JP2005062056A - 排ガス流量計測装置およびこれを用いた排ガス計測システム - Google Patents

排ガス流量計測装置およびこれを用いた排ガス計測システム Download PDF

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Abstract

【課題】 エンジンから排出される排ガスの流量を、脈動等が発生した場合にもリアルタイムで精度良く、しかも測定場を変化させることなく計測することができ、ひいては容易に小型化を図ることが可能な排ガス流量計測装置およびこれを用いた排ガス計測システムを提供する。
【解決手段】 エンジンから排出された排ガスGが流れる流路2にそれぞれ設けられる全圧検出部18および静圧検出部19と、全圧検出部18および静圧検出部19が接続される差圧センサ23とを備え、前記差圧センサ23が、排ガスGの脈動周波数以上の応答周波数で静圧と全圧との差圧を検出して差圧信号を出力し、この差圧信号より排ガス流量を演算するように構成してある。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば、自動車のエンジンから排出される排ガスの流量を計測するための排ガス流量計測装置およびこれを用いた排ガス計測システムに関する。
自動車のエンジンから排出され、排気管などの管内を流れる排ガスの流量を連続測定することができる差圧式流量計の一つとして、ピトー管(Pitot tube)式流量計がある。このピトー管式流量計においては、標準状態換算した排ガス流量Q(t)〔m3 /min〕は、下記(1)式によって与えられる。
Figure 2005062056
ここで、
α:比例定数
ΔP(t):ピトー管の差圧〔kPa〕
P(t):排ガス圧力〔kPa〕
T(t):排ガス温度〔°K〕
ρ:標準状態における排ガス密度〔g/m3
すなわち、比例係数αを予め求めておけば、管内を流れる排ガスの温度、圧力、ピトー管の差圧の測定値から、排ガスの流量を得ることができる。
しかし、ピトー管式流量計は、排ガスの脈動時にその影響を受け、差圧から排ガス流量を演算する際に生じるいわゆる平方根誤差により、排ガス流量の測定誤差が大きくなることが指摘されている。
そこで、特許文献1に示されているように、バッファタンクで排ガスの脈動を抑えつつ、流量計(アニューバ流量計)の差圧センサを用いて排ガス流量を測定する装置が考案されている。
また、特許文献2に示されているように、配管に加工を施し、空間フィルタを構成し脈動周波数を求める装置や、特許文献3に示されているように、超音波流量計を用いて脈動周波数を求める装置が考案されている。
特開平10−318810号公報 特開2000−46612号公報 特開2001−208584号公報
しかし、特許文献1に示される排ガス流量測定装置では、排ガスの脈動をバッファタンクで吸収することにより測定場を変化させてしまい、ありのまま(in−situ)で測定することができない。これは、脈動そのものの解明やトランジェント計測が求められる現状及び今後の方向性にそぐわない。しかも、バッファタンクによって排ガスの脈動を完全に取り除くことは困難であることに加えて、可変容量のバッファタンクを形成したり、エンジン回転数にあわせてバッファタンクの容量を変える機構を設ける必要があるなど、装置自体が大掛かりで複雑なものにならざるを得ない。また、特許文献2に示されるガス流の測定装置および特許文献3に示される流量測定装置でも、装置自体が大掛かりで複雑なものになるといった不都合がある。
ところで、ピトー管式流量計では、上記(1)式に示すように、排ガス流量と差圧の平方根とが比例関係にあることを利用して排ガス流量を算出するので、差圧と排ガス流量とは、図7のグラフで示される関係を有することとなる。なお、図7において、横軸には差圧〔kPa〕、縦軸には流量〔L/min〕がとられている。そして、本発明者らは、排ガスの脈動に伴って、差圧が経時的に変化し、例えば、図7においてaで示すように脈動したときに、ピトー管の差圧を検出する差圧センサの応答周波数が低いと、差圧の測定値は平均化され、この平均化された差圧の測定値(例えば図7では約1.4〔kPa〕)に対応する排ガス流量(図7では約1300〔L/min〕)が得られ、このようにして得られた排ガス流量は、差圧を排ガス流量に変換した後に平均化して得られる正確な排ガス流量(図7では約1150〔L/min〕)と比べて、高い値となるということを発見した。
