JP2002061223A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2002061223A
JP2002061223A JP2000249720A JP2000249720A JP2002061223A JP 2002061223 A JP2002061223 A JP 2002061223A JP 2000249720 A JP2000249720 A JP 2000249720A JP 2000249720 A JP2000249720 A JP 2000249720A JP 2002061223 A JP2002061223 A JP 2002061223A
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JP
Japan
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gap
storage box
frame
revolving
storage tank
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JP2000249720A
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English (en)
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Hiroshi Kobayashi
浩 小林
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結ピンの抜き差し作業を容易に行えると共
に、乗降時の足場を旋回フレーム上に確保でき、油圧シ
ョベルの外観を向上できるようにする。 【解決手段】 燃料タンク36と収容箱38とを前,後
方向に互いに間隔をおいて配置することにより、両者の
間に隙間Sを設ける。そして、作業装置45のフート部
45A1を旋回フレーム26の縦板28に連結する連結
ピン43用のピン穴42を、燃料タンク36と収容箱3
8との間の隙間Sと対応した位置に設ける。また、旋回
フレーム26のうち隙間S内に位置する部分を乗降時に
足を掛けるためのフレーム側ステップ26Aとして構成
する。さらに、燃料タンク36と収容箱38との間には
両者の間の隙間Sを外側から覆う隙間カバー39を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばホイール式
油圧ショベル、ホイール式油圧クレーン等として用いて
好適な建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】図9、図10に従来技術による建設機械
としてホイール式油圧ショベルを例に挙げて説明する。
【0003】図において、1は建設機械の下部走行体
で、この下部走行体1は、中央に丸胴2Aを有したトラ
ックフレーム2と、このトラックフレーム2に前,後に
離間して設けられた左,右の車輪3,3とによって構成
されている。
【0004】また、トラックフレーム2の左,右両側に
は枠組構造をなした走行体側ステップ4が一体に設けら
れ、この走行体側ステップ4は、下段,中段,上段の足
掛け部4A,4B,4C等により構成されている。
【0005】5は下部走行体1上に旋回可能に搭載され
た上部旋回体で、この上部旋回体5は、トラックフレー
ム2の丸胴2Aに旋回可能に取付けられた旋回フレーム
6と、この旋回フレーム6の後端側に設けられたカウン
タウエイト7と、このカウンタウエイト7の前側に設け
られエンジンおよび油圧ポンプ(いずれも図示せず)等
を収容した建屋カバー8と、旋回フレーム6の前部左側
に設けられたキャブ9と、後述の作動油タンク10、燃
料タンク11および収容箱12とにより大略構成されて
いる。
【0006】ここで、上部旋回体5の旋回フレーム6
は、底板6Aと、この底板6Aに前,後方向に延びて立
設された左,右の縦板6B,6Bとを有し、縦板6Bの
前部側にはピン穴6B1が穿設されている。そして、こ
の縦板6Bのピン穴6B1には後述する作業装置13の
ロアブーム13Aが連結ピン14を介して取付けられて
いる。また、旋回フレーム6の縦板6Bにはロアブーム
13Aと一緒に後述のロアブームシリンダ13Eが取付
けられている。また、旋回フレーム6は、収容箱12の
前側部位がフレーム側ステップ6Cとなっている。
【0007】さらに、建屋カバー8は上部カバー8Aを
