JP2002060635A - 抗菌性樹脂組成物 - Google Patents
抗菌性樹脂組成物Info
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- JP2002060635A JP2002060635A JP2000251983A JP2000251983A JP2002060635A JP 2002060635 A JP2002060635 A JP 2002060635A JP 2000251983 A JP2000251983 A JP 2000251983A JP 2000251983 A JP2000251983 A JP 2000251983A JP 2002060635 A JP2002060635 A JP 2002060635A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 銀などの抗菌剤を含有する抗菌性樹脂組成物
において、成形時の変色及び経時的変色がなく、かつ、
キレート剤系洗剤、次亜塩素酸系洗剤、温水、紫外線な
どの暴露によっても長期的に抗菌性を維持できる樹脂組
成物及び成形品円形を提供する。 【解決手段】 合成樹脂からなる材料に銀含有ほう珪酸
ガラスからなる抗菌剤を配合することを特徴とする抗菌
性樹脂組成物であり、好ましくは、抗菌剤がSiO2 、
B2 O3 、Na2 O、ZnOを主成分としてAg2 Oを
含有している銀含有ほう珪酸ガラスである。
において、成形時の変色及び経時的変色がなく、かつ、
キレート剤系洗剤、次亜塩素酸系洗剤、温水、紫外線な
どの暴露によっても長期的に抗菌性を維持できる樹脂組
成物及び成形品円形を提供する。 【解決手段】 合成樹脂からなる材料に銀含有ほう珪酸
ガラスからなる抗菌剤を配合することを特徴とする抗菌
性樹脂組成物であり、好ましくは、抗菌剤がSiO2 、
B2 O3 、Na2 O、ZnOを主成分としてAg2 Oを
含有している銀含有ほう珪酸ガラスである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴室内の収納パネル
などの部材、洗面化粧台、台所などの水まわり製品に使
用される抗菌性樹脂組成物に関する。
などの部材、洗面化粧台、台所などの水まわり製品に使
用される抗菌性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】浴室内の部材、洗面化粧台、台所などの
水回り製品ではピンク色や褐色を呈するぬるぬるした付
着物が発生しやすく、人々の生活水準の向上に伴い、快
適性という概念が広まる中で、こうした付着物の外観や
感触から不快感を感じるケースが増えている。付着物が
いずれも排水口付近の常にわずかな水が滞留している面
や水の通り道に発生しており、単に水を流す程度では簡
単に剥離されない。
水回り製品ではピンク色や褐色を呈するぬるぬるした付
着物が発生しやすく、人々の生活水準の向上に伴い、快
適性という概念が広まる中で、こうした付着物の外観や
感触から不快感を感じるケースが増えている。付着物が
いずれも排水口付近の常にわずかな水が滞留している面
や水の通り道に発生しており、単に水を流す程度では簡
単に剥離されない。
【0003】一方、合成樹脂材は建材、家庭用品、電化
製品など多くの製品に使用されており、これら合成樹脂
成形品に抗菌性を付与するため、樹脂材料に抗菌剤を配
合することが行われている。これらの抗菌剤の添加はO
ー157による食中毒に始まる一連の清潔思考の高まり
から多くの製品に応用されているが、製品によっては抗
菌性が発現しなかったり、持続性が乏しかったりするケ
ースがある。
製品など多くの製品に使用されており、これら合成樹脂
成形品に抗菌性を付与するため、樹脂材料に抗菌剤を配
合することが行われている。これらの抗菌剤の添加はO
ー157による食中毒に始まる一連の清潔思考の高まり
から多くの製品に応用されているが、製品によっては抗
菌性が発現しなかったり、持続性が乏しかったりするケ
ースがある。
【0004】また、抗菌剤の種類としては有機系の抗菌
剤は皮膚に対してアレルギーを起こす場合があり、樹脂
成形物の成形時に高温のため、変質してしまうという問
題点もあった。一方、ある種の重金属イオンが低濃度に
おいて黴、バクテリアに抗菌作用があるということはよ
く知られている。低濃度で抗菌作用を有する金属種とし
ては銀、銅、亜鉛、ジルコニウム、スズ、マンガン、コ
バルト、ニッケルなどがあり、中でも銀が抗菌性が高い
ことが知られている。このように耐熱性が高く、抗菌性
の持続にすぐれた銀などを含有する無機粉末抗菌剤を適