この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、エンジンから排出される排ガスの流量を、脈動等が発生した場合にもリアルタイムで精度良く、しかも測定場を変化させることなく計測することができ、ひいては容易に小型化を図ることが可能な排ガス流量計測装置およびこれを用いた排ガス計測システムを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の排ガス流量計測装置は、エンジンから排出された排ガスが流れる流路にそれぞれ設けられる全圧検出部および静圧検出部と、全圧検出部および静圧検出部が接続される差圧センサとを備え、前記差圧センサが、排ガスの脈動周波数以上の応答周波数で静圧と全圧との差圧を検出して差圧信号を出力し、この差圧信号より排ガス流量を演算するように構成してある(請求項1)。
また、この発明の排ガス流量計測装置は、エンジンから排出された排ガスが流れる流路にそれぞれ設けられる全圧検出部および静圧検出部と、全圧検出部および静圧検出部が接続される差圧センサとを備え、前記差圧センサが、エンジンがアイドル状態のときの排ガスの脈動周波数以上の応答周波数で静圧と全圧との差圧を検出して差圧信号を出力し、この差圧信号より排ガス流量を演算するように構成してある(請求項2)。
差圧センサが、半導体差圧センサであるのが好ましい(請求項3)。
全圧検出部と差圧センサとの間および/または静圧検出部と差圧センサとの間に、応答差調整機構を設けてもよい(請求項4)。
応答差調整機構が、バッファタンクまたはキャピラリまたは絞り弁であるとしてもよい(請求項5)。
全圧検出部と差圧センサとの間および/または静圧検出部と差圧センサとの間に連通部が設けられており、この連通部が、20m以下の長さを有し、1.0〜50mmの内径を有する配管により構成されていてもよい(請求項6)。
差圧信号が示す差圧の平方根と排ガス流量とが比例することに基づいて排ガス流量を演算し、差圧信号が示す差圧が負であるときには、差圧信号が示す差圧の絶対値の平方根に−1を乗じた値と排ガス流量とが比例することに基づいて排ガス流量を演算するように構成されているのが好ましい(請求項7)。
すなわち、式(1)において、ΔP<0のときは、式(1)を下記の式(2)に代える。
Figure 2005062056
ここで、
α’:比例定数
|ΔP(t)|:ピトー管の差圧の絶対値〔kPa〕
差圧信号が示す差圧を、流量に変換した後、平均化することにより排ガスの平均流量を求めるように構成されているのが好ましい(請求項8)。
車載タイプとしてもよい(請求項9)。
そして、上記目的を達成するために、この発明の排ガス計測システムは、請求項1〜9のいずれかに記載の排ガス流量計測装置を備えた(請求項10)。
請求項1および2に係る発明によれば、エンジンから排出される排ガスの流量を、脈動等が発生した場合にもリアルタイムで精度良く、しかも測定場を変化させることなく計測することができ、ひいては容易に小型化を図ることが可能な排ガス流量計測装置が得られる。
詳しくは、例えば、排ガスの脈動時に差圧を検出する差圧センサの応答周波数が脈動周波数よりも低い場合には、上述したように、検出される差圧が平均化されて測定誤差が大きくなるが、請求項1および2に係る発明では、排ガスの脈動周波数以上の応答周波数で静圧と全圧との差圧を検出するように構成してあるので、検出される差圧の平均化が抑えられ、従って、排ガスの流量が精度良く計測されることとなる。
また、請求項1および2に係る発明では、バッファタンクなどを用いて排ガスの脈動を抑えず、測定場を変化させることなくありのままで排ガス流量を計測することができる。
さらに、請求項1および2に係る発明は、例えば、一般的に用いられているピトー管と、応答周波数が脈動周波数以上である差圧センサとで主要な部分を構成することができ、ピトー管は小型かつコンパクトであり、また、差圧センサもエッチキャビティなどによって小型化したものを用いることができるので、装置全体の小型化を容易に図ることが可能である。
