段に出力され
る。
の入力端子及び減算器3dの加算入力端子にそれぞれ接
続され、A/D変換器1dのディジタル出力がディジタ
ル出力信号102に出力されると共にD/A変換器2d
のディジタル入力端子に接続される。D/A変換器2d
の出力は減算器3dの減算入力端子に接続され、減算器
3dの出力は残差増幅器4dを介して後段に出力され
る。
換器1eの入力端子に接続され、A/D変換器1eのデ
ィジタル出力がLSBとしてディジタル出力信号102
に出力される。
/A変換器2aの正の基準電圧入力端子、抵抗5aの一
端及び電流出力D/A変換器11,12及び13の第1
の入力端子に接続され、基準電圧101の負の基準電圧
はD/A変換器2aの負の基準電圧入力端子、抵抗5b
の一端及び電流出力D/A変換器11,12及び13の
第2の入力端子に接続される。
変換器2bの正の基準電圧入力端子及び電流出力D/A
変換器11の正出力端子に接続され、抵抗5bの他端は
抵抗6bの一端、D/A変換器2bの負の基準電圧入力
端子及び電流出力D/A変換器12の負出力端子に接続
される。
変換器2cの正の基準電圧入力端子及び電流出力D/A
変換器11の負出力端子に接続され、抵抗6bの他端は
抵抗7bの一端、D/A変換器2cの負の基準電圧入力
端子及び電流出力D/A変換器12の正出力端子に接続
される。
基準電圧入力端子及び電流出力D/A変換器13の負出
力端子に接続され、抵抗7bの他端はD/A変換器2d
の負の基準電圧入力端子及び電流出力D/A変換器13
の正出力端子に接続される。
演算手段10に入力され、誤差演算手段10の制御出力
は電流出力D/A変換器11,12及び13の第3の入
力端子にそれぞれ接続される。
る。但し、パイプラインステージは”N−1”個直列接
続され、動作に関しても図2に示す従来例と同様である
ので説明は省略する。
出力信号に基づき各パイプラインステージにおける残差
増幅器のゲインエラーを計測する。例えば、パイプライ
ンA/D変換器を構成する各ステージのD/A変換器の
入力値を2種類の値でそれぞれ固定しておき、2種類の
値の時にそれぞれ1つのA/D変換器、例えば、A/D
変換器1eの閾値における入力値100を測定し、それ
らの差分をゲインエラーとする。
なゲインエラーとパイプラインステージ間のゲインエラ
ーに分解でき平均的なゲインエラーは電流出力D/A変
換器13により前述の従来例のように補正する。
ラーは電流出力D/A変換器11及び12によって補正
する。電流出力D/A変換器11と電流出力D/A変換
器12とは一対の差動回路として動作する、言い換えれ
ば、電流出力D/A変換器12は電流出力D/A変換器
11の反転動作をするものであるので電流出力D/A変
換器11の動作のみを説明する。
ゲインエラーを一律に平均値”δ”とし、残差増幅器4
bのゲインエラーを”δ1”とする。この時、残差増幅
器4b平均的なゲインエラー”δ”を補正するために、
誤差演算手段10は電流出力D/A変換器13の出力電
流”I”を、 R×I/Va=δ (8) となるように設定する。但し、”R”は分圧手段52を
構成する各抵抗の抵抗値、”Va”は抵抗5aと抵抗6
aとの接続点における電圧である。
ついたゲインエラー”δ1”の補正方法について説明す
る。抵抗6aと抵抗7aとの接続点における電圧を”V
b”とすると、 Vb/Va=1−δ1 (9) となる。
と、 Vb=Va−R×I6a (10) となる。
と”I6a”の差を求めると I6a−I=Vr/R×(δ1−δ) (12) となる。(Vrは基準電圧101の電圧値)
A変換器11の出力電流”I11”になるように制御す
る。すなわち、出力電流”I11”は、 I11=Vr/R×(δ1−δ) (13) となる。
なく電流”I6a”が流れて残差増幅器4bが平均値よ
りもばらついたゲインエラー”δ1”が補正される。
