JP2002062212A - スニッファープローブ及びそれを用いた漏洩検査装置 - Google Patents

スニッファープローブ及びそれを用いた漏洩検査装置

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JP2002062212A JP2000250134A JP2000250134A JP2002062212A JP 2002062212 A JP2002062212 A JP 2002062212A JP 2000250134 A JP2000250134 A JP 2000250134A JP 2000250134 A JP2000250134 A JP 2000250134A JP 2002062212 A JP2002062212 A JP 2002062212A
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Takehiko Nishigaya
健彦 西ヶ谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スニッファープローブの吸口部の直径を実質
的に大きくしながら、ノイズ成分は低く抑え、これによ
ってS/N比を向上させることができるようにする。 【解決手段】 スニッファープローブ11の吸口部11
aの周りに先端が開口するカバー12を設けるととも
に、カバー12にパージガス供給用ホース13を接続し
て、漏洩試験中にパージガスを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸口を被検査体表
面で走査することで、漏洩ガスを吸い込み、検知器へ案
内するスニッファープローブとそれを用いた漏洩検査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のスニッファープローブを
用いた漏洩検査装置の構成図、図11はそのスニッファ
ープローブの吸口部を被検査体表面で走査している状態
を拡大して示す説明図である。
【0003】この従来の漏洩検査装置は、漏洩検知用ガ
スとしてヘリウム(He)ガスを用い、スニッファープ
ローブ1の吸口部1aを、被検査体2の表面で走査し
て、欠陥2aから漏れるHeガスを吸引し、漏洩ガス検
知器すなわちHeリークディデクタ3に送り込み、He
リークディクタ3でHeガス漏れ量を測定して定量化す
るようになっている。
【0004】漏洩検知用ガスとしてHeガスを用いるの
は、下記の理由による。 分子径が小さく、微小な穴を通過しやすい。 不活性ガスであり、装置を損傷させることが無く、ま
た人体にとって無害である。 Heガスは質量電荷比M/eがM/e=4であり、その
質量電荷比の近くには他のガスイオンが存在しない。こ
のため、質量分析計として、分解能を犠牲にして感度優
先の設計ができる。 大気中に5ppmしか存在しないため、漏れ個所からの
流入ガスの置換効率が良い。
【0005】Heリークディクタ3は、下記の原理によ
りHe漏れ量を測定する。まず、スニッファープローブ
1により被検査体2の欠陥2a個所から吸引されてディ
テクタ内に流入したHeガスを、吸引された他のガスと
共に、加熱されたフィラメントからイオンチャンバに向
かって放出された熱電子によりイオン化する。イオン化
されたガス分子は加速電圧により分析空間に入射し、磁
場により偏向され円軌道を描く。この際、質量電荷比
(M/e)によりガスイオンの軌道半径が異なることを
利用し、Heイオン(He+、M/e=4)がイオンコレ
クタに到達するよう調整されている。イオンコレクタに
到達したHeイオンは直流電流増幅器により増幅され、
イオン電流としてリークインジケータに表示される。イ
オンチャンバヘの熱電子放出を一定にすると、生成する
イオンは空間に存在するガスの量、すなわちガス分圧に
比例する。また、イオン電流はリーク量に比例するの
で、イオン電流を測定することにより漏れ量を定量化す
ることができる。このようなHeリークディクタは市販
されており、例えばALCATEL社製ASM121H型ディテク
タなど使用可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のスニ
ッファープローブ1は、図11に示す走査時の速度が速
い場合や被検査体2の欠陥2aからの距離が離れている
場合、あるいは欠陥2aが小さく、漏洩するHeガス量
が少ない場合には、検出が困難であった。
【0007】これは、検出されるHeガス量が少なくな