用することが従来から開示されている(特開昭59ー1
33235他)。しかしながら、銀等を含有する無機粉
末系抗菌剤を含有する樹脂組成物は、銀がもつ化学反応
性に起因する変化や、光・熱などのエネルギーに起因す
る変化を受けやすいという欠点があった。
剤は皮膚に対してアレルギーを起こす場合があり、樹脂
成形物の成形時に高温のため、変質してしまうという問
題点もあった。一方、ある種の重金属イオンが低濃度に
おいて黴、バクテリアに抗菌作用があるということはよ
く知られている。低濃度で抗菌作用を有する金属種とし
ては銀、銅、亜鉛、ジルコニウム、スズ、マンガン、コ
バルト、ニッケルなどがあり、中でも銀が抗菌性が高い
ことが知られている。このように耐熱性が高く、抗菌性
の持続にすぐれた銀などを含有する無機粉末抗菌剤を適
用することが従来から開示されている(特開昭59ー1
33235他)。しかしながら、銀等を含有する無機粉
末系抗菌剤を含有する樹脂組成物は、銀がもつ化学反応
性に起因する変化や、光・熱などのエネルギーに起因す
る変化を受けやすいという欠点があった。
【0005】特に樹脂組成物では、樹脂物性を安定化さ
せるために添加されている安定剤の中には、銀との反応
性の高いイオウ化合物やリン酸塩化合物等があり、これ
によって変色を起こすという問題があった。また、アク
リルニトリルーブタジエンースチレン共重合体からなる
樹脂は各社から多くのグレードが生産されているが、共
重合体モノマーの組成比の違いによって銀系の抗菌剤を
配合すると成形時に変色が著しいという問題点があっ
た。また、成形時に変色がなくても、温水に長期に浸漬
したり、紫外線に曝露すると変色する場合もあった。
せるために添加されている安定剤の中には、銀との反応
性の高いイオウ化合物やリン酸塩化合物等があり、これ
によって変色を起こすという問題があった。また、アク
リルニトリルーブタジエンースチレン共重合体からなる
樹脂は各社から多くのグレードが生産されているが、共
重合体モノマーの組成比の違いによって銀系の抗菌剤を
配合すると成形時に変色が著しいという問題点があっ
た。また、成形時に変色がなくても、温水に長期に浸漬
したり、紫外線に曝露すると変色する場合もあった。
【0006】もちろんこのような変色対策として、酸化
防止剤や紫外線吸収剤などの添加剤を添加する方法も考
えられるが、他の物性を阻害したり、変色に対して万全
とは言いがたい。さらに最近、抗菌性能の持続性が厳し
く問われており、特に浴室まわりではバスマジックリン
のようなキレート剤を含む洗剤や次亜塩素酸ナトリウム
を含む黴防止用の洗剤、温水や微弱な紫外線などの暴露
による材料の耐久性、抗菌性能の持続性の維持が問題と
なっている。
防止剤や紫外線吸収剤などの添加剤を添加する方法も考
えられるが、他の物性を阻害したり、変色に対して万全
とは言いがたい。さらに最近、抗菌性能の持続性が厳し
く問われており、特に浴室まわりではバスマジックリン
のようなキレート剤を含む洗剤や次亜塩素酸ナトリウム
を含む黴防止用の洗剤、温水や微弱な紫外線などの暴露
による材料の耐久性、抗菌性能の持続性の維持が問題と
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、銀などの抗菌剤を含有する抗菌性樹脂組成物におい
て、成形時の変色及び経時的変色がなく、かつ、キレー
ト剤系洗剤、次亜塩素酸系洗剤、温水、紫外線などの暴
露によっても長期的に抗菌性を維持できる樹脂組成物及
び成形品を提供することにある。
は、銀などの抗菌剤を含有する抗菌性樹脂組成物におい
て、成形時の変色及び経時的変色がなく、かつ、キレー
ト剤系洗剤、次亜塩素酸系洗剤、温水、紫外線などの暴
露によっても長期的に抗菌性を維持できる樹脂組成物及
び成形品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するためになされたものであって、その要旨は、合成
樹脂からなる材料に銀含有ほう珪酸ガラスからなる抗菌
剤を配合することを特徴とする抗菌性樹脂組成物にかか
るものであり、好ましい具体例は抗菌剤がSiO2 、B
2 O3 、Na2 O、ZnOを主成分としてAg2 Oを含
有している銀含有ほう珪酸ガラスで、合成樹脂成分10
0重量部に対し抗菌剤を0.1〜10重量部配合したも
のである。そして、通常は合成樹脂としてアクリロニト
リルースチレンーブタジエン共重合体が好んで用いられ
る。
決するためになされたものであって、その要旨は、合成
樹脂からなる材料に銀含有ほう珪酸ガラスからなる抗菌
剤を配合することを特徴とする抗菌性樹脂組成物にかか
るものであり、好ましい具体例は抗菌剤がSiO2 、B