有し、この上部カバー8Aは、エンジン、油圧ポンプ等
の点検作業を行うときにオペレータによって開閉される
ものである。さらに、キャブ9内にはハンドル9A、運
転席(図示せず)等が設置されている。
【0008】10は建屋カバー8とキャブ9との間に位
置して旋回フレーム6上に設けられた作動油タンクで、
この作動油タンク10は、建屋カバー8内の油圧ポンプ
から下部走行体1、作業装置13に給排する作動油を蓄
えるものである。
【0009】11は旋回フレーム6の左,右方向の一側
となる右側に位置して旋回フレーム6上に設けられた貯
油タンクとしての燃料タンクで、この燃料タンク11
は、建屋カバー8内のエンジンに供給する燃料を蓄える
ものである。また、燃料タンク11の上面はタンク側ス
テップ11Aとなっている。
【0010】12は燃料タンク11の前側に位置して旋
回フレーム6上に設けられた収容箱で、この収容箱12
は、修理工具または給脂剤・給脂機器等のメンテナンス
器具の他、油圧ショベルにオプション設定される機能付
加のための付属機器、例えば、油圧バルブ等の制御機器
が必要に応じて収容される。また、収容箱12の上面は
収容箱側ステップ12Aとなっている。
【0011】13は上部旋回体5の前部側に俯仰動可能
に設けられた作業装置で、この作業装置13は、ロアブ
ーム13A、アッパブーム13B、アーム13Cおよび
バケット13Dにより大略構成されている。
【0012】そして、これらロアブーム13A、アッパ
ブーム13B、アーム13Cおよびバケット13Dは、
それぞれロアブームシリンダ13E、アッパブームシリ
ンダ13F、アームシリンダ13Gおよびバケットシリ
ンダ13Hによって駆動される。また、作業装置13の
ロアブーム13Aは、基端側となるフート部13A1が
連結ピン14により旋回フレーム6の各縦板6B間に回
動可能に連結して取付けられている。
【0013】ここで、図9に示す油圧ショベルの走行姿
勢において、地面から作業装置13の最上部までの高さ
寸法Hは、路上走行に関する規定により定められた規格
値(例えば4m)の範囲内に収められている。また、キ
ャブ9のハンドル9Aから作業装置13の最前部までの
長さ寸法Lについても、路上走行に関する規定により定
められた規格値(例えば3.5m)の範囲内に収められ
るものである。
【0014】従来技術によるホイール式油圧ショベル
は、上述の如き構成を有するもので、キャブ9内の運転
席(図示せず)に着座したオペレータはハンドル9A等
を操作することにより、車輪3によって下部走行体1を
走行させたり、作業装置13によって土砂等の掘削を行
う。
【0015】また、建屋カバー8内のエンジン等を点検
するとき等には、オペレータは、走行体側ステップ4、
旋回フレーム6のフレーム側ステップ6C、収容箱12
の収容箱側ステップ12Aおよび燃料タンク11のタン
ク側ステップ11Aに順次足を乗せて建屋カバー8の上
部カバー8A側まで移動し、この上部カバー8Aを開け
てメンテナンス作業を行う。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、例えば旋回フレーム6の縦板6Bに穿設し
た連結ピン14用のピン穴6B1を図9中に二点鎖線で
示すa位置へと下側にオフセットして配置すれば、この
オフセット分だけ作業装置13全体を下側に移動でき、
バケット13Dによる最大掘削深さを拡大することが可
能となる。また、このように作業装置13全体を下側に
移動することにより、作業装置13の高さ寸法Hを規格
値の範囲内に低く抑えることができる利点もある。
【0017】しかし、前述の如く連結ピン14用のピン
穴6B1を下側にオフセットして配置すると、ピン穴6
B1が収容箱12と接近し、連結ピン14の抜き差し作
業が大変になり、作業性が低下するという問題がある。
【0018】そこで、前記ピン穴6B1を図9中に二点
鎖線で示すb位置へと前方にオフセットして配置すれ
ば、ピン穴6B1を収容箱12から離すことができ、連
結ピン14の抜き差し作業を容易に行うことがでる。
【0019】しかし、このように連結ピン14を前方に
オフセットすると、作業装置13全体が前方に移動し、
路上走行時における作業装置13の長さ寸法Lが規格値
を超えるという不具合が生じる。
【0020】さらに、この従来技術にあっては、収容箱
12を大型化して形成することにより、収容箱12内の
工具等の収容スペースを大きく確保することが要求され
ている。
【0021】しかし、このように収容箱12を大きく形