ってくると、大気中にもともと存在しノイズ成分として
波形に表れるHeガス量と漏洩Heガス量との差(S/
N比)が小さくなることによるものである。したがっ
て、欠陥2aからの距離が離れていると検出が困難であ
るとする前述の第1の問題、及び漏洩するHeガス量が
少ないと検出が困難であるとする前述の第2の問題は、
S/N比を高くしない限り解消することはできない。ス
ニッファープローブ1の吸口部1aの直径を大きくすれ
ば、前述の第1の問題における距離問題の解決にはなる
が、その場合でも、S/N比の問題が存在し、漏洩He
ガス量が少なければ、検出が困難である。
【0008】一方、検出感度が上がると、漏洩Heガス
量が少ない場合でも検出可能となるものの、ノイズ成分
も大きくなり、吸口部周りの雰囲気中のHeガス濃度の
影響を受け易くなるという新たな問題が発生する。
【0009】本発明の技術的課題は、スニッファープロ
ーブの吸口部の直径を実質的に大きくしながら、ノイズ
成分は低く抑え、これによってS/N比を向上させるこ
とができるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
スニッファープローブは、吸口部の周りに、先端が開口
するカバーを設けるとともに、カバーにパージガスの供
給用ホースを接続したものである。
【0011】また、本発明の請求項2に係るスニッファ
ープローブは、カバーとして、先端が末広がり状に拡径
する円錐カバーを用いるものである。
【0012】また、本発明の請求項3に係るスニッファ
ープローブは、漏洩検知用ガスとしてヘリウム、パージ
ガスとして窒素を用いるものである。
【0013】また、本発明の請求項4に係るスニッファ
ープローブを用いた漏洩検査装置は、パージガスの供給
用ホースが接続されて先端が開口するカバーを吸口部周
りに設けてなるスニッファープローブと、パージガス供
給源と、吸口から吸い込まれた検知対象ガスを検出し、
定量化してアナログ出力する漏洩ガス検知器と、漏洩ガ
ス検知器からのアナログ信号をデジタル信号に変換する
A/D変換器と、A/D変換器を介して漏洩量信号を入
力し、レベル判定してS/N比を求め、求めたS/N比
を漏洩量と共に表示するデータ処理手段と、スニッファ
ープローブを被検査体表面に沿って走査する手段と、か
らなるものである。
【0014】また、本発明の請求項5に係るスニッファ
ープローブを用いた漏洩検査装置は、カバーとして、先
端が末広がり状に拡径する円錐カバーを用いるものであ
る。
【0015】また、本発明の請求項6に係るスニッファ
ープローブを用いた漏洩検査装置は、パージガス供給源
が窒素ボンベからなり、検知対象ガスがヘリウムからな
り、漏洩ガス検知器がヘリウムをイオン化してイオン電
流を測定することでガス漏れ量を定量化するHeリーク
ディデクタからなり、データ処理手段が、Heリークデ
ィデクタからA/D変換器を介して送られてくる漏洩量
の最大値と最小値を判定するレベル判定部と、判定され
た最大値をシグナル値(S)、最小値をノイズ値(N)
として、S/N比を求めるS/N比演算部と、漏洩量を
図形化し、S/N比と共に表示部に表示させるデータ作
成部とからなるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図示実施形態に基づき本発
明を説明する。図1は本発明の一実施形態に係るスニッ
ファープローブの斜視図、図2はその要部である吸口部
の拡大断面図で、(a)図は吸口部に円錐カバーを取り
付けた例、(b)図は吸口部に円柱形カバーを取り付け
た例を示す。図3は図1のスニッファープローブを用い
た漏洩検査装置の構成図、図4はS/N比を求める手法
の説明図であり、各図中、前述の従来例のものと同一部
分には同一符号を付してある。
【0017】本実施形態のスニッファープローブ11
は、図1及び図2のようにフィルタ11bの先の吸口部
11aの周りに、先端が末広がり状に拡径して開口する
円錐カバー12を設けるとともに、円錐カバー12にパ
ージガス供給用ホース13を接続して、窒素(N2)ガ
スを供給できるようにしたものである。
【0018】本実施形態のスニッファープローブにおい
て、円錐カバー12は先端の直径30mm、長さ50mm、
スニッファープローブ11の吸口は直径5mm、パージガ
ス供給用ホース13は直径5mmに設定しているが、これ
に限定されるものでなく、要求される漏洩検知レベルに
応じて適宜設定すればよい。
【0019】本実施形態のスニッファープローブにおい
ては、吸口部11aの周りにカバーを設け、かつカバー
