JP2002056859A - 小型燃料電池用セパレータ及びセルスタック - Google Patents
小型燃料電池用セパレータ及びセルスタックInfo
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Abstract
料電池用セパレータ及びセルスタックを提供する。 【解決手段】 単電池を挟み燃料ガス及び酸化剤ガスの
流路を形成する小型燃料電池用セパレータにおいて、酸
化剤ガスマニホールド20a,20b,21a,21
b、燃料ガスマニホールド22a,22bが設けられる
と共に、電池側の面20Bには、短冊状に貫通して設け
られるガス溝25a,25bが電極面積分にわたって設
けられ、前記電池側の面と反対面には、酸化剤ガス溝2
0a1,20b1,21a1,21b1が酸化剤ガスマ
ニホールド20a,20b,21a,21bに接続され
るように形成され、酸化剤ガス溝を囲むようにOリング
溝24が形成されている。
Description
コンや携帯電話などに使用される小型燃料電池のセパレ
ータ及びセルスタック等の構造に関するものである。
導率を有する電極を固体高分子電解質膜の両面に配した
単電池と、一面に酸化剤ガス流路が設けられ、他面に燃
料ガス流路が設けられたガスセパレータとを交互に複数
積層してなる積層体から構成されている。燃料電池の動
作原理は、燃料極において次式のように水素を水素イオ
ン(H+)と電子(e-)に分け、水素イオン(H+)を
電解質の高分子膜を通して空気極(酸化剤ガス極)に導
き、電子(e-)を外部回路に流すというものである。
燃料極から導かれた水素イオン(H +)と外部回路から
導かれた電子(e-)とが反応して水になり、 2H++1/2O2+2e-⇒H2O 燃料電池全体の反応では、 H2+1/2O2⇒H2O となる。
理を施したカーボンや金属板等にガス溝等を切削加工や
プレス加工、サンドブラスト加工したものが使用され、
また一体化したモールド成型法によるセパレータも最近
になって使用されている。
来の燃料電池の構造において、燃料電池の小型化を図ろ
うとすると、セパレータが薄くなり、またそこに形成さ
れるガス溝が狭くなり、ガスの流路抵抗が大きくなって
十分なガス流量を得ることが困難となる。また、ガスシ
ール方法ではシートガスケット方式やOリング構造を採
用することが一般的であるが、シートガスケット方式で
シールを行うべく締め付けを行うと、本来、図6(a)
に示すようにシートガスケットが支持されるべきなのに
対して、図6(b)に示すように溝部分にガスケットが
落ち込んでシール不良となる虞がある。なお、図6にお
いて、1、3はセパレータ、2はシートガスケット、4
はセパレータに設けられたガス溝、5はシートガスケッ
トの落ち込みにより生じた隙間を示している。また、O
リング構造では、マニホールド各々にOリングをはめ込
むので部品点数が増えて組み立て工数が増えてコスト高
となる。このような理由から、従来の燃料電池の構造に
おいては、その小型化が困難であったという問題点があ
った。
ものであり、燃料電池の小型化が容易に実現できる小型
燃料電池用セパレータ及びセルスタックを提供すること
を目的としている。
ため、本発明は、電池を挟み燃料ガス及び酸化剤ガスの
流路を形成する小型燃料電池用セパレータにおいて、ガ
ス導入用のマニホールドが設けられると共に、前記電池
側の面には、短冊状に貫通して設けられるガス流路が電
極面積分にわたって設けられ、前記電池側の面と反対面
には、ガス導入用のガス溝が前記マニホールドと前記ガ
ス流路を接続するように形成され、前記ガス流路及びガ
ス溝を囲むようにOリング溝が形成されていることを特
徴とする。
酸化剤ガスの流路を形成する小型燃料電池用セパレータ
において、セパレータの一方面側から他方面側に燃料ガ
ス及び酸化剤ガスが供給できるように貫通穴が設けられ
ると共に、この貫通穴に接続されるガス流路が電極面積
分にわたって設けられ、且つガス流路を囲むようにOリ
ング溝が形成されていることを特徴とする。
ータは、請求項2に記載の燃料電池用セパレータの貫通
穴に燃料ガス、酸化剤ガスを供給するため、前記燃料電
池用セパレータに重ねて用いられる小型燃料電池用セパ
