JP2002062252A - 環境情報を用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システム - Google Patents

環境情報を用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システム

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JP2002062252A
JP2002062252A JP2000251355A JP2000251355A JP2002062252A JP 2002062252 A JP2002062252 A JP 2002062252A JP 2000251355 A JP2000251355 A JP 2000251355A JP 2000251355 A JP2000251355 A JP 2000251355A JP 2002062252 A JP2002062252 A JP 2002062252A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、リアルタイムで迅速かつ安価に金
属部位をもつ機器の寿命、劣化度の診断を実施し機器メ
ンテナンスのための処方箋を得ることを目的とする。 【解決手段】 金属部位を持つ機器設置環境中の環境因
子測定を行う環境センサ群4と、そのセンサ出力を監視
する診断クライアント3と、診断クライアント3からイ
ンターネット経由で配信されたセンサ出力を基に機器の
寿命、劣化度を推定し、その診断結果及び処方箋をイン
ターネット経由で診断クライアント3に提示する診断サ
ーバ1と、診断に必要なデータ群を蓄積した診断データ
ベース2とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リアルタイムで迅
速かつ安価に金属部位をもつ機器の寿命、劣化度の診断
を行うことが可能な環境情報を用いた金属部位のリアル
タイム腐食寿命診断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気機器や設備の設置環境につい
ては、プラントへの機器納入前や初期の導入時、また、
定期点検時等のある決まった時点や偶々トラブルなどに
遭遇した時点でだけ調査をするケースが多い。そして、
その調査方法は、環境診断を請け負う側の調査員が現地
に赴き、その場で現地測定したり、環境診断に必要な測
定項目のための設置した後、一定期間後に試験片を回収
・分析するといった手法が定着していた。
【0003】一部では、設置環境のオンライン監視によ
り、監視データの時系列変化を観測して異常値があれば
警告を発するなどの監視技術が実現されているが、監視
データから監視評価点や金属の腐食速度を導出している
例はない。また、従来、診断結果は報告書の形式で診断
依頼者のみに渡されるケースが一般的であり、異なる顧
客間で診断結果をデータベースとして共有する枠組みが
実現されている例はない。
【0004】その他、ビジネス方法としても、診断を依
頼したユーザが、診断作業や報告書に対して随時対価を
支払うか、予め設備納入時に計上されるサービス費用と
して診断費用がプリペイドされる等の契約が主流であ
る。オンライン監視時にオンラインで診断サービスの提
供を依頼し、オンラインで診断サービス料の精算を行う
手法は現在のところ行われていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の方式では、依頼
者から診断依頼があった時点から環境評価用の試験片を
診断対象環境に暴露することから、診断結果を得るのに
かなりの時間を要し、欲しい時に即座に欲しい情報が得
られない。また、診断依頼を受けたメーカやメンテナン
ス会社は、現地への人材派遣、試験片の設置及び回収、
分析などにコストと時間がかかる。また、診断結果も報
告書として印刷物での配布が多く、依頼者側の組織内で
診断結果を共有するのにコピーや郵送など非合理的な側
面が多い。
【0006】さらに、従来の方式では、診断結果は依頼
者と請負者だけが知り得るものであり、もし、似通った
環境、機器に新しい診断ニーズがあったとしても、再度
別件として診断作業を繰り返し、前述の診断結果を共有
データベースとして知識資源の有効活用を図ることがで
きるような場はなかった。
【0007】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたもので、その第1の目的は、リアルタイムで迅速か
つ安価に金属部位をもつ機器の寿命、劣化度の診断を実
施することができるとともに機器メンテナンスのための
処方箋を得ることができ、第2の目的は、診断サーバへ
のリモートアクセスにより診断依頼や診断結果の参照が
できる環境を整備することができ、また、第3の目的
は、得られた診断結果を共有データベースとして登録
し、第3者でも有料でその閲覧サービスを受けられるI
T環境を構築することができる環境情報を用いた金属部
位のリアルタイム腐食寿命診断システムを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、金属材料部位を持つ装置、部
品を含む機器の所有者である診断依頼者の機器設置環境
中の温度、湿度、各種腐食性ガス濃度を含む環境因子の
測定を行う環境センサ群と、この環境センサ群のセンサ
出力を監視する診断クライアントと、この診断クライア
ントからインターネット経由で配信された前記センサ出
力を基に前記機器の寿命、劣化度を推定し、その診断結
果及び処方箋をインターネット経由で前記診断クライア
ントに提示する診断サーバと、診断に必要なデータ群を
蓄積し前記診断サーバにおける処理時に随時参照・更新
される診断データベースとを有することを要旨とする。
この構成により、診断クライアントで監視された環境セ
ンサ群のセンサ出力がインターネットを経由してオンラ
インで診断サーバに配信される。診断サーバでは、この
センサ出力を基に機器の寿命、劣化度の推定が行われ、
その診断結果及び処方箋が、同様にインターネット経由
で診断クライアントに提示される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の環
境情報を用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断シ
ステムにおいて、前記診断サーバは、オンラインで収集
した前記環境センサ群のセンサ出力の積分値を前記機器
にかかる総ストレス量として算出する総ストレス算出機
能、この算出した総ストレス量から前記設置環境中の環
境劣悪度を表す環境評価点を算出する環境評価点算出機
能、この算出した環境評価点から金属材料の腐食進行状
態を推定する金属材料腐食進行状態推定機能、この推定
した金属材料の腐食進行状態から前記機器の寿命、劣化
度を計算する寿命・劣化度推定機能、及び上記の各算出
・推定結果を診断結果としてまとめ対策方法を提示する
診断結果・処方箋提示機能を有することを要旨とする。
この構成により、診断サーバでは、診断クライアントか
らインターネット経由で配信されたセンサ出力を基に、
機器にかかる総ストレス量、環境評価点及び金属材料の
腐食進行状態の算出又は推定が順次行われ、この金属材
料の腐食進行状態から寿命・劣化度推定機能により機器
の寿命、劣化度の計算が行われる。そして、診断結果・
処方箋提示機能によりその診断結果及び処方箋が診断ク
ライアントに提示される。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の環境情報を用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命
