JP2002061377A - パネルの接合構造 - Google Patents

パネルの接合構造

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JP2002061377A
JP2002061377A JP2000251586A JP2000251586A JP2002061377A JP 2002061377 A JP2002061377 A JP 2002061377A JP 2000251586 A JP2000251586 A JP 2000251586A JP 2000251586 A JP2000251586 A JP 2000251586A JP 2002061377 A JP2002061377 A JP 2002061377A
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panel
groove
panel unit
packing
fitting
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JP2000251586A
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Reikichi Otsuji
禮吉 大辻
Kohei Sawada
宏平 澤田
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Daido Kenzai Kogyo Kk
Daido Steel Sheet Corp
Original Assignee
Daido Kenzai Kogyo Kk
Daido Steel Sheet Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル単体間又はパネルユニット間の接合が
容易でしかも防水性に富み、そのうえ目地部の幅寸法を
調整自在にする。例えば壁の一部を作業用開口部として
残し、最後にこの作業用開口部にパネル単体又はパネル
ユニットを隙間なく嵌め込むといった後付け方式を採用
できる。 【解決手段】 複数のパネル単体1からなるパネルユニ
ット2の一端部2aに第1凹溝3を形成すると共に、他
端部2bに第1凹溝3と対向する位置に第2凹溝4を形
成する。隣接するパネルユニット2の端部2a,2b同
士を突き合わせると共に、第1凹溝3と第2凹溝4との
間に嵌合パッキン5を介装させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネルの接合構造
に関し、詳しくは、隣接するパネル単体同士又は複数の
パネル単体からなるパネルユニット同士を接合する技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数枚のパネル単体を接合して建
物の外壁を形成するにあたって、パネル単体の一端部に
凸部を設け、他端部に凸部が嵌合する凹部を設け、隣接
する一方のパネル単体の凸部を他方のパネル単体の凹部
に嵌合することによって、パネル単体の端部同士を互い
に接合するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
な凸部と凹部とによる嵌合方式では、凸部と凹部との隙
間をなくそうとすれば、凸部が凹部に挿入しにくくな
り、逆に、挿入を容易にしようとすれば、凸部と凹部と
の間に隙間が生じてシール性(防水性)が損なわれてし
まい、この結果、従来の凹凸嵌合構造にあっては、嵌合
性とシール性との両方を満足させることが難しかった。
殊に、パネルの幅公差を吸収するためには、目地幅で調
整する必要があった。目地幅を広くする場合、凸部の挿
入深さを浅くしなければならず、この場合、シール性が
損なわれてしまうため、目地部の幅寸法の大きさに制約
があった。さらに、従来の凹凸嵌合方式では、複数のパ
ネル単体を順に接続して壁等を施工していく必要があ
り、そのために、例えば壁の一部を作業用開口部として
残し、最後にこの作業用開口部にパネル単体を隙間なく
嵌め込むといった後付け方式を採用できないという問題
もあった。
【0004】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、パネル単体間又はパネ
ルユニット間の接合が容易でしかも防水性に富み、しか
も目地部の幅寸法を調整自在にでき、さらに、例えば壁
の一部を作業用開口部として残し、最後にこの作業用開
