JP2002057885A - 画像処理装置と画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置と画像処理方法

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JP2002057885A
JP2002057885A JP2000240469A JP2000240469A JP2002057885A JP 2002057885 A JP2002057885 A JP 2002057885A JP 2000240469 A JP2000240469 A JP 2000240469A JP 2000240469 A JP2000240469 A JP 2000240469A JP 2002057885 A JP2002057885 A JP 2002057885A
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JP2000240469A
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Masakazu Oshita
政和 大下
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質が高く任意の大きさを有する画像を得る
ことができる画像処理方法と、該画像処理方法を実現す
る画像処理装置とを提供する。 【解決手段】 認識された原画像データのパターンに応
じて、再現画像を生成する画像処理装置であって、原画
像データのパターンを複数回繰り返し認識して、認識さ
れたパターンに応じた複数の画像データを生成するパタ
ーン認識部77と、パターン認識部77により生成され
た各々の画像データを、認識されたパターン及び同一の
画像データが繰り返し生成された回数に応じて補正する
メモリブロック75と、メモリブロック75により補正
された画像データに応じて再現画像を生成する書込ユニ
ットとを備えたことを特徴とする画像処理装置を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原画像に忠実な再
現画像を生成する画像処理装置と画像処理方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来からの画像処理においては、ビット
マップ状に展開された画像データに対し、輪郭線のジャ
ギーを補正して画質の向上を図る技術が考えられてい
る。そして、このような補正は、予めメモリに記憶させ
ておくことが必要なデータを極力低減すると共に、画像
データのうちで補正が必要なドットの判別と、該ドット
に対する補正データの決定とをマイクロプロセッサ等に
より実行することにより、極めて短時間に行うようにさ
れている。
【0003】すなわち、より具体的には、ビットマップ
状に展開された画像データの黒ドット領域の白ドット領
域との境界部分の線分形状を認識して、該認識した線分
形状の特徴を複数ビットのコード情報に書き換え、少な
くともそのコード情報の一部を利用して補正が必要なド
ットか否かを判別し、補正が必要と判別したドットに対
して該コード情報に応じた補正を行う技術がある。
【0004】そして、このような画像処理によれば、補
正が必要な全てのパターンを予め作成しテンプレートに
記憶させておく必要が無くなり、短時間で簡易に該補正
を行うことができる。
【0005】また、上記コード情報に対し、更に主走査
及び副走査方向の補正情報を付加することによって、ジ
ャギー補正を行うと共に画像データを拡大し、または解
像度を高めることが可能であった。
【0006】しかしながら、現在においては、上記のよ
うな画像処理において画像を縮小する技術については考
えられていない。なお、予めページメモリに格納された
画像データを読み出すか否かを制御することにより画像
データを縮小することは既になされているが、原画像デ
ータを単純に削除する方法では、画像の劣化を招く可能
性があるという問題がある。また、不連続な読み出しを
複数回行う方法では、該縮小と同時にジャギー補正の効
果を得ることができないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解消するためになされたもので、画質が高く任意の大
きさを有する画像を得ることができる画像処理方法と、
該画像処理方法を実現する画像処理装置とを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、認識され
た原画像データのパターンに応じて、再現画像を生成す
る画像処理装置であって、原画像データのパターンを複
数回繰り返し認識して、認識されたパターンに応じた複
数の画像データを生成するパターン認識手段と、パター
ン認識手段により生成された各々の画像データを、パタ
ーン認識手段により認識されたパターン及び同一の画像
データが繰り返し生成された回数に応じて補正する補正
手段と、補正手段により補正された画像データに応じて
再現画像を生成する画像生成手段とを備えたことを特徴
とする画像処理装置を提供することにより達成される。
このような手段によれば、補正手段が画像データを繰り
返し生成された回数に応じて補正するため、原画像に対
して任意の倍率を有すると共に解像度の高い再現画像を
容易に生成することができる。
【0009】また、所定のタイミングにおいて定数を累
積加算する加算手段をさらに備え、パターン認識手段
は、加算手段により得られた和に所定の桁上がりが生じ
たときに、原画像データのパターンを認識するものとす
れば、上記倍率の自由度を容易に高めることができる。
ここで加算手段は、供給される信号に応じたタイミング
において定数を累積加算するものとすることができる。
【0010】また、本発明の目的は、認識された原画像
データのパターンに応じて、再現画像を生成する画像処
理方法であって、原画像データのパターンを複数回繰り
返し認識して、認識されたパターンに応じた複数の画像
データを生成する第一のステップと、各々の画像データ
を、認識されたパターン及び同一の画像データが繰り返
し生成された回数に応じて補正する第二のステップと、
補正された画像データにより再現画像を生成する第三の
ステップとを有することを特徴とする画像処理方法を提
供することにより達成される。このような手段によれ
ば、繰り返し生成された回数に応じて補正された画像デ
ータにより再現画像を生成するため、原画像に対して任
意の倍率を有する再現画像を容易に生成することができ
る。
【0011】また、第一のステップにおいては、所定の
タイミングで定数を累積加算したときに得られる和が所
定の桁上がりをする度に、原画像データのパターンを認