成すると連結ピン14が収容箱12によって隠れてしま
い、前述した場合と同様に連結ピン14の抜き差し作業
が困難になるという問題がある。また、旋回フレーム6
に設けたフレーム側ステップ6Cが収容箱12によって
小さく(狭く)なり、乗降時の足場を十分に確保できな
くなるという問題もある。
【0022】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、作業装置を旋回フレー
ムに連結するピン穴の位置を変更したり、収容箱を大型
化して形成した場合でも、連結ピンの抜き差し作業を簡
単に行えると共に、旋回体への乗降時に旋回フレーム側
での足場を容易に確保できるようにした建設機械を提供
することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明による建設機械は、自走可能な走行体
と、前記走行体上に旋回可能に搭載され前部側に作業装
置が俯仰動可能に設けられた旋回体とからなり、前記旋
回体は、底板および前記底板に前,後方向に延びて立設
され前部側に前記作業装置のフート部を連結ピンを介し
て連結するピン穴が穿設された縦板を有する旋回フレー
ムと、前記旋回フレームの左,右方向の一側に位置して
前記旋回フレーム上に設けられ燃料または作動油を蓄え
る貯油タンクと、前記貯油タンクの前側に位置して前記
旋回フレーム上に設けられ、内部に空間が画成されて所
望の機器・器具等が収容可能な収容箱とを備えている。
【0024】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記貯油タンクと収容箱とを前,後方向に間隔
をもって配置することにより当該貯油タンクと収容箱と
の間に隙間を設け、前記旋回フレームの縦板に穿設され
た前記ピン穴は前記隙間を介して連結ピンを抜き差しで
きるように前記隙間と対応した位置に設ける構成とした
ことにある。
【0025】このように構成したことにより、旋回フレ
ームの縦板に穿設したピン穴を貯油タンクと収容箱との
間の隙間と対応した位置に開口させることができ、連結
ピンの抜き差し作業時には、連結ピンをピン穴から貯油
タンクと収容箱との間の隙間を介して左,右方向へと容
易に抜き差しすることができる。
【0026】また、請求項2の発明は、旋回フレームの
うち隙間内に位置する部分を乗降時に足を掛ける乗降用
ステップとして構成している。このように構成したこと
により、旋回体への乗降時には、貯油タンクと収容箱と
の間の隙間に足を入れて旋回フレームの乗降用ステップ
に足を掛けることにより、旋回体の上部側へと容易に乗
降することができる。
【0027】また、請求項3の発明は、貯油タンクと収
容箱との間には両者の間に形成された隙間を外側から覆
う隙間カバーを設け、前記隙間カバーには乗降時に足を
掛けるための足掛け用の凹み部を設ける構成としてい
る。
【0028】このように構成したことにより、貯油タン
クと収容箱との隙間を隙間カバーにより外側から覆い、
建設機械の外観を良好に保つことができる。また、旋回
体への乗降時には、隙間カバーの凹み部に足を入れた状
態で乗降用ステップに足を容易に掛けることができる。
【0029】さらに、請求項4の発明は、隙間カバーの
上面は貯油タンクの上面または収容箱の上面と略面一と
なるように配置する構成としている。このように構成し
たことにより、旋回体への乗降時にオペレータが収容箱
の上面側から貯油タンクの上面側へと移動するときに、
隙間カバーの上面側または燃料タンクの上面側に足が引
掛かるような不具合を解消できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械をホイール式油圧ショベルに適用した場合を例
に挙げ、図1ないし図8の添付図面に従って詳細に説明
する。
【0031】図中、21は本実施の形態に係わる下部走
行体で、この下部走行体21は、従来技術で述べた下部
走行体1とほぼ同様に、中央に丸胴22Aを有したトラ
ックフレーム22と、このトラックフレーム22に前,
後に離間して設けられた左,右の車輪23(いずれも一
方のみ図示)とによって構成されている。
【0032】また、トラックフレーム22には、下段,
中段,上段の足掛け部24A,24B,24Cを有した
左,右の走行体側ステップ24,24が一体に設けられ
ている。さらに、トラックフレーム22は、丸胴22A
が後述のキャブ35と一緒に前方にオフセットして配置
されるものである。
【0033】25は下部走行体21上に旋回可能に設け