請求項3に記載したように、差圧センサを半導体差圧センサとした場合には、より容易に小型化を図ることが可能となる。
請求項4に記載のように、応答差調整機構を設けた場合には、差圧センサが検出する全圧と静圧との応答時間が異なることによって生じる誤差を無くすことができる。
請求項5に記載したように、応答差調整機構をバッファタンクまたはキャピラリまたは絞り弁とした場合には、応答差調整機構がシンプルな構成を有し、かつ安価なものとなる。
請求項6に記載したように、連通部を、20m以下で、1.0〜50mmの内径を有する配管により構成した場合には、連通部によって脈動による差圧が緩衝されることを確実に防止することができる。
請求項7に記載したように、差圧信号が示す差圧が負であるときには、差圧信号が示す差圧の絶対値の平方根に−1を乗じた値と排ガス流量とが比例することに基づいて排ガス流量を演算する場合には、排ガスの流路内において発生した逆流を正確に排ガス流量として導出することができ、排ガス流量の測定の信頼性が向上することとなる。
請求項8に記載したように、差圧信号が示す差圧を、流量に変換した後、平均化することにより排ガスの平均流量を求めれば、排ガス流量の測定値がより精度の高いものとなる。
請求項9に記載したように、この発明の排ガス流量計測装置を車載タイプとした場合には、例えば、シャシダイナモ上で模擬的に走行させる自動車からの排ガス流量のみならず、実際の走行時の自動車からの排ガス流量をも測定することができ、排ガス流量についてより有用なデータを採取することが可能となる。
請求項10に係る発明では、ミニダイリュータ法を利用して排ガスの一部を高精度で再現性良くサンプリングすることができ、しかも排ガスの各成分の濃度だけではなく質量をも精度良く算出することができる排ガス計測システムを提供することができる。すなわち、請求項10に係る排ガス計測システムは、請求項1〜9に係る排ガス流量計測装置を備えているので、排ガス流量計測装置によって精度の高い排ガス流量の測定値がリアルタイムで得られ、この排ガス流量の測定値は、例えば、リアルタイムの正確な排ガス流量の測定値を必要とするミニダイリュータ法や、排ガスの濃度から質量を導出する際にリアルタイムの正確な排ガス流量の測定値を必要とするガス分析計などに効果的に利用することができる。
図1および図2は、この発明の一実施例を示す。
図1に示すように、この実施例の排ガス計測システムSは、自動車1のエンジン(図示していない)から排出された排ガスGの流路2中に設けられ、前記排ガスGの流量を計測する排ガス流量計測装置D(詳細は後述する)と、サンプルバッグ3と、流路2を流れる排ガスGの一部を一定比率で希釈し、これを前記排ガス流量計測装置Dにより計測された排ガスGの流量に比例した流量でサンプルバッグ3に採取させるためのミニダイリュータ4と、このミニダイリュータ4に排ガスGを希釈する希釈ガス(この実施例ではN2 )Kを供給するための希釈ガス供給源5と、サンプルバッグ3に接続され、サンプルバッグ3に捕集された排ガスG中の所定成分(例えば、HC,CO,H2 O,NOX など)を分析するガス分析計Aとを有する。
なお、希釈ガス供給源5は、例えば、希釈ガスを収容した高圧ボンベからなる。また、ガス分析計Aは、例えば、非分散型赤外分光法(NDIR)型ガス分析計である。
以下、ミニダイリュータ4について説明する。
ミニダイリュータ4は、流路2に上流端が接続され、途中にポンプ6を有するサンプルガス流路7と、上流端が希釈ガス供給源5に接続され、下流端がサンプルガス流路7に接続される希釈ガス流路8と、上流端がサンプルガス流路7における希釈ガス流路8の接続点よりも下流側の位置に接続され、下流端がサンプルバッグ3に接続されるサンプルガス採取ライン9とを備えている。
サンプルガス流路7は、流路2内に挿入され、流路2内を流れる排ガスGの一部を採取するためのサンプリングプローブ(図示していない)を上流端に有している。また、サンプルガス流路7における希釈ガス流路8の接続点よりも上流側の位置には、臨界流量ベンチュリ(CFV)10が設けられている。
なお、詳細は後述するが、この実施例の流路2は、図2に示すように、排気管14とテールパイプアタッチメント15とによって構成され、上述したサンプルガス流路7のサンプリングプローブは、テールパイプアタッチメント15内に挿入されるが、図2では省略している。