口部にパネル単体又はパネルユニットを隙間なく嵌め込
むといった後付け方式を採用することができるパネルの
接合構造を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明にあっては、パネル単体1の一端部1a又は複
数のパネル単体1からなるパネルユニット2の一端部2
aに第1凹溝3を形成すると共に、パネル単体1の他端
部1b又はパネルユニット2の他端部2bに第1凹溝3
と対向する位置に第2凹溝4を形成し、隣接するパネル
単体1の端部1a,1b同士又はパネルユニット2の端
部2a,2b同士を突き合わせると共に、第1凹溝3と
第2凹溝4との間に嵌合パッキン5を介装させて成るこ
とを特徴としており、このように構成することで、嵌合
パッキン5が隣接するパネル単体1同士或いはパネルユ
ニット2同士を動かないように接合する接合部材として
機能するようになり、これと同時に嵌合パッキン5によ
る十分な止水効果が得られ、パネル単体1間或いはパネ
ルユニット2間を完全防水構造とすることができる。さ
らにパネル単体1間或いはパネルユニット2間を凹凹嵌
合構造とすることによって、従来の凹凸嵌合の場合と比
較して止水性の確保が容易となり、これと同時に、嵌合
パッキン5の第1凹溝3及び第2凹溝4への挿入深さL
を調整するだけで、目地部の幅寸法Hの調整が容易にで
きるようになる。そのうえ、凹凹嵌合方式としたこと
で、例えば壁の一部を作業用開口部として残し、最後に
この作業用開口部にパネル単体又はパネルユニットを隙
間なく嵌め込むといった後付け方式を採用できるように
なる。
【0006】また上記嵌合パッキン5を中空形状の弾性
体で構成するのが好ましく、この場合、嵌合パッキン5
を凹溝3,4内に挿入し易くでき、また地震時におい
て、パネルユニット2間に変位などのストレスが発生し
てもこれを弾性を有する嵌合パッキン5にて吸収できる
ようになり、耐震性を向上させることができる。
【0007】また上記嵌合パッキン5をヒレ状のパッキ
ン40aで構成することも可能である。
【0008】また上記第1凹溝3内部又は第2凹溝4内
部に水抜き流路6を形成するのが好ましく、この場合、
目地部のコーキング材7が切れた場合でも、雨水が水抜
き流路6を伝って下に流れるので、コーキング材7の劣
化による漏水の発生を防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0010】本例では、図2に示すように、複数のパネ
ル単体1からなるパネルユニット2同士の接合構造につ
いて説明する。パネル単体1は、図1に示すように、金
属外皮8と金属内皮9との間に断熱材からなる芯材10
を充填して構成されている。断熱材としては、例えばロ
ックウール、グラスウール、ウレタンフォーム等が使用
される。図2に示す例では、パネルユニット2を構成す
る複数のパネル単体1のうち、横方向Aに隣接するパネ
ル単体1の一端部1aに凸部11、他端部1bに凸部1
1が嵌合する凹部12がそれぞれ設けられており、これ
ら凸部11と凹部12との嵌合によって、隣接するパネ
ル単体1の端部1a,1b同士が互いに接合され、これ
らを横胴縁を構成する下地鉄骨材13に取り付けること
によって1つのパネルユニット2が構成されている。図
中の14は下地鉄骨材13を支持する柱材である。な
お、1つのパネルユニット2を構成するパネル単体1の
枚数及びその配列は特に限定されない。
【0011】上記パネルユニット2の一端部2a(ここ
では図2に示すパネルユニット2を構成するパネル単体
1のうちの最も右外側に位置するパネル単体1の端部1
a)には、第1凹溝3が形成されている。また、パネル
ユニット2の他端部2b(ここでは最も左外側に位置す
るパネル単体1の端部1b)には、上記第1凹溝3と対
向する位置に第2凹溝4が形成されている。そして横方
向Aに隣接するパネルユニット2の端部2a,2b同士
を突き合わせた状態では、第1凹溝3と第2凹溝4とが
互いに対向して配置されるようになり、これら第1凹溝
3と第2凹溝4との間に後述する嵌合パッキン5が介装
されるようになっている。つまり、本例ではパネルユニ
ット2を構成するパネル単体1,1同士は従来と同じ凹
凸嵌合により接合されるが、パネルユニット2,2同士
は凹凹嵌合により接合されるものである。
【0012】上記パネルユニット2の両端部2a,2b
に形成される第1凹溝3及び第2凹溝4は、図1に示す
