JP2002058078A - インターホン機能付き遠隔操作装置 - Google Patents

インターホン機能付き遠隔操作装置

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JP2002058078A
JP2002058078A JP2000243847A JP2000243847A JP2002058078A JP 2002058078 A JP2002058078 A JP 2002058078A JP 2000243847 A JP2000243847 A JP 2000243847A JP 2000243847 A JP2000243847 A JP 2000243847A JP 2002058078 A JP2002058078 A JP 2002058078A
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microphone
control device
remote control
sensitivity
noise
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JP2000243847A
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English (en)
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Akihiko Tsugawa
明彦 津川
Shuichi Nishijima
周一 西島
Yoshihiro Fujimura
良裕 藤村
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Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンズフリー方式で通話を行わせるインター
ホン機能付き遠隔操作装置において、周囲雑音の大小や
部屋の広さなどにかかわらず円滑に通話を行えるように
する。 【解決手段】 マイクロホン11に入力される音量によ
って送話と受話とを切り替えるボイススイッチ21を備
えたインターホン機能付き遠隔操作装置1に、周囲の雑
音を検出する雑音検出装置30を設け、当該雑音検出装
置30において雑音が検出されると、マイクアンプ13
の利得を下げて当該雑音がボイススイッチ21に入力さ
れるのを防止し、もって雑音によるボイススイッチ21
の誤動作を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、他の遠隔操作装
置との間で通話を行い得るように構成されたインターホ
ン機能付き遠隔操作装置に関し、より詳細には通話時に
マイクロホンに入力される音量によって送話と受話を切
り替えるハンズフリー方式を採用したインターホン機能
付き遠隔操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば一般家庭などで使用され
る給湯器システムにおいては、給湯器の遠隔操作装置が
浴室や台所に設けられ、これらの場所から給湯器の遠隔
操作が行えるように構成されている。また最近では、こ
のような給湯器システムの遠隔操作用に配設された通信
線を利用して、浴室や台所などの遠隔操作装置同士で通
話を行い得るように構成してなるインターホン機能付き
の遠隔操作装置も提案されるに至っている。
【0003】ところで、このようなインターホン機能付
きの遠隔操作装置においては、遠隔操作装置間での通話
方式として、通話中にマイクロホンに入力される音量に
よって送話と受話の切り替えを行うハンズフリー方式を
採用したものが提案されている。このハンズフリー方式
を採用した遠隔操作装置では、マイクロホンに入力され
る音量によって送話と受話とが切り替えられるので、た
とえば台所の遠隔操作装置と浴室の遠隔操作装置とで通
話を行う場合を例にとると、台所側の通話者が台所の遠
隔操作装置に向かって話し始めると、その音声によって
台所側の遠隔操作装置が送話状態となり、これに伴って
浴室側の遠隔操作装置が受話状態となる。そして、台所
側の話しが終了し、これに応じて浴室側の通話者が浴室
の遠隔操作装置に向かって話し始めると、今度は浴室側
の音声によって浴室側の遠隔操作装置が送話状態とな
り、台所側の遠隔操作装置が受話状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなインターホン機能付き遠隔操作装置において、その
通話方式としてハンズフリー方式を採用した場合、以下
のような問題がありその改善が望まれていた。
【0005】すなわち、たとえばこのようなインターホ
ン機能付き遠隔操作装置を浴室に設置した場合、シャワ
