JP2002058288A - 電動ディスクブレーキ装置 - Google Patents
電動ディスクブレーキ装置Info
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Abstract
きる電動ディスクブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 デッドタイムDT中にモータのU相、V
相及びW相コイルの電圧を検出する。正常状態時にU
相、V相及びW相コイルを駆動するモータドライバのう
ち例えば第5トランジスタ25がオフすると、電圧がす
ぐに低下する。これに対し、断線などにより電流が流れ
ない場合はオフ前の電圧が保持される。このように断線
故障がある場合と、正常である場合とで、デッドタイム
DT中において電流が異なる様相を示すことになる。こ
のことを利用して断線を検出する。デッドタイム時すな
わち、電流を流さないときに故障検出するので、故障検
出を容易に行うことができる。
Description
力によって制動力を発生させる電動ディスクブレーキ装
置に関する。
レーキ液圧管路を使用せず、電動モータの出力によって
制動力を発生させるようにした、所謂ドライブレーキ装
置が知られている。
−206766号公報に開示されているように、ピスト
ンによってブレーキパッドをディスクロータに押圧させ
ることにより、制動力を発生させるようにした電動ディ
スクブレーキ装置がある。この種の電動ディスクブレー
キ装置は、運転者によるブレーキペダル踏力(又は変位
量)をセンサによって検出し、コントローラによって、
この検出に応じて電動モータの回転を制御して、所望の
制動力を得るようにしている。
装置においては、各種センサを用いて、各車輪の回転速
度、車両速度、車両加速度、操舵角、車両横加速度など
の車両状態を検出し、コントローラによってこれらの検
出に基づいて電動モータの回転を制御することにより、
倍力制御、アンチロック制御、トラクション制御及び車
両安定化制御などを比較的簡単に組み込むことができ
る。
レーキ装置は、回転式サーボモータの回転動を直線運動
に変換してブレーキパッドを押すようにする構造になっ
ている。そして、電動モータに必要な電力はバッテリ又
は発電機より供給される。この場合、モータにいたるケ
ーブルは長くなること、及び電動モータが設けられるブ
レーキキャリパ部が変位するものであることから、ケー
ブルが断線したりあるいはコネクタから外れやすいもの
になっている。そして、適切な制動力を確保する上か
ら、ケーブルの断線あるいはコネクタからの外れを検出
するようにしている。
動作を行いモータが正常に回転するかを確認する方法
(ブレーキ動作による検出方法)や、ブレーキ動作時以
外に電圧を印加し、電圧が伝わるかを確認する方法(電
圧印加による検出方法)、ブレーキ動作時以外に電圧を
印加し、電流が流れることを確認する方法(電圧印加に
よる検出方法)などが考えられる。
る検出方法では、ブレーキを動作させなければ断線等を
検出できず、また、電圧印加による検出方法では、電圧
を印加するなどの特殊な通電確認動作を伴い、上記何れ
の方法も不便なものであり、改善が望まれている。
で、断線などの故障検出を簡易に行なうことができる電
動ディスクブレーキ装置を提供することを目的とする。
モータの作動により制動力を発生するディスクブレーキ
本体と、モータの3相巻線とバッテリとの間に介装され
コントローラからのパルス信号に応じて位相の異なる電
流を生成し該電流を前記3相巻線の各巻線に供給してモ
ータを作動するモータドライバとを備え、モータドライ
バは、前記パルス信号によりオンオフするスイッチング
素子を2個直列接続してなる直列素子体を、前記3相巻
線の各巻線にそれぞれ対応して3組有し、該3組の直列
素子体をバッテリの極間に介装して構成される電動ディ
スクブレーキ装置であって、各組の前記直列素子体の2
個のスイッチング素子が同時にオンしないように設けら
れるデッドタイム時に前記3相巻線の電圧を計測し、こ
の計測電圧値に基づいて故障を検出する故障検出手段を
設けたことを特徴とする。請求項2記載の発明は、請求
項1記載の構成において、故障検出手段は、計測電圧値
が前記バッテリ電圧値であるときに断線故障があると判
定することを特徴とする。
り制動力を発生するディスクブレーキ本体と、モータの
3相巻線とバッテリとの間に介装されコントローラから
のパルス信号に応じて位相の異なる電流を生成し該電流
を前記3相巻線の各巻線に供給してモータを作動するモ
ータドライバとを備えた電動ディスクブレーキ装置であ
って、モータを停止状態にするようにパルス信号を出力
して得られる3相巻線に流れる停止時電流、モータの正
回転及び逆回転を交互に短時間行った際にそれぞれ得ら
れる短時間正回転時電流及び短時間逆回転時電流を計測
する計測手段と、該計測手段により計測された前記3つ
の電流値のうち最大値と最小値の差を、予め定めた基準
データと比較して断線故障の判定を行なう故障判定手段
とを有することを特徴とする。請求項4記載の発明は、
モータの作動により制動力を発生するディスクブレーキ
本体と、モータの3相巻線とバッテリとの間に介装され