の正負の出力は抵抗6a両端、言い換えれば、分圧手段
52のタップ間に接続されており、抵抗6aに流れる電
流を補償する動作をする。
力電流が隣接する他の抵抗5aや抵抗7aに流れ込むこ
とはない。すなわち、局所的なゲインエラーを補正する
ための電流は他段のパイプラインステージには干渉しな
い。
インステージのゲインエラーを検出すると共に平均補正
手段55を制御して平均的なゲインエラーを補正し、局
所的なゲインエラーを局所補正手段56を制御して補正
することにより、パイプラインステージ間のゲインエラ
ーのばらつきも補正することが可能になる。
本発明によれば次のような効果がある。請求項1乃至請
求項6の発明によれば、誤差演算手段が各パイプライン
ステージのゲインエラーを検出すると共に平均補正手段
を制御して平均的なゲインエラーを補正し、局所的なゲ
インエラーを局所補正手段を制御して補正することによ
り、パイプラインステージ間のゲインエラーのばらつき
も補正することが可能になる。
施例を示す構成ブロック図である。
構成ブロック図である。
増幅器の動作を説明する説明図である。
ジ 51 パイプラインA/D変換器 52 分圧手段 53,54 基準電圧生成手段 55 平均補正手段 56 局所補正手段 100 アナログ入力信号 101 基準電圧 102 ディジタル出力信号
Claims (6)
- 【請求項1】パイプラインA/D変換器において、 直列接続された複数段のパイプラインステージ及び1ビ
ットA/D変換器から構成されるパイプラインA/D変
換器と、 前記各パイプラインステージのゲインエラーを検出し、
このゲインエラーに基づきパイプラインステージに供給
される基準電圧を制御して前記ゲインエラーを補正する
基準電圧生成手段とを備えたことを特徴とするパイプラ
インA/D変換器。 - 【請求項2】前記パイプラインステージが、 入力信号の極性を判定する1ビットA/D変換器と、 このA/D変換器の出力をアナログ信号に変換する1ビ
ットD/A変換器と、 前記入力信号から前記D/A変換器の出力を減算する減
算器と、 この減算器の出力を増幅して出力する残差増幅器とから
構成されることを特徴とする請求項1記載のパイプライ
ンA/D変換器。 - 【請求項3】前記基準電圧生成手段が、 1段目の前記パイプラインステージを構成する前記D/
A変換器に供給される基準電圧が入力された平均補正手
段と、 前記基準電圧と前記平均補正手段の出力とを分圧して前
記残差増幅器のゲインエラーを補正する基準電圧を2段
目以降の前記各パイプラインステージを構成するそれぞ
れのD/A変換器に供給する分圧手段と、 1段目の前記パイプラインステージを構成する前記D/
A変換器に供給される基準電圧が入力され、前記分圧手
段のタップ間に電流を供給し前記各パイプラインステー
ジ間の局所的なゲインエラーを補正する局所補正手段
と、 前記各パイプラインステージのゲインエラーを検出して
前記平均補正手段及び前記局所補正手段の出力を制御す
る誤差演算手段とから構成されることを特徴とする請求
項1記載のパイプラインA/D変換器。 - 【請求項4】前記分圧手段が、 複数の抵抗を直列接続し各接続点の電圧を2段目以降の
前記各パイプラインステージを構成するそれぞれのD/
A変換器に供給するラダー抵抗であることを特徴とする
請求項3記載のパイプラインA/D変換器。 - 【請求項5】前記平均補正手段が、 電流出力D/A変換器であることを特徴とする請求項3
記載のパイプラインA/D変換器。 - 【請求項6】前記局所補正手段が、 差動動作する一対の電流出力D/A変換器であることを
特徴とする請求項3記載のパイプラインA/D変換器。
Priority Applications (1)
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