識することとすれば、上記倍率の自由度を容易に高める
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符
号は同一又は相当部分を示す。 [実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1に係る
レーザプリンタ2の構成を示すブロック図である。図1
に示されるように、本実施の形態1に係るレーザプリン
タ2は、コントローラ3と、エンジンドライバ4と、プ
リンタエンジン5と、内部インタフェース(内部I/
F)6とを備える。
【0013】ここで、コントローラ3はマイクロコンピ
ュータ(MPU)31と、読み出し専用メモリ(RO
M)32と、ランダムアクセスメモリ(RAM)33
と、データ入出力部(I/O)34と、操作パネル35
とを含む。また、エンジンドライバ4は中央演算処理装
置(CPU)41と、読み出し専用メモリ(ROM)4
2と、ランダムアクセスメモリ(RAM)43と、デー
タ入出力部(I/O)44とを含み、プリンタエンジン
5は書込ユニット26と、シーケンス制御群27と、セ
ンサ類28とを含む。そして、内部インタフェース6は
ドット補正部7を含む。
【0014】ここで、データ入出力部34はホストコン
ピュータ1と内部インタフェース6、MPU31、及び
操作パネル35に接続され、ROM32及びRAM33
はMPU31に接続される。また、データ入出力部44
は内部インタフェース6とCPU41、書込ユニット2
6、シーケンス制御群27、及びセンサ類28に接続さ
れる。そして、ROM42及びRAM43はCPU41
に接続される。
【0015】上記のような構成を有するレーザプリンタ
2においては、コントローラ3がホストコンピュータ1
から供給されるプリントデータを受信してページ単位の
ビットマップデータに展開し、レーザを駆動するための
ドット情報であるビデオデータに変換して内部インタフ
ェース6へ供給する。そして、エンジンドライバ4は、
内部インタフェース6から供給される該ビデオデータに
応じてプリンタエンジン5をシーケンス制御し、用紙に
可視像を形成する。
【0016】ここで、本発明の実施の形態に係るレーザ
プリンタ2においては、内部インタフェース6内にドッ
ト補正部7を設けることにより、コントローラ3から供
給されるビデオデータに対して後述する画像処理方法を
施し、画質の高い画像を生成する。
【0017】なお、図1に示されたROM32には、M
PU31で実行されるプログラムや定数データ、及び文
字フォント等が格納される。また、RAM33は一般的
なデータやドットパターン等を記憶し、データ入出力部
34はデータの入出力を制御する。また同様に、ROM
42はCPU41で実行されるプログラムや定数データ
等を格納し、RAM43は一時的にデータを記憶する。
また、データ入出力部44は、コントローラ3からビデ
オデータを入力したり、操作パネル35上の各スイッチ
の状態に応じた信号を入力したり、画像クロックWCLKや
ペーパーエンド等を示すステータス信号をコントローラ
3へ供給する。
【0018】さらに、コントローラ3は、ホストコンピ
ュータ1からプリント命令等のコマンド、及び文字デー
タや画像データ等のプリントデータを受信してそれらを
編集する。そして、文字コードならばROM32に記憶
している文字フォントにより画像書き込みに必要なドッ
トパターンに変換し、それらの文字及び画像(以下にお
いては、これらをまとめて単に「画像」という。)のビ
ットマップデータを、RAM33内のビデオRAM領域
にページ単位で展開する。
【0019】そして、エンジンドライバ4からレディ信
号と共に画像クロックWCLKが供給されると、コントロー
ラ3はRAM33内のビデオRAM領域に展開されてい
るビットマップデータ(ドットパターン)を、画像クロ
ックに同期したビデオデータとして、内部インタフェー
ス6を介してエンジンドライバ4に供給する。このと
き、内部インタフェース6に含まれたドット補正部7に
おいて、該ビットマップデータに対し本実施の形態に係
るドット補正が施される。
【0020】また、図1に示された操作パネル35に
は、図示していないスイッチや表示器が設けられ、ユー
ザによる該スイッチの操作に応じた情報がエンジンドラ
イバ4へ供給され、該表示器にはレーザプリンタ2の状
態が表示される。
【0021】また、エンジンドライバ4は、供給された
画像書き込みに必要なビデオデータを書込ユニット26
に出力すると共に、同期センサその他のセンサ類28か
らプリンタエンジン5各部の状態を示す信号を入力して
処理したり、例えばペーパーエンド等といった必要な情
報やエラー状況を示すステータス信号を内部インタフェ
ース6を介してコントローラ3へ供給する。
【0022】図2は、図1に示されたプリンタエンジン
5の機構を示す図である。図2に示されるように、レー
ザプリンタ2は上下2段の給紙カセット10a,10b
のいずれか、例えば上段の給紙カセット10aの用紙ス
タック11aから給紙ローラ12によって用紙が給送さ
れ、該用紙11はレジストローラ対13によって感光体
ドラム15の転写位置に搬送される。
【0023】ここで、メインモータ14により回転駆動
される感光体ドラム15は、帯電チャージャ16によっ
てその表面が帯電された後、書込ユニット26から供給
されるパルス幅変調(PWM)されたビームスポットに
より走査され、感光体ドラム15の表面に静電潜像が形
成される。そして、この潜像は現像ユニット17によっ
てトナーが付着されて可視像化され、そのトナー像はレ
ジストローラ対13によって搬送されてきた用紙11上
に転写チャージャ18の作用により転写される。そし
て、転写された用紙は感光体ドラム15から分離され、
搬送ベルト19によって定着ユニット20に送られて、
加圧ローラ20aにより定着ローラ20bに圧接され
る。これにより、該圧力と定着ローラ20bの温度とに
より、該用紙11にトナーが定着される。
【0024】なお、定着ユニット20から送出された用
紙11は、排紙ローラ21によって側面に設けられた排
紙トレイ22へ排出される。
【0025】一方、感光体ドラム15に残留しているト
ナーは、クリーニングユニット23によって除去されて
回収される。また、レーザプリンタ2内の上方には、コ
ントローラ3やエンジンドライバ4、及び内部インタフ
ェース6が形成された複数枚のプリント回路基板24が
搭載されている。
【0026】図3は、図1に示された書込ユニット26
の構成を示す図である。図3に示されるように、書込ユ
ニット26は、レーザダイオード(LD)ユニット50
と第一シリンダレンズ51、第一ミラー52、結像レン
ズ53、ディスク型モータ54とミラー面55aが方向