希釈ガス流路8には、上流側から順に、レギュレータ11と、臨界流量ベンチュリ(CFV)12とが設けられている。そして、レギュレータ11によって、サンプルガス流路7を流れる排ガスGの流量と希釈ガス流路8を流れる希釈ガスKの流量との比が常に一定となるように調整され、希釈ガス流路8からサンプルガス流路7に流れ込む希釈ガスKによって、サンプルガス流路7を流れる排ガスGは一定比率で希釈される。
サンプルガス採取ライン9は、サンプルガス流路7において希釈ガスKによって一定比率で希釈された排ガスGの一部を、サンプルバッグ3に採取させるためのものである。このサンプルガス採取ライン9には、マスフローコントローラ(MFC)13が設けられており、MFC13には、流路2を流れる排ガスGの流量の計測値が、排ガス流量計測装置Dから出力信号gとしてフィードバックされる。そして、希釈ガスKによって一定比率で希釈された排ガスGのサンプルバッグ3への採取流量は、MFC13により、流路2を流れる排ガスGの流量の計測値に比例するように制御される。
以下、排ガス流量計測装置Dについて説明する。
図2に示すように、排ガス流量計測装置Dは、車載タイプとして構成されており、詳しくは、自動車1の排気管14の下流端部に着脱自在に接続され、流路2を構成するテールパイプアタッチメント15と、このテールパイプアタッチメント15内を流れる排ガスGの流量を計測するための差圧式流量計16と、この差圧式流量計16からの出力信号が入力される演算処理装置(例えばパソコン)17とを備え、差圧式流量計16および演算処理装置17はユニット構成された状態でテールパイプアタッチメント15に取り付けられる。
テールパイプアタッチメント15は、排気管14と同等の内径を有するほぼ筒状(円筒状)の部材であり、その一端側には、排気管14の下流端部に着脱自在に外嵌される接続部15aが形成され、他端側は開放されている。
差圧式流量計16は、排ガスGが流れるテールパイプアタッチメント15の全圧(静圧+動圧)と静圧との差圧をピトー管20(詳細は後述する)によって検出するピトー管式流量計である。詳しくは、差圧式流量計16は、テールパイプアタッチメント15にそれぞれ設けられる全圧検出部18および静圧検出部19を有するピトー管20と、全圧検出部18が第1連通部21を介して接続され、静圧検出部19が第2連通部22を介して接続される差圧センサ23と、テールパイプアタッチメント15に設けられ、テールパイプアタッチメント15内を流れる排ガスGの温度および圧力を測定するための温度センサ24および圧力センサ25とを備えている。
ピトー管20は、全圧検出部18としての全圧検出用ピトー管の外側に静圧検出部19としての静圧検出用ピトー管を配置した二重管構造をしている。また、ピトー管20は、ほぼL字型形状に屈曲しており、テールパイプアタッチメント15内においてその軸方向とほぼ平行に配置される平行部分20aと、この平行部分20aに対して垂直に連設され、テールパイプアタッチメント15の側壁を貫通するように配置される垂直部分20bとを先端側からこの順で有している。
全圧検出用ピトー管18の平行部分20aは、テールパイプアタッチメント15内を流れる排ガスGの上流側(図2では左側)に向けて設けられており、その先端には開口18aが形成されている。
静圧検出用ピトー管19の平行部分20aの側壁には、テールパイプアタッチメント15内における排ガスGの流れ方向と垂直となるように貫通孔19aが形成されている。また、静圧検出用ピトー管19の平行部分20aの先端と全圧検出用ピトー管18の平行部分20aの先端との間は閉塞してある。
第1連通部21および第2連通部22はそれぞれ、10m以下の長さを有し、2.0〜50mmの内径を有する配管により構成されている。また、第1連通部21および第2連通部22にはそれぞれ、差圧センサ23における全圧と静圧との応答差をなくすための応答差調整機構26としての絞り弁(ニードル弁)が設けられている。
差圧センサ23は、例えば、半導体差圧センサであり、この実施例の差圧センサ23は、自動車1のエンジンがアイドル状態のときの排ガスGの脈動周波数(例えば約20〔Hz〕)以上(好ましくは4〜5倍以上)の応答周波数で静圧と全圧との差圧を検出して差圧信号を演算処理装置17に出力するように構成された高速応答型差圧センサである。