ーやジェットバスの使用中に通話を行うと、これらシャ
ワーやジェットバスの使用によって発生する雑音がマイ
クロホンから入力されて浴室側の遠隔操作装置が送話状
態となることがある。つまり、ハンズフリー方式の下で
はこれら周囲の雑音(周囲雑音)によって通話が途切れ
たり、浴室側の送話状態が維持される等、インターホン
機能が誤動作をするおそれがあった。また、このような
周囲雑音による問題は、上述したシャワーやジェットバ
スに限らず浴室や台所の換気扇による雑音や、遠隔操作
装置がテレビやラジオを備えている場合にはこれらテレ
ビ等の出力音声等によっても同様の問題を生じるおそれ
があった。
【0006】また、その一方、上述したようなハンズフ
リー方式を採用するインターホン機能付き遠隔操作装置
を利用する者は、通常は当該遠隔操作装置の近傍にて通
話を行うが、時には当該遠隔操作装置と離れて通話を行
う場合がある。つまり、ハンズフリー方式の下では、通
話に際して特にスイッチ操作等を必要としないので通話
者は遠隔操作装置の近傍位置を離れることがある。たと
えば、通話者が台所で調理作業中にコンロや流し台に移
動しながら通話を行うような場合である。そのため、従
来のインターホン機能付き遠隔操作装置では、このよう
な場合に備えてスピーカの出力音量を調節可能としたも
のが提供されていたが、それだけでは通話先からの呼び
かけは聴き取り可能であるが、自己の発する音声がマイ
クロホンに届かず、通話先への呼びかけが正確に伝わら
ないという問題があった。特に、遠隔操作装置が設置さ
れる部屋(または浴室等)が広い場合にはこの点が特に
問題となっていた。
【0007】本発明は、このような要望に応じて考案さ
れたものであって、その目的とするところは、ハンズフ
リー方式で通話を行わせるインターホン機能付き遠隔操
作装置において、周囲雑音の大小や部屋の広さなどにか
かわらず円滑に通話可能なインターホン機能付き遠隔操
作装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載されたインターホン機能付
き遠隔操作装置は、被制御機器の遠隔操作を行なう遠隔
操作装置に、マイクロホンとスピーカとを有して音声の
送受話を行なう送受話手段と、上記マイクロホンに入力
される音量によって送話と受話とを切り替える通話制御
手段とが設けられたインターホン機能付き遠隔操作装置
であって、当該遠隔操作装置の周囲雑音を検出する雑音
検出手段と、上記マイクロホンの感度を設定するマイク
感度設定手段と、上記雑音検出手段の検出結果に応じて
上記マイク感度設定手段の感度設定を自動的に調節する
マイク感度調整手段とを有することを特徴とする。
【0009】すなわち、本発明の請求項1に係るインタ
ーホン機能付き遠隔操作装置では、当該遠隔操作装置が
他の遠隔操作装置と通話状態にある場合、当該遠隔操作
装置の周囲雑音が雑音検出手段によって検出される。そ
して、雑音検出手段において周囲雑音が検出されると、
マイク感度調整手段は、上記マイク感度設定手段におい
て設定されているマイクロホンの感度を下げる処理を実
行し、マイクロホンから入力される周囲雑音が通話制御
手段に入力されないようにして、通話制御手段の誤動作
を防止する。
【0010】なお、上記雑音検出手段による周囲雑音の
検出は、たとえば上記マイクロホンに入力される音量の
経時変化を監視するように構成し、入力される音量がほ
ぼ一定の場合にこれを雑音と判断させることができる。
また、雑音を発生させる機器の動作状況を雑音検出手段
に入力させて、当該機器が動作中である場合に雑音有り
と判断させることもできる。さらに、これらの手法を併
用して周囲雑音を検出することも可能である。
【0011】つまり、通常の会話であればマイクロホン
に入力される音量は常時変動するが、シャワーやジェッ
トバス等による雑音はその音量がほぼ一定となって経時
的な変化があまり現れないので、このような雑音の特徴
から周囲雑音を検出することが可能である。また、テレ
ビやラジオからの出力音声等は通常の会話と同様にその
音量が一定しないので、そのような雑音は当該雑音を発
生させる機器の動作状況を入力させ、当該機器が動作中
であれば周囲雑音も発生していると判断することができ
る。
【0012】また、本発明の請求項4に記載されたイン
ターホン機能付き遠隔操作装置は、被制御機器の遠隔操
作を行なう遠隔操作装置に、マイクロホンとスピーカと
を有して音声の送受話を行なう送受話手段と、上記マイ
クロホンに入力される音量によって送話と受話とを切り
替える通話制御手段とが設けられたインターホン機能付
き遠隔操作装置であって、上記マイクロホンの感度を設
定するマイク感度設定手段と、当該マイク感度設定手段
と連動してマイクロホンの感度設定を手動で行い得るよ
