JP2002061585A - 揮発性成分を含む液体の圧送装置のシール構造 - Google Patents

揮発性成分を含む液体の圧送装置のシール構造

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JP2002061585A
JP2002061585A JP2000250087A JP2000250087A JP2002061585A JP 2002061585 A JP2002061585 A JP 2002061585A JP 2000250087 A JP2000250087 A JP 2000250087A JP 2000250087 A JP2000250087 A JP 2000250087A JP 2002061585 A JP2002061585 A JP 2002061585A
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JP
Japan
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pressure
volatile component
liquid containing
rod
sealing means
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JP2000250087A
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Chosei Yamada
長政 山田
Kaoru Onizuka
薫 鬼塚
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NIPPON GREASE NIPPLE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シンナー等の有機物溶剤を用いることなく効
率的且つ確実に有毒揮発成分の漏出を防止することがで
きる揮発性成分を含む液体の圧送装置のシール構造を提
供する。 【解決手段】 揮発性成分を含む液体をシリンダ室58
aに導入して該シリンダ室内を往復移動するロッド52
で所定の方向へ押し出すことにより圧送する液体圧送装
置のシール構造10であって、ロッド52が外部に出る
位置に少なくとも2ケ所でロッドをシール手段12,1
4でシールすると共に、少なくとも2つのシール手段1
2,14の間に、所定の圧力を付与した高粘性の潤滑剤
を供給してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、揮発性成分を含む
液体をシリンダ室に導入して該シリンダ室内を往復移動
するロッドで所定の方向へ押し出すことにより圧送する
液体圧送装置のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンクリート建造物やトンネル
等の構造物には、種々の原因でひび割れ、亀裂、表面材
の浮き上がりによる隙間が発生する。ひび割れ等の補修
のみで対処できるときには、ひび割れの中に合成樹脂製
の接着剤やセメントペーストをポンプなどの流体圧送装
置を用いて注入にする作業が行われる。このような合成
樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリウレタン、アクリル
系樹脂などがあり、また、セメントペーストとしては、
無機質系ポリマーセメントペースト、有機質系ポリマー
セメントペーストなどがある。
【0003】かかる合成樹脂には、有毒な揮発性成分が
含まれている場合があり、外部に漏れ出すのを防止しな
ければならない。図3は、従来の圧送装置のシール構造
を示す縦断面図である。従来の圧送装置50は、概略的
に、ポンプのピストンに連結されたアンダーロッド52
と、アンダーロッド52の先端にねじピン54等を使っ
て取り付けられたアンダーピストン56と、アンダーピ
ストン56が往復摺動するシリンダ室58aを有するメ
インフランジ58とを含んで構成されている。メインフ
ランジ58の下部には、円筒状のアンダーシリンダ60
が接続されている。アンダーシリンダ60の内側は、ボ
ール式の逆止弁62を介してシリンダ室58aと、そし
て、ボール式の逆止弁64と流体的に接続されている。
【0004】メインフランジ58には、また、逆止弁6
4、アンダーシリンダ60、逆止弁62を介してシリン
ダ室58a内に吸引された揮発性成分を含む液体を吐出
するポートに、ボール/スプリング式の逆止弁66が嵌
合して設けられている。
【0005】アンダーロッド52のメインフランジ58
に対するシールは、シンナーカップ70によって行われ
ている。シンナーカップ70の下端近くには、フェルト