診断システムにおいて、前記診断サーバは、前記環境セ
ンサ群のセンサ出力から算出した環境評価点の時間変化
に基づき金属材料の腐食進行状態の予測を行う機能を備
えてなることを要旨とする。この構成により、診断サー
バはオンラインで配信されたセンサ出力により、所望の
時刻で環境評価点を導出することが可能であり、この導
出した環境評価点の時間変化を用いることで、実際に合
致した精度の良い金属材料の腐食進行状態予測を行うこ
とが可能となる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の環境情報を用いた金属部位のリアルタイム腐食
寿命診断システムにおいて、前記診断サーバは、インタ
ーネットで接続する複数の端末からのアクセスをクライ
アント毎のパスワードもしくはユーザ情報で同定して前
記環境センサ群のセンサ出力、診断結果、処方箋への参
照を実現するアクセス制御機能、前記診断サーバが提供
するサービスの項目やデータへのアクセス時間等から課
金するサービス料を計算する機能、及び発生するサービ
スについての前記ユーザ情報を決済機関に提供する機能
を備えてなることを要旨とする。この構成により、現地
の診断クライアントと診断サーバ以外の端末からも診断
結果やセンサ出力をみることが可能となる。そして、ア
クセス制御機能により、診断サーバもしくは診断クライ
アントへの各端末からのアクセス権を調節できるので、
ユーザ情報に応じたデータベース参照権を設定すること
が可能となる。また、診断サービスやデータ閲覧サービ
ス等のサービス利用に対する課金とサービス利用者の認
証を決済機関を利用して行うことが可能となる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の環境情報を用いた金属部位のリアルタイム
腐食寿命診断システムにおいて、前記診断サーバは、イ
ンターネットを介して接続する全ての診断クライアント
について、オンライン収集した前記環境センサ群のセン
サ出力データの異常値の有無を随時確認する監視機能を
備えてなることを要旨とする。この構成により、診断サ
ーバが統括する全ての診断クライアントについて環境セ
ンサ群の動作状態を常時確認することが可能となり、セ
ンサ出力データの信頼性が保証される。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の
何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアルタイ
ム腐食寿命診断システムにおいて、前記診断クライアン
トは、取り込んだ前記環境センサ群のセンサ出力を、前
記診断サーバへ配信する前に当該診断サーバ側で診断結
果を算出するのに適したデータ形式にデータ処理を施す
機能を備えてなることを要旨とする。この構成により、
診断サーバには、診断に必要なデータのみを配信され
て、より迅速に機器の寿命、劣化度の推定等の処理を行
うことが可能となる。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアルタイ
ム腐食寿命診断システムにおいて、前記診断クライアン
トは、取り込んだ前記環境センサ群のセンサ出力の時系
列変化傾向から当該環境センサ群自体の異常を検出する
監視機能を備えてなることを要旨とする。この構成によ
り、診断クライアント側で環境センサ群の異常を早期に
検出することが可能となり、センサ出力データの信頼性
が保証される。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の
何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアルタイ
ム腐食寿命診断システムにおいて、現地の前記診断クラ
イアントにネットワーク接続する前記診断サーバを含む
端末は、前記環境センサ群のセンサ出力のサンプリング
間隔を調節する機能を備えてなることを要旨とする。こ
の構成により、診断サーバは、無駄なデータ計測を省略
するためにデータ間隔を粗く設定したり、診断精度を上
げるためにデータ間隔を密に設定するなど、臨機応変に
センサ出力データの計測密度を変えることが可能とな
る。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項1乃至8の
何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアルタイ
ム腐食寿命診断システムにおいて、前記診断サーバにネ
ットワーク接続する現地の前記診断クライアントを含む
端末は、前記診断結果及び処方箋の提供時期の設定を調
節する機能を備えてなることを要旨とする。この構成に
より、診断クライアント等は計画的な腐食寿命診断を実
施することが可能となる。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項1乃至9
の何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアルタ
イム腐食寿命診断システムにおいて、前記診断サーバの
アクセス制御機能は、前記診断クライアントの公開許可
情報を基に、外部端末からの診断データベースアクセス
権を設定することを要旨とする。この構成により、診断
結果を公開可能として共有診断データベース上の公開デ
ータ部分を提供する場合に、診断サーバは、提供する診
断クライアント側の意向に沿った、例えば同業他社には
公開しない等の外部アクセスレベルを設定できる。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項1乃至1
0の何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアル
タイム腐食寿命診断システムにおいて、前記診断データ
ベースは、前記環境評価点を導出するテーブル、この環
境評価点から金属腐食速度を算出する相関カーブ、この
金属腐食速度から金属腐食減量の時系列変化曲線を算出
する相関カーブ、及びこの金属腐食減量と前記金属材料
部位を持つ装置、部品を含む機器の故障相関データを備
えてなることを要旨とする。この構成により、診断サー
バは、環境センサ群のセンサ出力から環境評価点導出テ
ーブルの環境因子に相当する数値を算出するだけで、環
境評価点、金属腐食速度を求めることが可能となり、さ
らに求めた金属腐食速度から金属材料部位を持つ機器の
腐食寿命を計算することが可能となる。
【0019】請求項12記載の発明は、請求項1乃至1
1の何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアル
タイム腐食寿命診断システムにおいて、前記環境センサ
群は、機器設置環境の温度、湿度、硫化水素濃度、亜硫
酸ガス濃度、塩素濃度、アンモニア濃度、機器の汚損度
をモニタリングすることを要旨とする。この構成によ
り、工業用計算機設置環境基準(JEIDA−29)に
則した環境評価点の算出が可能となる。
【0020】請求項13記載の発明は、請求項1乃至1
2の何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアル
タイム腐食寿命診断システムにおいて、前記診断サーバ
は、前記診断結果及び処方箋を予め登録してあるメーリ
ングリストに対して提示することを要旨とする。この構
成により、診断サーバは、ある診断クライアントに対す
る診断結果や処方箋を、診断クライアントが閲覧を許可
するグループや個人にリモートで、かつ即時に配信する
ことが可能となる。
【0021】請求項14記載の発明は、請求項1乃至1
