JP2002057093A - 現像処理の評価方法、レジストパタ−ン形成方法及びレジストパタ−ン形成システム - Google Patents

現像処理の評価方法、レジストパタ−ン形成方法及びレジストパタ−ン形成システム

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JP2002057093A
JP2002057093A JP2000244652A JP2000244652A JP2002057093A JP 2002057093 A JP2002057093 A JP 2002057093A JP 2000244652 A JP2000244652 A JP 2000244652A JP 2000244652 A JP2000244652 A JP 2000244652A JP 2002057093 A JP2002057093 A JP 2002057093A
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Keiko Haneda
敬子 羽田
Yuko Ono
優子 小野
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストパターンを得るために基板に現像液
を供給し、その後リンス液を供給するにあたり、リンス
状態を高い信頼性で評価すること。 【解決手段】 露光後の基板に現像液を供給し、更にリ
ンス液を供給した後、当該基板を加熱、冷却し、その後
少なくとも基板の表面を前処理液例えば純水に浸す。こ
れにより基板表面に残っている現像液の成分が前処理液
に溶解する。続いて前処理液をイオンクロマト分析装置
にて分析を行って前記成分を定量し、この定量結果によ
りリンス状態を評価する。この評価結果については、例
えばリンス時間と前記成分の濃度との相関を求めてリン
ス時間を設定してもよいし、その濃度に基づいてリンス
時間を自動調整するようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に対して現像
処理について評価を行う方法及び装置並びにパターン形
成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体ウエハや液晶ディスプレイ
用ガラス基板(LCD基板)などの基板上にレジストパ
タ−ン(マスク)を形成する工程は、基板にレジスト液
を塗布し、次いで露光し、その後現像処理を行うことに
より行われる。レジスト液が例えばネガ形ならば、光の
当たった部分が硬化し、硬化しない部分が現像液により
溶解する。現像処理は、基板をチャックに保持すると共
にノズルから基板表面全体に現像液を供給して所定時間
放置(静止)し、その後基板表面に洗浄液例えば純水を
供給して現像液を洗い流すことにより行われる。
【0003】ところで回路パタ−ンの線幅が狭くなる
と、パ−ティクルが基板表面に付着して現像欠陥になっ
てしまう傾向がある。このため現像、リンス(洗浄)を
終えた基板について散乱光を利用した表面欠陥検査装置
により基板表面を観察し、本発明者は、パ−ティクルの
大きさ及び数を調べて表面欠陥の評価を行うことを試み
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら表面欠陥
検査装置によりパ−ティクルを調べる手法は、洗浄を終
えてから検査装置まで搬送する間及び待機している間に
基板に付着するパ−ティクルが外乱となって信頼性の高
い測定が困難であるし、また装置が高額であるという課
題がある。
【0005】本発明者は、パ−ティクルが基板に付着し
て現像欠陥になる要因の一つは、パタ−ンの一部が剥が
れてパタ−ン間を塞いでしまうことにあるのではないか
と推測しており、このため現像欠陥とリンス状態とは相
関があるものと考えている。従ってリンス条件を適切に
行うことにより現像欠陥が抑えられるはずであるが、リ
ンス条件を決めるための指標がないため、試行錯誤でリ
ンス条件を設定している。一方高いスル−プットが要求