詳しくは、差圧センサ23は、第1連通部21を介して全圧検出部18に連通する全圧導入部27と、第2連通部22を介して静圧検出部19に連通する静圧導入部28と、全圧導入部27および静圧導入部28の間に配置されるダイヤフラム29と、このダイヤフラム29の近傍に配置される歪検出センサ30とを備えている。
全圧導入部27は、シリコン基板31を貫通するようにその厚さ方向に設けられており、静圧導入部28は、シリコン基板32を貫通するようにその厚さ方向に設けられている。また、ダイヤフラム29は、2つのシリコン基板31,32に挟まれるシリコン層33に対してエッチングによって形成した例えば厚さが50μm程度の薄膜化した部分からなる。すなわち、この実施例の差圧センサ23は、エッチキャビティによりダイヤフラム29を小型化することによって高い応答周波数をもつようにした拡散型歪みゲージ式差圧計でもある。なお、ダイヤフラム29の径は適宜に設定される。
上記の構成からなる差圧センサ23では、全圧検出部18によって検出された全圧と静圧検出部19によって検出された静圧との圧力差(差圧)に応じてダイヤフラム29が歪み、この歪み量が歪検出センサ30によって電気的に検出され、圧力差を示す差圧信号が歪検出センサ30から演算処理装置17へと送られることとなる。
温度センサ24、圧力センサ25は、流路2を流れる排ガスGの温度、圧力の測定値を温度信号および圧力信号としてそれぞれ演算処理装置17へと送る。
演算処理装置17は、差圧式流量計16とともにケース34内に収容された状態でテールパイプアタッチメント15に着脱自在に取り付けられ、差圧センサ23、温度センサ24および圧力センサ25の出力信号が入力され、これらの信号を用いて上記(1)式に示す演算を行って排ガス流量の測定値を算出し、この測定値を出力信号gとしてミニダイリュータ4のMFC13に送る。
また、演算処理装置17において求められた排ガス流量の測定値をガス分析計Aに送り、ガス分析計Aにおいて測定された排ガスG中のHC,CO,H2 O,NOX などの各成分の濃度に掛け合わせることにより、各成分の排出量を求めることができる。
上記の構成からなる排ガス流量計測装置Dでは、流路2を流れる排ガスGが脈動し、瞬間的にダイナミックに変化しても、排ガスGの差圧を正確に計測することができ、正確な排ガス流量の測定値を導出することができる。
すなわち、排ガスGの脈動に伴って生じる排ガス流量の測定誤差の主な原因としては、差圧センサ23の応答周波数が低く、正確な差圧の測定値ではなく、平均化された差圧の測定値が流量演算に用いられてしまうこと(振幅誤差)と、差圧センサ23が検出する全圧と静圧との応答時間が異なること(位相誤差)とが挙げられる。
そして、この実施例の排ガス流量計測装置Dでは、排ガスGの脈動周波数以上の応答周波数で静圧と全圧との差圧を検出するように構成してあるので、検出される差圧の平均化が抑えられ、従って、上述した振幅誤差を非常に小さくするあるいは無くすことができる。例えば、サンプリング(標本化)定理により、差圧の原波形は、差圧センサ23の応答周波数が脈動周波数の2倍以上であれば再現される。
上記のことを確認するためにコンピュータを用いてシミュレーションを行った。このシミュレーションは、応答周波数が2000〔Hz〕の差圧センサ23を用いて、脈動周波数が22〔Hz〕である排ガスGを実測して得られた排ガス流量を基準にして、差圧センサ23の応答周波数を段階的に低くし、得られる排ガス流量の測定値について調べた。その結果を図3のグラフに示す。なお、図3において、横軸には差圧センサ23の応答周波数〔Hz〕、縦軸には排ガス流量の測定値〔L/min〕をとっている。
図3から明らかなように、差圧センサ23の応答周波数が脈動周波数よりも低くなればなるほど排ガス流量の測定値が大きくなる傾向が顕著にあらわれているとともに、差圧センサ23の応答周波数が脈動周波数と同じ程度であれば、誤差は僅かであり、また、差圧センサ23の応答周波数を脈動周波数の4〜5倍以上とした場合には、その誤差はほとんど無くなることがわかる。
