JP2002060551A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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Abstract
空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 ブレーカーまたはベルト層のコードを被
覆するゴム組成物が、ゴム成分100重量部、カーボン
ブラック30〜60重量部およびN−(1,3−ジメチ
ルブチル)−N’−フェニルキノンジイミン1〜10重
量部からなることを特徴とする空気入りタイヤ。
Description
関し、とくに、ブレーカーまたはベルト層の耐久性の優
れた空気入りタイヤに関する。
これらのエッジ部は、走行により繰り返し変形を受ける
ためにゴムが疲労劣化を起こす。その結果、ひどい場合
にはゴムが破壊され、セパレーションを引き起こす危険
性がある。走行によるゴムの疲労劣化を極力抑えるため
に、ゴムの剛性を高めることによって変形の歪みを小さ
くしたり、ゴムの強度を上げることが有効である。
したり、カーボンブラックの配合量を増やすことによっ
て、ゴムの剛性を上げて変形の歪みを抑えることによ
り、また、ゴムの強度を向上させることにより、疲労劣
化を防いでいた。しかし、これらの手法は、同時にゴム
の発熱性を高め、熱によるゴム劣化を促進してしまう。
この問題を解決するために耐熱老化防止剤を用いる方法
があるが、充分な効果は得られていない。
ーカーまたはベルト層の耐久性が優れた空気入りタイヤ
を提供することにある。
層のコードを被覆するゴム組成物に配合するカーボンブ
ラックの種類や量を変えて高剛性・高強度にすることに
より走行による疲労劣化を抑制することは期待できる
が、熱によるゴム劣化を抑えなければ耐久性向上は達成
できない。本発明は、N−(1,3−ジメチルブチル)
−N’−フェニルキノンジイミン(以下、6QDI)を
配合することにより、カーボンブラックの種類や量を変
えることなく剛性を上げ、疲労劣化を抑制することがで
きる。また、熱によるゴム劣化を抑制することができ
る。
ルト層のコードを被覆するゴム組成物が、ゴム成分10
0重量部、カーボンブラック30〜60重量部および6
QDI 1〜10重量部からなることを特徴とする空気
入りタイヤに関する。
ドとそれを被覆するゴム組成物よりなるブレーカーまた
はベルト層を有する。
に制限はないが、たとえば、1×n構成の撚りコード、
k+m構成の層撚りコードなどがあげられ、なかでも1
×3、1×4構成の撚りコードなどが好適に用いられ
る。ここで、1×n構成の撚りコードとは、n本のフィ
ラメントを撚りあわせて得られる1層の撚りコードのこ
とであり、k+m構成の層撚りコードとは、撚り方向、
撚りピッチの異なる2層構造を持ち、内層にk本のフィ
ラメント、外層にm本のフィラメントを有するコードの
ことである。nは1〜27の整数、kは1〜10の整
数、mは1〜3の整数である。
ゴム成分、カーボンブラックおよび6QDIからなる。
くに制限はないが、たとえば、天然ゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴムなどが
あげられ、なかでも高補強性、低発熱性の点で、天然ゴ
ムが好適に用いられる。
ては、とくに制限はないが、たとえば、HAF、ISA
F、SAFなどがあげられる。カーボンブラックの配合
量は、ゴム成分100重量部に対して、30〜60重量
部、好ましくは40〜55重量部である。カーボンブラ
ックの配合量が30重量部未満では6QDIを配合して
も充分な剛性が得られず、60重量部をこえると、混練
り工程での加工性が著しく低下する。
り、カーボンブラックの種類や量を変えることなくゴム
の剛性を上げ、疲労劣化を抑制することができる。ま
た、熱によるゴム劣化を抑制することができる。
部に対して1〜10重量部、好ましくは1.5〜5重量
部である。6QDIの配合量が1重量部未満では、充分
なブレーカーまたはベルト層のコードを被覆するゴム組
成物の剛性が得られず、また10重量部をこえると、過
剰な6QDIがブリードし、コードとの接着性に悪影響
を及ぼす。
老化防止剤として、2,2,4−トリメチル−1,2−
ジヒドロキノリン(TMDQ)重合体などを配合するこ
とができる。耐熱老化防止剤を用いる場合の配合量は、
ゴム成分100重量部に対して1.5〜5重量部である
ことが好ましい。
剤としてカーボンブラックのほかに、シリカや水酸化ア
ルミニウムなどの無機充填剤を配合することができる。
無機充填剤を用いる場合の配合量は、ゴム成分100重
量部に対して5〜20重量部であることが好ましい。