Aに回転されるポリゴンミラー55を含む回転偏向器5
6、第二ミラー57、第二シリンダレンズ58、第三ミ
ラー60、シリンダレンズからなる集光レンズ61、受
光素子からなる同期センサ62とを含む。
【0027】ここで、LDユニット50は、内部にレー
ザダイオード(以下においては、単に「LD」ともい
う)と、該LDから射出される発散性ビームを平行光ビ
ームにするコリメータレンズとを一体的に組み込んだも
のである。また、第一シリンダレンズ51は、LDユニ
ット50から射出された平行光ビームを感光体ドラム1
5上において副走査方向に整形させる機能を果たし、結
像レンズ53は第一ミラー52で反射された平行光を収
束性ビームに変換し、ポリゴンミラー55のミラー面5
5aに入射させる。
【0028】また、ポリゴンミラー55は、各ミラー面
55aを湾曲させて形成したRポリゴンミラーとし、従
来第二ミラー57との間に配置されていたfθレンズを
使用しないポストオブジェクト型(光ビームを収束光と
した後に偏向器を配置する形式)の回転偏向器56を構
成する。
【0029】また、第二ミラー57は、回転偏向器56
により反射され偏向された走査ビームを感光体ドラム1
5に向けて反射する。そして、この第二ミラー57で反
射された走査ビームは、第二シリンダレンズ58を経て
感光体ドラム15上の主走査線15aの線上に鋭いスポ
ットとして結像する。
【0030】また、第三ミラー60は、回転偏向器56
で反射された光ビームによる感光体ドラム15上の走査
領域外に配置され、入射された光ビームを同期センサ6
2側に向けて反射する。そして、第三ミラー60で反射
され集光レンズ61によって集光された光ビームは、同
期センサ62を構成するフォトダイオード等の受光素子
により、走査開始位置を一定に保つための同期信号に変
換される。
【0031】図4は、図1に示されたドット補正部7の
構成を示す図である。図4に示されるように、ドット補
正部7はパラレル/シリアル(P/S)コンバータ71
とFIFO(First In First Out)メモリ72、ウイン
ドウ(シフトレジスタ)73、パターン認識部74、メ
モリブロック75、ビデオデータ出力部76、及びタイ
ミング制御部77を含む。
【0032】ここで、パラレル/シリアル(P/S)コ
ンバータ71はデータ入出力部34及びタイミング制御
部77に接続され、FIFO(First In First Out)メ
モリ72はP/Sコンバータ71及びタイミング制御部
77に接続される。また、ウインドウ(シフトレジス
タ)73はP/Sコンバータ71とFIFOメモリ7
2、及びタイミング制御部77に接続される。そして、
パターン認識部74はウインドウ73及びタイミング制
御部77に接続され、メモリブロック75はパターン制
御部74及びタイミング制御部77に接続される。ま
た、ビデオデータ出力部76はメモリブロック75及び
タイミング制御部77に接続され、タイミング制御部7
7には信号FGATE, LGATE, LSYNC, RESET及び画像クロッ
クWCLKが、データ入出力部44から供給される。
【0033】上記のような構成を有するドット補正部7
において、P/Sコンバータ71は供給されるビデオデ
ータが8ビットのパラレルデータの場合、それを1ビッ
トのシリアルデータに変換してFIFOメモリ72へ供
給する。なお、コントローラ3から供給されるビデオデ
ータがシリアルデータである場合には、P/Sコンバー
タ71は要しない。また、P/Sコンバータ71はドッ
トの補正に関して基本的に関与しない。
【0034】次にFIFOメモリ72は、先入れ先出し
のメモリ(First In First Out memory)であり、その
構成は図5に示される。図5に示されるように、FIF
Oメモリ72は、マルチプレクサ721を介してシリア
ルに接続されたラインバッファ72a〜72gを含む。
そして、該7つのラインバッファ72a〜72gは、P
/Sコンバータ71を介してコントローラ3から供給さ
れたビデオデータをそれぞれ1ライン分格納する。
【0035】ここで、マルチプレクサ721は、タイミ
ング制御部77から供給されるデータ選択(DS)信号
がロウレベルのときは、P/Sコンバータ71から供給
されるシリアルなビデオデータとラインバッファ72a
〜72fから出力されたデータとを取り込み、DS信号
がハイレベルのときは、ラインバッファ72a〜72g
から出力されたデータを取り込んでラインバッファ72
a〜72gへ順次1ライン分のビデオデータを記憶す
る。
【0036】以下において、FIFOメモリ72の動作
を、図6から図8のタイミングチャートを参照しつつ説
明する。ここで、図6には、P/Sコンバータ71から
主走査1ライン分のビデオデータが第12番目まで供給
される場合が例として示される。
【0037】図6(b)に示されるように、DS信号の
最初のロウレベル期間においてはデータのライト信号の
みアサートされるため、マルチプレクサ721は第1番
目のビデオデータの取り込みだけを行う。なお、以降に
おいては常にデータのライト信号とリード信号が交互に
アサート及びネゲートされ、マルチプレクサ721は取
り込まれたデータが確実に読み出されるよう制御され
る。
【0038】そして、DS信号がロウレベルからハイレ
ベルになる時刻T1においては、マルチプレクサ721
へ既に取り込まれた第1番目のビデオデータがラインバ
ッファ72aに記憶され、図6(c)に示されるように
ラインバッファ72aから該第1番目のビデオデータが
出力される。
【0039】さらに、DS信号がロウレベルとなると、
マルチプレクサ721はP/Sコンバータ71から第2
番目のビデオデータを取り込むと共に、ラインバッファ
72aから第1番目のビデオデータを取り込む。これに
より、時刻T2では、マルチプレクサ721は第2番目
のビデオデータをラインバッファ72aに記憶するとと
もに、図6(d)に示されるように、ラインバッファ7
2bに第1番目のビデオデータを記憶する。
【0040】以下図6に示されるように、図6(b)に
示されるDS信号に同期して同様な動作を繰り返し、D
S信号の一周期毎において、各ラインバッファ72a〜
72gから順次新たな1ライン分のビデオデータが出力
される。
【0041】またこのとき、マルチプレクサ721から
は、図6(j)に示されるカウント信号がコード情報の
一部としてメモリブロック75に出力される。このカウ
ント信号は、図6(j)に示されるように、各ラインバ
ッファ72a〜72gから出力される各ライン毎のビデ
オデータにおける繰り返し回数を示す信号であり、図6
に示される例においては、DS信号の半周期を単位とし
て繰り返し回数は2回とされる。
【0042】なお、ビデオデータにおける該繰り返し回
