JP2002061143A - 路面の防草方法及びその路面構造 - Google Patents

路面の防草方法及びその路面構造

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JP2002061143A
JP2002061143A JP2000247510A JP2000247510A JP2002061143A JP 2002061143 A JP2002061143 A JP 2002061143A JP 2000247510 A JP2000247510 A JP 2000247510A JP 2000247510 A JP2000247510 A JP 2000247510A JP 2002061143 A JP2002061143 A JP 2002061143A
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grass
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大剛 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】路面の境界部分における雑草の発育を確実に防
止し得ると共に、既存の道路への施工を容易に行い得る
路面の防草方法及びその路面構造を提供する。 【解決手段】路面の境界部分に配置されるコンクリート
製品と、該コンクリート製品の端面に沿って路面に形成
された凹溝とを備え、前記凹溝内に防草インサートとシ
リコン等の充填材の少なくとも一方を配設したことを特
徴とする。前記防草インサートは、所定の弾性を有する
樹脂によって形成されたり、略V字形状に形成されてそ
の上面の幅が凹溝の開口幅より大きく設定されたり、抜
け防止機構を有し、例えば充填材を介して凹溝内に配設
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば道路の歩道
と車道あるいは民地側と歩道等を区画する、縁石やU字
溝等のコンクリート製品の際から発生する雑草の発育を
防止する路面の防草方法及びその路面構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路は、図10に示すように、車
道101とこれに接する歩道102との間に、縁石10
3等のコンクリート製品が配置され、該部分で路面を形
成する車道101と歩道102とが区画されている。そ
して、車道101や歩道102は、例えば土の上面に砕
石や砂等からなる基礎材104を敷き、この基礎材10
4の表面にアスファルト101a、102aを舗装する
ことによって形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな道路100にあっては、縁石103を設置した後に
車道101や歩道102のアスファルト101a、10
2aを舗装する構造であるため、縁石103とアスファ
ルト101a、102aとの間に、当初は隙間がないも
のの車両の振動や地盤沈下等の経時変化によって隙間1
05が生じることがある。
【0004】その結果、飛来した雑草の種がこの隙間1
05から基礎材104内に浸入したり、予め基礎材10
4中に混入していた雑草の種が、雨等の水分を吸収して
発育し隙間105から上方にのびて雑草106となり、
歩道102等の外観を損なうと共に、大きく成長した雑
草106によって自転車や車両の通行の妨げにもなり易
く、かつ伸びた雑草106の除去作業時に根まで完全に
除去することが困難で、定期的な除去作業が必要になる
等、道路100の保守にコストがかかるという問題点が
あった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その第1の目的は、路面の各種境界部分にお
ける雑草の発育を確実に防止し得ると共に、既存の道路
への施工を容易に行い得る路面の防草方法を提供するこ
とにある。また、第2の目的は、路面の各種境界部分に
おける雑草の発育を確実に防止し得ると共に、既存の道
路への施工を容易に行える路面構造を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、コンクリート
製品によって区画された路面の境界部分からの雑草の発
育を防ぐ路面の防草方法であって、前記コンクリート製
品の端面に沿って路面に凹溝を形成した後に、該凹溝内
に防草インサートと充填材の少なくとも一方を配設した
ことを特徴とする。そして、前記防草インサートは、請