コントローラからのパルス信号に応じて位相の異なる電
流を生成し該電流を前記3相巻線の各巻線に供給してモ
ータを作動するモータドライバとを備え、モータドライ
バは、前記パルス信号によりオンオフするスイッチング
素子を2個直列接続してなる直列素子体を、前記3相巻
線の各巻線にそれぞれ対応して3組有し、該3組の直列
素子体をバッテリの極間に介装して構成される電動ディ
スクブレーキ装置であって、前記スイッチング素子用の
制御電源を設け、前記バッテリのマイナス極側のスイッ
チング素子における該マイナス極が接続される端子に制
御電源のマイナス端子を接続し、3相巻線が接続される
2個のスイッチング素子の接続部に接続されるコンデン
サを有するブートストラップ回路が3組の直列素子体に
対応して設けられ、該コンデンサの電圧を計測しこの計
測電圧値に基づいて故障を検出する故障検出手段を設け
たことを特徴とする。
動ディスクブレーキ装置を図1ないし図6に基づいて説
明する。図1及び図2において、自動車1に用いられる
電動ディスクブレーキ装置2は、各車輪3に対応して設
けられ、内蔵したモータ4に作動されて制動力を発生す
るディスクブレーキ本体5と、モータ4のステータ6に
設けられるスター結線されたU相コイル7U、V相コイ
ル7V及びW相コイル7W(3相巻線。以下、適宜、モ
ータコイル7という。)とバッテリ8との間に介装され
るモータドライバ9と、を備えている。
れる図示しないディスクロータにブレーキパッドを押圧
して制動力を発生するキャリパ(図示省略)と、モータ
4の回転動を直線運動に変換してキャリパの可動体(例
えばピストン)を介してブレーキパッドを押圧作動させ
るボールランプ機構などの回転動・直線動変換機構(図
示省略)とを有している。
らの制御信号(パルス信号)E1,E2, … E6
(以下、適宜、制御信号E0と総称する)に応じて位相
が120°ずつ異なる電流(U相電流、V相電流及びW
相電流)を生成し、該電流をU相コイル7U、V相コイ
ル7V及びW相コイル7W(モータコイル7)にそれぞ
れ供給するようにしている。モータドライバ9は、自動
車のシャーシ(図示省略)に沿って配線したケーブル1
1を介してモータ4のモータコイル7に接続されてい
る。自動車のシャーシは、前記バッテリ8のマイナス端
子に接続されている。
7U、V相コイル7V及びW相コイル7Wへの上述した
通電(供給)により発生する回転磁界との間の電磁力に
よって回転するようになっており、この回転動は回転動
・直線動変換機構を介してディスクブレーキ側(キャリ
パの可動体)へ伝達されることになる。
6Vとされている。バッテリ8とモータドライバ9との
間には昇圧回路13が介装されており、バッテリ8の電
圧を例えば300Vに昇圧してモータドライバ9に印加
できるようにしている。
後述するモータ4のU相コイル7U、V相コイル7V及
びW相コイル7Wの電圧を検出する電圧検出センサ14
と、図示しない車速センサなどの車両状態検出センサ
と、前記コントローラ10とを備えている。コントロー
ラ10は、車両状態検出センサからの検出信号に基づい
て前記制御信号E0を生成し、この制御信号E0によりモ
ータドライバ9を制御してモータ4を駆動させてディス
クブレーキ本体5に制動力を発生させるようにしてい
る。また、コントローラ10(故障検出手段)は、後述
するデッドタイムDTにおける電圧検出センサ14の検
出値から後述するように故障検出を行なうようにしてい
る。
0によりオンオフする6個のトランジスタ(第1〜第6
トランジスタ)21〜26〔スイッチング素子〕を有
し、これらを3相ブリッジ回路に構成したものになって
いる。第1トランジスタ21のエミッタ(符号省略)と
第2トランジスタ22のコレクタ(符号省略)とが接続
され、その接続部がU相コイル7Uに接続されており、
第1、第2トランジスタ21,22によりU相直列素子
体15Uが構成されている。同様に、第3、第4トラン
ジスタ23,24によりV相直列素子体15Vが構成さ
れ、第5、第6トランジスタ25,26によりW相直列
素子体15Wが構成されている。
3,25の各コレクタがバッテリ8のプラス端子に接続
され、第2、第4、第6トランジスタ22,24,26
の各エミッタがバッテリ8のマイナス端子に接続されて
いる。
してモータコイル7(U相コイル7U、V相コイル7V
及びW相コイル7W)に印加される電圧を制御する。例
えば、U相コイル7Uに接続される第1、第2トランジ
スタ21,22(U相直列素子体15U)については、
第1トランジスタ21がオン(ON)のとき、第2トラ
ンジスタ22はオフ(OFF)し、また、逆に第1トラ
ンジスタ21がオフのとき、第2トランジスタ22はオ
ンする。第1、第2トランジスタ21,22のオン時間
の比率を変えることにより、U相コイル7Uへの出力電
圧を調整する。第1トランジスタ21のオン時間を長く
するほど、U相コイル7Uへの出力電圧は高くなる。V
相コイル7Vに接続される第3、第4トランジスタ2
3,24(V相直列素子体15V)及びW相コイル7W
に接続される第5、第6トランジスタ25,26(W相
直列素子体15W)についても、上述した第1、第2ト