うにした操作手段とを有することを特徴とする。
【0013】すなわち、本発明の請求項4に係るインタ
ーホン機能付き遠隔操作装置は、マイク感度設定手段と
連動する操作手段を有することにより、マイクロホンの
感度が操作手段によって任意に設定可能とされている。
つまり、この請求項4の発明によれば、通話者は遠隔操
作装置が設置された部屋の広さや壁材の材質等の環境に
応じてマイクロホンの感度を自由に調節することができ
るので、予めマイクロホンの感度を上記環境にや合わせ
て設定しておくことにより、部屋の隅からでも通話を行
うことが可能となる。
【0014】また、本発明の請求項5に記載されたイン
ターホン機能付き遠隔操作装置は、被制御機器の遠隔操
作を行なう遠隔操作装置に、マイクロホンとスピーカと
を有して音声の送受話を行なう送受話手段と、上記マイ
クロホンに入力される音量によって送話と受話とを切り
替える通話制御手段とが設けられたインターホン機能付
き遠隔操作装置であって、上記マイクロホンの感度を設
定するマイク感度設定手段と、所定の基準信号を生成す
る基準信号生成手段と、上記基準信号を上記スピーカか
ら出力した際に上記マイクロホンに入力される基準信号
の音量に基づいて上記マイク感度設定手段の設定を調整
するマイク感度自己調整手段とを有することを特徴とす
る。
【0015】すなわち、この請求項5に係るインターホ
ン機能付き遠隔操作装置は、上記マイク感度調整手段に
よるマイクロホンの感度設定に際して、基準信号生成手
段で基準信号(たとえば1KHzの正弦波)を生成し、
この基準信号をスピーカから所定の音量で出力させる。
そして、この時に上記マイクロホンに入力される上記基
準信号の音量(入力レベル)に基づいてマイクロホンの
感度設定を行う。つまり、上記受信される音量が大きけ
ればインターホン機能付き遠隔操作が設置された部屋は
狭い(または壁材の材質の吸音性が低い)と判断できる
ので、上記マイク感度自己調整手段はマイクロホンの感
度を下げる処理を実行する。一方、この時の受信音量が
小さければ当該部屋は広い(または壁材の材質の吸音性
が高い)と判断できるので、上記マイク感度自己調整手
段はマイクロホンの感度を上げる処理を実行する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るインターホン
機能付き遠隔操作装置(以下、遠隔操作装置と称する)
を用いた給湯器システムの一実施形態を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0017】実施形態1 図1は、本発明に係る遠隔操作装置1と被制御機器たる
給湯器2との接続例を示している。この図示例では、給
湯器2に対して、浴室に設置される浴室遠隔操作装置1
aと、台所に設置される台所遠隔操作装置1bとが通信
ケーブル3をもって接続された状態が示されている。
【0018】図2は、このように接続された遠隔操作装
置1においてインターホン機能を実現する部位の概略構
成を示している。なお、これらの遠隔操作装置1は、い
ずれもその基本構成として給湯器2の遠隔操作を行なう
ための構成を備えているが、かかる構成は周知であり、
また本発明の要部とは直接関係しないので図示および説
明を省略する。また、インターホン機能を実現する部位
は、上記いずれの遠隔操作装置1においても同様の構成
よりなるので、同一の構成要素については同一の符号を
付して説明を省略する。
【0019】そして、上記遠隔操作装置1は、インター
ホン機能を実現するために、給湯器2の遠隔操作を行な
う遠隔操作装置に、マイクロホンとスピーカとを含んで
音声の送受話を行なう送受話手段と、上記マイクロホン
に入力される音量によって送話と受話とを切り替える通
話制御手段と、当該遠隔操作装置の周囲雑音を検出する
雑音検出手段と、上記マイクロホンの感度を設定するマ
イク感度設定手段と、上記雑音検出手段の検出結果に応
じて上記マイク感度設定手段の感度設定を自動的に調節
するマイク感度調整手段とを主要部として備えている。
【0020】具体的には、上記送受話手段は、通話時に
音声の入出力を行なうものであって、図2に示すよう
に、音声入力用のマイクロホン11と音声出力用のスピ
ーカ12と、マイクアンプ13と、スピーカアンプ14
とを含んで構成される。つまり、この送受話手段におい
ては、送話時にマイクロホン11に入力される音声がマ
イクロホン11によってアナログの電気信号(音声信
号)に変換され、マイクアンプ13において所定のレベ
ルまで増幅されて、後述する通話制御手段に入力され
る。一方、受話時には後述する通話制御手段において受
信・復調された音声信号がスピーカアンプ14で所定の
レベルまで増幅されてスピーカ12に入力され、スピー
カ12を介して音声として出力される。
