JP2002063238A - 気体原料供給システムおよび記録媒体 - Google Patents

気体原料供給システムおよび記録媒体

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JP2002063238A JP2000251192A JP2000251192A JP2002063238A JP 2002063238 A JP2002063238 A JP 2002063238A JP 2000251192 A JP2000251192 A JP 2000251192A JP 2000251192 A JP2000251192 A JP 2000251192A JP 2002063238 A JP2002063238 A JP 2002063238A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気体原料について、各需用者の使用量や使用
予定量を把握し、気体原料を各需用者に対して効率的に
供給できるようにした気体原料供給システムおよび記録
媒体を提供する。 【解決手段】 企業体A〜D間に形成された情報ネット
ワークNWを介して接続された複数の端末10A〜10
Cおよびサーバ20とを備える。端末から、各需用者が
使用している気体原料の使用量、使用予定量、これらの
圧力を入力する。サーバは、入力された使用量、使用予
定量、圧力をそれぞれの記憶手段に記憶させるととも
に、これらの情報を基に、気体原料の供給量および供給
圧力を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体原料供給シス
テムおよび記録媒体に関する。たとえば、複数の企業体
で構成される石油化学コンビナートなどにおいて、気体
原料を各企業体へ供給する気体原料供給システムおよび
記録媒体に関する。
【0002】
【背景技術】エチレンやプロピレンは、各種化学誘導品
の原料として重要である。たとえば、エチレンからはポ
リエチレン、酸化エチレン、アセトアルデヒトなどが、
プロピレンからはポリプロピレン、アクリルニトリルな
どが得られる。従来、エチレンなどを各需用者に供給す
る方法としては、エチレンなどを一旦液化し、ポンプで
昇圧してから供給する方法と、精留塔塔頂ガスをガスの
まま供給する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の供給方法のう
ち、液化して供給する方法は、エチレンガスなどの凝縮
に多大なエネルギを必要とするうえ、再度ガス化するた
めの熱源が必要である。一方、ガスのまま供給する方法
は、上記のような問題がないものの、ガスを送るための
コンプレッサを設置する必要があるうえ、コンプレッサ
の最適運転を行う必要がある。しかし、そのためにはエ
チレンなどの需要量の把握が必要であるが、現状では各
需用者の需要量を常に正確に把握することは困難である
ため、コンプレッサの最適運転が実現できていないのが
実状である。
【0004】また、従来では、需要者のうちで最大の圧
力を必要としている需要者にあわせて、送気圧力をコン
トロールする必要があった。しかし、これは、エチレン
全体の供給量および需要量との関係からは過剰な送気圧
力であり、経済的なデメリットが大きいという問題があ
った。
【0005】本発明の目的は、このような従来の課題を
解消し、各需用者の使用量、使用圧力および/または使
用予定量、使用予定圧力を把握し、気体原料を効率的に
供給できるようにした気体原料供給システムおよび記録
媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の気体原料供給シ
ステムおよび記録媒体は、上記目的を達成するため、次
の構成を採用する。請求項1に記載の発明は、気体原料
を昇圧して複数の需用者へ供給する気体原料供給システ
ムにおいて、気体原料の供給者に設けられたサーバと、
各需用者側に設けられた端末と、このサーバと端末とを
相互に情報交換可能に接続する情報ネットワークとを備
え、前記端末は、各需用者体が使用している気体原料の
使用量、使用圧力および/または今後の使用予定量、使
用予定圧力を入力する入力手段と、この入力手段によっ
て入力された使用量、使用圧力および/または使用予定
量、使用予定圧力を前記サーバへ送信する手段とを有
し、前記サーバは、使用量、使用圧力および/または使
用予定量、使用予定圧力を記憶する記憶手段と、前記端
末から入力された使用量、使用圧力および/または使用