従って、排ガス流量計測装置Dでは、演算処理装置17において、差圧センサ23の差圧信号が示す差圧の瞬時値を、排ガスGの流量に変換した後、平均化することにより排ガスGの平均流量を求めるように構成することで、非常に精度良く排ガス流量を導出することができる。
また、この実施例の排ガス流量計測装置Dでは、全圧検出部18と差圧センサ23との間および静圧検出部19と差圧センサ23との間に応答差調整機構26を設けてあるので、上述した位相誤差を非常に小さくするあるいは無くすことができる。
詳しくは、図4に示すように、例えば、全圧検出部18により検出される全圧(図4(A)参照)と静圧検出部19により検出される静圧(図4(C)参照)との間に応答時間の差τがある場合、従来は、図5に示すように、応答時間の差τを調整することなく、全圧(図5(A)参照、図4(A)のものと同じ)と静圧(図5(B)参照、図4(C)のものと同じ)との差(図5(C)参照)を差圧信号として出力していたので、位相誤差が生じることとなっていた。
しかし、この実施例の排ガス流量計測装置Dでは、応答差調整機構26によって応答時間の差τを調整するのであり、例えば、図4(B)に示すように、全圧が時間軸方向にτだけ平行移動するように調整し、図6に示すように、調整後の全圧(図6(A)参照、図4(B)のものと同じ)と静圧(図6(B)参照、図4(C)のものと同じ)との差(図6(C)参照)を差圧信号として出力するので、位相誤差を無くすことができる。
さらに、従来は、図5に示すように、差圧信号を用いて排ガス流量を導出する演算の周期T0 が、脈動の周期よりも長かったので、これによっても正確な排ガス流量の導出が困難であったが、この実施例の排ガス流量計測装置Dでは、差圧センサ23の応答周波数を脈動周波数以上とするとともに、図6に示すように、差圧信号を用いて排ガス流量を導出する演算の周期T1 が、脈動の周期よりも短くしてあるので、正確な排ガス流量が確実に導出される。なお、周期T1 を、脈動の周期とほぼ同じ程度としてもよい。
ここで、脈動時の排ガスGが流路2において瞬間的に逆流することが知られている。そのため、この実施例の排ガス流量計測装置Dでは、差圧センサ23の差圧信号が示す差圧の平方根と排ガス流量とが比例することに基づいて排ガス流量を演算しているが、排ガスGが逆流することにより、差圧センサ23の差圧信号が示す差圧が負となったときには、差圧信号が示す差圧の絶対値の平方根に−1を乗じた値と排ガス流量とが比例することに基づいて排ガス流量を演算するように構成してある。
詳しくは、差圧センサ23の差圧信号が示す差圧が正であるときには、上記(1)式に基づいた演算を行い、負であるときには、標準状態換算の排ガス流量Q(t)〔m3 /min〕を、上記(2)式に基づいた演算を行うことによって導出する。
すなわち、排ガスGが逆流した場合にも、比例係数α’を予め求めておけば、管内を流れる排ガスの温度、圧力、ピトー管の差圧の測定値から、排ガスの流量を得ることができる。
なお、この実施例は、種々に変形することができる。例えば、前記希釈ガスKは、N2 に限られず、N2 以外の不活性ガスや精製空気などでもよい。
また、差圧センサ23は、自動車1のエンジンがアイドル状態のときの排ガスGの脈動周波数以上の応答周波数で静圧と全圧との差圧を検出するものに限られず、例えば、エンジンがアイドル状態からアクセル全開状態までの全ての状態における排ガスGの脈動周波数(例えば、100〔Hz〕)以上の応答周波数で静圧と全圧との差圧を検出するように構成してあってもよい。
テールパイプアタッチメント15を設けず、差圧式流量計16および演算処理装置17を自動車の排気管14に直接取り付けてもよい。この場合には、排気管14のみによって流路2が構成されることとなる。
差圧式流量計16は、ピトー管式流量計に限られず、例えば、オリフィス式流量計や、ベンチュリ式差圧流量計であってもよい。
ピトー管20は、二重管構造のものに限られず、例えば、全圧検出用ピトー管18と静圧検出用ピトー管19とを別々に有するものでもよい。
第1連通部21および第2連通部22は両方設けるものに限られず、例えば、一方のみを設けるようにしてもよい。また、応答差調整機構26を、第1連通部21および第2連通部22の両方に設けず、いずれか一方のみに設けてもよい。
