JP2002056740A - キースイッチ及びこのキースイッチの組立方法 - Google Patents

キースイッチ及びこのキースイッチの組立方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アークチュエータに一対のレバー部材の上端
部をスナップイン及びスライドさせて係合させることが
でき、一対のレバー部材をキートップに取り付ける組立
が単純となり、組立の自動化が容易なキースイッチを提
供すること。 【解決手段】 一対のレバー部材3、4のそれぞれの上
端部3b、4bを係合可能なキートップ1に係止された
アークチュエータ2を配設し、このアークチュエータ2
は、一対のレバー部材の一方の上端部4bを回動自在に
係合可能な開口部2jを有する回動係合部2gと、一対
のレバー部材の他方の上端部3bをスライド自在に係合
可能な開口部2pを有するスライド係合部2mとを設
け、回動係合部2gとスライド係合部2mとの開口部2
j、2pの開口方向を、それぞれ同じ方向に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キーボード装置に
用いられるキースイッチに係わり、特に昇降可能なキー
トップを有するキースイッチ、及びこのキースイッチの
組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、キーボード入力装置の薄型化に好
適なキースイッチとして、交差状にリンク結合させた一
対のレバー部材の上端部をキートップに支持し、このキ
ートップの昇降動作に伴って、一対のレバー部材のリン
ク交差する角度が変化するようにしたものが各種提案さ
れている。
【0003】例えば、上端部をキートップの裏面に回動
自在に係合させた一方のレバー部材と、上端部をキート
ップの裏面にスライド自在に係合させた他方のレバー部
材とを、互いの交差部でリンク結合させて一体化し、こ
の一体化した一対のレバー部材がキートップの昇降動作
を案内するという構成のキースイッチが開示されてい
る。この種のキースイッチは、操作者がキートップを押
圧すると、一対のレバー部材が傾倒して押し畳まれて、
キートップが所定量降下した時点で、クリックゴム等の
弾性部材がキートップに押圧されて変形し、メンブレン
スイッチ等のスイッチ素子が弾性部材に押圧されてスイ
ッチON状態となる。
【0004】このスイッチON状態でキートップに対す
る押圧操作力を解除すると、変形していた弾性部材が自
身の弾性力で元の形状に復帰し、メンブレンスイッチ等
のスイッチ素子がOFF状態になると共に、傾倒してい
た一対のレバー部材を起立させながらキートップが初期
位置の高さまで押し上げられていく。このように、一対
のレバー部材によりキートップを昇降自在に支持する構
成を採用することにより、キーステムを案内壁に沿って
摺動させるという従来一般的なキースイッチに比べて、
良好な操作性を確保し、且つスイッチの高さ寸法を大幅
に低減できるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種のキース
イッチに用いられていたキートップは、キースイッチを
薄型にするために薄肉に形成しており、この薄肉のキー
トップの裏面に、一対のレバー部材の上端部を回動自
在、及びスライド自在に係合させるための、回動係合
部、及びスライド係合部を一体形成していた、このよう
なキートップを、一対のレバー部材の上端部に係合させ
る組立作業は、キートップを、一対のレバー部材上に位
置して、この一対のレバー部材の上端部に、キートップ
の回動係合部とスライド係合部とを係合させていたが、
回動係合部とスライド係合部とは、キートップの裏面に
形成されているために、一対のレバー部材の上端部を回
動係合部とスライド係合部とに位置合わせするのが難し
く、組立の自動化が難しいという問題があった。
【0006】本発明は、前述したような問題点に鑑みて
なされたもので、一対のレバー部材のそれぞれの上端部
を係合可能な回動結合部、及びスライド結合部を、キー
トップとは別部材のアークチュエータに形成し、このア
ークチュエータを一方側から他方側に水平移動させるこ
とで、アークチュエータに一対のレバー部材の上端部を
スナップイン及びスライドさせて係合させることがで
き、一対のレバー部材をキートップに取り付ける組立が
単純となり、組立の自動化が容易なキースイッチを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明のキースイッチは、互い
の交差部位を回動自在に連結する一対のレバー部材と、
これら一対のレバー部材に支持されて昇降自在のキート
ップと、このキートップを上方に弾性付勢する弾性部材
と、前記キートップの昇降動作に伴いスイッチング動作
可能なスイッチ素子とを備え、前記一対のレバー部材の
それぞれの上端部を係合可能な前記キートップに係止さ
れたアークチュエータを配設し、このアークチュエータ