されていることからリンス時間もできるだけ短縮するこ
とが重要である。従ってリンス時間は現像欠陥から見れ
ば長いほど良く、スループットから見れば短い方が良い
が、程よい長さにリンス時間を設定することつまり現像
欠陥もなくかつ短時間でリンスを行える効率の良いリン
ス条件を設定することが困難であった。
【0006】本発明はこのような事情の下に成されたも
のであり、その目的はリンス処理の評価を精度よく行う
ことのできる方法、及びリンス処理を適切に行うことの
できる方法ならびにシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、レジストが塗
布され、露光が行われた基板の表面に現像液を供給する
現像工程と、前記基板にリンス液を供給して現像液を洗
い流すリンス工程と、次いで少なくとも基板の表面を前
処理液に浸して、基板の表面に付着している現像液中の
成分を前処理液に溶かす前処理工程と、前記前処理液に
対して分析を行って現像液中の成分を定量する分析工程
と、を含むことを特徴とする現像処理の評価方法であ
る。この方法によれば、基板に残っている現像液中の成
分を定量するので、搬送途中のパ−ティクルの影響を受
けることなく基板のリンス状態を精度良く評価できる。
従って例えばリンス工程における基板にリンス液を供給
する時間を変えて、その時間と現像液中の成分の定量結
果との関係を求め、この関係に基づいて前記時間を設定
すれば、適切なリンス時間を設定することができる。
【0008】また他の発明は、レジストが塗布され、露
光が行われた基板の表面に現像液を供給する現像工程
と、前記基板にリンス液を供給して現像液を洗い流すリ
ンス工程と、次いで少なくとも基板の表面を前処理液に
浸して、基板の表面に付着している現像液中の成分を前
処理液に溶かす前処理工程と、前記前処理液に対して分
析を行って現像液中の成分を定量する分析工程と、現像
液中の成分の定量結果と予め設定した現像液中の成分の
濃度基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、リン
ス工程の処理条件を調整する工程を含むことを特徴とす
るレジストパタ−ン形成方法である。この発明によれ
ば、何等かの要因でリンス状態が悪くなった場合に直ぐ
にリンス時間を長くするなど適切な対応をとることがで
きる。
【0009】本発明は、上述の方法を実施するシステム
も権利範囲に含まれるものであり、そのシステムは、レ
ジストが塗布され、露光が行われた基板の表面に現像液
を供給するための現像部と、前記基板にリンス液を供給
して現像液を洗い流すためのリンス液供給部と、リンス
液が供給された基板の少なくとも表面を、容器に貯液さ
れた前処理液に浸し、基板の表面に付着している現像液
中の成分を当該前処理液に溶かすための前処理部と、前
記前処理液に対して分析を行って現像液中の成分を定量
する分析部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るレジストパタ
ーン形成方法を実施するためのレジストパターン形成シ
ステムの実施の形態について説明する。この実施の形態
に用いられるシステムは図1及び図2に示すようにレジ
ストパターンを形成するためのパターン形成装置1と、
パターンを形成した基板に対して分析前の処理を行うた
めの前処理部2と、パターン形成装置1で用いた現像液
中の成分を分析するための分析部をなすイオンクロマト
分析装置3とを備えている。
【0011】先ずパターン形成装置1について述べる
と、このパターン形成装置1は、ウエハカセットCを搬
入出するためのカセットステーション41を備え、この
カセットステーション41には前記カセットCを載置す
る載置部42と、カセットCからウエハWを取り出すた
めの受け渡し手段43とが設けられている。カセットス
テーション41の奥側には、例えばカセットステーショ
ン41から奥を見て例えば右側には、上下2段に塗布ユ
ニット44及び現像部である現像ユニット5が2個ずつ
設けられると共に手前側、奥側には加熱・冷却系のユニ