ランジスタ21,22(U相直列素子体15U)と同様
である。
W相コイル7Wには、図3に示すように、120°位相
をずらした正弦波状の電圧を印加する(このように12
0°位相をずらした正弦波状の電圧の印加は、後述する
図5に示すように制御信号E 0の出力タイミングをずら
すことにより得られる)ことにより、回転磁界を発生さ
せロータ12を回転させる。電圧の周波数を高くするこ
とによりモータ4は高速回転し、電圧の振幅値を大きく
することによりモータ4の発生トルクが大きくなる。
ータ4を回転させないときには、第1〜第6トランジス
タのデューティ比は、50%とされる。このときのU
相、V相及びW相の出力電圧値は、モータドライバ9の
入力電圧の略半分の大きさとされ、この際、電圧の振幅
は無く、各相間に電位差を生じない。
1,22(U相直列素子体15U)、第3、第4トラン
ジスタ23,24(V相直列素子体15V)及び第5、
第6トランジスタ25,26(W相直列素子体15W)
は、バッテリ8(電源)に対して直列に接続されてい
る。そして、例えば第1、第2トランジスタ21,22
を同時にオンするとバッテリ8がショートされたことと
同じになる。このようなことを避けるために、どのよう
な条件でも第1、第2トランジスタ21,22が同時に
オンしないように、コントローラ10は図4及び図5に
示すように、デッドタイムDTを設けて制御信号E0を
出力する。また、第3、第4トランジスタ23,24及
び第5、第6トランジスタ25,26についても同様で
ある。
びW相コイル7Wに対する通電を上述したように120
°ずらして行なうために、コントローラ10は図5に示
すように第1〜第6トランジスタ21〜26に対する制
御信号(パルス)E1〜E6の出力タイミングについ
て、U相コイル7U、V相コイル7V及びW相コイル7
W毎にずれるようにして制御信号E1,E2、制御信号
E3,E4、制御信号E5,E6を出力する。
3,E4、制御信号E5,E6に、それぞれ、上述した
ようにデッドタイムDTを設けるようにしているが、こ
のデッドタイムDT時の作動について、W相を例にして
説明する。例えば、W相にデッドタイムDTが生じると
き〔図5(1)〕に着目する。第5トランジスタ25が
オンであるとき〔図6(a)〕、図6(b)左側部分に
示すようにモータドライバ9からモータ4に電流が供給
される(電圧がHレベルになる)。
が大きいため、第5トランジスタ25がオフすると、図
6(b)右側部分に示すようにすぐに電圧が低下する
(電圧がLレベルになる)。これに対し、図6(c)に
示すように、断線などにより電流が流れない場合は回路
中の容量成分によりデッドタイムDT中の電圧は前の電
圧を保持することになる。このように断線故障がある場
合と、正常である場合とで、デッドタイムDT中におい
て電圧が異なる様相を示すことになる。本実施の形態で
は、このことを利用して故障検出をしている。
イムDT時に電圧検出センサが検出した電圧値がバッテ
リ電圧値であるときに断線故障があると判定する。この
故障判定は、各相(U相、V相及びW相)毎に行うこと
ができる。
ータ4の位置を検出する位置検出器(図示省略)が設け
られている。そして、コントローラ10は、位置検出器
の検出値と、正常時における制御信号E0とに応じて見
込まれる基準の位置データとを比較して故障検出に用い
るようにしている。
デッドタイムDT中、すなわち、ブレーキ作動を行なっ
ていない場合に、断線故障の検出を行うことができ、容
易に故障検出を行うことができる。
ディスクブレーキ装置を図7ないし図12に基づいて説
明する。この第2実施の形態は、第1実施の形態に比し
て、第1〜第6トランジスタ21〜26に代えて、第1
〜第6FET(MOSFET)31〜36を設け、コン
トローラ10がモータ4を停止状態にするように制御信
号E0(制御信号E1〜E6)を出力して得られるU相
コイル7U、V相コイル7V及びW相コイル7Wに流れ
る停止時電流IT、モータ4の正回転及び逆回転を交互
に短時間行った際にそれぞれ得られる短時間正回転時電
流IS及び短時間逆回転時電流IGを計測し、前記3つの
電流値から故障判断を行なうように構成されたことが主
に異なっている。
を備えており、モータ4の位置検出を行なうようにして
いる。また、U相コイル7U、V相コイル7V及びW相
コイル7Wには計器用変圧器39(計測手段)がそれぞ
れ設けられており、各計器用変圧器39に接続されたピ
ーク電圧検出回路40でピーク電圧等を検出するように
している。
る)は、発振器41と、発振器41に接続された同期検
波回路42と、同期検波回路42から信号に応じて制御
信号E 0(制御信号E1〜E6)を第1〜第6FET3
1〜36に出力して第1〜第6FET31〜36を作動
させるPWM変換回路43と、ピーク電圧検出回路40
に接続された判定回路44(故障判定手段)と、を有し
ている。
以下に説明する。運転者が操作するブレーキペダルの信
号に応じてモータ4に供給する電流値が計算され、トル
ク指令値Eが求められる。トルク指令値Eについては、
ブレーキパッドの引きずりを防止するためにブレーキペ
ダルを離した場合にモータ4を逆回転させる機能や、ト