求項2記載の発明のように、凹溝内に予め所定量の充填
材を充填させた後に、弾性変形されつつ打ち込まれるこ
とによって凹溝内に配設されることが好ましい。
【0007】このように構成することにより、縁石等の
コンクリート製品で区画される路面において、縁石の端
面に沿って路面に凹溝を形成し、この凹溝内に例えば防
草インサートと充填材が配設される。この時、凹溝内に
予め充填材を所定量充填させた状態で、防草インサート
を弾性変形させつつ打ち込むことにより、防草インサー
トの凹溝内への配設が簡単に行えると共に、防草インサ
ートと凹溝内面の密着性が高められる。凹溝内に充填材
と防草インサートの少なくとも一方が配設されることか
ら、これらによって雑草の歩道上への発育が確実に阻止
される。また、防草インサート等を路面に設けた凹溝に
充填材を介して配設させることで対応できることから、
既存の道路への施工が容易に行える。
【0008】また、請求項3記載の発明は、路面の境界
部分に配置されるコンクリート製品と、該コンクリート
製品の端面に沿って路面に形成された凹溝とを備え、前
記凹溝内に防草インサートと充填材の少なくとも一方が
配設されていることを特徴とする。
【0009】そして、前記防草インサートは、請求項4
記載の発明のように、所定の弾性を有する樹脂によって
形成されていることが好ましく、また、請求項5記載の
発明のように、略V字形状に形成されてその上面の幅が
凹溝の開口幅より大きく設定されていることが好まし
い。また、前記防草インサートは、請求項6記載の発明
のように、抜け防止機構を有することが好ましく、請求
項7記載の発明のように、凹溝の内面に密着する密着部
を有することが好ましい。さらに、前記充填材は、請求
項8記載の発明のようにシリコンで形成されたり、請求
項9記載の発明のように耐候性の高い樹脂で形成される
ことが好ましい。
【0010】このように構成することにより、コンクリ
ート製品の端面に沿って路面に形成された凹溝に例えば
防草インサートが充填材を介して配設され、充填材の硬
化で防草インサートが凹溝内に保持されることから、防
草インサートと充填材とによって、例えば基礎材等に混
入していた雑草の歩道上への発育が確実に阻止される。
また、路面に形成した凹溝内に防草インサートを充填材
を介して配設させることで対応できることから、既存の
道路への施工が容易に行える。
【0011】そして、防草インサートが所定の弾性を有
したり、略V字形状でその上面の幅が凹溝の開口幅より
大きく設定されることにより、防草インサートの凹溝内
面への密着性が高まって良好な防草効果が得られたり、
凹溝内への配設作業が容易に行える。また、防草インサ
ートが抜け防止機構を有することにより、施工後の防草
インサートの凹溝からの抜けが防止されて、長期に亘り
安定した防草効果が得られ、また、防草インサートが、
凹溝の内面に密着する密着部を有することにより、密着
部を凹溝内面に良好に密着させ得て雑草の発育がより確
実に阻止される。さらに、充填材をシリコンで形成する
ことにより、シリコンの持つ弾性力が歩道等の経時変化
に良好に対応し、より安定した防草効果が得られ、充填
材を耐候性の高い樹脂で形成することにより、長期に亘
り安定した防草効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1〜図4は本発明に係わ
る路面構造の一実施例を示し、図1がその一部を断面に
した斜視図、図2がその断面図、図3が防草インサート
の斜視図、図4が施工方法の説明図である。
【0013】図1及び図2において、道路1は、アスフ
ァルト2aによって舗装された車道2と、この車道2に
コンクリート製品としての縁石4を介して接する状態
で、アスファルト3aで舗装された歩道3とを有してい
る。この路面を形成する車道2及び歩道3は、土、砕
石、繰り石及び砂等からなる基礎材5の上面に、所定の
厚さでアスファルト2a、3aを舗装することによって
形成され、この車道2と歩道3とを区画する境界部分に
縁石4が設置されている。
【0014】縁石4は、車道2側に低面部4aが形成さ
れると共に歩道3側に高面部4bが形成され、低面部4
aの車道側端面6にアスファルト2aが密着状態で舗装
され、高面部4bの歩道側端面7にアスファルト3aが
密着状態で舗装されている。そして、アスファルト3a
の縁石4側の端部には、防草インサート8が配設されて
いる。この防草インサート8は、縁石4の歩道側端面7
に沿ってアスファルト3aの端部に形成された断面方形
状の凹溝9内に嵌装され、凹溝9内に充填されたシリコ
ンあるいはある程度の弾力性を有するゴム系樹脂等から