ット等を多段に積み重ねた棚ユニットU1、U2が夫々
配置され、更に塗布ユニット44、現像ユニット5、棚
ユニットU1、U2との間でウエハWの搬送を行うため
の主搬送手段であるメインアーム45が設けられてい
る。但し図1では図示の便宜上受け渡し手段43及びメ
インアーム45は描いていない。前記棚ユニットU1、
U2においては、加熱ユニットや冷却ユニットのほか、
ウエハの受け渡しユニットや疎水化処理ユニット等が割
り当てられて積層されている。またメインアーム45
は、進退自在、垂直軸まわりに回転自在及び昇降自在に
構成されている。
【0012】メインアーム45や塗布ユニット44、現
像ユニット5等が設けられている部分を処理ブロックと
呼ぶことにすると、当該処理ブロックはインターフェイ
スユニット46を介して露光ブロック47と接続されて
いる。インターフェイスユニット46は例えば昇降自
在、左右、前後に移動自在かつ鉛直軸まわりに回転自在
に構成されたウエハWの受け渡し手段48により前記処
理ブロックと露光ブロック47との間でウエハWの受け
渡しを行うものである。
【0013】ここでパターン形成装置1内に設けられた
現像ユニット5について図3を参照しながら説明する。
この現像ユニット5は、基板であるウエハWの中心部を
真空吸着してウエハWを水平に保持し、駆動部51によ
り昇降及び回転される基板保持部をなすスピンチャック
52を備えている。スピンチャック52の下方側には円
形状の液受け板53が設けられ、この液受け板53には
ドレイン管54及びウエハWの裏面周縁部を洗浄するた
めのリンスノズル55が設けられている。液受け板53
の外側には、全周に亘って凹部を形成した液受けカップ
56が配置され、底面には排気、排液を行うための吸引
管57が接続されている。またその液受け板53の周縁
部には、上端がウエハWの裏面に接近する断面山形のリ
ング体58が設けられている。
【0014】一方現像ユニット5は、ウエハWの表面に
処理液である現像液を供給するための現像液ノズル59
と、ウエハWの表面にリンス液(洗浄液)を供給するた
めのリンス液供給部であるリンス液ノズル6とを備えて
いる。現像液ノズル59はウエハWの直径の長さに亘っ
て供給孔が多数配列された構造となっており、カップ5
6の外方側の図示しない待機部とウエハW上方の間を移
動できるように構成されたアーム59aに取り付けられ
ている。またリンス液ノズル6はウエハWの中心部にリ
ンス液を供給するように構成され、図示しない待機部と
ウエハW上方との間を移動できるように構成されたアー
ム61に取り付けられている。
【0015】リンスノズル6は図3及び図4に示すよう
にリンス液供給管62の先端側に設けられ、リンス液供
給管62の基端側は、リンス液を貯留している容器63
の底部付近に浸漬されている。リンス液供給管62には
バルブV1が介設され、このバルブV1は制御部7から
の制御信号により開閉されるように構成されている。制
御部7はリンス液をウエハWに供給する時間つまりバル
ブV1を開状態にしている時間を設定できる機能を有し
ており、この時間は例えば手動モードを選択して図示し
ないタッチパネルやキーボードなどの入力手段により手
動で設定できる他、自動モードを選択することにより後
述の分析結果に基づいて自動設定できるようになってい
る。
【0016】前記容器63は密閉容器として構成される
と共に例えば窒素ガス(N2ガス)を供給するガス管6
4が接続され、N2ガスの供給により液面が押されてリ
ンス液がノズル6から吐出する。なおバルブV1が閉じ
られているときにN2ガスを排気するようにバルブV2を
備えたベント65が容器63に接続されている。
【0017】図1に説明を戻すと、パターン形成装置1
の外部に設けられた前処理部2の隣りにはカセットステ
ージ21が設置されると共に、前処理部2に臨む位置に
は、カセットステージ21に置かれたカセットCと前処
理部2との間でウエハWの受け渡しを行う受け渡しアー
ム22が設けられている。図1中20は搬送口である。
前処理部2は、パターン形成装置1でレジストパターン