製のシール部材72が設けられており、シンナーカップ
70に収納されたシンナーがアンダーロッド52の周囲
に染み出てきてシールする。これにより、メインフラン
ジ58が設置される容器に収納された液体の有毒揮発成
分が、この部位を通って漏れ出すのを防止している。
【0006】かかるシンナーカップ70は、シンナーが
アンダーピストン56の周囲にまんべんなく回って隙間
をなくし、簡単な構造であるにもかかわず効率的且つ確
実に有毒揮発成分の漏出を防止することができた。しか
しながら、環境問題への意識の高揚に伴って、シンナー
等の有機物溶剤そのもの使用が禁止される傾向にあり、
シンナーカップ70にかわるシール構造の開発が要望さ
れていた。
【0007】また、シンナーカップ70は、内部にシン
ナーを使用する関係からシンナーカップ70が鉛直方向
を向くように配置しなければならず、それ以外の方向で
の使用ができなかった。これは、アンダーロッド52を
駆動するポンプの方向をも規制するもので、設計の自由
度がない欠点を有していた。よって、本発明は、シンナ
ー等の有機物溶剤を用いることなく効率的且つ確実に有
毒揮発成分の漏出を防止することができる揮発性成分を
含む液体の圧送装置のシール構造を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の本発明は、揮発性成分を含む液体を
シリンダ室に導入して該シリンダ室内を往復移動するロ
ッドで所定の方向へ押し出すことにより圧送する液体圧
送装置のシール構造であって、ロッドが外部に出る位置
に少なくとも2ケ所でロッドをシール手段でシールする
と共に、少なくとも2つのシール手段の間に、所定の圧
力を付与した高粘性の潤滑剤を供給してなることを特徴
とする揮発性成分を含む液体の圧送装置のシール構造を
提供する。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の圧送装置のシール構造において、潤滑剤が、所定の
圧力を掛けた密閉潤滑剤コンテナに収納されており、そ
の内部圧力に押し出されて、少なくとも2つのシール手
段の間に供給されてなることを特徴とする。請求項3に
記載の本発明は、請求項1に記載の圧送装置のシール構
造において、潤滑剤が、蛇腹状で伸縮可能なプラスチッ
ク容器に収納されており、当該プラスチック容器の底部
を押す圧縮スプリングその他の外部圧力に押し出され
て、少なくとも2つのシール手段の間に供給されてなる
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る揮発性成分を
含む液体の圧送装置のシール構造を図面に基づいて、更
に詳しく説明する。
【0011】図1は、本発明に係る揮発性成分を含む液
体の圧送装置のシール構造の一実施形態の断面図であ
る。本発明に係る揮発性成分を含む液体の圧送装置のシ
ール構造10が、適用される圧送装置は、基本的に、図
3に示された従来のものと同様である。従って、図3に
示された構成要素と同様の構成要素については、その詳
細な説明を省略する。そして、本発明の特徴部分につい
てのみ、以下、詳細に説明する。
【0012】本発明の特徴は、シンナーカップ70の代
わりにこの種の機械部品の滑らかな作動を行わせるもの
として必須の要素である潤滑剤、特に、粘性の大きいな
グリースを利用しようとしたものである。本発明に係る
圧送装置のシール構造10の第一の特徴は、アンダーロ
ッド52がメインフランジ58の外部に出る位置に少な
くとも2ケ所でアンダーロッド52をシール手段12,
14でシールすると共に、少なくとも2つのシール手段
12,14の間に、所定の圧力を付与した高粘度のグリ
ースを供給してなることである。このグリースは、メイ
ンフランジ58に、グリース供給用のポート58bを設
け、このポート58bに逆止弁16を取り付け、図2
(a)及び(b)に示したようなグリース供給源から供
給する。ポート58からのグリースは、シール手段1
2,14の間の部位でアンダーロッド52の周囲に供給
される。少なくとも1つのシール手段12又は14が設
けられていることにより、グリースは必要とされる潤滑
を行いつつ揮発成分の外部への漏れ出しを効率的且つ確
実に防止する。
【0013】本発明の第二の特徴は、グリースに所定の
圧力を付与した状態で、シール手段12,14の間の部
位に供給される点である。これにより、粘性が大きなも
のであるにもかかわらず、切れ目を作ることなくまんべ
んなくアンダーロッド52の周囲に膜を作ることができ
る。これにより、揮発成分の外部への漏れ出しを効率的
且つ確実に防止する。
【0014】図示された好ましい実施例では、アンダー
ロッド52がメインフランジ58の外部に出る位置側の
シール手段12が、メタルガイド17とパッキン抑え1