予定量、使用予定圧力を前記記憶手段に記憶させる手段
と、この記憶手段に記憶された情報を基に気体原料の供
給量および供給圧力を決定する手段とを有することを特
徴とする気体原料供給システムである。
【0007】この気体原料供給システムによれば、各端
末から各需用者が使用している気体原料の使用量、使用
圧力および/または今後の使用予定量、使用予定圧力を
入力すると、それらの情報は、サーバへ送られる。サー
バでは、端末から入力された気体原料の使用量、使用圧
力および/または今後の使用予定量、使用予定圧力をを
記憶手段に記憶させるとともに、この記憶手段に記憶さ
れた情報を基に気体原料の供給量および供給圧力を決定
する。従って、これによって得られた気体原料の供給量
を満足できるように気体原料製造装置などを稼働させ、
かつ、供給圧力に基づいて送気圧力を制御すれば、気体
原料を需用者に対して効率的に供給することができる。
【0008】ここで、気体原料とは、たとえば、エチレ
ン、プロピレンなどをいう。また、情報ネットワークと
は、供給側および需要者側間の情報を相互に交信する通
信手段をいう。通信手段としては、光ファイバ、アナロ
グ信号やデジタル信号を用いた有線回路、公衆回線、ま
たは、アナログ信号やデジタル信号を用いた無線回路、
さらに、インターネット、モデムおよび電話回線を用い
てもよい。特に、通信速度の観点から光ファイバが好ま
しい。また、システムとしては、サーバークライアント
システムなどが好適に使用できる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の気体原料供給システムにおいて、前記供給者側と各需
用者側とは、供給者側に接続された基幹パイプライン
と、この基幹パイプラインから分岐され各需用者に達す
る分岐パイプラインとによって接続され、前記各分岐パ
イプラインには、気体原料の使用量、使用圧力を検出す
る流量計および圧力計が設けられ、これら流量計および
圧力計からの検出データが前記各端末から入力されるよ
うに構成されていることを特徴とする気体原料供給シス
テムである。この気体原料供給システムによれば、供給
者側と各需用者側とを基幹パイプラインおよび分岐パイ
プラインを介して接続し、各分岐パイプラインに流量計
および圧力計を設け、この流量計および圧力計からの検
出値を、各需用者が使用している気体原料の使用量、使
用圧力として入力するようにしたので、需用者側に負担
をかけることなく、自動的に上記情報を入力することが
できる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の気体原料供給システムにおいて、前記各分岐パイプラ
インには供給バルブが設けられ、前記サーバは、前記各
圧力計からの信号を基に、前記各供給バルブの開度を制
御することを特徴とする気体原料供給システムである。
この気体原料供給システムによれば、サーバは、分岐パ
イプラインに設けられた圧力計からの信号を基に、各分
岐パイプラインの供給バルブの開度を制御するようにし
たから、供給側の送気圧力を低く設定することができ
る。ちなみに、従来のシステムでは、供給側の送気圧力
を最大の圧力を要求する需用者にあわせて設定していた
が、この発明のシステムによれば、それ以外の需用者へ
の供給バルブの開度を絞ることにより(それ以外の需用
者の送気圧力が現在の圧力より低くて足りる場合を条件
として)、低い送気圧力で最大の圧力を要求する需用者
への供給も実現できる。また、サーバは、圧力計からの
信号を基に、各需用者への必要最低圧力を考慮して、各
分岐パイプラインの供給バルブの開度を制御することに
より、供給側の送気圧力を必要最低限まで引き下げるこ
とができるから、省エネ効果も期待できる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の気体原料供給システムにおいて、前記
サーバは、前記記憶手段に記憶された情報に基づいて、
気体原料の最適な供給量を計算する計算手段を有するこ
とを特徴とする気体原料供給システムである。この気体
原料供給システムによれば、記憶手段に記憶された情
報、つまり、需要者の使用量、使用圧力および/または
使用予定量、使用予定圧力に基づいて、気体原料の最適
な供給量が自動的に計算されるから、この最適供給量を
簡易かつ迅速に求めることができる。ここで、最適な供
給量とは、コンビナート全体として、最低コストで最大