3の何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアル
タイム腐食寿命診断システムにおいて、前記診断サーバ
は、各診断クライアントの診断結果及び処方箋を診断ク
ライアントの希望レベルに応じた匿名性を持たせて公開
することを要旨とする。この構成により、診断結果及び
処方箋を公開しても公開した各診断クライアントのプラ
イバシーを守ることが可能となり、またプライバシーの
保証で診断結果及び処方箋の公表がしやすくなり、診断
データベースの充実を図ることが可能となる。
【0022】請求項15記載の発明は、請求項1乃至1
4の何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアル
タイム腐食寿命診断システムにおいて、前記診断サーバ
は、前記診断クライアントが公開したデータにアクセス
した他のクライアントの登録情報を、この他のクライア
ントの希望する匿名性レベルで前記診断クライアント側
に提供することを要旨とする。この構成により、データ
を公開した診断クライアントの情報が一方的に他のクラ
イアントに流れるだけでなく、公開データを参照する他
のクライアントの匿名性を保ちつつもその部分情報が公
開した診断クライアント側へも提供される。
【0023】請求項16記載の発明は、請求項1乃至1
5の何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアル
タイム腐食寿命診断システムにおいて、前記診断データ
ベースは診断結果データベース部を備え、この診断結果
データベース部は、各診断クライアントの診断結果及び
処方箋を診断クライアント毎に時系列に保存・管理し、
各診断結果及び処方箋にIDをつけることを要旨とす
る。この構成により、診断結果データベース部に検索機
能や索引機能が付加されて、診断結果データベース部の
参照効率が向上する。
【0024】請求項17記載の発明は、請求項1乃至1
6の何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアル
タイム腐食寿命診断システムにおいて、前記診断サーバ
は、当該診断サーバへの前記診断クライアントからの公
開データベース部への登録に対する情報提供料や前記公
開データベース部へのデータベース参照サービスクライ
アントのアクセス料の料金設定を、公開データ提供側の
データ開示度や前記データベース参照サービスクライア
ント側の顧客情報開示度に合わせて調節する機能を備え
てなることを要旨とする。この構成により、公開データ
提供者側と公開データ参照者側の匿名性の上昇を妨げ、
データの公開・参照に伴う情報交換や診断結果を共有す
る利益が保たれる。
【0025】請求項18記載の発明は、請求項1乃至1
7の何れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアル
タイム腐食寿命診断システムにおいて、前記診断サーバ
は、前記環境センサ群の種類、前記環境センサ群の設置
方法、前記診断クライアントへのセンサ出力取り込み方
法、前記診断クライアントから前記診断サーバへのアク
セス方法、診断依頼者であることの認証取得方法等の診
断依頼者側が自ら機器設置環境内でクライアント立ち上
げに必要な一連の情報を提供し、当該診断サーバへのア
クセス権及びサービス利用権をオンラインで与えるこ
と、及びその対価として情報料を課すことを要旨とす
る。この構成により、診断依頼者は、診断サーバからサ
ービスを受けるためのインフラ整備や初期登録手続き等
を全て、その診断依頼者側で準備することができ、診断
サービス提供者側が現地に赴いてセッティングするとし
た場合の診断要員の待機コスト、遠征コスト、時間等の
手間を省くことが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、金属部位を持つ
機器の設置環境を環境センサ群を用いてオンラインでモ
ニタリングし、インターネットを介して診断サーバに環
境センサ群のセンサ出力を取り込むことで、リアルタイ
ムな金属部位の腐食寿命を推定する診断技術を提供する
こと、また、得られた診断結果を診断データベースとし
て共有する手段や、これに対するリモートアクセス権の
制御手段、サービス利用料の精算手段などを実現するた
めのIT環境を提供することである。
【0027】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0028】図1乃至図7は、本発明の第1の実施の形
態を示す図である。図1は、環境情報を用いた金属部位
のリアルタイム腐食寿命診断システムの概略的構成図、
図2は、環境センサ群のセンサ出力からの平均ガス濃度
算出の概略を説明するための図、図3は、環境区分表を
示す図、図4は、同じく環境区分表を示す図、図5は、
環境評価点から金属腐食減量を導出する方法の概略を説
明するための図、図6は、導出した金属腐食減量から装
置・部品寿命を算出する方法の概略を説明するための
図、図7は、診断結果・処方箋の構成例を示す図であ
る。
【0029】図1を用いて、リアルタイム腐食寿命診断
システムの構成及び作用を説明する。本実施の形態で
は、診断サーバ1から寿命診断結果や処方箋を得るため
に、診断依頼者は、まず、診断の対象とする機器設置環
境を環境センサ群4を用いて計測し、そのセンサ出力を
診断クライアント3でモニタリングする。このとき、使
用する環境センサ群4の種類、その設置場所、設置方
法、診断クライアント3によるセンサ出力モニタリング
方法等は、診断サービス提供者が提供するマニュアルに
基づいて選択する。なお、これらの設定は、診断依頼者
自身が実施せずに、診断サービス提供者側が全てを請け
負ってサービスしてもよい。
【0030】本実施の形態では、リアルタイム腐食寿命
診断の指標として機器設置環境の環境評価点を導出する
ことを基本としているので、上記の環境センサ群4は、
温度、湿度、硫化水素濃度、亜硫酸ガス濃度、塩素濃
度、アンモニア濃度、機器の汚損度をそれぞれ計測可能
なセンサから構成されている。使用するガスセンサとし
ては、半導体材料へのガス分子の表面吸着や表面反応現
象を電気抵抗変化として検出する半導体式ガスセンサや
固体電解質の両側に電極を接合し、電解質で隔てられた
両側のガスの濃度差を電極間に生じる起電力として検出
する固体電解質式ガスセンサ、また、電極物質と被検ガ
スとの電池反応による電流変化を検出してガス濃度を計
測する電気化学式ガスセンサなどがある。また、この他
に、EFT型ガスセンサ、ダイオード形ガスセンサ、A
ET(Absorption Effect Transistor)形ガスセンサな
ど、小型化、高感度化を進めたガスセンサ類もある。汚
損度センサとしては、機器や基板表面上に対向電極を有
するセンサを備えておき対向電極間の電気伝導度を計測
して付着した汚損物質量に変換するセンサが有力である
が、センサによる汚損度検出が難しい場合は、図3に示
すように、機器設置環境の海岸からの距離(km)を指
標として汚損度の代わりとすることもできる。
【0031】これらの環境センサ群4のセンサ出力は、
診断クライアント3に取り込まれて記憶媒体に保存され
る。診断クライアント3では、センサ出力の時間変化率
(微分値)を時系列監視してセンサ自体の異常が起こっ
ていないかを確認したり、診断サーバ1にセンサ出力を
そのまま配信したりする。また、診断サーバ1のデータ
処理の負荷を軽減するために、診断クライアント端末側
にデータ処理機能を設けてもよい。即ち、図2に示すよ
うに、Δtn ごとに硫化水素ガス濃度の時系列変化をモ
ニタリングしたデータ群の配列をh(tn)(ppm)