ラクションコントロールのための4輪各々に対してブレ
ーキ力を可変する機能を考慮して値を定めることも可能
である。
に応じて発振器41は、正弦波信号Esin(ωt)、この
正弦波信号Esinωtと位相がそれぞれ120°、240
°異なる正弦波信号Esin(ωt+2π/3)、Esin(ωt
+4π/3)を生成し、これらを同期検波回路42に出力
し、また、リゾルバ38に信号Ecosωt、Esinωtを出
力する。
得られたEsin(ωt+θ)を同期検波することで、信号
Esin(θ)、Esin(θ+2π/3)、Esin(θ+4π/
3)を得、これをPWM変換回路に出力する。PWM変
換回路は、前記信号Esin(θ)、Esin(θ+2π/
3)、Esin(θ+4π/3)に基づいて、図8に示すよう
に制御信号E0(制御信号E1〜E6)を生成してこれ
をモータドライバ9に出力する。これにより、制御信号
E0(制御信号E1〜E6)に応じた電圧が、U相コイ
ル7U、V相コイル7V及びW相コイル7Wに印加する
ようにしている。
コイル7Wに上述したように電圧が印加されることによ
り、モータ4のステータ6には回転磁界が発生し、これ
に応じてロータ12は回転トルクを発生して回転する。
このロータ12の回転作動について概略的に説明すると
次のようになる。
ータ6の位置で上述したように正弦波電圧をステータ6
のU相コイル7U、V相コイル7V及びW相コイル7W
に印加し、例えばU相コイル7UにS極が、W相コイル
7WにN極が発生した場合、ロータ12のN極はU相コ
イル7U側に引き寄せられる。S極も同様にW相コイル
7W側に引き寄せられる。このように電磁力が作用する
ことにより、ロータ12に回転トルクが発生してロータ
12は回転する。
38から得られる角度信号が変化し、それに応じて最適
なU相コイル7U、V相コイル7V及びW相コイル7W
に対する印加電圧が変化する。これに応じて、PWM変
換回路は、制御信号E0(制御信号E1〜E6)の幅な
どを変えて、目的とするU相コイル7U、V相コイル7
V及びW相コイル7Wに対する印加電圧を調整するよう
にしている。
及びW相コイル7Wに対する印加電圧は、GND電圧に
対する電源電圧に相当するものであり、回路を絶縁する
ためにフォトカプラなどが必要とされる。MOSFET
(及びIGBT)は、アイソレーションゲートと呼ばれ
る構造を採用しており、容量成分を有しているので、こ
の容量成分からの放電あるいは充電のための時間も必要
となる。このため、前記デッドタイムDTは、フォトカ
プラによる遅延時間と、充放電のための時間を含めて構
成される。
動作について説明する。モータ4を回転させるために
は、ロータ12に対してステータ6(U相コイル7U、
V相コイル7V及びW相コイル7W)が発生する磁界を
90°進めるように各コイルに電圧を印加すればよい。
なお、逆回転は90°遅れるように各コイルに電圧を印
加すればよい。一方、磁界とロータ12の相対位置を同
じとすればロータ12は停止したままとなる。
電圧を印加すると、モータコイル7(U相コイル7U、
V相コイル7V及びW相コイル7W)には電圧に応じた
電流が流れる。この際、モータ4は回転していないの
で、誘起電圧を考慮しなくてよく、その電流値は印加電
圧をモータコイル7の抵抗値で割った値となる。この場
合、印加電圧はモータ4の回転角をθとしたとき、次式
で示すようになる。
であると、印加電圧を0とすることができ、0とされた
印加電圧に対応する相のコイルには電流は流れない。そ
こで、図9(a)に示すパターンで、モータ4の正回転
及び逆回転を交互に短時間行なうようにモータコイル7
に電圧を印加し、また、モータ4停止するように電圧を
印加すると、図9(b)に示すようにトルクリップルに
よる誤差(多少の位置変動)は生じるが、モータ4の回
転を起こさないようにすることができる。モータ4の正
回転及び逆回転のための時間(前記短時間)は、許容さ
れる回転角度までの時間を考慮して決定する。また、こ
のときの正回転及び逆回転のための印加電圧は停止して
いる状態の電圧より低い値(60%〜70%)とする。
すパターンでモータ4の正回転及び逆回転を交互に短時
間、行ない、また、モータ4を停止させ、それぞれのと
きに、モータコイル7に流れる電流(短時間正回転時電
流IS、短時間逆回転時電流IG及び停止時電流IT)を
求めると、各電流は図10(a)に示すようになり、si
n関数(停止時電流IT)及びcos関数(短時間正回転時電流
IS、短時間逆回転時電流IG)で表せる。
回転時電流IG及び停止時電流ITの3つの電流値の最大
値と最小値の差を求めると、図10(b)に示すよう
に、回転角度90°での値は小さいが、全体としてほぼ
一定の大きさになる。
ータ4の正回転及び逆回転を交互に短時間行なうよう
に、モータコイル7に電圧を印加する)での電圧印加に
おける電流(短時間正回転時電流IS、短時間逆回転時
電流IG及び停止時電流IT)を計測し、3つの電流値の
最大値と最小値の差を求めると、その値(最大値と最小
値の差)がほぼ一定であるという特異な態様を示すこと
になる。このときのモータコイル7に流れる電流を計測
したところ、図11の表1(図中、電流の単位はAであ
る。)に示されるデータを得た。