数が3回とされる場合の動作が、図7に示される。そし
て、この場合においても、図6に示されたタイミングチ
ャートによる上記動作と同様に動作する。
【0043】すなわち、図7(b)に示されるように、
DS信号の最初のロウレベル期間においてはデータのラ
イト信号のみアサートされるため、マルチプレクサ72
1は第1番目のビデオデータの取り込みだけを行う。そ
して、DS信号がロウレベルからハイレベルになる時刻
T2においては、マルチプレクサ721へ既に取り込ま
れた第1番目のビデオデータがラインバッファ72aに
記憶され、図7(c)に示されるようにラインバッファ
72aから該第1番目のビデオデータが出力される。
【0044】さらに、時刻T3においてDS信号がロウ
レベルとなると、マルチプレクサ721はP/Sコンバ
ータ71から第2番目のビデオデータを取り込むと共
に、ラインバッファ72aから第1番目のビデオデータ
を取り込む。これにより、時刻T3では、マルチプレク
サ721は第2番目のビデオデータをラインバッファ7
2aに記憶するとともに、ラインバッファ72bに第1
番目のビデオデータを記憶する。
【0045】以下図7に示されるように、図7(b)に
示されるDS信号に同期して同様な動作を繰り返し、D
S信号の一周期毎において、各ラインバッファ72a〜
72gから順次新たなビデオデータが出力される。
【0046】またこのとき、マルチプレクサ721から
は、図7(j)に示されるカウント信号がコード情報の
一部としてメモリブロック75に出力され、図7に示さ
れる例においては、繰り返し回数は3回とされる。
【0047】一方、上記繰り返し回数が交互に3回及び
2回とされる動作例が、図8に示される。なお、図6及
び図7では図示が省略された信号LSYNCが、図8(a)
に示される。ここで、図8(a)及び図8(c)に示さ
れるように、タイミング制御部77においては一定の周
期を持った信号LSYNCに同期してDS信号が生成され
る。そして、図8に示された例においては、DS信号
は、時刻T1から時刻T2まで(信号LSYNCの1周期)
の間がロウレベルとされ、時刻T2から時刻T3まで
(信号LSYNCの2周期)の間がハイレベルとされ、時刻
3から時刻T4まで(信号LSYNCの1周期)の間がロウ
レベルとされ、さらに時刻T4から時刻T5まで(信号
LSYNCの1周期)がハイレベルとされる。
【0048】そして、DS信号は、上記時刻T1から時
刻T6までを一周期とした周期信号とされ、マルチプレ
クサ721は図8(c)に示されたDS信号に応じて、
上記と同様に動作する。すなわち、図8に示される例に
おいては、各ラインバッファ72a〜72gから出力さ
れるビデオデータは3回及び2回ずつ交互に繰り返され
る。
【0049】また、上記のように図8に示された例にお
いては、マルチプレクサ721は、繰り返し回数が3回
または2回であることを示す図8(k)に示されたカウ
ント信号をコード情報として出力する。
【0050】次に、図4に示されたウインドウ73につ
いて説明する。ウインドウ73は、図5に示されるよう
に、FIFOメモリ72に含まれた各ラインバッファ7
2a〜72gに対しそれぞれシリアルに接続され、各々
11ビット分のデータを格納できるシフトレジスタ73
a〜73gを含む。そして、各シフトレジスタ73a〜
73gの出力ノードはパターン認識部74に接続され
る。
【0051】ここで、図9にパターン検出用のウインド
ウ73におけるサンプル窓のレイアウトが示される。図
9に示されるように、ウインドウ73を構成する77ビ
ットのレジスタ出力のうち、枠で囲まれた49ドット分
が特定パターンすなわち水平または垂直に近い線分(厳
密に言えば黒ドット領域の境界)の検出に使用される検
出領域80とされる。そして、検出領域80にはさらに
3×3ドットのコア領域81が含まれ、コア領域81の
中心ドット(図5に示されたシフトレジスタ73dの、
×で示された中心ビットに対応する。)が補正の対象と
なる注目画素(ターゲットドット)とされる。
【0052】なお、ウインドウ73を構成する各シフト
レジスタ73a〜73gのうち、シフトレジスタ73
a,73gは7ビット、シフトレジスタ73b,73f
は8ビットで足るため、それぞれのシフトレジスタにお
ける図5に示される斜線部分は無くても良い。
【0053】上記のような構成において、図5に示され
たラインバッファ72a〜72g及びシフトレジスタ7
3a〜73g内を、ビデオデータが順次1ビットずつシ
フトする。これにより、注目ドットが順次変化しつつ、
その各注目ドットを中心としたウインドウ73内のビデ
オデータが連続的に抽出される。
【0054】そして、図5に示されたパターン認識部7
4は、ウインドウ73から抽出したドット情報を基に、
ターゲットとなっている注目ドット及びその周囲の情
報、特に画像データの黒ドットと白ドットの境界におけ
る線分形状の特徴を認識し、その認識結果を予め定めら
れたフォーマットのコード情報として出力する。そし
て、このコード情報がメモリブロック75に対するアド
レスコードとなる。
【0055】図10は、図4及び図5に示されたパター
ン認識部74の構成を示す図である。図10に示される
ように、パターン認識部74はコア領域認識部741と
周辺領域認識部742、マルチプレクサ743,74
4、傾き計算部745、位相計算部746、判別部74
7、及びゲート748を備え、周辺領域認識部742は
下領域認識部742Dと左領域認識部742L、右領域
認識部742R、及び上領域認識部742Uを含む。
【0056】ここで、コア領域認識部741はコア領域
81のパターンを認識して、注目ドットが水平方向の線
分を構成するものであるか垂直方向の線分を構成するも
のであるかを示す信号H/Vや、該線分の傾き方向を示
す信号DIR、注目ドットが黒か白かを示す信号B/
W、注目ドットが白のとき該ドットが該線分に対して上
側にあるか下側にあるかを示す信号U/L等を出力す
る。
【0057】また、判別部747は、コア領域認識部7
41により認識された線分において補正すべきパターン
の有無を判別し、補正すべきパターンが無いときにはハ
イレベルの信号NO-MATCHを出力する。
【0058】また、傾き計算部745は、検出領域80
において認識された線分の傾き(GRADIENT)の度合いを
示すコード情報Gを出力し、ゲート748は注目ドット
の位置(POSITION)を示すコード情報Pを出力する。
【0059】次に、図11及び図12を参照して、図4
に示されたメモリブロック75について説明する。図1
1に示されるように、メモリブロック75はパターンメ
モリ751のみにより構成される。そして、このパター
ンメモリ751は、パターン認識部74から供給される