は、アロマ系プロセスオイル、パラフィン系プロセスオ
イルなどの軟化剤、イオウ、イオウ化合物などの加硫
剤、酸化亜鉛、ステアリン酸などの加硫助剤、メルカプ
トベンゾチアゾール(MBT)、ベンゾチアジルジスル
フィド(MBTS)、N−tert−ブチル−2−ベン
ゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)などの加硫促
進剤、有機繊維、発泡剤、加硫遅延剤、ワックスなどの
添加剤を配合することができる。
前記ゴム成分、カーボンブラック、6QDIおよびその
他の原材料をバンバリーミキサーにて混練りすることに
よって得ることができ、硫黄、加硫促進剤を配合する場
合は、硫黄、加硫促進剤を加えて再びバンバリーミキサ
ーで練ることによって得ることができる。本発明のブレ
ーカーまたはベルト層は、たとえば、約0.3mmのフ
ィラメントを約13mmのピッチで撚りあわせることに
よって製造したコードからなる。本発明においては、こ
れらのコードを前記ゴム組成物で被覆して加硫すること
ができる。
説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものでは
ない。
まとめて示す。 天然ゴム:タイ産 カーボンブラック:昭和キャボット(株)製のショウブ
ラックN330 6QDI:フレキシス製 耐熱老化防止剤:精工化学(株)製ノンフレックスRD
(TMDQ重合体)
に被覆して、ベルト層とした。これを用いてタイヤサイ
ズ185/65R15の評価用タイヤを作製し、以下の
試験を実施した。
ペクトロメーターを使用して、粘弾性試験を行なった。
測定条件は、測定温度70℃、初期歪み10%、動歪み
±2%、周波数10Hzとした。測定した複素弾性率
を、比較例1を100(基準)とした指数(E* 指数)
で表示した。数字が大きい方が、剛性が高く、変形の歪
みが小さいことを示す。
を行ない測定した損失係数を、比較例1を100(基
準)とした指数(tanδ指数)で表示した。数字の小
さい方が低発熱性であることを示す。
件で熱老化させ、その前後の引裂き力(Tear)を比
較例1を100(基準)とした場合の指数(物性変化指
数)で表示した。数字が小さいほど物性変化が小さいこ
とを示す。
DIを配合しない比較例1と比較して、剛性が高く、熱
による物性変化も小さかった。カーボンブラックの配合
量を増やした比較例2では、剛性を高めることはできた
が、発熱性が高く、熱による物性変化が大きかった。耐
熱性老化防止剤の配合量を増やした比較例3では、熱に
よる物性変化を抑えることはできたが、その効果は小さ
かった。
く、ブレーカーまたはベルト層ゴムの剛性を上げること
ができるので、従来経時によって変化していたブレーカ
ーまたはベルト層ゴムの物性変化を抑えることができ、
タイヤの耐久性を著しく向上させることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ブレーカーまたはベルト層のコードを被
覆するゴム組成物が、ゴム成分100重量部、カーボン
ブラック30〜60重量部およびN−(1,3−ジメチ
ルブチル)−N’−フェニルキノンジイミン1〜10重
量部からなることを特徴とする空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
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JP2000247721A JP4647758B2 (ja) | 2000-08-17 | 2000-08-17 | 空気入りタイヤ |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008044410A1 (en) | 2006-10-05 | 2008-04-17 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for clinch apex and pneumatic tire with clinch apex utilizing the same |
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-
2000
- 2000-08-17 JP JP2000247721A patent/JP4647758B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4647758B2 (ja) | 2011-03-09 |
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