える。3相コイルのうち1相、例えばU相コイル7Uが
断線していた場合、モータコイル7(U相コイル7U、
V相コイル7V及びW相コイル7W)にいかなる電圧を
印加しても、U相コイル7Uの電流(U相電流)は
「0」であるので、V相コイル7VからW相コイル7W
へ、またはW相コイル7WからV相コイル7Vへ電流が
流れることになる。そして、この場合に上述したように
電流の最大値と最小値の差を求めると変化が大きく平均
値が小さい値になる。一方、断線がない場合には、上述
したように最大値と最小値の差は変化が少なく略一定の
大きさとなる。前記判定回路44は、前記検出電流の最
大値と最小値の差について正常時と断線時で上述したよ
うに相違があることに基づいて断線故障を検出する。そ
してこのように、モータ4に大きな電流を流すことなく
断線故障を検出するので、故障検出を容易に行なえるこ
とになる。
えばU相コイル7Uが断線していた場合、モータコイル
7(U相コイル7U、V相コイル7V及びW相コイル7
W)にいかなる電圧を印加しても、U相コイル7Uの電
流(U相電流)は「0」であるので、V相コイル7Vか
らW相コイル7Wへ、またはW相コイル7WからV相コ
イル7Vへ電流が流れることになる。そして、その値は
例えば、図12の表2(図中、電流の単位はAであ
る。)に示されるようになる。
ば明らかなように、正常時(図11の表1)にはU相電
流の最低値は0.19〔A〕であるのに対し、断線時は
0.01〔A〕であり、大きく異なっている。このよう
に、断線時に対象となる相の電流の大きさが極めて小さ
くなる(値「0」を含む)ので、このことにより故障検
出することもできる。
加した場合には、そのコイルには0.19〔A〕より小
さい電流が流れることになる。このことから、0〔また
は0.01〕〔A〕〜0.19〔A〕の範囲の電流が計
測された場合は、コネクタや端子台などの抵抗値が増加
したこと、ひいては接触抵抗増加の異常を検出すること
ができる。
転角度であっても、U相には、電流がほとんど流れず、
又、V相及びW相には、正常な場合と略同等な大きな電
流が流れている。したがって、U相の断線はどの角度で
あっても検出できる。なお、V相及びW相のいずれかが
断線した場合にも、U相の断線と同様に検出することが
できる。
ようとした電圧を印加しても断線している場合には、モ
ータ4は回転を続けようとすることを利用して断線を検
出する方法(以下、便宜上、停止のための電圧印加によ
る断線検出方法)がある。この検出方法では、例えばU
相が断線している場合、モータ4を停止させようとする
のに必要な電流がU相に流れないでV相及びW相のみに
流れるため、停止させようとする電圧を印加してもモー
タ4には回転モーメントが働く。このため、短時間であ
っても、モータ4の回転角度は正常な場合と異なったも
のとなり、トルクリップル分よりも角度変動が大きくな
る。そして、この検出方法(停止のための電圧印加によ
る断線検出方法)は、上述したように、モータ4の角度
を検出し、これを正常時に見込まれる回転角度値と比較
し、その異同に基づいて断線検出を行う。
ている状態で、前記検出方法(停止のための電圧印加に
よる断線検出方法)を用いて断線を検出することも可能
である。この場合には、ブレーキがかけられていてキャ
リパ内部のブレーキパッドが押えつけられているので、
モータ4を停止しておけばブレーキは解除されないこと
になり、運転者に特別に負担をかけず不都合を生じさせ
ない。
し図17に基づいて説明する。なお、図1ないし図16
に示す部材及び部分と同様の部材および部分については
同一の符号を用いその説明は、適宜省略する。
キ装置は、第2実施の形態(図7ないし図12)に比し
て、第1〜第6FET31〜36に代えて第1〜第6I
GBT131〜136を設け、さらに、第1、第2ゲー
トドライバ101,102と、U相、V相、W相に対応
して第1、第3、第5コンデンサC1,C3,C5と、
第1、第2ゲートドライバ101,102に電流供給を
する制御電源100と、制御電源100と第1ゲートド
ライバ101との間に介装されたダイオードD1及び電
流制限抵抗R1と、後述するように設けられた消費抵抗
Ra1及びフォトカプラPC1とを備えたことが主に異
なっている。前記U相、V相、W相に対応して略同等の
構成を有するので、以下、適宜、U相で代表して説明す
る
列接続され、接続部がモータ4のU相コイル7Uに接続
されており、両者を合せてU相直列素子体137Uとい
う。以下、同様に、第3、第4IGBT133、134
はV相直列素子体137Vといい、第5、第6IGBT
135、136はW相直列素子体137Wという。第
1、第3、第5IGBT131,133,135のゲー
ト(制御端子)には,第1ゲートドライバ101を介し
て制御電源100のプラス極が接続され,第2、第4、
第6IGBT132,134,136のゲートには、第
2ゲートドライバ102を介して電圧が15Vの制御電
源100のプラス極が接続されている。
3,135のコレクタには、バッテリ8のプラス端子が
接続されている。第2、第4、第6IGBT132,1
34,136のエミッタには、バッテリ8のマイナス端