8とによって所定位置に保持されている。図2を参照す
ると、グリースに所定の圧力を付与する実施例が詳細に
説明されている。図2(a)の実施例では、グリース
は、蓋に設けられたポート22aから注入される圧縮空
気により所定の圧力とされた密閉グリースコンテナ20
に収納されている。グリースは、その内部圧力に押し出
されてグリースコンテナ20の底部に設けられた排出口
20a及びフレキシブルチューブ24を通してメインフ
ランジ58の逆止弁16に供給され、さらに少なくとも
2つのシール手段12,14の間に供給される。
【0015】図2(a)の実施例では、グリースは、蛇
腹状で伸縮可能なプラスチック容器30に収納されてパ
イプ上の筒31に収納されている。グリースは、プラス
チック容器30の底部に設けられたプレート32を押す
圧縮スプリング34に押し出されて、メインフランジ5
8の逆止弁16に供給され、さらに少なくとも2つのシ
ール手段12,14の間に供給される。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、揮発性成
分を含む液体をシリンダ室に導入して該シリンダ室内を
往復移動するロッドで所定の方向へ押し出すことにより
圧送する液体圧送装置のシール構造であって、ロッドが
外部に出る位置に少なくとも2ケ所で前記ロッドをシー
ル手段でシールすると共に、少なくとも2つのシール手
段の間に、所定の圧力を付与した高粘性の潤滑剤を供給
してなることを特徴とするため、シンナー等の有機物溶
剤を用いることなく効率的且つ確実に有毒揮発成分の漏
出を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る揮発性成分を含む液体の圧送装置
のシール構造の一実施形態の断面図である。
【図2】(a)及び(b)は、それぞれ、図1の圧送装
置のシール構造においてグリースに所定の圧力を付与す
る機構の実施例を示す断面図である。
【図3】従来の揮発性成分を含む液体の圧送装置のシー
ル構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 圧送装置のシール構造 12、14 シール手段 16 逆止弁 50 圧送装置 52 アンダーロッド 54 ピン 56 アンダーピストン 58 メインフランジ 58a シリンダ室 60 アンダーシリンダ 62,64,66 逆止弁 70 シンナーカップ 72 シール部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性成分を含む液体をシリンダ室に導
    入して該シリンダ室内を往復移動するロッドで所定の方
    向へ押し出すことにより圧送する液体圧送装置のシール
    構造であって、 前記ロッドが外部に出る位置に少なくとも2ケ所で前記
    ロッドをシール手段でシールすると共に、少なくとも2
    つのシール手段の間に、所定の圧力を付与した高粘性の
    潤滑剤を供給してなることを特徴とする揮発性成分を含
    む液体の圧送装置のシール構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧送装置のシール構造
    において、前記潤滑剤は、所定の圧力を掛けた密閉潤滑
    剤コンテナに収納されており、その内部圧力に押し出さ
    れて、前記少なくとも2つのシール手段の間に供給され
    てなることを特徴とする揮発性成分を含む液体の圧送装
    置のシール構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の圧送装置のシール構造
    において、前記潤滑剤は、蛇腹状で伸縮可能なプラスチ
    ック容器に収納されており、当該プラスチック容器の底
    部を押す圧縮スプリングその他の外部圧力に押し出され
    て、前記少なくとも2つのシール手段の間に供給されて
    なることを特徴とする揮発性成分を含む液体の圧送装置
    のシール構造。
JP2000250087A 2000-08-21 2000-08-21 揮発性成分を含む液体の圧送装置のシール構造 Pending JP2002061585A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014054928A1 (ko) * 2012-10-05 2014-04-10 Kim Seongi 방수장치용 실린더 펌프
CN110494680A (zh) * 2017-04-11 2019-11-22 乌多·塔勒 用于密封和抽空具有粘稠的液体的容器的设备

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