12ビットのデータと、FIFOメモリ72から供給さ
れビデオデータの繰り返し生成回数を示す2ビットのカ
ウント信号とをコード情報として受け取り、該コード情
報に応じて10ビットからなる補正データを読み出して
パラレル出力する。なお、この補正データによりレーザ
が駆動され、補正されたドットパターンを有する画像を
得ることができる。
【0060】ここで、上記のように補正データは、繰り
返し生成回数を示す2ビットのカウント信号に応じてパ
ターンメモリ751から読み出されるため、特徴が同じ
線分に対しても、該線分を表すビデオデータの生成回数
に応じて異なる補正データによりレーザを駆動すること
ができる。
【0061】なお、図12に示されるように、パターン
メモリ751が、パターン認識部74から供給される1
2ビットのコード情報のみをアドレスとして該補正デー
タを出力する場合には、メモリブロック75は、パター
ン認識部74により特徴が同じものと認識された線分に
対して同じ補正データを出力することになる。
【0062】ここで、上記補正データは、コントローラ
3から供給されるビデオデータの1ドット毎に対応して
予めパターンメモリ751に格納されるデータであり、
該ドットの正規の幅に対し1/n(nは2以上の自然
数)の幅を有するドットを生成するためのレーザ発光時
間を指定する情報からなる。
【0063】また、図4に示されたビデオデータ出力部
76は、メモリブロック75から出力された情報をシリ
アル化し、エンジンドライバ4のデータ入出力部44を
介してプリンタエンジン5の書込ユニット26に供給す
る。そして、該シリアル化された補正データに応じて、
書込ユニット26に設けられたレーザダイオードがオン
/オフされる。
【0064】ここで、上記レーザダイオードのオン/オ
フは2値データにより制御されるが、多値データにより
制御する場合には、上記のような補正データのシリアル
化は必要とされない。すなわち、多値データによりレー
ザダイオードを制御する場合には、メモリブロック75
から出力された情報を、レーザダイオードのオン/オフ
及び出力を制御する信号としてそのまま使用し、書込ユ
ニット26による書き込みを実行する。
【0065】次に、図4に示されたタイミング制御部7
7は、エンジンドライバ4から1ページ分の書き込み期
間を規定する信号FGATEや、1ライン分の書き込み期間
を規定する信号LGATE、各ラインの書き込み開始及び終
了タイミングを示す信号LSYNC、1ドット毎の読み出し
及び書き込み周期を取るための画像クロックWCLK、及び
リセット信号RESETを入力して、P/Sコンバータ71
やFIFOメモリ72、ウインドウ73、パターン認識
部74、メモリブロック75、及びビデオデータ出力部
76に対して、それぞれ同期をとるために必要とされる
周期信号を供給する。
【0066】なお、上記において補正データは、コント
ローラ3に含まれたMPU31あるいはエンジンドライ
バ4に含まれたCPU41により、ROM32又はRO
M42から選択的にロードされ、あるいはホストコンピ
ュータ1からダウンロードされることによりメモリブロ
ック75に格納されるものとすれば、パターン認識部7
4により認識されるパターンに応じた補正データを容易
に変更することができる。
【0067】以下において、上記のような本実施の形態
1に係るレーザプリンタ2により得られる画像につい
て、図13から図18を参照しつつ説明する。まず一例
として、図13(a)に示された原画像データが、パタ
ーン認識部74により3回繰り返し認識される場合につ
いて説明する。
【0068】この場合には、一回目のパターン認識によ
り図13(b)に示された画像データが生成され、二回
目のパターン認識により図13(c)に示された画像デ
ータが生成され、三回目のパターン認識により図13
(d)に示された画像データが生成される。ここで、F
IFOメモリ72は、図13(a)に示された副走査方
向の走査周期が原画像データの該走査周期に対して1/
3となるように画像データをウインドウ73へ供給す
る。
【0069】また、図13(b)から図13(d)に示
されるように、パターン認識部74からメモリブロック
75へ出力されるコード情報は同一となるが、メモリブ
ロック75へは上記のように同一のビットマップ状に展
開された画像データの生成回数を示す2ビットのコード
情報がFIFOメモリ72から供給されるため、該生成
回数毎に異なる補正が施された画像データが、メモリブ
ロック75からビデオデータ出力部76へ供給される。
【0070】ここで、例えば該画像データに対してジャ
ギー補正をしない場合には、図13(b)から図13
(d)に基づいて図14に示された再現画像が得られる
が、上記のように画像データに対して生成回数毎に異な
る補正を施すことにより、図15に示された解像度の倍
密処理を伴うジャギー補正が施された再現画像を得るこ
とができる。
【0071】次に、図16から図18を参照して、本実
施の形態1に係る画像処理の他の例を説明する。ここ
で、この例においては、FIFOメモリ72が図8に示
されるように動作し、同一の画像データが交互に3回ま
たは2回繰り返し生成される。
【0072】また、上記の図13から図15に示された
例と同様に、副走査方向の走査周期が図16(a)に示
された原画像データの該走査周期に対して1/3となる
ように画像データがウインドウ73へ供給される。
【0073】そして、図16(b)から図16(d)に
示されるように、パターン認識部74からメモリブロッ
ク75へ出力されるコード情報は同一となるが、メモリ
ブロック75へは上記のように同一のビットマップ状に
展開された画像データの生成回数を示す2ビットのコー
ド情報がFIFOメモリ72から供給されるため、該生
成回数毎に異なる補正が施された画像データが、メモリ
ブロック75からビデオデータ出力部76へ供給され
る。
【0074】ここで、図16(d)に示されるように、
図16(a)に示された原画像データに対し3回目に生
成された画像データにおいては、その3−3行が削除さ
れる。これにより、ジャギー補正をしない場合には、図
16(b)から図16(d)に基づいて、図17に示さ
れた再現画像を得ることができる。すなわち、このよう
な画像処理によれば、図17に示されるように、1−3
行と3−3行及び5−3行が削除され、その結果図14
に示された再現画像に比して副走査方向に縮小された再
現画像を得ることができる。
【0075】また、この例において、図16(a)に示
された原画像に対して倍密処理を伴うジャギー補正を施
した場合は、図18に示される再現画像を得ることがで
きる。 以上より、本実施の形態1に係るレーザプリン
タ2によれば、原画像に対して任意の尺度を有する再現
