JP2002057764A

JP2002057764A - 電子装置

Info

Publication number: JP2002057764A
Application number: JP2000242661A
Authority: JP
Inventors: Junji Inai; 淳二井内
Original assignee: Kenwood KK
Current assignee: Kenwood KK
Priority date: 2000-08-10
Filing date: 2000-08-10
Publication date: 2002-02-22

Abstract

(57)【要約】【課題】装置パネルの開口窓に周設される粘着層がず
れることなく、指定位置に確実に設置できて作業性を向
上させる構造を備えた電子装置を提供する。【解決手段】装置パネル１に開口窓２及び開口窓保護
体３を備え、この開口窓２に周設される枠体状凹部４と
粘着層５とにより開口窓保護体３を係着または貼着して
装置パネル１に位置固定する構造を備える電子装置で、
この枠体状粘着体Ａは開口窓保護体３側の離型紙層６と
枠体状の粘着層３とを備え、離型紙層６は枠体状凹部Ａ
に外枠の形状で位置決めされ、かつ枠体状の粘着層５よ
り外周の外枠の形状で同じもしくは大とする形状にして
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、携帯
無線機、ＰＨＳ、情報端末機器、パソコンなどの電子装
置に係り、特に、表示部（表示画面）用の開口窓を保護
する構造を備えた電子装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図２は、従来の電子装置のひとつ携帯電
話機を例とした説明図であり、(１)は枠体状粘着体Ａ、
(２)は粘着層５を装置パネル１に貼着した様子を示す。
電子装置の装置パネル１（フロントパネル）は、ＬＣＤ
表示部等のための開口窓２を有しており、この開口窓２
はフロントガラス等の開口窓保護体（図示しないが、図
１では３で示す）によって被われて保護される。開口窓
２の周囲には開口窓保護体を取り付ける枠体状凹部４が
設けられて、ここの外枠の形状４ａ（外周形状）に開口
窓保護体の外枠が係合または係着され、さらに配設して
ある枠体状粘着体Ａの粘着層５により開口窓保護体が貼
り着けられることで、装置パネル１に位置固定される。

【０００３】枠体状粘着体Ａは、粘着層５と離型紙層６
とからなる両面テープ状構造をなしており、装置パネル
への貼着においては枠体状粘着体Ａの位置決め部（５
ｂ、６ｂ）と装置パネル位置決め部（４ｂ）とを合わせ
ることで始めの位置決めの設定がなされ。また、粘着層
５と離型紙層６とは外周の外枠の形状（５ａと６ａ）と
では同じ形状をしていた。枠体状粘着体Ａを装置パネル
１へ貼着させるにあたっては、装置パネル１の位置決め
部４ｂと枠体状粘着体Ａの位置決め部（５ｂ、６ｂ）と
を始めに下合わせして貼着する。その後、枠体状粘着体
Ａを枠体状凹部４に合わせて貼り着けていく。それが済
むと、貼着補助部６ｂを用いて全部の離型紙層６を剥が
してしまうが、位置決めに関しては粘着層５は所定の位
置に来なくてはならない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、位置決
め部（４ｂと５ｂ(６ｂ)）だけは始めから決まっている
ものの、それ以外の粘着層では位置設定がフリーとなっ
ているため、粘着層５と枠体状凹部４とはうまく位置決
めができないことがよくあった。図２(２)は、貼着する
段階で粘着層５はゆがみ等を発生して、枠体状凹部４の
側壁部４ａに接触するのみならず、これを乗り越えてし
まい、設定位置を大幅にずれてしまっている例である。
これでは、装置組み立て後に埃やゴミが付着しやすくな
るため不良製品となり、やり直しや再度設定が必要とな
り、製造ラインにおいては組み立て作業性の悪化につな
がる。