2 O3 、Na2 O、ZnOを主成分としてAg2 Oを含
有している銀含有ほう珪酸ガラスで、合成樹脂成分10
0重量部に対し抗菌剤を0.1〜10重量部配合したも
のである。そして、通常は合成樹脂としてアクリロニト
リルースチレンーブタジエン共重合体が好んで用いられ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】発明者らは高い抗菌性を維持しな
がら成形時の変色及び経次的変色がなく、かつ、キレー
ト剤系洗剤、次亜塩素系洗剤、温水、紫外線などの暴露
によっても長期的に抗菌性を維持できる樹脂組成物の開
発を鋭意行った結果、上記の構成によって目的を達成し
たものである。
がら成形時の変色及び経次的変色がなく、かつ、キレー
ト剤系洗剤、次亜塩素系洗剤、温水、紫外線などの暴露
によっても長期的に抗菌性を維持できる樹脂組成物の開
発を鋭意行った結果、上記の構成によって目的を達成し
たものである。
【0010】本発明における合成樹脂とは熱可塑性樹脂
としてはポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィ
ン系樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、PS
樹脂、HIPSなどのスチレン系樹脂、PMMA、PM
Aなどのアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化
ビニリデン樹脂などのハロゲン化オレフィン系樹脂、ナ
イロン6、ナイロン66、ナイロン46などのポリアミ
ド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレートなどのポリエステル樹脂、芳香族ポリカー
ボネート樹脂、PPS樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポ
リアリレート樹脂、ポリスルフォン樹脂などであり、
又、熱硬化性樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、尿素
樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。
としてはポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィ
ン系樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、PS
樹脂、HIPSなどのスチレン系樹脂、PMMA、PM
Aなどのアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化
ビニリデン樹脂などのハロゲン化オレフィン系樹脂、ナ
イロン6、ナイロン66、ナイロン46などのポリアミ
ド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレートなどのポリエステル樹脂、芳香族ポリカー
ボネート樹脂、PPS樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポ
リアリレート樹脂、ポリスルフォン樹脂などであり、
又、熱硬化性樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、尿素
樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。
【0011】銀含有ほう珪酸ガラスからなる抗菌剤とは
SiO2 、B2 O3 、Na2 O、ZnOを主成分として
AgO2 を含有している銀含有ほう珪酸ガラスである、
ここでAgO2 の含有量は抗菌剤全体の0.01〜5重
量%程度まで可能であるが、0.1〜2重量%が好まし
く、さらに好ましくは0.3〜1.2重量%である。銀
含有ほう珪酸ガラスからなる抗菌剤の性状は白色微粉末
で非結晶質であり、通常の粒径は0.1〜50μmであ
るが、抗菌剤としては平均粒径が1〜20μmのものが
好ましい。銀含有ほう珪酸ガラスからなる抗菌剤は水に
微量に溶解するため、樹脂に内添したものであっても抗
菌に有効なAgやZnを含有する成分が微量に溶出す
る。このため、抗菌性能の持続性にすぐれており、キレ
ート剤系洗剤、次亜塩素酸系洗剤、温水、紫外線などの
暴露によっても長期的に抗菌性を維持できる。銀含有ほ
う珪酸ガラスからなる抗菌剤は特に他の抗菌剤を添加し
た時に変色の著しいアクリロニトリルースチレンーブタ
ジエン共重合体からなる樹脂に対して有効であり、ま
た、本発明の抗菌剤の添加量は樹脂100重量部に対し
