JP2002057097A - 露光装置、及びマイクロデバイス並びにその製造方法 - Google Patents

露光装置、及びマイクロデバイス並びにその製造方法

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JP2002057097A
JP2002057097A JP2000363672A JP2000363672A JP2002057097A JP 2002057097 A JP2002057097 A JP 2002057097A JP 2000363672 A JP2000363672 A JP 2000363672A JP 2000363672 A JP2000363672 A JP 2000363672A JP 2002057097 A JP2002057097 A JP 2002057097A
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exposure apparatus
pattern
mask
exposure
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Katsuya Machino
勝弥 町野
Atsuyuki Aoki
淳行 青木
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光装置、及びマイクロデバイス並びにその
製造方法において、マスク等に付着したパーティクルの
検出及び良否判定を高精度に行うこと。 【解決手段】 マスクRのパターン面と、パターン面と
光学的にほぼ共役な位置に配置された第1部材15との
少なくとも一方を通過した光束を投影光学系PLを介し
て受光する受光装置20、22と、受光装置の検出結果
に基づいて、パターン面と第1部材との少なくとも一方
に異物が付着しているかどうかを検出する第1検出装置
M、Cを備えているので、実際に投影光学系を介して得
られる投影像からパターン面又は第1部材に付着してい
る異物の検出を行うことができ、高精度に異物の有無及
び大きさ等の判定を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体集
積回路、液晶ディスプレイ等の微細回路パターン等の製
造工程における露光装置、及びマイクロデバイス並びに
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路及び液晶表示装置等の生
産ラインでは、その微細性により原画であるレチクル及
びマスクへ付着するパーティクルが転写パターン像に影
響を及ぼすため大きな問題となる。例えば、レチクルの
パターン面(下面)にパーティクルが付着した場合、こ
のパーティクルの像がガラスプレートやウエハ等のワー
クに転写されてしまうことになる。
【0003】もし仮に電気的に分離されるべき2つの回
路パターンの双方に接触するような位置に、充分な大き
さを持ったパーティクルが付着した場合、2つの回路パ
ターンは電気的にショートの状態となり、これによって
デバイスの不良が発生する場合がある。この状態は、同
じレチクルを使用し続けた場合、露光処理を行うワーク
の全てにこのパーティクル像が転写されることになり、
甚大な被害が発生する。
【0004】また、付着する面が仮にワーク上面とは光
学的に共役でないレチクル上面であった場合に関して
は、レチクル上下面の光路分だけ像がデフォーカスされ
た状態、すなわちボケた状態のパーティクル像がデフォ
ーカス分不明瞭となり、不良品製造の面では多少許容さ
れ得る状態であると言える。反面、パーティクルが付着
したエリア付近と他のエリアとを比較した場合、前者が
パーティクルのいわば陰のため露光光量の不足が発生す
ることになり、露光光量の違いによる線幅変化という別
の障害が発生し得る。すなわち、レチクル下面上のパー
ティクル同様に重大な問題の要因となる可能性がある。
【0005】そのため、一般にレチクルを、露光装置と
は別に設けたパーティクル検査装置によって検査した
り、露光装置のレチクル搬送部分等に設けたパーティク
ル検査装置によって検査したりしている。これらのパー
ティクル検査の方法は、例えばレーザ光をレチクル面に
照射すると共にスキャンを行い、その光の散乱光を観測
する方法等が知られている。この方法では、パーティク
ルがない場合には散乱光がほとんど発生せず、パーティ
クルが存在する場合にはパーティクルの大きさに応じた
強度の散乱光を観測することが可能である。
【0006】この既知のパーティクル検査装置の一例
を、図10及び図11を参照して以下に簡単に説明す
る。図10において、符号1はレーザ光源、2はレーザ
光源からのレーザ光をレチクルR上へ棒状に投射させる
反射板、3は散乱光の集光光学系、4は集光光学系によ
って散乱光を検出するラインセンサ、5はレチクルRを
Y方向へ微動可能なレチクルの保持装置である。
【0007】この検査装置では、パーティクルがレチク
ルR上に付着している場合、散乱光が発生し、その一部
が集光光学系3で集光されてラインセンサ4に入射さ
れ、電気信号に変換される。一般にパーティクルの大き
さと前記電気信号における電圧は相関があり、大きなパ
ーティクルの方が大きな出力を得ることができる。な
お、レチクルR上面でのパーティクル検査を説明した
が、裏面にあたるレチクル下面に対して同様の検出系が
配置されており、下面のパーティクル検出が可能になっ
ている。
【0008】また、レチクルRの上下面又は片面のみに
ペリクル膜という薄いフィルムをパーティクル付着防御
として各面から離してセットする場合があるが、パーテ
ィクルがペリクル自体に付着することがあり、同様の検
査が必要となる場合がある。この際にも同様の検査装置
を使用し、ペリクル面のパーティクルを観測することが
可能である。なお、この例では、X方向はレーザ光の投
射により、またY方向は保持装置5の微動により、レチ
クルR上のすべての位置の計測が可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記パーティクル検査
装置では、パーティクルにレーザ光を当てると任意方向
へ散乱が起きることを利用しているが、散乱強度はパー
ティクルの大きさ、形状及び位置に大きく影響される。
これらパーティクルの持つ特性のうち、パーティクルの
大きさは生産する製品に及ぼす影響が比較的大きい重要
なファクターである。一般には、図11に示すように、
パーティクルの大きさと検査装置の出力とは相関があ
り、大きなパーティクルほど出力が大きいと言える。し
かしながら、他のファクターの影響も無視できないた
め、大きさと出力とが回帰線上へ乗らずにある程度の幅
を持った分布となる。
【0010】例えば、検査装置の出力がI0 であった
場合に、図11のような大きさと出力との関係があると
すれば、パーティクルの大きさは小さければtmin、 大
きければtmax 程度となり、幅のある判定をせざるを得
ないことになる。すなわち、ある一定の結果に対し、予
測されるパーティクルサイズに幅が生じる。実際にこの
ような検査装置を使用するならば、最悪のケースを想定
した判定をする他なく、図11の場合では出力がI0
あればtmax程度のサイズのパーティクルがあるとみな
すことが安全である。
【0011】ところが、当然のことながら、このような
判定では、実際にサイズが小さく問題にならないパーテ
ィクルを計測した場合であっても、問題となるレベルの
サイズと判定される場合があることを意味している。こ
のため、実際に露光を行っても問題のないパーティクル
が検査結果でNG判定を受けるため、操作者はレチクル
の洗浄やエアブロー等の方法でそのパーティクルを除去
するという実は不要な作業を行うことがあった。このよ
うに、従来は実際に付着したパーティクルが問題となる
のか否かの判断をするには、実際に露光をしてそれを観
察する以外に方法が無かった。
【0012】ところで、図12に示すように、レチクル
Rに形成されているパターンの像を投影光学系PLを介
してワークWに転写し、ワークWを順次ステップ移動さ
せて複数のパターンをワーク上でつなぎ合わせる(画面
継ぎをする)ことにより大画面の合成パターンを形成す
るステップ・アンド・リピート型の露光装置がある。こ
の露光装置は、ガラス基板に光量分布を生じさせる遮蔽
パターンを設けた2つのガラスブラインドBg、Bgを
所定量組み合わせることによって構成される視野絞りB