とすると、センサ出力の時間積分を平均して、ある時間
T=ΣΔtn における硫化水素ガス濃度を(Σh
(tn)・Δtn)/Tと求めることができる。
【0032】診断サーバ1は、診断クライアント3経由
で、環境センサ群4のセンサ出力データを直接受け取っ
たり(生データ)、診断クライアント3側で診断用にセ
ンサ出力を加工処理したデータを受け取る。診断サーバ
1には、総ストレス算出機能、環境評価点算出機能、金
属腐食速度算出機能、金属材料腐食進行状態推定機能、
装置寿命及び劣化度推定機能とこれらの算出機能が参照
するデータベースを記憶する診断データベース2とがあ
る。また、診断サーバ1に接続する複数の診断クライア
ント端末やデータベース参照クライアント端末の動作状
態を監視するエージェント機能とがある。
【0033】診断サーバ1は、診断クライアント3から
環境センサ群4の生データであるセンサ出力を受け取っ
た場合には、前述した診断クライアント3でのデータ処
理と同様に、まず総ストレス算出機能でセンサ出力を積
分して総ストレス量を算出し、総ストレス量を積分時間
周期で割算をすることにより積分時間内の平均腐食性ガ
ス濃度を求める。このようにして、環境評価点導出に関
する全ての環境因子(温度、湿度、硫化水素濃度、亜硫
酸ガス濃度、塩素濃度、アンモニア濃度、機器の汚損
度)を同様の積分計算で導出した後、環境評価点算出機
能により、図3に示すようなJEIDA−29の環境区
分表と図4の環境因子の重み付け因子に従い、環境評価
点=A+B+C1+C2+C3+C4+C5から環境評価点
を算出する。
【0034】ここで、現地の診断クライアント3にネッ
トワーク接続する診断サーバ1を含む端末は、環境セン
サ群4のセンサ出力のサンプリング間隔を調節する機能
を持つことで、診断サーバ1等は、無駄なデータ計測を
省略するためにデータ間隔を粗く設定したり、診断精度
を上げるためにデータ間隔を密に設定するなど、臨機応
変にセンサ出力データの計測密度を変えることができる
ようになる。
【0035】金属材料腐食進行状態推定機能では、算出
した環境評価点をデータベース内の金属腐食減量関数W
(環境評価点eと時間dの関数となる)に照合して、金
属材料の腐食進行状態(金属腐食減量)を推定する。一
般的には、図5(a)に示すように、ある期間の平均環
境評価点を算出して、それが過去においても今後におい
ても継続するものと仮定して現在以降の金属腐食状態を
推定するが、オンラインで環境状態を監視している場合
には所望の時刻で逐次環境評価点を導出できるため、図
5(b)に示すように、環境評価点の過去の履歴を反映
させて金属の腐食進行状態を推定することができる。こ
うすることにより、図5(a)のような平均的腐食進行
予測よりも実際に合致した精度のよい腐食進行予測を実
現できるようになる。
【0036】装置寿命及び劣化度推定機能では、各装置
・部品種毎にデータベース化してある金属部位の限界厚
さを診断データベース2からしきい値として呼び出す。
そして、しきい値と現時点での金属腐食減量を金属腐食
減量関数Wに当てはめて余寿命を算出する。例えば、図
6に示すように、ある診断対象の装置種で、金属腐食減
量関数がW=g(E,d)、現在の環境評価点がE0
金属腐食減量がW0 で金属腐食減量のしきい値がW1
ったとすると、余寿命は、d1−d0=g-1(E 0,W1
−g-1(E0,W0)と計算できる。
【0037】このように、診断サーバ1が診断結果を導
出するには、診断データベース2を参照するが、この診
断サーバ1が保有する診断データベース2には、診断サ
ーバ1が提供するサービスを利用するユーザの詳細情報
(氏名、所属、住所、電話番号、E−Mailアドレ
ス、クレジットカード番号、サービス利用履歴、ユーザ
分類等)からなるユーザ情報データベースと、環境セン
サ群4のセンサ出力から診断結果を導出するためのデー
タ群(JEIDA−29環境区分テーブル、環境因子重
み付けテーブル、金属腐食減量関数、装置・部品種毎の
寿命判定腐食減量しきい値等)からなる診断基準データ
ベース、さらに従来の診断結果や診断クライアントが公
開した診断結果を参照可能なように蓄積した診断結果デ
ータベースで構成されている。各データベースは、ID
をつけることで体系的に管理する。即ち、診断結果や処
方箋等は診断クライアント毎に時系列にID番号を割り
当てて保存・管理したり、ユーザ情報も各ユーザ毎にユ
ーザIDを割り当てる。
【0038】次に、診断結果の導出終了を受けて診断サ
ーバは、診断結果・処方箋提示機能により、診断結果と
して、環境センサ群4のセンサ出力や環境評価点、使用
した金属腐食関数や寿命判定しきい値、算出余寿命等を
記憶媒体に保存し、診断WWWサーバ上に掲載する。ま
た、診断結果を考慮した環境対策案として、機器設置環
境の改善策、洗浄、コーティング、機器の取替え案など
の処方箋もWWWでホームページ上で掲載する。図7に
示すように、診断結果と処方箋をまとめて表示してもよ
い。これらの診断サーバ1上に掲載された診断結果や処
方箋に対しては、基本的には診断依頼者に閲覧権利が与
えられ、診断クライアント3は勿論のこと、診断依頼者
が指定する社内イントラネット上の端末や社外端末に対
してアクセス権を指定できる。また、診断クライアント
が診断結果や処方箋の配信を希望する送付先のメールア
ドレスを事前に診断サーバ1に登録しておけば、メーリ
ングリストにより診断結果や処方箋の自動配信を素早く
容易に実現することができる。これらの診断サーバ1上
のデータ(データベース)に対するアクセス権の制御
は、ユーザ情報やクライアント毎のパスワードを基に行
う。
【0039】ここで、診断サーバ1にネットワーク接続
する現地の診断クライアント3を含む端末は、診断結果
及び処方箋の提供時期の設定(例えば、1年間隔とか、
希望時即など)を調節する機能を持つことで、診断クラ
イアント3等は計画的な腐食寿命診断を実施することが
できるようになる。
【0040】また、診断サーバ1は、エージェント機能
を有し、診断クライアント3の動作状態や環境センサ群
4のオンライン収集データの異常値の有無を常時確認す
る監視機能を備えることにより、診断サーバ1が統括す
る全ての診断クライアントについて環境センサ群4の動
作状態を常時確認できるようになり、環境センサ群4の
センサ出力の信頼性を保証することができる。また、診
断サーバ1が診断クライアント3や環境センサ群4の異
常を早期に検出するため、診断システム全体の稼働率を
向上させることができる。
【0041】その他、診断サービスの決済は、図1に示
す通りである。診断依頼者は診断の実施を依頼する前に
診断クライアント3もしくはその他の端末から診断サー
ビス提供者側の診断サーバ1にアクセスし、ユーザ登録
をする。その際に、クレジットカード番号の入力を診断
サーバ1から要求される。診断サーバ1は入力されたク
レジットカード番号を金融機関5に確認してユーザを認
証し、サービス提供可否を判定する。サービス提供可能
と判定された場合には、診断サーバ1から診断クライア
ント3に診断実施のための準備要領を開示し、診断サー
ビス提供のための準備を開始する。サービス終了後は、
診断サービスメニューの価格テーブルとユーザのサービ
ス利用履歴から請求料金を計算し、金融機関5を通して
口座振替などの手段でサービス料金を徴収する。徴収後
は金融機関5より依頼者側に領収証を発行する。また、
金融機関5に対して、診断サービス提供者や診断依頼者
は決済手続きに関する手数料を支払う。なお、ユーザ認
証に用いる鍵としては、クレジットカード番号に限ら
ず、銀行口座番号と暗証番号などを使ってもよい。
【0042】以上のように、本実施の形態の環境情報を
用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システムで