は、前記一対のレバー部材の一方の上端部を回動自在に
係合可能な開口部を有する回動係合部と前記一対のレバ
ー部材の他方の上端部をスライド自在に係合可能な開口
部を有するスライド係合部とを設け、前記回動係合部と
前記スライド係合部との前記開口部の開口方向を、それ
ぞれ同じ向きに形成した構成とした。
【0008】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記回動係合部は、前記アークチュエー
タの一端部側にU字状に形成し、このU字状の前記回動
係合部を構成する互いに対向する2つの辺のいずれか一
方、または両方の前記開口部近傍に、この開口部を幅狭
にする凸部を形成した構成とした。
【0009】また、前記課題を解決するための第3の解
決手段として、前記スライド係合部は、前記アークチュ
エータの他端部側にU字状に形成し、このU字状の前記
スライド係合部を構成する互いに対向する2つの辺を平
行に形成した構成とした。
【0010】また、前記課題を解決するための第4の解
決手段として、前記アークチュエータは金属板からな
り、このアークチュエータの前記一端部側を切り曲げし
て前記回動係合部を形成し、前記アークチュエータの前
記他端部側を切り曲げして前記スライド係合部を形成し
た構成とした。
【0011】また、前記課題を解決するための第5の解
決手段として、互いの交差部位を回動自在に連結する一
対のレバー部材の上端部に係合可能なアークチュエータ
を有し、このアークチュエータはキートップに係止さ
れ、弾性部材が弾性付勢するキートップの昇降動作に伴
って、前記アークチュエータを介して前記一対のレバー
部材が昇降可能となし、前記一対のレバー部材の前記上
端部上に前記アークチュエータを位置させ、このアーク
チュエータを一方から他方に移動させて、前記一対のレ
バー部材のそれぞれの上端部に前記アークチュエータを
係合させて組み立てるようにした組立方法。
【0012】また、前記課題を解決するための第6の解
決手段として、前記アークチュエータは、前記一方から
他方に移動させることにより、前記アークチュエータの
一端部に形成した回動係合部を前記一対のレバー部材の
一方の上端部にスナップインすると共に、前記アークチ
ュエータの他端部側に形成したスライド係合部を前記一
対のレバー部材の他方の上端部にスライド係合させるよ
うにした組立方法。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のキースイッチを図
面に基づいて説明する。図1は本発明に関するキースイ
ッチの要部断面図であり、図2は図1の平面図であり、
図3は本発明に係わるキートップの正面図であり、図4
は図3の下面図であり、図5は図4の要部断面図であ
り、図6は本発明に係わるアークチュエータの平面図で
あり、図7は図6の側面図であり、図8は図6の要部拡
大断面図であり、図9は本発明に係わる内側レバー部材
の平面図であり、図10は図9の側面図であり、図11
は本発明に係わる外側レバー部材の平面図であり、図1
2は図11の側面図であり、図13は本発明に係わる一
対のレバー部材を一体化した平面図であり、図14は図
13の側面図であり、図15は本発明に係わる上部側面
図であり、図16は図15の左側面図であり、図17は
図15の平面図であり、図18は図17の正面図であ
り、図19は本発明に係わる保持プレートの平面図であ
り、図20は図19の要部拡大図であり、図21は保持
プレートとレバー取付板とを一体化した図であり、図2
2は本発明に係わるメンブレンスイッチに弾性部材を取
り付けた断面図である。
【0014】まず、本発明のキースイッチは、図1に示
すように、最上部にキートップ1が配設されており、こ
のキートップ1を図3〜図5に基づいて説明する。ま
ず、樹脂材料からなるキートップ1は成形加工等によ
り、外形が略矩形状に形成され、上面に円弧状の操作面
1aを有し、裏面の略中央部には四角柱の突起部1bが
突出形成されている。この四角柱の突起部1bを囲んで
周囲に4つの側面1cを有し、この側面1cは、それぞ
れ平坦状に形成されている。
【0015】また、それぞれの側面1cが交わる突起部
1bの隅部から対角線方向の外側に突出させて十字状の
押圧部1dが形成され、この押圧部1dの対角線方向の
寸法Aは、後述する弾性部材8の頂部8cの径寸法Cよ
り長く形成されて、弾性部材8が押圧部1dを直接弾性
付勢して、キートップ1が昇降可能になっている。ま
た、図4に示す突起部1bの下部近傍には一対の位置決
め突起1eが突出形成されている。
【0016】また、キートップ1の突起部1bを係止す
るアークチュエータ2は、ステンレス板等の金属板から
なり、キートップ1をアークチュエータ2に係止する
と、平坦状の取付面2aがキートップ1の裏面に密着し
て取り付けられるようになっている。前記取付面2aの
略中央部には、キートップ1の突起部1bが圧入可能な
抜け止め部2bが形成されている。この抜け止め部2b