が形成されたウエハWの表面に付着している現像液の成
分を前処理液に溶解させるためのものであり、例えば図
5に示すように前処理液例えば純水が貯溜されている液
槽23と、ウエハWを保持してこの液槽23内に浸漬す
るための、支持アーム24とを備えている。24aは支
持アーム24を昇降させる昇降部である。図5は支持ア
ーム24の上にウエハWが支持されて液槽23内に浸漬
されている様子を示している。また液槽23には、前処
理液を攪拌するために、例えばウエハW表面に沿って気
泡を流すためのバブリング手段25が設けられている。
また処理液を撹拌するためには、液槽23内に超音波発
生手段を設け、ここからの超音波により液を振動させて
撹拌するようにしてもよい。更にまたこの液槽23は底
面にドレイン管26及び洗浄液例えば純水を供給する洗
浄液供給管27が各々接続されており、前処理が終った
前処理液を排出して、液槽23内を洗浄液で洗浄できる
ように構成されている。この例では洗浄液である純水は
前処理液を兼用している。
【0018】イオンクロマト分析装置3は例えば前処理
部2の隣りに設置されており、前処理部2でウエハWが
浸漬された後の前処理液をイオンクロマト法により分析
処理し、ウエハWに付着している現像液の成分を定量す
るつまり濃度を検出するためのものである。前処理部2
から前処理液をイオンクロマト分析装置3まで搬送する
方法は、オペレータが前処理部2の液槽23内の前処理
液を採取器で採取してイオンクロマト分析装置3にセッ
ティングしてもよいし、あるいは図5に示すようにイオ
ンクロマト分析装置3と前処理部2との間を移動可能な
ロボットハンドからなる作動機構31により採取器32
を把持し、液槽23内の前処理液を採取器32内に吸入
して、当該採取器32をイオンクロマト分析装置3にセ
ッティングする自動搬送を行うようにしてもよい。イオ
ンクロマト分析装置3における分析対象の成分は、現像
液が例えばTMAH(テトラメチルアンモニウムハイド
ロオキサイド)を主成分とする場合、N(CH3)4+と
なる。このN(CH3)4+の濃度は即ちTMAHの濃度
であり、分析対象の成分は実質現像液に含まれる成分で
ある。
【0019】次に上述実施の形態の作用について述べる
が、先ずパターン形成装置1におけるウエハWの流れに
ついて簡単に説明しておく。処理前のウエハWを収納し
たカセットCは載置部42に載置され、このカセットC
から受け渡し手段43によりウエハWが取り出される。
そしてウエハWは受け渡し手段43から棚ユニットU1
の中の受け渡しユニット(載置台が置かれているユニッ
ト)を介してメインアーム45へと受け渡され、塗布ユ
ニット44でレジスト液の塗布が行われた後、メインア
ーム45から棚ユニットU2の一つである受け渡しユニ
ット及びインターフェイスユニット46の受け渡し手段
48を経て露光ブロック47へと搬送され、露光が行わ
れる。なおウエハWにレジストを塗布する前には、棚ユ
ニットU1(U2)に含まれる処理ユニットにて例えば
疎水化処理、冷却処理が行われ、レジストを塗布した後
は、加熱処理及び冷却処理が行われる。なおレジストの
種類によっては疎水化処理の代りに図には記載していな
いユニットにて反射防止膜が塗布される。露光後、ウエ
ハWは逆の経路で主搬送手段23まで搬送され、現像ユ
ニット5にて現像処理される。
【0020】現像ユニット5では、例えば図6(a)に
示すように現像液ノズル59から現像液を吐出してウエ
ハWの直径方向に液盛りし、ノズル59から現像液を更
に吐出しながらスピンチャック52によりウエハWを1
80度回転させてウエハW表面全体に現像液を供給し、
所定時間静置する。続いて図6(b)に示すようにリン
ス液ノズル6からウエハWの中心部にリンス液60を供
給しながらウエハWを回転させてウエハW表面の現像液
を洗い流すと共に、図3に示すノズル55によりウエハ
W裏面の周縁部も洗浄する。なお現像処理後の前後にお
いても棚ユニットU1(U2)にて加熱、冷却処理が行
われる。こうしてウエハWはその表面にレジストパター