ように、平面視で断面コ字状に形成されており、その底
面側において金属外皮8と金属内皮9の端部が互いに接
触しないように折り曲げられて芯材10内にそれぞれ埋
設されている。各凹溝3,4の底面部分にはその略全長
に亘ってパッキン15が覆設されている。
【0013】パネルユニット2,2の接合に用いられる
嵌合パッキン5は、その一側部5aが第1凹溝3内部に
その略全長に亘って嵌合され、他側部5bが第2凹溝4
内部にその略全長に亘って嵌合されていると共に、両側
部5a,5bの外側面がシート状のパッキン15にそれ
ぞれ当接している。本例では、嵌合パッキン5は中空形
状の弾性体で構成されており、その中央部の内側には補
強のためのリブ形状の補強部5cが架設されている。
【0014】しかして、第1凹溝3と第2凹溝4とを対
向させた状態にして嵌合パッキン5の一側部5aを第1
凹溝3に挿入し、他側部5bを第2凹溝4に挿入するこ
とにより、第1凹溝3と第2凹溝4との間に嵌合パッキ
ン5を介装でき、嵌合パッキン5が隣接するパネルユニ
ット2,2同士を動かないように接合する接合部材とし
て機能するようになり、これにより、パネルユニット2
間の接合が容易となり、施工性が向上すると共に、嵌合
パッキン5によって十分な止水効果が得られ、横方向A
に隣接するパネルユニット2間の縦目地部Cを完全防水
構造とすることができるようになり、この結果、凹溝
3,4からの吸水のおそれがなくなり、芯材10を構成
する断熱材の吸水による性能低下などを未然に防止でき
るようになる。さらにパネルユニット2,2間を凹凹嵌
合構造とすることによって、従来の凹凸嵌合と比較して
止水性の確保が容易となり、これと同時に、嵌合パッキ
ン5の第1凹溝3及び第2凹溝4への挿入深さLを調整
するだけで、パネルユニット2間の縦目地部Cの幅寸法
Hをフレキシブルにとることができ、つまり、幅寸法H
が調整自在となり、目地部の施工管理がしやすくなる。
【0015】しかも嵌合パッキン5を中空形状の弾性体
で構成したことで、嵌合パッキン5にクッション性を持
たせることができ、嵌合パッキン5を凹溝3,4内にス
ムーズに挿入保持できるようになり、パネルユニット2
間の接合が一層容易となり、それでいて嵌合パッキン5
の所定の機能(パネル接合機能、防水機能、目地調整機
能)を十分に発揮させることができる。さらに地震時に
おいてパネルユニット2間に変位などのストレスが発生
してもこれを弾性を有する嵌合パッキン5にて吸収でき
るので、パネルユニット2が地震時において変位などの
ストレスを受けなくなり、耐震性を向上させることがで
きるという利点もある。
【0016】嵌合パッキン5の断面形状の他例を図3〜
図5に示す。図3は中央部の幅寸法Mが両端部の幅寸法
Nよりも大きい左右対称形状とし且つ中央部の内側に縦
リブ形状の補強部5cを設けた場合を示している。図4
は、外郭形状を図3の場合と同様とし、補強部5cを横
リブ形状とした場合を示している。図5は一端部の幅寸
法Mが他端部の幅寸法Nよりも大きい左右非対称形状と
した場合を示している。これら図3〜図5において、第
1凹溝3内部又は第2凹溝4内部には上下方向(図1の
垂直方向B)に沿って水抜き流路6が設けられている。
この水抜き流路6は凹溝3,4内部に浸入した雨水を下
方に流し落とすためのものであり、第1凹溝3と第2凹
溝4の両方又は一方に設けられている。本例では嵌合パ
ッキン5の一部を内壁部分3a、4aから離反する方向
(図3の矢印イで示す方向)に凹ませることによって水
抜き流路6を形成してある。さらに、嵌合パッキン5の
屋外側Eの外表面には、縦目地部Cに沿ってコーキング
材7が充填されているのが望ましい。この場合、コーキ
ング材7にて雨水が凹溝3,4内部に浸入するのを防止
できるようになる。ところで、コーキング材7は長期間
経過すると劣化し、接着面の剥離などが生じて、そこか
ら水が浸入し漏水することがあるが、本発明では、コー
キング材7が切れた場合は、雨水が水抜き流路6を伝っ
て下方に流れることができるので、縦目地部Cの外側か
ら浸入した雨水がパネル内部に浸入するのを防止でき、
防水性を長期間に亘って維持でき、従って、コーキング
材7の劣化による漏水の発生を防止でき、メンテナンス
も不要となる。なお、コーキング材7は省略してもよい
ものである。
【0017】また、本例では嵌合パッキン5の一部を内
壁部分3a、4aから離反する方向に凹ませて水抜き流
路6を形成したが、これには限定されず、例えば内壁部
分3a、4aに凹みを設けて水抜き流路6を形成しても