を備えている。視野絞りBは、2つのガラスブランドB
g、Bgのそれぞれの光透過部(ガラス部)を組み合わ
せることによって形成される露光光ILの通過する透過
部の大きさを調整することにより、レチクルRに対する
露光光ILの照明範囲を調整するようになっている。そ
して、このガラスブラインドBg、Bgのガラス部にも
パーティクルが付着してワークWに転写されてしまう場
合がある。
【0013】従来において、ガラスブラインドBg、B
gに付着しているパーティクルを検出する際には、図1
2に示すような、照明光学系LOの光路上に設けられた
検出ユニット41が用いられる。この検出ユニット41
は、ハロゲン光源などの異物検出用光源42からランダ
ムファイバ43を介してガラスブラインドBg、Bgに
照射された検出光を検出することでガラスブラインドB
gに付着しているパーティクルを検出するものである。
具体的には、ガラスブラインドBgにパーティクルが付
着している場合、検出光が照射されることによってパー
ティクルから散乱光が発生する。この発生した散乱光は
検出ユニット41の受光装置44に検出され、検出ユニ
ット41は受光装置44の検出結果によってパーティク
ルの存在を検出する。なお、パーティクル検出処理を行
っている際には、露光光光源11からの露光光ILはガ
ラスブラインドBg、Bgに照射されないように遮光さ
れており、一方、パーティクル検出処理を行わずに露光
処理など他の処理を行っている際には、検出ユニット4
1は露光光ILの光路上から退避される。
【0014】しかしながら、このような構成では、2枚
あるガラスブラインドBg、Bgの双方のパーティクル
検出を同時に行うことになるので、パーティクルを検出
した際、どちらガラスブラインドBgにパーティクルが
付着しているのかが分からず、双方のガラスブラインド
Bg、Bgに対してパーティクルを除去するための処理
を行うといった、実は無駄な作業を行ってしまうことに
なる。
【0015】また、図12に示すように、ガラスブライ
ンドBg、Bgのそれぞれは露光光ILの光路に沿う方
向にズレて配置されているため、パーティクルを検出す
る際、どちらか一方のガラスブランドBgに対して検出
感度を合わせると、他方のガラスブラインドBgに対す
る検出感度が低下し、双方のガラスブラインドBg、B
gのパーティクル検出を精度良く行うことが困難であっ
た。また、散乱光の検出によりパーティクルの有無判断
を行うパーティクル検査装置においては、例えば薄膜状
のパーティクルからの散乱光が非常に微弱であり、薄膜
状のパーティクルを検出できなかった。
【0016】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、付着したパーティクルの検出及び良否判定を高精
度に行うことができる露光装置、及びマイクロデバイス
並びにその製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、図1か
ら図9に対応づけて説明すると、本発明の露光装置で
は、マスク(R)のパターンを投影光学系(PL)を介
して基板(W)に転写する露光装置であって、前記マス
クのパターン面と、該パターン面と光学的にほぼ共役な
位置に配置された第1部材(15)との少なくとも一方
を通過した光束を前記投影光学系を介して受光する受光
装置(20、22)と、前記受光装置の検出結果に基づ
いて、前記パターン面と前記第1部材との少なくとも一
方に異物が付着しているかどうかを検出する第1検出装
置(M、C)とを備えたことを特徴とする。
【0018】この露光装置では、マスク(R)のパター
ン面と、パターン面と光学的にほぼ共役な位置に配置さ
れた第1部材(15)との少なくとも一方を通過した光
束を投影光学系(PL)を介して受光する受光装置(2
0、22)と、受光装置の検出結果に基づいて、パター
ン面と第1部材との少なくとも一方に異物が付着してい
るかどうかを検出する第1検出装置(M、C)とを備え
ているので、実際に投影光学系を介して得られる投影像
からパターン面又は第1部材に付着している異物の検出
を行うことができ、高精度に異物の有無及び大きさ等の
判定を行うことができる。
【0019】本発明の露光装置では、マスク(R)のパ
ターンを投影光学系(PL)を介して基板(W)に転写
する露光装置において、前記マスク(R)のパターン面
と、該パターン面と光学的にほぼ共役な位置に配置され
た第1部材(B、Bg)との少なくとも一方を通過した
光束を前記投影光学系(PL)を介して受光する受光装
置(20、22)と、前記受光装置(20、22)を前
記投影光学系(PL)の光軸方向に移動する移動装置
(26)と、前記受光装置(20、22)の受光結果に
基づいて、前記パターン面と前記第1部材(B、Bg)
との少なくとも一方に異物が付着しているかどうかを検
出する第1検出装置(M、C)とを備えたことを特徴と
する。
【0020】この露光装置では、実際に投影光学系(P
L)を介して得られる投影像からマスク(R)のパター
ン面又は第1部材(B、Bg)に付着している異物の検
出を行うことができる。しかも、マスク(R)のパター
ン面と完全に共役な位置に無い第1部材(B、Bg)に
対しても、受光装置(20、22)を投影光学系(P
L)の光軸方向に移動させることで、受光装置(20、
22)を第1部材(B、Bg)に対して共役な位置にす
ることができるので、高精度に異物の有無及び大きさ等
の判定を行うことができる。
【0021】本発明のマイクロデバイスでは、マスク
(R)のパターンを基板(W)に転写する転写工程を経
て製造されるマイクロデバイスであって、上記本発明の
露光装置により前記転写工程が施されたことを特徴とす
る。また、本発明のマイクロデバイスの製造方法では、
マスク(R)のパターンを基板(W)に転写する転写工
程を経て製造されるマイクロデバイスの製造方法であっ
て、上記本発明の露光装置により前記転写工程を行うこ
とを特徴とする。
【0022】これらのマイクロデバイス及びマイクロデ
バイスの製造方法では、マスク(R)のパターンを上記
露光装置により転写して製造するので、露光前の検査で
高精度にパーティクルの検出が可能になり、無用なパー
ティクル除去工程を削除して作業効率を向上させること
ができると共に、露光精度の向上により高精度にデバイ
スを製造することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る露光装置、及
びマイクロデバイス並びにその製造方法の第1実施形態
を、図1から図3を参照しながら説明する。
【0024】図1は、本実施形態における露光装置の構
成を概略的に示す図であり、該露光装置は、例えばレチ
クルRとワークWとを同期移動している間にレチクルR
のパターンをワークWに露光するステップ・アンド・ス
キャン方式の液晶表示素子又は半導体素子(デバイス)
製造用投影露光装置である。
【0025】この露光装置では、露光光源11から出射
された露光光(光束)ILが照明光学系LO内の偏向ミ
ラー12aに入射されるようになっている。照明光学系
LOは、フライアイレンズ13、偏向ミラー12b、リ
レーレンズ14、視野絞り(第1部材、露光領域設定部
材)15、コンデンサレンズ16及び偏向ミラー12c
等を有している。すなわち、偏向ミラー12aから反射
した露光光ILは、フライアイレンズ13、偏向ミラー
12b、リレーレンズ14、視野絞り15およびコンデ
ンサレンズ16の順にこれらを透過し、偏向ミラー12
cに入射される。
【0026】偏向ミラー12cで反射された露光光IL
は、2次元移動可能なレチクルステージ(マスクステー
ジ)RST上のレチクル(マスク)Rに入射する。な
お、レチクルステージRSTの位置は、不図示の干渉計
によって計測され、この計測結果は制御装置Cに入力さ
れる。さらに、レチクルRを透過した露光光ILは、投
影光学系PL内に入射され、該投影光学系PLを構成す
る複数のレンズエレメントを透過してワーク室17内の
3次元方向(XYZ方向)に移動可能なワークステージ
(基板ステージ)WST上のワーク(ウエハやガラスプ
レート等の基板)Wに入射し、レチクルR上のパターン
像をワークW表面に形成する。
【0027】なお、露光処理の位置は、ワークステージ
WSTをXY方向(投影光学系PLの光軸と直交する方
向)へ動かすことで決定される。ワークステージWST
の座標もレーザ干渉計(図示略)で管理されている。そ
して、ワークステージWSTには、レチクルR上のマー