レータであって、ガスマニホールドが設けられると共
に、そのガスマニホールドから前記貫通穴までガスを流
すガス流路が形成され、更に、このガス流路を囲むよう
にOリング溝が形成されていることを特徴とする。
いずれかに記載の小型燃料電池用セパレータにおいて、
前記Oリング溝は一体形成されたOリングがはめ込まれ
るように連続しており、且つ酸化剤ガスと燃料ガスがク
ロスリークしないよう適所が二重構造となっていること
を特徴とする。
化剤ガスを供給する小型燃料電池セルスタックにおい
て、酸化剤ガスと燃料ガスがクロスリークしないよう適
所が二重シール構造を有し、且つ一体化されたOリング
によりシールされることを特徴とする。
ックは、請求項1または請求項2に記載の小型燃料電池
用セパレータの間に単電池を挟み込み、更にこれらを請
求項3に記載の小型燃料電池用セパレータで挟んでなる
セルを複数積層してなることを特徴とする。
を用いて説明する。 実施の形態1.図1は本発明に係る燃料電池スタックの
分解斜視図、図2は酸化剤ガスセパレータを示す正面図
及び裏面図、図3は燃料ガスセパレータの表面及び裏面
を示す図、図4はOリングを示す図、図5はガスの流れ
を示す側面図である。
60、単電池を挟む酸化剤ガスセパレータ20、及び燃
料ガスセパレータ30、更にこれらを上下から挟むガス
セパレータ10A,10Bを備え、更にこれらの間に挟
まれるガスシール用のOリング50a,50b,50c
を備えている。
性のグラッシーカーボン(厚さ1.0mm)にて製作さ
れ、この酸化剤ガスセパレータ20には、ボルト穴23
a〜23dが4箇所設けられ、酸化剤ガスセパレータ2
0の適所(図2(a)右上)には取付方向が容易に確認
できるようCカットが設けられている。またこのセパレ
ータ20には、酸化剤ガスマニホールド20a,20
b、および21a,21bが対向する辺の近傍に(図2
上下両端)2箇所ずつ設けられている。
0bからは、酸化剤ガス溝20a1、20b1、酸化剤
ガス流路25a,25b、酸化剤ガス溝21a1,21
b1が連続して設けられ、酸化剤ガス溝21a1,21
b1の端部が酸化剤ガスマニホールド21a、21bに
接続している。酸化剤ガス流路25a,25bはセパレ
ータ20の裏面(B面)まで短冊状に貫通し、例えば電
極面積分0.5cm2〜25cm2の広さにおいて、平行
に設けられている。酸化剤ガス溝20a1,20b1,
21a1,21b1の深さは、0.1mm〜1.0mm
に形成されている。
ガスマニホールド20a,20b,21a,21bが設
けられた辺と異なる二つの辺の近傍(図2(a)左右両
端)には燃料ガスマニホールド22a、22bがそれぞ
れ形成されている。そして、ガスシール用として酸化剤
ガスが流れる部分とセパレータ周縁(燃料電池外部)と
の間には、Oリング溝24が一重に形成され、また、酸
化剤ガスと燃料ガスがクロスリークする可能性がある箇
所についてはOリング溝24が二重に形成されている。
れるように、単電池60側の面30Aにおいて、燃料ガ
スマニホールド32a、32bが左右上下に一箇所ずつ
設けられ、セパレータ30の右上には方向が分かるよう
にCカットが設けられている。また、ガス流路分の貫通
穴34a,34bが2〜10個ほど設けられ、貫通穴3
4a,34bからは、例えば溝幅1.0mm、溝深さ
0.1〜1.0mmの燃料ガス流路35がジグザグまた
は平行状に電極面積0.5cm2〜25cm2分にわたっ
て形成され、上下両端に酸化剤ガスマニホールド30
a,30b、31a,31bが形成されている。またガ
スシールのため、酸化剤ガス、燃料ガスがクロスリーク
しないようにOリング溝35が電極、マニホールドの周
りに二重に形成されている。なお、面30Bは面30A
の裏面を示している。
0Bには、四隅にボルト穴13a〜13dが設けられ、
セパレータ10A,10Bの一隅(右上)には方向が分
かるようにCカットが設けられている。また、酸化剤ガ
スマニホールド10a,10b,11a,11bが上下
の辺付近に2箇所ずつ設けられると共に、燃料ガスマニ
ホールド12a,12bが左右の辺近傍上下に一箇所ず
つ設けられている。そして、燃料ガスが燃料ガスセパレ
ータ30に導入できるように燃料ガス導入流路12a
1、12b1が例えば溝幅1.0mm、溝深さ0.1〜