は、環境センサ群4で環境評価点の導出に必要な環境因
子をオンライン監視しているため、いつでも所望のとき
に環境評価点を計算することができる。さらに、環境評
価点の時系列な変化も確認できるため、環境評価点と時
間を変数とする金属腐食減量曲線から厳密に精度良く腐
食減量を算出できる。その他、環境センサ群4の設置、
設定などを診断クライアント3側で行い、インターネッ
ト経由で診断サーバ1にユーザ登録と診断依頼をするだ
けでリモートでの環境診断及び金属腐食寿命診断が実施
できる。また、診断結果や処方箋の配布もインターネッ
ト経由で開示するだけでよく、紙面で印刷したり郵送し
たりする手間、コスト等を削減できる。
【0043】図8には、本発明の第2の実施の形態を示
す。図8は、環境情報を用いた金属部位のリアルタイム
腐食寿命診断システムにおける公開データベースの表紙
ページの構成例を示す図である。第2の実施の形態は、
現地の環境モニタリングに基づく診断サービスではな
く、診断サーバ1が保有する診断データベース2の中で
公開可能とされる部分を外部の顧客端末から参照する権
利をサービスするものである。ここで、公開可能なデー
タベース部分というのは、過去に診断を実施した診断依
頼者が公開可能として診断サーバ1内に登録する診断結
果及び診断依頼者情報、また、診断提供者が診断に関す
るノウハウの中で有償提供してもよいと考えるデータ
(例えば、環境評価点の導出方法など)である。診断依
頼者が診断結果を公開データベース部に登録する際に
は、診断依頼者は診断サービス提供者から情報提供(デ
ータベース登録)料の支払いを受ける。支払方法として
は、金融機関を介した金銭授受もあり得るが、主には次
回の診断委託時のサービス料割引などの権利として診断
データベース上のユーザ情報データベースに記憶してお
く方法などが実用的である。
【0044】次に、データベース参照サービスについて
説明する。前記図1に示したように、診断サービス提供
者F社の診断サーバ1に対して、F社の顧客となり得る
A社〜D社のような複数の企業がインターネットを介し
て診断サーバに接続している状況で、A社が診断サーバ
1にアクセスして公開データベース部の内容参照を希望
する。このとき、A社はデータベース参照サービスクラ
イアントとなり、A社の端末から診断サーバ1に、デー
タベースアクセス要求と自身のクライアント情報(氏
名、所属、住所、電話番号、E−Mailアドレス、ク
レジットカード番号、サービス利用履歴、ユーザ分類
等)の登録を行う。これを受けて診断サーバ1は、金融
機関5にデータベース参照サービスクライアントの認証
を行い、サービスの提供可否を判定する。サービス提供
可と認められた場合には、診断サーバ1からアクセス許
可がおり、A社は公開データベース部の内容を参照でき
るようになる。但し、公開データベース部の内容につい
ては、データの提供者(過去の診断結果を保有する診断
クライアント)が参照レベルを設定できる形式とする。
即ち、公開データベースの保有(登録)者情報を匿名に
したければ、会社名を伏せて業種名だけにするとか、も
し、F社がA社と同業種でB,C,D社と異業種であれ
ば、A社にはデータ公開不可、B,C,D社にはデータ
公開可といった設定が行える。このように、診断サーバ
1は、公開データベース部の参照権や秘匿権を管理する
機能を有し、ユーザ分類によるデータベースアクセス管
理、データ公開レベル管理を行う。個々の公開データの
内容例としては、図7の診断結果及び処方箋と同様の形
式で表示し、このうち公開したくない項目だけ非表示も
しくは黒塗りにしたりする。公開データベースまとめる
ページとして図8のように診断結果概要のみをまとめた
ページを用意しておき、参照サービスクライアントから
のアクセス希望のクリックがあれば、データベースのア
クセス管理に基づき、診断結果を表示したり、アクセス
不可表示をしたりする。
【0045】一方、データベース参照サービスクライア
ントからの公開データベース部へのアクセス履歴(情
報)は、データの提供者(過去の診断結果を保存する診
断クライアント)へ公開される仕組みとし、提供者側は
自分が公開したデータベースを参照したデータベース参
照サービスクライアントの登録情報を参照可能とする。
しかし、この場合にもデータベース参照サービスクライ
アント側の匿名性レベルはクライアント情報登録時に設
定できる仕組みとする。
【0046】但し、このような方式でデータ提供者側と
参照者側の匿名性が上がってしまうことは、データの公
開・参照で診断結果を共有するメリットが低下してしま
うので、極力匿名性が上昇しないことが望ましい。そこ
で、そのための方策として、匿名性レベルとサービス料
金を結び付ける。即ち、データ提供者側が得る情報提供
料は無条件に診断結果を公開する場合に最も高額とな
り、公開する相手業種を限定したり、自社名を伏せたり
するなどの付帯条件をつければつけるほど、情報提供料
が低額になる仕組みとする。データ参照者側も自らの顧
客情報を無条件にデータ提供者側に公開する場合は、最
も安価な参照サービス利用料金でデータを閲覧すること
ができ、隠そうとすればするほどサービス利用料金が高
くなる設定とする。
【0047】データベース参照サービスの決済は、第1
の実施の形態と同様で、データベース参照サービスクラ
イアントは端末から診断サーバ1にアクセスし、ユーザ
登録をする。その際に、クレジットカード番号の入力を
診断サーバ1から要求され、番号を入力すると、診断サ
ーバ1は、入力されたクレジットカード番号を金融機関
5に確認してユーザを認証し、サービス提供可否を判定
する。サービス提供可能と判定された場合には、診断サ
ーバ1からデータベース参照サービスクライアントにデ
ータベースのアクセス権を与え、公開データベース部の
参照を可能とする。そして、診断サーバ1がサービス終
了後に、診断サービスメニューの価格テーブルとユーザ
のサービス利用履歴から請求料金を計算し、金融機関5
を通して口座振替などの手段でサービス料金を徴収す
る。徴収後は金融機関より依頼者側に領収証を発行す
る。また、金融機関に対して、診断サービス提供者や診
断依頼者は決済手続きに関する手数料を支払う。なお、
ユーザ認証に用いる鍵としては、クレジットカード番号
に限らず、銀行口座番号と暗証番号などを使ってもよ
い。
【0048】以上のように、本実施の形態の環境情報を
用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システムで
は、診断結果を共有する枠組みを提供することができ
る。これにより、診断サービス提供者は、診断サーバ1
が保有する診断データベース2を充実したものにするこ
とができ、提供できるサービス枠の拡大を図れる。ま
た、診断クライアント3側においても、自己の診断結果
を公開することにより、情報提供料を得られる他、同様
な診断情報を欲しがっている他のクライアント(データ
ベース参照サービスクライアント)情報を得て、業界の
メンテナンスに関する動きなどを推察することができる
ようになる。さらに、データベース参照サービスクライ
アントでは、診断を自ら実施せずに自分と似たような診
断情報が公開データベース部にあれば、それをメンテナ
ンスの参考に活用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、金属材料部位を持つ装置、部品を含む機器
の所有者である診断依頼者の機器設置環境中の温度、湿
度、各種腐食性ガス濃度を含む環境因子の測定を行う環
境センサ群と、この環境センサ群のセンサ出力を監視す
る診断クライアントと、この診断クライアントからイン
ターネット経由で配信された前記センサ出力を基に前記