ク(位置検出用マーク)を計測するためのマーク計測光
学系(受光装置)20が設けられている。
【0028】このマーク計測光学系20は、図2に示す
ように、リレーレンズ系(結像リレーレンズ系)21
と、ワークWの像共役位置XからZ方向へ下がった位置
に配置され像共役位置Xと光学的共役位置にあるCCD
等の受光センサ(受光装置)22とを備えている。すな
わち、マーク計測光学系20では、ワークWをワークス
テージWSTへ投入する前に露光光ILを露光時と同様
に投影光学系PLを通して投射し、再結像したレチクル
R上のマークを、リレーレンズ系21を介して受光セン
サ22で観察することが可能である。この観察と不図示
の干渉計の出力とに基づいてレチクルR位置の把握が可
能になる。
【0029】なお、例えば表示デバイス製造で用いられ
るようなワークステージWST表面積を最大限に利用す
るようなマザーガラス等のワークWであれば、ワークW
が大きすぎてワークステージWST表面上に受光センサ
を配置することが困難な場合でも、このマーク計測光学
系20では、受光センサ22がワークステージWST内
に埋め込まれリレーレンズ系21を介して再結合した像
を受光をするので、ワークステージWST上面を最大限
に利用することができる。
【0030】このようにパターン計測を行うためには、
観測面はレチクル共役面、すなわちワーク面としなくて
はならないので、このような再結像光学系が必要にな
る。なお、ワークWをセットした状態でもワークステー
ジWST上の配置に余裕がある場合は、ワークWとは別
の位置であればワークWの表面高さに合わせて受光セン
サのディテクタ面を設定すれば共役面の像を観測するこ
とができる。すなわち、この場合であれば、リレーレン
ズ系21は不要であり、受光センサ22をワークステー
ジWST上のワークWの載らない位置に配置しておけば
よい。また、マーク計測光学系20は、レチクルRのマ
ークを計測するために画像処理方式を採用し、受光セン
サ22に例えばCCDを用いる。
【0031】さらに、本実施形態の露光装置では、上記
マーク計測光学系20の受光センサ22の検出結果に基
づいて、レチクルRのパターン面又は視野絞り15にパ
ーティクル(異物)が付着しているかどうかを検出する
モニタ(第1検出装置)M及び制御装置(第1検出装
置、設定装置)Cを備えている。前記モニタMは、受光
センサ22で受光した画像を画面上に表示するものであ
る。また、前記制御装置Cは、CCDの受光センサ22
からの画像について画像処理を行い、レチクルマークの
像を処理して位置を算出できるようになっていると共
に、レチクルRに付着しているパーティクルの自動判定
を行うことができるものである。
【0032】なお、本実施形態の露光装置には、ワーク
W上のアライメントマークを位置計測することでワーク
Wの位置を把握することのできるアライメントセンサ
(図示略)が設けられており、このセンサ自体の位置を
ステージ側で把握することでレチクルRとワークWとの
双方の位置を把握できることになり、両者の位置を合わ
せた上で露光処理が可能になる。また、通常、ワークW
はワークステージWST上に投入され、そのワークW上
面と一般的に下面となるレチクルパターン面とが光学的
に共役位置となるように投影光学系PLの光学的仕様が
設計されている。
【0033】また、本実施形態の露光装置では、レチク
ルRをレチクルステージRSTへ搬送するレチクルRの
搬送機構(図示略)に、上述した従来と同様のレーザ光
方式のパーティクル検査装置(第2検出装置)PMを設
けている。このパーティクル検査装置PMは、検査結果
を制御装置Cに送って記憶できるようになっており、特
にパーティクルが存在していた位置を記憶させることが
できる。
【0034】本実施形態の露光装置における制御装置C
によるパーティクル検出方法を、図3に示すフローチャ
ートに沿って以下に説明する。
【0035】まず、制御装置Cは、露光に使用するレチ
クルRを、搬送機構によりパーティクル検査装置PMに
搬送させる(S1)。制御装置Cは、このパーティクル
検査装置PMを制御してレチクルRのパターン面におけ
るパーティクルの付着について、パーティクル検査1を
実行する(S2)。制御装置Cは、パーティクル検査装
置PMによる検出結果が、予め設定されている第1許容
出力以上か否かを判定する(S3)。制御装置Cは、検
出結果が第1許容出力以上であった場合、すなわち明ら
かに大きなパーティクルであると検出された場合には、
アシストして清掃へ回し、従来通りパーティクルの除去
作業を行なわせる(S4)。また、検出結果が第1許容
出力未満である場合、検出結果が第1許容出力より低い
値であって予め設定されている第2許容出力以上か否か
が判定される(S5)。
【0036】そして、制御装置Cは、検出結果が第1許
容出力未満かつ第2許容出力以上であった場合、すなわ
ちパーティクルが露光に支障を生じる大きさのものか否
かが明確でない場合には、そのパーティクル位置を不図
示のメモリに記憶しておく(S6)。そして、制御装置
Cは、レチクルRをレチクルステージRSTへと搬送さ
せる(S7)。なお、制御装置Cは、検出結果が第2許
容出力未満である場合に、パーティクルが明らかに小さ
く露光処理に支障がないと判断し、上記記憶処理を行わ
ずに、そのままレチクルRをレチクルステージRSTへ
と搬送させる(S7)。
【0037】次に、制御装置Cは、検出結果が第1許容
出力未満かつ第2許容出力以上であったか否かの判定を
行い(S8)、該当しない場合はそのまま露光処理を行
う(S9)。制御装置Cは、該当する場合に、レチクル
RをレチクルステージRST上における露光可能な位置
にセットした状態でパーティクル検査2を実行する(S
10)。
【0038】パーティクル検査2では、制御装置Cによ
り、まず上記パーティクル位置の記憶に基づいてワーク
ステージWSTを移動させ、その位置にマーク計測光学
系20を配置する。そして、実際の露光時と同様に露光
光源11から露光光ILを出射し、該露光光ILを照明
光学系LO、レチクルR及び投影光学系PLを介して、
ワークWがセットされていないワークステージWSTの
マーク計測光学系20へ照射する。
【0039】このとき、レチクルRのパーティクル位置
を、投影光学系PLを介してマーク計測光学系20及び
モニタMによって観測することができる。例えば、受光
センサ22によるレチクルRの画像をモニタMに映せ
ば、操作者はモニタMを目視することでパーティクルと
パターンとの双方を観察することができ、前述したよう
に例えば電気的にショートを引き起こすかどうかを比較
的簡単に判定することができる。
【0040】また、操作者の目視に頼らずに画像処理を
用いれば多少の演算論理でパーティクルの自動判定も可
能になる。このような画像処理を用いて欠損を探す方法
としては、種々の方法が適用可能である。例えば、半導
体メモリや表示デバイス等の場合に多く用いられる繰り
返しのパターン像であれば、制御装置Cにより画像をフ
ーリエ変換し、そのスペクトルを算出して欠損のないモ
デルデータと比較することにより欠損を見出す方法を用
いても構わない。
【0041】このパーティクル検査2において当該パー
ティクルが問題のあるものか否かをモニタMでの目視又
は制御装置Cの画像処理により判定し(S11)、問題
があると判断された場合は、アシストして清掃へ回し、
パーティクルの除去作業を行う(S12)。また、問題
がないと判断された場合は、そのまま露光処理が行われ
る(S9)。
【0042】このように本実施形態の露光装置では、レ
チクルRのパターン面を通過した露光光ILを投影光学
系PLを介して受光する受光センサ22と、受光センサ
22の検出結果に基づいて、パターン面に異物が付着し
ているかどうかを検出するモニタM及び制御装置Cとを
備えているので、実際に投影光学系PLを介して得られ
る投影像からパターン面に付着しているパーティクルの
検出のみならず、薄膜状の異物検出をも行うことがで
き、高精度にパーティクルの有無及び大きさ等の判定を
行うことができる。
【0043】なお、パーティクル検査1を予め行ってお
くことにより、パーティクルの位置を事前に知ることが
でき、パーティクル検査2において検査領域を設定する
ことができる利点があるが、パーティクル検査2を行う
にあたって必ずしもパーティクル検査1を行う必要はな
く、全エリア又は任意の部分エリアに関し、パーティク
ル検査2のみを行うことも可能である。パーティクル検