よいものである。また嵌合パッキン5は、必ずしも中空
形状の弾性体で構成される必要はなく、弾性を有するヒ
レ状のパッキン40aで構成されてもよい。その一例を
図6(a)に示す。図6(a)では、ヒレ片40bがパ
ッキン40aの両側面の複数箇所からそれぞれ突出して
おり、パッキン40aの一側面から突出した複数のヒレ
片40bが第1凹溝3内のパッキン15にそれぞれ弾接
し、他側面から突出した複数のヒレ片40bの各先端部
分が第2凹溝4内のパッキン15にそれぞれ弾接してい
る。図6(a)では屋外側Eの縦目地部Cにコーキング
材を充填してもよい。また、図6(b)に示すように、
屋外側Eの縦目地部Cにおいて、凸壁部3b,4bの先
端部同士を互いに当接させる構造とすることも可能であ
る。
【0018】ところで、複数のパネルユニット2からな
る壁の施工途中においては、人や機械等の出入り口とな
る作業用開口を予め設けておき、この作業用開口部を残
して複数のパネルユニット2を建て込み、最後に、上記
作業用開口部を最後の1枚のパネルユニット2Aで塞い
で壁を完成する場合があるが、この最後のパネルユニッ
ト2Aとこれに隣接するパネルユニット2とを接合する
にあたっては、図7に示す嵌合パッキン40を用いた凹
凹嵌合構造とするのが望ましい。すなわち、最後のパネ
ルユニット2Aの端部とこれに隣接するパネルユニット
の端部に設けた第1凹溝3及び第2凹溝4に、それぞ
れ、断面略矩形状のパッキン15が嵌め込まれ、このパ
ッキン15,15間に嵌合パッキン40が介装されてい
る。本例の嵌合パッキン40は、前記図6に例示したヒ
レ状のパッキン40aと同じ構造をしている。このパッ
キン40aの屋外側Eの外表面には縦目地部Cに沿って
コーキング材7が充填されている。なお、コーキング材
7は省略可能である。また、パッキン15は必ずしも必
要ではなく、図8に示すように、ヒレ片40bを第1凹
溝3及び第2凹溝4の内面に直接接触させてもよいもの
であり、このことは前記図1、図3〜図7の各例におい
ても同様である。
【0019】一方、屋内側Fの内表面には縦目地部C’
に沿って塞ぎ板50が配置され、塞ぎ板50の一端50
aが止め具51にて隣接する一方のサンドイッチパネル
1の金属外皮9に固着され、塞ぎ板50の他端50bが
同様に、隣接する他方のサンドイッチパネル1の金属外
皮9に固着されるようになっている。なお、隣接するパ
ネルユニットの胴縁13,13間には、塞ぎ板50を取
り付ける際の作業用スペースGが確保されている。この
塞ぎ板50は、目地部の遮音性が低下するのを防止する
目的で取り付けられるが、塞ぎ板50は特に必要ではな
く、省略可能である。
【0020】しかして、嵌合パッキン40を構成するヒ
レ状のパッキン40aを第1凹溝3及び第2凹溝4内の
パッキン15,15間に弾入することで、最後のパネル
ユニット2Aとこれに隣接するパネルユニット2とを容
易に接合でき、施工性が向上すると共に、複数のヒレ片
40bによって十分な止水効果が得られ、屋外側Eの縦
目地部Cを完全防水構造とすることができると共に、前
記図1の実施形態と同様、パネルユニット2A,2間を
凹凹嵌合構造とすることによって、従来の凹凸嵌合と比
較して止水性の確保が容易になると同時に、ヒレ片状の
パッキン40aの横幅寸法を変えるだけで、縦目地部C
の幅寸法Hの調整が容易にできるようになり、目地部の
施工管理がしやすくなる。さらにパッキン40aの挿入
時にヒレ片40bが撓むことでスムーズに挿入できるよ
うになり、また地震時においてパネルユニット2A,2
間に変位などのストレスが発生してもこれをヒレ片40
bにて吸収でき、耐震性を向上させることができるもの
である。そのうえ、凹凹嵌合方式としたことで、前述の
ように壁の一部を作業用開口部として残し、最後にこの
作業用開口部にパネルユニット2A(或いはパネル単
体)を隙間なく嵌め込むといった後付け方式を採用する
ことができ、施工性を大幅に向上させることができる。
【0021】なお、前記各実施形態では、パネルユニッ
ト2,2(又は2A,2)同士を凹凹嵌合構造によって
接合する場合を説明したが、図2のパネルユニット2を
構成するパネル単体1同士を凹凹嵌合構造によって接合
してもよいものである。つまり、図2に示す横方向Aに
隣接するパネル単体1の両端部1a,1bにそれぞれ凹
溝を設け、対向する凹溝間に嵌合パッキン5を介装し
て、前記パネルユニット2間の場合と同じ凹凹嵌合構造
としてもよいものである。
