JP2002063755A - ディスククランプ装置 - Google Patents

ディスククランプ装置

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JP2002063755A
JP2002063755A JP2000251280A JP2000251280A JP2002063755A JP 2002063755 A JP2002063755 A JP 2002063755A JP 2000251280 A JP2000251280 A JP 2000251280A JP 2000251280 A JP2000251280 A JP 2000251280A JP 2002063755 A JP2002063755 A JP 2002063755A
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Japan
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disk
clamp
clamping
ball holding
drive shaft
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JP2000251280A
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English (en)
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Masumi Ikesue
眞澄 池末
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KYODO DENSHI SYSTEM KK
Original Assignee
KYODO DENSHI SYSTEM KK
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、機械的に単純で確実な動作が
得られる機構を実現し、各部材の材質を一般的な安価な
ものにする。 【解決手段】 スピンスタンドのディスク回転用スピン
ドル5に連結したホルダ17は、上部にディスク3の穴
部21を嵌脱自在なディスク受け部23があり、回転軸
心に加圧部材ガイド穴部29がある。ディスク受け部2
3の上部に位置してディスク3をクランプするクランプ
用ボール41がホルダ17の外周壁37に設けた複数の
ボール保持穴部39から出没自在である。逆円錐状のコ
イルスプリング43を一体的に設けたクランプ駆動軸3
3が、コイルスプリング43のテーパ部45で複数のク
ランプ用ボール41を外周壁37から出没せしめる方向
に押圧・離反せしめるべく上下動自在である。クランプ
駆動軸33が付勢手段65により下方へ付勢されると、
ディスク受け部23に装着されたディスク3は複数のク
ランプ用ボール41でクランプされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクの性
能を評価するためにディスク回転用スピンドルに前記磁
気ディスクをワンタッチで着脱するディスククランプ装
置に関し、特に直径2インチ型以上の大径の磁気ディス
ク用のディスククランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスクの性能を試験するス
ピンスタンドは、ディスク回転用スピンドルに磁気ディ
スクを装着するディスククランプ装置が設けられてい
る。
【0003】大径のディスク用として用いられる一般的
なボール式のディスククランプ装置101は、図6に示
されているようにディスク回転用スピンドルに取り付け
られた本体ベース103上には、ディスク105を受け
るディスク受け面107を備えたディスクサポート10
9が設けられている。
【0004】このディスクサポート109にはディスク
105の穴部111の端縁を斜め上方からクランプする
ための複数のクランプ用ボール113がボール受け台1
15の上に載せられており、上記の複数のクランプ用ボ
ール113を斜め下方に向けて押さえるためのテーパ部
117を備えたほぼ円錐台形状のクランプ部材119が
本体ベース103の回転軸心に上方へ延伸されたプルロ
ッド121に取り付けられている。クランプ部材119
のテーパ部117はポリウレタンの弾性部材であり、ク
ランプ用ボール113はプラスチックである。
【0005】また、クランプ部材119の上部には上記