は、貫通孔2cを構成する内周壁2dの4方向から内向
きに突出させて、片持ち支持状の圧接片2eが4個設け
られている。
【0017】前記片持ち支持状の圧接片2eは、図8の
拡大図に示すように、先端部2fがやや下向きに切り曲
げされている。そして、キートップ1の突起部1bを矢
印B方向から抜け止め部2bに圧入すると、突起部1b
の4つの側面1cに圧接片2eの先端部2fがそれぞれ
圧接して、キートップ1がアークチュエータ2に抜け止
めされて係止される。前記アークチュエータ2が金属板
で、キートップ1が樹脂材料でそれぞれ形成されている
ので、圧接片2eの先端部2fが側面1cに喰い込むよ
うになり、アークチュエータ2に対するキートップ1の
抜去力を大きくすることができ、キートップ1を強固に
アークチュエータ2に係止することができる。
【0018】また、アークチュエータ2は、図7に示す
取付面2aの長手方向の上端部側である一端部側に、側
面形状が略U字状に折り曲げられて回動係合部2gが形
成されている。この回動係合部2gは、図6に示すよう
に、取付面2aの中央部付近が図示上方に延長され、こ
の延長された部分の取付面2aから図示左右に延びて係
合片2h、2hが形成され、この係合片部2h、2h
が、図7に示すように、切り曲げされて回動係合部2g
が形成されている。
【0019】前記回動係合部2gは、図7に示すよう
に、取付面2aと係合片2hの2つの辺が互いに対向し
て側面形状がU字状に形成され、図示下向きに開口部2
jを有し、2つの辺のいずれか一方である取付面2aの
開口部2j近傍に、この開口部2jを幅狭にする凸部2
kが形成されている。この狭くなった開口部2jから回
動係合部2gに、後述する外側レバー4の上端部である
上端回動軸4bをスナップインすることにより、上端回
動軸4bが回動係合部2g内で回動自在になるようにな
っている。
【0020】前記開口部2jを幅狭にする凸部2kは、
係合片2h側に形成(図示せず)しても良く、または取
付面2a及び係合片2hの両方に形成(図示せず)ても
良い。即ち、開口部2jを構成する互いに対向する2つ
の辺(取付面2a、係合片2h)のいずれか一方、また
は両方の開口部2j近傍に、開口部2jを幅狭にする凸
部2kを形成しても良い。
【0021】また、アークチュエータ2は、図7に示す
取付面2aの長手方向の下端部側である他端部側に、側
面形状が略U字状の開口部2pを有するスライド係合部
2mが形成されている。このスライド係合部2mは、図
6に示すように、取付面2aの中央部付近が図示下方に
延長され、この延長形成された取付面2aの図示左右に
舌片状の係合片2n、2nが形成され、この係合片2
n、2nの側面形状がU字状に折り曲げられて形成され
ている。このスライド係合部2mは、開口部2pを構成
する互いに対向する2つの辺(取付面2a、係合辺2
n)を平行に形成して、後述する一対のレバー部材3、
4の他方の上端部である内側レバー部材3の上端スライ
ド軸3bが係合してスライド自在になっている。そし
て、回動係合部2gとスライド係合部2mの開口部2
j、2pの開口方向は、図7に示すように、それぞれ同
じ方向の図示下向きになっている。
【0022】また、図6に示すように、スライド係合部
2mを構成する係合片2n、2nの上部近傍の取付面2
aには、位置決め孔2u、2uが貫通形成され、この位
置決め孔2u、2uにキートップ1の位置決め突起1e
が嵌合可能になっている。また、図6に示す抜け止め部
2bが形成された部分の取付面2aの左右側部が、折り
曲げられて一対の補強部2rが形成されている。この補
強部2rによって、回動係合部2g、あるいはスライド
係合部2mに、後述する一対のレバー部材3、4を係合
させて、アークチュエータ2を昇降させても、平坦状の
取付面2aが反るのを防止できる。
【0023】また、アークチュエータ2の回動係合部2
g、及びスライド係合部2mに係合する一対のレバー部
材は、内側レバー部材3と外側レバー部材4とで構成さ
れ、この内側レバー部材3と外側レバー部材4は、それ
ぞれ収縮率の異なる樹脂材料で成形加工されて、図13
に示すように一体化されている。即ち、内側レバー部材
3と外側レバー部材4とは、異種材成形による金型内組
立により一体化されている。前記内側レバー部材3は、
図9、図10に示すように、上下方向に延びる一対の傾
倒脚部3aを有し、この傾倒脚部3a、3aは、図示上
方に形成した上端スライド軸3bと、図示下方に形成し
た下端回動軸3cとにそれぞれ連結されて、外形が略矩
形状に形成されている。
【0024】また、一対の傾倒脚部3aの図示上下方向
の中ほどには、側方の外側に突出して連結ピン3dがそ
れぞれ形成されている。また、傾倒脚部3aの外側で下
端回動軸3cの図示左右方向の延長線上には、下端回動
ピン3eが突出形成されている。このような内側レバー
部材3は、図1に示すように、上端部である上端スライ
ド軸3bがアークチュエータ2のスライド係合部2mに
スライド自在に係合し、下端部である下端回動軸3c、