ンが形成され、例えば元のカセットCに戻される。
【0021】ここで本発明実施の形態の狙い一つとし
て、現像ユニット5にて行われたリンス処理の評価を、
イオンクロマト分析装置3にて行うことが挙げられる。
パターン形成装置1から搬出されたウエハWに対する処
理を説明する前に、このリンス処理の評価に関して本発
明者が着眼した点について述べておく。本発明者はリン
ス時間(リンス液によりウエハW表面を洗浄している時
間)が短いと、ウエハW表面に付着するパーティクルの
数が多いことを把握しており両者の関係の一例を示すと
図7(a)に示すようになる。この場合パーティクルは
0.2μm以上を係数対象としている。即ちリンス時間
を長くするにつれてパーティクルの数が減少し、ある時
間例えばおよそ10秒を越えるとパーティクルの数がほ
とんど同じになることから、この例ではリンス時間を1
0秒以上に設定すればよいことが分かる。しかし「発明
が解決しようとする課題」の項でも述べたように、パー
ティクルを計数する手法は、ウエハWの搬送途中などに
おいてウエハW表面に付着するパーティクルがノイズに
なるという不都合がある。これに対してこの実施の形態
の手法は、ウエハW表面に付着している現像液中の成分
を調べて、リンス状態の良し悪しを評価しようとするも
のである。
【0022】本発明者は現像処理を終えたウエハ、つま
りTMAHを主成分とする現像液が供給され更にリンス
工程を終えたウエハを純水に浸し、この純水に対してイ
オンクロマト分析を行ってTMAHの濃度を調べたとこ
ろ、リンス時間とTMAH濃度とが図7(b)に示すよ
うに相関していることを見い出した。この結果からもリ
ンス時間を10秒以上に設定すればよいことが分かる。
即ちリンス時間とパターンに悪影響を及ぼす程度の大き
さのパーティクルの数との関係は、リンス時間とウエハ
表面に残っているTMAHの濃度との関係に対応してお
り、このためリンス状態の評価は、ウエハWを前処理に
浸漬した後、この前処理液中のTMAHの濃度を調べる
ことにより行うことができる。上述の例では、パーティ
クルが少なくかつスループットの高い適切なリンス時間
はおよそ10秒であるが、レジストパターンや現像液の
種類あるいはリンス液の流量などにより適切なリンス時
間は変わってくる。
【0023】そこでこの実施の形態では次のようにして
リンス状態を評価し、適切なリンス時間を決めるように
している。図1に説明を戻すと、一連の処理を終えたウ
エハWを収納したカセットCは図示しない自動搬送ロボ
ットによりあるいはオペレータによりカセットステージ
21まで搬送され、受け渡しアーム22により図5に示
す前処理部2のアーム24に受け渡される。続いてアー
ム24が下降して液槽23内にウエハWが浸漬され、ウ
エハW表面に付着している現像液の成分例えばTMAH
が純水(前処理液)に溶解すると共にバブリング手段6
4からウエハWの表面に沿って気泡流が形成され、これ
によって前処理液が攪拌される。そして所定時間経過後
に、アーム24によりウエハWを液槽23から引き上
げ、例えば作動機構31を用いて採取器32により液槽
23内の前処理液を採取し、図8に示すようにこの採取
器32をイオンクロマト分析装置3にセットして分析を
行いTMAHの濃度を測定する。このような処理をリン
ス時間を変えて各リンス時間毎にTMAHの濃度を測定
し、両者をプロットしてグラフを作成することにより適
切なリンス時間を設定することができる。なお前処理部
2の液槽23内は、既述のように前処理の度毎に洗浄
し、洗浄液供給管27から新しい前処理液が供給され
る。図9は以上述べた工程をまとめて図示したものであ
る。
【0024】更にこの実施の形態では、リンス時間の設
定作業などを終了し、実際の製品ウエハWに対してパタ
ーン形成装置1でレジストパターンを形成する場合に
は、製品ウエハWの中から抜き取られたウエハWに対し
て既述のようにして前処理及びイオンクロマト分析を行
い、ウエハW表面に付着しているTMAHを定量し、図
5に示すようにその定量結果を制御部7に入力する。一