【0021】通話制御手段は、図外の他の遠隔操作装置
との間で上記音声信号を送受信するための送受信装置2
0であって、この送受信装置20は、上記マイクロホン
11に入力される音量つまりマイクアンプ13を介して
入力される音声信号の入力レベルに応じて送話と受話と
を切り替えるボイススイッチ21を含んで構成される。
すなわち、このボイススイッチ21は、上記マイクアン
プ13から入力される音声信号の入力レベルが所定レベ
ル以上である場合には通話状態を送話状態に設定し、ま
た所定レベル以下の場合には通話状態を受話状態に設定
するように構成されている。
【0022】雑音検出手段は、遠隔操作装置1の周囲雑
音を検出するための雑音検出装置30で構成される。本
実施形態ではこの雑音検出装置30は、以下の二通りの
検出方法によって周囲雑音の検出を行っている。
【0023】すなわち、まず第1の検出方法は、上記マ
イクロホン11に入力される音量の経時変化を監視する
ことにより周囲雑音の有無を判断する方法である。この
第1の検出方法を採用する場合、上記雑音検出装置30
は、上記マイクアンプ13から出力される音声信号の信
号レベルを監視可能に構成される。そして、この場合、
上記マイクアンプ13から出力される信号レベルが所定
レベルを超えてほぼ一定している場合(つまり、安定し
ている場合)には、上記マイクロホン11の入力には雑
音が含まれている、つまり周囲雑音があると判断する。
【0024】これは、通話中にマイクロホン11に入力
される音声は、通常、その通話の内容に応じて音量が常
時変動する(つまり、通話時の音量は一定しない)もの
であるところ、シャワーやジェットバス等の作動に起因
する周囲雑音はその音量がほぼ一定となる傾向にある。
そのため、この第1の検出方法では、このような音量変
動の傾向に基づいて、マイクアンプ13から出力される
音声信号の信号レベルを監視することにより、信号レベ
ルの経時的な変化の状態から周囲雑音の有無のを判断す
るものである。
【0025】一方、第2の検出方法は、雑音を発生させ
る機器(たとえば、シャワーやジェットバス、換気扇
等)の動作状況に基づいて周囲雑音の有無を判断する方
法である。この第2の検出方法を採用する場合、上記雑
音検出装置30には、これら雑音を発生させる機器の動
作状況を示す信号が入力される。この信号としては、給
湯器2の燃焼制御やジェットバスの駆動制御用として上
記通信ケーブル3を介して送受信される制御信号が好適
に用いられる。つまり、上記雑音検出装置30は通信ケ
ーブル3を介して送受信される制御信号をモニタ可能に
構成され、当該制御信号に基づいて雑音を発生させる機
器の動作状況を把握し、当該機器が動作中であれば周囲
雑音があると判断する。
【0026】一方、たとえば換気扇やテレビ・ラジオ受
信機などのように、周囲雑音を発生させる原因とはなる
が、給湯器システムの制御対象でないために上述したよ
うな制御信号を外部に出力しない機器については、予め
これらの機器に動作状況を示す信号(モニタ信号)を出
力する端子(図示せず)を設けて、この端子から出力さ
れるモニタ信号を上記通信ケーブル3または赤外線や電
波を利用した無線などの他の通信手段を介して雑音検出
装置30に入力させる。つまり、このような本来的に制
御信号を出力しないタイプの機器においては、雑音検出
用にモニタ信号を出力させてこのモニタ信号を雑音検出
装置30に取り込むことによってこれら機器の動作状況
から周囲雑音の有無を判断する。
【0027】上記マイク感度設定手段としては、上記マ
イクアンプ13が用いられる。具体的には、上記マイク
アンプ13は利得(ゲイン)の調節が可能なアンプで構
成され、上記マイクロホン11の感度はこのマイクアン
プ13の利得を調節することによって設定される。
【0028】マイク感度調整手段は、上記雑音検出装置
30による周囲雑音の検出結果に応じて上記マイク感度
設定手段を構成するマイクアンプ13の利得調整を行う
装置40として構成される。すなわち、このマイク感度
の調整を行う装置(マイク感度調整装置)40は、上記
雑音検出装置30で検出された周囲雑音の大きさに応じ
て、周囲雑音が大きければマイクロホン11の感度を落
として、つまり、この場合マイクアンプ13の利得を小
さく設定し、上記周囲雑音がボイススイッチ21に入力
されるのを抑制する。
【0029】次に、このように構成されてなる本発明の
第1の実施形態に係る遠隔操作装置1を浴室に設置した
場合を例に、当該遠隔操作装置1の動作とシャワーやジ
ェットバスの動作との関係を図3のフローチャートに基
づいて説明する。
【0030】すなわち、本発明の第1の実施形態に係る
遠隔操作装置1では、まず図3ステップS1に示すよう
に、他の遠隔操作装置との通話状態に入っているか否か
が判断される。なお、この判断は上記ボイススイッチ2