及び下端回動ピン3eが、後述するレバー取付板5に回
動自在に係合して取り付けられている。
【0025】また、外側レバー部材4は、図11、12
に示すように、上下方向に延びる一対の傾倒脚部4aを
有し、この傾倒脚部4a、4aは、図示下方に形成した
上端回動軸4bに連結されて、外形がコ字状に形成され
ている。また、図11に示す一対の傾倒脚部4aの側方
の外側上部には、下端スライドピン4c、4cが突出形
成されている。また、一対の傾倒脚部4aの図示上下方
向の中ほどには、内側から外側に向けて、内側レバー部
材3の連結ピン3dが回動自在に嵌合可能なピン挿入穴
4dが所定の深さで形成されている。このような外側レ
バー4は、図1に示すように、上端部である上端回動軸
4bがアークチュエータ2の回動係合部2gに回動自在
に係合し、下端部である下端スライドピン4cが、後述
するレバー取付板5にスライド自在に係合して取り付け
られるようになっている。
【0026】前述のような一対のレバー部材3、4は、
2色成法による成形加工時に、図13、図14に示すよ
うに、互いの交差部位である連結ピン3dをピン挿入穴
4dに嵌合させた状態で成形され、内側レバー部材3と
外側レバー部材4とが回動自在に連結して一体化されて
いる。そして、それぞれの傾倒脚部3a、4aの傾倒角
度の変化に応じて、レバー部材3、4の上端部である上
端スライド軸3b、及び上端回動軸4bの高さが変化す
るようになっている。
【0027】前記内側レバー部材3の下端部である、下
端回動軸3c及び下端回動ピン3eを回動自在に、ま
た、外側レバー部材4の下端部である、下端スライドピ
ン4cをスライド自在に、それぞれ係合するためのレバ
ー取付板5を、図15〜図18に基づいて説明する。ま
ず、レバー取付板5はステンレス板等の金属板からな
り、図17に示すように、プレス加工等により外形が略
矩形状に形成されている。このようなレバー取付板5
は、略矩形状の基部5aを有し、この基部5aの略中央
部に、後述する弾性部材8を挿通させるための透孔5b
が形成されている。
【0028】また、図17に示す基部5aの左端部寄り
の上下側部には、一対の第1切り起こし部5cが形成さ
れ、透孔5bの図示右側基部5aの上下には、一対の第
2切り起こし部5dが形成されている。前記第1、第2
切り起こし部5c、5dは、図18に示すように、側面
形状が略L字状に形成され、第1切り起こし部5cに
は、スライド係合部5eが形成されて、外側レバー部材
4の下端部である下端スライドピン4cがスライド係合
可能になっている。
【0029】また、第2切り起こし部5dには、回動係
合部5fが形成されて、内側レバー部材3の下端部であ
る下端回動ピン3eが係合可能になっている。また、図
17に示す一対の第2切り起こし部5d、5dに挟まれ
た略中央部には、図18に示す上方に突き出して凸部5
gが形成され、この凸部5gによって、図18に示す回
動係合部5fの側面形状の開口部が狭くなっている。そ
のために、回動係合部5fに内側レバー部材3の下端部
である下端回動ピン3eを押し込んで係合させると、下
端回動軸3cが凸部5gによりスナップインされて、下
端回動ピン3eが回動係合部5f内に係合して回動自在
となっている。
【0030】そして、スライド係合部5e、及び回動係
合部5fは、図示右側の同方向がそれぞれ解放された状
態で形成されている。そのために、スライド係合部5
e、及び回動係合部5fに、一対のレバー部材の下端部
である下端スライドピン4c、及び下端回動ピン3eを
係合させる作業が単純となり、組立の自動化が容易とな
る。
【0031】また、図17に示すように、一対の第2切
り起こし部5dの図示上下外側の両側部が切り起こしさ
れて、レバー取付板5を後述する保持プレート6にスナ
ップインして仮止めするためのストッパ部5hが形成さ
れている。この係止部5hは、図16に示すように、基
部5aの上下両側部が直角状に切り起こしされて側壁5
jが形成されている。また、図15に示す側壁5jの左
右方向の中央部付近が基部5aと切り離しされて、フッ
ク部5kが形成されている。このフック部5kと側壁5
jとは、図16に示すように、折り曲げ線5rから図示
右側の上方側が内向きに所定の角度で折り曲げられて形
成されている。また、図17に示す基部5aの左側端部
寄りには、第3切り起こし部5mが形成され、この第3
切り起こし部5mの図示左側に基部5aが延長されて左
端部5nが形成されている。また、一対の係止部5hに
挟まれた部分の基部5aが図示右側に延長されて右端部
5pが形成されている。
【0032】前記レバー取付板5をスナップインして仮
止めするための保持プレート6は、ステンレス等の金属
板からなるキー配列板であり、図19に示めすように、
複数のキーボードのキー配列に応じて、プレス加工等に
より複数の取付孔6aが打ち抜き形成されている。前記
取付孔6aは、図20に示すように、互いに対向する一
対の第1側壁6bと一対の第2側壁6cとに囲まれて形
