JP2002057597A - 高周波フロントエンドモジュール - Google Patents

高周波フロントエンドモジュール

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JP2002057597A
JP2002057597A JP2000242186A JP2000242186A JP2002057597A JP 2002057597 A JP2002057597 A JP 2002057597A JP 2000242186 A JP2000242186 A JP 2000242186A JP 2000242186 A JP2000242186 A JP 2000242186A JP 2002057597 A JP2002057597 A JP 2002057597A
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substrate
mpm
controlled oscillator
mounting
transmission
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JP2000242186A
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Shinya Nakai
信也 中井
Masami Itakura
正己 板倉
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信パワーアンプが設けられる共通基板にマ
ルチプレックスモジュール、電圧制御発振器等を搭載す
るとともに、それらの搭載構造を工夫することで、性能
を劣化させることなく、市場要求である省面積、軽量
化、低背化をバランス良く実現する。 【解決手段】 複数周波分離フィルタ、送受信切り替え
手段及び送信段高調波抑圧フィルタを多層基板に設けた
MPMと、送信用のVCO1,VCO2と、送信パワー
アンプとしてのPAMとを少なくとも内蔵し、前記MP
Mは前記多層基板の片面がチップ部品実装面となってお
り、前記PAMが設けられる共通基板20にMPM取付
用穴を形成し、該MPM取付用穴にチップ部品が入る向
きで前記MPMを前記共通基板20に実装した構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話等におい
て電波の送受信に係る高周波フロントエンドモジュール
に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話の市場は右肩上がりの急激な成
長を見せており、2000年の全世界の携帯電話生産数
は、5億台に近づくと見られている。年成長率も50%
を越え、少なくともここ5年はさらに成長が続き、20
03年には8億台に達するとの予測も出ている。
【0003】一方、携帯電話の小形軽量化競争は相変わ
らず激烈である。また、携帯電話としての機能の高度
化、複雑化もめざましく、例えば、インターネットにつ
なげて電子メールを送る、TVカメラを携帯電話にとり
つけお互いの画像を見ながら通話を楽しめる、などな
ど。
【0004】このように、性能をアップしつつ、小形軽
量、薄形化を進めて行くために、携帯部品を構成する部
品へのさらなる小形化、軽量化、薄形化、また、部品点
数の削減、さらには低消費電力化への要求は日増しに高
まっている。
【0005】一般に、このような要求を具現化するため
に、アクティブ素子としてのLSIによる機能の集積
化、取り込み(アクティブインテグレーション)、性能
向上がもっとも重要である。LSIの開発と並行して、
LSIも含めてその周辺の受動部品類の集積化(パッシ
ブインテグレーション)もまた同様に重要である。
【0006】携帯電話の高周波部品(無線による送受信
回路部品)へも同様のニーズがあり、日夜研究開発が進
められているが、前記のような集積化への要望が一段と
高まっている。
【0007】図9はデュアルバンド携帯電話の高周波回
路ブロック図であり、図中、ANTは電波の送受信用の
アンテナ、DPXは複数周波分離フィルタとしてのダイ
プレクサ(2周波切り換えフィルタ)、SW1,SW2
は送受信切り替え手段としての送受切り替えスイッチ、
LPF1,LPF2は送信段高調波抑圧フィルタとして
のローパスフィルタ、BPF1,BPF2は受信段のバ
ンドパスフィルタである。LNA1,LNA2はBPF
1,BPF2を通過した受信信号を増幅するローノイズ
アンプ、MIX1,MIX2は周波数変換のためのミキ