子が接続されている。制御電源100のマイナス極は、
第2、第4、第6IGBT132,134,136のエ
ミッタに接続されている。
の第1ゲートドライバ101側と、第1、第2IGBT
131、132の接続部との間に介装されている。第
2、第3コンデンサC2,C3についても同様に設けら
れている。フォトカプラPC1は、発光ダイオードPC
1aと、フォトトランジスタPC1bとから構成されて
いる。発光ダイオードPC1aは消費抵抗Ra1と直列
接続され、発光ダイオードPC1a及び消費抵抗Ra1
は、電流制限抵抗R1及び第1コンデンサC1(第2、
第3コンデンサC2,C3)と並列に接続されている。
フォトトランジスタPC1bは抵抗Rb1と直列に接続
され、フォトトランジスタPC1b及び抵抗Rb1は、
制御電源100に並列に接続されている。
び第1コンデンサC1から、U相に対応するブートスト
ラップ回路201が構成されている。なお、V相に対応
して第2コンデンサC2を含むブートストラップ回路、
及びW相に対応して第3コンデンサC3を含むブートス
トラップ回路が備えられているが、その図示は省略す
る。
ートをエミッタ(FETの場合はソース)より高い電圧
(5V程度)とすることで、オンするように作られてお
り、第1、第3、第5IGBT131,133,135
(以下、適宜、上側のIGBTという)のゲートは、U
相、V相、W相に対して相対的な電圧が必要となる。そ
のため、駆動方法としては、フローティング駆動とブー
トストラップ駆動の2種類がよく知られている。フロー
ティング駆動は、4種類の電源を用意して別々に供給す
る方法であるので、回路が複雑であり、また、高価なも
のとなるので余り採用されていない。本実施の形態で
は、ブートストラップ駆動を採用している。
る。なお、一部記載内容が上述した説明と重複する。第
2、第4、第6IGBT132,134,136(以
下、適宜、下側のIGBTという。)のエミッタは制御
電源100(15V)のマイナス極に接続されており、
第1〜第6IGBT131〜136のゲートは、(制御
電源100のマイナス極の電圧)+15V程度の電圧で
駆動する。第1コンデンサC1は、第1IGBT131
を駆動する第1ゲートドライバ101の電源とされてい
る。同様に、第2、第3コンデンサC2,C3は、それ
ぞれ第3、第5IGBT133,135に対応して設け
られている。
ンデンサC2,C3)は、前記電流制限抵抗R1及びダ
イオードD1を介して制御電源100(15V)に接続
されている。そして、第2、第4、第6IGBT13
2,134,136(下側のIGBT)をオンすると、
対応する相(第2GBT132がオンした場合はU相)
の電圧がGNDレベルになる(以下、便宜上、第2GB
T132がオンしU相がオンした場合を例にする。)の
で、第1コンデンサC1には、ダイオードD1及び電流
制限抵抗R1を介して制御電源100から電流が供給さ
れる。そのため、第1コンデンサC1の両端には、制御
電源100の電圧(制御電圧)が印加されている。第
2、第3コンデンサC2,C3についても第1コンデン
サC1と同様である。このように、第2、第4、第6I
GBT132,134,136(下側のIGBT)のオ
ンの際に、第1コンデンサC1(第2、第3コンデンサ
C2,C3)に制御電圧が印加されて充電されること
を、便宜上、ブートストラップ動作という。なお、前記
ブーストラップ動作を行う第1、第2ゲートドライバ1
01,102は、第1コンデンサC1(第2、第3コン
デンサC2,C3)の両端の電圧を監視する機能を有し
ている
抵抗Ra1、フォトカプラPC1により断線検知回路1
10が構成されている。断線検知回路110は、消費抵
抗Ra1及びフォトカプラPC1に、第1コンデンサC
1(第2、第3コンデンサC2,C3)の電圧に比例す
る電流が流れることから、フォトカプラPC1の電流を
検出することにより第1コンデンサC1(第2、第3コ
ンデンサC2,C3)の両端の電圧を測定し、後述する
ように、コイルなどの断線を検出するようにしている。
第1コンデンサC1の電圧は抵抗R1及びフォトカプラ
PC1の発光ダイオードPC1aに及び消費抵抗Ra1
を介してショートされていることになるので、第1コン
デンサC1に蓄積された電荷は徐々に放電され電圧が低
下する。そのため、フォトカプラPC1に流れる電流は
徐々に下がり、ついにはゼロになる。
タコイルを介して他のY,V,W相はGNDとなってい
るので、ブートストラップ動作は正常に行われるので、
フォトカプラPC1の発光ダイオードPC1aは、一定
となり電圧は変化しない。
ータ7を回転させるためには、ロータに対してステータ
(コイル)が発生する磁界を例えば90°進める(逆回
転するためには例えば90°遅らせる)ようにコイルに
電圧を印加すればよいが、PWM波形を動作させるため
のIGBTが、磁界とロータの相対位置を同じとすれば
ロータは停止したままとなる。
は、全てのIGBTをオフとするサーボオフと呼ばれる
状態になる。モータ7を回転させ始める直前には、ま
ず、下側のIGBTをオンする。すると、IGBTのエ
ミッタ・コレクタ電圧は略ゼロとなるので、制御電源
(15V)からダイオードD1及び抵抗R1を介して第