【0022】次に、上下左右に隣接するパネルユニット
2,2間の目地部の防水構造の一例を図9〜図13に示
す。上下に隣接するパネルユニット2の横目地部Dに
は、図9に示す第1の水切り部材20が配置される。こ
の第1の水切り部材20は、図12に示すように、水平
片21と垂下片22と立ち上がり片23とが略Z字状に
一体形成されている。垂下片22の上端には水勾配Wが
形成され、垂下片22の下端部に折り返し部24が形成
されており、折り返し部24によって垂下片22と下段
のパネルユニット2の屋外側Eの表面との間に所定のス
ペース25が形成され、スペース25内にパネルユニッ
ト2の取付ビス26の頭部26aを収納できるようにな
っている。なお第1の水切り部材20の横幅寸法Rはパ
ネルユニット2の横幅寸法(パネルの働き幅)と略同寸
とされ、立ち上がり片23の縦幅寸法Tは例えば100
mm、垂下片22の縦幅寸法Uは例えば120mmとさ
れるが、これら数値には限定されないものである。図1
0(a)(b)、図11は施工手順の一例を示してい
る。上段のパネルユニット2の下端部に予め第1の水切
り部材20を取り付けておき、下段のパネルユニット2
を取り付け施工した後に、図10(a)(b)に示すよ
うに、上段のパネルユニット2を下段のパネルユニット
2上に載設し、上段のパネルユニット2に取り付けられ
た第1の水切り部材20の垂下片22を下段のパネルユ
ニット2の上部前面に沿って配置する。その後、図12
に示すように、取付ビス26を上段のパネルユニット2
から立ち上がり片23を貫通して胴縁28に打入する。
図12中の27はパッキン材である。これにより第1の
水切り部材20によって横目地部Dを防水構造とするこ
とができる。
【0023】一方、4つのパネルユニット2がクロスす
る交点部Jには、図9に示す第2の水切り部材30を取
り付ける。第2の水切り部材30は、図11に示すよう
に、水平部31と垂下部32と立ち上がり部33とから
なる略Z字状の水切り片34と、逆L字状の保持片35
とで構成される。水切り片34の横幅寸法Pは300m
m、縦幅寸法Zは120mm、垂下部32の縦寸法Qは
70mm、立ち上がり部33の縦寸法Xは50mm、保
持片35の縦寸法Yは40mmとされているが、これら
数値には限定されないものである。図13(a)〜
(d)は2枚1組のパネル単体からなるパネルユニット
2と第2の水切り部材30との施工手順の一例を示して
おり、第2の水切り部材30により縦目地部Cに沿って
防水ラインが形成され、縦目地部Cを防水構造とするこ
とができる。
【0024】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、パネル単体の一端部又は複数のパネル単体からな
るパネルユニットの一端部に第1凹溝を形成すると共
に、パネル単体の他端部又はパネルユニットの他端部に
第1凹溝と対向する位置に第2凹溝を形成し、隣接する
パネル単体の端部同士又はパネルユニットの端部同士を
突き合わせると共に、第1凹溝と第2凹溝との間に嵌合
パッキンを介装させて成るので、嵌合パッキンが隣接す
るパネル単体同士或いはパネルユニット同士を動かない
ように接合する接合部材として機能するようになり、こ
れにより、パネル単体間或いはパネルユニット間の接合
が容易となり、施工性が向上すると共に、嵌合パッキン
による十分な止水効果が得られ、パネル単体間或いはパ
ネルユニット間を完全防水構造とすることができる結
果、裏面への漏水防止効果が得られ、さらに凹溝からの
吸水のおそれがなくなり、パネル単体或いはパネルユニ
ットの吸水による性能低下などを未然に防止できるよう
になる。さらにパネル単体間或いはパネルユニット間を
凹凹嵌合構造とすることによって、従来の凹凸嵌合の場
合と比較して止水性の確保が容易となり、これと同時
に、嵌合パッキンの第1凹溝及び第2凹溝への挿入深さ
を調整するだけで、目地部の幅寸法の調整が容易にでき
るようになり、防水性を確保しながら目地部の幅寸法が
調整自在となる。そのうえ、凹凹嵌合方式としたこと
で、例えば壁の一部を作業用開口部として残し、最後に
この作業用開口部にパネル単体又はパネルユニットを隙
間なく嵌め込むといった後付け方式を採用することがで
き、施工性を大幅に向上させることができる。
【0025】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、嵌合パッキンを中空形状の弾性体で構