内にパージガスを供給できるようにすることが重要であ
り、カバー形状を必ずしも円錐形に限定する必要はな
い。例えば図2(b)に示す円柱形カバー21やその他
の形状を有するカバーの採用も可能である。円錐形とし
た場合には、後述するように最も高い効果が得られる。
【0020】また、本実施形態のスニッファープローブ
11を用いた漏洩検査装置は、図3のように検知対象ガ
スとしてヘリウムを使用し、パージガス供給源が窒素ボ
ンベ14からなり、漏洩ガス検知器がヘリウムをイオン
化してイオン電流を測定することでガス漏れ量を定量化
してアナログ出力するHeリークディクタ3から構成さ
れ、Heリークディクタ3から出力されたアナログ信号
は、A/D変換器31にてデジタル信号に変換され、パ
ーソナルコンピュータ(PC)からなるデータ処理手段
32に入力されて、表示やプリントのためのデータが作
成されるようになっている。
【0021】これを更に詳述すると、Heリークディク
タ3は、スニッファープローブ11に吸引力を発生させ
るための吸引ポンプ33と、吸口部11aから吸引ポン
プ33に至る風路における、吸引ポンプ3近傍の上流側
に配置されて、吸引ガスをイオン化し、この中からイオ
ン化されたヘリウムのガス分子のみを他のガスから分離
して検出する質量分析部34と、その時に生ずるイオン
電流(漏洩量)を電圧(0〜8V)に変換してA/D変
換器31へ出力する電流/電圧変換部35とから構成さ
れている。
【0022】データ処理手段32は、A/D変換器31
から入力される電圧値を図4のように漏洩量に変換する
電圧/漏洩量変換部36と、変換された漏洩量の最大値
と最小値を判定するレベル判定部37と、判定された最
大値をシグナル値(S)、最小値をノイズ値(N)とし
て、S/N比を求めるS/N比演算部38と、電圧/漏
洩量変換部36で変換された漏洩量とS/N比演算部3
8で求められたS/N比を入力し、漏洩量を図形化する
ためのデータを作成してS/N比と共に、ディスプレイ
ドライバ41とプリンタドライバ43を介してそれぞれ
表示部42とプリンタ44に出力するデータ作成部39
とから構成されている。
【0023】電圧/漏洩量変換部36で用いる変換式
は、出力電圧値と漏洩量の関係から求められ、例えば1
(V)→10-9(mbarl/s),8(V)→10-2(mbarl
/s)のように変換される。
【0024】本実施形態のスニッファープローブ11を
用いた漏洩検査装置において、漏洩検知用ガスとしてH
eガスを用いるのは、既述した〜の利点を有するた
めであり、またHeリークディデクタ3の測定原理も、
基本的には既述したとおりである。ここでは測定したイ
オン電流を電圧に変換して出力するタイプのHeリーク
ディデクタ3を採用しているため、電圧から漏洩量を求
めている。従って、測定したイオン電流をそのまま出力
するタイプのHeリークディデクタを採用する場合に
は、イオン電流値と漏洩量の関係から変換式が求められ
ることとなる。
【0025】本実施形態のスニッファープローブを用い
た漏洩検査装置においては、円錐カバー12内に、図6
(a)(b)のように窒素ボンベ14からの流量調整さ
れたN2ガスを供給しながら、スニッファープローブ1
1の吸口部11aを被検査体2の表面で走査し、漏洩検
査を行う。これにより、吸口部11aの周りの雰囲気
は、空気から大半がN2ガスに置換され、大気中にもと
もと存在しノイズ値(N)として波形に表れるHeガス
量を大幅に低く抑えることができる。その反面、円錐カ
バー12内にとらえられた漏洩Heガスの濃度もうすめ
られるので、検出される波形の最大値すなわちシグナル
値(S)も若干低く抑えられる。しかし、図4の条件A
のようにこのシグナル値(S)の低下分よりもノイズ値
(N)を大幅に低減できるため、漏洩Heガスが検出さ
れた際の波形の最大値すなわちシグナル値(S)とノイ
ズ値(N)との差が大きくなり、S/N比が向上し、円
錐カバー12内でとらえられる僅かな漏洩Heガスにも
敏感に反応する。したがって、S/N比の向上と吸口部
11aの直径の実質的な拡大を同時に達成することがで
きる。
【0026】図5(a)(b)のようにガスパージを行
わず、円錐カバー12のみを設けた場合、吸口部11a
が被検査体2の欠陥2aの直上に位置していなくとも、
円錐カバー12で漏洩Heガスがとらえられれば、図4
の条件Cのように高いシグナル値(S)が得られ、漏洩
を検出できる。しかし、この場合は、円錐カバー12内
に侵入した漏洩Heガスが残り、空気と置換されるまで
に時間を要し、図5(b)のように被検査体2の欠陥2