の複数のクランプ用ボール113の頂点付近を上方から
押さえるためのリテーナ123が設けられている。
【0006】なお、大径のディスク105は外径の大き
さ、穴部の大きさ、厚みなどに幾つかの種類があるの
で、ディスク105の種類に応じてクランプ用ボール1
13が外に飛び出さないようにするためにボール受け台
115を上下動せしめて高さを調整し、その後ディスク
サポート109に設けた穴部125より接着剤を注入し
てボール受け台115の高さが固定されている。
【0007】プルロッド121の上昇により複数のクラ
ンプ用ボール113は回転中心方向にフリーになるの
で、ディスク105の穴部111内にクランプ部材11
9を挿通するようにしてディスク105がディスクサポ
ート109のディスク受け面107に載せられる。
【0008】プルロッド121が下方へ引っ張られる
と、複数のクランプ用ボール113がボール受け台11
5とリテーナ123との間をクランプ部材119のテー
パ部117により回転軸心から外側へ向ける方向で押し
出されるので、ディスク105の穴部111の端縁が複
数のクランプ用ボール113により斜め下方に向けて押
さえられてクランプされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のディ
スククランプ装置101においては、クランプ用ボール
113の数を増やして確実なクランプ力を得ていたが、
ディスク105に対する均一な加圧が難しいという問題
点があった。例えば、ディスク105の厚みによってク
ランプ用ボール113との接点の位置が異なるので、デ
ィスク105が厚くなるとディスク105のクランプ力
Fvが小さく(弱く)なり、ディスク105が薄くなる
とディスク105のクランプ力Fvが大きく(強く)な
る。
【0010】ディスク105の穴部111を強く押す
と、ディスク105の材質がアルミニウムやガラスであ
るために歪みが生じるので、必要なクランプ力で均一に
押圧することが必要である。
【0011】そのために、加圧部であるクランプ部材1
19のテーパ部117にポリウレタンなどの特殊な材質
を用いるか、被加圧体であるクランプ用ボール113に
も、プラスチックなどの特殊な材料を組み合わせて用い
る必要があった。
【0012】したがって、コストが高くなり、また上記
の部材の寿命に不安のある場合、寿命確保には真に高価
な材料を用いたりする必要があるので、より一層コスト
高になるという問題点があった。
【0013】スピンスタンドがクリーンルームで使用さ
れる場合、ごみを出さないことが必要であるので、磨耗
しないことや特殊なガスが出ないようにするために特殊
な材料、或いは効果的な材料を選択する場合がある。そ
の結果、より一層コスト高になるという問題点があっ
た。
【0014】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、構造が簡単で、機械的に単純
で確実な動作が得られる機構を実現することにより、各
部材の材質を一般的な安価なものにでき、エアなどの流
体圧装置を利用したディスクの自動着脱に対応可能なデ
ィスククランプ装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のディスククランプ装置は、
実機ディスクドライブに用いられるディスクおよびヘッ
ドの試験を行うスピンスタンドのディスク回転用スピン
ドルに取り付けられるディスククランプ装置において、
前記ディスク回転用スピンドルの出力回転軸に連結して
回転するフランジを備えたクランプ本体を設け、このク
ランプ本体の上部にディスクの高さ方向とディスクの回
転軸芯を一致させてディスクの穴部を嵌脱自在なディス
ク受け部を設けると共に前記クランプ本体のほぼ回転軸
心に加圧部材ガイド穴部を設け、前記ディスク受け部の
上部に位置してディスクをクランプするクランプ用ボー
ルを前記加圧部材ガイド穴部からクランプ本体の外周壁
に向けて出没可能な複数のボール保持穴部を前記外周壁
に設け、円錐状のコイルスプリングからなるテーパ部材
を前記クランプ本体内に設けられ、上下方向へ延伸した
クランプ駆動軸に一体的に設けると共に前記複数のクラ
ンプ用ボールを前記外周壁から出没せしめる方向に前記
テーパ部材のテーパ部を押圧・離反せしめるべく前記ク
ランプ駆動軸を加圧部材ガイド穴部で上下動自在に設
け、前記テーパ部材のテーパ部で前記複数のクランプ用
ボールを押圧する方向に前記クランプ駆動軸を常時付勢
する付勢手段を備えたクランプ用加圧装置を設けてなる
ことを特徴とするものである。