1が動作を開始している否かによって行われる。
【0031】そして、図3ステップS1の判断が肯定
的、つまり他の遠隔操作装置と通話状態にあると判断さ
れた場合、次に図3ステップS2に示すように、シャワ
ーまたはジェットバスのいずれか、または双方が使用さ
れているか否かが判断される。
【0032】この判断は、上述した雑音検出装置30に
おいて周囲雑音が検出された否かによって行われる。す
なわち、雑音検出装置30による雑音検出方法として上
記第1の検出方法が採用されている場合には、マイクロ
ホン11から入力される音量の経時的変化によって周囲
雑音の有無が検出され、この判断の結果、周囲雑音が検
出されるとシャワーやジェットバスが動作中(使用中)
であると判断する。なお、この場合、雑音検出装置30
では、遠隔操作装置1の周囲で生じている雑音を検出す
るので、実際にはその発生原因がシャワーやジェットバ
スであるか否かを問わず次の処理を実行することにな
る。
【0033】これに対し、上記雑音検出装置30の雑音
検出方法として、上記第2の検出方法が採用されている
場合、雑音検出装置30では、通信ケーブル3を介して
送受信されている制御信号からシャワーやジェットバス
の動作状況を検出して、これらが動作中である場合には
周囲雑音があると判断して次の処理を実行する。
【0034】しかして、上記雑音検出装置30において
周囲雑音が検出されると、続く図3ステップS3に移行
してマイクロホン11の感度が落とされる。すなわち、
上記雑音検出装置30で周囲雑音が検出された場合、マ
イク感度調整装置40によって上記マイクアンプ13の
利得が低く設定される。一方、上記雑音検出装置30に
おいて周囲雑音が検出されない場合には、図3ステップ
S4に移行して、マイクロホン11の感度は通常の状態
に維持される。
【0035】このように、本発明の第1の実施形態に係
る遠隔操作装置1によれば、遠隔操作装置1が通話状態
にある時に遠隔操作装置1の近傍でシャワーやジェット
バスなど雑音を発生させる機器が使用されると、これら
によって発生する周囲雑音が雑音検出装置30によって
検出され、これにともなってマイクロホン11の感度が
自動的に低く設定されるので、これらの周囲雑音によっ
てボイススイッチ21が誤動作するおそれがない。した
がって、シャワーやジェットバス等の使用中においても
通話を安定して行うことができる。
【0036】実施形態2 次に、本発明の他の実施形態について図4および図5に
基づいて詳細に説明する。
【0037】この第2の実施形態に示す遠隔操作装置1
0は、遠隔操作装置10が設置される周囲の環境(たと
えば、遠隔操作装置10が設置される部屋の広さや壁材
の材質など)に応じて、当該遠隔操作装置10が備える
マイクロホンの感度を予め調整できるように構成された
ものであって、具体的には、インターホン機能を実現す
るために、マイクロホンとスピーカとを有して音声の送
受話を行なう送受話手段と、上記マイクロホンに入力さ
れる音量によって送話と受話とを切り替える通話制御手
段と、上記マイクロホンの感度を設定するマイク感度設
定手段と、当該マイク感度設定手段と連動してマイクロ
ホンの感度設定を手動で行い得るようにした操作手段と
を有している。
【0038】より詳細には、この遠隔操作装置10は、
図4に示すように、上記実施形態1に示す遠隔操作装置
1と同様に、マイクロホン11と、スピーカ12と、マ
イクアンプ13と、スピーカアンプ14と、ボイススイ
ッチ21とを備えている。また、特に本実施形態では、
上記実施形態1における雑音検出装置30およびマイク
感度調整装置40に代えて、マイクアンプ13と連動し
てマイクロホン11の感度設定を手動で行い得るように
構成された操作スイッチ部(操作手段)50が備えられ
ている。
【0039】この操作スイッチ部50は、上記マイクア
ンプ13の利得調整用の操作スイッチで構成される。そ
して、この操作スイッチ部50の操作によって上記マイ
クアンプ13の利得が手動で調整可能とされている。ま
た、これに関連して、上記マイクアンプ13は、上記操
作スイッチ部50の操作によってその利得が段階的に切
り替え可能とされる。また、上記操作スイッチ部50に
おいて一旦マイクアンプ13の利得が設定されると、マ
イクアンプ13はこの設定値を保持するように構成され
ている。
【0040】そこで、次にこのような遠隔操作装置10
を浴室に設置する場合を例として、図5のフローチャー
トに基づいて説明する。
【0041】すなわち、図5のフローチャートに示す遠
隔操作装置10は、浴室の広さに応じて上記マイクアン
プ13の利得が3段階に設定可能とされている。より具
体的には、図示の場合、マイクアンプ13の利得は、一
般的なユニットバスの広さ(図示例では0.75〜1.