状が矩形状に形成されている。前記保持プレート6の外
周部寄りには、小丸状の複数の位置決め孔6dが打ち抜
き形成されている。なお、保持プレート6は、前述のよ
うな1枚のキー配列板だけでなく、例えば図19に示す
ように、2点鎖線で示す分割線Nで分割し、共通プレー
ト6eと変更プレート6fとの複数のキー配列板に分割
したものでも良い。
【0033】このような保持プレート6の取付孔6aに
レバー取付板5をスナップインして仮止めするには、図
21に示すように、保持プレート6の下部にレバー取付
板5を位置させて、取付孔6aにレバー取付板5を押し
込むと、フック部5kが第2側壁6cに沿って弾性変形
しながら押し込まれて、レバー取付板5を取付孔6aに
スナップインして仮止めすることができる。
【0034】前記取付孔6aにスナップインして仮止め
したレバー取付板5は、図17に示す係止部5hの右側
端面と、第3切り起こし部5mの左側端面とが、取付孔
6aのそれぞれの第1側壁6bに当接して、レバー取付
板5が取付孔6a内で位置決めされるようになってい
る。また、保持プレート6に係止部5hをスナップイン
して仮止めしたレバー取付板5は、図2に示すように、
基部5aの左端部5nと右端部5pとが保持プレート6
の裏面に当接して抜け止めされるようになっている。
【0035】また、レバー取付板5を仮止めした保持プ
レート6の下部には、図1に示すように、メンブレンス
イッチ7が配設されている。このメンブレンスイッチ7
は、図22に示すように、絶縁性のフィルムシート7a
上にスイッチ素子である、互いに対向する第1と第2の
電極7b、7cが印刷等により形成されている。この第
1、第2電極7b、7cは、後述する弾性部材8の導電
部8bが接触することにより、電気的に導通してスイッ
チON状態になるようになっている。
【0036】また、第1、第2電極7b、7c周囲のフ
ィルムシート7a上には、第1、第2電極7b、7cを
露出させた状態で、所定の厚さのレジスト膜7dが形成
され、このレジスト膜7dにより、第1、第2電極7
b、7cから引き出された配線パターン(図示せず)が
覆われて絶縁されている。また、第1あるいは第2電極
7b、7c近傍のフィルムシート7aには、空気孔(図
示せず)が打ち抜き形成されている。
【0037】また、第1、第2電極7b、7c上には、
内部がドーム状に形成された弾性部材8が配設されてい
る。この弾性部材8は内部のドーム状の天井部から下方
に突出する押圧突起8aが形成され、この押圧突起8a
の下端部には、導電性の膜からなる導電部8bが印刷等
により形成されている。また、弾性部材8は、上部に円
形状の頂部8cが形成され、この頂部8cは直径が寸法
Cに形成され、ドーム状の下部のスカート部8dが、接
着剤等でメンブレンスイッチ7のレジスト膜7d上に固
着されて、メンブレンスイッチ7と弾性部材8とが一体
化されている。
【0038】また、図1に示すメンブレンスイッチ7の
下部には、アルミニウム等の金属板からなるメタルプレ
ート9が配設されている。このメタルプレート9には、
メンブレンスイッチ7の空気孔(図示せず)が位置する
部分に、同じ大きさの空気孔(図示せず)が打ち抜き形
成されて、弾性部材8が押圧されて変形したときに、内
部の空気が外部に逃げられるようになっている。また、
メタルプレート9には、複数の位置決め突起(図示せ
ず)が形成され、この位置決め突起が、保持プレート6
の位置決め孔6dとメンブレンスイッチ7の位置決め孔
(図示せず)とに嵌合して、メタルプレート9に保持プ
レート6とメンブレンスイッチ7とが位置決めされるよ
うになっている。
【0039】このような構成の本発明のキースイッチの
組立を図23〜図25に基づいて説明すると、まず、図
25に示すように、異種材成形により一体化された一対
のレバー部材3、4のそれぞれの下端部を、レバー取付
板5に取り付けるレバー取付板1次半製品の組立工程
は、内側レバー部材3の下端部である下端回動ピン3e
を、第2切り起こし部5dの回動係合部5fの開口部近
傍に位置させ、外側レバー部材4の下端部である下端ス
ライドピン4cを第1切り起こし部5cのスライド係合
部5eの開口部近傍に位置させる。
【0040】そして、一対のレバー部材3、4を図示右
から左の一方から他方に移動させると、外側レバー部材
4の下端スライドピン4cが矢印D方向に移動して第1
切り起こし部5cのスライド係合部5eに係合し、内側
レバー部材3の下端回動ピン3eを矢印E方向に移動し
て回動係合部5fにスナップインされる。すると、下端
回動ピン3eが凸部5gによって回動係合部5fに抜け
止めされて回動自在となる。また、下端スライドピン4
cは、スライド係合部5e内でスライド自在となる。そ
して、一対のレバー部材3、4は、それぞれの上端部で
ある上端スライド軸3bと上端回動軸4bとが昇降可能
となる。このようなレバー取付板1次半製品の組立は、
レバー取付板5のスライド係合部5eと回動係合部5f
との開口部の開口方向が、それぞれ同じ向きに形成され