1.0mm、長さ3mm〜20mmに設けられている。
また、その周りにOリングの溝14が設けられ、燃料ガ
スと酸化ガス剤がクロスしないように酸化剤ガスマニホ
ールド10a,10b,11a,11b近傍において2
重にOリング溝が設けられている。
に挿入されるOリングを示しており、図中、1,3は酸
化剤ガスマニホールド部、2,4は燃料ガスマニホール
ド部、5は電極部、1a、2aは酸化剤ガス外部シール
部、1b、2bは酸化剤ガス内部シール部、1c、2
c、3c、4cは電極部シール部、2a、4aは燃料ガ
ス外部シール部、2b、4bは燃料ガス内部シール部を
示している。図4より明らかなように、このOリング
は、酸化剤ガスと燃料ガスとがクロスリークしないよう
にそれらの間が二重シール構造を有し、また、全てのセ
パレータで共通の形のOリングが使用できる。
小型燃料電池単セルにおけるガスの流れを模式的に示す
図である。酸化剤ガス及び燃料ガスはそれぞれ矢印で示
したようにセル内を流れる。なお、図中、61,62,
63はそれぞれ単電池60のアノード電極、高分子電解
質膜、カソード電極を示している。単セルは、単電池を
酸化剤ガスセパレータ20と燃料ガスセパレータ30と
で挟み、更にそれをガスセパレータ10A、10Bで挟
んだ構造をなし、これらを複数積層して燃料電池スタッ
クが構成される。
る。酸化剤ガスは外部からガスセパレータ10Aの酸化
剤マニホールド10aと10bに供給される。まず酸化
剤マニホールド10aに供給された酸化剤ガスは、酸化
剤ガスセパレータ20の酸化剤マニホールド20a、酸
化剤ガス溝20a1、電極面積分半分の酸化剤ガス流路
25a、酸化剤ガス溝21a1を順次流れ酸化剤マニホ
ールド21aに排出され、ガスセパレータ10Bの酸化
剤マニホールド11aを流れて外部に排出される。
た酸化剤ガスは、酸化剤ガスセパレータ20の酸化剤マ
ニホールド20b、酸化剤ガス溝20b1、電極面積分
半分の酸化剤ガス流路25b、酸化剤ガス溝21b1を
順次流れ酸化剤マニホールド21bに排出され、ガスセ
パレータ10Aの酸化剤マニホールド11bを流れて外
部に排出される。
い。すなわち、酸化剤ガスは外部から酸化剤マニホール
ド10aに供給され、酸化剤マニホールド20a、酸化
剤ガス溝20a1、電極面積分半分の酸化剤ガス流路2
5a、酸化剤ガス溝21a1を順次流れて酸化剤マニホ
ールド21aに排出され、他のセパレータ10Bの酸化
剤マニホールドを流れて外部に排出される。この場合、
排出されたガスを、配管などを接合して、酸化剤ガスマ
ニホールド11bに流れるようにする。さらに、酸化剤
ガスは酸化剤マニホールド21bから酸化剤ガス溝21
b1に流れ、電極面積分半分の酸化剤ガス流路25b、
酸化剤ガス溝20b1に流れ、酸化剤マニホールド20
bに排出されて外部に排出される方法でも良い、またそ
の反対でも良い。
の燃料ガスマニホールド12aに供給される。そして、
燃料ガス導入流路12a1、燃料ガスセパレーター30
の裏面から貫通した穴34bに流れ、電極面積分の燃料
ガス流路35、裏面に貫通した穴34aに流れ、ガスセ
パレータ10Aの燃料ガス導入流路12b1、燃料ガス
マニホールド12bを流れ外部に排出される。
のであってもよい。すなわち、燃料ガスは外部からガス
セパレータ10Bの燃料ガスマニホールド12bに供給
された後、燃料ガス導入流路12b1、燃料ガスセパレ
ータ30の裏面から貫通した穴34a、電極面積分の燃
料ガス流路35、裏面に貫通した穴34b、セパレータ
ー10Aの燃料ガス導入流路12a1を順次流れ、ガス
セパレータ10Aの燃料ガスマニホールド12aを流れ
て外部に排出される。
/min供給して集電板(図示しない)から8Aの電流
を取り出すとともに、セルスタックで7.5Vの60W
出力を取り出せた。このときの酸化剤ガス燃料ガスの圧
力損失は0.002Mpaであった。
を0.1MpaにしてもOリングからのガス漏れはなか
った。同様に樹脂含浸をしてガス不透過処理をした等方
性カーボンに溝加工をして評価したところ同様な結果と
なった。なお、本発明はセパレータの材料に限定される
ものではない。
によれば、燃料電池の小型軽量化が容易に実現できる小
型燃料電池セパレータ、小型燃料セルスタック、小型燃