成したので、嵌合パッキンを凹溝内に挿入し易くでき、
接合作業が一層はかどる。また地震時において、パネル
ユニット間に変位などのストレスが発生してもこれを弾
性を有する嵌合パッキンにて吸収できるようになり、地
震時に変位などのストレスを受けなくなり、耐震性を向
上させることができる。
【0026】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、嵌合パッキンをヒレ状のパッキンで構
成したので、請求項2と同様、嵌合パッキンを凹溝内に
挿入し易くでき、接合作業が一層はかどると共に、耐震
性を向上させることができる。
【0027】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、第1凹溝内部又は第2凹溝内部に水抜
き流路を形成したので、目地部のコーキング材が切れた
場合でも、雨水が水抜き流路を伝って下に流れるので、
防水性を長期間に亘って維持でき、コーキング材の劣化
による漏水の発生を防止でき、メンテナンスも不要とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す平面断面図であ
る。
【図2】同上のパネルユニット間の接合状態を説明する
平面図である。
【図3】同上の嵌合パッキンの一例を示す平面断面図で
ある。
【図4】同上の嵌合パッキンの他例を示す平面断面図で
ある。
【図5】同上の嵌合パッキンの更に他例を示す平面断面
図である。
【図6】(a)は同上の嵌合パッキンの更に他例を示す
平面断面図、(b)は(a)の変形例の説明図である。
【図7】同上の最後のパネルユニットの接続に用いられ
る嵌合パッキンの更に他例を示す平面断面図である。
【図8】図6(a)の変形例の説明図である。
【図9】同上のパネルユニットのクロス部分の正面図で
ある。
【図10】(a)は同上の第2の水切り部材の施工状態
を説明する側面断面図、(b)は第2の水切り部材の側
面図である。
【図11】(a)(b)は同上のパネルユニットの施工
手順の概略側面図である。
【図12】同上の第1の水切り部材の施工状態を説明す
る側面断面図である。
【図13】(a)〜(d)は同上のパネルユニットの施
工手順の概略正面図である。
【符号の説明】 1 パネル単体 1a 一端部 1b 他端部 2 パネルユニット 2a 一端部 2b 他端部 3 第1凹溝 4 第2凹溝 5 嵌合パッキン 6 水抜き流路
フロントページの続き (72)発明者 澤田 宏平 大阪市中央区高麗橋2丁目3番7号 大同 建材工業株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DA02 DA03 FA04 FA52 FA53 FA68 GA01 GA07 HF00 HF02 KA05 KA07 LA09 MA02 MA11 2E110 AA14 AB04 AB22 BA03 BD23 DD03 GB02W GB02Y GB19X

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル単体の一端部又は複数のパネル単
    体からなるパネルユニットの一端部に第1凹溝を形成す
    ると共に、パネル単体の他端部又はパネルユニットの他
    端部に第1凹溝と対向する位置に第2凹溝を形成し、隣
    接するパネル単体の端部同士又はパネルユニットの端部
    同士を突き合わせると共に、第1凹溝と第2凹溝との間
    に嵌合パッキンを介装させて成ることを特徴とするパネ
    ルの接合構造。
  2. 【請求項2】 嵌合パッキンを中空形状の弾性体で構成
    したことを特徴とする請求項1記載のパネルの接合構
    造。
  3. 【請求項3】 嵌合パッキンをヒレ状のパッキンで構成
    したことを特徴とする請求項1記載のパネルの接合構
    造。
  4. 【請求項4】 第1凹溝内部又は第2凹溝内部に水抜き
    流路を形成したことを特徴とする請求項1記載のパネル
    の接合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018087425A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 日鉄住金鋼板株式会社 パネルユニット、及びこれを備えたカーテンウォール

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