画像を精度よく生成することができると共に、高解像化
と輪郭線に対するより細かなジャギー補正とを実現する
ことにより、高画質な画像を得ることができる。 [実施の形態2]本発明の実施の形態2に係るレーザプ
リンタは、図1に示されたレーザプリンタ2と同様な構
成を有するが、ドット補正部7の構成が相違するもので
ある。以下においては、本実施の形態2に係るレーザプ
リンタが、上記実施の形態1に係るレーザプリンタ2と
相違する点について詳しく説明する。
【0076】図19は、本発明の実施の形態2に係るド
ット補正部7aの構成を示す図である。図19に示され
るように、本実施の形態2に係るドット補正部7aは、
図4に示されたドット補正部7と同様な構成を有する
が、タイミング制御部77に接続された生成回数設定部
78をさらに備える点で相違するものである。
【0077】ここで、生成回数設定部78は、ビットマ
ップ状に展開された画像データが格納されたFIFOメ
モリ72から、繰り返し同一の画像データをウインドウ
73へ出力させる回数を任意に設定可能とする。
【0078】そして、例えば生成回数設定部78に、3
回と2回という二つの設定値を設定した場合には、FI
FOメモリ72は図8に示されたタイミングチャートに
従って動作し、結果的に原画像に対し5/6すなわち約
83.3%に縮小された再生画像を得ることができる。
【0079】また、生成回数設定部78に三つ以上の設
定値を設定し、該三つ以上の設定値において該画像デー
タを繰り返し生成する回数を交互に切り替えつつ画像デ
ータを生成すれば、再生画像の縮小率若しくは拡大率の
分解能を上げることができる。
【0080】以下において、原画像を縮小した再生画像
を生成する場合を例として、上記分解能について説明す
る。例えば、図13あるいは図16に示されたように、
副走査方向の走査周期が原画像データの該走査周期に対
して1/3周期である場合に、画像データを繰り返し生
成する回数としてn回とm回が設定されたときには、再
生画像の原画像に対する縮小率RはR=(n/6)+
(m/6)により算出される。ここで、n及びmは1か
ら3までのいずれかの自然数とされる。なお、完全な画
像の欠損となるため0は選択されないものとする。
【0081】従って、該縮小率は2/6(33.3
%)、3/6(50%)、4/6(66.7%)、5/
6(83.3%)のいずれかの値を取ることとなる。そ
して、この場合に生成回数設定部78に設定する設定値
を更に一つ追加すると、該縮小率Rは上記と同様な計算
により3/9(33.3%)、4/9(44.4%)、
5/9(55.6%)、6/9(66.7%)、7/9
(77.8%)、8/9(88.9%)と求めることが
できる。
【0082】以上より、本実施の形態2に係るレーザプ
リンタによれば、ドット補正部7aに生成回数設定部7
8を設け、画像データを繰り返し生成する回数を該生成
回数設定部78に複数設定することができるため、再生
画像の分解能を容易に向上させることができる。 [実施の形態3]上記実施の形態に係るレーザプリンタ
においては、原画像データにおける主走査方向の各ライ
ンの書き込み開始タイミングを示す信号LSYNCに同期し
て、同一の画像データが例えば3回及び2回交互に繰り
返し生成されたが、このような場合には再現画像の縮小
率及び拡大率の設定における分解能は、必ずしも十分な
ものではない場合がある。
【0083】すなわち、上記実施の形態2に係るレーザ
プリンタにおいて、生成回数設定部78へ該繰り返し回
数として3回及び2回が設定された場合には、上記のよ
うに原画像に対し5/6の大きさ、すなわち約83.3
%に縮小された再現画像を得ることができる。ここで、
該縮小率を例えば80%に設定したい場合には、該繰り
返し回数を最小とする組み合わせとして、5回及び3回
を生成回数設定部78に設定することが考えられる。
【0084】しかしながら、このような場合には、該繰
り返し回数の合計が増加し、必要な回路規模が増大して
しまう。そこで、本実施の形態3においては、回路規模
を増大させることなく変倍率の設定分解能が高められた
レーザプリンタについて説明する。
【0085】本発明の実施の形態3に係るレーザプリン
タは、上記実施の形態2に係るレーザプリンタと同様な
構成を有するが、図20に示されるように、タイミング
制御部77に接続されたタイミング生成用加算器79を
さらに備える点で相違するものである。なお、タイミン
グ生成用加算器79としては、例えば8ビットの加算器
が使用され、以下においては所定のタイミングで累積加
算する定数Aとして80h(128)が設定された場合
を例として説明する。また、生成回数設定部78には該
繰り返し回数として、3回及び2回の設定値が設定され
ているものとする。
【0086】本実施の形態3に係るレーザプリンタは、
図21のタイミングチャートに示されるように、上記実
施の形態1及び2に係るレーザプリンタと同様に動作す
るが、以下の点で相違する。
【0087】すなわち、図21に示されるように、各ラ
インバッファ72a〜72gから繰り返し出力されるビ
デオデータのうち、最後のビデオデータが主走査方向に
おいて書き込まれるタイミングを示す信号LSYNCをトリ
ガに、タイミング生成用加算器79は、時刻T3,T
5,T7,T9,T11,T13,T15,T17にお
いてそれぞれ定数を累積加算する。
【0088】そして、図21(c)及び図21(d)に
示されるように、タイミング生成用加算器79は、該累
積加算結果により8ビット加算器において9ビット目へ
の桁上がりを生じた場合には、ハイレベルのキャリー信
号(RC信号)をタイミング制御部77へ供給する。
【0089】ここで、タイミング制御部77は、タイミ
ング生成用加算器79からロウレベルのRC信号が供給
された場合には、該繰り返し回数として3回を選択し、
ハイレベルのRC信号が供給された場合には、該繰り返
し回数として2回を選択する。 そして、より一般的に
は、副走査方向の走査周期が原画像データの該走査周期
に対して1/3周期である場合に、生成回数設定部78
にn回及びm回が設定され、タイミング生成用加算器7
9における加算定数がA(8ビット加算器の場合には1
〜255の範囲内におけるいずれかの値)とされる場合
は、再生画像の原画像に対する縮小率Rは、R=(n/
3)×{(256−A)/256}+(m/3)×(A
/256)により算出される。
【0090】なお、上式のn及びmとして3を代入する
と、加算定数Aによらず常に縮小率Rは1(100%)
となるため、生成回数設定部78にn及びmとして3を
設定すれば、原画像と同じ大きさの再現画像を生成する
ことができる。
【0091】また、上式においてn=3,m=2,A=
80h(128)を代入すれば、縮小率Rは5/6(約