a上を通過した後も吸口部11aから残留漏洩Heガス
が吸い込まれ、検知し続けるという難点があり、図4の
条件Cのように吸口部11a周りの雰囲気中のHeガス
濃度の影響を受け、かつノイズ値(N)も大気レベル以
下にはできず、S/N比がさほど上がらない。
【0027】円錐カバーを設けず、ガスパージも行わな
い図4の条件Bの場合、前述の条件Cと同様にノイズ値
(N)を大気レベル以下にはできず、さらに吸口部11
aの走査線上に欠陥2aがなければ検出できず、シグナ
ル値(S)もさほど高くなく(条件Aとほぼ同レベ
ル)、S/N比が悪くなってしまう。
【0028】カバーを設けてパージガスを供給すること
による前述の条件Aの効果を、前述の比較例(条件B,
C)と共に表にまとめて下表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1中の「低」「中」「高」表示は、定性
的な効果を表したもの、数値は、条件B(カバー無し、
パージガス無し)での値を10とした時の各条件での概
略的な比較値である。
【0031】表1および図4から明らかなように、カバ
ーを設けてパージガスを供給する条件Aの場合、カバー
内で捕捉された漏洩Heガス濃度がパージガスのため相
対的に低下し、漏洩Heガスが検出された際の波形の最
大値すなわちシグナル値(S)は、条件Bと同じ中レベ
ルの10であるが、既述したようにノイズ値(N)を大
気レベル以下の低レベルの1にまでおとせるため、S/
N比が向上し、高レベルの10となっている。
【0032】カバーは有るがパージガス無しの条件Cの
場合、カバー内に捕捉された漏洩Heガスが残留し、漏
洩Heガスの検出時間(=漏洩量)が大きくなるため、
シグナル値(S)は、高レベルの20であるが、既述し
たようにノイズ値(N)を大気レベルの10以下にはお
とせないためS/N比は中レベルの2となっている。
【0033】カバー無し、パージガス無しの条件Cの場
合、シグナル値(S)は、条件Aと同じ中レベルの10
であるが、既述したようにノイズ値(N)を大気レベル
の10以下にはおとせないためS/N比は低レベルの1
となっている。
【0034】次に、本実施形態の効果を確認するために
行った実証試験の結果について説明する。なお、ここで
は供給するパージガスとしてN2とCO2を使用し、これ
らガスの供給源に切換接続できるようにした。それ以外
の条件は下記のとおりである。
【0035】パラメータ イ)カバー形状(円錐型,円柱型) ロ)パージガス流量(0,1,2[L/min]) ハ)プローブ走査速度:8,17,33[mm/s] 固定条件 ニ)He混合ガス濃度:20[%] ホ)He混合ガス圧力:100[mbar] へ)擬似欠陥サイズ :直径5[μm],深さ13[μ
m] ト)Heリークディテクタ:ALCATEL社製ASM121H型
ディテクタ
【0036】図7乃至図9は、前記条件の下で、カバー
形状、パージガス種、及びガス流量毎に、走査速度に対
するS/N比を測定した結果を示すグラフである。
【0037】これらの測定結果から明らかなように、最
も効果が大きかったのは、円錐型カバーに、N2ガスを
1[L/min]の割合で導入した場合であった。この結果
から以下のことが推察される。 a.円錐型カバーは形状的にパージガスの滞留が起こら
ない。すなわち、円錐型カバー内にはガス吸い込み管と
の接続部以外にコーナ部がなく、その分、渦が発生せ
ず、ガス流れがスムーズになって、ガス交換効率が良く
なり、走査速度に対するS/N比が向上したものと考え
られる。 b.パージガス流量1[L/min]の割合の場合に走査速
度に対するS/N比が最も高いのは、円錐型カバーの形
状、容量にもよるが、その流量以上にパージガス流量を
増やすと、流体速度が上がり、渦の発生を招き、その渦
部分にHeガスが巻き込まれ、残存し、パージするまで
に時間を要するためと考えられる。
【0038】すなわち、パージガス無しで円錐型のカバ
ーを用いた際にはS/N比=4dBに対し、同型のカバ
ーにN2ガスを1[L/min]の割合で導入した場合には
S/N比は18dBにまで向上した。
【0039】なお、スニッファープローブを被検査体表
面に沿って走査する手段としては、例えばレール上を走
行する台車、磁力吸着あるいは真空吸着による走行体な
どを用いることができ、これにより効率的に検査するこ
とができる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のスニッファ
ープローブ及びそれを用いた漏洩検査装置によれば、吸