られた本実施の形態に係わる上部旋回体で、この上部旋
回体25は、後述の旋回フレーム26、カウンタウエイ
ト33、建屋カバー34、キャブ35、燃料タンク3
6、作動油タンク37、収容箱38および隙間カバー3
9により大略構成されている。
【0034】26はトラックフレーム22の丸胴22A
に旋回可能に取付けられた本実施の形態に用いる旋回フ
レームで、この旋回フレーム26は、図2ないし図4に
示すように、平板状の底板27と、この底板27上に
前,後方向に延びて立設された左,右の縦板28,28
と、底板27の左,右両側に位置して前,後方向に伸長
した左,右のサイドフレーム29,30と、このサイド
フレーム29を左側の縦板28等に固定する複数の左側
の張出しビーム31と、サイドフレーム30を右側の縦
板28等に固定する右側の張出しビーム32とにより大
略構成されている。
【0035】また、旋回フレーム26の縦板28前部側
には、後述する作業装置45のロアブーム45Aが取付
けられるピン穴42と、ロアブームシリンダ45Eが取
付けらる他のピン穴44とが穿設されている。
【0036】さらに、旋回フレーム26は、後述の隙間
S内に位置する部分がフレーム側ステップ26Aとな
り、このフレーム側ステップ26Aは、上部旋回体25
への乗降時にオペレータが足を掛ける乗降用ステップを
構成するものである。
【0037】また、旋回フレーム26の後端側にはカウ
ンタウエイト33が設けられ、カウンタウエイト33の
前側には上部カバー34Aを有した建屋カバー34が設
けられている。
【0038】35は旋回フレーム26の前部左側に設け
られた本実施の形態に用いるキャブで、このキャブ35
は、ハンドル35A等を有している。ここで、キャブ3
5は、図1中に仮想線で示した従来技術によるキャブ9
よりも寸法A(例えば245mm程度)だけ前方にオフ
セットして配置されるものである。
【0039】36は旋回フレーム26の左,右方向の一
側となる右側に位置して、旋回フレーム26上に設けら
れた本実施の形態に用いる貯油タンクとしての燃料タン
クで、この燃料タンク36の上面36A前部側には、段
差36Bを介して一段低い位置にタンク側ステップ36
Cが設けられている。また、燃料タンク36の後側には
建屋カバー34との間に位置して他の貯油タンクとして
の作動油タンク37が設けられている。
【0040】38は燃料タンク36の前側に位置して
前,後方向に間隔をもって旋回フレーム26に設けられ
た本実施の形態に用いる収容箱で、この収容箱38は、
従来技術で述べた収容箱12よりも上,下方向(高さ方
向)に大きく形成されている。即ち、収容箱38は、燃
料タンク36から前,後方向に間隔をおいて配置される
ことにより、燃料タンク36との間に後述の隙間Sを形
成している。また、収容箱38は上面側が収容箱側ステ
ップ38Aとなり、この収容箱側ステップ38Aは上部
旋回体25への乗降時に足を載せるものである。
【0041】ここで、燃料タンク36と収容箱38との
間に形成された前,後方向の隙間Sは、後述する連結ピ
ン43の外径よりも前,後方向に大きく形成され、例え
ば80〜120mm、好ましくは100mm程度となっ
ている。そして、この隙間Sは、連結ピン43を左,右
方向に抜き差しするための抜き差し用の隙間を構成する
と共に、旋回フレーム26のフレーム側ステップ26A
に足を掛けるときの足場を確保するためのものである。
【0042】39は燃料タンク36と収容箱38との間
に位置して旋回フレーム26に着脱可能に設けられた隙
間カバーで、この隙間カバー39は、図5ないし図10
に示す如く左側面板となる正面板39A、前,後の側面
板39B,39Bおよび上面板39Cにより箱状に形成
されている。
【0043】ここで、隙間カバー39の正面板39A
は、上面板39C側から左,右方向の一側(右側)に向
けて突出するように略コ字状に屈曲して延びた屈曲板部
39A1と、この屈曲板部39A1の下端から略L字状に
屈曲して下向きに延びた延設板部39A2とにより構成
されている。そして、この正面板39Aは、屈曲板部3
9A1の上端側が上面板39Cに溶接され、延設板部3
9A2の下端側が側面板39Bに溶接されている。
【0044】また、正面板39Aは屈曲板部39A1と
延設板部39A2との間が足掛け用の凹み部39A3とな
り、この凹み部39A3は、旋回フレーム26のフレー
ム側ステップ26Aに足を掛けるときの足場を確保する
ためのものである。
【0045】また、隙間カバー39の側面板39Bは下
