JP2002061574A - 圧縮機の吸込マフラー - Google Patents

圧縮機の吸込マフラー

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JP2002061574A JP2001043667A JP2001043667A JP2002061574A JP 2002061574 A JP2002061574 A JP 2002061574A JP 2001043667 A JP2001043667 A JP 2001043667A JP 2001043667 A JP2001043667 A JP 2001043667A JP 2002061574 A JP2002061574 A JP 2002061574A
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    • F04B39/0055Pulsation and noise damping means with a special shape of fluid passage, e.g. bends, throttles, diameter changes, pipes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダ装置から逆流される騷音を共鳴室で
減衰させることができるように構造が改善された圧縮機
の吸込マフラーを提供する。 【解決手段】 冷媒が流入される吸込管25と連通され
る上部室20aと,上部室20aの下方に設けられる共
鳴室20bを持つマフラー本体20と,マフラー本体2
0の下側に設けられ共鳴室20bに連通され,一対の冷
媒吸込口31を持つ吸込ベース30と,マフラー本体2
0の内部を上部室20aと共鳴室20bとに区分し,冷
媒吸込口31とは所定距離離隔された状態で重なって対
向しないように上部室20aと共鳴室20bを連通させ
るバッフル管41を持つバッフル40とを含むように圧
縮機の吸込マフラーを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮機にかかり,よ
り詳しくは圧縮機の吸込マフラーに関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫などの冷凍装置においては,蒸発
器から気相冷媒を圧縮して高圧の冷媒気体として吐出す
圧縮機を備えている。図1は,一般的な密閉型圧縮機を
示した正断面図である。図1に示したように圧縮機は,
外部ケーシング1と,外部ケーシング1内に設けられる
圧縮機本体3及び圧縮機本体3の下方に設けられる冷媒
圧縮用シリンダ装置5とを備える。
【0003】このような構成において,圧縮機の駆動時
騷音が発生し,この騷音を低減するためにシリンダ装置
5と冷媒が供給される冷媒供給管7間に吸込マフラー9
が設けられる。
【0004】図2は,従来の吸込マフラーを示した概略
的な断面図である。吸込マフラー9は,図2に示したよ
うに,カバー11と,カバー11に結合され冷媒供給管
7に連結される吸込口13aを持つ胴体13と,胴体1
3の下側に設けられシリンダ装置5の内部に連結される
吸込ベース15と,胴体13内に設けられ吸込口13a
に吸込まれた冷媒ガスを吸込ベース15に伝えるバッフ
ル17とを備える。ここで,バッフル17は吸込ベース
15と連結されるバッフル管17aと,胴体13の内部
に形成される共鳴室13bと連結される共鳴管17bと
を備える。
【0005】前述した構成において,吸込管13aを介
して吸い込まれた冷媒はカバー11により早く流動さ
れ,バッフル管17を介して排出される。引続き,冷媒
は吸込ベース15を経てシリンダの内部に入り込む。こ
こで,シリンダに形成された冷媒吸込(図示せず)は所定
の吸込弁(図示せず)により反復的に開閉されながら冷媒
を選択的に移動させるが,この際発生する騷音は冷媒の
移動経路の逆方向に伝導して外部に排出され,一部は共
鳴室13bで減衰される。
【0006】一方,前述したような構成を持つ従来の吸
込マフラーの場合,圧縮機の性能を向上させるために低
温および低圧の冷媒ガスを最大限たくさん吸込むため,
バッフル17のバッフル管17aの内径を図示したよう
に大きく形成した。
【0007】ところが,この場合,冷媒ガスの吸込量が
多くなることにより,圧縮機の駆動時発生する騷音が共
鳴室13bで十分に減衰できず,圧縮機の外部ケーシン
グ1にそのまま伝わるという問題点がある。特に,吸込
弁の吸込及び吐出反復運動時発生する高周波逆流音が効
率よく減衰されないという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点に鑑みてなされたものであり,その目的は,シリ
ンダ装置から逆流される騷音を共鳴室で減衰させうるよ
うに構造が改善された圧縮機の吸込マフラーを提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明によれば,冷媒が流入される吸込管と連通される
上部室と,上部室の下方に設けられる共鳴室を持つマフ
ラー本体と,マフラー本体の下側に設けられ共鳴室に連
通され一対の冷媒吸込口を持つ吸込ベースと,マフラー
本体の内部を上部室と共鳴室とに区分し,冷媒吸込口と
は重なって対向しないように配置され,上部室と共鳴室
を連通させるバッフル管を持つバッフルとを含む圧縮機
の吸込マフラーが提供される。
【0010】かかる構成によれば,共鳴室で騒音を十分
減衰させ,駆動音の静かな圧縮機の吸込マフラーが提供
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかる圧縮機の吸込マフラーの好適な実施の形
態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面に
おいて,実質的に同一の機能構成を有する構成要素につ
いては,同一の符号を付することにより重複説明を省略
する。
【0012】図3は,本実施の形態にかかる圧縮機の吸
込マフラーを示した概略的な断面図である。図3に示す
ように,圧縮機の吸込マフラーは,カバー21と胴体2
3を持つマフラー本体20と,マフラー本体20の下方
に設けられる吸込ベース30と,マフラー本体20の内
部を上部室20aと共鳴室20bとに区分するバッフル
40とを備える。
【0013】胴体23には,冷媒が吸い込まれる所定の
吸込管25と,連結される吸込口23aが形成される。