ているので、一対のレバー部材3、4を一方から他方に
移動させるだけで、レバー取付板組み立てることがで
き、組立の自動化が容易である。
【0041】次に、レバー取付板5に取り付けた一対の
レバー部材3、4の上端部にアークチュエータ2を取り
付けるレバー取付板2次半製品の組立工程は、図24に
示すように、レバー取付板1次半製品の一対のレバー部
材3、4の上端部であるスライド軸3bと上端回動軸4
bとを上昇させて、X字状の交差状態とする。このX字
状に交差させた状態の外側レバー部材4の上端回動軸4
b近傍に、アークチュエータ2の回動係合部2gの開口
部2jを位置させ、内側レバー部材3の上端スライド軸
3b近傍に、アークチュエータ2のスライド係合部2m
の開口部2pを位置させる。
【0042】そして、アークチュエータ2の一方側から
矢印Hの加重を加えて、アークチュエータ2を図示右側
から左側の一方から他方に移動させると、スライド係合
部2mが矢印F方向に移動して、スライド係合部2mに
内側レバー部材3の上端スライド軸3bが挿入されてス
ライド自在となる。また、回動係合部2gが矢印G方向
に移動して、回動係合部2gに外側レバー部材4の上端
回動軸4bがスナップインされて回動自在となる。この
ようなレバー取付板2次半製品は、アークチュエータ2
の昇降動作に追従して、一対のレバー部材3、4が昇降
するようになっている。また、レバー取付板2次半製品
の組立は、回動係合部2gとスライド係合部2mとの開
口部2j、2pの開口方向がそれぞれ同じ向きに形成さ
れているので、アークチュエータ2を一方から他方に移
動させるだけで、アークチュエータ2を一対のレバー部
材3、4に取り付けることができ、組立の自動化が容易
である。
【0043】次に、アークチュエータ2を取り付けたレ
バー取付板2次半製品を、保持プレート6の取付孔6a
にスナップインさせて仮止めする保持プレート1次半製
品の組立工程は、図23に示すように、レバー取付板2
次半製品を保持プレート6の取付孔6aの下部に位置さ
せる。そして、レバー取付板5を矢印Jの上方に持ち上
げて取付孔6aに押し込む。すると、レバー取付板5の
係止部5hが取付孔6aにスナップインされて、レバー
取付板2次半製品が保持プレート6に仮止めされて、保
持プレート1次半製品が組み立てされる。この保持プレ
ート1次半製品の組立は、複数のレバー取付板5を保持
プレート6の複数の取付孔6aと同じ位置に整列させ
て、複数のレバー取付板5を複数の取付孔6aに一度に
スナップインして組み立てることができ、組立の自動化
が容易である。
【0044】このような手順で組立られた保持プレート
1次半製品は、保持プレート6に仮止めしたレバー取付
板5に、回転方向のねじり力が加わったとしても、図2
に示すような、レバー取付板5の係止部5hの図示下部
端部が取付孔6aの図示下部の第1側壁6bに当接し、
第3切り起こし部5mが取付孔6aの図示上部の第1側
壁6bに当接するので、レバー取付板5は、ねじれが規
制される。なお、図2に示す第3切り起こし部5mを図
示上部の第1側壁6bに沿って、複数個設けることによ
り、レバー取付板5を更に確実にねじれ規制することが
できる。
【0045】次に、保持プレート1次半製品のアークチ
ュエータ2に、キートップ1を取り付ける保持プレート
2次半製品の組立工程は、保持プレート1次半製品のア
ークチュエータ2の抜け止め部2bにキートップ1の突
起部1bを位置させて、十字状の押圧部1dを、それぞ
れの圧接片2e間に位置合わせする。そして、アークチ
ュエータ2の取付面2aの下面側を図示しない治具に載
置し、キートップ1を治具等で上方から押圧すると、突
起部1bが抜け止め部2bに圧入される。この時、図1
に示すように、4個の圧接辺2eの先端部2fが、それ
ぞれ突起部1bの4つの側面1cに圧接して、キートッ
プ1がアークチュエータ2に抜け止めされて取り付けさ
れて、保持プレート2次半製品が組立られる。この保持
プレート2次半製品の組立工程は、複数のキートップ1
を複数のアークチュエータ2の抜け止め部2bに位置決
めして、複数のキートップ1を1回の圧入作業で同時に
圧入することができ、組立の自動化が容易である。
【0046】次に、図1に示すメタルプレート9上に、
弾性部材8を一体化したメンブレンスイッチ7を載置
し、このメンブレンスイッチ7上にキートップ1が取り
付けられた保持プレート半製品を載置する。すると、レ
バー取付板5の中央部の複数の透孔5bに複数の弾性部
材8が位置し、弾性部材8の頂部8cがキートップ1の
十字状の押圧部1dに当接して、キートップ1が図示上
方に弾性付勢されて、図1に示すように、一対のレバー
部材3、4が上昇してX字状になる。
【0047】このような手順で組み立てられた本発明の
キースイッチは、図1に示すキートップ1を下方に押圧
して降下させると、X字状に交差していた一対のレバー
部材3、4の傾倒脚部3a、4aが傾倒して略水平状態
になる。すると、ドーム状の弾性部材8がキートップ1