サー、VCO1,VCO2は送信用の電圧制御発振器、
PA1,PA2はVCO1,VCO2の高周波信号を増
幅する送信用の出力パワーアンプ、PLLはVCO1,
VCO2を制御するフェーズロックループ回路である。
【0008】上記図9に示すデュアルバンド携帯電話の
高周波回路ブロック図において、破線で囲まれた部分
は、従来各部品のブロックのレベルで供給されてきたも
のが、今日では、多層セラミック基板技術を応用し複数
の機能が複合化され、破線で囲まれた部分は1つのマル
チプレックスモジュールMPMとして市場に供給される
ようになってきている(例えば特開平11−22508
8号公報)。また、PA1,PA2は1つのパワーアン
プモジュールPAMとして複合化され、VCO1,VC
O2は1つのデュアルVCOモジュールVCMとして複
合化され、LNA1,LNA2,MIX1,MIX2,
PLL等はシステムLSIとして集積化されるようにな
ってきている。
【0009】このような傾向は今後さらに加速され、ま
すます複合化、ブロック化が進むものと考えられる。こ
のため、いかにして機能(性能)を維持しつつ、複合
化、小形軽量化、薄形化(低背化)を実現できるかが、
キーポイントである。
【0010】図10は第1の従来例であり、上記図9の
高周波回路、つまり携帯電話のフロントエンドを構成す
る各部品を携帯電話のマザー基板10に実装した例であ
る。図10ではマザー基板10の左側において、アンテ
ナ系エリアにMPM、受信系エリアにBPF1,BPF
2、送信系エリアにPAM及びVCM、受信系及び送信
系エリアに跨ってLSIが実装されている。なお、各領
域には必要な整合回路素子11も実装されている。
【0011】この第1の従来例ではMPM、BPF1,
BPF2、PAM、VCM、LSI及び22個の整合回
路素子11で占有面積はおおよそ500mm(25×2
0mm)となる。
【0012】また、占有面積を削減する方法の一つとし
てモジュール化が挙げられる。例えばMPMはもとも
と、ダイプレクサ、RFスイッチ2素子、LPF2素子
をセラミック多層基板により集積しモジュール化したも
のであった。
【0013】そこで、第2従来例として、さらなる省ス
ペースのため、MPMのセラミック多層基板を拡大し、
さらにBPF1,BPF2、PAM、VCMまで取り込
んでモジュール化することが考えられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯電話設
計者は、携帯電話設計時、MPM単体、受信段初段及び
受信段間のバンドパスフィルタ、送信のパワーアンプモ
ジュール、VCO等を個別に購入し、図10の第1の従
来例のように携帯電話のマザー基板に組み込んでいた。
以前はスペースに余裕があったが、最近は面積、高さと
も余裕がなく、性能を劣化させずにコンパクトに設計す
ることは非常に骨の折れる作業となっている。
【0015】また、第2の従来例のように、MPMのセ
ラミック多層基板を拡大し、さらにBPF1,BPF
2、PAM、VCMまで取り込んでモジュール化する場
合、セラミック基板が重く、必要以上に大きくするとむ
しろ市場の軽量化の目標に反することとなる。
【0016】一方、VCMの基板として一般に広く用い
られている樹脂基板(ガラスエポキシ基板等)は、セラ
ミック基板に比べ軽く、これを使ってVCMを核にPA
M、MPMを集積、モジュール化することが考えられる
が、樹脂基板はコイル、コンデンサなどの精度を出すこ
とはできず、MPMを樹脂基板内(上)に構成すると非
常に面積をとる結果となり、目的に反する、あるいは、
性能が著しく劣化するなどの弊害を生じる。
【0017】本発明は、上記の点に鑑み、送信パワーア
ンプが設けられる共通基板にマルチプレックスモジュー
ル、電圧制御発振器等を搭載するとともに、それらの搭
載構造を工夫することで、性能を劣化させることなく、
市場要求である省面積、軽量化、低背化をバランス良く
実現可能な高周波フロントエンドモジュールを提供する
ことを目的とする。
【0018】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る高周波フロントエンドモジュールは、
複数周波分離フィルタ、送受信切り替え手段及び送信段
高調波抑圧フィルタを多層基板に設けたマルチプレック
スモジュールと、送信用の電圧制御発振器と、送信パワ
ーアンプとを少なくとも内蔵し、前記マルチプレックス
モジュールは前記多層基板の片面がチップ部品実装面と
なっており、前記送信パワーアンプが設けられる共通基