1コンデンサC1(第2、第3コンデンサC2,C3)
に電流が流れる。所定時間が経過すると、第1コンデン
サC1(第2、第3コンデンサC2,C3)には、制御
電源100よりダイオードD1の順方向電圧分だけ低い
電圧(略14V)で電荷が蓄積される。ここで、モータ
7を回転させる場合には、上側のIGBTをオンするた
めにゲートには+5V以上の電圧が印加されると、第1
コンデンサC1の両端の電圧が一定のままでU相が上が
り始め、ゲート電圧は5V以上が保持できる。これが、
通常のブートストラップ機能である。
Tをオンする場合に独立にIGBTをオンした場合は、
モータ7のコイルは内部で接続されていることから、1
つのIGBTをオンしても同じ動作となる。この場合、
U,V,W相のいずれかのIGBTがオンすると、モー
タコイルを介して第1コンデンサC1は充電される。図
14に正常な場合のシーケンスごとの電圧を表形式で示
す。
は、断線している部分のコイルは他のIGBTに接続し
ていないので、他のIGBTがオンしても電圧には変化
が生じない。従って、コンデンサ電圧を放電したりある
いは、他の電圧に変換することでブートストラップ動作
が変化し、断線を検出できることになる。本実施の形態
では、前者(コンデンサ電圧を放電する)の方策を採用
している。
場合の波形を示す。図15の表4はV相が断線している
場合を示す。なお、下側のIGBTをオンすると、第1
コンデンサC1(第2、第3コンデンサC2,C3)の
電圧が低下していくことについて上述したが、コイルで
つながっていない相(断線している相)は、制御電源1
00からダイオードD1、フォトカプラPC1及び消費
抵抗Ra1から第2IGBT132のコレクタに電流が
流れ込むので、電圧は徐々に上昇する。そして、電圧波
形(図16)はコンデンサの両端の電圧(図17)と逆
位相になる。このため、U,V,W相の電圧を測定する
ことと、コンデンサの両端の電圧を測定することは等価
となる。本実施の形態は、コンデンサの両端の電圧を測
定することにより、U,V,W相の電圧状態(断線な
ど)を把握するようにしている。
し、ブートストラップ回路201の作動に用いられる第
1コンデンサC1(第2、第3コンデンサC2,C3)
は、電荷が蓄積されていないので、サーボオンしようと
しても、第1IGBT131をオンするだけの電圧を第
1IGBT131のゲートに印加できないので、第1I
GBT131はオンせず、断線した状態でのブレ−操作
の回避を図ることができその分、安全性を維持できる。
さらに、ブーストラップ動作を行う第1、第2ゲートド
ライバ101,102は、第1コンデンサC1(第2、
第3コンデンサC2,C3)の両端の電圧を監視する機
能を有しているので、下側のIGBTをオンするパター
ンを変えるだけで、第1コンデンサC1(第2、第3コ
ンデンサC2,C3)の電圧が変化するので、常時監視
を行うことができる。
ン(導通)すると、第1コンデンサC1は充電され、第
2IGBT132をオフした後、第1IGBT131を
オンすると、U相コイルに断線が生じていない場合は第
1コンデンサC1の電圧印加(ブートストラップ動作)
が継続される一方、U相コイルに断線が生じている場合
には、第1コンデンサC1、発光ダイオードPC1a及
び消費抵抗Ra1のショート回路が形成され、第1コン
デンサC1への電圧印加(ブートストラップ動作)が行
われなくなる。本実施の形態では、上述したように断線
の発生有無により、ブートストラップ動作が変化するこ
とに基づいて断線の有無を検出している。また、モータ
7の駆動用のメインバッテリ8から電流の供給が行われ
ていなくても、制御電源100の作動ににより断線の検
出を行える。
圧系のみを対象にして断線故障を検出するので、ブレー
キ作動を行う前の状態で断線検知を行うことが可能であ
り、検出を容易に行うことができる。
がIGBTである場合を例にしたがこれに代えてFET
で構成してもよい。
ば、直列素子体の2個のスイッチング素子が同時にオン
しないように設けられるデッドタイム時には、断線状態
であると、回路中の容量成分により前の電圧が保持され
た回電圧レベルが維持される一方、正常状態であるとモ
ータのインダクタンス成分により電圧が低下し、このよ
うに断線故障がある場合と、正常である場合とで、デッ
ドタイム中において電圧が異なる様相を示すことに基づ
いて断線故障を検出できる。デッドタイム時、すなわ
ち、電流を流さないときに故障検出するので、故障検出
を容易に行うことができる。
止状態にするようにパルス信号を出力して得られる3相
巻線に流れる停止時電流、モータの正回転及び逆回転を
交互に短時間行った際にそれぞれ得られる短時間正回転
時電流及び短時間逆回転時電流の3つの電流値のうち最
大値と最小値の差について、正常状態時に求めると、変
化が少なくほぼ一定の値となり、断線時と異なる様相を
示し、このことを利用して断線故障を検出できる。この
ため、モータに大きな電流を流さずに断線を検出でき、
その分、故障検出を容易に行なえることになる。
作動により制動力を発生するディスクブレーキ本体と、
モータの3相巻線とバッテリとの間に介装されコントロ
