JP2002061575A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

密閉型電動圧縮機

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JP2002061575A
JP2002061575A JP2000247345A JP2000247345A JP2002061575A JP 2002061575 A JP2002061575 A JP 2002061575A JP 2000247345 A JP2000247345 A JP 2000247345A JP 2000247345 A JP2000247345 A JP 2000247345A JP 2002061575 A JP2002061575 A JP 2002061575A
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JP
Japan
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revolutions
noise
rotation speed
closed container
electric compressor
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Application number
JP2000247345A
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English (en)
Inventor
Tatsuyuki Iizuka
辰幸 飯塚
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密閉型圧縮機の密閉容器内に存在する共鳴周
波数によって発生する気柱共鳴音の低減を図る。 【解決手段】 密閉型圧縮機の回転数の整数倍と密閉容
器内に存在する共鳴周波数を一致させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば冷蔵庫や
空気調和機の冷凍システムを構成する密閉型電動圧縮機
の騒音低減に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉型電動圧縮機は特開平8−1
14187号公報に記載されたものが知られている。
【0003】図4は従来の密閉型電動圧縮機の断面図を
示しており、1はインバータ装置(図示せず)により駆
動する電動機部であり、固定子2,回転子3から構成さ
れている。4は圧縮機構部であり、前記回転子3とクラ
ンクシャフト5により連結されている。9は吸入バル
ブ、10は吐出バルブ、11はピストン、12はコンロ
ッド、13は圧縮室で圧縮機構部4に内蔵されている。
6は密閉容器であり、電動機部1と圧縮機構部4を内蔵
している。7は密閉容器内の空間で、8は冷凍機油で前
記クランクシャフト5を通じて前記圧縮機構部4に給油
される。図5は従来の密閉型電動圧縮機の騒音レベルを
周波数毎に表した測定結果であり、50r/sの回転数
で運転した時に、回転数の倍数と密閉容器の空間の共鳴
周波数が一致している場合のものである。
【0004】以上のように構成された密閉型電動圧縮機
において、固定子2への通電により、回転子3が回転す
る。回転子3に固定されたクランクシャフト5が回転す
る事によって、クランクシャフト5の偏芯部に連結され
たコンロッド12を通じてピストン11が直線運動す
る。圧縮室13が広がる方向にピストン11が動く時
は、吐出バルブ10は閉じており、吸入バルブ9が開い
て冷媒が圧縮室13内に吸入され、逆に圧縮室13が狭
くなる時には吸入バルブ9が閉じて、吐出バルブ10が
開いて冷媒を圧縮する。以上の行程において、固定子2
に印加される電圧による電磁音や、回転子3の回転に伴
い圧縮機構部4内でクランクシャフト5などが摺動する
音、圧縮により吸入バルブ9や吐出バルブ10のたたき
音などが発生する。様々な周波数を有するこれらの音
は、密閉容器内の空間7を伝搬し、密閉容器6を通じ
て、密閉型電動圧縮機の騒音となり外部に伝わる。通
常、インバータ制御によって回転数を変化させるのは、
冷凍システムの機能、例えば急凍機能を十分に発揮させ
るため高速回転させて冷凍能力を引き出したり、冷凍シ
ステムの消費電力を低減するために負荷に応じた必要最
小限の冷凍能力で運転させるためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、電磁音,摺動音,圧縮音,バルブのたた
き音などが発生し、音の周波数成分を測定すると回転数
と同じ周波数の騒音レベルとその整数倍の騒音レベルが
大きくなっていることがわかる。また、回転数を変えて
いくと急激に騒音が増大することがある。その原因は個
々の部品などが持っている固有周波数の共振によるもの
であるが、密閉容器6内の温度や圧力によってわずかに
固有周波数を変化するものが有る。この騒音を気柱共鳴
音という。特に、図5に示すように、この回転子3の回
転数の整数倍が密閉容器内の空間7の固有周波数と一致
すると騒音が大きくなってしまう(図5では480H
z)。
【0006】本発明は、前記従来の課題を解決しようと
するもので、気柱共鳴音を増大させないで運転音の低い
密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、密閉容器内の空間の固有周波数とインバ
ータで駆動される電動機の回転数の整数倍を一致しない
ようにしたものである。
【0008】これにより、密閉容器内に電動機部と圧縮
機構部を備えた密閉型電動圧縮機において、前記電動機
部は、インバータ駆動することにより回転数を変化させ
ることができ、その回転数の整数倍と前記密閉容器内の
気柱共鳴周波数が一致しないことで騒音の低減ができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、密閉容器内に電動機部と圧縮機構部を備えた密閉型
電動圧縮機において、前記電動機部は、インバータ駆動
することにより回転数を変化させることができ、その回
転数の整数倍と前記密閉容器内の気柱共鳴周波数が一致
しないように構成されたものであり、密閉型電動圧縮機
の騒音を低減することができるという作用を有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、回転数の最大と