の効果を生むような、気体原料の製造量をいう。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の気体原料供給システムにお
いて、前記サーバは、気体原料の使用により生じる費用
を計算する計算手段を有することを特徴とする気体原料
供給システムである。この気体原料供給システムによれ
ば、気体原料の使用により生じる費用が自動的に計算さ
れるから、請求業務の負担を軽減できる。ここで、気体
原料の使用により生じる費用とは、気体原料を使用する
際の使用料であって、気体原料を供給する供給側に対し
て支払われる額をいう。費用の支払いについては、費用
情報について銀行に直接連絡する手段を有していて、銀
行口座にて自動振り込みとすることでさらに手続きを簡
略化できる。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の気体原料供給システムを制
御するプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体
である。この記録媒体によれば、コンピュータを用い
て、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の気体原
料供給システムの制御を実行させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本実施形態を示している。
本実施形態は、気体原料(エチレン)の供給システムを
有するコンビナートの例である。このコンビナート内に
は、エチレンの製造供給者である企業体Dと、需用者で
ある複数の企業体A,B,Cとが分散配置されている。
需用者である各企業体A〜Cには端末10A,10B,
10Cが、また、供給者である企業体Dには気体原料製
造供給装置であるエチレン製造供給装置30およびサー
バ20がそれぞれ設置されているとともに、この端末1
0A〜10Cとサーバ20とを相互に情報交換可能に接
続する情報ネットワークNWが設けられている。
【0015】ここで、エチレン製造供給装置30と各企
業体A〜Cとの間には、図2に示すように、エチレン製
造供給装置30にコンプレッサ31を介して接続された
基幹パイプライン32と、この基幹パイプライン32か
ら分岐され各企業体A〜Cに達する分岐パイプライン3
3A,33B,33Cとが配管されている。つまり、エ
チレン製造供給装置30によって製造されたエチレン
が、基幹パイプライン32および分岐パイプライン33
A〜33Cを通じて、各企業体A〜Cへ供給されるよう
になっている。各分岐パイプライン33A〜33Cに
は、供給バルブ34A,34B,34C、流量計35
A,35B,35Cおよび圧力計36A,36B,36
Cがそれぞれ挿入されている。流量計35A〜35Cは
各企業体A〜Cで使用するエチレンの使用量を、圧力計
36A〜36Cは各企業体A〜Cで使用するエチレンの
使用圧力をそれぞれ検出している。
【0016】端末10A〜10Cは、表示手段11、入
力手段12、記憶手段13およびCPUなどからなる制
御手段14を備える。制御手段14は、各流量計35A
〜35Dおよび圧力計36A〜36Cによって検出され
た値(各企業体A〜Cのエチレンの使用量および使用圧
力)や入力手段12から入力される情報(各企業体の今
後のエチレンの使用予定量および使用予定圧力など)を
サーバ20へ送信し、かつ、サーバ20から受信した内
容を表示手段11に表示させる。つまり、送信手段およ
び表示制御手段を有する。
【0017】サーバ20は、図3に示すように、表示手
段21と、入力手段22と、記憶装置23と、情報ネッ
トワークNWに入出力制御部25を介して接続されたC
PUなどからなる制御手段24と、この制御手段24に
接続され前記各分岐パイプライン33A〜33Cの供給
バルブ34A〜34Cの開度を制御するバルブ制御部2
6とを備える。
【0018】記憶装置23は、サーバ20を制御するプ
ログラムを記憶した記録媒体としてのプログラム記憶部
23Aと、各企業体A〜Cのエチレンの使用量および使
用圧力を記憶する使用量記憶手段23Bと、各企業体A
〜Cの今後のエチレンの使用予定量および使用予定圧力
を記憶する使用予定量記憶手段23Cと、エチレンの値
段などの営業情報を記憶した営業情報記憶手段23Dと
を備える。使用量記憶手段23Bには、図4に示すよう
に、各企業体A〜C毎に、その企業体のエチレンの使用
量および使用圧力の実績データが記憶されている。使用
予定量記憶手段23Cには、図5に示すように、各企業