なる樹脂製の充填材10によって凹溝9に保持されてい
る。なお、充填剤10としては、耐候性のある紫外線硬
化性樹脂等を使用することもできる。
【0015】また、防草インサート8は、図3に示すよ
うに、プラスチック等の所定の弾性を有する樹脂によ
り、凹溝9内への嵌装前(初期状態)において一対の側
壁部8a、8b間に隙間8cを有する如く断面略V字形
状に成形され、図3の矢印イ方向に弾性変形可能に形成
されている。なお、この防草インサート8は、初期状態
において側壁部8a、8bの上面の幅W1が12mmで
凹溝9の図2に示す開口幅W(9mm)より大きく設定
されると共に、下面の幅W2が8mmで、その高さH1
(図2参照)は凹溝9の深さH(25mm〜35mm)
より所定寸法t(例えば2mm〜5mm)小さくなるよ
うに設定されている。また、凹溝9の深さHはアスファ
ルト3aの厚さTより小さく設定されている。
【0016】そして、この防草インサート8は、例えば
射出成形等によって一体成形された図3に示す長さの長
いインサート部材11を、所定長さ(例えばL1=20
00mm)に切断することによって形成され、図2に示
す凹溝9に嵌装された状態において、前記側壁部8a、
8bの内面が密着して隙間8cの形成がなくなると共
に、側壁部8a、8bの外面上部が凹溝9の内面に密着
している。この状態で、防草インサート8の側壁部8
a、8b外面と凹溝9内面間、あるいは側壁部8a、8
bの上部に充填材10が介在することにより、防草イン
サート8が凹溝9内に保持される。
【0017】次に、防草インサート8の道路1への施工
方法の一例を図4に基づいて説明する。先ず、インサー
ト部材11を縁石4の長さに対応させて所定の長さL1
に切断して形成した防草インサート8を準備する。ま
た、図4(a)に示すように、縁石4の歩道側端面7に
沿って歩道3のアスファルト3aを路面カッター等のカ
ッター12で切削して、所定開口幅Wで所定深さHの凹
溝9を形成する。凹溝9が形成されたら、図4(b)に
示すように、凹溝9内にシリコンからなる充填材10を
所定量充填する。この時の充填材10の充填量は、その
上面が歩道3のアスファルト3aの上面より所定寸法h
低くなる量に設定される。
【0018】そして、充填材10が充填されたら、凹溝
9内に防草インサート8を打ち込む。この時、防草イン
サート8が弾性を有する樹脂によって成形されると共
に、その下面の幅W2が凹溝9の開口幅Wより小さく、
上面の幅W1が凹溝9の開口幅Wより大きく設定されて
いることから、図4(c)に示すように、下面側を所定
寸法凹溝9の充填材10内に位置させた状態で、上面を
木製ハンマー等で叩くことにより、防草インサート8が
凹溝9の内面で内側(図3の矢印イ方向)に押されて弾
性変形されつつ、凹溝9内に嵌装される。また、防草イ
ンサート8が断面略V字形状に形成されると共に、その
下面の幅W2が凹溝9の開口幅Wより小さく設定されて
いることから、打ち込み作業自体が容易に行える。
【0019】防草インサート8が凹溝9内に完全に嵌装
されると、図4(d)に示すように、側壁部8a、8b
の外面上部が凹溝9の内面に密着すると共に、凹溝9内
に充填されていた充填材10が、側壁部8a、8bの外
面と凹溝9内面間及び側壁部8a、8bの上面上部に介
在して硬化する。この充填材10の硬化で防草インサー
ト8が凹溝9内に保持(配設)される。
【0020】この防草インサート8の嵌装時に、凹溝9
内の充填材10が上方に押し出される状態となるが、充
填材10の充填量を所定に設定することにより、押し出
される量をほとんどなくなしたり少なくすることがで
き、また、アスファルト3a上面に押し出された充填材
10は必要に応じて除去される。これにより防草インサ
ート8の道路1への施工が完了し、この防草インサート
8や充填材10によって、雑草の発育が阻止されること
になる。
【0021】このように、上記実施例の道路1の路面構
造にあっては、防草インサート8を、縁石4の歩道側端
面7に沿って歩道3に形成した凹溝9内に充填材10を
介して配設しているため、この防草インサート8と硬化
した充填材10とによって、基礎材5内に混入している
雑草の種の発育を確実に阻止することができる。特に、
防草インサート8が弾性を有する樹脂によって形成され
ると共に、側壁部8a、8bの上面の幅W1を凹溝9の
開口幅Wより大きく設定し、弾性変形させつつ凹溝9内
に嵌装されることから、側壁部8a、8bの外面上部と
凹溝9内面の密着性を高めることができて、雑草の上方
への発育をより確実に阻止することができる。