0.1〜10部配合するが、特に好ましくは0.3〜2
部である。添加量が多すぎると、衝撃強度などの物性が
低下し、また少なすぎると所望の抗菌効果が得られな
い。
SiO2 、B2 O3 、Na2 O、ZnOを主成分として
AgO2 を含有している銀含有ほう珪酸ガラスである、
ここでAgO2 の含有量は抗菌剤全体の0.01〜5重
量%程度まで可能であるが、0.1〜2重量%が好まし
く、さらに好ましくは0.3〜1.2重量%である。銀
含有ほう珪酸ガラスからなる抗菌剤の性状は白色微粉末
で非結晶質であり、通常の粒径は0.1〜50μmであ
るが、抗菌剤としては平均粒径が1〜20μmのものが
好ましい。銀含有ほう珪酸ガラスからなる抗菌剤は水に
微量に溶解するため、樹脂に内添したものであっても抗
菌に有効なAgやZnを含有する成分が微量に溶出す
る。このため、抗菌性能の持続性にすぐれており、キレ
ート剤系洗剤、次亜塩素酸系洗剤、温水、紫外線などの
暴露によっても長期的に抗菌性を維持できる。銀含有ほ
う珪酸ガラスからなる抗菌剤は特に他の抗菌剤を添加し
た時に変色の著しいアクリロニトリルースチレンーブタ
ジエン共重合体からなる樹脂に対して有効であり、ま
た、本発明の抗菌剤の添加量は樹脂100重量部に対し
0.1〜10部配合するが、特に好ましくは0.3〜2
部である。添加量が多すぎると、衝撃強度などの物性が
低下し、また少なすぎると所望の抗菌効果が得られな
い。
【0012】
【実施例】以下、実施例をもって更に詳細に説明する。 (実施例)ABS樹脂(東レ製トヨラック250)10
0重量部に対し、AgO2 を0.6重量%含む銀含有ほ
う珪酸ガラスからなる抗菌剤(主成分:SiO2 、B2
O3 、Na2 O、ZnO)1.0重量部を配合し、二軸
押出機によりペレット化し、射出成形機により樹脂板を
作成した。
0重量部に対し、AgO2 を0.6重量%含む銀含有ほ
う珪酸ガラスからなる抗菌剤(主成分:SiO2 、B2
O3 、Na2 O、ZnO)1.0重量部を配合し、二軸
押出機によりペレット化し、射出成形機により樹脂板を
作成した。
【0013】(比較例)ABS樹脂(東レ製トヨラック
250)100重量部に対し、シリカゲルに銀イオンを
担持させた抗菌剤1.0重量部を配合し、二軸押出機に
よりペレット化し、射出成形機により樹脂板を作成し
た。
250)100重量部に対し、シリカゲルに銀イオンを
担持させた抗菌剤1.0重量部を配合し、二軸押出機に
よりペレット化し、射出成形機により樹脂板を作成し
た。
【0014】試験1(抗菌性試験) 上記の実施例及び比較例の試料について、1)無処理サ
ンプル、2)50℃の温水に16時間浸漬したサンプ
ル、3)(紫外線)サンシャインカーボンに8時間暴露
したサンプル、4)キレート剤系お風呂用洗剤(商品名
バスマジックリン)原液に8時間浸漬したサンプル、
5)次亜塩素酸ナトリウムを含有する防黴剤(商品名:
カビドメスト)原液に8時間浸漬した各サンプルについ
て、抗菌試験を行った。試験は抗菌製品技術協議会が定
める「抗菌製品の抗菌力試験法1(フィルム密着法)」
によった。結果を増減値差により図1に示す。
ンプル、2)50℃の温水に16時間浸漬したサンプ
ル、3)(紫外線)サンシャインカーボンに8時間暴露
したサンプル、4)キレート剤系お風呂用洗剤(商品名
バスマジックリン)原液に8時間浸漬したサンプル、
5)次亜塩素酸ナトリウムを含有する防黴剤(商品名:
カビドメスト)原液に8時間浸漬した各サンプルについ
て、抗菌試験を行った。試験は抗菌製品技術協議会が定
める「抗菌製品の抗菌力試験法1(フィルム密着法)」
によった。結果を増減値差により図1に示す。
【0015】図1中、増減値差は、増減値差=logC
ーlogDにて産出した。ここに、Cは坑菌剤の配合さ
れていない試料の24時間後の生菌数の平均値であり、
Dは坑菌剤の配合されている試料の24時間後の生菌数
の平均値である。
ーlogDにて産出した。ここに、Cは坑菌剤の配合さ
れていない試料の24時間後の生菌数の平均値であり、
Dは坑菌剤の配合されている試料の24時間後の生菌数
の平均値である。
【0016】試験2(樹脂板の変色試験) 作成した成形直後の樹脂板を基準としてミノルタ製分光
測色計CM508dにより変色試験を行った。成形直後
の△Eを比較すると、実施例では0.9、比較例では
6.1であった。
測色計CM508dにより変色試験を行った。成形直後
の△Eを比較すると、実施例では0.9、比較例では
6.1であった。
【0017】図1で示すように、実施例では無処理は勿
論、温水、紫外線処理、バスマジックリン処理及びカビ
ドメスト処理でも抗菌性はほとんど低下しないが、比較