【0016】したがって、大径のディスクをクランプす
る際に、加圧力に抗してクランプ駆動軸を上昇せしめる
ことにより、クランプ駆動軸に一体的なテーパ部材が持
ち上げられるので、テーパ部材のテーパ部が複数のクラ
ンプ用ボールから離反する。その結果、複数のクランプ
用ボールがボール保持穴部でフリーになるために、複数
のクランプ用ボールがクランプ本体の外周壁から内方へ
没入可能となるので、ディスクの穴部にクランプ本体の
外周壁を容易に挿入せしめてからディスクをディスク受
け部に簡単に装着できる。
【0017】その後、クランプ駆動軸が下方へ加圧され
ることにより、複数のクランプ用ボールがテーパ部材の
テーパ部により外側方向へ均等に押圧されるので、ディ
スクが複数のクランプ用ボールとディスク受け部との間
でほぼ均一なクランプ力にてクランプされる。
【0018】テーパ部材としての円錐状のコイルスプリ
ングは安価であり、しかも複数のクランプ用ボールを最
適な強さでほぼ均等に押し出すという効果的な作用があ
る。
【0019】請求項2によるこの発明のディスククラン
プ装置は、請求項1記載のディスククランプ装置におい
て、前記クランプ用加圧装置の加圧力に抗して前記クラ
ンプ駆動軸を持ち上げてディスクをアンクランプする手
動用ノブを前記クランプ駆動軸に連動させると共に前記
クランプ本体の外側に備えていることを特徴とするもの
である。
【0020】したがって、ノブを手動により上方へ引き
上げることにより、クランプ駆動軸が加圧力に抗して容
易に上方へ持ち上げられる。
【0021】請求項3によるこの発明のディスククラン
プ装置は、請求項1又は2記載のディスククランプ装置
において、前記クランプ用加圧装置の加圧力に抗して前
記クランプ駆動軸を持ち上げてディスクを自動的にアン
クランプする流体加圧室を前記クランプ本体のフランジ
内に設けてなることを特徴とするものである。
【0022】したがって、エアなどの流体圧を利用して
加圧室の加圧力で自動的に前記クランプ駆動軸を持ち上
げることによりディスクの自動着脱に対応可能となる。
【0023】請求項4によるこの発明のディスククラン
プ装置は、請求項1〜3のいずれか一つに記載のディス
ククランプ装置において、前記クランプ駆動軸とテーパ
部材との一体構造が、テーパ部材の上下又はいずれか片
側に、板状のリテーナを設けてなることを特徴とするも
のである。
【0024】したがって、テーパ部材とクランプ駆動軸
が板状のリテーナを用いて一体構造であるので、安価な
構造であり、しかもクランプ駆動軸の上下動に伴ってテ
ーパ部材も一体的に上下動するための十分な機能を有す
る。
【0025】請求項5によるこの発明のディスククラン
プ装置は、請求項1記載のディスククランプ装置におい
て、複数のボール保持穴部の上部に、ボール保持穴部か
らクランプ用ボールの落下を防止するストッパ部材を設
けてなることを特徴とするものである。
【0026】したがって、複数の各クランプ用ボールが
テーパ部材のテーパ部により外側方向へ押圧されても、
ストッパ部材があるので各クランプ用ボールがボール保
持穴部から落下することが避けられる。
【0027】請求項6によるこの発明のディスククラン
プ装置は、請求項5記載のディスククランプ装置におい
て、ストッパ部材が、ホルダの外周壁の外周にスライド
自在であると共にボール保持穴部の上部位置に対応する
凹部を備えたボール保持部材であることを特徴とするも
のである。
【0028】したがって、ストッパ部材をホルダの外周
壁の外周にスライドせしめると、ストッパ部材の凹部に
よりボール保持穴部の大きさが容易に調整されるので、
各クランプ用ボールがボール保持穴部から出る量が均一
に調節される。
【0029】請求項7によるこの発明のディスククラン
プ装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載のディス
ククランプ装置において、前記複数のボール保持穴部
を、ディスクの厚みに対応すべく上下方向に長穴に設け
てなることを特徴とするものである。
【0030】したがって、ボール保持穴部が上下方向に
長穴である場合は、ディスクのクランプ力とボールの突
き出し量との調整量の範囲が大きくなるために、ディス
クの厚み、ディスクの穴部の大きさに容易に対応可能と
なる。
【0031】請求項8によるこの発明のディスククラン
プ装置は、請求項2記載のディスククランプ装置におい
て、前記手動用ノブが、クランプ駆動軸の上端に取り付
けた持上げ用取っ手であることを特徴とするものであ