査2の検査結果から全エリア又は任意の部分エリアの照
度を評価すれば、実際の露光時に極めて近い状態の照度
分布(照度むら)を得ることができる。すなわち、受光
センサ22を受光したレチクルRのパターン面を通過し
た露光光に基づいて、制御装置(検出装置)Cが照度分
布(照度むら)を検出することができる。特に、連続パ
ターン(繰返しパターン)を有する、液晶表示素子パタ
ーンや撮像素子パターンを露光する際に、この照度分布
(照度むら)を補正すれば高精度の露光を行うことがで
きる。
【0044】パーティクル検査2の判定方法は、前述し
た操作者が目視で行う方法と制御装置Cの画像処理で自
動で判定する方法とがあるが、さらに中間的な方法とし
て、始めは操作者の目視で判定を行い、そのデータに基
づいて制御装置Cがパターンとパーティクルの像との判
定結果の関連を学習し、最終的に操作者の判定の代わり
に制御装置Cにおける自動判定を実施することも可能で
ある。
【0045】例えば、前述した電気的ショートの欠陥を
検出する際、パターン間のつながり合いを画像処理によ
って数値化し、実際に操作者がYes/No判定する境
界レベルをいくつかの計測例から判定し、次回からは自
動的に判定するということを行えばよい。
【0046】なお、欠陥の検出のための方法として予め
制御装置Cにパーティクルのない理想的なパターンのモ
デルデータ、すなわちテンプレートを準備し、結果をこ
れと比較する方法が考えられる。レチクルR上のパター
ンは、クロム等の成膜がされている非透過部分かガラス
のみの透過部分の二値であり、元々のレチクル設計パタ
ーンのパターン形状を全て記憶しておき、測定結果をこ
れと比較して相関値を得ることでパーティクルの影響を
判定することができる。
【0047】また、同一レチクルR内の別のエリアに同
様のパターンがあればそのパターンと比較する方法も考
えられる。特に半導体メモリや表示デバイス等では同一
のパターンがレチクルR内で繰り返される場合が多く、
有効な方法といえる。
【0048】なお、前述したようにレチクルR上面ある
いはペリクル面に付着したパーティクルは、デフォーカ
ス像となるため、パターン強度の低下が起きる場合があ
る。これに関しても、上記と同様に他のエリアの像と比
較することで検出することが可能になる。パターン強度
の低下は、パーティクル付着や薄膜状の異物の付着だけ
でなく、例えば光学系の曇り等の問題でも起こり得る
が、最終的な不備が発生するという点では等価であり、
一般的に分離が難しい。しかしながら、パーティクル検
査1とパーティクル検査2とを行えば、原因の分離が可
能であり、トラブルシュートを行う際の有効な情報とな
る。例えば、パーティクル検査1で検出されずにパーテ
ィクル検査2で検査領域にかかわらず検出されるとすれ
ば、これはパーティクルの問題ではなく、他の原因があ
ることが判る。
【0049】また、本実施形態の露光装置では、レチク
ルRに付着するパーティクルの検査だけでなく、照明光
学系LOにおいて、レチクルR下面以前で露光光源11
側に至るまでの間にワークW上面と光学的共役位置にあ
る部材についても、パーティクル検査をレチクルRの場
合と同様に行うことができる。例えば、視野絞り15
は、レチクルRのパターンの露光領域を設定する部材で
あって、レチクルRのパターン面と共役となる位置に配
置される。このような位置に物理的な面が存在する場
合、パーティクル付着はレチクルRのパターン面と同様
の問題となるため、パーティクル検査を行うことが望ま
しい。
【0050】例えば、矩形の絞りを形成するために4枚
の遮蔽板で視野絞りを形成するような方式では物理的な
面はないためパーティクルの付着はあり得ないが、例え
ばガラス基板上に遮蔽パターンを描いたような視野絞り
であれば、透過部分のガラス面はパターン面と共役とな
っている物理的な面であるので、パーティクルの付着が
あり得る。このパーティクルを本実施形態の露光装置で
計測するには、レチクルRをレチクルステージRST上
に搬送する前に、パーティクル検査2と同様に検査を行
うことにより行うことができる。すなわち、視野絞り1
5に付着したパーティクルを含む像は、マーク計測光学
系20の受光センサ22上に再結像して投影されるた
め、レチクルRのパターン面への付着パーティクルと同
様に、モニタM又は制御装置Cによって検出することが
できる。
【0051】次に、第2実施形態として、上述したガラ
ス基板に遮蔽パターンを描いた視野絞りに付着したパー
ティクルを検出する方法について説明する。ここで、前
述した第1実施形態と同一もしくは同等の構成部分につ
いては、同一の符号を用いるとともに、その説明を簡略
もしくは省略するものとする。
【0052】図4に示すように、露光装置の照明光学系
LO内には、視野絞り(第1部材、露光領域設定部材)
Bが設けられている。この視野絞りBは、露光光ILに
よるレチクルRに対する照明範囲を調整するものであっ
て、照明範囲の大きさを所定の大きさに設定することに
よりワークWに対する投影光学系PLの投影領域の大き
さを設定するものである。
【0053】図5(a)に示すように、視野絞りBは、
光源側ブラインドB1と、投影光学系側ブラインドB2
とを備えている。ブラインドB1、B2はそれぞれ、一
体に設けられたガラスブラインドBgとノーマルブライ
ンドBnとを備えている。ガラスブラインドBgは画面
継ぎ(重複露光)を高精度に行う露光処理時に用いら
れ、ノーマルブラインドBnは画面継ぎを行わない露光
処理又は画面継ぎを高精度に行う必要のない時に用いら
れる。光源側ブラインドB1及び投影光学系側ブライン
ドB2は、制御装置Cの指示により駆動する駆動機構D
によって、図5中、Y方向(露光光ILの光軸AXと交
わる方向)に移動可能となっており、ガラスブラインド
BgとノーマルブラインドBnとを切り替える際には、
それぞれのブラインドB1、B2(視野絞りB全体)を
図5中、Y方向に移動させる。
【0054】ノーマルブラインドBnは開口部54を有
しており、その周囲は遮光部56となっている。開口部
54には不図示のナイフエッジが設けられている。そし
て、光源側ブラインドB1及び投影光学系側ブランドB
2を駆動機構Dによって移動させ、それぞれの開口部5
4を組み合わせることによって形成される露光光ILの
通過する開口の大きさを変化させることにより、レチク
ルRに対する露光光ILの照明範囲が調整される。
【0055】ガラスブラインドBgは、透明なガラス基
板で構成される物理的な面である光透過部55aを有し
ている。光透過部55aの周囲は遮光部56となってい
る。光透過部55aと遮光部56との境界、すなわち、
ガラス基板からなる光透過部55aの端部には、クロム
等の遮光性部材の密度を変化させながら蒸着した減光部
(遮蔽パターン)55bが設けられている。減光部55
bにおけるクロム膜は露光装置の解像限界以下の大きさ
のドット状にしてガラス基板に対して蒸着されており、
このドット状のクロム膜の密度を光透過部55aから遮
光部56に向かうにしたがって大きくなるように設定す
ることによって減光部55bの減光率を変化させてい
る。
【0056】画面継ぎを行う際のレチクルRに対する露
光光ILの照明範囲の設定は、図5(b)に示すよう
に、光源側ブラインドB1及び投影光学系側ブラインド
B2の各ガラスブラインドBg、Bgを所定量組み合わ
せることにより行う。つまり、光源側ブラインドB1及
び投影光学系側ブランドB2を駆動機構Dによって移動
し、それぞれの光透過部55aを所定量組み合わせるこ
とによって形成される露光光ILの透過する透過部の大
きさを調整することにより、レチクルRに対する露光光
ILの照明範囲が調整される。そして、減光部55bに
対応するワークWでの減光領域を重ね合わせるように露
光することにより、合成パターンの全ての領域におい
て、露光量を均一にすることができる。なお、減光部5
5bは、図5中、上下部分に設けられていて横の部分に
は設けられていないが、露光処理を行うに際し、光源側
あるいは投影光学系側の少なくとも一方のガラスブライ
ンドBgを横方向(Y方向)に移動させながら露光する
ことにより光量分布が生じ、投影領域に減光領域が形成
されるので、この減光領域をワークWで重ね合わせるこ
とにより合成パターンの全ての領域において露光量を均
一にすることができる。
【0057】ガラスブランドBgの減光部55bは蒸着
によって形成されており、光量分布の調整を分子レベル
で精度良く行うことができるので、画面継ぎ(重複露