端側がブラケット部39B1となって内向きに略L字状
に折曲げられ、このブラケット部39B1には左,右に
離間して固定ナット40,40が溶接されている。
【0046】さらに、隙間カバー39の上面板39Cは
左,右の両端側が下向きに略L字状に折曲げられて側面
板39Bの上端側に溶接され、収容箱38の収容箱側ス
テップ38Aと略面一に配置されている。
【0047】そして、隙間カバー39は、締結ボルト4
1を旋回フレーム26の下側から固定ナット40に向け
て差し込むことにより、燃料タンク36と収容箱38と
の間の隙間Sを外側から覆い、ホイール式油圧ショベル
の外観を向上する化粧カバーとしの機能を有するもので
ある。
【0048】42,42は旋回フレーム26の縦板28
前部側に穿設された左,右のピン穴で、このピン穴42
内には連結ピン43が挿嵌されることにより、後述する
作業装置45のフート部45A1を旋回フレーム26の
各縦板28間に回動可能に連結する構成となっている。
【0049】ここで、ピン穴42は例えば70〜110
mm程度、好ましくは90mm程度の穴径をもって形成
され、燃料タンク36と収容箱38との間に設けた80
〜120mm程度の大きさを有する隙間Sと対応した位
置に配置されるものである。このため、連結ピン43は
ピン穴42から隙間Sを介して左,右方向に抜き差しす
ることができる。
【0050】また、ピン穴42は、図5中に仮想線で示
すように従来技術によるピン穴6B1の位置から下方に
向けて寸法Bだけオフセットして配置されると共に、前
方に向けて寸法C(例えば145mm程度)だけオフセ
ットして配置されるものである。
【0051】さらに、旋回フレーム26の縦板28には
他の左,右のピン穴44,44が穿設され、このピン穴
44には作業装置45のロアブームシリンダ45Eがピ
ン結合されている。
【0052】45は上部旋回体25の前部側に俯仰動可
能に設けられた作業装置で、この作業装置45について
も、従来技術による作業装置13とほぼ同様に、ロアブ
ーム45A、アッパブーム45B、アーム45Cおよび
バケット45Dにより大略構成され、ロアブームシリン
ダ45E、アッパブームシリンダ45F、アームシリン
ダ45Gおよびバケットシリンダ45Hにより駆動され
る。
【0053】なお、46は旋回フレーム26と収容箱3
8との間に設けられた前側の手すり、47は燃料タンク
36に設けられた後側の手すりを示している。
【0054】本実施の形態によるホイール式油圧ショベ
ルは上述の如き構成を有するもので、その基本的作動に
ついては従来技術のものと格別差異はない。
【0055】然るに、本実施の形態では、燃料タンク3
6と収容箱38とを前,後方向に互いに間隔をおいて配
置することにより、作業装置45を旋回フレーム26に
連結する連結ピン43用のピン穴42を、燃料タンク3
6と収容箱38との間の隙間Sと対応した位置に配置す
る構成としている。
【0056】そして、旋回フレーム26には隙間Sを外
側から覆う隙間カバー39を着脱可能に取付ける構成と
したので、連結ピン43の抜き差し作業時には、予め隙
間カバー39を締結ボルト41により旋回フレーム26
から取外しておき、この状態で連結ピン43を隙間Sを
介して左,右方向へと抜き差しすることができる。ま
た、燃料タンク36と収容箱38との間の隙間Sを隙間
カバー39により隠蔽でき、当該油圧ショベルの外観を
良好に保つことができる。
【0057】また、本実施の形態では、連結ピン43用
のピン穴42を旋回フレーム26の縦板28に対して下
方に向けて寸法Bだけオフセットして配置する構成とし
たので、作業装置45全体を前記寸法B分だけ下方に移
動してバケット45Dによる最大掘削深さを大きくで
き、油圧ショベルの掘削能力を高めることができる。
【0058】そして、このように作業装置45全体を下
方に移動できることにより、図1に示す路上走行時にお
いて、地面から作業装置45の最上部までの高さ寸法
H′を、従来技術で述べた高さ寸法Hに比較して小さく
(H′<H)設定でき、この作業装置45の高さ寸法
H′を規格値(3.5m)の範囲内に容易に収めること
ができる。
【0059】また、ピン穴42を旋回フレーム26の縦
板28に対して前方に向けて寸法C(145mm)だけ
オフセットして配置する構成としたので、作業装置45
全体を前記寸法C分だけ前方に移動してバケット45D
による掘削範囲をさらに拡大することができる。
【0060】そして、本実施の形態では、作業装置45