口部の周りに、先端が開口するカバーを設けるととも
に、カバーにパージガス供給用ホースを接続したので、
スニッファープローブの吸口部の直径を実質的に大きく
しながら、ノイズ成分を低く抑え、S/N比を向上させ
ることができた。
【0041】また、カバーとして、先端が末広がり状に
拡径する円錐カバーを用いたので、パージガスの流れが
スムーズになって、ガス交換効率が良くなり、走査速度
に対するS/N比が向上した。
【0042】また、漏洩検知用ガスとしてヘリウム、パ
ージガスとして窒素を用いたので、感度優先の設計がで
き、漏れ個所からの流入ガスの置換効率を上げることが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスニッファープロー
ブを示す斜視図である。
【図2】本実施形態の要部である吸口部を拡大して示す
断面図で、(a)図は吸口部に円錐カバーを取り付けた
例、(b)図は吸口部に円柱形カバーを取り付けた例を
示す。
【図3】図1のスニッファープローブを用いた漏洩検査
装置の構成図である。
【図4】S/N比を求める手法の説明図である。
【図5】ガスパージを行わない場合の問題点の説明図で
ある。
【図6】ガスパージを行うことの効果の説明図である。
【図7】実証試験の結果を示すグラフである。
【図8】実証試験の結果を示すグラフである。
【図9】実証試験の結果を示すグラフである。
【図10】従来のスニッファープローブを用いた漏洩検
査装置の構成図である。
【図11】従来装置の問題点の説明図である。
【符号の説明】
2 被検査体 2a 欠陥 3 Heリークディクタ(漏洩ガス検知器) 11 スニッファープローブ 11a 吸口部 12 円錐カバー(カバー) 12a パージガス供給用ホース 14 窒素ボンベ(パージガス供給源)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸口を被検査体表面で走査することで、
    漏洩ガスを吸い込み、検知器へ案内するスニッファープ
    ローブであって、 前記吸口部の周りに、先端が開口するカバーを設けると
    ともに、該カバーにパージガスの供給用ホースを接続し
    たことを特徴とするスニッファープローブ。
  2. 【請求項2】 カバーは、先端が末広がり状に拡径する
    円錐カバーからなることを特徴とする請求項1記載のス
    ニッファープローブ。
  3. 【請求項3】 漏洩検知用ガスとしてヘリウム、パージ
    ガスとして窒素を用いることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載のスニッファープローブ。
  4. 【請求項4】 パージガスの供給用ホースが接続されて
    先端が開口するカバーを吸口部周りに設けてなるスニッ
    ファープローブと、 パージガス供給源と、 前記吸口から吸い込まれた検知対象ガスを検出し、定量
    化してアナログ出力する漏洩ガス検知器と、 前記漏洩ガス検知器からのアナログ信号をデジタル信号
    に変換するA/D変換器と、 前記A/D変換器を介して漏洩量信号を入力し、レベル
    判定してS/N比を求め、該S/N比を漏洩量と共に表
    示するデータ処理手段と、 前記スニッファープローブを被検査体表面に沿って走査
    する手段と、からなることを特徴とするスニッファープ
    ローブを用いた漏洩検査装置。
  5. 【請求項5】 カバーは、先端が末広がり状に拡径する
    円錐カバーからなることを特徴とする請求項4記載のス
    ニッファープローブを用いた漏洩検査装置。
  6. 【請求項6】 パージガス供給源は窒素ボンベからな
    り、 検知対象ガスはヘリウムからなり、 漏洩ガス検知器はヘリウムをイオン化してイオン電流を
    測定することでガス漏れ量を定量化するHeリークディ
    デクタからなり、 データ処理手段は、HeリークディデクタからA/D変
    換器を介して送られてくる漏洩量の最大値と最小値を判
    定するレベル判定部と、判定された最大値をシグナル値
    (S)、最小値をノイズ値(N)として、S/N比を求
    めるS/N比演算部と、前記漏洩量を図形化し、S/N
    比と共に表示部に表示させるデータ作成部とからなるこ
    とを特徴とする請求項4又は請求項5記載のスニッファ
    ープローブを用いた漏洩検査装置。
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