83.3%)と求められ、n=3,m=2,A=9Ah
(154)を代入すれば、縮小率Rは614/768
(約80%)と求められる。
【0092】従って、本実施の形態3に係るレーザプリ
ンタによれば、生成回数設定部78に設定する値を上記
実施の形態2に係るレーザプリンタと同様に3回及び2
回とした場合であっても、原画像に対して約80%の大
きさの再現画像を得ることができることとなる。
【0093】なお、本実施の形態3に係るレーザプリン
タによる他の動作例として、タイミング生成用加算器7
9に設定される加算定数Aが91hである場合が図22
に示される。ここで、図22に示されるように、本実施
の形態に係るレーザプリンタは、図21を参照しつつ説
明された上記動作と同様に動作する。
【0094】すなわち、タイミング生成用加算器79
は、時刻T3,T5,T7,T9,T11,T13,T
15,T17においてそれぞれ定数91hを累積加算
し、図22(c)及び図22(d)に示されるように、
加算結果の桁上がりに応じてハイレベルに活性化された
RC信号をタイミング制御部77へ供給する。そして、
各ラインバッファ72a〜72gは、時刻T2,T4,
T6,T8,T10,T12,T14,T16,T18
において、順次新たなビデオデータを出力する。
【0095】以下において、上記のような本実施の形態
3に係るレーザプリンタにより得られる画像について、
図23から図25を参照しつつ説明する。ここでは、図
23(a)に示された原画像データが、パターン認識部
74により3回繰り返し認識される場合について説明す
る。
【0096】この場合には、一回目のパターン認識によ
り図23(b)に示された画像データが生成され、二回
目のパターン認識により図23(c)に示された画像デ
ータが生成され、三回目のパターン認識により図23
(d)に示された画像データが生成される。ここで、F
IFOメモリ72は、図23(a)に示された副走査方
向の走査周期が原画像データの該走査周期に対して1/
3となるように画像データをウインドウ73へ供給す
る。また、主走査方向においては、ウインドウ73内の
シフトレジスタ73a〜73gに格納された画像データ
が、画像クロックWCLKの2倍の周期でパターン認識部7
4へ供給される。
【0097】そして、図23(b)から図23(d)に
示されるように、パターン認識部74からメモリブロッ
ク75へ出力されるコード情報は同一となるが、メモリ
ブロック75へは副走査方向において同一となるビット
マップ状画像データの繰り返し生成回数を示す2ビット
のコード情報と、主走査方向において同一となるビット
マップ状画像データの繰り返し生成回数を示す2ビット
のコード情報とがFIFOメモリ72から供給される。
これにより、副走査方向及び主走査方向のそれぞれにお
ける繰り返し生成回数毎に異なったアドレスがメモリブ
ロック75へ供給されるため、該アドレス毎に対応して
異なる補正が施された画像データがメモリブロック75
からビデオデータ出力部76へ供給される。
【0098】ここで、図23(b)及び図23(c)に
示されるように、図23(a)に示された原画像データ
に対し1回目及び2回目に生成された画像データにおい
ては、主走査方向に関して、そのB−2列及びD−2列
が削除される。また、図23(d)に示されるように、
図23(a)に示された原画像データに対し3回目に生
成された画像データにおいては、副走査方向に関して、
その1−3行と3−3行及び5−3行が削除される。
【0099】これにより、ジャギー補正をしない場合に
は、図23(b)から図23(d)に基づいて、図24
に示された再現画像を得ることができる。すなわち、こ
のような画像処理によれば、図24に示されるように、
副走査方向に関して3行及び主走査方向に関して2列削
除された再現画像を生成することができ、その結果図2
3(a)に示された原画像に比して副走査方向及び主走
査方向に縮小された再現画像を得ることができる。
【0100】また、この例において、図23(a)に示
された原画像に対して倍密処理を伴うジャギー補正を施
した場合は、図25に示される再現画像を得ることがで
きる。
【0101】以上より、本発明の実施の形態3に係るレ
ーザプリンタによれば、原画像に対する変倍率の分解能
を容易に向上させることができると共に、生成回数設定
部78に設定する繰り返し数に応じて、副走査方向及び
主走査方向に縮小された再現画像を容易に得ることがで
きる。
【0102】なお、上記実施の形態1から3において
は、図1に示されるように、レーザプリンタ2に含まれ
たコントローラ3とエンジンドライバ4との間に設けら
れた内部インタフェース6に、ドット補正部7が内設さ
れる例について説明したが、ドット補正部7はコントロ
ーラ3またはエンジンドライバ4に内設させることとし
てもよい。
【0103】また、上記実施の形態1から3において
は、レーザプリンタについて説明したが、本発明はLE
Dプリンタ等の各種光プリンタやデジタル複写機、ある
いはファクス装置といったデジタル画像データにより画
像を形成する画像形成装置、あるいは該形成した画像を
さらに表示する画像表示装置に広く適用することができ
る。
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る画像処理装置
によれば、繰り返し生成された回数に応じて補正された
画像データにより再現画像を生成するため、原画像に対
して任意の倍率を有すると共に、解像度が高い再現画像
を容易に得ることができる。
【0104】また、所定のタイミングで定数を累積加算
したときに得られる和が所定の桁上がりをする度に、原
画像データのパターンを認識することとすれば、上記倍
率の自由度を容易に高めることができるため、汎用性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るレーザプリンタの
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されたプリンタエンジンの機構を示す
図である。
【図3】図1に示された書込ユニットの構成を示す図で
ある。
【図4】図1に示されたドット補正部の構成を示す図で
ある。
【図5】図4に示されたFIFOメモリとウインドウの
具体的構成を示す図である。
【図6】図5に示されたFIFOメモリの動作を示す第
一のタイミングチャートである。
【図7】図5に示されたFIFOメモリの動作を示す第
二のタイミングチャートである。
【図8】図5に示されたFIFOメモリの動作を示す第
三のタイミングチャートである。
【図9】図4及び図5に示されたウインドウの構成を示
す図である。
【図10】図4に示されたパターン認識部の構成を示す
図である。