に対応してキャブ35を前方に寸法A(約245mm)
だけオフセットして旋回フレーム26に取付ける構成と
したので、路上走行時において、キャブ35のハンドル
35Aから作業装置45の最前部までの長さ寸法L′に
ついても、従来技術で述べた寸法Lに比較して例えば1
00mm程度小さく設定でき、この作業装置45の長さ
寸法L′を規格値(例えば4m)の範囲内に容易に収め
ることができる。
【0061】かくして、本実施の形態では、前述の如く
作業装置45による作業範囲を拡大するためにピン穴4
2をオフセットして配置した場合でも、燃料タンク36
と収容箱38との間の隙間Sにより連結ピン43の抜き
差し作業を円滑に行うことができる。
【0062】また、収容箱38を上,下方向等に大型化
して形成した場合でも、連結ピン43用のピン穴42が
収容箱38によって隠れることがなくなり、連結ピン4
3の抜き差し作業を簡単に行うことができる。また、収
容箱38を大型化して形成したことにより、収容箱38
内の工具等の収容スペースを拡大できる。
【0063】次に、上部旋回体25へ乗降するための方
法について説明するに、まず、オペレータは走行体側ス
テップ24の足掛け部24A,24B,24Cに順次足
を掛けて下部走行体21の上側まで移動する。そして、
次に旋回フレーム26のフレーム側ステップ26A、収
容箱38の収容箱側ステップ38A、燃料タンク36の
タンク側ステップ36Cへと順次足を掛けて燃料タンク
36の上面36A側まで昇り、そこから建屋カバー34
側まで移動し、上部カバー34Aを開けてエンジン等を
点検する。
【0064】従って、本実施の形態によれば、旋回フレ
ーム26のうち燃料タンク36と収容箱38との間の隙
間S内に位置する部分をフレーム側ステップ26Aとし
て構成し、この隙間Sを覆う隙間カバー39の正面板3
9Aには足掛け用の凹み部39A3を設ける構成とした
ので、上部旋回体25への乗降時には隙間カバー39の
凹み部39A3に足を入れてフレーム側ステップ26A
に足を掛けることができ、上部旋回体25への乗降を容
易に行うことができる。
【0065】また、隙間カバー39の上面板39Cを収
容箱38の収容箱側ステップ38Aと略面一となるよう
に配置したので、上部旋回体25への乗降時にオペレー
タが例えば収容箱側ステップ38Aから燃料タンク36
のタンク側ステップ36C側へと移動するときに、隙間
カバー39の上面板39C側に足を過って引掛けること
がなくなり、上部旋回体25への乗降を円滑に行うこと
ができる。
【0066】なお、本実施の形態では、隙間カバー39
の上面板39Cを収容箱38の収容箱側ステップ38A
と略面一となるように配置する場合を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限ることなく、例えば図5中に仮
想線で示す如く隙間カバー39′の上面側を燃料タンク
36のタンク側ステップ36Cと略面一となるように配
置する構成としてもよい。
【0067】また、本実施の形態では、連結ピン43を
抜き差しするための隙間Sを燃料タンク36と収容箱3
8との間に設ける場合を例に挙げて説明したが、これに
替えて、例えば作動油タンク37を燃料タンク36と置
き換え、この作動油タンクと収容箱38との間に隙間を
設ける構成としてもよい。
【0068】また、実施の形態では、建設機械としてホ
イール式油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限らず、例えばホイール式油圧クレーン等の他
の建設機械にも適用できるものである。
【0069】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に記載の発
明によれば、貯油タンクと収容箱とを前,後方向に間隔
をおいて配置することにより両者の間に隙間を設け、旋
回フレームの縦板には作業装置のフート部を連結するた
めの連結ピン用のピン穴を、前記隙間と対応した位置に
設ける構成としたので、例えば作業装置の作業範囲を拡
大するために連結ピン用のピン穴の位置を変更したり、
収容箱を大型化して形成した場合でも、ピン穴が貯油タ
ンクまたは収容箱等によって外側から隠されることがな
くなり、連結ピンの抜き差し作業時には、この連結ピン
を貯油タンクと作動油タンクとの間の隙間を介して左,
右方向へと容易に抜き差しすることができ、作業性を高
めることができる。
【0070】また、請求項2の発明は、旋回フレームの