機器の寿命、劣化度を推定し、その診断結果及び処方箋
をインターネット経由で前記診断クライアントに提示す
る診断サーバと、診断に必要なデータ群を蓄積し前記診
断サーバにおける処理時に随時参照・更新される診断デ
ータベースとを具備させたため、診断クライアント側の
センサ出力がインターネット経由で診断サーバに配信さ
れ、診断サーバによる機器の寿命、劣化度に関する診断
結果及び処方箋が、同様にインターネット経由で診断ク
ライアントに提示されるので、診断依頼者は、リアルタ
イムで迅速かつ安価に所有機器の寿命、劣化度の診断を
実施することができ、また機器メンテナンスのための処
方箋を得ることができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、前記診断サ
ーバは、オンラインで収集した前記環境センサ群のセン
サ出力の積分値を前記機器にかかる総ストレス量として
算出する総ストレス算出機能、この算出した総ストレス
量から前記設置環境中の環境劣悪度を表す環境評価点を
算出する環境評価点算出機能、この算出した環境評価点
から金属材料の腐食進行状態を推定する金属材料腐食進
行状態推定機能、この推定した金属材料の腐食進行状態
から前記機器の寿命、劣化度を計算する寿命・劣化度推
定機能、及び上記の各算出・推定結果を診断結果として
まとめ対策方法を提示する診断結果・処方箋提示機能を
備えているため、診断サーバは、診断クライアントから
インターネット経由で配信されたセンサ出力を基に、診
断依頼者側の機器の寿命、劣化度の計算を実施して、そ
の診断結果及び処方箋を迅速に診断クライアントに提示
することができる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、前記診断サ
ーバは、前記環境センサ群のセンサ出力から算出した環
境評価点の時間変化に基づき金属材料の腐食進行状態の
予測を行う機能を備えているため、診断サーバには診断
クライアントからオンラインでセンサ出力が配信される
ので、所望の時刻で環境評価点を導出することができ、
この導出した環境評価点の時間変化を用いることで、実
際に合致した精度の良い金属材料の腐食進行状態予測を
行うことができる。
【0052】請求項4記載の発明によれば、前記診断サ
ーバは、インターネットで接続する複数の端末からのア
クセスをクライアント毎のパスワードもしくはユーザ情
報で同定して前記環境センサ群のセンサ出力、診断結
果、処方箋への参照を実現するアクセス制御機能、前記
診断サーバが提供するサービスの項目やデータへのアク
セス時間等から課金するサービス料を計算する機能、及
び発生するサービスについての前記ユーザ情報を決済機
関に提供する機能を備えているため、診断サーバへの各
端末からのアクセス権を調節してユーザ情報に応じたデ
ータベース参照権を設定することができ、現地の診断ク
ライアントと診断サーバ以外の端末からも診断結果、セ
ンサ出力、処方箋を参照することができる。また、この
閲覧サービスの利用に対する課金とサービス利用者の認
証を決済機関を利用して容易に行うことができる。この
ように、現地の診断クライアントと診断サーバ以外の端
末からも診断サーバへのリモートアクセスにより有料で
診断結果、処方箋等の参照ができる環境を整備すること
ができる。
【0053】請求項5記載の発明によれば、前記診断サ
ーバは、インターネットを介して接続する全ての診断ク
ライアントについて、オンライン収集した前記環境セン
サ群のセンサ出力データの異常値の有無を随時確認する
監視機能を備えているため、診断サーバは、統括する全
ての診断クライアントについて環境センサ群の動作状態
を常時確認することができ、早期の異常検出により、診
断システム全体の稼働率を向上させることができる。
【0054】請求項6記載の発明によれば、前記診断ク
ライアントは、取り込んだ前記環境センサ群のセンサ出
力を、前記診断サーバへ配信する前に当該診断サーバ側
で診断結果を算出するのに適したデータ形式にデータ処
理を施す機能を備えているため、診断サーバには、診断
に必要なデータのみが配信されて、診断依頼者は、より
迅速かつ安価に機器の診断及び機器メンテナンスのため
の処方箋を得ることができる。
【0055】請求項7記載の発明によれば、前記診断ク
ライアントは、取り込んだ前記環境センサ群のセンサ出
力の時系列変化傾向から当該環境センサ群自体の異常を
検出する監視機能を備えているため、現地の診断クライ
アント側で環境センサ群の異常を早期に検出することが
できて、環境センサ群の異常に伴う誤診断の発生確率を
低下させることができる。
【0056】請求項8記載の発明によれば、現地の前記
診断クライアントにネットワーク接続する前記診断サー
バを含む端末は、前記環境センサ群のセンサ出力のサン
プリング間隔を調節する機能を備えているため、診断サ
ーバは、臨機応変にセンサ出力データの計測密度を変え
ることができて、効率的で、より安価に金属材料部位を
持つ機器の腐食寿命診断を行うことができる。
【0057】請求項9記載の発明によれば、前記診断サ
ーバにネットワーク接続する現地の前記診断クライアン
トを含む端末は、前記診断結果及び処方箋の提供時期の
設定を調節する機能を備えているため、診断クライアン
ト等は計画的な所有機器の腐食寿命診断を実施すること
ができ、また所有機器のメンテナンスのための処方箋を
得ることができる。
【0058】請求項10記載の発明によれば、前記診断
サーバのアクセス制御機能は、前記診断クライアントの
公開許可情報を基に、外部端末からの診断データベース
アクセス権を設定するようにしたため、診断結果を公開
可能として共有データベース上の公開データ部分の閲覧
サービスを第3者にも提供する場合に、診断サーバは、
提供する診断クライアント側の意向に沿った、例えば同
業他社には公開しない等の外部アクセスレベルを設定す
ることができる。
【0059】請求項11記載の発明によれば、前記診断
データベースは、前記環境評価点を導出するテーブル、
この環境評価点から金属腐食速度を算出する相関カー
ブ、この金属腐食速度から金属腐食減量の時系列変化曲
線を算出する相関カーブ、及びこの金属腐食減量と前記
金属材料部位を持つ装置、部品を含む機器の故障相関デ
ータを備えているため、診断サーバは、診断クライアン
トからインターネット経由で配信されたセンサ出力から
環境評価点導出テーブルの環境因子に相当する数値を算
出するだけで、環境評価点、金属腐食速度を求めること
ができ、さらに求めた金属腐食速度から金属材料部位を
持つ機器の腐食寿命を迅速に計算することができる。
【0060】請求項12記載の発明によれば、前記環境
センサ群は、機器設置環境の温度、湿度、硫化水素濃
度、亜硫酸ガス濃度、塩素濃度、アンモニア濃度、機器
の汚損度をモニタリングするようにしたため、診断サー
バは、工業用計算機設置環境基準(JEIDA−29)
に則した環境評価点を算出することができて、信頼性の
高い機器の腐食寿命診断を行うことができる。
【0061】請求項13記載の発明によれば、前記診断
サーバは、前記診断結果及び処方箋を予め登録してある
メーリングリストに対して提示するようにしたため、診
断サーバは、ある診断クライアントに対する診断結果や
処方箋を、その診断クライアントが閲覧を許可する第3
者にリモートで、かつ迅速に提供することができる。
【0062】請求項14記載の発明によれば、前記診断
サーバは、各診断クライアントの診断結果及び処方箋を
診断クライアントの希望レベルに応じた匿名性を持たせ
て公開するようにしたため、診断結果及び処方箋を公開
しても公開した各診断クライアントのプライバシーを保
証することができて、共有データベースの充実を図るこ