る。
【0032】したがって、指で持上げ用取っ手が引き上
げられることによりクランプ駆動軸が簡単に上昇されて
クランプ力が容易に解除される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスククランプ
装置1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0034】図1を参照するに、本実施の形態に係わる
ディスククランプ装置1は、特に大径の磁気ディスク3
の性能を試験するスピンスタンドの一部を構成し、前記
磁気ディスク3を着脱するものであり、ディスク回転用
スピンドルに取り付けられている。なお、大径のディス
クは外径の大きさ、ディスクの穴部の大きさ、厚みなど
に幾つかの種類がある。
【0035】ディスク回転用スピンドルとしての例えば
エアスピンドル5がスピンスタンドの本体構造7にボル
トBTなどにより固定されている。エアスピンドル5の
出力回転軸9の軸端にはフランジ部11が設けられてお
り、このフランジ部11にディスククランプ装置1が設
けられている。
【0036】なお、エアスピンドル5は、下部のエア入
力管13に所定圧力の空気(または他の気体)が供給さ
れると、エアスピンドル5の回転軸受け部が非接触軸受
けとして機能する構造である。
【0037】また、エアスピンドル5のクランプ用エア
供給路15にエアが別の所定圧力で吹き込まれると、デ
ィスククランプ装置1のディスククランプ力が解除され
てディスク3を着脱せしめるように構成されている。詳
しくは後述する。
【0038】以下、本発明の実施の形態のディスククラ
ンプ装置1について説明する。
【0039】図2を併せて参照するに、ディスククラン
プ装置1は、クランプ本体としての例えばホルダ17が
下部に備えた嵌合軸部19を介してエアスピンドル5の
出力回転軸9のフランジ部11の嵌合部に位置決めさ
れ、フランジ部11のネジ穴にボルトBTによりネジ止
めして取り付けられている。
【0040】ホルダ17の上部には、ディスク3の高さ
方向とディスク3の回転軸芯を一致させてディスク3の
穴部21を嵌脱自在なディスク受け部23が形成されて
おり、このディスク受け部23はディスク3の水平の位
置決めを行う受け面25と、ディスク3の穴部21を嵌
入して回転軸心の位置決めを行う位置決め軸27とから
構成されている。
【0041】また、上記のホルダ17の回転軸心には加
圧部材ガイド穴部29が上下方向に貫通して設けられて
いる。なお、この加圧部材ガイド穴部29の中間には段
付き部31が設けられており、段付き部31の回転軸心
にはクランプ駆動軸としての例えば支持シャフト33が
軸受部35にガイドされて上下動自在に設けられてい
る。
【0042】さらに、ホルダ17の上部の外周壁37に
は、加圧部材ガイド穴部29に貫通する複数のボール保
持穴部39がディスク受け部23の上部に位置して外周
方向に適宜間隔を介して設けられている。本実施の形態
では6つのボール保持穴部39が外周方向にほぼ等間隔
に配置されている。
【0043】上記の6つのボール保持穴部39にはそれ
ぞれ、ディスク受け部23に装着されたディスク3をク
ランプするためのクランプ用ボール41が外周壁37面
から外側へ出没可能である。つまり、ディスク3はボー
ル保持穴部39の内側からディスク3側に加圧状態に押
し出されたクランプ用ボール41により斜め下方向に加
圧されて、ディスク受け部23の受け面25と位置決め
軸27に対して加圧クランプされるように構成されるも
のである。
【0044】なお、上記の複数のボール保持穴部39
は、ディスク3の厚みに対応すべく上下方向に長穴に設
けることが望ましい。
【0045】前述した支持シャフト33の上部にはテー
パ部材としての例えば逆円錐状のコイルスプリング43
が一体的に設けられている。より詳しくは、上止め輪4
7と下止め輸49が支持シャフト33の上部の長手方向
に間隔を介して固定されており、上、下止め輸47,4
9の内側に円板状の上リテーナ51と下リテーナ53が
取り付けられており、この上、下リテーナ51,53の
間に逆円錐状のコイルスプリング43が係合して一体的
に固定されている。
【0046】そして、本実施の形態では図2に示されて
いるように、コイルスプリング43の上部が上リテーナ
51に設けた3箇所の切り曲げ部55(立ち上げ部)に
より固定され、コイルスプリング43の下部が下リテー
ナ53に設けた3箇所の切り曲げ部57(立ち上げ部)
により固定されている。
【0047】したがって、支持シャフト33が上下動に