光)を行うに際し、合成パターンの全ての領域における
露光量の均一化を精度良く行うことができる。したがっ
て、例えば、同一の部分パターンが繰り返して形成され
ている繰り返しパターン(ピクセルパターン)の重ね合
わせを精度良く行うことができる。
【0058】図4に示す露光装置において、レチクルR
のパターンをワークWに転写するための露光光源(第1
光源装置)11と異なる位置には、視野絞りBに所定の
光を照射する第2光源装置30が設けられている。第2
光源装置30は視野絞りBに付着したパーティクルの検
出に用いるためのものであって、ハロゲン光源などによ
って構成されている。第2光源装置30から射出された
光(検出光)ELは、ランダムファイバ31を介して視
野絞りBに照射されるようになっている。以下の説明で
は、露光光ILの光路上にはガラスブラインドBg、B
gが配されており、このガラスブラインドBg、Bgに
対して第2光源装置30からの検出光ELが照射される
とする。
【0059】ランダムファイバ31からの光は、図4
中、下方側から、光源側ブラインドB1及び投影光学系
側ブラインドB2のそれぞれのガラスブラインドBgに
対して平行に照射される。また、ランダムファイバ31
の検出光ELの出射口とガラスブラインドBg、Bgを
介して対向する位置には、ランダムファイバ31からの
検出光ELを反射し、この反射光をガラスブラインドB
g、Bgに照射可能な反射板(反射部材)32が配置さ
れている。
【0060】第1実施形態同様、ワークステージWST
には、ガラスブラインドBgとレチクルRのパターン面
との少なくとも一方を通過した露光光IL、検出光EL
を投影光学系PLを介して受光するCCD等の受光セン
サ(受光装置)22を備えたマーク計測光学系20が設
けられている。
【0061】図6は、ワークステージWSTに設けられ
た受光センサ22を有するマーク計測光学系20近傍を
説明するための拡大図である。図6において、受光セン
サ22の上方位置(投影光学系PL側)には、リレーレ
ンズ系21と、NDフィルタ23と、シャッタ24とが
設けられている。本実施形態におけるマーク計測光学系
20は、受光センサ22、リレーレンズ系21、NDフ
ィルタ23、シャッタ24を備えている。シャッタ24
は受光センサ22に達する光の光路上に出し入れ可能に
設けられており、パーティクル検出動作時においてはシ
ャッタ24は光路上から退避され、光が受光センサ22
に達するようになっている。一方、通常時(露光処理時
やパーティクルを検出しない時)においてはシャッタ2
4が光路上に配置され、受光センサ22に光が達しない
ようになっている。なお、シャッタ24はワークステー
ジWSTの上面より突出しない位置に設けられている。
【0062】NDフィルタ23は受光センサ22に入射
する光を減衰させるものであって、シャッタ24同様、
光路上に出し入れ可能に設けられている。NDフィルタ
23を通過した光はリレーレンズ系21によって再結像
された後、受光センサ22に達する。リレーレンズ系2
1内には、検出するパーティクルの像高を調整するため
の光軸方向(図中、上下方向)に移動可能な調整用可動
レンズ25が設けられている。この調整用可動レンズ2
5の移動によって、受光センサ22上に結像する光源側
ブラインドB1又は投影光学系側ブラインドB2上のパ
ーティクルの大きさを調整する。なお、パーティクルの
大きさの調整をする必要の無いときは、この調整用可動
レンズ25は無くてもよい。
【0063】受光センサ22(マーク計測光学系20)
は異物検出用ステージ(移動装置)26に設けられてお
り、この異物検出用ステージ26によって、投影光学系
PLの光軸方向(Z方向、上下方向)に移動可能となっ
ている。異物検出用ステージ26をZ方向に移動するに
は、ワークステージWSTに取り付けられている1軸ベ
ース27を回転させて1軸ベース27上に固定されてい
る駆動テーパ28を横方向に移動させる。駆動テーパ2
8の横方向の移動は上下方向の移動に変換されて異物検
出用ステージ26の下部に固定されているローラ軸受2
9に伝達され、このローラ軸受29の上下方向の移動に
よって異物検出用ステージ26が上下方向に移動され
る。なお、バネ支持部35を介して異物検出用ステージ
26に接続された2拘束板バネ36が1軸ベース27に
固定されたことにより、異物検出用ステージ26は上下
方向(Z方向)以外の移動が拘束されているので、異物
検出用ステージ26の上下移動による受光センサ22の
横方向の微少移動誤差が生じないようになっている。な
お、異物検出用ステージ26は、露光装置のXYステー
ジ上に載置されているZ軸動ステージによっても代用可
能である。
【0064】そして、投影光学系側ブラインドB2のパ
ーティクルを受光センサ22で検出する際には、投影光
学系側ブラインドB2に付着したパーティクルの像が受
光センサ22に結像するように異物検出用ステージ26
を下方に移動させて受光センサ22を最適な位置に配置
する。一方、光源側ブラインドB1のパーティクルを受
光センサ22で検出する際には、光源側ブラインドB1
に付着したパーティクルの像が受光センサ22に結像す
るように異物検出用ステージ26を上方に移動させて受
光センサ22を最適な位置に配置する。このように、ブ
ラインドB1、B2の位置に応じて異物検出用ステージ
26を移動することにより、受光センサ22はそれぞれ
のブラインドB1、B2に付着しているパーティクルを
精度良く検出することができる。
【0065】受光センサ22は、投影光学系PLの投影
像の光に関する情報を複数の分割領域ごとに検出する。
これは、1つの受光センサ(CCD)22の受光面より
投影光学系の投影領域のほうが大きいためである。つま
り、図7(a)に示すイメージ図のように、ガラスブラ
インドBgの光透過部55a及び減光部55bに応じて
投影領域が設定されるが、本実施形態においては、投影
領域の大きさは受光センサ22の受光面の12個分に相
当するものとする。
【0066】以上説明したような構成を備えた露光装置
によって、レチクルRやガラスブラインドBgにパーテ
ィクルが付着しているかどうかを検出するパーティクル
検出方法について説明する。
【0067】まず、受光センサ22のキャリブレーショ
ンを行う。キャリブレーションは露光光ILを用いて行
う。すなわち、第2光源装置30に接続されているラン
ダムファイバ31に設けられているシャッタ(不図示)
を閉じてガラスブラインドBgに検出光ELが照射され
ないようにし、露光光源11から露光光ILを出射す
る。露光光ILはガラスブラインドBgを透過し、投影
光学系PLを通過した後、マーク計測光学系20に達す
る。このとき、シャッタ24は光路上から退避されてお
り、一方、NDフィルタ23は光路上に配置されてい
る。NDフィルタ23を光路上に配置するのは、受光セ
ンサ22が光量の大きい露光光ILを直接検出すると飽
和したり、ダメージを受ける場合があるからである。
【0068】図7(a)に示すように、ガラスブライン
ドBgによって設定された投影領域の露光光ILの光量
に関する情報を受光センサ22で検出する。受光センサ
22は、投影領域の12個の分割領域(AR1〜AR1
2)をステップ移動しつつ、ガラスブラインドBgを透
過した露光光ILの光量(照度)を検出する。このと
き、受光センサ22は、図7(b)、(c)に示すよう
な信号を検出する。図7(b)、(c)はキャリブレー
ション時におけるガラスブラインドBgを透過した露光
光ILを検出した際の受光センサ22が出力する検出信
号の信号強度であって、図7(b)は光透過部55aに
対応した投影領域(AR4〜AR9のいずれか1つの領
域)における受光センサ22が出力する検出信号であ
り、図7(c)は減光部55bに対応した投影領域(A
R1〜AR3のいずれか1つの領域)における受光セン
サ22が出力する検出信号である。このように、露光光
ILを用いたキャリブレーションによって、ガラスブラ
インドBgの光透過部55a及び減光部55bの光量分
布が検出される。
【0069】このとき、例えば、図7(a)に示すよう
に、投影領域のエリアAR1に相当するガラスブライン
ドBgの領域にパーティクルが付着している場合、この
パーティクル部分では露光光ILが透過しないため、受
光センサ22はパーティクルを検出することができる。
ここで、受光センサ22の位置情報は制御装置Cに出力
されており、受光センサ22のどのピクセルにおいてパ