胴体23の上部にはカバー21が結合される。一方,マ
フラー本体20は,吸込管25と連通される上部室20
aと,上部室20aの下方に設けられる共鳴室20bと
を備える。
【0014】吸込ベース30はマフラー本体20の下側
に設けられ,シリンダ装置50に連結される。吸込ベー
ス30は,マフラー本体20に吸い込まれた冷媒ガスを
シリンダ装置50に送る冷媒吸込経路であって,共鳴室
20bに連通される一対の冷媒吸込口31を有する。こ
の冷媒吸込口31は,円形の断面形状を持ち,お互い所
定間隔離隔されるように配される。
【0015】バッフル40は上部室20aと共鳴室20
bを上下部に区分するように,マフラー本体20内に設
けられる。バッフル40は,中心部に上部室20aと共
鳴室20bを連通させるバッフル管41を持つ。
【0016】バッフル管41はその下部が共鳴室20b
内の所定高さに置かれ,冷媒吸込口31とお互い重なっ
て対向しないように位置をずらして配される。即ち,バ
ッフル管41の下部は,冷媒吸込口31と所定距離離隔
された状態で,正面に対向しないように向かい合った状
態に設けられる。このため,バッフル管41は左右方向
に冷媒吸込口31の間に置かれるように設けられるのが
望ましい。
【0017】図4は,図3のI-I線における断面図であ
る。図4に示すように,冷媒吸込口31の断面形状が円
形であることを勘案して,バッフル管41と冷媒吸込口
31が重なることを防止するため,バッフル管41は,
例えば砂時計形の断面形状を持つことが望ましい。即
ち,バッフル管41は向かい合う一対の直線部41a
と,直線部41aを湾曲型で連結して冷媒吸込口31の
断面形状に沿った対応する一対の湾曲部41bよりなる
断面形状を持つ。
【0018】以上述べたような本実施の形態にかかる圧
縮機の吸込マフラーによれば,バッフル管41の断面形
状を砂時計形で形成することで,バッフル管41は多量
の冷媒ガスを吸込できる充分の断面積で持つことができ
るため,圧縮機の圧縮効率をある程度高めようとする目
的を達成できる。
【0019】また,バッフル管41と冷媒吸込口31が
重ならないように配されているため,シリンダ装置50
から逆流する騷音は,吸込ベース30の冷媒吸込口31
を介して伝わるためバッフル管41に直接に移動され
ず,共鳴室20b内に広まってほぼ減衰される。従っ
て,従来のように逆流音がバッフル管を介して外部ケー
シングに直接に伝えられることを抑制できる。
【0020】図5は,本発明にかかる吸込マフラーと従
来の吸込マフラーの駆動時に発生する騷音を比較して示
したグラフである。図5のグラフから分かるように,従
来例と比較してみる時,本発明の実験例では吸込マフラ
ーの自体共鳴室20bで騷音が積極的に減衰されるとい
う事実が分かる。特に,1kHz〜8kHz帯域での騷
音が,従来の比較例に比べて約2dB以上低減されたこ
とが分かる。
【0021】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かる圧縮機の吸込マフラーの好適な実施形態について説
明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者で
あれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇
内において各種の変更例または修正例に想到し得ること
は明らかであり,それらについても当然に本発明の技術
的範囲に属するものと了解される。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように,本発明にかかる圧
縮機の吸込マフラーによれば,バッフル管と吸込ベース
の冷媒吸込口を重なって対向しないように配置すること
により,逆流される騷音がバッフル管に直接に通過せ
ず,共鳴室で効率よく減衰できる。従って,外部ケース
に伝わる騷音を顕著に低減することができる。
【0023】また,バッフル管の断面形状を砂時計形で
形成することによって,冷媒吸込口と重なって対向しな
いようにさせると同時に,充分の断面積を確保して冷媒
ガスの吸込量を増やすことで,圧縮効率を向上させう
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な密閉型圧縮機を示した正断面図であ
る。
【図2】従来の吸込マフラーを示した概略的な断面図で
ある。
【図3】本発明にかかる圧縮機の吸込マフラーを示した
概略的な断面図である。
【図4】図3のI-I線における断面図である。
【図5】本発明にかかる吸込マフラーと従来の吸込マフ
ラーの発生騷音を示したグラフである。
【符号の説明】
20 マフラー本体 20a 上部室 20b 共鳴室 21 カバー 23 胴体 25 吸込管 30 吸込ベース 31 冷媒吸込口 40 バッフル 41 バッフル管 50 シリンダ装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒が流入される吸込管と連通される上
    部室と,前記上部室の下方に設けられる共鳴室を持つマ
    フラー本体と,前記マフラー本体の下側に設けられ前記
    共鳴室に連通され,一対の冷媒吸込口を持つ吸込ベース
    と,前記マフラー本体の内部を前記上部室と共鳴室とに
    区分付け,前記冷媒吸込口とは重なって対向しないよう
    に前記上部室と前記共鳴室とを連通させるバッフル管を
    持つバッフルとを含むことを特徴とする圧縮機の吸込マ
    フラー。
  2. 【請求項2】 前記バッフル管は前記冷媒吸込口と直接
    に向かい合わないように前記一対の冷媒吸込口の間に配
    されることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機の吸込
    マフラー。
  3. 【請求項3】 前記バッフル管の下部は前記冷媒吸込口
    との間に所定間隔離隔されることを特徴とする請求項1
    または2に記載の圧縮機の吸込マフラー。
  4. 【請求項4】 前記冷媒吸込口は円形で形成され,前記
    バッフル管は相互向かい合う一対の直線部と,前記直線
    部を湾曲型で連結して前記冷媒吸込口の断面形状に沿っ
    た湾曲部を持つ断面形状を有することを特徴とする請求
    項1または2に記載の圧縮機の吸込マフラー。
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