例では黄色ブドウ球菌において抗菌性が低く、特に、紫
外線処理、バスマジックリン及び、カビドメストと処理
により、抗菌性が低下し、増減値差2以下となってい
る。また樹脂板の変色試験(試験2)で示すように、比
較例では実施例に比べて成形時の変色が著しい。
論、温水、紫外線処理、バスマジックリン処理及びカビ
ドメスト処理でも抗菌性はほとんど低下しないが、比較
例では黄色ブドウ球菌において抗菌性が低く、特に、紫
外線処理、バスマジックリン及び、カビドメストと処理
により、抗菌性が低下し、増減値差2以下となってい
る。また樹脂板の変色試験(試験2)で示すように、比
較例では実施例に比べて成形時の変色が著しい。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、高い抗菌性を維持しな
がら成形時の変色及び経時的変色がなく、かつ、キレー
ト剤系洗剤、次亜塩素酸系洗剤、温水、紫外線などの暴
露によっても長期的に抗菌性を維持できる樹脂組成物が
提供できる。
がら成形時の変色及び経時的変色がなく、かつ、キレー
ト剤系洗剤、次亜塩素酸系洗剤、温水、紫外線などの暴
露によっても長期的に抗菌性を維持できる樹脂組成物が
提供できる。
【図1】図1は抗菌製品の抗菌力試験法1(フィルム密
着法)による試験結果を示す表である。
着法)による試験結果を示す表である。
Claims (4)
- 【請求項1】 合成樹脂からなる材料に銀含有ほう珪酸
ガラスからなる抗菌剤を配合することを特徴とする抗菌
性樹脂組成物。 - 【請求項2】 抗菌剤がSiO2 、B2 O3 、Na2
O、ZnOを主成分としてAg2 Oを含有している銀含
有ほう珪酸ガラスである請求項1記載の抗菌性樹脂組成
物。 - 【請求項3】 合成樹脂成分100重量部に銀含有ほう
珪酸ガラスからなる抗菌剤を0.1〜10重量部配合し
た請求項1又は2記載の抗菌性樹脂組成物。 - 【請求項4】 合成樹脂がアクリロニトリルースチレン
ーブタジエン共重合体からなる樹脂である請求項1乃至
3記載の抗菌性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000251983A JP2002060635A (ja) | 2000-08-23 | 2000-08-23 | 抗菌性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000251983A JP2002060635A (ja) | 2000-08-23 | 2000-08-23 | 抗菌性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002060635A true JP2002060635A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=18741308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000251983A Pending JP2002060635A (ja) | 2000-08-23 | 2000-08-23 | 抗菌性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002060635A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020007483A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | Toto株式会社 | 樹脂成形体および水まわり部材 |
JP2020007482A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | Toto株式会社 | 樹脂成形体および水まわり部材 |
-
2000
- 2000-08-23 JP JP2000251983A patent/JP2002060635A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020007483A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | Toto株式会社 | 樹脂成形体および水まわり部材 |
JP2020007482A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | Toto株式会社 | 樹脂成形体および水まわり部材 |
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