うち隙間内に位置する部分を乗降時に足を掛ける乗降用
ステップとして構成したので、旋回体への乗降時には、
貯油タンクと収容箱との間の隙間に足を入れて旋回フレ
ームの乗降用ステップに足を掛けることにより、旋回体
の上部側へと容易に乗降することができる。
【0071】また、請求項3の発明は、貯油タンクと収
容箱との間には両者の間に形成された隙間を外側から覆
う隙間カバーを設ける構成としたので、隙間カバーによ
り建設機械の外観を良好に保つことができる。また、こ
の隙間カバーには乗降用ステップに足を掛けるため足掛
け用の凹み部を設ける構成としたので、旋回体への乗降
時には、隙間カバーの凹み部に足を入れた状態で乗降用
ステップに足を容易に掛けることができ、旋回体への乗
降を円滑に行うことができる。
【0072】さらに、請求項4の発明は、隙間カバーの
上面を貯油タンクの上面または収容箱の上面と略面一と
なるように配置する構成としたので、旋回体への乗降時
にオペレータが収容箱の上面側から貯油タンクの上面側
へと移動するときに、隙間カバーの上面側または燃料タ
ンクの上面側に足が引掛かるような不具合を解消でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用されるホイール式油
圧ショベルを示す正面図である。
【図2】図1中の上部旋回体を示す平面図である。
【図3】実施の形態によるホイール式油圧ショベルを示
す一部破断の右側面図である。
【図4】図1中の旋回フレームを単体で示す斜視図であ
る。
【図5】図1中の燃料タンク、収容箱および隙間カバー
等を拡大して示す部分拡大図である。
【図6】旋回フレームおよび隙間カバー等を図5中のVI
−VI方向から拡大してみた一部破断の拡大断面図であ
る。
【図7】図6中の隙間カバーを単体で示す分解斜視図で
ある。
【図8】図7中の隙間カバーを組立てた状態で示す正面
図である。
【図9】従来技術によるホイール式油圧ショベルを示す
正面図である。
【図10】従来技術によるホイール式油圧ショベルを示
す平面図である。
【符号の説明】
21 下部走行体 25 上部旋回体 26 旋回フレーム 26A フレーム側ステップ(乗降用ステップ) 27 底板 28 縦板 35 キャブ 36 燃料タンク 36C タンク側ステップ 37 作動油タンク 38 収容箱 39,39′ 隙間カバー 39A3 凹み部 39C 上面板 42 ピン穴 43 連結ピン 45 作業装置 45A1 フート部 S 隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走可能な走行体と、前記走行体上に旋
    回可能に搭載され前部側に作業装置が俯仰動可能に設け
    られた旋回体とからなり、 前記旋回体は、底板および前記底板に前,後方向に延び
    て立設され前部側に前記作業装置のフート部を連結ピン
    を介して連結するピン穴が穿設された縦板を有する旋回
    フレームと、前記旋回フレームの左,右方向の一側に位
    置して前記旋回フレーム上に設けられ燃料または作動油
    を蓄える貯油タンクと、前記貯油タンクの前側に位置し
    て前記旋回フレーム上に設けられ内部に空間が画成され
    て所望の機器・器具等が収容可能な収容箱とを備えてな
    る建設機械において、 前記貯油タンクと収容箱とを前,後方向に間隔をもって
    配置することにより当該貯油タンクと収容箱との間に隙
    間を設け、前記旋回フレームの縦板に穿設された前記ピ
    ン穴は前記隙間を介して連結ピンを抜き差しできるよう
    に前記隙間と対応した位置に設ける構成としたことを特
    徴とする建設機械。
  2. 【請求項2】 前記旋回フレームのうち前記隙間内に位
    置する部分を乗降時に足を掛ける乗降用ステップとして
    構成してなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記貯油タンクと収容箱との間には両者
    の間に形成された前記隙間を外側から覆う隙間カバーを
    設け、前記隙間カバーには乗降時に足を掛けるための足
    掛け用の凹み部を設けてなる請求項1または2に記載の
    建設機械。
  4. 【請求項4】 前記隙間カバーの上面は前記貯油タンク
    の上面または収容箱の上面と略面一となるように配置し
    てなる請求項3に記載の建設機械。
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