最小の回転数の整数倍が前記密閉容器内の気柱共鳴周波
数と一致しないような形状していることから騒音の低減
ができるという作用を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、変化できる回転
数の各回転数が、最小回転数の整数倍になっていること
を特徴とすることで最低回転数で気柱共鳴音が発生しな
ければ全ての回転数で発生しないという作用を有する。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例について図1〜4を用い
て説明する。なお従来例と同一部分は同一符号を付し、
詳細な説明を省略する。
【0013】(実施例1)図1は請求項1〜3に示す本
発明の一実施例による密閉型電動圧縮機の断面図であ
る。7aはピストン11の運動方向の密閉容器内の空間
7の長さである。
【0014】回転子3はインバータ駆動(図示せず)に
よって回転数を変化させ、密閉型電動圧縮機は最低必要
冷凍能力を確保するための最低回転数27r/sから最
大冷凍能力を確保するための最大回転数72r/sの範
囲で回転数を変化することができる。例えば回転数は冷
蔵庫(図示せず)の消費電力を低減させるために、各回
転数は27,48,72r/sという3段階の回転数を
選ぶ。一方、気柱共鳴が480Hzに存在しているの
で、中間回転数の整数倍になってしまう50r/sを避
けて回転数を48r/sに設定する。
【0015】図2は本発明の一実施例による50r/s
時の騒音レベルを周波数毎に表した測定結果であり、回
転数の整数倍と密閉容器内の空間7の共鳴周波数が一致
していない場合のものである。従来例で前述した回転数
の整数倍と密閉容器空間7の共鳴周波数が一致した場合
に比べて、共鳴周波数域の騒音が非常に小さくなってい
ることがわかる。
【0016】以上のような構成によって、回転数の倍数
が密閉容器内の空間の共鳴周波数と合わせないように回
転数を設定し、その回転数で運転することにより騒音を
低減する事ができる。
【0017】(実施例2)密閉容器内の空間7の共鳴周
波数はピストン11の運動方向と直角方向の空間長さ
(図示せず)よりピストン11の運動方向の密閉容器内
の空間の長さ7aが長く気柱共鳴を発生し易いので7a
によって決まる。図1において密閉容器6の平面は略楕
円形状(図示せず)をなしている。7aは密閉容器6内
の空間7の長さである。従って、ピストン11の運動方
向の密閉容器内の空間7での音速がvとすると共鳴周波
数fは密閉容器内の空間の長さ7aと反比例し、次式で
表される。
【0018】
【数1】
【0019】例えば、密閉容器内の空間の長さ7aを伸
ばせば低周波数に、逆に短くすれば高周波数になる。共
鳴周波数fが最低回転数と最高回転数の整数倍とならな
いように回転数を決定する。
【0020】以上のような構成によって、最低回転数と
最高回転数の整数倍と気柱共鳴周波数を一致させないよ
うにすることで、騒音を低減する事ができる。
【0021】(実施例3)図3は、密閉容器内の空間7
aの共鳴周波数が480Hzで回転数を25,50,7
5r/sに設定した場合の25r/s時の騒音レベルと
75r/s時の騒音レベルを周波数毎に表した測定結果
である。
【0022】最低回転数25r/sに対してそれぞれの
回転数は1,2,3倍であり、各回転数が最低回転数の
整数倍になっている。
【0023】75r/s時のピークは、25r/s時の
ピーク3個毎に表われており、最低回転数の25r/s
時に気柱共鳴音が発生しなければ他の回転数でも騒音レ
ベルが大きくならない。
【0024】以上のような構成によって、騒音の低減が
図れる。
【0025】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、回転数の整数倍と密閉容器内の
空間の共鳴周波数を一致させないことで、密閉型圧縮機
の騒音低減がはかれるという有利な効果が得られる。
【0026】また、請求項2記載に発明によれば、最大
と最小の回転数で気柱共鳴音が発生しない密閉容器を設
計でき、密閉型圧縮機の騒音低減がはかれるという有利
な効果が得られる。
【0027】また、請求項3記載の発明によれば、各回
転数が最小回転数の倍数になっていることから、騒音の
低減が最低回転数の検討のみで行えるという有利な効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3に示す本発明の一実施例による密
閉型電動圧縮機の断面図
【図2】請求項1に示す本発明の一実施例による騒音レ
ベルを周波数毎に表した測定結果を示す図
【図3】請求項3に示す本発明の一実施例による騒音レ
ベルを周波数毎に表した測定結果を示す図
【図4】従来の密閉型電動圧縮機の断面図
【図5】従来の密閉型電動圧縮機の騒音レベルを周波数
毎に表した測定結果を示す図
【符号の説明】
1 電動機部 4 圧縮機構部 6 密閉容器 7 空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に電動機部と圧縮機構部を備
    えた密閉型電動圧縮機において、前記電動機部は、イン
    バータ駆動することにより回転数を変化させることがで
    き、前記回転数の整数倍と前記密閉容器内の空間の気柱
    共鳴周波数が一致しないことを特徴とする密閉型電動圧
    縮機。
  2. 【請求項2】 密閉容器内に電動機部と圧縮機構部を備
    えた密閉型電動圧縮機において、前記電動機部は、イン
    バータ駆動することにより回転数を変化させることがで
    き、前記回転数の最大と最小の整数倍が前記密閉容器内
    の気柱共鳴周波数と一致しないことを特徴とする請求項
    1記載の密閉型電動圧縮機。
  3. 【請求項3】 密閉容器内に電動機部と圧縮機構部を備
    えた密閉型電動圧縮機において、前記電動機部は、イン
    バータ駆動することにより回転数を変化させることがで
    き、各回転数が、最小回転数の整数倍になっていること
    を特徴とする請求項1記載または請求項2記載の密閉型
    電動圧縮機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004040136A1 (ja) * 2002-10-31 2004-05-13 Matsushita Refrigeration Company 密閉型電動圧縮機および冷凍装置

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