応答差調整機構26は、絞り弁に限られず、例えば、バッファタンクまたはキャピラリでもよく、また、第1連通部21を構成する配管の長さおよび/または第2連通部22を構成する配管の長さを調整することにより応答差調整機構26の機能を発揮させてもよい。さらに、応答差調整機構26を設けず、例えば、全圧と静圧とを別々に測定し、各測定値を用いて信号処理によって差圧を導出するようにし、このとき、全圧と静圧との応答時間の差を、信号処理によって調整することにより無くすようにしてもよい。
演算処理装置17を、差圧式流量計16とともにテールパイプアタッチメント15に取り付けず、テールパイプアタッチメント15および差圧式流量計16から離した位置(例えば、自動車1の座席上)などに配置してもよい。
この発明の一実施例に係る排ガス計測システムの構成を概略的に示す説明図である。 上記実施例における排ガス流量計測装置の構成を概略的に示す説明図である。 シミュレーションによって得られた差圧センサの応答周波数と排ガス流量の測定値との関係を概略的に示すグラフである。 (A)は、全圧検出部により検出される全圧の経時変化を概略的に示すグラフ、(B)は、(A)に示すグラフを平行移動させて得られたグラフ、(C)は、静圧検出部により検出される静圧の経時変化を概略的に示すグラフである。 (A)は、図4(A)に示すグラフ、(B)は、図4(C)に示すグラフ、(C)は、(A)と(B)の差をとって示すグラフである。 (A)は、図4(B)に示すグラフ、(B)は、図4(C)に示すグラフ、(C)は、(A)と(B)の差をとって示すグラフである。 ピトー管式流量計における差圧と流量との関係を概略的に示すグラフである。
符号の説明
2 流路
18 全圧検出部
19 静圧検出部
23 差圧センサ
D 排ガス流量計測装置
G 排ガス

Claims (10)

  1. エンジンから排出された排ガスが流れる流路にそれぞれ設けられる全圧検出部および静圧検出部と、全圧検出部および静圧検出部が接続される差圧センサとを備え、前記差圧センサが、排ガスの脈動周波数以上の応答周波数で静圧と全圧との差圧を検出して差圧信号を出力し、この差圧信号より排ガス流量を演算するように構成してあることを特徴とする排ガス流量計測装置。
  2. エンジンから排出された排ガスが流れる流路にそれぞれ設けられる全圧検出部および静圧検出部と、全圧検出部および静圧検出部が接続される差圧センサとを備え、前記差圧センサが、エンジンがアイドル状態のときの排ガスの脈動周波数以上の応答周波数で静圧と全圧との差圧を検出して差圧信号を出力し、この差圧信号より排ガス流量を演算するように構成してあることを特徴とする排ガス流量計測装置。
  3. 差圧センサが、半導体差圧センサである請求項1または2に記載の排ガス流量計測装置。
  4. 全圧検出部と差圧センサとの間および/または静圧検出部と差圧センサとの間に、応答差調整機構が設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の排ガス流量計測装置。
  5. 応答差調整機構が、バッファタンクまたはキャピラリまたは絞り弁である請求項4に記載の排ガス流量計測装置。
  6. 全圧検出部と差圧センサとの間および/または静圧検出部と差圧センサとの間に連通部が設けられており、この連通部が、20m以下の長さを有し、1.0〜50mmの内径を有する配管により構成されている請求項1〜5のいずれかに記載の排ガス流量計測装置。
  7. 差圧信号が示す差圧の平方根と排ガス流量とが比例することに基づいて排ガス流量を演算し、差圧信号が示す差圧が負であるときには、差圧信号が示す差圧の絶対値の平方根に−1を乗じた値と排ガス流量とが比例することに基づいて排ガス流量を演算するように構成された請求項1〜6のいずれかに記載の排ガス流量計測装置。
  8. 差圧信号が示す差圧を、流量に変換した後、平均化することにより排ガスの平均流量を求めるように構成された請求項1〜7のいずれかに記載の排ガス流量計測装置。
  9. 車載タイプとした請求項1〜8のいずれかに記載の排ガス流量計測装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の排ガス流量計測装置を備えた排ガス計測システム。
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