25坪の広さ)に応じて設定された「標準のマイク感
度」(図5ステップS4参照)と、これよりも狭い浴室
に対応して上記標準のマイク感度よりマイク感度を低く
(つまりマイクアンプ13の利得を小さく)設定した
「低いマイク感度」(図5ステップS3参照)と、一般
的なユニットバスより広い浴室に対応して上記標準のマ
イク感度よりマイク感度を高く(つまりマイクアンプ1
3の利得を大きく)設定した「高いマイク感度」(図5
ステップS5参照)の3段階に切り替え可能とされてい
る。
【0042】そして、このような遠隔操作装置10にお
いては、その施工時において上記操作スイッチ部50の
操作により上記マイク感度の設定操作が行われ、この時
にに設定されたマイク感度が上記マイクアンプ13によ
ってその後も保持される。したがって、このマイク感度
の設定操作後に遠隔操作装置10が通話状態に突入する
と(図5ステップS1参照)、上記マイクアンプ13の
利得が浴室の広さに応じて予め設定されたマイク感度に
設定され(図5ステップS2参照)、その状態で通話が
可能となる。
【0043】なお、図5に示す例においては、マイク感
度が浴室の広さに応じて設定される場合を示したが、浴
室の広さ以外にもたとえば浴室の壁材の材質(たとえ
ば、FRPやタイル、大理石、木、モルタル等)によっ
てもマイクロホン11に入力される音量に違いがでるの
で、このような壁材の材質に応じてマイク感度を設定さ
せることも可能である。
【0044】このように、本発明の第2の実施形態に係
る遠隔操作装置10によれば、その施工時等に予め遠隔
操作装置10の周囲の環境に応じてマイク感度の設定が
行えるので、周囲の環境の相違によって通話品質が劣化
することが防止される。殊に、マイクロホン11の感度
を、部屋の隅からの音声も取り込み可能に設定しておく
ことにより、通話者は部屋の内部を移動しながでも通話
を行うことが可能となる。
【0045】実施形態3 次に、本発明の第3の実施形態について図6および図7
に基づいて詳細に説明する。この第3の実施形態は上記
第2の実施形態の改変例であり、上記第2の実施形態に
おいて手動で行っていたマイク感度の設定操作を自動で
行わせるものである。
【0046】具体的には、この第3の実施形態に示す遠
隔操作装置100は、インターホン機能を実現するため
に、マイクロホンとスピーカとを有して音声の送受話を
行なう送受話手段と、上記マイクロホンに入力される音
量によって送話と受話とを切り替える通話制御手段と、
上記マイクロホンの感度を設定するマイク感度設定手段
と、所定の基準信号を生成する基準信号生成手段と、上
記基準信号を上記スピーカから出力した際に上記マイク
ロホンに入力される基準信号の音量に基づいて上記マイ
ク感度設定手段の感度設定を調整するマイク感度自己調
整手段とを有している。
【0047】より詳細には、この遠隔操作装置100
は、図6に示すように、上記実施形態2に示す遠隔操作
装置10と同様に、マイクロホン11と、スピーカ12
と、マイクアンプ13と、スピーカアンプ14と、ボイ
ススイッチ21とを備えており、特に本実施形態では、
上記実施形態2における操作手段50に代えて、基準信
号生成部(基準信号生成手段)60と、マイク感度自己
調整部(マイク感度自己調整手段)70とが備えられて
いる。
【0048】上記基準信号生成部60は、上記スピーカ
14から出力する基準信号を生成する発信回路であっ
て、この基準信号生成部60では上記基準信号として、
たとえは1KHzの正弦波信号が生成される。そして、
この基準信号生成部60で生成された基準信号は、上記
スピーカアンプ14によって一定レベルに増幅された
後、スピーカ12から一定音量で出力可能とされてい
る。
【0049】一方、マイク感度自己調整部70は、上記
スピーカ14を介して一定音量で出力される基準信号の
再生音を受信して、その受信レベルに応じてマイクアン
プ13の利得を設定するように構成される。ここで図7
に、マイク感度の自動調整動作についてその手順を示
す。
【0050】すなわち、まず遠隔操作装置100を通話
状態にして(図7ステップS1参照)、この状態で上記
基準信号生成部60で生成した基準信号をスピーカアン
プ14を介してスピーカ12から一定音量で出力させる
(図7ステップS2参照)。この時、遠隔操作装置10
0の周辺は静粛な状態に保ち、マイクロホン11から基
準信号の再生音以外の音響が入力されないようにする。
【0051】このようにしてマイクロホン11に入力さ
れた基準信号の再生音は、上記マイクアンプ13で増幅
された後、マイク感度自己調整部70に入力される。マ
イク感度自己調整部70では、続く図7ステップS3に