料電池スタックを得ることができるという効果を奏す
る。
ある。
である。
ある。
図である。
ルド 12a,12b 燃料ガスマニホールド 12a1,12b1 燃料ガス導入流路 20 酸化剤ガスセパレータ 20a,20b,21a,21b 酸化剤ガスマニホー
ルド 20a1,20b1,21a1,21b1 酸化剤ガス
溝 25a,25b 酸化剤ガス流路 30 燃料ガスセパレータ 34a,34b 貫通穴 50a,50b,50c Oリング
Claims (6)
- 【請求項1】 電池を挟み燃料ガス及び酸化剤ガスの流
路を形成する小型燃料電池用セパレータにおいて、 ガス導入用のマニホールドが設けられると共に、前記電
池側の面には、短冊状に貫通して設けられるガス流路が
電極面積分にわたって設けられ、前記電池側の面と反対
面には、ガス導入用のガス溝が前記マニホールドと前記
ガス流路を接続するように形成され、前記ガス流路及び
ガス溝を囲むようにOリング溝が形成されていることを
特徴とする小型燃料電池用セパレータ。 - 【請求項2】 電池を挟み燃料ガス及び酸化剤ガスの流
路を形成する小型燃料電池用セパレータにおいて、 セパレータの一方面側から他方面側に燃料ガス及び酸化
剤ガスが供給できるように貫通穴が設けられると共に、
この貫通穴に接続されるガス流路が電極面積分にわたっ
て設けられ、且つガス流路を囲むようにOリング溝が形
成されていることを特徴とする小型燃料電池用セパレー
タ。 - 【請求項3】 請求項2に記載の小型燃料電池用セパレ
ータの貫通穴に燃料ガス、酸化剤ガスを供給するため、
請求項2の小型燃料電池用セパレータに重ねて用いられ
る小型燃料電池用セパレータであって、 ガスマニホールドが設けられると共に、そのガスマニホ
ールドから前記貫通穴までガスを流すガス流路が形成さ
れ、更に、このガス流路を囲むようにOリング溝が形成
されていることを特徴とする小型燃料電池用セパレー
タ。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の小型燃料電池用セパレータにおいて、 前記Oリング溝は一体形成されたOリングがはめ込まれ
るように連続しており、且つ酸化剤ガスと燃料ガスがク
ロスリークしないよう適所が二重構造となっていること
を特徴とする小型燃料電池用セパレータ。 - 【請求項5】 単電池に燃料ガス及び酸化剤ガスを供給
する小型燃料電池セルスタックにおいて、 酸化剤ガスと燃料ガスがクロスリークしないよう適所が
二重シール構造を有し、且つ一体化されたOリングによ
りシールされることを特徴とする小型燃料電池セルスタ
ック。 - 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の小型燃
料電池用セパレータの間に単電池を挟み込み、更にこれ
らを請求項3に記載の小型燃料電池用セパレータで挟ん
でなるセルを複数積層してなることを特徴とする小型燃
料電池セルスタック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000239321A JP4934243B2 (ja) | 2000-08-08 | 2000-08-08 | 小型燃料電池用セパレータ及びセルスタック |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002056859A true JP2002056859A (ja) | 2002-02-22 |
JP4934243B2 JP4934243B2 (ja) | 2012-05-16 |
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Family Applications (1)
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JP2000239321A Expired - Lifetime JP4934243B2 (ja) | 2000-08-08 | 2000-08-08 | 小型燃料電池用セパレータ及びセルスタック |
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