【０００５】本発明は上記のような問題点に鑑みなされ
たもので、装置パネルの開口窓に周設される粘着層を、
指定された位置にしっかりと確実に設定できる構造を備
えた電子装置を提供し、ひいては作業者らが粘着層の貼
着ずれを起こすことがなく、製造ラインでの装置の組み
立て作業性を大幅に向上にさせる電子装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明の電子装置は、次のような手段を用いる。
なお、付した符号は図面１のそれと一致する。（１）装置パネル１に開口窓２及び開口窓保護体３を備
え、この開口窓２に周設される枠体状凹部４と粘着層５
とにより開口窓保護体３を係着または貼着して装置パネ
ル１に位置固定する構造を備える電子装置であって、こ
の枠体状粘着体Ａは開口窓保護体３側の離型紙層６と枠
体状の粘着層５とを備えて構成されており、離型紙層６
は枠体状凹部４に外枠の形状で位置決めされ（６ａと４
ａとで）、かつ枠体状の粘着層５より外周の外枠の形状
で同じもしくは大とする形状（離型紙層外枠の形状６ａ
は粘着層外枠の形状５ａと同じかまたは大）にして構成
される。（２）離型紙層６と枠体状凹部４とは外枠の形状で合致
する形状で構成されてもよい。（３）離型紙層６は透明な材料から構成されてもよい。（４）枠体状粘着体Ａの離型紙層６は、貼着補助部６ｃ
を備えて構成されてもよい。（５）離型紙層６と粘着層５とは外枠外周にオフセット
部ｘを備えて構成されてもよい。（６）枠体状粘着体Ａは、装置パネル１側に第二離型紙
層７を備えて構成されてもよい。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図１を参照して本発明によ
る電子装置の実施の形態を詳細に説明する。図１は、本
発明に係る電子装置の一つである携帯電話機であり、そ
の要部の分解による説明図である。電子装置の装置パネ
ル１には、表示部（ＬＣＤ）のための開口窓２、及び開
口窓保護体３（フロントパネル）とを備え、この開口窓
２に周設される枠体状凹部４と粘着層５とにより開口窓
保護体３を係着または貼着して装置パネル１に位置固定
する構造を備える電子装置である。

【０００８】枠体状粘着体Ａは、開口窓保護体３側の離
型紙層６と枠体状の粘着層３とを備えて構成されてお
り、必要に応じて第二離型紙層７を備えさせるとよい。
この枠体状粘着体Ａは、離型紙層６と枠体状の粘着層３
とで２層一体構造となるか、または第二離型紙層７を加
えて３層一体構造となるかしてするが、電子装置の組み
立てにおいては、枠体状粘着体Ａは１個の独立部材を形
成している。

【０００９】離型紙層６と第二離型紙層７とは、開口窓
保護体３の設定貼着時にいずれも取り外されるものだ
が、装置の組み立て過程においては有用である。すなわ
ち、離型紙層６は開口窓保護体３の取り付け前までは粘
着層の保護として働き、また第二離型紙７は枠体状粘着
体Ａの装置パネル１への取り付け時まで粘着層の保護と
して働き、いずれも装置組み立て作業に寄与する。この
離型紙層６と第二離型紙層７の中心部にくるのは開口窓
部（６ｄ、７ｄ）であるが、ここにあたる層はあっても
なくてもいずれでもよいが、離型紙としては開口させず
に一面状の層としたものの方が、構造的には安定して取
り扱いやすくなる。図１に示すものは、離型紙層６では
開口窓６ｄは開口させず、また第二離型紙層７では開口
窓７ｄは開口させる構造としている。

【００１０】離型紙層６は枠体状凹部４に外枠（外周）
の形状で位置決めされる。すなわち外周にあたる離型紙
層６の外枠６ａと枠体状凹部４の外枠４ａとは、完全に
一致する必要はないが、相互に位置が決まる形状または
構造でなければならない。枠体状凹部４の側壁４ｃにお
いて離型紙層６外枠６ａが掛止して位置決めするような
形状または構造であってもよい。もちろん離型紙層６と
枠体状凹部４とが外枠の形状で合致または一致する形状
で構成されれば、極めて安定する構造を形成するため好
ましい。

【００１１】そして、粘着層５の外枠５ａの形状と離型
紙層の外枠６ａの形状とを比較すると、その形状は同じ
かまたは大とするように構成されなければならない。粘
着層５と離型紙層６とを外枠形状でずらすとすれば、離
型紙層６から外周の形状でオフセットすることとなり、
これをオフセット部ｘを設けるという。つまり、オフセ
ット部ｘがあると離型紙層の外枠６ａだけで位置決めを
することとなり、その位置決めがより確実となるうえ、
従来のように、粘着層が外枠４ａや側壁４ｃに接触した
り乗り上げたりすることがなくなる。オフセット部ｘは
外枠外周の全域にほぼ均一幅に設定するのが、製作設計
上安定してよい。一例として、携帯電話機を取り上げ、
それを製造する場合においては、外周全周にわたるオフ
セット寸法をｘ１とすればｘ１＝0.6mm程度に設定する
のが製作上は好ましい。

【００１２】さらに、離型紙層６は透明な材料から構成
されてもよい。これにより開口窓保護体３（フロントグ
ラス）を貼着する前の段階で、ＬＣＤ（液晶表示部）の
フォントチェック、ゴミ侵入等の外観チェックが可能に
なる。従来の装置によれば、不具合等が発見された場
合、フロントグラスをわざわざ外して処置する必要があ
ったが、離型紙層６を透明な材料にすれば、外さずにチ
ェックができるようになるので、作業がより簡明にな
る。