【0022】また、防草インサート8が弾性を有すると
共に、この防草インサート8がシリコン等の弾性を有す
る充填材10で凹溝9内に保持されるため、例えば路面
温度等によりアスファルト3aが膨張・収縮等の変形を
した場合、あるいはアスファルト3aの振動等の経時変
化で凹溝9の形状が変化した場合等であっても、これら
の変化に充填材10と防草インサート8が追従する状態
となり、基礎材5からアスファルト3a上面に連通する
隙間の発生がなくなる。また、充填材10として耐候性
の高い樹脂を使用すれば、屋外の気候や天気(紫外線)
等に影響されることなく所定の性能を長期に亘って維持
することができる。これらのことから、耐久性に優れ長
期に亘り安定した防草機能を有する路面構造を得ること
ができて、道路1の保守を容易かつコスト安価に行うこ
とができる。
【0023】さらに、歩道3の縁石4側の端部に凹溝9
を形成し、この凹溝9内に充填材10を充填させた状態
で、断面略V字形状の防草インサート8をその幅狭な下
面側から打ち込むと共に、充填材10を硬化させること
により防草構造が形成されるため、防草インサート8自
体の凹溝9内への打ち込み配置が簡単となり、既存の道
路1に容易に適用することができると共に、路面カッタ
ー等の既存の装置を使用できる等、防草構造の施工工事
を簡単かつ安価に行うことが可能になる。
【0024】また、防草インサート8が樹脂成形によっ
て形成されると共に、予め長く成形されたインサート部
材11を所定長さに切断することによって形成されるた
め、防草インサート8自体の製造を容易に行うことがで
きると共に、防草インサート8自体が軽量でその取り扱
いが良好になる等、コスト安価で使い勝手に優れた防草
インサート8を得ることが可能になる。
【0025】図5〜図8は、本発明に係わる防草インサ
ートのそれぞれ他の実施例を示す断面図である。以下、
上記実施例と同一部位には同一符号を付して説明する。
先ず、図5に示す防草インサート8の特徴は、側壁部8
a、8bに抜け防止機構を設けた点にある。この抜け防
止機構としては、図5(a)に示すように、側壁部8
a、8bの上部を内側に屈曲させることで形成される屈
曲部14であったり、図5(b)に示すように、側壁部
8a、8bに形成された一つあるいは複数の切欠き溝1
5や貫通孔16等で形成される。
【0026】この実施例においても、上記実施例の防草
インサート8と同様の作用効果が得られる他に、次のよ
うな作用効果が得られる。すなわち、抜け防止機構とし
ての屈曲部14内側、切欠き溝15や貫通孔16内で充
填材10が硬化するため、防草インサート8と充填材1
0が係合状態となり凹溝9内からの抜けが確実に防止さ
れ、例えばアスファルト3aに振動が加わったり経時変
化等が生じた場合であっても、防草インサート8の凹溝
9内における配設位置が大きく変化することがなく、長
期に亘り安定した防草効果が得られる。
【0027】また、図6に示す防草インサート8の特徴
は、側壁部8a、8bの外面上部に凹溝9内面に所定圧
で接触する密着部13を設けた点にある。この密着部1
3としては、例えば図6(a)に示すように、平面状に
形成されたり、図6(b)に示すように、半円弧形状に
形成される。この実施例においても、上記実施例の防草
インサート8と同様の作用効果が得られる他に、密着部
13によって防草インサート8の外面上部と凹溝9内面
との密着性がより高まって、より良好な防草効果が得ら
れる。
【0028】また、図7に示す防草インサート8の特徴
は、一方の側壁部8aの外面を垂直面8dとし、他方側
の側壁部8bを弾性変形可能に形成した点にある。この
防草インサート8は、側壁部8aの垂直面8dを縁石6
の垂直な歩道側端面7に当接させて打ち込むと、垂直面
8dがガイドとして機能すると共に、側壁部8bがアス
ファルト3aに設けた凹溝9の内面に当接しつつ弾性変
形しながら打ち込まれる。
【0029】したがって、防草インサート8の打ち込み
作業が容易に行えると共に、垂直面8dを縁石6の歩道
側端面7により確実に密着できて、防草効果を一段と高
めることができる。なお、この例において、側壁部8b
の上部外面に図6に示す実施例と同様に略垂直な密着部
13を設ければ、防草インサート8の凹溝9の内面への
密着性をより高めることができるし、側壁部8a、8b
の寸法W3、W4は同一でも良いし、W3>W4にして
側壁部8bの弾性変形がよりし易くなるように設定する
こともできる。
【0030】また、図8に示す防草インサート8は、図
7に示す防草インサート8の変形例を示すもので、その