示すように、入力された音声信号の入力レベル(受信レ
ベル)を測定する(図7ステップS3参照)。
【0052】そして、上記マイク感度自己調整手段70
は、測定された受信レベルに応じて、図7ステップS4
〜S6に示すように、受信レベルが低ければマイク感度
を上げる処理を行い(つまり、マイクアンプ13の利得
を大きく設定し)、また受信レベルが高ければマイク感
度を下げる処理を行う(つまり、マイクアンプ13の利
得を小さく設定する)。なお、受信レベルが予め設定し
た通常値の範囲内であればマイク感度は初期設定状態に
維持される。
【0053】つまり、スピーカ12から一定音量で基準
信号の再生音を出力した場合、遠隔操作装置100が設
置される部屋が広いければマイクロホン11を介して受
信される基準信号の入力レベルは低くなり、また、遠隔
操作装置100が設置される部屋が狭い場合には受信さ
れる基準信号の入力レベルは高くなるので、本発明の第
3の実施形態では、かかる基準信号の入力レベルの特性
から遠隔操作装置100の周囲の環境に応じたマイク感
度を自動的に設定するものである。
【0054】このように、本発明の第3の実施形態によ
れば、遠隔操作装置100が自動的に周囲の環境に応じ
たマイク感度が設定されるので、マイク感度の設定操作
を容易に行うことが可能である。
【0055】なお、上述した実施形態はあくまでも本発
明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれ
に限定されることなくその発明の範囲内で種々の設計変
更が可能である。
【0056】たとえば、上述した第1の実施形態では、
周囲雑音の検出方法として第1および第2の二通りの検
出方法を示したが、これらの検出方法は単独で、また両
者を組み合わせて使用することが可能である。
【0057】また、上記第2の実施形態では、操作スイ
ッチ部50の操作によってマイクアンプ13の利得調整
のみが行われる場合を示したが、スピーカアンプ14も
利得調整可能としておき、上記操作スイッチ部50の操
作と連動してスピーカアンプ14の利得も調整可能とす
ることもできる。
【0058】さらに、上記第2の実施形態では、主とし
て部屋の広さに応じてマイクロホン11の感度が調整さ
れる場合を示したが、マイクロホン11の感度調整は部
屋の広さだけでなく使用される壁材の材質等に応じて調
整することも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
から3のいずれかに記載の発明によれば、ハンズフリー
方式の通話方式を採用する遠隔操作装置が、周囲雑音を
検出する雑音検出手段と、マイクロホンの感度を設定す
るマイク感度設定手段と、上記雑音検出手段の検出結果
に応じて上記マイク感度設定手段の感度設定を自動的に
調節するマイク感度調整手段とを有することにより、通
話中に遠隔操作装置の周囲で雑音が発生しても、この雑
音はによって通話制御手段が誤動作することが防止され
るので、通話を円滑に行うことができる。
【0060】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、ハンズフリー方式の通話方式を採用する遠隔操作
装置が、マイクロホンの感度を設定するマイク感度設定
手段と、当該マイク感度設定手段と連動してマイクロホ
ンの感度設定を手動で行い得るようにした操作手段とを
有することから、遠隔操作装置を使用する環境に応じて
マイクロホンの感度を調節できる。したがって、広い部
屋や狭い部屋など、どのような部屋に遠隔操作装置が設
置された場合でも、部屋の隅から音声の入力を行い得る
ようにマイク感度を設定できる。
【0061】さらに、本発明の請求項5に記載の発明に
よれば、ハンズフリー方式の通話方式を採用する遠隔操
作装置が、マイクロホンの感度を設定するマイク感度設
定手段と、所定の基準信号を生成する基準信号生成手段
と、上記基準信号を上記スピーカから出力した際に上記
マイクロホンに入力される基準信号の音量に基づいて上
記マイク感度設定手段の設定を調整するマイク感度自己
調整手段とを有することから、上記マイク感度の設定を
遠隔操作装置の設置される環境に応じて自動的に行わせ
ることができ、マイク感度の設定操作が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠隔操作装置を給湯器システムに
適用した場合の接続例を示すブロック図である。
【図2】本発明の遠隔操作装置の第1の実施形態の概略
構成を示すブロック図である。
【図3】同遠隔操作装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【図4】本発明の遠隔操作装置の第2の実施形態の概略