板にマルチプレックスモジュール取付用穴を形成し、該
マルチプレックスモジュール取付用穴にチップ部品が入
る向きで前記マルチプレックスモジュールを前記共通基
板に実装したことを特徴としている。
【0020】前記高周波フロントエンドモジュールにお
いて、前記電圧制御発振器は別の誘電体基板に設けられ
かつ該誘電体基板の片面がチップ部品実装面となってお
り、前記共通基板に電圧制御発振器取付用穴を形成し、
該電圧制御発振器取付用穴にチップ部品が入る向きで前
記誘電体基板を前記共通基板に実装するとよい。
【0021】また、前記電圧制御発振器取付用穴の内壁
面における信号入出力部及び電源供給部以外の部分はグ
ランド導体で覆われていることが望ましい。
【0022】本来電圧制御発振器は全体をシールドする
必要があり、一般的にはシールドケースを装着してい
る。ここでは、シールドケースを用いない代わりに、前
記グランド導体でシールド効果を得るようにしている。
また、前記電圧制御発振器の設けられた前記誘電体基板
の基板表面又は内層のグランド層と、前記誘電体基板側
のグランド側面端子と、前記電圧制御発振器取付用穴の
内壁面に設けられた前記グランド導体と、前記共通基板
が取り付けられるマザー基板上の前記電圧制御発振器取
付用穴の直下に設けられたグランド面とによって前記電
圧制御発振器をシールドする構成にするとさらによい。
【0023】受信段のバンドパスフィルタとしてのSA
Wフィルタが前記マルチプレックスモジュールの前記多
層基板又は前記共通基板に設けられた構成としてもよ
い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高周波フロン
トエンドモジュールの実施の形態を図面に従って説明す
る。
【0025】図1及び図2は本発明に係る高周波フロン
トエンドモジュールの第1の実施の形態を示す。これら
の図において、20はガラスエポキシ等の樹脂製共通基
板であり、この樹脂製共通基板20上に送信用の出力パ
ワーアンプPA1,PA2を複合化したPAMが設けら
れている。つまり、PAMは出力パワーアンプPA1,
PA2の主要部をIC化したMMICとその周辺回路素
子21からなっており、それらが共通基板20上に実装
されている。
【0026】PAMを設けた樹脂製共通基板20は両側
に延長しており、その左側延長部分上に送信用の電圧制
御発振器VCO1,VCO2が実装されている。また、
基板20の右側延長部分上に受信段のバンドパスフィル
タとしてのSAWフィルタBPF1,BPF2が実装さ
れている。
【0027】さらに、前記共通基板20の右側延長部分
にはマルチプレックスモジュール取付用窓穴(以下、M
PM取付用窓穴という)22が形成されている。ここ
で、マルチプレックスモジュールMPMは、図9のブロ
ック図に示したように、複数周波分離フィルタとしての
ダイプレクサ(2周波切り換えフィルタ)DPX、送受
信切り替え手段としての送受切り替えスイッチSW1,
SW2、及び送信段高調波抑圧フィルタとしてのローパ
スフィルタLPF1,LPF2をモジュール化したもの
であり、図1乃至図3(A)のようにセラミック多層基
板30の片面がチップ部品31を搭載したチップ部品搭
載面となっている。各チップ部品31は図2中点線で示
すMPM取付用窓穴22の外形線Xよりも内側位置に配
置されている。MPMの平面寸法が7×5mmのとき、窓
穴22は6×4mmとする。そして、MPMのチップ部品
搭載面を下向きとして、つまり前記MPM取付用窓穴2
2にチップ部品31が入る向きでMPMを共通基板20
に実装する。
【0028】図3(B)は比較のために従来のMPMの
実装を示し、セラミック多層基板30においては、幅約
0.5mmの側面端子30aとその端子の下面への回り込
み(約0.2mm)とで共通基板20上のはんだ付け用ラ
ンドへはんだ付けする。図3(A)のように、MPMを
チップ部品搭載面を下向きにしてはんだ付けする場合も
同様に、セラミック多層基板30において、幅約0.5
mmの側面端子30aとその端子のチップ部品搭載面(上
面)への回り込み(約0.2mm)とで共通基板20上の
はんだ付け用ランドへはんだ付する。
【0029】図1のように共通基板20上に搭載すべき
全ての部品を搭載し終えたら、シールドケース25を各
部品を覆うように共通基板20上に被せて一体化する。
【0030】このようにして得られた高周波フロントエ
ンドモジュールの高さ寸法は、図1のように、樹脂製共
通基板20の厚みが0.6mm、シールドケース25の内
部の高さが0.9mm、シールドケース25の厚みが0.