体A〜C毎に、その企業体が今後に使用予定のエチレン
の使用予定量および使用予定圧力が記憶されるようにな
っている。
【0019】制御手段24は、前記端末10A〜10C
から入力されたエチレンの使用量および使用圧力と、使
用予定量および使用予定圧力とを前記使用量記憶手段2
3Bおよび使用予定量記憶手段23Cにそれぞれ記憶さ
せる手段(書込手段)と、これら使用量記憶手段23B
および使用予定量記憶手段23Cに記憶された情報をを
基にエチレンの供給量および供給圧力を決定する手段
と、前記営業情報記憶手段23Dに記憶された営業情報
を各端末10A〜10Cに公開する公開手段と、前記使
用量記憶手段23Bおよび使用予定量記憶手段23Cに
それぞれ記憶された情報に基づいて、エチレンの最適供
給量を計算する計算手段(最適供給量計算手段)と、エ
チレンの使用により生じる費用を計算する計算手段(費
用計算手段)とを備える。
【0020】このような構成において、各端末10A〜
10Cから各企業体A〜Cが使用しているエチレンの使
用量および使用圧力と、各企業体A〜Cの今後のエチレ
ンの使用予定量および使用予定圧力とを入力する。この
際、使用量および使用圧力については、流量計35A〜
35Cおよび圧力計36A〜36Cからリアルタイムで
自動的に入力される。使用予定量および使用予定圧力に
ついては、入力手段12から人が定期的(たとえば、1
週間おき、あるいは、1ヶ月おき)に入力する。する
と、それらの情報は、各端末10A〜10Cおよび情報
ネットワークNWを介してサーバ20へ送られる。
【0021】サーバ20では、受信した各企業体A〜C
のエチレンの使用量および使用圧力を使用量記憶手段2
3Bおよび使用予定量記憶手段23Cにそれぞれ記憶さ
せる。従って、サーバ20において、これら使用量記憶
手段23Bおよび使用予定量記憶手段23Cにそれぞれ
記憶された各企業体A〜Cのエチレンの使用量および使
用圧力と、使用予定量および使用予定圧力を表示手段1
1にて確認することができる。また、これら使用量記憶
手段23Bおよび使用予定量記憶手段23Cに記憶され
た情報を基に、エチレンの供給量および供給圧力を決定
する。この決定に基づいて、エチレン製造供給装置30
およびコンプレッサ31を稼働させる。
【0022】ここで、サーバ20において、コンビナー
ト全体のエチレンの最適供給量の計算を指令すると、サ
ーバ20は、使用量記憶手段23Bおよび使用予定量記
憶手段23Cにそれぞれ記憶された各企業体A〜Cのエ
チレンの使用量および使用圧力と、今後のエチレンの使
用予定量および使用予定圧力とに基づいて、エチレンの
最適供給量を計算する。つまり、コンビナート全体とし
て、最低コストで最大の効果を生むように、エチレンの
製造量を計算する。従って、エチレン製造供給装置30
を所有する企業体Dでは、計算されたエチレンの最適供
給量を確保できるように、エチレンの生産計画を立て
て、その計画に従ってエチレン製造供給装置30を稼働
させる。エチレン製造供給装置30の稼働によって生産
されたエチレンは、基幹パイプライン32および分岐パ
イプライン33A〜33Cを通じて各企業体A〜Cへ供
給される。
【0023】この際、サーバ20は、各企業体A〜Cへ
供給されるエチレンの供給量および供給圧力に基づき、
エチレンの使用により生じる費用を計算し、エチレンを
使用した企業体に対して請求を行う。
【0024】従って、本実施形態によれば、次の効果が
期待できる。 (1)各端末10A〜10Cにおいて、自らの企業体A
〜Cが使用しているエチレンの使用量および使用圧力
と、今後のエチレンの使用予定量および使用予定圧力と
を入力させ、サーバ20において、各企業体A〜Cが使
用しているエチレンの使用量および使用圧力と、今後の
エチレンの使用予定量および使用予定圧力を確認できる
ようにしたので、エチレン製造供給装置30を所有する
企業体Dでは、コンビナート全体として必要なエチレン
の供給量および供給圧力を把握できる。従って、これに
よって得られたエチレンの供給量を満足できるように気
体原料製造装置30を稼働させ、かつ、供給圧力に基づ
いてコンプレッサ31の送気圧力を制御すれば、エチレ
ンを需用者に対して効率的に供給することができる。し
かも、このようなシステムであれば、各企業体A〜Cが
独自にエチレンを調達する必要もないから在庫量を減ら
すことができ、しかも、エチレン製造供給装置30も有
効利用でき、コンビナート全体としてコスト低減を実現
できる。
【0025】(2)サーバ20は、使用量記憶手段23