とができる。
【0063】請求項15記載の発明によれば、前記診断
サーバは、前記診断クライアントが公開したデータにア
クセスした他のクライアントの登録情報を、この他のク
ライアントの希望する匿名性レベルで前記診断クライア
ント側に提供するようにしたため、データを公開した診
断クライアントとこの公開データを参照する他のクライ
アント相互の情報交換を実現することができるというメ
リットがある。
【0064】請求項16記載の発明によれば、前記診断
データベースは診断結果データベース部を備え、この診
断結果データベース部は、各診断クライアントの診断結
果及び処方箋を診断クライアント毎に時系列に保存・管
理し、各診断結果及び処方箋にIDをつけるようにした
ため、診断結果データベース部に検索機能や索引機能が
付加されて、診断結果データベース部の参照効率を向上
させることができる。
【0065】請求項17記載の発明によれば、前記診断
サーバは、当該診断サーバへの前記診断クライアントか
らの公開データベース部への登録に対する情報提供料や
前記公開データベース部へのデータベース参照サービス
クライアントのアクセス料の料金設定を、公開データ提
供側のデータ開示度や前記データベース参照サービスク
ライアント側の顧客情報開示度に合わせて調節する機能
を備えているため、公開データ提供者側と公開データ参
照者側の匿名性の上昇を妨げることができて、データの
公開・参照に伴う情報交換や診断結果を共有する利益を
より良く保つことができる。
【0066】請求項18記載の発明によれば、前記診断
サーバは、前記環境センサ群の種類、前記環境センサ群
の設置方法、前記診断クライアントへのセンサ出力取り
込み方法、前記診断クライアントから前記診断サーバへ
のアクセス方法、診断依頼者であることの認証取得方法
等の診断依頼者側が自ら機器設置環境内でクライアント
立ち上げに必要な一連の情報を提供し、当該診断サーバ
へのアクセス権及びサービス利用権をオンラインで与え
ること、及びその対価として情報料を課すようにしたた
め、診断依頼者は、診断サーバから診断サービスを受け
るためのインフラ整備や初期登録手続き等を全て、その
診断依頼者側で準備することができ、診断サービス提供
者側が現地に赴いてセッティングする手間が省略され
て、迅速かつ安価に所有機器の寿命、劣化度の診断を行
うことができ、また機器メンテナンスのための処方箋を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である環境情報を用
いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システムの構
成図である。
【図2】第1の実施の形態において環境センサ群のセン
サ出力から平均ガス濃度の算出を説明するための図であ
る。
【図3】第1の実施の形態における環境区分表を示す図
である。
【図4】第1の実施の形態において環境評価点を算出す
るための環境因子の重み付けを示す図である。
【図5】第1の実施の形態において環境評価点から金属
腐食減量を導出する方法を説明するための図である。
【図6】第1の実施の形態において導出した金属腐食減
量から金属部位を持つ機器の寿命を算出する方法を説明
するための図である。
【図7】第1の実施の形態における診断結果・処方箋の
構成例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における公開データ
ベースの表紙ページの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 診断サーバ 2 診断データベース 3 診断クライアント 4 環境センサ群 5 金融機関
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 132 G06F 17/60 132 150 150 (72)発明者 藤堂 洋子 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 兼平 勝己 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 安達 健二 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 大久保 正明 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 木村 和成 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 今井 博美 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 村山 忠義 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 2G050 AA01 BA04 BA10 CA01 EA01 EA02 EA06 EB02 EC01 EC10 5B049 CC02 CC23 DD00 EE01 EE56 FF03 FF04 GG04 GG07 GG09 5H223 AA01 AA19 BB09 EE11

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料部位を持つ装置、部品を含む機
    器の所有者である診断依頼者の機器設置環境中の温度、
    湿度、各種腐食性ガス濃度を含む環境因子の測定を行う
    環境センサ群と、この環境センサ群のセンサ出力を監視
    する診断クライアントと、この診断クライアントからイ
    ンターネット経由で配信された前記センサ出力を基に前
    記機器の寿命、劣化度を推定し、その診断結果及び処方
    箋をインターネット経由で前記診断クライアントに提示
    する診断サーバと、診断に必要なデータ群を蓄積し前記
    診断サーバにおける処理時に随時参照・更新される診断
    データベースとを有することを特徴とする環境情報を用
    いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システム。
  2. 【請求項2】 前記診断サーバは、オンラインで収集し
    た前記環境センサ群のセンサ出力の積分値を前記機器に
    かかる総ストレス量として算出する総ストレス算出機
    能、この算出した総ストレス量から前記設置環境中の環
    境劣悪度を表す環境評価点を算出する環境評価点算出機
    能、この算出した環境評価点から金属材料の腐食進行状
    態を推定する金属材料腐食進行状態推定機能、この推定
    した金属材料の腐食進行状態から前記機器の寿命、劣化
    度を計算する寿命・劣化度推定機能、及び上記の各算出
    ・推定結果を診断結果としてまとめ対策方法を提示する
    診断結果・処方箋提示機能を有することを特徴とする請
    求項1記載の環境情報を用いた金属部位のリアルタイム
    腐食寿命診断システム。
  3. 【請求項3】 前記診断サーバは、前記環境センサ群の
    センサ出力から算出した環境評価点の時間変化に基づき
    金属材料の腐食進行状態の予測を行う機能を備えてなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の環境情報を用い
    た金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システム。
  4. 【請求項4】 前記診断サーバは、インターネットで接
    続する複数の端末からのアクセスをクライアント毎のパ
    スワードもしくはユーザ情報で同定して前記環境センサ