ーティクルを検出したかによって、ガラスブラインドB
gでのパーティクルの位置を検出することができる。
【0070】なお、ここで、光源側ガラスブラインドB
1のガラスブラインドBg上のパーティクルを検出する
場合には、前述したように、異物検出用ステージ26を
上方に移動させておく。一方、投影光学系側ガラスブラ
インドB2のガラスブラインドBg上のパーティクルを
検出する場合には、異物検出用ステージ26を下方に移
動させておく。
【0071】以上のようにして、露光光ELを用いてガ
ラスブラインドBgの光透過部55a及び減光部55b
の透過率分布及びこれらの位置に関する情報を求めると
ともに、パーティクルの検出を行う。
【0072】キャリブレーションを行ったら、第2光源
装置30を用いたパーティクルの検出を行う。まず、キ
ャリブレーション時において開けられていた露光光源1
1側のシャッタ(不図示)を閉じて露光光ILがガラス
ブラインドBgに照射されないようにするとともに、ラ
ンダムファイバ31で閉じられた状態にあったシャッタ
を開ける。すると、第2光源装置30からの検出光EL
がガラスブラインドBgに照射される。
【0073】ここで、光源側ブラインドB1のガラスブ
ラインドBg上のパーティクルを検出する場合には、前
述したように、異物検出用ステージ26を上方に移動さ
せておく。一方、投影光学系側ブラインドB2のガラス
ブラインドBg上のパーティクルを検出する場合には、
異物検出用ステージ26を下方に移動させておく。な
お、このとき、NDフィルタ23は光路上から退避され
ている。
【0074】ガラスブランドBgにパーティクルが付着
していると、検出光ELが照射されたパーティクルから
は散乱光が発生する。発生した散乱光は、投影光学系P
Lを介して受光センサ22に受光される。このとき、第
2光源装置30のガラスブラインドBgを介して対向す
る位置には反射板32が設けられており、この反射板3
2による検出光ELの反射光はガラスブラインドBgに
照射されるように設定されている。つまり、ガラスブラ
インドBgに対して複数の方向から光を照射して、パー
ティクルからの散乱光を発生しやすくすることにより、
検出精度を向上させている。このとき、反射板32の数
や設置角度を任意に設定することにより、1つの第2光
源装置30によってガラスブラインドBgに対して複数
の方向から光を照射することができるので、コストを抑
えつつ検出精度を向上させることができる。
【0075】ガラスブラインドBg上のパーティクルに
よる散乱光によって、受光センサ22は図7(d)に示
すような検出信号を出力する。つまり、散乱光だけが投
影光学系PLを介して受光センサ22に検出され、パー
ティクルが無くて散乱光が発生しない場合には、第2光
源装置30からの光は受光センサ22に達しない。
【0076】このように、散乱光を用いてパーティクル
検出を行うようにしたことにより、さらに確実にパーテ
ィクル検出を行うことができる。例えば、図7(a)に
示すように、光透過部55aのエリアAR11に透明薄
膜状のパーティクルが付着していた場合、露光光源11
からの露光光ILを用いた検出方法では、露光光ILが
パーティクル部分も透過してしまい、実際にはパーティ
クルがガラスブラインドBg上に存在していても、この
パーティクルを検出できないことになる。あるいは、図
7(a)のエリアAR3に示すように、減光部55bに
おける遮光部材の濃度が高い部分(例えば透過率0%部
分)にパーティクルが付着していた場合、露光光ILの
透過光を用いた検出方法ではパーティクルを検出するこ
とができない。
【0077】逆に、パーティクルが、例えば薄膜状であ
るなど散乱光を発生しにくいものである場合、受光セン
サ22は散乱光を検出することができない場合があり、
したがって、実際にはパーティクルがガラスブラインド
Bg上に存在していても、このパーティクルを検出でき
ないことになる。
【0078】しかしながら、露光光源11からの露光光
ILのガラスブラインドBgの透過光の光情報の検出結
果と、第2光源装置30からの検出光ELのガラスブラ
インドBgでの散乱光の光情報の検出結果との2つの光
情報に基づいてパーティクルを検出するようにしたこと
により、ガラスブラインドBgに付着したパーティクル
を確実に検出することができる。
【0079】以上説明したように、レチクルRのパター
ン面と完全に共役な位置に無いガラスブラインドBg、
Bgに付着しているパーティクルの検出において、受光
センサ22を投影光学系PLの光軸方向に移動させるこ
とで、受光センサ22にガラスブラインドBg、Bgに
それぞれ付着しているパーティクルの像を結像させるこ
とができるので、高精度にパーティクルの有無及び大き
さ等の判定を行うことができる。
【0080】そして、パーティクルを検出するための第
2光源装置30を設けたことにより、露光光源11から
の露光光ILの透過光を用いた検出と、第2光源装置3
0からの検出光ELの散乱光を用いた検出とを併用する
ことができ、更に精度良いパーティクル検出を行うこと
ができる。
【0081】第2光源装置30からの検出光ELを反射
し、反射光をガラスブラインドBgに照射可能な反射板
32を設けたことにより、ガラスブラインドBgにパー
ティクルが付着している場合、このパーティクルに対し
て複数方向から光を照射することができるので、パーテ
ィクルから散乱光が発生しやすくなる。したがって、装
置を複雑化することなく低コストで検出精度を向上する
ことができる。
【0082】なお、図7で説明した例では、受光センサ
22を投影領域内でステップ移動させてパーティクル検
出を行うものであるが、図8に示すように、受光センサ
22をスキャンさせてパーティクル検出を行ってもよ
い。このとき、パーティクルのX方向の位置は受光セン
サ22のピクセル位置から、Y方向の位置はスキャンす
る受光センサ22の位置の干渉計による検出結果から求
めることができる。
【0083】なお、上記実施形態においては、受光セン
サ22を異物検出用ステージ(移動装置)26によって
光軸方向に移動することにより、受光センサ22の受光
面に光源側ブラインドB1(または投影光学系側ブライ
ンドB2)のガラスブラインドBgのパーティクルを結
像させる構成であるが、受光センサ22を光軸方向に移
動させずに、所定の工学素子を受光センサ22の光路上
流側に配置して、ブラインドB1、B2のそれぞれのガ
ラスブラインドBgに付着しているパーティクルの結像
位置を変更させる構成とすることも可能である。
【0084】なお、本発明は、次のような実施形態をも
含むものである。 (1)上記実施形態では、レチクルマークの位置計測用
光学系であるマーク計測光学系20の受光センサ22を
パーティクル検出装置の受光装置として流用している
が、同様の光学系及び受光センサを、パーティクル検出
装置の受光装置として独立して設けても構わない。
【0085】(2) なお、本実施形態の露光装置とし
て、マスク(レチクル)と基板とを静止した状態でマス
クのパターンを露光し、基板を順次ステップ移動させる
ステップ・アンド・リピート型の露光装置にも適用する
ことができる。 (3) 露光装置の用途としては半導体製造用の露光装
置や角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを露
光する液晶用の露光装置に限定されることなく、例え
ば、薄膜磁気ヘッドを製造するための露光装置にも広く
適当できる。
【0086】(4) 本実施形態の露光装置の光源は、
g線(436nm)、h線(405nm)、i線(36
5nm)、KrFエキシマレーザ(248nm)、Ar
Fエキシマレーザ(193nm)、F2 レーザ(157
nm)を用いることができる。 (5) 投影光学系の倍率は縮小系のみならず等倍およ
び拡大系のいずれでもよい。
【0087】(6) 投影光学系としては、エキシマレ
ーザなどの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や蛍
石などの遠紫外線を透過する材料を用い、F2 レーザや
X線を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学系
(レチクルも反射型タイプのものを用いる)を用いれば
いい。 (7) ワークステージやレチクルステージにリニアモ
ータを用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上