伴って一体的に円錐状のコイルスプリング43が加圧部
材ガイド穴部29で上下動すると、コイルスプリング4
3のテーパ部45が6つのクランプ用ボール41を外周
壁37から出没せしめる方向にほぼ均一な力で押圧せし
め、または離反せしめることになる。
【0048】なお、上述した例では円錐状のコイルスプ
リング43の上部と下部が上、下リテーナ51,53に
より支持シャフト33に一体的に取り付けられている
が、上部、下部のいずれか一方が取り付けられている状
態であっても構わない。この場合でもコイルスプリング
43のテーパ部45によるクランプ用ボール41に対す
る押圧力はほぼ均一に作用する。
【0049】また、6つのクランプ用ボール41でディ
スク3をディスク受け部23へ押し付けるためのクラン
プ用加圧装置59としては、支持シャフト33の下側部
分が下方に延伸されており、支持シャフト33の下部に
設けたストッパ溝部61にEリング63(止め輪)が取
り付けられている。Eリング63と加圧部材ガイド穴部
29内の段付き部31との間には、支持シャフト33を
常時下方へ付勢するためのクランプ用加圧装置59の例
えばコイルバネ65と円板形状の押上げ板67が取り付
けられている。
【0050】一方、ホルダ17の上面開口部の内周側の
ネジ部69には上蓋71が螺合されて被蓋しており、上
蓋71の内部に設けたシャフト用穴部73に支持シャフ
ト33の上端部が差し込まれている。
【0051】従って、図1の実線で示されている状態で
は、コイルバネ65の付勢力により支持シャフト33が
下方へ付勢されるので、コイルスプリング43のテーパ
部45が6つのクランプ用ボール41を外側、つまりデ
ィスク3を固定する方向に押し出してディスク3のクラ
ンプ状態が維持されている。
【0052】図3を併せて参照するに、上蓋71の下に
位置するホルダ17の外周壁37面には、ボール保持穴
部39からクランプ用ボール41の落下を防止するスト
ッパ部材としての例えばボール保持器75が取り付けら
れている。このボール保持器75はホルダ17の外周壁
37を嵌入可能な円筒形状をなしており、ホルダ17の
外周壁37に外周方向にスライド自在であり、ボール保
持器75の下端縁にはホルダ17のボール保持穴部39
の上部位置に対応する凹部77が設けられている。
【0053】クランプ用ボール41の抜け止め、突き出
しの調整方法について説明すると、ボール保持器75が
取り付けられた状態で、このボール保持器75は凹部7
7がボール保持穴部39に対してずれる方向に回される
ことにより、凹部77とボール保持穴部39とのオーバ
ラップ位置を容易に変えることができるので、クランプ
用ボール41の出っ張り量が容易に調整される。この調
整は(A)、クランプ用ボール41が落ちないこと、
(B)、使われるディスク3の厚さの範囲に最適な出っ
張り量とすることで行われる。
【0054】したがって、出っ張り量が一定になるの
で、ディスク3の穴部21や厚みの種類に応じて、クラ
ンプ用ボール41の最適な出っ張り量(突き出し量)に
調整された後、ボール保持器75が固定されるので、デ
ィスク3に対するクランプ力が常時一定に維持されるこ
ととなる。その具体的な例として、本実施の形態ではボ
ール保持器75に幾つかの貫通穴79が設けられてお
り、この貫通穴79からボール保持器75との間に接着
剤が流し込まれることにより、ボール保持器75がホル
ダ17の外周壁37の面に固定される。より一層強力に
固定されるためには、ボール保持器75の内周壁面に上
記の貫通穴79に連なる浅い溝部(図示省略)を設ける
ことが望ましい。
【0055】また、ホルダ17の下部の嵌合軸部19の
内側にシール用溝部81が設けられており、シール用溝
部81に弾性シール部材83が気密状態に挿入されてお
り、弾性シール部材83は支持シャフト33の下端面と
押上げ板67の下面に当接するように設けられている。
そして、この弾性シール部材83はエアスピンドル5の
フランジ部11に設けた流体圧装置の一部を構成するエ
ア加圧室85の一部を構成しており、このエア加圧室8
5には前述したクランプ用エア供給路15が連通されて
いる。
【0056】したがって、エア圧がクランプ用エア供給
路15からエア加圧室85へ供給されることによって、
図4に示されているように、弾性シール部材83が押上
げ板67並びに支持シャフト33の下端をコイルバネ6
5の付勢力に抗して上昇せしめると、コイルスプリング
43も上昇するのでコイルスプリング43のテーパ部4
5が6つのクランプ用ボール41から離反する。各クラ