2mmであるとすると、合計1.7mmとなり、各部分の公
差を入れても1.8mm以下となり、市場要求の最大高さ
寸法2.0mmは、0.2mmの余裕をもって実現すること
ができる。
【0031】なお、図3(B)の従来のMPMの実装方
法では、チップ部品31の厚みが加わるため、高さは
2.2mm程度となり、市場要求を満足できない。
【0032】また、占有面積について考察すると、図2
のように共通基板20の幅10.0mmに対してVCO配
置部分の長さ7.0mm、PAM配置部分の長さ15.0
mm、MPMとBPF配置部分の長さ8.0mmで長さ合計
30.0mmとなり、占有面積は30×10mmで300mm
となる。図10の従来例では占有面積が500mm
あるから、図2の場合、占有面積を約40%削減できて
いることが判る。
【0033】この第1の実施の形態では、省スペース、
軽量化を実現するため、VCO1,VCO2、PAMの
部分は樹脂製共通基板20を使用し、その基板20を拡
大してその表面にMPM、SAWフィルタのBPF1,
BPF2を搭載する。また、図3(B)のように単純に
MPMを搭載すると全体の高さが非常に高く、市場要求
の2mm以下に入らないため、MPMを搭載する部分には
窓穴22をあけ、MPM上に搭載するチップ部品31を
よけるようにMPMを逆さにして搭載する。このように
して、性能を劣化させることなく、市場要求である省面
積、軽量化、低背化をバランス良く実現可能である。
【0034】また、MPMの逆さにしての基板20への
取り付けは、セラミック多層基板30の側面端子30a
の上下の回り込みを利用して容易にはんだ付けで実行で
きる。
【0035】図4及び図5は本発明に係る高周波フロン
トエンドモジュールの第2の実施の形態を示す。これら
の図において、PAMを設けた樹脂製共通基板20は両
側に延長しており、その左側延長部分上に送信用の電圧
制御発振器VCO1,VCO2の両者を複合化したVC
Mが設けられる。図5のようにVCMは9×8mmの誘電
体基板40上にVCO1,VCO2を構成する各種チッ
プ部品41等を実装したものである。この場合も、単純
にVCMを共通基板20上に搭載すると全体の高さが非
常に高く、市場要求の2mm以下に入らないため、基板2
0のVCMを搭載する部分には電圧制御発振器取付用窓
穴(以下、VCM取付用窓穴)42を形成しておく。
【0036】前記VCMの誘電体基板40上の各チップ
部品41は図5中点線で示すVCM取付用窓穴42の外
形線Yよりも内側位置に配置されている。VCMの平面
寸法が9×8mmのとき、窓穴42は8×7mmとする。そ
して、VCMのチップ部品搭載面を下向きとして、つま
り前記VCM取付用窓穴42にチップ部品41が入る向
きでVCMを共通基板20に実装する。誘電体基板40
の側面端子は図3(A)のセラミック多層基板30の場
合と同様であり、側面端子とその端子の下面への回り込
み(約0.2mm)とで共通基板20上のはんだ付け用ラ
ンドへはんだ付することができる。前記VCM取付用窓
穴42の内壁面における信号入出力部及び電源供給部以
外の部分はグランド導体43(共通基板20のグランド
に接続される導体)で覆ってシールドすることが望まし
い。
【0037】ここで、VCMのシールド構造について図
6で説明する。図6(A)は従来のVCMであり、VC
Mの誘電体基板に搭載された各チップ部品はシールドケ
ースで覆われている。図6(B)はVCM内の1個のV
COの等価回路を示し、VCM内にはこのようなVCO
回路が2個入っている。同図中Vcontrol,Mod,Outp
utは信号入出力部の端子であり、Vccは電源供給部の端
子である。GNDはグランド端子である。
【0038】本実施の形態では低背化のためにシールド
ケースは使用しないため、図6(C),(D)のような
シールド構造としている。つまり、VCMの誘電体基板
40の基板表面又は内層のグランド導体層45と、誘電
体基板40側のグランド側面端子GNDと、前記窓穴4
2の内壁面に設けられた前記グランド導体43と、前記
共通基板20が取り付けられるマザー基板10(携帯電
話の基板)上の前記窓穴42の直下に設けられたグラン
ド導体面46とを相互に電気的に接続することでVCM
をシールドしている。
【0039】このようなシールドケースを用いないVC
Mのシールド構造とすることで低背化、小型化を実現で
きる。
【0040】なお、その他の構成は前述の第1の実施の
形態と同様であり、第1の実施の形態と同一又は相当部
分に同一符号を付して説明を省略する。
【0041】この第2の実施の形態の場合も、図4のよ
うに、樹脂製共通基板20の厚みが0.6mm、シールド