の押圧部1dに直接押圧されて変形して座屈し、この座
屈によって弾性部材8にクリック感が生じると共に、弾
性部材8の導電部8bがメンブレンスイッチ7の第1、
第2電極7b、7cに接触して、第1、第2電極7b、
7cが電気的に導通する。そして、第1、第2電極7
b、7cからなるスイッチ素子がスイッチONとなって
スイッチング動作が行われる。この時の弾性部材8は、
頂部8cがキートップ1に直接当接して弾性付勢してい
るので、弾性部材8に生じるクリック感が直接キートッ
プ1に伝達されて、キートップ1の操作フィーリングが
良い。
【0048】前記スイッチ素子がスイッチONの状態か
ら、キートップ1に加えていた押圧力を解除すると、座
屈していた弾性部材8が、自身の弾性力で元のドーム状
の形状に復帰する。すると、キートップ1の押圧部1b
が弾性部材8で直接上方に押し上げられて上昇する。そ
して、一対のレバー部材3、4の傾倒脚部3a、4a
が、図1に示すように初期状態のX字状の交差状態に戻
る。また、弾性部材8が元のドーム状に復帰することに
より、第1、第2電極部7b、7cに接触して導通して
いた導電部8bが上昇して、スイッチ素子がスイッチO
FFされる。
【0049】なお、本発明の実施の形態の説明では、キ
ートップ1の突起部1bを、4つの側面1cを有する四
角柱で説明したが、四角柱に限定されるものではなく、
突起部1bを多角柱状に形成し、この突起部の周囲の複
数の側面を平坦状に形成し、アークチュエータ2は、前
記複数の側面に対応する数の圧接片を形成して、この圧
接片をそれぞれ複数の側面に圧接するようにしたもので
も良い。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のキースイッ
チのアークチュエータは、一対のレバー部材の一方の上
端部を回動自在に係合する開口部を有する回動係合部と
一対のレバー部材の他方の上端部をスライド自在に係合
する開口部を有するスライド係合部とを設け、前記回動
係合部と前記スライド係合部との前記開口部の開口方向
を、それぞれ同じ方向に形成したので、一対のレバー部
材のそれぞれの上端部への回動係合部とスライド係合部
との係合は、アークチュエータを水平方向の一方側に移
動させるだけで係合させることができ、組立の自動化が
容易なキースイッチを提供できる。
【0051】また、前記回動係合部は、前記アークチュ
エータの一端部側にU字状に形成し、このU字状の前記
回動係合部を構成する互いに対向する2つの辺のいずれ
か一方、または両方の前記開口部近傍に、この開口部を
幅狭にする凸部を形成したので、一対のレバー部材の一
方の上端部を幅狭の開口部から回動係合部にワンタッチ
でスナップインして係合させることができる。そのため
に、組立が容易なキースイッチを提供できる。
【0052】また、前記スライド係合部は、前記アーク
チュエータの他端部側にU字状に形成し、このU字状の
前記スライド係合部を構成する互いに対向する2つの辺
を平行に形成したので、一対のレバー部材の一方の上端
部を回動係合部にスナップインして係合させると共に、
一対のレバー部材の他方の上端部をスライド係合部にス
ライドさせて係合させることができ、組立が容易であ
る。
【0053】また、前記アークチュエータは金属板から
なり、このアークチュエータの前記一端部側を切り曲げ
して前記回動係合部を形成し、前記アークチュエータの
前記他端部側を切り曲げして前記スライド係合部を形成
したので、アークチュエータをプレス等で打ち抜き形成
することができ、低コストで高精度のアークチュエータ
を有するキースイッチを提供できる。また、金属板から
なるアークチュエータを取り付けた一対のレバー部材の
強度をアップさせることができる。
【0054】また、アークチュエータを一方から他方に
移動させて、前記アークチュエータを一対のレバー部材
の上端部に係合させるようにしたので、組立の自動化が
容易となり、コストダウン可能なキースイッチの組立方
法を提供できる。
【0055】また、アークチュエータは、一方から他方
に移動させることにより、前記アークチュエータの一端
部に形成した回動係合部を前記一対のレバー部材の一方
の上端部にスナップイン係合させると共に、前記アーク
チュエータの他端部側に形成したスライド係合部を前記
一対のレバー部材の他方の上端部にスライド係合させる
ようにしたので、更に組立が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関するキースイッチの要部断面図であ
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明に係わるキートップの正面図である。
【図4】図3の下面図である。
【図5】は図4の要部断面図である。
【図6】本発明に係わるアークチュエータの平面図であ
る。
【図7】図6の側面図である。
【図8】図6の要部拡大断面図である。
【図9】本発明に係わる内側レバー部材の平面図であ
る。