ンプ用ボール41は開放されてボール保持穴部39から
引っ込められるようにフリーになるので、ディスク3が
アンクランプされる。ディスク3はホルダ17の外周壁
37面を通過するように容易に上方へ持ち上げて外すこ
とができる。
【0057】エア圧を遮断することによりコイルバネ6
5の付勢力にてディスク3をクランプする状態に切り換
えられる。したがって、エア圧などの流体圧機構によっ
て外部からリモートコントロールで自動的に着脱状態に
することができる。
【0058】図5を併せて参照するに、クランプ力の手
動解除機構の一例を示すものである。上蓋71はシャフ
ト用穴部73が上面に貫通されており、このシャフト用
穴部73に支持シャフト33の上端部が貫通して上方に
突出され、この突出された上端部に手動解除用のノブ8
7が取り付けられ、ノブ87と支持シャフト33に設け
たピン穴89内にピン91が挿入され固定されている。
このノブ87を指で上方に持ち上げれば、支持シャフト
33の付勢力が手動解除されるので、前述した流体圧機
構の場合と同じように6つのクランプ用ボール41のク
ランプ力が強制的に解除されて、ディスク3が上方へ容
易に取り外される。
【0059】以上のことから、ディスク3は複数のクラ
ンプ用ボール41によりほぼ均一で最適な力でホルダ1
7のディスク受け部23に安定して固定、着脱される。
【0060】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0061】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、大径の
ディスクをクランプするときは、加圧力に抗してクラン
プ駆動軸を上昇せしめてテーパ部材を持ち上げることに
より、テーパ部材のテーパ部を複数のクランプ用ボール
から離反せしめて、複数のクランプ用ボールをフリーに
してボール保持穴部へ没入できるので、ディスクをディ
スク受け部に簡単に装着できる。
【0062】次いで、加圧力によりテーパ部材のテーパ
部で複数のクランプ用ボールを外側方向へ最適な強さで
ほぼ均等に押圧できるので、複数のクランプ用ボールと
ディスク受け部との間でディスクをほぼ均一なクランプ
力にてクランプでき、しかも、テーパ部材としての円錐
状のコイルスプリングは安価であるので、全体として安
価なディスククランプ装置を提供できる。
【0063】請求項2の発明によれば、ノブを手動によ
り上方へ引き上げることにより、加圧力に抗してクラン
プ駆動軸を容易に上方へ持ち上げ、ノブから手を離すと
加圧力により容易にディスクをクランプできる。
【0064】請求項3の発明によれば、エアなどの流体
圧を利用して加圧室の加圧力で自動的に前記クランプ駆
動軸を持ち上げることによりディスクの自動着脱に対応
可能となる。外部からリモートコントロールで操作して
流体圧装置により自動的にディスクを着脱できる。
【0065】請求項4の発明によれば、テーパ部材とク
ランプ駆動軸が板状のリテーナを用いて一体構造である
ので、安価な構造を提供でき、しかも簡単な構造である
がテーパ部材をクランプ駆動軸一体的に上下動せしめる
ための十分な機能を有する。
【0066】請求項5の発明によれば、テーパ部材のテ
ーパ部により複数の各クランプ用ボールを外側方向へ押
圧しても、ストッパ部材によって各クランプ用ボールが
ボール保持穴部から落下することを防止できる。
【0067】請求項6の発明によれば、ストッパ部材を
ホルダの外周壁の外周にスライドすることから、ストッ
パ部材の凹部によりボール保持穴部の大きさを容易に調
整できるので、各クランプ用ボールのボール保持穴部か
ら出る量を調節でき、ディスクのクランプ力を一定にで
きる。
【0068】請求項7の発明によれば、ボール保持穴部
を上下方向に長い長穴にしたことにより、ディスクのク
ランプ力とボールの突き出し量との調整量の範囲を大き
くできるので、ディスクの厚み、ディスクの穴部の大き
さに広範囲に対応できる。
【0069】請求項8の発明によれば、指で持上げ用取
っ手を簡単に引き上げることによりクランプ駆動軸を簡
単に上昇せしめてクランプ力を容易に解除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、ディスクク
ランプ装置の正面断面図である。
【図2】図1におけるディスククランプ装置の分解図で
ある。
【図3】ホルダの上部のボール保持穴の調整状態説明図
である。
【図4】クランプ力の手動解除機構の部分的な状態説明
図である。