ケース25の内部の高さが0.9mm、シールドケース2
5の厚みが0.2mmであるとすると、合計1.7mmとな
り、各部分の公差を入れても1.8mm以下となり、市場
要求の最大高さ寸法2.0mmは、0.2mmの余裕をもっ
て実現することができる。
【0042】また、占有面積について考察すると、図5
のように共通基板20の幅10.0mmに対してVCO配
置部分の長さ9.0mm、PAM配置部分の長さ15.0
mm、MPMとBPF配置部分の長さ8.0mmで長さ合計
32.0mmとなり、占有面積は32×10mmで320mm
となる。図10の従来例では占有面積が500mm
あるから、図5の場合、占有面積を約36%削減できて
いることが判る。
【0043】この第2の実施の形態によれば、第1の実
施の形態の作用効果に加えて、VCO1,VCO2をV
CMとしてモジュール化したので、VCMの交換が容易
であり、携帯電話の機種に応じてVCMを替えるだけで
共通基板を共用でき、さらに得意先からの種々様々な要
求に柔軟に対応でき非常に実用的となる。
【0044】図7及び図8は本発明に係る高周波フロン
トエンドモジュールの第3の実施の形態を示す。ここで
はMPMとしてSAWフィルタを内蔵したもの(以下、
SAW内蔵MPMという)を用いる。つまり、SAW内
蔵MPMは、図9の複数周波分離フィルタとしてのダイ
プレクサ(2周波切り換えフィルタ)DPX、送受信切
り替え手段としての送受切り替えスイッチSW1,SW
2、及び送信段高調波抑圧フィルタとしてのローパスフ
ィルタLPF1,LPF2に加えて、BPF1,BPF
2としてのSAWフィルタベアチップ32(平面寸法は
1.7×1.3mm)をモジュール化したものであり、セ
ラミック多層基板30Aの片面がチップ部品31、SA
Wフィルタベアチップ32を搭載(チップ32はフェー
スダウンボンディング)したチップ部品搭載面となって
いる。各チップ部品31及びSAWフィルタベアチップ
32は図8中点線で示すSAW内蔵MPM取付用窓穴2
2Aの外形線Zよりも内側位置に配置されている。SA
W内蔵MPMの平面寸法が8.5×5mmのとき、窓穴2
2Aは7.5×4mmとする。そして、SAW内蔵MPM
のチップ部品搭載面を下向きとして、つまり前記窓穴2
2Aにチップ部品31、SAWフィルタベアチップ32
が入る向きでSAW内蔵MPMを共通基板20に実装す
る。
【0045】なお、その他の構成は前述の第2の実施の
形態と同様であり、第2の実施の形態と同一又は相当部
分に同一符号を付して説明を省略する。
【0046】この第3の実施の形態の場合も、図7のよ
うに、樹脂製共通基板20の厚みが0.6mm、シールド
ケース25の内部の高さが0.9mm、シールドケース2
5の厚みが0.2mmであるとすると、合計1.7mmとな
り、各部分の公差を入れても1.8mm以下となり、市場
要求の最大高さ寸法2.0mmは、0.2mmの余裕をもっ
て実現することができる。
【0047】また、占有面積について考察すると、図8
のように共通基板20の幅10.0mmに対してVCO配
置部分の長さ9.0mm、PAM配置部分の長さ15.0
mm、SAW内蔵MPM配置部分の長さ6.0mmで長さ合
計30.0mmとなり、占有面積は30×10mmで300
mmとなる。図10の従来例では占有面積が500mm
であるから、図8の場合、占有面積を約40%削減でき
ていることが判る。
【0048】この第3の実施の形態によれば、BPF
1,BPF2としてのSAWフィルタをSAWフィルタ
ベアチップ32を用いることで小形化してMPMのセラ
ミック多層基板に搭載したので、さらに省スペースが可
能となる。その他の作用効果は前述の第2の実施の形態
と同様である。
【0049】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高周
波フロントエンドモジュールによれば、複数周波分離フ
ィルタ、送受信切り替え手段及び送信段高調波抑圧フィ
ルタを多層基板に設けたマルチプレックスモジュール
と、送信用の電圧制御発振器と、送信パワーアンプと、
更に必要ならばSAWフィルタとを少なくともモジュー
ル化でき、携帯電話等の設計者の設計労力の削減(コス
トダウン)を図ることができ、設計者はそれらモジュー
ル化された回路構成部分について、その性能及びばらつ
きが所定値内であることが保証される。
【0051】また、高周波フロントエンドをモジュール
化したことで、トータル実装面積を削減でき、かつマル
チプレックスモジュールの実装を工夫したことで、高さ
寸法の増加を招くことなくモジュール化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波フロントエンドモジュール