【００１３】枠体状粘着体Ａの離型紙層６は、貼着補助
部６ｃを加えて構成されてもよく、この貼着補助部６ｃ
はベロ状でフリーとなっていて、どこの部分とも粘着し
ておらず、作業者がすぐにここをつかめるた。よって、
この離型紙層６を粘着層５から取り外す際に、ここを用
いて取り外せば簡単な作業ができる。また、枠体状粘着
体Ａは、装置パネル１側に第二離型紙層７を備えて構成
されているならば、粘着層５を装置パネル１に設定する
まで、この粘着層を保護してくれて他のものが貼り付く
こともなく、一体ものの枠体状粘着体として管理するの
にも都合がよい。

【００１４】実際の作業にあたっては、次のように取り
つける。まず、枠体状粘着体Ａは、離型紙層６と粘着層
３と第二離型紙層７を備えて３層一体構造として形成し
ておく。次に、第二離型紙層７は取り外してしまい、貼
着補助部６ｃを浮かせた状態で、枠体状凹部４の側壁４
ａの底面角部に、離型紙層６の外枠６ａを合わせて位置
合わせをして貼着する。そして、離型紙層６が透明なシ
ートを用いてあるなら、製造ラインでは装置内部の表示
部が観察され、動作の確認をすることもできる。その
後、離型紙層６を貼着補助部６ｃから剥がして行くと、
粘着層５がうまい具合に枠体状凹部４の外枠４ａ内に収
まり、開口窓保護体３（フロントグラス）を確実に取り
つけることができる。

【００１５】

【発明の効果】このように本発明によれば、次のような
優れた効果を発揮する。・粘着層の貼り着け作業が簡単で楽になった上、位置決
めが確実になり粘着層の貼りずれを起こす心配がなくな
る。・粘着層と離型紙層の位置決めがしっかりしており、製
造ラインにおいても液晶表示部にゴミや埃が入りにくく
なり、透明な離型紙層の採用でさらに装置の検査等が楽
になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る電子装置の説明図であり、携帯電
話機を要部分解で示した。

【図２】従来の電子装置の説明図であり、携帯電話機を
例として、(１)は枠体状粘着体Ａ、(２)は粘着層５を装
置パネル１に貼着した様子、をそれぞれ示す。

【符号の説明】

Ａ枠体状粘着体１装置パネル２開口窓３開口窓保護体４枠体状凹部４ｃ側壁５粘着層６離型紙層６ｃ貼着補助部７第二離型紙層ｘオフセット部ｘ１オフセット寸法３ａ、４ａ、５ａ、６ａ、７ａ、外枠３ｂ、４ｂ、５ｂ、６ｂ、７ｂ、位置決め部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｈ０５Ｋ 5/03 Ｈ０５Ｋ 5/03 ＢＦターム(参考） 4E360 AA02 AB05 AB12 AB42 BA02 BA08 BA15 BC01 BD03 CA08 EA18 ED03 ED07 ED17 ED27 GA06 GA22 GA53 GB26 5G435 AA17 BB12 EE01 KK03 LL07 5K023 AA07 BB04 DD06 EE02 HH07 LL06 PP01

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】装置パネルに開口窓及び開口窓保護体を
備え、前記開口窓に周設される枠体状凹部と枠体状粘着
体とにより前記開口窓保護体を係着または貼着して装置
パネルに位置固定する構造を備える電子装置であって、前記枠体状粘着体は前記開口窓保護体側の離型紙層と枠
体状の粘着層とを備えて構成され、前記離型紙層は前記
枠体状凹部の外枠の形状で位置決めされ、かつ前記離型
紙層は外枠の形状で前記粘着層と同じかまたは大として
構成されることを特徴とする電子装置。
【請求項２】請求項１の電子装置において、前記離型紙
層と前記枠体状凹部とは外枠の形状で合致して構成され
ることを特徴とする電子装置。
【請求項３】請求項１または２記載の電子装置におい
て、前記離型紙層は透明な材料から構成されることを特
徴とする電子装置。
【請求項４】請求項１乃至３いずれか１項に記載の電子
装置において、前記枠体状粘着体の前記離型紙層は貼着
補助部を備えて構成されることを特徴とする電子装置。
【請求項５】請求項１乃至４いずれか１項に記載の電子
装置において、前記離型紙層と前記粘着層とは外枠外周
にオフセット部を備えて構成されることを特徴とする電
子装置。
【請求項６】請求項１乃至５いずれか１項に記載の電子
装置において、前記枠体状粘着体は装置パネル側に第二
離型紙層を備えて構成されることを特徴とする電子装
置。