ーラからのパルス信号に応じて位相の異なる電流を生成
し該電流を前記3相巻線の各巻線に供給してモータを作
動するモータドライバとを備え、モータドライバは、前
記パルス信号によりオンオフするスイッチング素子を2
個直列接続してなる直列素子体を、前記3相巻線の各巻
線にそれぞれ対応して3組有し、該3組の直列素子体を
バッテリの極間に介装して構成される電動ディスクブレ
ーキ装置であって、前記スイッチング素子用の制御電源
を設け、前記バッテリのマイナス極側のスイッチング素
子における該マイナス極が接続される端子に制御電源の
マイナス端子を接続し、3相巻線が接続される2個のス
イッチング素子の接続部に接続されるコンデンサを有す
るブートストラップ回路が3組の直列素子体に対応して
設けられ、該コンデンサの電圧を計測しこの計測電圧値
に基づいて故障を検出する故障検出手段を設けており、
バッテリのマイナス極側のスイッチング素子をオン(導
通)すると、コンデンサは充電され、バッテリのマイナ
ス極側のスイッチング素子をオフした後、バッテリのプ
ラス極側のスイッチング素子をオンすると、コイルに断
線が生じていない場合はコンデンサの電圧印加(ブート
ストラップ動作)が継続される一方、コイルに断線が生
じている場合には、コンデンサへの電圧印加(ブートス
トラップ動作)が行われなくなるので、ブートストラッ
プ動作が変化することに基づいて断線の有無を検出でき
る。
レーキ装置を模式的に示す図である。
である。
である。
形図である。
示す波形図である。
である。
レーキ装置を示す回路図である。
を示す波形図である。
計測する際のモータの正回転及び逆回転を交互に短時間
行なうことを示す図である。
逆回転時電流の比較判定を説明するための図である。
である。
る。
ブレーキ装置に用いるモータドライバ及びコントローラ
を模式的に示す回路図である。
す図である。
圧)を示す図である。
波形図である。
す波形図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 モータの作動により制動力を発生するデ
ィスクブレーキ本体と、モータの3相巻線とバッテリと
の間に介装されコントローラからのパルス信号に応じて
位相の異なる電流を生成し該電流を前記3相巻線の各巻
線に供給してモータを作動するモータドライバとを備
え、モータドライバは、前記パルス信号によりオンオフ
するスイッチング素子を2個直列接続してなる直列素子
体を、前記3相巻線の各巻線にそれぞれ対応して3組有
し、該3組の直列素子体をバッテリの極間に介装して構
成される電動ディスクブレーキ装置であって、 各組の前記直列素子体の2個のスイッチング素子が同時
にオンしないように設けられるデッドタイム時に前記3
相巻線の電圧を計測し、この計測電圧値に基づいて故障
を検出する故障検出手段を設けたことを特徴とする電動
ディスクブレーキ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電動ディスクブレーキ装
置において、故障検出手段は、計測電圧値が前記バッテ
リ電圧値であるときに断線故障があると判定することを
特徴とする電動ディスクブレーキ装置。 - 【請求項3】 モータの作動により制動力を発生するデ
ィスクブレーキ本体と、モータの3相巻線とバッテリと
の間に介装されコントローラからのパルス信号に応じて
位相の異なる電流を生成し該電流を前記3相巻線の各巻
線に供給してモータを作動するモータドライバとを備え
た電動ディスクブレーキ装置であって、 モータを停止状態にするようにパルス信号を出力して得
られる3相巻線に流れる停止時電流、モータの正回転及
び逆回転を交互に短時間行った際にそれぞれ得られる短
時間正回転時電流及び短時間逆回転時電流を計測する計
測手段と、該計測手段により計測された前記3つの電流
値のうち最大値と最小値の差を、予め定めた基準データ
と比較して断線故障の判定を行なう故障判定手段とを有
することを特徴とする電動ディスクブレーキ装置。 - 【請求項4】 モータの作動により制動力を発生するデ
ィスクブレーキ本体と、モータの3相巻線とバッテリと
の間に介装されコントローラからのパルス信号に応じて
位相の異なる電流を生成し該電流を前記3相巻線の各巻
線に供給してモータを作動するモータドライバとを備
え、モータドライバは、前記パルス信号によりオンオフ
するスイッチング素子を2個直列接続してなる直列素子
体を、前記3相巻線の各巻線にそれぞれ対応して3組有
し、該3組の直列素子体をバッテリの極間に介装して構
成される電動ディスクブレーキ装置であって、 前記スイッチング素子用の制御電源を設け、 前記バッテリのマイナス極側のスイッチング素子におけ
る該マイナス極が接続される端子に制御電源のマイナス
端子を接続し、 3相巻線が接続される2個のスイッチング素子の接続部
に接続されるコンデンサを有するブートストラップ回路
が3組の直列素子体に対応して設けられ、 該コンデンサの電圧を計測しこの計測電圧値に基づいて
故障を検出する故障検出手段を設けたことを特徴とする
電動ディスクブレーキ装置。
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