方制御部7には、良好なリンス状態であるときの濃度基
準値例えば図7(b)に示したようにリンス時間に対し
てTMAH濃度がほぼ一定になったときの濃度が予め入
力されており、濃度測定値(定量結果)と濃度基準値と
が比較される。この比較結果(濃度測定値から濃度測定
値を差し引いた値)の利用の仕方については、例えばプ
リントアウトあるいは画面に表示して、オペレータがリ
ンス状態を評価するようにしてもよいし、更には比較結
果が一定の値よりも小さければリンス状態が良好であ
り、一定の値よりも大きければリンス状態が不良である
旨の推定結果を出力するようにしてもよい。そしてまた
図4に示すように比較結果に基づいてリンス時間を自動
調整するようにしてもよい。この場合例えば濃度測定値
が濃度基準値よりも大きいときに、その差分に応じた長
さだけ、今のリンス時間よりも長くなるように調整す
る。
【0025】上述実施の形態によれば次のような効果が
ある。ウエハW表面に残っている現像液の成分の定量結
果に基づいてリンス状態を評価しているため、搬送中な
どにパーティクルが付着しても外乱とならないので、信
頼性の高い評価を行うことができる。このため定量結果
を利用して例えばリンス時間を適切な長さに設定するこ
とができ、高いスループットを確保しながら現像欠陥を
抑えたリンス処理を行うことができる。また高価な表面
欠陥観察装置を使用しないので、コストの点でも有利で
ある。そして例えば製品ウエハの処理が行われていると
き、製品ウエハWを抜き取って前処理液に対してイオン
クロマト分析を行い、前記TMAHの定量結果と濃度基
準値とを比較することにより、リンス液の供給系に不具
合がないか否かを監視することができる。更にTMAH
の定量結果と濃度基準値との比較結果に基づいてリンス
時間を自動調整するようにすれば、例えば製品ウエハW
を処理しているときに何らかの要因でリンス状態が悪く
なっても直ちにリンス時間を長くして対応することがで
きる。なおリンス時間を自動調整する代りに、リンス工
程における他の処理条件、例えば流量を多くするなどし
てもよい。
【0026】以上において、本発明ではリンスノズル6
に超音波発振子を設けてリンス液に超音波を印加しなが
らリンスを行うようにしてもよいし、リンス液を加熱し
て現像液の温度よりも高い温度でリンスを行うようにし
てもよい。そして前処理を行うにあたっては、少なくと
もウエハ表面を前処理液に浸漬すればよく、また既述の
ような前処理部を用いる代りに、オペレータが例えば前
処理液の入った袋の中にウエハW浸すようにしてもよ
い。前処理液としては純水に限られず、イオンクロマト
分析に影響のない溶液例えば弱い酸などを用いてもよ
い。現像液についてもTMAHを主成分とするもの限ら
れない。前処理液を分析するためにはイオンクロマト分
析以外の手法を用いてもよい。処理対象となる基板はウ
エハに限らず液晶ディスプレイ用の基板であってもよ
い。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば現像処理つまり現像液を
供給した後のリンス工程の処理状態を高い信頼性で評価
することができるので、長過ぎず、短か過ぎず、適切な
リンス時間を設定することができ、高いスループットを
得ながら現像欠陥を抑えた処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に用いられるレジストパターン形成
システムの一実施の形態の全体を示す斜視図である。
【図2】上述システムを示す平面図である。
【図3】上述システムに用いられる現像ユニットを示す
断面図である。
【図4】現像ユニットにおけるリンス液の供給系を示す
説明図である。
【図5】上述システムに用いられる前処理部を示す断面
図である。
【図6】現像ユニットにおける現像工程及びリンス工程
を示す説明図である。
【図7】リンス時間に対するウエハ上のパーティクル数
と現像の残さ濃度との関係を示す特性図である。
【図8】上述システムの分析部からイオンクロマト分析
装置へ前処理液を搬送する様子を示す説明図である。