特徴は、側壁部8bの下部外側に垂直面8eを形成した
点にある。この防草インサート8においても、図8に示
す防草インサート8と同様の作用効果が得られる他に、
側壁部8bの下部の垂直面8eで、防草インサート8の
下部の幅W2を比較的大きく設定できるため、該部分の
剛性を高めることができて、例えば凹溝9への打ち込み
時の防草インサート8自体の損傷を防止できるという作
用効果が得られる。このように、本発明に係わる防草イ
ンサート8の形状は、上記した各実施例のそれぞれ限定
されるものでもなく、凹溝9内に所定の弾性を有してそ
の外面の少なくとも一部が密着する適宜の形状を採用す
ることができる。
【0031】なお、上記実施例においては、車道3のア
スファルト3aに形成した凹溝9に充填材10を介して
防草インサート8を配設する場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものでもなく、例えば図9に
示すように、凹溝9内に防草インサート8のみを配設す
ることもできるし、図示はしないが凹溝9内に充填材1
0のみを充填して配設することもできる。このように構
成しても、凹溝9の内面に密着した防草インサート8や
凹溝9内で硬化した充填材10によって所定の防草効果
が得られる。
【0032】また、上記実施例においては、路面として
の車道2と歩道3を縁石6で区画する道路1について説
明したが、本発明は、例えば民地側と歩道との区画部分
に設置されたU字溝や側溝部分等の、道路1の路面の各
種区画部分に適用することができる。さらに、本発明に
係わるコンクリート製品とは、予めコンクリート製品メ
ーカで製造された製品に限らず、例えば施工現場でコン
クリートを型枠に流し込むことにより形成される各種コ
ンクリート製品にも勿論適用できる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、縁石等のコンクリート製品の端面に沿って
路面に凹溝を形成し、この凹溝内に防草インサートと充
填材の少なくとも一方が配設されるため、防草インサー
ト等により防草効果が得られ、雑草の発育を確実に阻止
することができると共に、防草インサート等を路面に設
けた凹溝内に配設させることで対応できるため、既存の
道路への施工を容易に行うことができる。
【0034】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、凹溝内に充填材が予め所
定量充填された状態において、防草インサートが弾性変
形されつつ打ち込まれるため、防草インサートの凹溝内
への配設を簡単かつ確実に行うことができると共に、防
草インサートと凹溝内面との密着性が高められて、より
良好な防草効果を得ることができる。
【0035】また、請求項3記載の発明によれば、コン
クリート製品の端面に沿って路面に形成された凹溝に防
草インサートと充填材の少なくとも一方を配設するた
め、防草インサートや充填材によって、雑草の発育が確
実に阻止されると共に、路面に形成した凹溝内に防草イ
ンサート等を配設することで対応できるため、既存の道
路への施工を容易に行うことができる。
【0036】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項3記載の発明の効果に加え、防草インサートが所定の
弾性を有する樹脂によって成形されているため、防草イ
ンサートの凹溝内面への密着性が高まり、より良好な防
草効果を得ることができる。
【0037】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項4記載の発明の効果に加え、防草インサートが略V字
形状に形成されてその上面の幅が凹溝の開口幅より大き
く設定されているため、防草インサートを弾性変形させ
つつ凹溝に打ち込むことができて、防草インサートと凹
溝内面との密着性がより高まり良好な防草効果が得られ
ると共に、凹溝への配設作業を簡単に行うことができ
る。
【0038】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項3ないし5記載の発明の効果に加え、防草インサート
が抜け防止機構を有するため、施工後の防草インサート
の凹溝からの抜けが確実に防止されて、長期に亘り安定
した防草効果を得ることができる。
【0039】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項3ないし6記載の発明の効果に加え、防草インサート
が凹溝の上部内面に密着する密着部を有するため、密着