【図11】図4に示されたメモリブロックの構成を示す
図である。
【図12】図4に示されたメモリブロックの他の構成を
示す図である。
【図13】実施の形態1に係る画像処理の例を説明する
第一の図である。
【図14】実施の形態1に係る画像処理の例を説明する
第二の図である。
【図15】実施の形態1に係る画像処理の例を説明する
第三の図である。
【図16】実施の形態1に係る画像処理の他の例を説明
する第一の図である。
【図17】実施の形態1に係る画像処理の他の例を説明
する第二の図である。
【図18】実施の形態1に係る画像処理の他の例を説明
する第三の図である。
【図19】本発明の実施の形態2に係るドット補正部の
構成を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態3に係るドット補正部の
構成を示す図である。
【図21】実施の形態3に係るレーザプリンタの第一の
動作を示すタイミングチャートである。
【図22】実施の形態3に係るレーザプリンタの第二の
動作を示すタイミングチャートである。
【図23】実施の形態3に係るレーザプリンタによる画
像処理の例を説明する第一の図である。
【図24】実施の形態3に係るレーザプリンタによる画
像処理の例を説明する第二の図である。
【図25】実施の形態3に係るレーザプリンタによる画
像処理の例を説明する第三の図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 レーザプリンタ 3 コントローラ 4 エンジンドライバ 5 プリンタエンジン 6 内部インタフェース(内部I/F) 7,7a ドット補正部 10a,10b 給紙カセット 11 用紙 11a 用紙スタック 12 給紙ローラ 13 レジストローラ対 14 メインモータ 15 感光体ドラム 15a 主走査線 16 帯電チャージャ 17 現像ユニット 18 転写チャージャ 19 搬送ベルト 20 定着ユニット 20a 加圧ローラ 20b 定着ローラ 21 排紙ローラ 22 排紙トレイ 23 クリーニングユニット 24 プリント回路基板 26 書込ユニット 27 シーケンス制御群 28 センサ類 31 マイクロコンピュータ(MPU) 32,42 読み出し専用メモリ(ROM) 33,43 ランダムアクセスメモリ(RAM) 34,44 データ入出力部(I/O) 35 操作パネル 41 中央演算処理装置(CPU) 50 レーザダイオード(LD)ユニット 51 第一シリンダレンズ 52 第一ミラー 53 結像レンズ 54 ディスク型モータ 55 ポリゴンミラー 55a ミラー面 56 回転偏向器 57 第二ミラー 58 第二シリンダレンズ 60 第三ミラー 61 集光レンズ 62 同期センサ 71 パラレル/シリアル(P/S)コンバータ 72 FIFO(First In First Out)メモリ 72a〜72g ラインバッファ 73 ウインドウ(シフトレジスタ) 73a〜73g シフトレジスタ 74 パターン認識部 75 メモリブロック 76 ビデオデータ出力部 77 タイミング制御部 78 生成回数設定部 79 タイミング生成用加算器 80 検出領域 81 コア領域 721,743,744 マルチプレクサ 741 コア領域認識部 742 周辺領域認識部 742D 下領域認識部 742L 左領域認識部 742R 右領域認識部 742U 上領域認識部 745 傾き計算部 746 位相計算部 747 判別部 748 ゲート 751 パターンメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AA18 AB05 AC08 BC05 BD01 BD06 BD24 5B057 AA01 BA02 CA02 CA06 CA12 CA16 CB02 CB06 CB12 CB16 CB19 CC02 CD07 CE05 CH07 CH08 CH18 DA08 DA17 DB02 DB05 DB08 DC16 DC33 5C076 AA03 AA21 AA22 AA32 BA02 BA06 BB03 BB06 CB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 認識された原画像データのパターンに応
    じて、再現画像を生成する画像処理装置であって、 前記原画像データのパターンを複数回繰り返し認識し
    て、認識されたパターンに応じた複数の画像データを生
    成するパターン認識手段と、 前記パターン認識手段により生成された各々の前記画像
    データを、前記パターン認識手段により認識された前記
    パターン及び同一の前記画像データが繰り返し生成され
    た回数に応じて補正する補正手段と、 前記補正手段により補正された前記画像データによって
    前記再現画像を生成する画像生成手段とを備えたことを
    特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 所定のタイミングにおいて定数を累積加
    算する加算手段をさらに備え、 前記パターン認識手段は、前記加算手段により得られた
    和に所定の桁上がりが生じたときに、前記原画像データ
    のパターンを認識する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記加算手段は、供給される信号に応じ
    たタイミングにおいて前記定数を累積加算する請求項2
    に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 認識された原画像データのパターンに応
    じて、再現画像を生成する画像処理方法であって、 前記原画像データのパターンを複数回繰り返し認識し
    て、認識された前記パターンに応じた複数の画像データ
    を生成する第一のステップと、 各々の前記画像データを、認識された前記パターン及び
    同一の前記画像データが繰り返し生成された回数に応じ
    て補正する第二のステップと、 補正された前記画像データによって前記再現画像を生成
    する第三のステップとを有することを特徴とする画像処
    理方法。
  5. 【請求項5】 前記第一のステップにおいては、所定の
    タイミングで定数を累積加算したときに得られる和が所
    定の桁上がりをする度に、前記原画像データのパターン
    を認識する請求項4に記載の画像処理方法。
JP2000240469A 2000-08-08 2000-08-08 画像処理装置と画像処理方法 Pending JP2002057885A (ja)

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