Bおよび使用予定量記憶手段23Cにそれぞれ記憶され
た情報に基づいて、エチレンの最適供給量を計算する計
算手段を有しているから、各企業体A〜Cのエチレンの
使用量、使用圧力および使用予定量、使用予定圧力に基
づいて、エチレンの最適供給量を簡易にかつ迅速に求め
ることができる。もし、エチレンの供給量が需要量を下
回った場合でも、各企業体A〜Cのプラントの操業情報
を情報ネットワークNWを介して判別することにより、
いずれのプラントにどれだけの量のエチレンを提供する
のが、コンビナート全体として最適かを判断することも
できる。
【0026】(3)サーバ20は、エチレンの使用によ
り生じる費用を計算する計算手段を有しているから、エ
チレンの使用により生じる費用を自動的に計算でき、請
求業務の負担を軽減できる。その際、費用の支払いにつ
いては、費用情報について銀行に直接連絡する手段を有
していて、銀行口座にて自動振り込みとすることでさら
に手続きを簡略化できる。
【0027】(4)サーバ20は、分岐パイプライン3
3A〜33Cに設けられた圧力計36A〜36Cからの
信号を基に、各分岐パイプライン33A〜33Cの供給
バルブ34A〜34Cの開度を制御するようにしたか
ら、エチレン製造供給装置30の送気圧力を低く設定す
ることができる。つまり、従来のシステムでは、供給側
の送気圧力を最大の圧力を要求する企業体にあわせて設
定していたが、本実施形態のシステムによれば、それ以
外の企業体への供給バルブ34A〜34Cの開度を絞る
ことにより、送気圧力を変えることなく、最大の圧力を
要求する企業体への昇圧も可能である。ちなみに、供給
バルブ34A〜34Cの開度を制御しない状態におい
て、1700トンの供給量のときの供給圧力が1.8M
Paであったが、各企業体の使用量および使用圧力が、
企業体Aでは400トン、0.9Mpa、企業体Bでは
1300トン、1.1MPa、企業体Cでは300ト
ン、1.0PMaとすると、供給量2000トン、供給
圧力を1.7MPaにできた。
【0028】(5)サーバ20は、営業情報記憶手段2
3Dに記憶された営業情報(たとえば、エチレンの値段
など)を各端末10A〜10Cに公開するようにしたの
で、各需用者(各企業体A〜C)はこれらの情報を基に
生産計画を立てることもできる。そして、その生産計画
を各端末10A〜10Cから入力すれば、供給側(企業
体A)において、これを確認しながらエチレンの生産計
画を立案できる。
【0029】なお、前記実施形態では、各企業体A〜C
の端末10A〜10Cにおいて、各企業体A〜Cが使用
している気体原料の使用量、使用圧力および今後の使用
予定量、使用予定圧力をそれぞれ入力するようにした
が、これらのうちの少なくとも一方、つまり、気体原料
の使用量、使用圧力または今後の使用予定量、使用予定
圧力を入力するようにしてもよい。
【0030】また、前記実施形態では、各企業体A〜C
の端末10A〜10Cにおいて、各企業体A〜Cが使用
するエチレンの使用量および使用圧力と、今後に使用予
定のエチレンの使用予定量および使用予定圧力をそれぞ
れ入力して、サーバ20において、これらを一括管理す
るようにしたが、エチレンに限らず、他の気体原料、た
とえば、プロピレンなどにも適用できる。
【0031】また、エチレンやプロピレンなどの製造設
備が複数ある場合には、各企業体A〜Cが使用するエチ
レンやプロピレンの使用量および使用圧力と、使用予定
量および使用予定圧力とをリアルタイムで監視すること
によって、各需用者(各企業体)の必要最低量、圧力を
考慮し、エチレンやプロピレンのコンプレッサの圧力を
必要最低限まで引き下げることにより、省エネ効果を発
揮できる。この場合、通常、複数のコンプレッサで送気
するが、いずれの装置をどれくらいの負荷で運転するか
を制御することもでき、さらに、上記情報から最適運転
を自動で計算させ、自動制御することも可能である。
【0032】また、前記実施形態では、エチレン供給シ
ステムを有するコンビナートについて説明したが、本発
明は、コンビナートに限られるものでなく、供給者が気
体原料を昇圧して複数の需用者へ供給するシステムであ
れば、どのような集合体であってもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明の気体原料供給システムおよび記
録媒体によれば、各需用者の使用量、使用圧力および/
または使用予定量、使用予定圧力を把握し、気体原料を