の第1の実施の形態を示す正断面図である。
【図2】同じく各部品配置を説明する概略平面図であ
る。
【図3】第1の実施の形態の場合のMPMの実装を、従
来の場合と対比して示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す正断面図であ
る。
【図5】同じく各部品配置を説明する概略平面図であ
る。
【図6】従来のVCM及び第2の実施の形態の場合のV
CMのシールド構造を対比して示す説明図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す正断面図であ
る。
【図8】同じく各部品配置を説明する概略平面図であ
る。
【図9】デュアルバンド携帯電話の高周波回路ブロック
図である。
【図10】第1の従来例の各部品配置を説明する概略平
面図である。
【符号の説明】
10 マザー基板 11 整合回路素子 20 共通基板 21 周辺回路素子 22,22A MPM取付用窓穴 25 シールドケース 30,30A 多層セラミック基板 31,41 チップ部品 32 SAWフィルタベアチップ 40 誘電体基板 42 VCM取付用窓穴 43 グランド導体 ANT アンテナ BPF1,BPF2 バンドパスフィルタ DPX ダイプレクサ LNA1,LNA2 ローノイズアンプ LPF1,LPF2 ローパスフィルタ MIX1,MIX2 ミキサー MPM マルチプレックスモジュール PA1,PA2 出力パワーアンプ PAM パワーアンプモジュール PLL フェーズロックループ回路 SW1,SW2 送受切り替えスイッチ VCO1,VCO2 電圧制御発振器 VCM デュアルモードVCOモジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/02 H01L 25/04 Z 1/18 Fターム(参考) 5E336 AA04 AA13 BB15 BC02 BC15 BC34 CC32 CC34 EE01 EE03 GG14 GG30 5E338 AA02 AA16 BB03 BB17 BB25 BB63 BB71 BB75 CD01 EE13 EE22 EE24 EE31 5K011 AA04 DA02 DA06 DA12 DA21 DA27 JA01 KA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数周波分離フィルタ、送受信切り替え
    手段及び送信段高調波抑圧フィルタを多層基板に設けた
    マルチプレックスモジュールと、送信用の電圧制御発振
    器と、送信パワーアンプとを少なくとも内蔵し、前記マ
    ルチプレックスモジュールは前記多層基板の片面がチッ
    プ部品実装面となっており、前記送信パワーアンプが設
    けられる共通基板にマルチプレックスモジュール取付用
    穴を形成し、該マルチプレックスモジュール取付用穴に
    チップ部品が入る向きで前記マルチプレックスモジュー
    ルを前記共通基板に実装したことを特徴とする高周波フ
    ロントエンドモジュール。
  2. 【請求項2】 前記電圧制御発振器は別の誘電体基板に
    設けられかつ該誘電体基板の片面がチップ部品実装面と
    なっており、前記共通基板に電圧制御発振器取付用穴を
    形成し、該電圧制御発振器取付用穴にチップ部品が入る
    向きで前記誘電体基板を前記共通基板に実装した請求項
    1記載の高周波フロントエンドモジュール。
  3. 【請求項3】 前記電圧制御発振器取付用穴の内壁面に
    おける信号入出力部及び電源供給部以外の部分はグラン
    ド導体で覆われている請求項2記載の高周波フロントエ
    ンドモジュール。
  4. 【請求項4】 前記電圧制御発振器の設けられた前記誘
    電体基板の基板表面又は内層のグランド層と、前記誘電
    体基板側のグランド側面端子と、前記電圧制御発振器取
    付用穴の内壁面に設けられた前記グランド導体と、前記
    共通基板が取り付けられるマザー基板上の前記電圧制御
    発振器取付用穴の直下に設けられたグランド面とによっ
    て前記電圧制御発振器をシールドした請求項3記載の高
    周波フロントエンドモジュール。
  5. 【請求項5】 受信段のバンドパスフィルタとしてのS
    AWフィルタが前記マルチプレックスモジュールの前記
    多層基板又は前記共通基板に設けられている請求項1,
    2,3又は4記載の高周波フロントエンドモジュール。
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