【図5】図1におけるディスククランプ装置の動作を示
す状態説明図である。
【図6】従来のディスククランプ装置の断面を含む正面
図である。
【符号の説明】
1 ディスククランプ装置 3 ディスク 5 エアスピンドル(ディスク回転用スピンドル) 9 出力回転軸 17 ホルダ(クランプ本体) 23 ディスク受け部 29 加圧部材ガイド穴部 33 支持シャフト(クランプ駆動軸) 37 外周壁 39 ボール保持穴部 41 クランプ用ボール 43 コイルスプリング(テーパ部材) 45 テーパ部 51 上リテーナ 53 下リテーナ 59 クランプ用加圧装置 65 コイルバネ(付勢手段) 75 ボール保持器(ストッパ部材) 77 凹部 85 エア加圧室(流体圧装置) 87 ノブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実機ディスクドライブに用いられるディ
    スクおよびヘッドの試験を行うスピンスタンドのディス
    ク回転用スピンドルに取り付けられるディスククランプ
    装置において、 前記ディスク回転用スピンドルの出力回転軸に連結して
    回転するフランジを備えたクランプ本体を設け、このク
    ランプ本体の上部にディスクの高さ方向とディスクの回
    転軸芯を一致させてディスクの穴部を嵌脱自在なディス
    ク受け部を設けると共に前記クランプ本体のほぼ回転軸
    心に加圧部材ガイド穴部を設け、 前記ディスク受け部の上部に位置してディスクをクラン
    プするクランプ用ボールを前記加圧部材ガイド穴部から
    クランプ本体の外周壁に向けて出没可能な複数のボール
    保持穴部を前記外周壁に設け、 円錐状のコイルスプリングからなるテーパ部材を前記ク
    ランプ本体内に設けられ、上下方向へ延伸したクランプ
    駆動軸に一体的に設けると共に前記複数のクランプ用ボ
    ールを前記外周壁から出没せしめる方向に前記テーパ部
    材のテーパ部を押圧・離反せしめるべく前記クランプ駆
    動軸を加圧部材ガイド穴部で上下動自在に設け、 前記テーパ部材のテーパ部で前記複数のクランプ用ボー
    ルを押圧する方向に前記クランプ駆動軸を常時付勢する
    付勢手段を備えたクランプ用加圧装置を設けてなること
    を特徴とするディスククランプ装置。
  2. 【請求項2】 前記クランプ用加圧装置の加圧力に抗し
    て前記クランプ駆動軸を持ち上げてディスクをアンクラ
    ンプする手動用ノブを前記クランプ駆動軸に連動させる
    と共に前記クランプ本体の外側に備えていることを特徴
    とする請求項1記載のディスククランプ装置。
  3. 【請求項3】 前記クランプ用加圧装置の加圧力に抗し
    て前記クランプ駆動軸を持ち上げてディスクを自動的に
    アンクランプする流体加圧室を前記クランプ本体のフラ
    ンジ内に設けてなることを特徴とする請求項1又は2記
    載のディスククランプ装置。
  4. 【請求項4】 前記クランプ駆動軸とテーパ部材との一
    体構造が、テーパ部材の上下又はいずれか片側に、板状
    のリテーナを設けてなることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか一つに記載のディスククランプ装置。
  5. 【請求項5】 複数のボール保持穴部の上部に、ボール
    保持穴部からクランプ用ボールの落下を防止するストッ
    パ部材を設けてなることを特徴とする請求項1記載のデ
    ィスククランプ装置。
  6. 【請求項6】 ストッパ部材が、ホルダの外周壁の外周
    にスライド自在であると共にボール保持穴部の上部位置
    に対応する凹部を備えたボール保持部材であることを特
    徴とする請求項5記載のディスククランプ装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のボール保持穴部を、ディスク
    の厚みに対応すべく上下方向に長穴に設けてなることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のディス
    ククランプ装置。
  8. 【請求項8】 前記手動用ノブが、クランプ駆動軸の上
    端に取り付けた持上げ用取っ手であることを特徴とする
    請求項2記載のディスククランプ装置。
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