構成を示すブロック図である。
【図5】同遠隔操作装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【図6】本発明の遠隔操作装置の第3の実施形態の概略
構成を示すブロック図である。
【図7】同遠隔操作装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
1,10,100 遠隔操作装置 2 給湯器 3 通信ケーブル 11 マイクロホン 12 スピーカ 13 マイクアンプ(マイク感度設定手
段) 14 スピーカアンプ 20 通話制御手段 21 ボイススイッチ 30 雑音検出装置(雑音検出手段) 40 マイク感度調整装置(マイク感度調
整手段) 50 操作スイッチ部(操作手段) 60 基準信号生成部(基準信号生成手
段) 70 マイク感度自己調整部(マイク感度
自己調整手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 良裕 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 Fターム(参考) 5K038 AA05 CC11 EE02 FF11 GG06 5K048 AA04 AA05 AA09 AA14 BA12 DC04 EB02 EB14 HA04 HA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被制御機器の遠隔操作を行なう遠隔操作
    装置に、マイクロホンとスピーカとを有して音声の送受
    話を行なう送受話手段と、前記マイクロホンに入力され
    る音量によって送話と受話とを切り替える通話制御手段
    とが設けられたインターホン機能付き遠隔操作装置であ
    って、 当該遠隔操作装置の周囲雑音を検出する雑音検出手段
    と、 前記マイクロホンの感度を設定するマイク感度設定手段
    と、 前記雑音検出手段の検出結果に応じて前記マイク感度設
    定手段の感度設定を自動的に調節するマイク感度調整手
    段とを有することを特徴とするインターホン機能付き遠
    隔操作装置。
  2. 【請求項2】 前記雑音検出手段は、前記マイクロホン
    に入力される音量の経時変化に基づいて周囲雑音の有無
    を判断することを特徴とする請求項1に記載のインター
    ホン機能付き遠隔操作装置。
  3. 【請求項3】 前記雑音検出手段は、雑音を発生させる
    機器の動作状況に基づいて周囲雑音の有無を判断するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインターホン機能付き
    遠隔操作装置。
  4. 【請求項4】 被制御機器の遠隔操作を行なう遠隔操作
    装置に、マイクロホンとスピーカとを有して音声の送受
    話を行なう送受話手段と、前記マイクロホンに入力され
    る音量によって送話と受話とを切り替える通話制御手段
    とが設けられたインターホン機能付き遠隔操作装置であ
    って、 前記マイクロホンの感度を設定するマイク感度設定手段
    と、当該マイク感度設定手段と連動してマイクロホンの
    感度設定を手動で行い得るようにした操作手段とを有す
    ることを特徴とするインターホン機能付き遠隔操作装
    置。
  5. 【請求項5】 被制御機器の遠隔操作を行なう遠隔操作
    装置に、マイクロホンとスピーカとを有して音声の送受
    話を行なう送受話手段と、前記マイクロホンに入力され
    る音量によって送話と受話とを切り替える通話制御手段
    とが設けられたインターホン機能付き遠隔操作装置であ
    って、 前記マイクロホンの感度を設定するマイク感度設定手段
    と、 所定の基準信号を生成する基準信号生成手段と、 前記基準信号を前記スピーカから出力した際に前記マイ
    クロホンに入力される基準信号の音量に基づいて前記マ
    イク感度設定手段の感度設定を調整するマイク感度自己
    調整手段とを有することを特徴とするインターホン機能
    付き遠隔操作装置。
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JP2021046965A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 株式会社コロナ 給湯機システム

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