型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁
気浮上型のどちらを用いてもいい。また、ステージは、
ガイドに沿って移動するタイプでもいいし、ガイドを設
けないガイドレスタイプでもよい。
【0088】(8)ステージの駆動装置として平面モ−
タを用いる場合、磁石ユニットと電機子ユニットのいず
れか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電機子ユ
ニットの他方をステージの移動面側に設ければよい。 (9) ワークステージの移動により発生する反力は、
特開平8−166475号公報に記載されているよう
に、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がし
てもよい。本発明は、このような構造を備えた露光装置
においても適用可能である。
【0089】(10) レチクルステージの移動により
発生する反力は、特開平8−330224号公報に記載
されているように、フレーム部材を用いて機械的に床
(大地)に逃がしてもよい。本発明は、このような構造
を備えた露光装置においても適用可能である。
【0090】(11) 以上のように、本願実施形態の
露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要
素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気
的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製
造される。これら各種精度を確保するために、この組み
立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達
成するための調整、各種機械系については機械的精度を
達成するための調整、各種電気系については電気的精度
を達成するための調整が行われる。各種サブシステムか
ら露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互
の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管
接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置
への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立
て工程があることはいうまでもない。各種サブシステム
の露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が
行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。
なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理
されたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0091】(12) 半導体デバイスは、図9に示す
ように、デバイスの機能・性能設計を行うステップ20
1、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を
製作するステップ202、シリコン材料からウエハを製
造するステップ203、前述した実施形態の露光装置に
よりレチクルのパターンをウエハに露光するウエハ処理
ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシン
グ工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)2
05、検査ステップ206等を経て製造される。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。
本発明の露光装置によれば、パターン面と光学的にほぼ
共役な位置に配置された第1部材との少なくとも一方を
通過した光束を投影光学系を介して受光する受光装置
と、受光装置の検出結果に基づいて、パターン面と第1
部材との少なくとも一方に異物が付着しているかどうか
を検出する第1検出装置を備えているので、実際に投影
光学系を介して得られる投影像からパターン面又は第1
部材に付着しているパーティクルの検出を行うことがで
き、高精度にパーティクルの有無及び大きさ等の判定を
行うことができる。
【0093】また、本発明の露光装置によれば、基板を
保持して、投影光学系の光軸とほぼ直交する方向に移動
可能な基板ステージを備え、受光装置を基板ステージに
設けることにより、基板を基板ステージにセットしたと
きと同様の位置で前記光束を受光することができると共
に、基板ステージを移動させることによりエリアの任意
位置に受光装置を配置することができる。
【0094】また、本発明の露光装置によれば、第1部
材が、マスクのパターンの露光領域を設定する露光領域
設定部材であるので、いわゆる視野絞りにおけるパーテ
ィクルの付着についても検出することができる。
【0095】また、本発明の露光装置によれば、マスク
に、該マスクの位置を示す位置検出用マークが形成され
ており、基板ステージの移動により、受光装置が位置検
出用マークを通過した光束を受光することにより、一つ
の受光装置でパーティクル検出とマスクの位置検出とを
行うことが可能になる。
【0096】また、本発明の露光装置によれば、前記受
光装置が、前記マスクのパターン面を通過した光束を受
光し、前記受光装置が受光した光束に基づいて、前記パ
ターン面の照度を検出する検出装置を備えることによ
り、実際の露光時に極めて近い状態の照度分布(照度む
ら)を得ることができ、特に、連続パターン(繰返しパ
ターン)を有する、液晶表示素子パターンや撮像素子パ
ターンを露光する際に、この照度分布を補正すれば高精
度の露光を行うことができる。
【0097】また、本発明の露光装置によれば、マスク
が、マスクステージに保持されており、マスクステージ
とは異なる位置で、マスクのパターン面に異物が付着し
ているかどうかを検出する第2検出装置を備えることに
より、マスクステージにセットする前のマスクを第2検
出装置で予め検出し、その際の異物の付着情報に基づい
て第1検出装置における検出が可能になり、より正確に
かつ効率的にパーティクル検査を行うことができると共
に、第2検出装置による検査結果と第1検出装置による
検査結果とを比較することにより、パターン強度の低下
要因を判別することが可能になる。
【0098】さらに、本発明の露光装置によれば、第2
検出装置の検出結果に応じて、第1検出装置の検出領域
を設定する設定装置を備えることにより、第1検出装置
における検出領域をパーティクルの存在する領域に設定
することができ、効率的に検査を行うことができると共
に、両検出装置における検査結果の比較がさらに容易に
なる。
【0099】本発明の露光装置によれば、パターン面
と、パターン面と光学的にほぼ共役な位置に配置された
第1部材との少なくとも一方を通過した光束を投影光学
系を介して受光する受光装置と、受光装置を投影光学系
の光軸方向に移動する移動装置と、受光装置の受光結果
に基づいて、パターン面と第1部材との少なくとも一方
に異物が付着しているかどうかを検出する第1検出装置
とを備えたことにより、実際に投影光学系を介して得ら
れる投影像からパターン面又は第1部材に付着している
異物の検出を精度良く行うことができる。しかも、パタ
ーン面と完全に共役な位置に無い第1部材に対しても、
受光装置を投影光学系の光軸方向に移動させることで、
受光装置を第1部材に対して共役な位置にすることがで
きるので、高精度に異物の有無及び大きさ等の判定を行
うことができる。
【0100】また、本発明の露光装置によれば、パター
ンを基板に転写するための第1光源装置とは異なる位置
に設けられ、異物の検出に用いられる第2光源装置を設
けたことにより、第1光源装置からの光を用いた検出
と、第2光源装置からの光を用いた検出とを併用するこ
とができ、精度良い異物検出を行うことができる。
【0101】また、本発明の露光装置によれば、第2光
源装置からの光を反射し、この反射光を第1部材に照射
可能な反射部材を備えたので、異物検出を行う際、複数
方向から光を照射することになる。したがって、装置を
複雑化することなく低コストで検出精度を向上すること
ができる。