【図10】図9の側面図である。
【図11】本発明に係わる外側レバー部材の平面図であ
る。
【図12】図11の側面図である。
【図13】本発明に係わる一対のレバー部材を一体化し
た平面図である。
【図14】図13の側面図である。
【図15】本発明に係わる上部側面図である。
【図16】図15の左側面図である。
【図17】図15の平面図である。
【図18】図17の正面図である。
【図19】本発明に係わる保持プレートの平面図であ
る。
【図20】図19の要部拡大図である。
【図21】本発明に係わる保持プレートとレバー取付板
とを一体化した図である。
【図22】本発明に係わるメンブレンスイッチに弾性部
材を取り付けた断面図である。
【図23】本発明のキースイッチの組立を説明する図で
ある。
【図24】本発明のキースイッチの組立を説明する図で
ある。
【図25】本発明のキースイッチの組立を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 キートップ 1a 操作面 1b 突起部 1c 側面 1d 押圧部 2 アークチュエータ 2b 抜け止め部 2e 圧接片 2g 回動係合部 2m スライド係合部 3 内側レバー部材 4 外側レバー部材 5 レバー取付板 5c 第1切り起こし部 5d 第2切り起こし部 5e スライド係合部 5f 回動係合部 6 保持プレート 7 メンブレンスイッチ 7a フィルムシート 7b 第1電極 7c 第2電極 7d レジスト膜 8 弾性部材 8b 導電部 9 メタルプレート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いの交差部位を回動自在に連結する一
    対のレバー部材と、これら一対のレバー部材に支持され
    て昇降自在のキートップと、このキートップを上方に弾
    性付勢する弾性部材と、前記キートップの昇降動作に伴
    いスイッチング動作可能なスイッチ素子とを備え、前記
    一対のレバー部材のそれぞれの上端部を係合可能な前記
    キートップに係止されたアークチュエータを配設し、こ
    のアークチュエータは、前記一対のレバー部材の一方の
    上端部を回動自在に係合可能な開口部を有する回動係合
    部と前記一対のレバー部材の他方の上端部をスライド自
    在に係合可能な開口部を有するスライド係合部とを設
    け、前記回動係合部と前記スライド係合部との前記開口
    部の開口方向を、それぞれ同じ向きに形成したことを特
    徴とするキースイッチ。
  2. 【請求項2】 前記回動係合部は、前記アークチュエー
    タの一端部側にU字状に形成し、このU字状の前記回動
    係合部を構成する互いに対向する2つの辺のいずれか一
    方、または両方の前記開口部近傍に、この開口部を幅狭
    にする凸部を形成したことを特徴とする請求項1記載の
    キースイッチ。
  3. 【請求項3】 前記スライド係合部は、前記アークチュ
    エータの他端部側にU字状に形成し、このU字状の前記
    スライド係合部を構成する互いに対向する2つの辺を平
    行に形成したことを特徴とする請求項1、または2記載
    のキースイッチ。
  4. 【請求項4】 前記アークチュエータは金属板からな
    り、このアークチュエータの前記一端部側を切り曲げし
    て前記回動係合部を形成し、前記アークチュエータの前
    記他端部側を切り曲げして前記スライド係合部を形成し
    たことを特徴とする請求項3記載のキースイッチ。
  5. 【請求項5】 互いの交差部位を回動自在に連結する一
    対のレバー部材の上端部に係合可能なアークチュエータ
    を有し、このアークチュエータはキートップに係止さ
    れ、弾性部材が弾性付勢するキートップの昇降動作に伴
    って、前記アークチュエータを介して前記一対のレバー
    部材が昇降可能となし、前記一対のレバー部材の前記上
    端部上に前記アークチュエータを位置させ、このアーク
    チュエータを一方から他方に移動させて、前記一対のレ
    バー部材のそれぞれの上端部に前記アークチュエータを
    係合させて組み立てるようにしたことを特徴とするキー
    スイッチの組立方法。
  6. 【請求項6】 前記アークチュエータは、前記一方から
    他方に移動させることにより、前記アークチュエータの
    一端部に形成した回動係合部を前記一対のレバー部材の
    一方の上端部にスナップイン係合させると共に、前記ア
    ークチュエータの他端部側に形成したスライド係合部を
    前記一対のレバー部材の他方の上端部にスライド係合さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項5記載のキース
    イッチの組立方法。
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