部で防草インサートと凹溝内面の密着性をより一層高め
ることができて、より良好な防草効果を得ることができ
る。
【0040】また、請求項8記載の発明によれば、請求
項3ないし7記載の発明の効果に加え、充填材がシリコ
ンで形成されているため、シリコンの持つ弾性力が歩道
等の経時変化に良好に対応し、より安定した防草効果を
長期に亘って得ることができる。
【0041】また、請求項9記載の発明によれば、請求
項3ないし7記載の発明の効果に加え、充填材が耐候性
の高い樹脂で形成されているため、屋外における温度や
天気等に対する耐久性が高まり、充填材自体が長期に亘
り所定の性能を維持できて、安定した防草効果を得るこ
とができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる路面構造の一実施例を示す一部
を断面にした斜視図
【図2】同その断面図
【図3】同その防草インサートの斜視図
【図4】同施工方法の一例を示す説明図
【図5】同防草インサートの他の実施例を示す断面図
【図6】同防草インサートのさらに他の実施例を示す断
面図
【図7】同防草インサートのさらに他の実施例を示す断
面図
【図8】同防草インサートのさらに他の実施例を示す断
面図
【図9】同防草インサートのさらに他の実施例を示す断
面図
【図10】従来の路面構造を示す断面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・道路 2・・・・・・・・・・車道 2a・・・・・・・・・アスファルト 3・・・・・・・・・・歩道 3a・・・・・・・・・アスファルト 4・・・・・・・・・・縁石 4a・・・・・・・・・低面部 4b・・・・・・・・・高面部 5・・・・・・・・・・基礎材 6・・・・・・・・・・車道側端面 7・・・・・・・・・・歩道側端面 8・・・・・・・・・・防草インサート 8a、8b・・・・・・側壁部 8c・・・・・・・・・隙間 8d、8e・・・・・・垂直面 9・・・・・・・・・・凹溝 10・・・・・・・・・充填材 11・・・・・・・・・インサート部材 13・・・・・・・・・密着部 14・・・・・・・・・屈曲部 15・・・・・・・・・切欠き溝 16・・・・・・・・・貫通孔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート製品によって区画された路面
    の境界部分からの雑草の発育を防ぐ路面の防草方法であ
    って、 前記コンクリート製品の端面に沿って路面に凹溝を形成
    した後に、該凹溝内に防草インサートと充填材の少なく
    とも一方を配設したことを特徴とする路面の防草方法。
  2. 【請求項2】前記防草インサートは、凹溝内に予め所定
    量の充填材を充填させた後に、弾性変形されつつ打ち込
    まれることによって前記凹溝内に配設されることを特徴
    とする請求項1記載の路面の防草方法。
  3. 【請求項3】路面の境界部分に配置されるコンクリート
    製品と、該コンクリート製品の端面に沿って路面に形成
    された凹溝とを備え、前記凹溝内に防草インサートと充
    填材の少なくとも一方が配設されていることを特徴とす
    る路面構造。
  4. 【請求項4】前記防草インサートは、所定の弾性を有す
    る樹脂によって形成されていることを特徴とする請求項
    3記載の路面構造。
  5. 【請求項5】前記防草インサートは、略V字形状に形成
    されてその上面の幅が凹溝の開口幅より大きく設定され
    ていることを特徴とする請求項4記載の路面構造。
  6. 【請求項6】前記防草インサートは、抜け防止機構を有
    することを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記
    載の路面構造。
  7. 【請求項7】前記防草インサートは、前記凹溝の内面に
    密着する密着部を有することを特徴とする請求項3ない
    し6のいずれかに記載の路面構造。
  8. 【請求項8】前記充填材は、シリコンで形成されている
    ことを特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載の
    路面構造。
  9. 【請求項9】前記充填材は、耐候性の高い樹脂で形成さ
    れていることを特徴とする請求項3ないし7のいずれか
    に記載の路面構造。
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