【0102】本発明のマイクロデバイス及びマイクロデ
バイスの製造方法によれば、上記露光装置によりマスク
のパターンを転写して製造するので、露光前の検査で高
精度にパーティクルの検出が可能になり、無用なパーテ
ィクル除去工程が不要となり作業効率を向上させること
ができると共に、露光精度の向上により高精度にデバイ
スを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る露光装置、及びマイクロデバイ
ス並びにその製造方法の第1実施形態において、露光装
置を示す概略的な全体構成図である。
【図2】 本発明に係る露光装置、及びマイクロデバイ
ス並びにその製造方法の第1実施形態において、マーク
計測光学系を示す概略的な構成図である。
【図3】 本発明に係る露光装置、及びマイクロデバイ
ス並びにその製造方法の第1実施形態において、パーテ
ィクル検出方法を示すフローチャートである。
【図4】 本発明に係る露光装置、及びマイクロデバイ
ス並びにその製造方法の第2実施形態において、露光装
置を示す概略的な全体構成図である。
【図5】 本発明に係る露光装置、及びマイクロデバイ
ス並びにその製造方法の第2実施形態において、視野絞
りを示す概略的な構成図である。
【図6】 本発明に係る露光装置、及びマイクロデバイ
ス並びにその製造方法の第2実施形態において、受光装
置を示す概略的な構成図である。
【図7】 本発明に係る露光装置、及びマイクロデバイ
ス並びにその製造方法の第2実施形態において、異物検
出方法を説明するための図である。
【図8】 本発明に係る露光装置、及びマイクロデバイ
ス並びにその製造方法の第2実施形態において、異物検
出方法を説明するための図である。
【図9】 半導体デバイスの製造工程の一例を示すフロ
ーチャート図である。
【図10】 本発明に係る従来例において、パーティク
ル検査装置を示す概略的な全体斜視図である。
【図11】 本発明に係る従来例において、パーティク
ル検査装置におけるパーティクルの大きさと出力との関
係を示すグラフ図である。
【図12】 本発明に係る従来例において、露光装置に
設けられたパーティクル検査装置を示す概略的な構成図
である。
【符号の説明】
11 露光光源(第1光源装置) 15、B 視野絞り(第1部材、露光領域設定部材) 20 マーク計測光学系(受光装置) 22 受光センサ(受光装置) 30 第2光源装置 C 制御装置(第1検出装置、設定装置) IL 露光光 LO 照明光学系 M モニタ(第1検出装置) PL 投影光学系 PM パーティクル検査装置(第2検出装置) R レチクル(マスク) RST レチクルステージ(マスクステージ) W ワーク(基板) WST ワークステージ(基板ステージ)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 1/08 G03F 7/20 521 7/20 521 H01L 21/30 516Z Fターム(参考) 2F065 AA03 AA07 AA18 BB01 CC20 DD04 DD13 FF01 FF04 FF41 GG01 GG04 HH13 JJ03 JJ05 JJ09 JJ26 LL10 LL12 LL30 PP12 RR06 SS04 SS09 SS13 UU02 2G051 AA56 AB01 AC02 AC04 BB07 CA04 CA11 CB02 DA07 DA17 EA12 EA14 EC01 EC04 2H095 BD05 BD15 BE03 5F046 AA18 DB14

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクのパターンを投影光学系を介して
    基板に転写する露光装置であって、 前記マスクのパターン面と、該パターン面と光学的にほ
    ぼ共役な位置に配置された第1部材との少なくとも一方
    を通過した光束を前記投影光学系を介して受光する受光
    装置と、 前記受光装置の検出結果に基づいて、前記パターン面と
    前記第1部材との少なくとも一方に異物が付着している
    かどうかを検出する第1検出装置とを備えたことを特徴
    とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光装置において、 前記基板を保持して、前記投影光学系の光軸とほぼ直交
    する方向に移動可能な基板ステージを備え、 前記受光装置を前記基板ステージに設けたことを特徴と
    する露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の露光装置におい
    て、 前記第1部材は、前記マスクのパターンの露光領域を設
    定する露光領域設定部材であることを特徴とする露光装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の露光
    装置において、 前記マスクには、該マスクの位置を示す位置検出用マー
    クが形成されており、 前記基板ステージの移動により、前記受光装置は前記位
    置検出用マークを通過した光束を受光することを特徴と
    する露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の露光装置において、 前記受光装置は、前記マスクのパターン面を通過した光
    束を受光し、 前記受光装置が受光した光束に基づいて、前記パターン
    面の照度を検出する検出装置を備えたことを特徴とする
    露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の露光
    装置において、 前記マスクは、マスクステージに保持されており、 前記マスクステージとは異なる位置で、前記マスクのパ
    ターン面に異物が付着しているかどうかを検出する第2
    検出装置を備えたことを特徴とする露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の露光装置において、 前記第2検出装置の検出結果に応じて、前記第1検出装
    置の検出領域を設定する設定装置を備えたことを特徴と
    する露光装置。
  8. 【請求項8】 マスクのパターンを投影光学系を介して
    基板に転写する露光装置において、 前記マスクのパターン面と、該パターン面と光学的にほ
    ぼ共役な位置に配置された第1部材との少なくとも一方
    を通過した光束を前記投影光学系を介して受光する受光
    装置と、 前記受光装置を前記投影光学系の光軸方向に移動する移
    動装置と、 前記受光装置の受光結果に基づいて、前記パターン面と
    前記第1部材との少なくとも一方に異物が付着している
    かどうかを検出する第1検出装置とを備えたことを特徴
    とする露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の露光装置において、 前記マスクのパターンを前記基板に転写するための第1
    光源装置とは異なる位置に設けられ、前記異物の検出に
    用いられる第2光源装置を設けたことを特徴とする露光
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の露光装置において、 前記第2光源装置からの光を反射し、該反射光を前記第
    1部材に照射可能な反射部材を備えたことを特徴とする
    露光装置。
  11. 【請求項11】 請求項8から10のいずれかに記載の
    露光装置において、 前記第1部材は、前記マスクのパターンの露光領域を設
    定する露光領域設定部材であることを特徴とする露光装
    置。
  12. 【請求項12】 マスクのパターンを基板に転写する転
    写工程を経て製造されるマイクロデバイスであって、 請求項1から11のいずれかに記載の露光装置により前
    記転写工程が施されたことを特徴とするマイクロデバイ
    ス。
  13. 【請求項13】 マスクのパターンを基板に転写する転
    写工程を経て製造されるマイクロデバイスの製造方法で
    あって、 請求項1から11のいずれかに記載の露光装置により前
    記転写工程を行うことを特徴とするマイクロデバイスの
    製造方法。
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