【図9】上述システムを用いた現像処理の評価方法を示
すフロー図である。
【符号の説明】
1 パターン形成装置 W 半導体ウエハ 2 前処理部 21 カセットステージ 22 受け渡しアーム 23 液槽 24 支持アーム 3 イオンクロマト分析装置 31 作動機構 32 採取器 41 カセットステーション 42 カセット載置部 44 塗布ユニット 45 メインアーム 46 インターフェイスユニット 47 露光ブロック5 現像ユニット52 スピ
ンチャック56 液受けカップ 59 現像液ノズル 6 リンス液ノズル 62 リンス液供給管 63 容器 7 制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジストが塗布され、露光が行われた基
    板の表面に現像液を供給する現像工程と、 前記基板にリンス液を供給して現像液を洗い流すリンス
    工程と、 次いで少なくとも基板の表面を前処理液に浸して、基板
    の表面に付着している現像液中の成分を前処理液に溶か
    す前処理工程と、 前記前処理液に対して分析を行って現像液中の成分を定
    量する分析工程と、を含むことを特徴とする現像処理の
    評価方法。
  2. 【請求項2】 リンス工程における基板にリンス液を供
    給する時間を変えて、その時間と現像液中の成分の定量
    結果との関係を求め、この関係に基づいて前記時間を設
    定することを特徴とする請求項1記載の現像処理の評価
    方法。
  3. 【請求項3】 現像液中の成分の定量結果に基づいてリ
    ンス工程におけるリンス状態を評価する評価工程を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の現像処理の評価方法。
  4. 【請求項4】 評価工程は、現像液中の成分の定量結果
    と予め設定した現像液中の成分の濃度基準値とを比較す
    る比較工程を含むことを特徴とする請求項3記載の現像
    処理の評価方法。
  5. 【請求項5】 レジストが塗布され、露光が行われた基
    板の表面に現像液を供給する現像工程と、 前記基板にリンス液を供給して現像液を洗い流すリンス
    工程と、 次いで少なくとも基板の表面を前処理液に浸して、基板
    の表面に付着している現像液中の成分を前処理液に溶か
    す前処理工程と、 前記前処理液に対して分析を行って現像液中の成分を定
    量する分析工程と、 現像液中の成分の定量結果と予め設定した現像液中の成
    分の濃度基準値とを比較し、その比較結果に基づいて、
    リンス工程の処理条件を調整する工程を含むことを特徴
    とするレジストパタ−ン形成方法。
  6. 【請求項6】 リンス工程の処理条件を調整する工程は
    リンス時間を調整する工程を含むことを特徴とする請求
    項5記載のレジストパタ−ン形成方法。
  7. 【請求項7】 レジストが塗布され、露光が行われた基
    板の表面に現像液を供給するための現像部と、 前記基板にリンス液を供給して現像液を洗い流すための
    リンス液供給部と、 リンス液が供給された基板の少なくとも表面を、容器に
    貯液された前処理液に浸し、基板の表面に付着している
    現像液中の成分を当該前処理液に溶かすための前処理部
    と、 前記前処理液に対して分析を行って現像液中の成分を定
    量する分析部と、を備えたことを特徴とするレジストパ
    タ−ン形成システム。
  8. 【請求項8】 現像液中の成分の定量結果と予め設定し
    た前記成分の濃度基準値とに基づいてリンス液の供給条
    件を調整する手段を含むことを特徴とする請求項7記載
    のレジストパタ−ン形成システム。
  9. 【請求項9】 分析部は、クロマトグラフ装置であるこ
    とを特徴とする請求項7または8記載のレジストパタ−
    ン形成システム。
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