    群のセンサ出力、診断結果、処方箋への参照を実現する
    アクセス制御機能、前記診断サーバが提供するサービス
    の項目やデータへのアクセス時間等から課金するサービ
    ス料を計算する機能、及び発生するサービスについての
    前記ユーザ情報を決済機関に提供する機能を備えてなる
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の環境情報を
    用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システム。
  5. 【請求項5】 前記診断サーバは、インターネットを介
    して接続する全ての診断クライアントについて、オンラ
    イン収集した前記環境センサ群のセンサ出力データの異
    常値の有無を随時確認する監視機能を備えてなることを
    特徴とする請求項1,2,3又は4記載の環境情報を用
    いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システム。
  6. 【請求項6】 前記診断クライアントは、取り込んだ前
    記環境センサ群のセンサ出力を、前記診断サーバへ配信
    する前に当該診断サーバ側で診断結果を算出するのに適
    したデータ形式にデータ処理を施す機能を備えてなるこ
    とを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の環境情
    報を用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記診断クライアントは、取り込んだ前
    記環境センサ群のセンサ出力の時系列変化傾向から当該
    環境センサ群自体の異常を検出する監視機能を備えてな
    ることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の環
    境情報を用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 現地の前記診断クライアントにネットワ
    ーク接続する前記診断サーバを含む端末は、前記環境セ
    ンサ群のセンサ出力のサンプリング間隔を調節する機能
    を備えてなることを特徴とする請求項1乃至7の何れか
    に記載の環境情報を用いた金属部位のリアルタイム腐食
    寿命診断システム。
  9. 【請求項9】 前記診断サーバにネットワーク接続する
    現地の前記診断クライアントを含む端末は、前記診断結
    果及び処方箋の提供時期の設定を調節する機能を備えて
    なることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の
    環境情報を用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断
    システム。
  10. 【請求項10】 前記診断サーバのアクセス制御機能
    は、前記診断クライアントの公開許可情報を基に、外部
    端末からの診断データベースアクセス権を設定すること
    を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の環境情報
    を用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記診断データベースは、前記環境評
    価点を導出するテーブル、この環境評価点から金属腐食
    速度を算出する相関カーブ、この金属腐食速度から金属
    腐食減量の時系列変化曲線を算出する相関カーブ、及び
    この金属腐食減量と前記金属材料部位を持つ装置、部品
    を含む機器の故障相関データを備えてなることを特徴と
    する請求項1乃至10の何れかに記載の環境情報を用い
    た金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システム。
  12. 【請求項12】 前記環境センサ群は、機器設置環境の
    温度、湿度、硫化水素濃度、亜硫酸ガス濃度、塩素濃
    度、アンモニア濃度、機器の汚損度をモニタリングする
    ことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の環
    境情報を用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断シ
    ステム。
  13. 【請求項13】 前記診断サーバは、前記診断結果及び
    処方箋を予め登録してあるメーリングリストに対して提
    示することを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記
    載の環境情報を用いた金属部位のリアルタイム腐食寿命
    診断システム。
  14. 【請求項14】 前記診断サーバは、各診断クライアン
    トの診断結果及び処方箋を診断クライアントの希望レベ
    ルに応じた匿名性を持たせて公開することを特徴とする
    請求項1乃至13の何れかに記載の環境情報を用いた金
    属部位のリアルタイム腐食寿命診断システム。
  15. 【請求項15】 前記診断サーバは、前記診断クライア
    ントが公開したデータにアクセスした他のクライアント
    の登録情報を、この他のクライアントの希望する匿名性
    レベルで前記診断クライアント側に提供することを特徴
    とする請求項1乃至14の何れかに記載の環境情報を用
    いた金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システム。
  16. 【請求項16】 前記診断データベースは診断結果デー
    タベース部を備え、この診断結果データベース部は、各
    診断クライアントの診断結果及び処方箋を診断クライア
    ント毎に時系列に保存・管理し、各診断結果及び処方箋
    にIDをつけることを特徴とする請求項1乃至15の何
    れかに記載の環境情報を用いた金属部位のリアルタイム
    腐食寿命診断システム。
  17. 【請求項17】 前記診断サーバは、当該診断サーバへ
    の前記診断クライアントからの公開データベース部への
    登録に対する情報提供料や前記公開データベース部への
    データベース参照サービスクライアントのアクセス料の
    料金設定を、公開データ提供側のデータ開示度や前記デ
    ータベース参照サービスクライアント側の顧客情報開示
    度に合わせて調節する機能を備えてなることを特徴とす
    る請求項1乃至16の何れかに記載の環境情報を用いた
    金属部位のリアルタイム腐食寿命診断システム。
  18. 【請求項18】 前記診断サーバは、前記環境センサ群
    の種類、前記環境センサ群の設置方法、前記診断クライ
    アントへのセンサ出力取り込み方法、前記診断クライア
    ントから前記診断サーバへのアクセス方法、診断依頼者
    であることの認証取得方法等の診断依頼者側が自ら機器
    設置環境内でクライアント立ち上げに必要な一連の情報
    を提供し、当該診断サーバへのアクセス権及びサービス
    利用権をオンラインで与えること、及びその対価として
    情報料を課すことを特徴とする請求項1乃至17の何れ
    かに記載の環境情報を用いた金属部位のリアルタイム腐
    食寿命診断システム。
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