各需要者に対して効率的に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるコンビナートにおけ
る気体原料供給システムを示す図。
【図2】同上実施形態におけるエチレン製造供給装置と
各企業体との間を結ぶ配管を示す図。
【図3】同上実施形態におけるサーバの構成を示すブロ
ック図。
【図4】同上実施形態における使用量記憶手段の内容を
示す図。
【図5】同上実施形態における使用予定量記憶手段の内
容を示す図。
【符号の説明】
10A〜10C 端末 12 入力手段 14 制御手段(送信手段) 20 サーバ 23A プログラム記憶部(記録媒体) 23B 使用量記憶手段 23C 使用予定量記憶手段 24 制御手段(書込手段、決定手段、公開手段、最
適確保量計算手段、費用計算手段) 30 供給装置 31 コンプレッサ 32 基幹パイプライン 33A〜33C 分岐パイプライン 34A〜34C 供給バルブ 35A〜35C 流量計(入力手段) 36A〜36C 圧力計(入力手段) A〜D 企業体 NW 情報ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G068 AA03 AB01 AC13 AD40 AE01 AE10 AF28 AF31 AF40 5B049 BB07 CC00 CC05 CC11 EE31 GG04 GG07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体原料を昇圧して複数の需用者へ供給
    する気体原料供給システムにおいて、 気体原料の供給者側に設けられたサーバと、各需用者側
    に設けられた端末と、このサーバと端末とを相互に情報
    交換可能に接続する情報ネットワークとを備え、 前記端末は、各需用者が使用している気体原料の使用
    量、使用圧力および/または今後の使用予定量、使用予
    定圧力を入力する入力手段と、この入力手段によって入
    力された使用量、使用圧力および/または使用予定量、
    使用予定圧力を前記サーバへ送信する手段とを有し、 前記サーバは、使用量、使用圧力および/または使用予
    定量、使用予定圧力を記憶する記憶手段と、前記端末か
    ら入力された使用量、使用圧力および/または使用予定
    量、使用予定圧力を前記記憶手段に記憶させる手段と、
    この記憶手段に記憶された情報を基に気体原料の供給量
    および供給圧力を決定する手段とを有することを特徴と
    する気体原料供給システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の気体原料供給システム
    において、 前記供給者側と各需用者側とは、供給者側に接続された
    基幹パイプラインと、この基幹パイプラインから分岐さ
    れ各需用者に達する分岐パイプラインとによって接続さ
    れ、前記各分岐パイプラインには、気体原料の使用量、
    使用圧力を検出する流量計および圧力計が設けられ、こ
    れら流量計および圧力計からの検出データが前記各端末
    から入力されるように構成されていることを特徴とする
    気体原料供給システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の気体原料供給システム
    において、 前記各分岐パイプラインには供給バルブが設けられ、 前記サーバは、前記各圧力計からの信号を基に、前記各
    供給バルブの開度を制御することを特徴とする気体原料
    供給システム。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の気体原
    料供給システムにおいて、 前記サーバは、前記記憶手段に記憶された情報に基づい
    て、気体原料の最適な供給量を計算する計算手段を有す
    ることを特徴とする気体原料供給システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の気体原料供給システムにおいて、 前記サーバは、気体原料の使用により生じる費用を計算
    する計算手段を有することを特徴とする気体原料供給シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の気体原料供給システムを制御するプログラムを記録
    したことを特徴とする記録媒体。
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